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アキレス腱炎を発症した場合、足に負担をかけない歩き方とは アキレス腱炎が発症し、足に痛みがあると、どうしても痛みをかばうために歩き方が不自然になってしまうことがありますよね。 すると、身体の他の部分に負担がかかってしまうこともあります。 今回は、アキレス腱炎になってしまった時、足になるべく負担をかけない歩き方など痛みの改善ができる方法をご紹介します。 アキレス腱炎で足に負担をかけない歩き方とは? アキレス腱炎の症状が重い場合、アキレス腱を庇うような歩き方になる可能性があります。 そのような時は、以下で紹介する方法を試してみてください。 靴を見直す アキレス腱炎で歩き方が不自然になってしまうほど痛むときは、靴を見直すことをおすすめします。 踵の高めの靴やインソールやヒールウエッジなどで踵を少し高くして固定することで痛みが緩和され、不自然な歩き方の改善を期待することができます。 歩き方を見直す アキレス腱炎が発症し、歩く時に痛みが生じる方は、身体に対する衝撃を小さくする歩き方をするといいでしょう。 身体に対する衝撃を小さくする歩き方のポイントは以下の通りです。 ・足の裏全体でそっと地面に足を置くように接地する ・両足の間隔を腰の幅程度に広く取って歩く ・手は無理に振らず身体の動きに合わせて自然に振る ・足の指が地面をしっかりつかんでいる感覚で歩く ・坂道を歩く時は、上り坂は逆八の字に、下り坂はつま先から着地するように歩く ・階段を上る時はお尻から上げるように、下る時はお尻を一緒にイメージで足をそっと下ろす ・一般的には、このような歩き方が身体に対する衝撃を小さくできる歩き方です アキレス腱炎で痛みがある時も、このような歩き方を心掛けるといいでしょう。 アキレス腱炎を予防する歩き方 アキレス腱炎の痛みを感じながら歩くことはとても苦痛ですから、アキレス腱炎にならないようにするのが一番です。 そこで紹介したいのが、アキレス腱炎を予防する歩き方です。 アキレス腱炎を予防するためには、足首周辺の筋力を強化する必要があります。 例えば、踵を浮かせたつま先歩きをしたり、逆につま先を浮かせた踵歩きをしたりと、普段から筋力をつける歩き方を実践すると、アキレス腱炎を予防することができます。 まとめ・アキレス腱炎を発症した場合、足に負担をかけない歩き方とは アキレス腱炎の足の痛みを緩和するためには、歩き方に注意する必要があります。 踵を少し高い位置に固定できる靴を履いたり、身体にやさしい歩き方を実践したりすると、歩く時の痛みの緩和が期待できるでしょう。 アキレス腱炎になって足の痛みが出る前に、普段からアキレス腱炎を予防する歩き方を心掛けると良いでしょう。 特に今までアキレス腱炎になった経験がある方、スポーツなどで足首やかかと、アキレス腱に負担がかかる動作が多い人は、予防も万全にしてみてくださいね。 監修’リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください アキレス腱炎に関連する記事はこちら
最終更新日:2024.03.05 -
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アキレス腱炎になると、ふくらはぎからかかとあたりにかけて、痛みを感じたり腫れたりする症状が現れます。中には、普通に歩けないほどの痛みを感じる方もいるでしょう。 アキレス腱炎は基本的に、まったく歩けなくなるということはありませんが、歩けないほどの強い痛みを感じる場合は、他の深刻な病気が隠れている可能性もあります。そのため、適切な診断を受けることが重要です。 適切な知識と対処法があれば、アキレス腱炎は克服可能な症状です。本記事では、アキレス腱炎の正確な診断方法、効果的な治療法、再発予防策、そして段階的なリハビリテーションについて、最新の医学的知見に基づいて解説します。また、いつ専門医の診察を受けるべきかについても触れていきます。 アキレス腱炎とは アキレス腱炎とは、アキレス腱(ふくらはぎの筋肉とかかとの骨を結ぶ腱)に炎症が起きている状態のことです。スポーツなどでアキレス腱に負担が繰り返してかかることが原因で発症します。 アキレス腱炎は日常生活の中でも発症します 激しいスポーツをする人に多く見られるアキレス腱炎ですが、実は、スポーツをあまりしない人でもアキレス腱炎を発症することがあります。 アキレス腱炎を発症する原因は、アキレス腱に強い負担をかけることで起こるのですが、アキレス腱の柔軟性が低いと、より発生頻度が高くなります。 アキレス腱の柔軟性が低下しているにも関わらず、日常生活において同じ動作を繰り返していると、運動をしていなくてもアキレス腱炎を発症してしまうのです。 アキレス腱炎が日常生活で発症するリスクが高いのは中高年 若い人のアキレス腱炎の原因は、運動をしすぎることやアキレス腱に負荷を与え無理をすることなのですが、中高年の場合はアキレス腱の老化が原因のケースが多いです。 しばらく椅子に座って作業をした後などに、歩き始めようとするとアキレス腱が痛むこと場あります。このような日常生活の動作においてもアキレス腱炎を発症することがあるのです。 アキレス腱はコラーゲン線維からできているので、年齢を重ねると柔軟性がなくなって固くなります。そのため腱に小さな傷が入り、痛みが生じるわけです。 このアキレス腱炎の状態で運動を続けると、アキレス腱断裂になることもあるので、日常生活の動作でアキレス腱に痛みが生じる場合は要注意です。 歩けないほど痛いなら要注意!アキレス腱炎以外の病気の可能性 歩けないほどアキレス腱が痛いというのであれば、整形外科などの病院を受診する人がほとんどだと思います。そして、一度病院にかかり、アキレス腱炎と診断され、「安静にして様子を見ていれば治るでしょう。」などと言われると、途端に痛みを我慢してしまう人もいるかもしれません。 ただし、歩けないほど痛む場合は、アキレス腱炎ではないほかの病気が隠れているかもしれませんから、もう一度受診してみてください。 アキレス腱周囲炎 アキレス腱炎と同じように、アキレス腱周囲炎は、スポーツなどで繰り返してアキレス腱に負担をかけるような動作をする人に多く発症し、その症状も運動をするとアキレス腱が痛むというようにアキレス腱炎と同じです。 そして、アキレス腱炎の場合と同じように、歩けないほど痛むケースもあります。アキレス腱炎との違いは、その痛みの場所が移動するかどうかということです。アキレス腱周囲炎は、痛みの場所が移動せず、常に同じところに痛みを感じます。 アキレス腱付着部症 アキレス腱とかかとの骨がつながっている部分の周りが痛い場合、アキレス腱付着部症の可能性があります。アキレス腱付着部症は症状が進むと、運動をしないで静かにしていても痛みが続く場合があります。アキレス腱炎との違いは、アキレス腱付着部症は病状が進むと、肉芽形成が認められたり、石灰化や骨化などの変化が現れることです。アキレス腱と共にかかと部分が歩けないほど痛む場合は、受診することをおすすめします。 アキレス腱断裂 アキレス腱断裂は、歩けないほど痛いというよりは、断裂した際には歩けなくなります。基本的に、発症時は歩かせてはいけないのですが、時間が経つと歩くことができるケースも少なくなく、つま先立ちができなくなるのが特徴です。 アキレス腱炎と同様、運動時に発症することが多いのですが、運動時でも特に、ダッシュをしたり、ジャンプを繰り返す、踏み込みといった動作で発生する傾向にあります。 アキレス腱炎の治療について アキレス腱炎は、具体的な治療が必要になることも多いですが、まずは炎症を起こしている足を休めることが第一です。その後、必要に応じて薬などを用いる方法などで治療をしていきます。 まず運動を中止し、患部の安静を心がける アキレス腱炎の最初の治療は、運動を中止することです。運動とはスポーツもそうですが、走ったり自転車をこいだりするような日常生活における運動を控えることも重要になってきます。 歩行や日常生活の動作で痛みがなくなれば、運動を再開してもいいのですが、急に強い負荷をかけるような運動を急にしないようにしてくださいね。まずは安静が大切です。 薬を使って治療する 運動を中止しても痛みが治まらない時は、薬を用いた治療を行います。湿布などの外用剤や非ステロイド系抗炎症薬、消炎鎮痛剤を内服します。炎症を抑えるのに優れたステロイド剤は、数回打つと腱が弱くなって断裂するリスクがあるため、あまりおすすめはできません。 靴にパッドを入れる アキレス腱炎が治りにくいと診断された場合は、かかとの部分を高くした中敷きを使ったり、靴底が柔軟なシューズを選んだりして、アキレス腱の緊張を緩めてかかとを安定させる方法を取り入れます。 ストレッチをする アキレス腱炎に効果的なのが、エキセントリックストレッチングです。階段や台など段差のあるところで、痛みがある足の先を段差にかけ、かかとをゆっくりと降ろしアキレス腱を伸ばします。 我慢できる程度の痛みの範囲で15秒ほど行い、これを3回1セットで1日2セット行います。最低でも2週間は続けましょう。 手術をする なかなかアキレス腱炎が治らない場合は手術を行います。変性した腱や骨棘を取る手術で、腱が少なくなってしまうケースでは、他の筋腱で補強をします。痛みの出ている組織を除去するので、一定の効果が得られるはずなのですが、あまり良い成績は出ていないのが現状です。 アキレス腱炎のリハビリ アキレス腱炎のリハビリテーションを受けたい場合、以下の場所で治療を受けることができます: ・リハビリテーション科 ・整骨院 ・整形外科 ・鍼灸院 アキレス腱炎は痛みや炎症を引き起こし、スポーツ活動だけでなく日常生活にも支障をきたすことがあります。適切なリハビリテーションを行うことで、早期回復を目指し、普段通りの生活やスポーツ活動に戻ることができます。 リハビリテーションの具体的な内容や方法については、アキレス腱炎の症状や重症度は個人差が大きいため、上記の専門機関を訪れ、詳細な診断と個別化されたリハビリテーション計画の作成を依頼することが重要です。 このようなリハビリテーションを通じて、アキレス腱炎の症状を軽減し、機能回復を促進することができます。早期に適切な治療を受けることで、より速やかな回復が期待できます。 メディカルリハビリテーション メディカルリハビリテーションは、怪我をした後に日常生活を正常に送るための機能回復訓練のことです。 スポーツリハビリテーション 怪我をしてからスポーツができるようになるまでの機能回復訓練です。 アキレス腱炎で足に負担をかけない歩き方 アキレス腱炎の症状が重い場合、アキレス腱を庇うような歩き方になる可能性があります。 そのような時は、以下で紹介する方法を試してみてください。 まずは歩き方を見直す アキレス腱炎が発症し、歩く時に痛みが生じる方は、身体に対する衝撃を小さくする歩き方をするといいでしょう。 身体に対する衝撃を小さくする歩き方のポイントは以下の通りです。 ・足の裏全体でそっと地面に足を置くように接地する ・両足の間隔を腰の幅程度に広く取って歩く ・手は無理に振らず身体の動きに合わせて自然に振る ・足の指が地面をしっかりつかんでいる感覚で歩く ・坂道を歩く時は、上り坂は逆八の字に、下り坂はつま先から着地するように歩く ・階段を上る時はお尻から上げるように、下る時はお尻を一緒にイメージで足をそっと下ろす ・一般的には、このような歩き方が身体に対する衝撃を小さくできる歩き方です アキレス腱炎で痛みがある時も、このような歩き方を心掛けるといいでしょう。 靴を見直すこともおすすめ アキレス腱炎で歩き方が不自然になってしまうほど痛むときは、靴を見直すことをおすすめします。 かかとの高めの靴やインソールやヒールウエッジなどでかかとを少し高くして固定することで痛みが緩和され、不自然な歩き方の改善を期待することができます。 アキレス腱炎の再発予防 アキレス腱炎を慢性化させてしまうと良くありませんから、以下のことに気を付けてしっかり再発を予防してください。 運動前の心掛け アキレス腱は、ふくらはぎの筋肉とかかとの骨を結ぶ腱です。 ですから、アキレス腱炎の再発を予防するためには、過度な運動でふくらはぎの筋肉を酷使しないことが大切です。 また、運動前にふくらはぎの筋肉のストレッチを入念に行い、筋肉の柔軟性を高めておくと再発を予防することができます。 運動後の心掛け 運動前にアキレス腱を酷使しないようにしたり、ストレッチをしたりすることだけでなく、運動後のケアもとても重要です。 運動が終わった後に、使った筋肉のアイシングを行うことで、炎症を早く鎮めて再発を予防することができます。 痛みがある時は運動を休む 運動をした翌日、アキレス腱に痛みが残っている時は運動するのを休んで別メニューを行うようにしましょう。 アキレス腱の痛みが残っているにも関わらず運動を続けると、アキレス腱炎が再発してしまいます。 アキレス腱炎の原因は過剰な運動にあるので、再発を予防するためにも運動量を見直し、痛みがある時は運動を休むようにしてください。 まとめ アキレス腱炎の治療は、基本的には保存療法が中心となります。運動の中止、ストレッチ、靴へのパッド挿入、薬物療法などのアプローチです。多くの場合、これらの方法で症状は改善しますが、なかなか痛みがとれない場合は手術も検討します。ただし、手術にはリスクやデメリットもあるため、慎重に判断する必要があります。 重要なのは、アキレス腱に痛みを感じたら足をなるべく休め、早めに医療機関を受診し、医師と相談して適切な治療方法を決定することです。特に、歩けないほどの強い痛みがある場合は、アキレス腱炎以外の深刻な病気の可能性も考えられます。そのような症状が続く場合は、速やかに専門医の診断を受けることをお勧めします。 本記事では、アキレス腱炎の基本的な治療法から重症例における手術の可能性まで幅広く解説しました。また、強い痛みがある場合に他の病気の可能性を疑うべきことも解説しました。アキレス腱の痛みに悩む方々にとって、この情報が適切な治療への第一歩となれば幸いです。早期の診断と適切な治療が、回復への近道となることを忘れないでください。
最終更新日:2024.07.12 -
- アキレス腱
アキレス腱炎はスポーツ以外にも日常生活においても発症する アキレス腱炎は、スポーツをする人や運動選手に多く見られる症状です。では、スポーツをしていない人はアキレス腱炎を発症しないのでしょうか。 今回は、いつもの日常生活を送る中でもアキレス腱炎は発症するのかどうかについて紹介します。 アキレス腱炎は日常生活の中でも発症します! 激しいスポーツをする人に多く見られるアキレス腱炎ですが、実は、あまりスポーツをあまりしない人でもアキレス腱炎を発症することがあります。 アキレス腱炎を発症する原因は、アキレス腱に強い負担をかけることで起こるのですが、アキレス腱の柔軟性が低いと、より発生頻度が高くなります。 アキレス腱の柔軟性が低下しているにも関わらず、日常生活において同じ動作を繰り返していると、運動をしていなくてもアキレス腱炎を発症してしまうのです。 アキレス腱炎が日常生活で発症するリスクが高いのは中高年 若い人のアキレス腱炎の原因は、運動をしすぎることやアキレス腱に負荷を与え無理をすることなのですが、中高年の場合はアキレス腱の老化が原因のケースが多いです。 しばらく椅子に座って作業をした後などに、歩き始めようとするとアキレス腱が痛むこと場あります。このような日常生活の動作においてもアキレス腱炎をアキレス腱が痛むことがあるのです。 アキレス腱はコラーゲン線維からできているので、年齢を重ねると柔軟性がなくなって固くなります。そのため腱に小さな傷が入り、痛みが生じるわけです。 このアキレス腱炎の状態で運動を続けると、アキレス腱断裂になることもあるので、日常生活の動作でアキレス腱に痛みが生じる場合は要注意です。 アキレス腱炎を発症、日常生活で気を付けること アキレス腱炎を発症すると、さまざまな保存療法でアキレス腱炎の治療を行います。その中でも、日常生活で気を付けることとしておすすめなのが、靴の履き方です。 靴は、かかとの高いものを履くか、インソールやヒールウェッジなどを靴底に入れ、かかとを高くして履くと、アキレス腱の緊張が緩んで痛みを緩和する効果が期待できます。 アキレス腱炎は安静が必要と言われていますが、日常生活を送る上で歩くことは必要なので、アキレス腱に負担をかけないためにも、靴の履き方に注意してみてください。 まとめ・アキレス腱炎はスポーツ以外にも日常生活においても発症する 基本的にアキレス腱炎は、運動による負担によって発症することが殆どです。だからといって安心していてはいけません。特に中高年は、アキレス腱の老化でアキレス腱炎を発症するリスクが高いので、日常生活でアキレス腱に痛みが生じる場合は注意が必要です。 運動をしない人がアキレス腱炎を発症したら、靴にインソールやヒールウェッジなどを入れて、日常生活の歩行からアキレス腱に負担をかけないように注意してみてくださいね。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらもご参照ください
最終更新日:2024.03.06 -
- アキレス腱
アキレス腱炎が慢性化してなかなか治らない場合の治療法 アキレス腱炎は、保存療法によって痛みが改善することが殆どです。しかし、中にはアキレス腱炎がなかなか治らない人もいます。痛みや違和感を抱えたままではスポーツができない、生活に支障をきたすということもありますよね。 では、アキレス腱炎が治らなかったらどうすればいいのでしょうか。そもそもなぜ、アキレス腱炎が治る人、治らない人がいるのでしょうか。 アキレス腱炎が治らない? 保存療法で治ると言われているアキレス腱炎ですが、中には治らない人もいます。では、アキレス腱炎が治らない人は、なぜ治らないのでしょうか。 症状が軽いアキレス腱炎なら保存療法でも数週間で治すことができるのですが、重症となると、簡単に治らないのです。 スポーツを休んで治療をしているにも関わらず治らない場合は、今の治療のアプローチが誤っている可能性が高いです。 また、繰り返される負担でアキレス腱炎は発症するので、一度治ったとしても、また同じように負担をかけていると再発し、なかなか治りません。 40歳以上の方は、運動をしていなくてもアキレス腱炎になることがあります。これは、年齢を重ねることによって血管が増えてしまうことが原因です。 血管が増えると神経線維も一緒に増えるので、痛みが生じてしまいます。このような原因だとアキレス腱炎はなかなか治りません。 重症のアキレス腱炎はなかなか治らない 重症のアキレス腱炎ほどなかなか治らないわけですが、どのような症状だと重症なのでしょうか。「Blazina」という、膝蓋腱炎の重症度分類がるのですが、これをアキレス腱炎に当てはめることができます。 分類は以下の通りです。 (Ⅰ度)運動開始時のみ痛みがある (Ⅱ度)運動開始時に痛みがあり、動いている間に消失するが時間経過につれて再び痛みが出る (Ⅲ度)運動中は常に痛みが消えない ※Ⅰ度は軽度で、Ⅱ度、Ⅲ度と重症度が高くなり、アキレス腱炎もなかなか治らないのです。 アキレス腱炎が治らない場合はどうするか 重症度の高いアキレス腱炎は、数ヶ月の保存療法を経ても治らない場合があります。そのような場合は、手術療法という選択肢があります。 手術療法とは、アキレス腱周辺の癒着を剥離したり、硬くなった組織の切除をしたりする外科的アプローチです。医療機関を受診し、適切な助言を受けて判断しましょう。いずれにしろ重症化する前、「治るだろう」と放置せず早期に受診されることをお勧めします。 まとめ・アキレス腱炎が慢性化してなかなか治らない場合の治療法 軽症のアキレス腱炎であれば保存療法で治るのですが、重症化するとなかなかアキレス腱炎を治すことができません。また、負担を掛け続けると再発することがあり、加齢によっても治りにくくなることがあります。 数ヶ月の保存療法でも治らない場合は、手術療法という治療方法もあるので、医師と相談の上、アキレス腱炎の治療方法を検討してみてくださいね。 監修:院長 坂本貞範 ▼こちらもご参照ください
最終更新日:2024.05.02 -
- アキレス腱
アキレス腱炎のリハビリテーションにはメディカルとスポーツがある アキレス腱炎になると、痛みや炎症でスポーツをすることが難しくなります。それだけでなく日常生活まで支障をきたすことがあります。 普段通りの日常生活が送れるように、またスポーツが再開できるように、アキレス腱炎もリハビリテーションを取り入れることで早期に回復を目指せます。 では、アキレス腱炎のリハビリテーションとはどのようなものなのでしょうか。 アキレス腱炎のリハビリテーションはどこでできる アキレス腱炎のリハビリをしたい場合、どこに行けばリハビリテーションを受けられるのでしょうか。アキレス腱炎のリハビリテーションが行われているのは以下の通りです。 ・リハビリテーション科 ・整骨院 ・整形外科 ・鍼灸院 アキレス腱炎のリハビリテーションを受けたい方は、上記の診療科をお訪ねください。 アキレス腱炎のリハビリテーションの種類 アキレス腱炎だけでなく、他の症状にも言えることですが、リハビリテーションには主に2種類のリハビリテーションがあります。 まず1つ目が「メディカルリハビリテーション」です。メディカルリハビリテーションは、怪我をしてから日常生活が正常に送れるようになるまでの機能回復訓練のことです。 もう1つが「スポーツリハビリテーション」で、怪我をしてからスポーツができるようになるまでの機能回復訓練です。 アキレス腱炎の場合、スポーツが原因で発症することが多いので、メディカルリハビリテーションだけでは不十分なため、スポーツリハビリテーションで、できるだけ早くスポーツに復帰することを目指します。 メディカルリハビリテーション:怪我から日常生活が正常に送れるようになるまでの機能回復訓練 スポーツリハビリテーション:怪我をしてからスポーツができるようになるまでの機能回復訓練 アキレス腱炎のスポーツリハビリテーションの内容 アキレス腱炎をはじめとしたスポーツリハビリテーションの内容と流れは以下の通りです。このような内容と流れで、アキレス腱炎の痛みを取り、再発を防止しながらスポーツが再開できるようにリハビリテーションが行われます。 ・炎症の除去 ・可動域の改善 ・筋力回復・向上 ・バランス能力向上 ・全身運動の運動性 ・競技における動作の習得 まとめ・アキレス腱炎のリハビリテーションにはメディカルとスポーツがある アキレス腱炎のリハビリテーションは、整形外科や整骨院、鍼灸院といったアキレス腱炎の専門性が高い診療科や、リハビリテーションを専門としているところで受けることができます。 炎症の除去から始まり、最終的には運動が再開でき、競技に復帰することを目的にリハビリテーションのメニューが組まれます。 アキレス腱炎はスポーツをしている人に多く見られる症状のため、メディカルリハビリテーションだけでなく、スポーツリハビリテーションを受けてスポーツの再開を目指す人が多いですよ。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
最終更新日:2024.03.01 -
- アキレス腱
アキレス腱に繰り返し負担をかけることが原因で発症するアキレス腱炎ですが、一時的に痛みが治まっても再発することが多々あります。 再発しやすいアキレス腱炎が慢性化してしまうと、治療が難しくなりますから、やはり再発は予防すべきです。 では、どうすればアキレス腱炎の再発を防ぐことができるのでしょうか。アキレス腱炎の再発防止策をご紹介します。 こちらもご参照ください なぜアキレス腱炎は再発するのか? アキレス腱炎が発症する原因は、長時間のランニングなどによる摩擦や連続したジャンプ動作によるアキレス腱への過度のストレス、アキレス腱の緊張などが挙げられます。 これらの原因は、スポーツによるものが主で痛みが治まればスポーツ復帰を果たす人も多いです。 ただ、一時的に痛みが治まったと思い込み、多少の痛みがあっても無理をしてスポーツを続けると、アキレス腱炎は再発しやすくなりますし、慢性化してしまいます。 アキレス腱炎の再発を予防する方法 アキレス腱炎を慢性化させてしまうと良くありませんから、以下のことに気を付けてしっかり再発を予防してください。 運動前の心掛け アキレス腱は、ふくらはぎの筋肉とかかとの骨を結ぶ腱です。 ですから、アキレス腱炎の再発を予防するためには、過度な運動でふくらはぎの筋肉を酷使しないことが大切です。 また、運動前にふくらはぎの筋肉のストレッチを入念に行い、筋肉の柔軟性を高めておくと再発を予防することができます。 運動後の心掛け 運動前にアキレス腱を酷使しないようにしたり、ストレッチをしたりすることだけでなく、運動後のケアもとても重要です。 運動が終わった後に、使った筋肉のアイシングを行うことで、炎症を早く鎮めて再発を予防することができます。 痛みがある時は運動を休む 運動をした翌日、アキレス腱に痛みが残っている時は運動するのを休んで別メニューを行うようにしましょう。 アキレス腱の痛みが残っているにも関わらず運動を続けると、アキレス腱炎が再発してしまいます。 アキレス腱炎の原因は過剰な運動にあるので、再発を予防するためにも運動量を見直し、痛みがある時は運動を休むようにしてください。 まとめ そもそもアキレス腱炎は、運動によって足に負担をかけることで生じます。 ですから、アキレス腱炎の再発を予防するための最善策は、運動をしないということです。しかし、スポーツをしている人はそう簡単に運動をしないというわけにはいきませんよね。 でも、痛みがある時は運動を休みましょう。 痛みがない時も運動前後の心掛けによって、アキレス腱炎の再発を予防することができるので、ストレッチやアイシングを取り入れながら、アキレス腱に負担をかけすぎないように努めてみてくださいね。
最終更新日:2024.03.04 -
- アキレス腱
アキレス腱炎の具体的な治療法!安静から回復に向けて アキレス腱炎とは、アキレス腱に炎症が起きている状態のことで、スポーツなどでアキレス腱に負担が繰り返してかかることが原因で発症します。万が一アキレス腱炎になった場合、どのような治療が行われるのでしょうか。 今回は、アキレス腱炎の治療方法について紹介します。 アキレス腱炎の治療 アキレス腱炎は、具体的な治療が必要になることも多いですが、まずは炎症を起こしている足を休めることが第一です。その後、必要に応じて薬などを用いる方法などで治療をしていきます。 まず運動を中止し、患部の安静を心がける アキレス腱炎の最初の治療は、運動を中止することです。運動とはスポーツもそうですが、走ったり自転車をこいだりするような日常生活における運動を控えることも重要になってきます。 歩行や日常生活の動作で痛みがなくなれば、運動を再開してもいいのですが、急に強い負荷をかけるような運動を急にしないようにしてくださいね。まずは安静が大切です。 薬を使って治療する 運動を中止しても痛みが治まらない時は、薬を用いた治療を行います。湿布などの外用剤や非ステロイド系抗炎症薬、消炎鎮痛剤を内服します。炎症を抑えるのに優れたステロイド剤は、数回打つと腱が弱くなって断裂するリスクがあるため、あまりおすすめはできません。 靴にパッドを入れる アキレス腱炎が治りにくいと診断された場合は、かかとの部分を高くした中敷きを使ったり、靴底が柔軟なシューズを選んだりして、アキレス腱の緊張を緩めてかかとを安定させる方法を取り入れます。 ストレッチをする アキレス腱炎に効果的なのが、エキセントリックストレッチングです。階段や台など段差のあるところで、痛みがある足の先を段差にかけ、かかとをゆっくりと降ろしアキレス腱を伸ばします。 我慢できる程度の痛みの範囲で15秒ほど行い、これを3回1セットで1日2セット行います。最低でも2週間は続けましょう。 手術をする なかなかアキレス腱炎が治らない場合は手術を行います。変性した腱や骨棘を取る手術で、腱が少なくなってしまうケースでは、他の筋腱で補強をします。痛みの出ている組織を除去するので、一定の効果が得られるはずなのですが、あまり良い成績は出ていないのが現状です。 まとめ・アキレス腱炎の具体的な治療法!安静から回復に向けて アキレス腱炎の治療方法は、運動を中止したりストレッチをしたり、靴にパッドを入れる、薬を使うなど、基本的には保存療法が中心です。保存療法でアキレス腱絵の痛みが改善することが殆どですが、なかなか痛みが取れない場合は手術を検討します。 ただし、手術はリスクやデメリットもあります。 いずれにしても、アキレス腱に痛みがあるときは、まずは足をなるべく休めるようにし、早めに医療機関を受診して医師と相談した上、アキレス腱炎の症状に合った治療の方法を決定するようにしてください。 以上、アキレス腱炎の治療について!湿布から重症な場合の手術まで解説と題して解説させて頂きました。 監修:リペアセルクリニック大阪院 院長 坂本貞範
最終更新日:2023.04.17