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- オスグッドシュラッター病
オスグッドシュラッター病と成長痛は全く違うので要注意! オスグッドシュラッター病は、成長痛と同じような時期に同じような症状が出る病気です。病気の中には、他の病気や症状と似ていて判別が難しいことがあり、風邪かな?と思っていても、病院で診てもらったら意外な病気であったというケースも珍しくありません。 オスグッドシュラッター病も、成長痛と間違えやすい病気です。しかし、放置すると後遺症が残ってしまいますから、医師の診察・診断・治療が必要です。 オスグッドシュラッター病はどんな病気? オスグッドシュラッター病は、太ももの筋肉が成長期に固くなることが原因で発症する病気で、膝に炎症と痛みの症状を引き起こします。成長とともに症状は落ち着きますが、場合によっては成長期後や成人後に症状が再発する可能性があります。 また、骨が急速に成長し、それに軟部組織の成長が追い付かない成長期に好発するという特徴があり、サッカーのようにダッシュやキックの動作の多い(他にもジャンプ動作も含まれる)スポーツに参加している子供に多く見られます。 成長痛ってどんな病気? 成長痛は、病気というよりも「症状」です。成長痛は、体が未発達な状態で活発に運動することによって負荷がかかり、痛みの症状を引き起こすという説がありますが、医療機関を受診しても具体的な原因が判明しません。 ですから、子供が痛みを訴えても具体的な原因が不明な場合に「成長痛」であると判断することがあります。この成長痛は、体の成長が運動量に十分追いつくことで症状が落ち着きます。 成長痛と勘違いすると治療が遅れる このように、オスグッドシュラッター病と成長痛は症状と好発時期の共通点があり、どちらかを発症した際にもう片方であると勘違いしてしまうケースも珍しくありません。 成長痛をオスグッドシュラッター病と間違えても医療機関で検査を受ければわかることなのですが、問題は逆のパターン、つまり「オスグッドシュラッター病を成長痛であると勘違いする」ケースです。 なぜ問題なのか…というと、オスグッドシュラッター病であった場合、治療が遅れるからです。また、オスグッドシュラッター病ではなかったとしても若年性のリウマチや白血病、感染症などの病気が原因で痛みが出ていることがあります。 病気であった場合は、早期に適切な治療を行う必要がありますが、「きっと成長痛だろう」と素人判断をしてしまうと、しかるべき検査を受ける機会を逸してしまうのです。 まとめ・オスグッドシュラッター病と成長痛は全く違う 成長期でスポーツを頻繁に行っているお子さんが膝の痛みを訴えたら、成長痛も疑われるのですが、そうではない病気である可能性もあるので、まずは整形外科を受診するようにしてください。 オスグッドシュラッター病であった場合、早期に治療を開始すること、適切なリハビリを行うことで、症状が改善でき、再発や後遺症のリスクを減らすことができます。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらも併せてご参照ください
2019.05.08 -
- ひざ
- オスグッドシュラッター病
オスグッドシュラッター病は、小学校高学年から中学生くらいの成長期のお子さんに発症しやすい病気ですが、成長期が終わると症状が落ち着き治っていくことが多いです。しかし、大人になって再びオスグッドシュラッター病が再発する人もいます。どんな場合に再発しやすいのか、再発しないようにするためにはどのようにすればいいのかについてみていきましょう。 こちらも併せてご参照ください オスグッドシュラッター病の好発時期 オスグッドシュラッター病の好発時期は、12歳前後の成長期に該当する期間です。この時期は骨の発達に対して軟部組織の発達が遅れることで太ももの筋肉が固くなり、剥離を起こすことで炎症と痛みの症状が現れます。 そして、成長期の終了とともに症状が回復し、早目に治療を開始することで影響は最小限に抑えられます。しかし、子供のころの症状と大人になってからの膝の使い方次第では、成人後、大人になってからオスグッドシュラッター病が再発する可能性があります。 オスグッドシュラッター病が大人になって再発するケースとは? 子供のころにオスグッドシュラッター病で痛んだ箇所が大人になってからも痛くなるというような、オスグッドシュラッター病の再発のことを「オスグッド(の)後遺症」といいます。 子どものころにオスグッドシュラッター病を発症したと診断されていない場合でも、実際には症状があらわれていたことで大人になってから初めてオスグッドシュラッター病の存在を知るというケースも珍しくありません。 大人になってからオスグッド後遺症が再発する理由 大人になってからオスグッド後遺症が再発する理由は、大きく分けて2つあります。 1つは、骨などに問題は無いものの、体の動かし方に問題があることによって発症するケースです。 もう1つは、数的には少ないのですが、器質的な問題であり、子供のころのオスグッドシュラッター病で発生した骨などの組織異常が大人になってから問題になるケースです。 オスグッド後遺症にならないためには? 大人になってからオスグッド後遺症を発症する原因は、膝に大きな負担をかけていることが大きな要因です。 オスグッド後遺症を発症しないようにするためには、オスグッドシュラッター病を発症し、完治した後も再発しないようにストレッチを行うなど、オスグッドシュラッター病の改善法を実施し続けることです。 オスグッドシュラッター病の治療において医師からストレッチなどについて指導されると思いますので、痛みが無くなった後もしっかりと継続してください。 どうしても痛みが改善されない場合には、器質的な要因が関係している可能性もありますし、手術が必要になるケースも少なくありませんので、医療機関を受診し、専門医に相談するようにしましょう。 まとめ 大人になってからオスグッドシュラッター病が再発するケースは、数的には少ないとはいえ、珍しいことではありません。再発しないようにするためには、子供の頃の治療やリハビリがとても大切です。また、成長痛と勘違いしてしまいがちな病気ですが、痛みがあるときは放置せず、整形外科などを受診し、しっかり診断を受け、治療をすることが大切です。
2019.05.08 -
- ひざ
- オスグッドシュラッター病
オスグッドシュラッター病のリハビリについて 病気の中には、しっかりと治して元の生活に近づけるための「リハビリ」を必要とするケースがあります。「オスグッドシュラッター病」でもそうなのですが、具体的にどのようなリハビリを必要とするのでしょうか? オスグッドシュラッター病ではどんなリハビリをするの? オスグッドシュラッター病ではどんなリハビリをするのかについてご紹介します。 十分な休養 まずは「十分な休養」を確保することが第一です。 特に部活動でスポーツに取り組んでいる場合、数か月はスポーツから離れる必要があるケースもあります。 オスグッドシュラッター病になってからも膝に負担をかけてしまうと、完治に時間がかかったり、後遺症を発症するリスクを抱えることになるからです。 柔軟性の改善 次に「柔軟性の改善」を行います。 オスグッドシュラッター病は成長期における軟部組織の成長の遅れによって筋肉が固くなってしまうことが大きな要因ですから、太もも前面の筋肉の柔軟性を確保することによって、症状を改善することに繋がります。 また、膝の動作を確保するために、足首や骨盤の柔軟性を確保することも必要になります。 筋力の確保 次は「筋力の確保」です。 太もも前面の筋肉が不均衡だと、膝の前面にかかるストレスが増大します。 また、太ももの筋肉の筋力不足も同様にストレスの原因となり、負担をかけてしまいますから太ももの筋力を向上させるためのトレーニングを行います。 このとき、必要に応じて電気刺激などの器具が用いられることもあります。 動作の改善 最後に「動作の改善」です。 重心が後方に移動することによって、太もも前面の筋肉や膝の前面に大きく負荷のかかる動作に変化してしまい、このままでは症状の再発を促してしまう可能性もあります。ですから、骨盤を前に倒した前方重心に導く動作をトレーニングします。 特に、部活動などでスポーツに取り組んでいる場合、再発や後遺症のリスクなどを考慮すると、このリハビリは重要な意味を持つことになります。 オスグッドシュラッター病は手術が必要なケースもある オスグッドシュラッター病は、症状の強さによって治療を行いながらスポーツを継続できるケースもありますし、長期間スポーツから離れなければならないケースもあります。 また、手術を必要とするケースもあります。 オスグッドシュラッター病の症状の程度にもよりますが、手術を行わなければ後遺症が残る可能性もある病気であることを、本人や家族が自覚することが必要です。 まとめ・オスグッドシュラッター病のリハビリについて オスグッドシュラッター病を発症する時期は、成長期真っただ中であることが多く、同時にスポーツを頑張りたい!休みたくない!というお子さんの意思が強い時期でもあると思います。 ですが、早期に治療を行い、適切なリハビリを行うことによって症状が改善できます。放置すると手術が必要になることもあり、後遺症のリスクも高くなります。 お子さんが膝に痛みや違和感を感じたら、早目に医療機関で検査を受け、オスグッドシュラッター病の適切な治療・リハビリを受けるようにしてくださいね。 監修:リペアセルクリニック大阪院
2019.05.08 -
- ひざ
- オスグッドシュラッター病
成長期のお子さんの膝の痛みは「成長痛」として放置されることも多いです。ですが、オスグッドシュラッター病にかかっているのに放置すると、症状がどんどん悪化してしまう可能性がありますし、将来的に後遺症が残ることもあります。ですから、お子さんの様子を見てオスグッドシュラッター病が疑われる場合、あるは医師にオスグッドシュラッター病と診断された場合は、放置してはいけません。 オスグッドシュラッター病の痛みは成長痛として放置されることも… オスグッドシュラッター病は、成長期に伴う筋肉の固さから発症する膝の病気で、主な症状としては「痛み」が挙げられます。特に成長期にスポーツに取り組んでいるお子さんに多く見られるのですが、成長痛として放置されることも少なくないようです。 成長痛は、成長期に発生する「原因の明確ではない痛み」の症状のことをいいます。 成長痛は、子供という「動き回る年齢」であると同時に「骨や筋肉などの組織が未発達」であることによって痛みの症状が出るといわれています。オスグッドシュラッター病も「成長期に発症する」、「主症状が疼痛である」ということで、区別がつきにくく、「成長痛だろう、すぐに治まる」と考えて、医療機関に行くことなく放置してしまうケースも珍しくありません。 しかし、オスグッドシュラッター病と成長痛は全く異なる症状です。そして、成長痛とは異なり、オスグッドシュラッター病は放置すると大きなデメリットが発生します。 こちらも併せてご参照ください オスグッドシュラッター病を放置すると? オスグッドシュラッター病は、成長痛と同じように成長の終了(成長期の終わり)とともに痛みの症状は回復することがほとんどです。 しかし、症状が重い場合や十分なケアをしなかった場合には、骨や軟部組織の成長異常などを引き起こす可能性があります。その場合、成長期が終わった後でも膝に負荷をかけたことをきっかけに、痛みなどの症状がぶり返す可能性(オスグッド後遺症)という症状を発症する可能性があります。 また、後遺症にならないとしても、オスグッドシュラッター病が治るまでに時間がかかる場合もあり、特に部活動や習い事などで痛みを我慢して運動を続けると、悪影響を受ける期間が長くなってしまうので大きな問題となります。 まとめ オスグッドシュラッター病は、放置することで症状が長引いたり後遺症が出る可能性があります。成長痛と同じような箇所が痛んだりすることもあるため、「成長痛だろう、心配ない…。」などと放置してしまいがちです。しかし、後遺症が残ることもある非常にリスキーな病気ですから、早目に医療機関で診てもらうことをおすすめします。
2019.05.08 -
- ひざ
- オスグッドシュラッター病
スポーツをしている子供たちの中には、特に痛みはないけれど「格好いいから!」とサポーターを付けている子もいるようですが、でも、そのサポーターがオスグッドシュラッター病の予防や痛みの軽減に役立ちます。ただし、サポーターがオスグッドシュラッター病を治してくれるわけではないということを知っておきましょう。 オスグッドシュラッター病とサポーター オスグッドシュラッター病は、足への負担を軽減することが予防につながります。また、オスグッドシュラッター病を発症した場合、膝のサポーターを装着することによって症状を緩和することができます。 オスグッドシュラッター病になると膝の痛みを覚えるお子さんが多く、日常生活やスポーツに大きな支障が出てしまいまが、サポーターを装着することでその痛みを軽減できる可能性があるので、試してみる価値は十分にあるといえます。 ただし、サポーターを装着することがオスグッドシュラッター病を治すことを手助けするというわけではありません。あくまでも膝の負担を減らし、痛みなどの症状を緩和する目的で使用します。ですから、正しい付け方をすることが必須です。 また、痛みがひどい場合は医療機関で診てもらう必要があります。 サポーターを装着することによってオスグッドシュラッター病の痛みが緩和できてしまうと、無理をしてしまい、治りが悪くなったり、後遺症を発症しやすくなる可能性が出てきます。 オスグッドシュラッター病を発症した場合、サポーターの恩恵を過信せず、症状の緩和の意味が大きいということを念頭においてください。 オスグッドシュラッター病対策にサポーターを使用した人の評価 オスグッドシュラッター病対策としてサポーターを使用してみた人、親御さんの感想についてまとめてみました。 ●装着してから痛みが軽減されている ●違和感が少なくて助かる ●使用することで大会に出られる ●オスグッド予防に安心して使っている ●オスグッド病の疑いがあるので購入してみた このような感想が挙がっています。痛みがあるけれどサポーターを使うと楽になるという人も多くいるようです。しかし、何度も言いますが、サポーターを付けたからと言ってオスグッドシュラッター病が治るというわけではないので、無理をしないようにしてくださいね。 オスグッドシュラッター病のサポーターの選び方 オスグッドシュラッター病のサポーターには、大きく分けて「膝を覆うタイプ」と「ベルト型タイプ」の2種類があります。 膝を覆うタイプの場合、安定感があり、ズレにくいので使いやすいです。ただし、きつく締めすぎるタイプの場合、膝の動きが制限されてしまうというデメリットがあります。 ベルト型のタイプの場合、膝の動きが制限されるデメリットは少ないです。着脱も容易であり手軽に使える一方で強く締めないとズレてしまうリスクが高くなりますが、そうなると血流を阻害する点が気になります。 適切なサポーターを選ぶためにも、まずは痛みがある場合は、整形外科を受診し、医師の診察を受けることをお勧めします。 まとめ オスグッドシュラッター病の予防や症状の緩和に、サポーターが役立つことが分かりました。しかし、無理は禁物!サポーターを使うのは良いことですが、将来的に、後遺症を残さないようにするためにも、痛みがオスグッドシュラッター病強いときには休む、整形外科を受診するということを忘れないようにしてください。
2019.05.08 -
- ひざ
- オスグッドシュラッター病
成長期にオスグッドシュラッター病になってしまったけれど、その後遺症ってあるの?と不安になるお子さん、心配になる親御さんは少なくないのではないでしょうか。そこで、オスグッドシュラッター病は後遺症が残る病気なのかどうかについてご紹介します。 こちらも併せてご参照ください オスグッドシュラッター病の好発時期と後遺症 オスグッドシュラッター病は、成長期にある子供に多く見られる病気です。特に、成長期の年代である小中学生で、バスケットボールやサッカーなどのスポーツを日ごろから行っている場合に発症リスクが高くなります。 成長期が終わると、オスグッドシュラッター病の発症リスクは大幅に低下します。また、発症したオスグッドシュラッター病についても、成長期が終わるにつれて症状が快方に向かいます。 しかし、重度のオスグッドシュラッター病の場合だと、後遺症を引き起こすリスクについて考慮する必要があります。オスグッドシュラッター病における骨や軟部組織の成長異常などを引き起こしている場合、成長が終わり大人の体格になった後でもスポーツなどで膝に大きな負荷をかけた際に痛みなどの症状が出る可能性があるのです。 いわゆる「オスグッド後遺症」と呼ばれる症状です。 また、子供のころにオスグッドシュラッター病であると診断されていなくても、大人になってからオスグッド後遺症であると診断されるケースも存在します。 オスグッド後遺症にならないためには? オスグッド後遺症にならないためには、「オスグッドシュラッター病の予防」と「オスグッドシュラッター病を発症した後の十分なケア」が重要なポイントになります。 成長期という特殊な時期に甘えず、発症と悪化を予防することが後遺症の発症を予防することに繋がるのです。 具体的に何が有効なのかといえば、運動前後の十分なストレッチが有効であるとされています。また、すでに症状が出ている場合には運動を控えること、運動する際には運動後のアイシングを必ず行うことが有効といわれています。 オスグッドシュラッター病による影響を最小限に抑えるためには? オスグッドシュラッター病を発症した際に無理をしすぎてしまい、後遺症まで発症してしまうと、スポーツ選手生命に大きな障害をもたらすことになります。 特に部活動でスポーツをしている子供の場合、将来的に本格的にスポーツに取り組みたいと考えることもあるでしょう。その際の障害にならないようにするためには、オスグッドシュラッター病を発症した場合の早めの対処が重要です。 オスグッドシュラッター病を発症した場合、初期の段階で休養に入ることが早期復帰につながるといわれています。ですから、痛みが出た場合はなるべく早く専門医を受診すること、オスグッドシュラッター病であると診断された場合、本人がこの病気の怖さを十分に理解することが必要です。 まとめ オスグッドシュラッター病は成長期を過ぎると、発症のリスクは低くなり、また症状がある場合も快方に向かいます。しかし、オスグッドシュラッター病が悪化してしまうと後遺症のリスクが高くなります。痛みがあっても休みたくない!という頑張り屋のお子さんは多いかと思いますが、休養とケアに取り組むことが結果的に本人のためになることを納得させることが大切です。 あわせて読みたい関連記事はこちら
2019.05.08 -
- オスグッドシュラッター病
お子さんの成長は親にとって嬉しいものですよね。「息子が私の身長を越したの!」なんて嬉しそうに話しているお母さんをよく見かけます。ですが、成長するにしたがって発症しやすい病気もあります。こちらでご紹介する「オスグッドシュラッター病」もその1つで、身長が急に伸びたお子さんにとってリスキーな病気です。 身長が伸びるということは? そもそも「身長が伸びる」とは、どういうことなのでしょうか。「背が伸びる」とか「背が高くなる」とも言いますが、なぜ人の身長は伸びるのでしょう。 それは、簡単に言うと「骨が成長する」からです。 複雑なメカニズムによって身長は伸びるのですが、オスグッドシュラッター病は、この骨の成長、つまり身長が伸びることと深いかかわりがあります。 身長が伸びることとオスグッドシュラッター病の関係について 前述の通り、背が伸びるということは骨が成長しているということです。 基本的に子どもは年齢とともに成長して背が伸びていきますが、常に一定の速度で身長が伸びているわけではありません。 特に、12歳前後の「成長期」には、一気に身長が伸びて大人の体格に近づいていきます。お子さんが成長する姿を見ることは喜ばしいことではあるのですが、同時にオスグッドシュラッター病の発症リスクについて考えなければならない時期でもあるのです。 オスグッドシュラッター病は、骨の成長に対して軟部組織の成長が遅れてしまうことが大きな原因となっています。これにより大腿四頭筋の柔軟性が一時的に低下してしまい、この状態でダッシュやジャンプなど脛骨結節部が強くひっぱられる動きを多く行うと炎症を起こし、痛みなどの症状がおこります。 オスグッドシュラッター病は成長期の一過性の疾患 オスグッドシュラッター病はどの年代でも同様の発症リスクを持つ病気かといえば、そうではありません。オスグッドシュラッター病は成長期にあるお子さん、特にスポーツ(特にダッシュやジャンプの多い競技)をする機会の多い男子に多く見られる病気です。 成長期が過ぎて軟部組織の成長も追いついてくると、オスグッドシュラッター病の発症リスクは大きく低下します。ですから、身長が急に伸びた頃に注意をしておけば、オスグッドシュラッター病の発症リスクは大幅に低下させることができるのです。 まとめ 成長期に差し掛かると、特にスポーツを行っているお子さんはオスグッドシュラッター病の危険が高くなります。しかし、成長期を超えると、発症のリスクはグンと低くなります。少し運動を控えめにする、マッサージをする、痛みのある時は休むというような対処法でうまく乗り切れると良いですね。痛みが強い場合は、整形外科医など専門医に相談してください。 こちらも併せてご参照ください
2019.05.08 -
- ひざ
- オスグッドシュラッター病
オスグッドシュラッター病は成長期のスポーツ少年に多く見られる病気です。でも、だからと言って「スポーツするのをやめなさい!」とは言えないですよね。言えたとしても、この年齢の男の子は反抗期とも重なっているので、素直に聞き入れてくれるとは限りません。しかし、オスグッドシュラッター病には予防する方法があります。お子さんの成長を阻害しないために、適切な予防をしていきましょう。 こちらも併せてご参照ください オスグッドシュラッター病を発症しやすい年齢と性別は? オスグッドシュラッター病は、小中学生の男子に多く見られる病気です。その理由は、この年代の男子が「成長期であること」と「スポーツを行っている子が多い」という点が挙げられます。 成長期になると、大腿四頭筋の柔軟性が低下してしまいます。要するに「太ももの筋肉が固くなる」という状態になります。そして、大腿四頭筋の柔軟性が低下している状態で「ジャンプ」「ダッシュ」といった、膝に負荷のかかるアクションを多く行うと、脛骨結節部が剥離を起こす可能性が高くなります。 これがオスグッドシュラッター病を発症する1つの原因です。 オスグッドシュラッター病を予防するためには? オスグッドシュラッター病は、成長期の終了とともに発症リスクが大幅に低下しますから、成長期の年頃におけるスポーツの実施を最小限に抑えることが、オスグッドシュラッター病の発症を予防する最大の方法になります。 しかしながら、成長期の子供にとってスポーツはとても楽しいものであり、その時期に最も頑張りたいという子供も少なくありません。また、部活動への参加など、スポーツを多めに実施することを避けられない子供も多いでしょう。 ですから、予防のためにスポーツすることを止めるということは不可能に近いという現状があります。しかし、発症リスクを少しでも抑えるための予防を実践することができます。 オスグッドシュラッター病の予防方法 「ウォーミングアップ」と「クーリングダウン」を、スポーツの前後に必ず十分に実施することが、予防につながります。 これはオスグッドシュラッター病を予防するだけでなく、さまざまなスポーツ由来の病気・症状を予防することにつながり、お子さんの健康的な成長と安全なスポーツ実施につながります。 特に「運動後のアイシング」は、オスグッドシュラッター病を予防する大きな効果を発揮してくれます。 次に「足首の柔軟性を確保する」ことです。 オスグッドシュラッター病は膝の疾患ですが、足首の柔軟性もこの病気の発症に深く関わっています。そのため、足首の固いお子さんの場合、シューズの中敷きは衝撃吸収性の高いものやかかと部分が高いものを選ぶことで足首の柔軟性を確保することができ、オスグッドシュラッター病の予防につながります。 まとめ オスグッドシュラッター病は、スポーツ少年にとって避けられない病気と言っても過言ではないかもしれません。しかし、例えば準備運動とアフターケアをしっかりすることや、適切な靴を選ぶことがオスグッドシュラッター病の予防につながります。
2019.05.08 -
- ひざ
- オスグッドシュラッター病
オスグッドシュラッター病に限ったことではありませんが、病気の原因を知ることで、その予防に役立てることができます。そこで、オスグッドシュラッター病の発症原因をまとめました。予防・回復などに役立てみてください。 こちらも併せてご参照ください オスグッドシュラッター病のメカニズム オスグッドシュラッター病は、小中学生という成長期の過程における「骨の成長」と「軟部組織の成長」のズレにより発症しやすいことがわかっています。 そもそも「骨の成長」つまり「膝が伸びる仕組み」とは何かについて説明します。 まず、大腿四頭筋が膝蓋骨の上端に付着し、膝蓋骨を介してその下端から膝蓋腱を経緯して脛骨粗面に付着して停止します。大腿四頭筋の筋力はそのメカニズムの終端において脛骨粗面に伝わるのですが、この脛骨粗面は狭く、大腿四頭筋の引っ張る力によって骨端核(骨が成長するための新しい骨)の発達を阻害し、剥がれやすい構造になっています。 小中学生の年齢になると成長期が訪れますが、その際に骨の成長に対して軟部組織の成長はやや遅れ気味になります。その結果、大腿四頭筋の柔軟性が低下してしまうのです。 結果、脛骨結節が徐々に突出し、剥離を起こして炎症を引き起こし、痛みの症状を引き起こします。これが、オスグッドシュラッター病の発症メカニズムです。 オスグッドシュラッター病の原因となりやすい運動 オスグッドシュラッター病は、基本的にどんな運動でも発症する可能性が考えられます。しかし、そのメカニズムの関係上、とくに発症しやすい(好発)スポーツがいくつか存在します。 ●サッカー ●バレーボール ●バスケットボール ●バドミントン ●陸上競技 これらのスポーツは「ダッシュ」「ジャンプ」など、膝に負担のかかりやすい動きが多く取り入れられているスポーツです。そのため、部活動や習い事などでこれらのスポーツに取り組んでいる子供に発症しやすい病気であるといわれています。 オスグッドシュラッター病を発症したらどうするべき? もし、オスグッドシュラッター病を発症してしまった場合には、痛みがあるうちはスポーツを中止する必要があります。痛みがなくなればスポーツに復帰することが可能ですが、発症後3~6か月程度はスポーツの実施によって症状が強くなる傾向にあります。 オスグッドシュラッター病は成長期における一過性の病気であるとされていますから、成長期の終了とともに多くの場合で治癒する病気です。 しかし、どうしてもスポーツから離れたくない場合には、スポーツ実施前にアイスマッサージやストレッチ、ベルト装着などの措置を行ってください。 まとめ オスグッドシュラッター病の原因を見てみると、成長期には欠かせない「骨の成長」が関係していることが分かります。ですから、特に成長期にスポーツに取り組んでいる子供たちに発症しやすいのですが、強い痛みがある場合は早めに休み、痛みを取り除くように促してあげてください。また、早めに医師に相談し、適切な対処方法についての指導を受けることも必要です。
2019.05.08 -
- ひざ
- オスグッドシュラッター病
オスグッドシュラッター病? 「オスグッドシュラッター病」という病名を聞いて、どんな病気なの?と不安に思われる方も少なくないのではないでしょうか。 また、子どもによく見られる病気なので、心配になったり、どんなことに気を付けてあげればいいのか知りたいという親御さんもいらっしゃると思います。そこで、オスグッドシュラッター病について解説します。 オスグッドシュラッター病とは 「オスグッドシュラッター病(オスグッド病、オスグッドシュラッター症候群とも呼ばれる)」とは、小中学生の男子に多く見られる病気です。 いわゆる「成長期スポーツ障害」の一種であり、脛骨結節部(「膝の皿」の下の骨)が引っ張られることによって痛みを引き起こします。 なぜ小中学生男子に多く見られるの? オスグッドシュラッター病は「成長期スポーツ障害」の一種であり、この年頃のスポーツ習慣と成長の特徴が深く関わっています。成長期は骨の成長をもたらしますが、筋や腱といった軟部組織も同じように発達するというわけではありません。 骨の成長に対して軟部組織の発達が遅れることにより、この年代の子どもの体は固くなりがちなのです。そして、学校の授業や放課後に体を動かすことが多い年齢でもあります。 大腿四頭筋の柔軟性が低下している状態でスポーツを行いジャンプやダッシュといった脚に負荷のかかるアクションをすることによって、脛骨結節部が強く引っ張られてしまいます。 結果、脛骨結節部が剥がれたり炎症を起こすことによって痛みの症状が発生する病気です。 オスグッドシュラッター病の診断 オスグッドシュラッター病の診断は、レントゲン検査が効果的であるとされています。超音波検査が利用されることもありますが、より精密な検査が必要な場合にはMRI検査を実施することもあります。 どんなスポーツで発症しやすい? 基本的にスポーツであれば何でも発症する可能性がありますが、好発するスポーツとしては以下の内容が挙げられます。 ●サッカー ●バレーボール ●バスケットボール ●陸上競技 ●バドミントン これらのスポーツは「ジャンプ」「キック」「ダッシュ」など、オスグッドシュラッター病を発症する原因となりやすいアクションを多く必要とするからです。 オスグッドシュラッター病の応急処置と治療 膝の痛みが強く、オスグッドシュラッター病であると疑われるときは、まずスポーツを休ませ、アイシングを行ってください。ストレッチを行うことも有効ですが、まずは専門医による診察を受けましょう。 痛みが強い場合には消炎鎮痛薬が有効です。超音波や低周波といった治療法が有効なケースが多いですが、稀に骨片摘出術や骨穿孔術などの治療を行うケースもあります。 まとめ・オスグッドシュラッター病とは 10~15歳くらいの年齢で、スポーツをする男の子にみられることが多い膝の病気「オスグッドシュラッター病」についてご紹介しました。痛みが出た時は、早期に回復するためにも、まずはスポーツお休みし、整形外科医の診断、治療を受けるようにしてください。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらも併せてご参照ください
2019.05.08 -
- 変形性股関節症
変形性股関節症の看護について 変形性股関節症の治療においても、家族や周囲の人の協力が不可欠です。そして、適切な看護が必要になります。そこで、変形性股関節症の治療における看護について解説します。 変形性股関節症という病気 変形性股関節症の患者さんを看護する際は、まずこの病気についての特徴を知ることが必要です。どのような病気であり、そのためにどのような行動で症状が悪化しやすいのかを知ることで、看護する際の注意点もわかってくるはずです。 変形性股関節症は、股関節の軟骨がすりへってしまい、骨の変形を引き起こしてしまう病気です。股関節という名前が病名に含まれていることからも推測できると思いますが、腰や脚などに症状が現れやすい病気です。 往々にして現れやすい症状は「痛み」。加えて股関節周辺の痛みということもあって、歩行や脚に関する行動に少なからず悪影響を及ぼします。その影響により、日常生活や仕事においてさまざまな弊害をもたらすことになるでしょう。 病気を理解して周囲の協力を得ることが治療において重要 変形性股関節症という病気は、薬を使っても痛みを止めるというような効果しか期待できず、根本的な治療が望めません。また、一度変形してしまった骨は基本的に元の形に戻ることはありません。 症状は徐々に進行してしまうので、保存的治療として運動療法や薬物療法が行われ、痛みの緩和と進行防止に努めることになります。 看護者や家族に「たかが痛み程度で」と言われてしまうと、治療に対する本人のモチベーションにも悪影響となります。痛みの感じ方は人それぞれですし、痛みを感じているときは様々なことに不安になったり、心配になったりするものです。 ですから、変形性股関節症の治療においては、家族の共感・協力が必要ですし、場合によっては職場や地域の人の協力も必要です。 看護する立場にある人や職場の人は、できるだけ患者さんの股関節や脚の負担を軽減してあげてください。特に仕事では重いものを持ったり、段差の上り下りをするなど、股関節への負荷の大きなアクションも多々あると思います。 そうした仕事からはなるべく外れてもらい、負荷の少ない仕事を中心に行ってもらうなどの工夫が必要です。 まとめ/変形性股関節症の看護について 変形性股関節症という病気は、痛みを伴う辛い病気ですし、一度なってしまうと治癒が難しいです。しかし、患者さん本人の努力はもちろんのこと、看護する立場の人、家族や職場の人たちの協力によって、症状の進行を遅らせることが可能です。 病気について理解し、患者さんの負担を少しでも取り除くことで治療を手助けしてあげてくださいね。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
2019.05.08 -
- 変形性股関節症
変形性股関節症にヨガは有効なのか? 変形性股関節症では、保存的治療として運動療法などを行います。とはいっても、股関節や足、腰に負担がかかるような運動はできません。そこで、「ヨガはどうかな?」と思う方も少なくないのではないでしょうか。 ヨガは健康そのものにも良さそうな運動ですし、無理なく行うことができそうですよね。そこで、変形性股関節症とヨガの相性について解説します。 変形性股関節症で「ヨガ」は、してはいけないNGな運動です! 結論から述べてしまうと、変形性股関節症の人、あるいはその症状が疑われる場合には、ヨガは基本的にNGであると考えてください。詳しくは担当の医師からの指示に従うことになりますが、実は変形性股関節の症状とヨガはやってはいけない、相性が良くない運動です。 ヨガにはさまざまなポーズがありますが、股関節を大きく開くポーズが多いことも事実です。変形性股関節症の人は、股関節に負担がかかるような動作は控えたほうが良いです。仮に我慢して行ってしまうと、症状が悪化する可能性が高くなります。 「ヨガ=健康に良い」というイメージがありますが、変形性股関節症とは相性が良くないということを知っておきましょう。 変形性股関節症とは 股関節は太ももの骨である大腿骨が骨盤にはまり込むようにできています。この股関節が変形してくると、大腿骨と骨盤の隙間が狭くなり、軟骨組織が硬くなります。 また症状が進行すると、関節の周囲に骨棘(こつきょく)とよばれるトゲのような骨組織が形成されたり、骨嚢胞(こつのうほう)とよばれる骨の空洞ができたりします。このように関節が変形すると、股関節の動きも狭くなってきます。 例えば、股関節を深く曲げる動作や、足を大きく外に開く動作ができなくなってきます。最初の頃は立ち上がり時や歩き出しの時に、足の付け根に痛みが見られます。症状が進行してくると痛みも強くなり、場合によっては夜寝ていても痛みを感じるようになる人もいます。 また日常生活では、股関節の動きが狭くなってくると、靴下が履きにくくなったり、足の爪が切りにくくなります。股関節の周りの筋肉が硬くなっても可動域が狭くなりますが、これはストレッチや体操などで筋肉を伸ばしてあげると可動域は広がってきます。 しかし、骨の変形により狭くなった可動域をヨガなどで無理に動かすことは、痛みをさらに増強させることになりかねません。変形性股関節症は女性に多い疾患です。女性の場合は生まれつき股関節のはまり込みが浅い人がいます。 このような人は年齢が進むと股関節の変形が進行する場合が多くみられます。また股関節は荷重のかかる関節ですので、肥満傾向にある人も年齢とともに変形性関節症に移行しやすいです。 一度変形をした関節は元の形には戻りませんので、関節への負担を軽減することが大事です。歩行での移動が多い人は自転車と使うと負担を減らすことができます。また若い人では抵抗があるかもしれませんが、杖を使っての歩行でも荷重を軽減することができます。 他にも、股関節周りや足の筋肉を強化するのも効果的です。立ったり歩いたりする動作では、股関節や足の筋肉が関わってきます。その筋肉が硬くなったり弱ってくると、動作がスムーズにできなかったり、股関節の安定性が低下しますので、変形性股関節症の症状が出てきたら運動療法を始めるといいでしょう。 ヨガはダメでも運動療法は重要 変形性股関節症とヨガの相性はよくないのですが、とはいえ股関節や下肢を全く動かさないというのも良くありません。なので変形性股関節症の患者さんには、治療の一環として「運動療法」が取り入れられることが多いです。 運動療法の目的は、股関節のリラックスによる股関節軟骨の健康維持と股関節の可動域の確保にあります。運動療法を適切な方法で継続することにより股関節を正しく動かすことができ、筋力の維持にもつながるのです。 変形性股関節症の正しい運動療法 変形性股関節症の患者さんは、一体どのような運動が良いのでしょうか。 原則として担当医から指導された内容を実施することになるのですが、基本的としては「股関節に過度な負担がかからない運動」、そして、「継続が容易である運動」です。 先ほども説明していますが、股関節や下肢に負荷のかかる運動は、かえって変形性股関節症の症状を悪化させる可能性があり、運動療法は根治治療には該当しない保存的治療の1つですから継続することが必要です。 調子が良いからとスクワットを取り入れたりされる方少ないと思いますが、負荷の大きな運動は患者さんによっては継続が難しい場合もあるので、軽めで簡単にできる自宅でもできる運動が良いと考えられています。 例えば「ストレッチ」や「ももあげ」、「かかとあげ」などの軽めの運動、また、「水中運動」は負荷が少なく、変形性股関節症の運動療法として適しています。 関連記事はこちら 変形性股関節症に有効なストレッチ まとめ・変形性股関節症にヨガは有効なのか 変形性股関節症の治療で運動療法は有効です。ただヨガは体に良さそうなイメージがあるものの残念ですが股関節への負荷という観点では、かなり負担があることから変形性股関節症の治療法としては、してはいけない方法で適していないといえます。 身体を良くするつもりが逆に症状を悪化させる恐れもあるので注意が必要です。 運動療法を取り入れる場合は、担当の医師から指導された内容を遵守して、何より継続していくようにしてください。ただし、調子が良いからと運動量を自分の判断で増やしても良くなるわけではありません。余裕があるからと無理はしないでください。一番大切なのは継続です。 一度の運動量を増やすのではなく一回一回を確実に行うようにしましょう。それでも余裕があるなら、それを申告して適切なアドバイスをもらってください。その逆に指導された運動であっても痛みが出てしまったときは運動を中止しましょう。そして、早めに受診して適切な指導を受けて下しさい。 体調や、症状は日によって変わります。あせらず適切な指導を受けて長い目で取り組んでください。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらも併せてご参照ください
2019.05.08 -
- 変形性股関節症
変形性股関節症の痛み止めについて 変形性股関節症になると、股関節や脚に痛みが生じるようになります。初期の頃はストレッチをしたり、温めるなどの対処法で痛みが引くこともありますが、中期から末期になると痛みの症状も強くなってきます。 その強い痛みには「痛み止め」が有効ですが、どのような薬を使うのか、どのような効果があるのか知っておきたいですよね。そこで、変形性股関節症の痛み止めについて解説します。 変形性股関節症の薬物療法は根治治療ではない 変形性股関節症では「薬物療法」を選択することがありますが、ただし療法といえど、残念ながら使用される薬は「痛み止め」であり、病気を根本的に治療する薬ではありません。いわゆる「対症療法」であり、変形性股関節症によって発生する痛みに対して使用することになります。 変形性股関節症で使用する痛み止め 変形性股関節症で使用する痛み止めは「消炎鎮痛薬」が多いです。この薬は痛みを軽減させるだけではなく、発生している炎症を抑える作用があります。特に、変形性股関節症で激しい痛みが生じている場合には炎症を起こしている可能性があります。 「温熱療法」を実施して痛みが軽減しない、あるいは痛みが悪化した場合には、炎症を抑える薬を使用して痛みの改善を図ります。 痛み止めの服用の仕方について 基本的に、処方してくれた医師の指示に従って服用してください。痛み止めを服用し続けることは良くないと考え、痛みが落ち着けば自己判断で中断しても良いという医師もいます。 初期の変形性股関節症であれば、痛みも軽いことが多いので薬物療法の他に「運動療法」や「温熱療法」などを合わせた「保存的治療」でコントロールが可能なことが多いです。 しかし、変形性股関節症は加齢などの要素もあるため、次第に症状が悪化することが多いです。結果、症状が悪化すると既存の方法では十分に痛みをコントロールできないこともあります。 その場合には「手術治療」の実施が検討されます。手術法としては「骨切術」と「人工股関節置換術」の2種類に大別されます。 最近では人工股関節の技術が進歩し、寿命が長くなったことをうけて、若い世代での変形性股関節症に対しても痛みなどの症状次第で人工股関節への置き換えが積極的に検討されるようになりました。 まとめ・変形性股関節症の痛みに対する薬物療法について 変形性股関節症では、症状の進行を抑えるため、そして痛みを和らげるために保存的治療が選択され、その一環として痛み止めが処方されることが多いです。ただ薬物的には痛み止めであり、症状を治療していくものではありません。 服用にあたっては、医師の指示通りに服用し、痛みのコントロールをしましょう。どうしても痛み止めが十分に効かない場合には手術治療を検討することもできます。痛みを我慢せず、早めに担当医に相談してみてくださいね。 監修:リペアセルクリニック大阪院
2019.05.08 -
- 変形性股関節症
変形性股関節症になったらしてはいけないこと 変形性股関節症になったら、少しでも症状を悪化させないことが重要です。そのためには、変形性股関節症の症状が悪化するようなことをしてはいけません。そこで、変形性股関節症になったらしてはいけないことについて解説します。 股関節や脚に負担をかけてはいけない 変形性股関節症になったらしてはいけないことの1つ目は、「股関節や脚に負担をかける」ことです。どんな病気にも「悪化する要因」というものが存在しますが、変形性股関節症の場合は股関節や脚に負担のかかる行動をすると悪化する可能性が高まります。 例えば、重いものを抱えたまま階段を上り下りするといったアクションがこれに該当します。仕事の都合上どうしても行わなければならないなどの理由があっても、結果的に変形性股関節症を悪化させてしまうことになると、さらに仕事や日常生活に支障をきたすことになりかねません。 家族や勤め先の人たちに理解と協力を求めて、可能な限り日常生活の中から股関節等に負担のかかるアクションを排除することに努めましょう。 杖や靴の見直しを行わないといけない 変形性股関節症になったら、「杖の購入」や「靴の見直し」などが必要です。症状に合わせて杖や靴を見直し・買いなおすことについては費用負担などの点でデメリットに感じるかもしれません。 しかし、股関節への負担をやわらげ、痛みを緩和させるためのアイテム「杖」や「「靴」はとても重要です。ですから、これらの見直しを行わず、今までと同じものを使い続けるというのはよくありません。 つまり、変形性股関節症で杖や靴が必要なのに導入しない、見直しをしないというのは、患者さんにとって「してはいけないこと」です。 体重のコントロールを怠ってはいけない 変形性股関節症の患者さんがしてはいけないことの3つ目は「体重のコントロールを怠る」ことです。 体重の重い人はそれだけ股関節への負担がかかるといわれています。また、姿勢や動作によっては体重の数倍の負荷がかかる可能性もあるので、体重をコントロールすることは変形性股関節症の治療を続けるうえでとても重要です。 ストレッチや筋力強化などを怠ってはいけない 変形性股関節症の患者さんがしてはいけないことの4つ目は「ストレッチや筋力強化などを怠る」ことです。 変形性股関節症では、股関節への負担を軽減して可動域を確保するために運動療法を実施します。しかし、変形性股関節症では痛みなどの症状もみられますので、あまり体を動かしたくないというケースも珍しくありません。 ですが、ストレッチなどで股関節を動かさないと関節の可動域が徐々に狭くなり、筋力低下を招いてしまいます。結果、変形性股関節症の症状を悪化させてしまいますので、無理のないレベルで運動療法を継続することを心がけるようにしましょう。 まとめ・変形性股関節症になったらしてはいけないこと 変形性股関節症の症状を悪化させないためには、こちらでご紹介した「してはいけないこと」を知ることが大切です。くれぐれも、股関節や足・腰に負担のかかることはしないようにしてくださいね。 そして、担当の医師の指示・指導に従って日常生活を送り、その中で症状の悪化や異常が見られた場合は、早めに医師に相談するようにしましょう。以上、変形性股関節症になったらしてはいけないことについて記してまいりました。ご参考頂ければ幸いです。 監修:リペアセルクリニック大阪芯院 こちらも併せてご参照ください
2019.05.08 -
- 変形性股関節症
変形性股関節症の患者さんは、その症状をなるべく悪化させないようにすることが必要です。症状が進行してしまうと、日常生活に支障をきたすようになってしまうからです。そこで、変形性股関節症の患者さんがやってはいけないことについて解説します。 激しい運動 変形性股関節症の患者さんがやってはいけないことの1つ目は、「激しい運動」です。 特に股関節や腰、脚に負荷のかかる運動は絶対にやってはいけないことです。運動によって股関節への負担が大きくなると、変形性股関節症の症状を悪化させる大きな要因になってしまいます。 ただし、適切な運動療法を実施することは、変形性股関節症の治療において重要なアクションとなります。患者さんの症状を確認したうえで、担当の医師から適切な運動療法のやり方の指導があるので、その運動を行うようにしてください。 もし、医師から指導された運動であっても痛みを感じるという場合は、運動を中断し、さらに医師の指示を仰いでください。 痛みを我慢すること 2つ目のやってはいけないことは、「痛みを我慢する」ことです。 病気なのだから症状が出ることは仕方がない、股関節や脚に痛みがあっても我慢するしかないと考える人も少なくないでしょう。しかし、それは大きな間違いです。 変形性股関節症では、痛み止めによる薬物療法の選択肢もあります。対症療法として痛み止めを使用しながら運動療法も行うという場合もありますが、痛み止めで緩和できたとしても根本的な治癒には至りません。 運動のやり方は医師の指示通りに行い、痛み止めも適切に使ってください。そして、もし、辛い痛みが生じた場合は、その痛みを我慢したり自己判断で痛み止めの使用を増やすのではなく、担当の医師に相談して対処法を決めるようにしてくださいね。 温熱療法で痛みを感じる場合 変形性股関節症の患者さんのやってはいけないこと、3つ目は「温熱療法」に関することです。 変形性股関節症の痛みを緩和する方法として股関節周囲を温め、股関節周囲の血行を改善することで筋肉がほぐれ、痛みの緩和を目指す温熱療法があります。 しかし、痛みの原因が股関節や脚などの炎症である場合は、温熱療法を行うことによってさらに症状が悪化してしまう場合があります。 まとめ 変形性股関節症の症状は、患者さんの行動次第で急激に悪化してしまうことがあります。そうならないようにするために、「変形性股関節症の患者さんがやってはいけないこと」を知り、守ってください。そして、股関節や腰、脚などに異常を感じたら早目に医療機関を受診し、医師から適切な治療と今後のアドバイスを受けることが大切です。 こちらも併せてご参照ください
2019.05.08 -
- 変形性股関節症
「変形性股関節症」を発症すると、股関節や脚に痛みを生じる可能性が高いです。命にかかわるものではないとはいえ、痛みが続くのは決して良いことではありません。そこで、変形性股関節症の痛みを緩和する方法について解説します。 変形性股関節症の対策の基本 変形性股関節症の症状を緩和するためには、「股関節への負担を軽減する」ことが必要です。ですから、股関節や腰に負担のかかる行動は控えるようにしましょう。また、靴や杖などの選び方にも注意が必要です。詳しくは担当の医師に相談して、自分にとって最適なアイテムを選んでください。 変形性股関節症を緩和する方法 それでは、変形性股関節症を緩和する方法をご紹介します。 温熱療法 変形性股関節症による慢性的な痛みに対しては「温熱療法」が効果的と言われています。温めることによって股関節周囲の血行を促し、筋肉をほぐすことで痛みを和らげる効果が期待できます。 ただし、激しい痛みがある場合は、股関節付近に炎症が起こっている可能性が考えられます。その場合は温熱療法は症状を悪化させる危険が高いので注意しましょう。もし、温熱療法で痛みが強くなったら時にはすぐに中止してください。 運動療法 変形性股関節症の保存的治療の中心となるのは「運動療法」です。 ストレッチや軽い運動を中心に行い、股関節の筋肉を柔らかくし関節の位置の矯正作用によって変形性股関節症による痛みを和らげることができます。 ただし、無理は禁物。運動療法は、無理のないレベルで行いましょう。特に股関節の筋肉トレーニングは、十分なストレッチを行っていない状態で実施すると症状を悪化させる可能性があります。 また、ストレッチや運動などによって股関節や脚に痛みが生じる場合は、運動療法を継続しないようにしてください。 オリジナルの運動はかえって症状を悪化させることがありますので、基本的には、担当の医師から指導された運動療法を行ってください。また、適切な運動を行っても症状が改善されない、あるいは悪化した場合には、早めに医師に相談して指示を仰いでくださいね。 薬物療法 内服薬を使って変形性股関節症の痛みを緩和することもできます。 しかし、お薬を使った薬物療法は、根本的に変形性股関節症の治療を行うのではなく、あくまでも痛みなどの症状を一時的に緩和するために行われる治療です。 こちらも併せてご参照ください まとめ 変形性股関節症の痛みを緩和する方法は、いくつかあります。しかし、これらを適切な方法で実施しても症状が改善されない場合も考えられます。症状が進んでしまうような場合は、外科的手術治療も視野に入れ、担当の医師に相談してみてください。
2019.05.08 -
- 変形性股関節症
「変形性股関節症」の症状が出てしまうと、股関節や脚の痛みによって生活に支障が出てしまいます。少しでも症状を予防するために、日常的に実行できることがあれば便利だと思いませんか?そこで、変形性股関節症の予防に有効なストレッチについて解説します。 こちらも併せてご参照ください 股関節はどこにある? ストレッチをする際には、まず、影響する部位の正確な場所を意識することが大切です。 股関節は股間の奥側、お尻に近いあたりに位置していて、太ももの骨が骨盤と接する部分の関節が股関節に該当します。その関係上、股関節に異常が起きると太ももや腰の痛みが症状として現れます。 変形性股関節症は先天性の病気などを原因とするケースもありますが、日頃から股関節のストレッチを行うことによって、加齢などを原因とする発症リスクを少なくすることが可能です。 変形性股関節症予防に有効なストレッチとは? 股関節に効果的なストレッチとしては、例えば以下のストレッチがあります。 ①床に座って足を広げる ②足を内側に回転させる ③足を外側に回転させる ④上記の動きを数回繰り返す このようなストレッチは、毎日の生活の中に取り入れていくことができます。ただし、ストレッチをすることによって強い痛みを感じる場合は無理をしないようにしましょう。その場合は、早めに整形外科を受診してくださいね。 他にも以下の運動が有効です。 ●スクワット ●もも上げ ●かかと上げ ●ブリッジ ●水中運動 特に「水中運動」は股関節などへの負担が少なく、運動によって痛みを感じる場合にオススメです。 ストレッチや運動は変形性股関節症の予防だけでなく、すでに発症している場合に症状が進行するのを防ぐことにも有効です。いわゆる「運動療法」であり、医師から適切な運動方法を指導されると思いますので、無理のないレベルで継続しましょう。 無理は禁物! 先ほども少し触れましたが、ストレッチや運動をする中で股関節や脚に痛みや熱、その他の症状を感じる場合には、そのまま継続することは危険です。その場合は念のために医療機関を受診し、適切な対処法、ストレッチ方法をアドバイスしてもらうようにしましょう。 まとめ たかがストレッチとはいえ、継続することによって変形性股関節症の予防をすることができますし、軽度であれば進行を遅らせることもできます。ストレッチは基本的に体への負担は少ないですが、もし何らかの異常や症状を感じ取った場合には無理をせず、念のために医療機関で診てもらうことをオススメします。
2019.05.08 -
- 変形性股関節症
変形性股関節症の原因を知ることで、発症を予防することにもつながりますし、進行を遅らせることも可能になります。そこで、こちらでは変形性股関節症の原因について解説します。 こちらも併せてご参照ください 変形性股関節症を発症する原因 ①加齢によるもの 変形性股関節症の発症原因はいくつか考えられますが、具体的に何らかの原因を特定できない場合もあります。その場合に考えられる原因として「加齢」があります。 変形性股関節症は、股関節に存在する軟骨の細胞が老齢化することで、きちんと働かなくなることが原因であると考えられます。欧米では、変形性股関節症の大半は加齢によるものであるとされています。 ②先天性股関節脱臼 2つ目の原因は「先天性股関節脱臼」です。 この病気は、生まれつき股関節が脱臼を起こしている病気であり、発症原因は特定されていません。近年は発症率が低下しているものの、遺伝的な要因や子宮内での異常姿勢などがその原因ではないかと考えられています。 ③臼蓋形成不全 3つ目は「臼蓋形成不全」です。 股関節の屋根の部分にあたる臼蓋の不完全な発育により、大腿骨頭への被りが浅い状態になって、先天性股関節脱臼や後天性が原因であると考えられています。 この場合、中年以降に痛みなどの症状が出現し、はじめてこの病気であると診断されることもあります。 ④怪我の後遺症 4つ目の原因は「怪我の後遺症」です。 交通事故などで腰などに怪我を負った際、その後遺症として変形性股関節症を発症する可能性があります。転倒や交通事故などで腰にダメージを負った際には、変形性股関節症を発症することについても十分注意する必要があります。 ⑤体重増加による負担の増加 5つ目の原因は「体重の増加」です。 先天的または後天的な骨の変形等がなかったとしても、体重が増加することで股関節に負担がかかることで、変形性股関節症を発症することがあります。急激な体重増加や体重が重い時期が続いた場合には十分な注意が必要です。 まとめ 変形性股関節症を発症する原因はいろいろありますが、その中には先天性の原因もあります。ですから、前もって予防することが極めて難しい場合もあります。しかし、初期の段階であれば保存的な治療も有効であることから、症状を感じ取ったら早めに整形外科など専門医を受診し、治療を開始することが最善です。 あわせて読みたい関連記事はこちら
2019.05.08 -
- 変形性股関節症
変形性股関節症になると、違和感や痛みなど何らかの症状が現れることが多いです。そして、生活の質を大きく下げる場合もあります。こちらでは「変形性股関節症」になるとどのような症状が出るのかについて解説します。 変形性股関節症の症状 変形性股関節症は、股関節の軟骨がすり減って、荷重により骨の変形をもたらす病気のことです。具体的には「股関節の痛み」の症状が多いです。 症状が進むごとに痛みの出方が変化する 変形性股関節症が初期の段階では、立ち上がりや歩き初めに股関節に痛みを感じるというような症状が出ます。しかし、痛みは一時的なものであり、個人差はありますが、すぐに痛みが引くことが多いです。 症状が進んでくると次第に痛みの出方も強くなり、常に痛む「持続痛」や、夜寝ている間にも痛む「夜間痛」などの症状に発展する可能性があります。 痛みによる日常生活への悪影響 変形性股関節症は、立ち上がりや歩き初めに痛みが生じやすいので、生活の中でさまざまな弊害をもたらす可能性があります。 例えば、「靴下の着脱が難しくなる」、「足の爪切りが難しくなる」、「階段の上り下りが難しくなる」、「長時間立っているのが辛くなる」など、毎日のように行う動作にも悪影響が及びます。 変形性股関節症の治療法 変形性股関節症は、初期の段階で痛みが軽度であれば保存的治療、進行が進んだ末期では外科的な治療(手術)が有効です。 初期の段階では、運動療法や投薬治療などを行う保存的治療で症状の緩和と進行防止を行います。 保存的治療で十分な成果が出ない場合には、手術を選択する必要があります。手術は少なからずリスクがかかりますし、心身ともに負担を感じる人も多いです。ですから、変形性股関節症が疑われる症状を自覚したら、早めに医療機関を受診するようにしましょう。 まとめ 変形性股関節症は、命にかかわるような病気ではありませんが、生活の質を大幅に低下させる可能性がある病気です。病気が進行するにしたがって症状も重くなり、治療も外科的手術が必要になりますので、早めに医療機関を受診し治療を始めることが望ましいです。 こちらも併せてご参照ください
2019.05.08 -
- 変形性股関節症
変形性股関節症の症状と治療法のアウトライン 年齢を重ねるにつれて変形性股関節症に悩む人が増えてきます。 足や股関節などに生じる異常は、毎日の生活にも大きく関わるため厄介ですよね。こちらでは、「変形性股関節症」という病気について、どんな病気なのか解説します。 股関節とは? 変形性股関節症は、名前にある通り「股関節」に発症する病気のことです。股関節とは、両足の付け根(鼠径部:そけいぶ)の関節のことであり、骨の表面には軟骨が存在して関節の動きを滑らかにしたり、衝撃を和らげています。 変形性股関節症とは? 変形性股関節症とは、股関節の軟骨が何らかの原因によってすり減り、骨を含めた関節が変形する病気のことです。また、関節を取り囲んでいる「滑膜」という部分に炎症が起こり、歩行などの際に違和感や痛みが生じたり、股関節の周囲が腫れたりします。 変形性股関節症の発症原因 変形性股関節症の70%以上が、加齢を除いた場合、先天性または怪我の後遺症によるものであるといわれています。具体的な変形性股関節症の発症原因は、以下のような内容が考えられます。 ●加齢によるもの ●先天性の股関節脱臼 ●先天的な股関節の変形 ●怪我の後遺症 変形性股関節症の症状 変形性股関節症を発症すると、以下の症状が発生する可能性があります。 ●股関節の痛み(症状が進むと持続痛や夜間痛が起こる) ●歩行障害 ●その他、日常生活における問題(靴下が履きにくくなる、足の爪が切りにくくなるなど) 変形性股関節症の診断 変形性股関節症の診断は、前述の症状がある場合にレントゲン写真を撮影して診断します。 初期の段階では股関節の変形などが認められますが、症状が進むと関節の隙間が狭くなり、軟骨下骨が硬化するなどの症状がみられるようになります。末期になると関節の周囲に「骨棘」という異常な組織が形成され、空洞が発生するなどの症状がみられるようになります。 また、荷重部の関節軟骨が消失して、軟骨下骨がむき出しになってしまうこともあります。 変形性股関節症の治療法 変形性股関節症の治療法は、大きく分けると「保存的治療」と「手術治療」に分けられます。 保存的治療は以下の内容を含みます。 ●生活指導(股関節への負荷を軽減する生活方法など) ●運動療法(股関節周囲の筋力訓練やストレッチなど) ●薬物療法(痛み止めなど) 手術治療は、以下の2つに分けられます。 ●骨切手術 ●人工股関節置換術 まとめ・変形性股関節症の症状と治療法のアウトライン 変形性股関節症は、具体的な原因が存在しない(年齢によるもの)場合もありますので、症状を感じ取ったら早めに医療機関で診てもらうことをオススメします。命にかかわる可能性は薄いとはいえ、生活の質を大幅に低下させてしまうため、早めの対処が重要です。 以上、変形性股関節症の症状と治療法のアウトラインをご説明させて頂きました。変形性股関節症には再生医療という先端医療で治療する方法もあります。これは手術を行うことなく、自分の脂肪から幹細胞を抜き出し、数千倍から数億倍に培養して患部に注射で投与するものです。 手術や、入院も不要な新たな治療法として注目を浴びています。興味があればお気軽にお問い合わせくださいませ。 監修:リペアセルクリニック大阪院
2019.05.08 -
- 変形性膝関節症
変形性膝関節症は、ストレッチをすることである程度痛みを緩和させる効果が期待出来ます。そこで今回は膝関節のストレッチ方法やストレッチを行うのに適した時期についてご紹介します。 変形性膝関節症に効果的なストレッチのやり方 変形性膝関節症に効果的なストレッチは、自宅で簡単に行うことが出来ますし、やり方も簡単です。こちらでは、足首と膝、脚を使ったストレッチを3つ紹介しますね。 足首ストレッチ まず、床に両手両足を伸ばした状態で座りましょう。この時、手のひらは床に着いています。そして、片方の足首を伸ばし、5秒キープし力を抜きます。 反対の足首も同様に行ってください。 膝ストレッチ まず、仰向けに寝転びます。その後片方の膝を曲げ、胸の方にゆっくりと引き寄せましょう。片方が終わったらもう片方も同様に行ってください。回数は左右それぞれ5回ずつです。 膝ストレッチを行うときには、「手で脚を引っ張らない」ようにしてください。足を胸の方に引き寄せていきますが、手は添えるだけ。つまり、足の力だけで行うことが大切です。 脚上げストレッチ まず、仰向けに寝転び、片方の膝を軽く曲げましょう。次に、伸ばしている方の膝をゆっくり上げ、5~10秒ほどキープします。 膝を上げる高さは、最初に軽く曲げた側の膝の高さを目指してくださいね。左右それぞれ20回ほど行ってください。 この足上げストレッチ運動では、太ももの前側にある大腿四頭筋を鍛える効果が期待できます。この部分の筋肉を鍛えることで、歩行の際に膝関節にかかる負担が軽くなるので、変形性膝関節症の痛みの緩和や改善に効果的なのです。 変形性膝関節症のストレッチを行うのに適した時期 変形性膝関節症のストレッチは、膝に痛みのある時に無理に行ってしまうと逆効果になってしまう危険があります。痛みがある場合は、まずは整形外科を受診するようにしてくださいね。 無理のない範囲であれば、一日の中で何度行っても良いでしょう。お風呂の中で行なうのも効果的です。毎日の生活の中に、ストレッチをする時間を設けていきましょう。 まとめ 今回は足首と膝、脚を使った変形性膝関節症のストレッチを3種類ご紹介しました。どのストレッチも簡単に行うことができますが、膝に痛みがある時は無理しないことが大切です。出来る範囲で適切に行うようにしましょう。 注射をすることで痛みを和らげる方法もあります
2019.05.08