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脳出血後の右半身麻痺を回復させるには?リハビリの重要性と再生医療による治療について

公開日: 2021.08.06
更新日: 2025.03.10

体には運動神経という神経があり、この運動神経が正しく働いていると手足を思うように動かすことができます。

しかし、脳出血によって運動神経に障害が起きると体に麻痺が生じます。

脳出血が頭の左側で起きると右半身麻痺の症状が生じ、右側で起きると左半身麻痺が生じます。この麻痺を改善していくためにはリハビリが重要です。

本記事では「脳出血後の右半身麻痺を回復させるためのリハビリの重要性」について詳しく解説していきます。

脳出血による右半身麻痺の早期回復を目指すための「再生医療」についても解説しています。

リハビリの重要性と治療方法を理解して、脳出血の後遺症を回復させるための参考にしてください。

 

脳出血による右半身麻痺は「運動障害」の一つ

脳出血後、脳の細胞がダメージを受けたことで後遺症が残ることもあり、右半身麻痺の症状は「運動障害」の一つです。

運動障害の症状の重さは、脳出血が生じた部位によって異なります。

名称

主な症状

完全麻痺

損傷した部位の運動機能が完全に失われて、感覚がなくなっている状態

不全麻痺

手足などの一部または全身が自分の意のままに動かせなくなっているが、手足の動きや感覚がわずかに残っている状態

痙縮(けいしゅく)

筋肉が過剰に緊張した状態になり、手足が動かしにくかったり、勝手に動いてしまったりする

不随意運動

手足などの一部または全身が自分の意思とは関係なく勝手に動いてしまう

運動失調

麻痺はないが、手や足などの複数の部位を強調して動かせない状態

また、脳出血後の後遺症は「運動障害」以外に触覚や痛覚が鈍くなってしまう「感覚障害」などさまざまな症状があります。

後遺症によって日常生活に影響が出ることも多いため、脳出血後の症状や適切な治療方法を知っておくことが重要です。

脳出血で半身麻痺・片麻痺が起きる原因は?

脳出血で半身麻痺・片麻痺は右脳と左脳のどちらかが障害を受けた場合に発症します。

右脳は左半身の運動機能につながっており、左脳は右半身の運動機能につながっています。

右脳に障害が起きた場合左半身に、左脳に障害が起きた場合、右半身に麻痺症状がみられますが、これは脳から身体につながる神経が延髄で反対側に交差しているためです。

脳出血による右半身麻痺の回復にはリハビリが重要

脳出血によって半身麻痺の後遺症が残ってしまった場合、早期のリハビリがとても重要です。

一般的に脳出血の発症から6ヶ月後までは、ダメージを受けた脳の神経ネットワークが再構築すると考えられており、特に最初の3ヶ月間が最も回復が著しいとされています。

6ヶ月以降もリハビリテーションによって改善が見られることはありますが、時間が経過すると回復の速度は緩やかになる傾向があります。

「回復期」と呼ばれる半身麻痺発症3~6ヶ月までの期間で、脳の機能回復をできる限り引き出すためにリハビリを積極的に行うことが重要です。

リハビリは患者本人だけでなく、家族の理解やサポートも大切なポイントです。

理学療法

脳出血のリハビリにおいて、理学療法の役割は主に、身体の基本的な動作能力を回復と維持です。さらに障害の悪化を防ぐために運動療法や、物理療法を行います。

身体の基本動作のリハビリでは、立つ、座る、歩く、寝るといった動作能力を行いますが、これらの基本動作を行う前に電気や温熱などの物理的手段を用いて、筋肉や関節のマッサージを行います。

特に急性期のリハビリテーションにおいて、重要な役割を果たすのが理学療法です。

作業療法

作業療法は日常生活において必要となる食事や洗顔・入浴などの応用的動作から、社会活動への参加、就学・就労支援による社会的適応能力の改善・維持を目的としています。

具体的には箸を持つ動作や手洗い、服を着るといった動作のリハビリテーションにより、元の日常生活に戻れる支援を行います。

特に回復期のリハビリテーションにおいて、作業療法は重要です。

言語療法

言語療法の主な目的は、話す、聴く、書く、読むといった言語力を向上させることや、安全に食事ができるような姿勢を取り戻すことです。

また、聞き取りやすい発話を行えるようにジェスチャーなどを用いて口や舌を動かすコミュニケーションや、集中力、記憶力、思考力の練習も行います。

【時期別】右半身麻痺の回復に必要なリハビリテーション内容

脳出血による右半身麻痺の回復に必要なリハビリ内容を「急性期」「回復期」「維持期」の3つの時期別に解説します。

早期に回復するためにも、それぞれの時期別に適したリハビリを行いましょう。

脳卒中の治療

急性期に行うリハビリ

脳出血の発症から2〜3週間の「急性期」に行う主なリハビリは、以下の通りです。

  • 麻痺した手足の関節をストレッチする
  • ベッドから起き上がる
  • 寝返りを打つ

急性期は特に危険な状態になりやすいので、安静にしている治療期間の体力低下を抑えることをリハビリの目的としています。

主に関節が硬くならないようにストレッチやベッド周辺でできるリハビリを中心に行います。

回復期に行うリハビリ

急性期から発症後6ヶ月までの「回復期」に行う主なリハビリは、以下の通りです。

  • 自力で立つ、座るなどの「基本動作訓練」
  • 杖や歩行器を用いた「歩行訓練」
  • 食事やトイレなどの「日常動作訓練」

回復期のリハビリは、在宅復帰や社会復帰を目指して、さまざまな機能回復を目的としています。

主に自力で立つ、座るなどの基本的な動作や食事やトイレなどの日常生活に欠かせない動作を中心に行います。

維持期に行うリハビリ

一度症状が回復し、退院後の「維持期」に行う主なリハビリは、以下の通りです。

  • 麻痺した側の手足を動かす、ストレッチする
  • 散歩などの軽い運動

症状が回復した機能も何もしないでいると機能低下が進むため、機能維持のためにリハビリをする必要があります。

麻痺した側を積極的に動かすことも重要ですが、麻痺していない側も注意が必要です。

右脳と左脳でバランスを保っているため、意識せずとも麻痺してできないことを麻痺していない側の身体が補おうとして大きな負荷がかかります。

維持期のリハビリは、全身の機能維持を意識することが重要です。

脳出血による右半身麻痺には「再生医療」という選択肢もある

脳出血による右半身麻痺の後遺症には、再生医療という選択肢があります。

再生医療は、患者さま自身の幹細胞を利用する治療法の一つです。幹細胞を採取・培養したうえで体内に戻すことで、特定の疾患や症状に対するアプローチを行います。

再生医療を受けるかどうかは、治療の内容や手続きについて十分に理解したうえで判断することが大切です。

当院「リペアセルクリニック」では、脳出血の後遺症に対する治療として再生医療を提供しています。

詳しく知りたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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【まとめ】脳出血による右半身麻痺の早期回復を目指すかたは再生医療をご検討ください

脳出血による右半身麻痺を回復させる方法について解説しました。

一般的に脳出血の発症から6ヶ月後までは、ダメージを受けた脳の神経ネットワークが再構築すると考えられており、症状が回復する見込みがあります。

そのため「回復期」と呼ばれる発症から6ヶ月の時期に機能回復のためのリハビリが重要です。

また、脳出血による後遺症の早期回復を目指すなら「再生医療」による脳の再生治療を検討しましょう。

脳出血による半身麻痺や後遺症は、早い段階で再生医療を行うことにより改善が期待できるため、気になる方は当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。

脳卒中のお悩みに対する新しい治療法があります。

監修者

圓尾 知之

Tomoyuki Maruo

医師

略歴

2002年3月京都府立医科大学 医学部 医学科 卒業

2002年4月医師免許取得

2002年4月大阪大学医学部附属病院 脳神経外科 勤務

2002年6月関西労災病院 脳神経外科 勤務

2003年6月大阪大学医学部附属病院 脳神経外科 勤務

2003年12月大阪母子医療センター 脳神経外科 勤務

2004年6月大阪労災病院 脳神経外科 勤務

2005年11月大手前病院 脳神経外科 勤務

2007年12月大阪大学医学部附属病院 脳神経外科 勤務

2012年3月大阪大学大学院 医学系研究科 修了(医学博士)

2012年4月大阪大学医学部 脳神経外科 特任助教

2014年4月大手前病院 脳神経外科 部長

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