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脳卒中の前兆はこんな症状!検査で早期発見と早期治療が必須 脳卒中とは、脳の血管が急に破れたり詰まったりして脳の血液の循環に障害をきたし、様々な症状を起こす病気です。 重い後遺症を残さないためにも、早期発見、早期治療をすることが必須です。 今回は、脳卒中の前兆で現れる症状や、脳卒中のセルフチェック方法、検査についてご紹介します。 脳卒中とは 以下のように脳卒中は、脳の血管が破れる「脳出血」と、脳の血管が詰まる「脳梗塞」とに大別されます。 脳卒中 脳出血 ・実質内出血(脳の組織自体に出血が起こる) ・くも膜下出血(脳動脈瘤が破裂することが原因となって、脳の表面である"くも膜下腔"に出血が起こる) 脳梗塞 心原性脳塞栓症 ・アテローム血栓性脳梗塞 ・ラクナ梗塞 ・その他 脳卒中患者数 日本では脳卒中の患者のうち4分の3を“脳梗塞”が占めています。 ・脳梗塞・・・112.9万人 ・脳内出血・・・17万人 ・くも膜下出血・・・5.1万人 ・【その他】・・・13万人 脳に関する【その他】の疾患 脳卒中の原因となる、脳に関する【その他】の疾患は以下です。 ■一過性脳虚血発作 一時的に血栓が血管をふさぐもの。(すぐ開通する) ■脳腫瘍 脳の中にできた腫瘍が圧迫して、鋭い頭痛や吐き気などが起こる。 ■脳動脈瘤 脳の動脈の一部が膨らんで弱くなる。くも膜下出血につながることもある。 ■脳動静脈奇形 脳の一部において異常な血管を介し、動脈と静脈がつながっている状態で、けいれんを起こしたりする。 ■もやもや病 脳の太い動脈がつまり補うため周りから細い血管が発達して、鋭い頭痛などを起こす。 脳の病気に対する危険因子 脳卒中を引き起こす危険リスクとして、生活習慣病が関係しています。以下に当てはまる要素が多い人は脳卒中にかかるリスクが高く、注意が必要です。 ■高血圧 脳の血管の大きな負担となり動脈がもろくなります。その結果、血管が詰まったり、破裂することがあります。血圧は塩分の摂取によっても高くなるので、食事の時はなるべく塩分の摂取を控えましょう。 ■糖尿病 近年の食生活の欧米化により罹患数が増えていますので、糖尿病患者は摂取カロリーを低く抑える必要があります。バランスの良い食事をし、間食や油料理を減らし、体重のコントロールを行いましょう。 ■脂質異常症 特に悪玉のLDLコレステロールが高い人は、脂肪の摂取量を抑えることが大事です。油分の多い料理を避け、芋類、豆類、根菜類、海草、キノコなどコレステロール低下に作用する食べ物を選びましょう。 ■不整脈(心房細動) 心臓の中にできた血栓が脳まで移動して、脳の動脈を詰まらせます。ワルファリンなどの抗凝固薬を使い、血栓が作られにくくすることで、脳梗塞の予防が可能となります。 ■喫煙 ニコチンは血圧を上昇させたり、動脈硬化を促進する原因となります。百害あって一利なしです。そのほか、肥満、高齢者、男性、運動不足、過度の飲酒などが脳卒中の危険因子となります。 日本における脳卒中の現状と患者動向 現在、脳卒中の患者数は約150万人いるといわれ、毎年約25万人以上が新たに発症しているとされています。脳卒中はがん、心臓病に次いで日本における死因の第3位となっており、「寝たきりになる原因」の約3割近くが、脳卒中などの脳血管疾患です。 寝たきりになる原因 ・脳血管疾患(脳卒中など):27.7% ・高齢による衰弱・・・16.1% ・骨折・転倒・・・11.8% ・認知症・・・10.7% ・関節疾患(リウマチなど)・・・10.4% ・パーキンソン病・・・6.6% ・心臓病・・・3.1% ・その他・・・13.6% 全医療費の1割近くが脳卒中の治療に費やされ、高齢者の激増や糖尿病、高脂血症などの生活習慣病の増加により、脳卒中の患者は今後も増加していくと予想されています。 脳卒中の前兆とセルフチェック 以下に示した症状に加えて、意識状態が悪化することもあります。軽い場合は、なんとなくぼんやりしているという印象ですが、重症の場合は強い呼びかけや、つねったりしても目を閉じたままで反応がありません。 脳卒中の前兆 ・ろれつがまわらない、言葉が出てこない ・相手が話していることを理解できない ・片半身がしびれる、感覚が鈍くなる ・顔半分がしびれる、引きつる ・めまいがする ・体が動きにくい、力が入らない ・片目が見えにくい ・両目で見たときに物が二重に見える ・激しい肩こりが起こる ・激しい頭痛が起こる (普段から片頭痛などがある方は、いつもとは違うような頭痛) 尚、くも膜下出血では頭痛の強さは発症時にピークに達し、その後も痛みは持続します。同時に、嘔吐することもあります。「最近なんとなく頭が痛い」といったように開始時刻を特定できない場合は、くも膜下出血ではないでしょう。 FASTテスト 気になる症状がある場合に簡単にできるチェック方法に、“FASTテスト”というものがあります。 これらの症状に気付いたら、発症時刻を確認してすぐに119番通報をしましょう!とにかく早期発見、早期治療が重要です。 ・Face(顔)=顔の麻痺のチェック 鏡に向かって微笑んだときの、口角の左右のバランスをチェックします 片側が引きつって歪んだように見えたら黄信号です ・Arm(腕)=腕の麻痺やしびれのチェック 真っ直ぐ立って手のひらを上に、両腕を肩の高さまで突き出します 高さを維持できずに片腕が下がってきたら、片麻痺の疑いがあります ・Speech(言葉)=言葉の異常をチェック 「花子が太郎にリンゴをあげた」これを声に出して言ってみてください 顔や口元に麻痺があると滑舌が悪くなり、特に「ラ行」が発声しづらくなります ・Time(時間)=症状に気付いた時刻 脳卒中の検査とリハビリ 脳卒中が疑われたらまず出血の有無を確認し、脳梗塞の起こっている部位を特定するため、画像診断を行います。脳卒中は場合によっては生死にかかわるため、早急に検査が必要です。 脳卒中の検査 脳卒中の診断には以下のような検査が行われます。これらの検査で脳卒中の種類を診断します。 ・コンピュータ断層撮影(CT) ・核磁気共鳴画像(MRI) ・核磁気共鳴血管撮影(MRA) ・超音波検査・心エコー ・X線撮影(血管造影検査) 以下でそれぞれ詳しく説明していきます。 ■CT検査 X線撮影をコンピュータで解析して脳の輪切りを映し出し、脳卒中の有無や種類を判定します。脳梗塞の場合は発症から24時間以上経たないとはっきり描画できませんが、脳出血は発症後すぐに描画されます。 ■MRI検査 磁力を使って脳の断層像を映し出します。CTと比較して鮮明な画像が得られ、出血部分や 梗塞部分が発症後すぐに描画されます。 ■MRA検査 造影剤は使用せず、磁力を使って脳の血管を映し出します。詰まっている血管を見つけだ すことができます。 ■超音波検査 超音波の発信受信装置を首にあてて、動脈硬化の有無や程度を調べる検査です。また心エコーといわれる心臓の超音波検査も行われます。 ■血管造影検査 カテーテルという細い管を通して造影剤を入れ、X線撮影をすることで血管の状態が詳細にわかります。 脳卒中のリハビリテーション 以下のリハビリテーションは理学療法士、作業療法士、言語聴覚士といった専門のスタッフによって行われます。リハビリテーションの効果は個人差がありますが、劇的な効果がみられなくても、諦めることなく根気よく続けることが大切です。 ■急性期 ・時期:発症から1~3週間 ・治療施設:急性期病院 ・リハビリテーションのポイント ⇨廃用症候群の予防、リスク管理(座位、運動負荷)、合併症管理 ■回復期 ・時期:1~3週間から3~6週間 ・治療施設:リハビリテーション専門病院 ・リハビリテーションのポイント ⇨機能回復訓練、心理的支持、維持期への橋渡し ■維持期 ・時期:3~6ヵ月以降 ・治療施設:リハビリテーション専門病院、介護保険対応の病院、施設、在宅 ・リハビリテーションのポイント ⇨機能維持、介護負担の軽減、環境調整、社会資源の活用 脳卒中の後遺症を、新しい先端医療「再生医療」で治療した例 再生医療は、脳卒中の後遺症に対する新たな治療法として注目を集めている治療法です。 治療例はこちらをご覧ください。 再生医療は、通常の病院やクリニックでは受けることができません。当院は厚生労働省の認可を受けた再生医療専門クリニックです。後遺症の治療など再生医療に関してはお気軽にお問い合わせください。 まとめ・脳卒中はセルフチェック、検査で早期発見と早期治療が必須! ■脳卒中予防の4大ポイント ・30代から自分の血圧を知り、コントロールする心がけを ・塩分控えめの食生活と、コレステロールを減らす ・仕事を離れてリラックスできる趣味を持ち、適度な運動も心がける ・40歳になったら脳ドックを受診し、脳の健康状態を把握する 脳卒中は三大生活習慣病の一つで、発病すると生死にかかわり、麻痺や言語障害、意識障害などの後遺症を残すことが多い病気です。 現在、日本における死亡原因のトップ3はがん、心臓病そして脳卒中となりますが、数十年前までは脳卒中がトップでした。 これは脳卒中が減少したわけではなく、医療の進歩により死亡する人数が減少したに過ぎません。死亡率の高い脳出血は減少傾向にありますが、高齢化に伴い脳卒中の約6割を占める脳梗塞の患者数は増加傾向にあります。 また脳卒中は発病する前に予測し、予防するができる病気です。脳卒中を引き起こす主な原因には動脈硬化があげられます。その動脈硬化を招く要因としては、高血圧、高脂血症、糖尿病、喫煙などがあります。 つまり、脳卒中は生活習慣病が要因となっているのです。脳ドックで早期発見し、なおかつ普段の生活を見直せば脳卒中は予防することができるでしょう。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼脳卒中の後遺症|脳卒中の再生医療/幹細胞治療は以下をご覧下さい 再生医療は、脳卒中の新たな治療法として注目を浴びています
最終更新日:2023.10.09 -
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脳出血の再発を予防する!そのために欠かせない2つのこと 脳出血を発症して治療を受けた場合、気を付けなければならないのが再発です。脳出血を再発してしまうと後遺症が悪化する、あるいは新たな後遺症を発症するなどといったことが起こる可能性があります。 そのため、正しい知識を持って、しっかりと脳出血の再発を予防することが大切です。今回は、脳出血の再発を予防するために欠かせないことを2つ紹介します。 その一:脳出血の再発を予防するために重要なのは血圧管理 脳出血の主な原因は高血圧です。血圧が高い状態が続くと血管に大きな負担がかかり続けるため、血管の壁が破れて脳出血を起こす可能性があります。そのため、脳出血の再発を予防するために血圧管理は欠かせません。 高血圧の原因はいろいろありますが、塩分のとり過ぎを始めとする食生活の乱れ、運動不足、飲酒、喫煙、肥満、ストレスといった生活習慣の乱れも大きな原因となります。 ですから、生活習慣を改善して高血圧対策をすることが、脳出血の再発予防につながります。 その二:脳出血の再発を予防するためにも定期的に検査を受けましょう 脳出血の再発を予防するためには、生活習慣の改善も重要ですが、同時に、定期的に検査を受けることも大切です。定期的に検査を受けることで脳の状態をチェックするのはもちろんのこと、生活習慣病になっていないかなどを確認できます。 また、定期的に検査を受けて異常が見つかれば、早期治療をおこなうことができるので、脳出血の再発を予防できる可能性が高まります。 脳出血の再発を予防しなければならない理由 脳出血は、以前は脳卒中のなかでも死亡率が圧倒的に高い病気でしたが、治療薬や治療技術が向上したこともあり、現在では死亡率が大幅に低下しています。しかし、だからといって、脳出血が恐ろしい病気ではないというわけではありません。 脳出血を発症すると言語障害や麻痺といった後遺症が残ることもあります。また、脳出血を一度発症した人は、脳のほかの血管も損傷している可能性が高いので、脳出血を発症したことがない人よりも脳出血を再び発症する可能性が高くなります。 まとめ・脳出血の再発を予防する!そのために欠かせない2つのこと 脳出血の再発を予防するためには、血圧の管理と定期的な検査を受けることが重要です。脳出血が再発するかどうかは生活習慣も大きく関わってくるので、生活習慣の見直しや改善を意識的におこないましょう。 生活習慣を改善し、定期的に検査を受けることで、脳出血の再発を予防できる可能性が高まります。また、現在は、傷ついた血管を修復して再発を予防する再生医療という治療法にも注目が集まっています。 脳出血の再発を、最先端医療によって予防したい!という人は、再生医療についても検討してみてはいかがでしょうか。 ▼脳出血の後遺症|脳卒中の最新、幹細胞治療は、以下をご覧下さい 再生医療は、脳卒中の新たな治療法として注目を浴びています 監修:リペアセルクリニック大阪院
最終更新日:2023.10.09 -
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脳出血による身体の麻痺は「リハビリ」で回復を目指せる! 体には運動神経という神経があり、この運動神経が正しく働いていると手足を思うように動かすことができます。しかし、脳出血によって運動神経に障害が起きると、体に麻痺が生じます。 脳出血が頭の左側で起きると右片麻痺の症状が生じ、右側で起きると左片麻痺が生じます。この麻痺を改善していくためには、リハビリが必要です。 今回は、脳出血による右片麻痺のリハビリについて紹介します。 脳出血による右片麻痺のリハビリはどのようなことをするの? 脳出血で右片麻痺の場合、リハビリとしてはベッドに寝たままストレッチやマッサージを受けたり、少し身体を動かしたりするイメージの人もいるでしょう。 しかし、それだけでは、手足の麻痺が回復し、日常生活の動作ができるようになるまで改善するということは難しいです。 そこで、脳出血で右片麻痺の場合、リハビリでは歩行練習や日常生活でよくおこなう動作を反復します。また麻痺がないほうの手をあえて使わずに、麻痺があるほうの手を使うようにするリハビリもおこないます。 リハビリで脳出血による右片麻痺は回復する? 脳出血によって右片麻痺の後遺症が残ってしまった場合、リハビリによってどれくらい回復が見込めるかについても気になるでしょう。 脳出血による右片麻痺は、意識障害が出ていない場合、きちんとリハビリをおこなうことで 7 割くらいの人が自力歩行、または杖歩行ができるようになります。 また、外に出るときは車いすを必要としても、家の中では歩行ができるくらいまで回復するケースも少なくありません。希望を持って意欲的にリハビリに取り組むことが大切です。 脳出血による右片麻痺は退院後も自分でリハビリをすることが大切 脳出血による右片麻痺のリハビリは退院した後も、自分で継続していく必要があります。退院後に体を動かさないでいると体の機能がどんどん低下してしまうので右片麻痺の人はできるだけ右側の手足を使うように意識して生活を送ることが大切です。 また、一人でリハビリを頑張るのはとてもつらいので家族のサポートも重要です。家族の人はしっかりサポートできるよう医療機関でおこなわれるリハビリの内容を見たり、指導を受けておけば良いでしょう。 脳出血による後遺症に対する最新医療での治療 再生医療という先端医療をご存知でしょうか? 実は、この再生医療を行うことでリハビリの効果を高めることが可能です。脳出血による右片麻痺のリハビリ効果を強化し、高めるために再生医療による幹細胞治療を検討されてはいかがでしょうか。 詳しくは以下のリンクにて詳しくご説明いたしております。 ▼脳出血の後遺症|脳出血の右片麻痺のリハビリ、後遺症に対する先端医療、幹細胞治療について 再生医療は、脳出血の新たな先進的な治療法です。先端医療で早期の回復を目指せる可能性があります まとめ/脳出血による身体の麻痺はリハビリで回復を目指せる 脳出血による右片麻痺のリハビリについて紹介しました。 リハビリに励んでいる人のなかには、一生懸命リハビリをしているのに効果を実感できずに諦めかけている人もいるかもしれません。しかし、7 割ほどの人がリハビリによって歩行ができるまでに回復していることを忘れないでください。 ですから、決して諦めることなく前向きな気持ちでリハビリに取り組んでみてください。 以上、脳出血による身体の麻痺はリハビリで回復を目指せることについて記してまいりました。この記事が参考になれば幸いです。 監修:リペアセルクリニック大阪院
最終更新日:2023.10.09 -
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脳出血の後遺症、しびれや麻痺、言語障害といった後遺症は回復するのか?発症後“早期のリハビリ”が鍵 脳出血を発症した人のなかには、しびれや麻痺、言語障害といった後遺症が残るケースがあります。 脳出血の後遺症が残ってしまった場合、一日でも早く元の状態に回復したいと誰もが願うと思いますが「どれくらいで回復するの?」「リハビリすれば必ず回復するの?」といった疑問や不安を持っている人も少なくないでしょう。 今回は、脳出血の後遺症の回復について紹介します。 脳出血の後遺症での回復具合(程度、期間)は個人差が大きい ・脳出血の後遺症は、どの程度までの回復を期待できるか? ・回復までは、どの程度の期間を要するか? これらは症状程度によって個人差があり、人によって大きく異なります。 後遺症の回復の度合いは、後遺症の種類や重症度、リハビリの質や量、全身の状態などいろいろな要素が絡んできます。そのため、短期間で回復するケースもあれば、回復するまでに期間がかかるケースもあります。 また、長期間リハビリに励んでも、思うように回復しないこともあります。回復のために一番大切なことは、脳出血を発症してからリハビリを始めるまでの期間が短いほうがリハビリの効果が期待できるため、できるだけ早めにリハビリを開始することです。 脳出血の後遺症【回復には脳の可塑性(かそせい)が関わっている】 脳出血の後遺症が回復するかどうかに大きく関わっているのが、脳の可塑性です。 脳出血で損傷し、死んでしまった細胞は自然に元に戻ることができません。しかし、脳には別の細胞が死んでしまっても、その細胞の代わりをおこなおうとしたり、失われた神経細胞の経路とは別の経路を作ろうとしたりする働きをもっています。この働きを、「脳の可塑性」と言います。 そして、脳の可塑性を利用し、脳の神経細胞を刺激することで、脳出血の後遺症の回復を期待することができます。 脳出血の後遺症に対するリハビリの目的:状態の回復と残った機能の訓練! 脳出血の後遺症のリハビリは、元の状態へ回復させるのが目標ではありますが、リハビリさえすれば絶対に回復するわけではありません。 そのため、脳出血の後遺症のリハビリは回復を目指すためだけでなく、回復しなかった場合に備えて、残っている能力の訓練をおこなうことも大切です。 例えば、半身麻痺で歩けない状態からリハビリをする場合は、歩く訓練だけをするのではなく、車いすを使う訓練もおこないます。車いすの訓練もおこなっておけば、回復するまでの期間の生活の負担を減らすことができますし、仮に回復しなかった場合にも役に立ちます。 まとめ・脳出血の後遺症、しびれや麻痺、言語障害といった後遺症は回復するのか?発症後、早期のリハビリが鍵 脳出血の後遺症の「回復」について紹介しました。 ・回復までの期間は個人で異なる ・ただし、脳出血の発症後、リハビリを始める期間が短いほうが効果を期待できる ・発症後、早期のリハビリが鍵となる(効果的) 脳出血の後遺症は発症してから半年くらいまでが改善の度合いが大きく、その後は改善の度合いが停滞するケースが多いです。そして、脳出血の後遺症が回復するまでにかかる期間や、どのくらい回復できるかなどには、個人差があります。ただ、一般的に脳出血の後遺症は、発症後の早期にリハビリに取り組むことが効果的と言われています。 最後にご紹介するのは「再生医療」という先端医療についてです。 この「再生医療」とは、機能を失った細胞を復活させ、脳機能の後遺症を改善させる効果を期待することができる最先端の治療法です。脳出血の後遺症で悩んでいるなら回復を促すためにも、再生医療を検討してみてはいかがでしょうか。 ただ、再生医療は一般的な病院やクリニックなどでは受けることができません。当院は再生医療専門クリニックですので安心してご相談いただけます。ご質問、ご相談等につきましては、ご遠慮なくお問い合わせください。 ▼脳出血の後遺症|脳出血の後遺症に対する先端医療、幹細胞治療について 再生医療は、脳出血の新たな治療法としてリハビリと合わせて行えば早期の回復を目指せます 監修:リペアセルクリニック大阪院
最終更新日:2023.10.09 -
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脳出血の後遺症に対する最新治療にはどんなものがあるのか 脳出血を発症して麻痺やしびれといった後遺症が残ってしまうと「改善は難しいのではないだろうか?」と思ったり、不安になってしまう人もいると思います。 しかし、脳出血の後遺症は、早期にリハビリを開始することで改善を目指せます。また、近年の最新治療では、以前よりも高い改善効果も期待できるようになっています。 今回は、脳出血の後遺症に関する最新治療についてご紹介します。 ―脳出血の後遺症に対する最新治療 IVES療法・HANDS療法 脳出血の後遺症に対する最新治療として、IVES療法やHANDS療法があります。この治療では、後遺症によって思うようにできない動きを補助し、その動きを自力でできるようにするものです。 IVES療法 特殊な低周波の電気刺激装置による治療で、麻痺した箇所を動かそうとしたとき、活動しようとしている筋肉に電気刺激を与えることで、筋肉の動きを補助し動かしやすくします。 HANDS療法 IVES療法をする際に、手関節装具を併用しておこなう治療方法です。手関節装具を装着することで、物をつまんだり離したりする動作がしやすくなります。 ロボットによるリハビリ 脳出血の後遺症の最新治療として、ロボットを活用したリハビリがあります。例えば、人が体を動かそうとするときに、その意思が脳から筋肉へと伝達されます。そのときに生じる生体電気信号を検知して動作支援をする歩行支援ロボットなどです。 ロボットによるリハビリは、高いリハビリ効果を期待できるだけでなく、リハビリをする患者と療法士の負担を軽減できるというメリットもあります。 ボツリヌス療法 脳出血の後遺症のひとつに、手足が「つっぱり」によって動かしにくい、勝手に動いてしまうなど「痙縮(けいしゅく)」という症状があります。この痙縮の最新治療として、ボツリヌス療法があります。 ボツリヌス療法とは、筋肉の緊張を緩める作用があるボツリヌストキシンという成分を筋肉に注射する治療方法です。ボツリヌストキシンはボツリヌス菌からつくり出されるたんぱく質ですが、ポツリヌス菌自体を注射するわけではないので菌に感染する心配はありません。 ボツリヌス療法は2~3日くらいで効果が現れてきて、その効果は4カ月くらい持続します。その間にリハビリをおこなうことで、リハビリによる改善効果を高めることもできます。 再生医療 さらに、現在では機能しなくなった細胞を復活させる「再生医療」も新たな治療法として注目を浴びています。 この再生医療について脳出血後遺症に悩まされている人は、以下のリンクより詳しい内容をお調べ頂けます。ぜひチェックしてみてください。 ▼脳出血の後遺症|最新治療である再生医療の幹細胞治療 再生医療は、脳出血の新たな治療法です。先端医療で早期の回復を目指うことが可能です まとめ/脳出血の後遺症に対する最新治療にはどんなものがあるのか 脳出血後遺症の最新治療について紹介しました。 医学はどんどん進歩しており、脳出血後遺症も最新治療によって以前よりも高い改善効果が期待できるようになりました。さまざまな最新治療法がありますが、ご自身に合った治療法を見つけることが大切です。 この記事がご参考になれば幸いです。 監修:リペアセルクリニック大阪院
最終更新日:2023.10.09 -
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人工股関節でも介護の仕事を続けたい方が注意すべきこととは 介護職に従事、その後、股関節を痛めて人工股関節置換術という手術をした後であっても「介護の仕事を続けていきたい」という方はおられますか?介護の仕事は、移動の介助など肉体労働もあるため、さぞ不安に思われているのではないでしょうか。 そこで、人工股関節についての解説と合わせて、人工関節の術後、介護の仕事に復帰または行うことができるのか?という点をふまえて、その注意点などについてみていきましょう。 人工股関節とは 股関節に病気がある場合、人工股関節が適用される場合があります。「足の付け根が痛い」「靴下がはきづらい」「足の長さが左右で違う」などの症状が出現し、整形外科に受診することで、股関節の病気が見つかります。 股関節の代表的な病気は「変形性股関節症」、「大腿骨頭壊死症」、「関節リウマチ」などになります。 これらの病気に保存療法をおこなったにも関わらず十分な効果が得られない場合があります。その場合に「人工股関節置換術」という手術がおこなわれます。人工股関節置換術そのものは手術というリスクはあるものの、再び歩行を可能にするために有効な治療法です。 人工股関節で介護の仕事はできるが、注意点を守ること 人工股関節の手術をした後、介護の仕事は可能です。 しかし、股関節に負担がかかる動作は制限があるので、可能な仕事と、不可能なやってはいけない仕事に分かれます。人工股関節の独特の注意点があるからです。そこで日常の生活を行うにおいての注意点と介護の仕事の注意点について、分けて説明しましょう。 人工関節後:日常生活の注意点とは ・重労働と激しい運動は避けましょう ・座る場合は椅子を使用し、臥床時はベッドの利用がおすすめ ・正座は可能ですが女性座り、とんび座り等は避けましょう。脱臼の原因になります ・歯科治療の際には、歯科医師に人工関節であることを伝えておくと安心です → 感染予防のために抗生物質の投与をおこなう場合もあります ・定期的な通院は必ず守ることが大切、レントゲン検査で人工股関節の状態を確認します。 人工関節後:介護の仕事を行う上での注意点とは ・立ち仕事は、特に制限はありません ・しゃがみ動作や、屈み動作に気をつければ可能です ・重いものを持つ動作は股関節に負担をかけることがあります ・また全介助を必要とするトイレ介助や移動介助なども、股関節に負担がかかります ・入浴介助は、しゃがみ動作や屈み動作が多い介助なので、軽介助の方を介助しましょう ・人工関節の耐用年数は、約20年と考えられています。体重の増加や肉体労働などによる負荷にて、 耐用年数が短くなる場合があります ・介護の仕事を続けるなら股関節に負担の少ない、軽介助の介護が望ましいです。 まとめ・人工股関節でも介護の仕事を続けたい方が注意すべきこととは 人工股関節について、介護の仕事の継続のこと、注意点について紹介しました。人工股関節の場合は、介護の仕事は出来ますが、制限が生じます。そのことをふまえた上で、股関節の病気は自分に合った治療法を選択することが大切です。 近年は、再生医療による治療を選択することも可能です。この治療は、患者さんの負担を抑えることができ、副作用も少なく済む治療法として注目を集めています。股関節の病気の治療法のひとつとして、再生医療を選択することも検討してみると良いでしょう。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらもご参照ください
最終更新日:2023.12.23 -
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運送業で膝痛になるのは長時間の運転が原因か?その改善方法について ネット化が進む昨今、ネット配達数も増え、それに伴い運送業も多忙化しています。 そして、運送業で働く人の中には、膝痛に悩まされている人もいるのではないでしょうか? 今回は、運送業で膝痛になる原因や改善方法について紹介します。 運送業と膝痛の関係は? 運送業で働く人は、重い荷物の上げ下ろしはもちろんのこと、場合によっては長時間、同じ姿勢で運転を強いられることがあります。 長時間の運転は、重い荷物の運搬によりも膝の関節に負担がかかり、関節の損傷や軟骨のすり減りを招くと言われています。また運送業の人の場合、長時間の同じ姿勢が筋肉の固まりを引き起こし、筋肉のコリとなるので、膝痛を発症することもあるのです。 さらに、運送業というお仕事では、事故を起こさないように…という心理的なストレスが自律神経を緊張させ、より筋肉や血管を硬くしてしまい、血流が悪くなることもあります。 結果、膝痛などの関節の痛みにつながってしまいます。 運送業で膝痛にならないようにするには? 運送業という職業は、膝痛になりやすい職業の1つであると言えますが、予防法はあります。 まず、荷物の上げ下ろしをするときは、しっかりとしゃがんで全身の力を使い、荷物を運ぶようにしましょう。 また、こまめにストレッチやマッサージをするのが膝痛の改善に有効な場合もあります。 さらには、サポーターやテーピングを用いて膝関節を補強、固定するのも良いでしょう。 運送業で膝痛になったら医療機関を受診しよう! 運送業で、膝痛になってしまったという場合、マッサージやサポーターなどのセルフケアで症状が治まればよいですが、もし膝痛が続く場合は、なるべく早めに医療機関を受診しましょう。 医療機関を受診して関節の変形や軟骨のすり減りが一定以上進んでしまっていた場合は、骨切り術や人工関節置換術のような外科的手段を取る必要がある場合もあります。 また、再生医療も治療の選択肢とすることもできます。 再生医療は、自身の細胞を用いて関節破壊や損傷を修復し、症状の進行を抑える新しい治療法で、近年大きな注目を集めています。 自身の細胞を使用するため、拒絶反応などのリスクも少なく、手術よりも体への負担が軽いというメリットがあります。 まとめ・運送業で膝痛になるのは長時間の運転が原因か?その改善方法について 運送業における膝痛は、荷物の運搬や長時間同じ姿勢を強要される運転などが原因と考えられます。 マッサージやストレッチ、サポーターやテーピングでの補強が有効な場合もありますが、正しいやり方を知るため、また、症状を悪化させないためにも早めの受診をおススメします。 監修:リペアセルクリニック大阪院
最終更新日:2023.10.18 -
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畑仕事で膝が痛くなる!放置すると更に悪くなる!?その原因と対策、治療法 畑仕事をしていると膝が痛い、立ち上がりやしゃがむときにつらい…というようなことはありませんか? 「年のせいかな?」「年も年だから仕方がない!」などと、膝が痛いのに畑仕事を頑張り、病院に行かないままでいると、どんどん症状が悪化してしまうかもしれません。今回は、「畑仕事をしていると膝が痛い」という症状が出る場合、その原因や対処法について紹介します。 畑仕事をしていると膝が痛いのはなぜ? 畑仕事をしているとき膝が痛い場合、「畑仕事そのものが膝の痛みの原因なのかな?」と思う人もいるかもしれません。しかし、「膝が痛い」という症状が出る原因は、畑仕事に限ったことではなく、いろいろあります。 膝が痛い症状の原因とは? 膝に限らず、関節は加齢によって痛みが出やすくなります。特に膝の関節は、日常生活の中で歩くだけでも負担がかかっていますから、年齢を重ねると「膝が痛い」という症状を訴える人もたくさんいます。 畑仕事を長年続けてきたという人の場合、さらに膝には大きな負担がかかっています。畑仕事では重いものを持ったり、腰をかがめて中腰になったり、同じ姿勢のままでいることも多い仕事です。また、頻繁な屈伸運動が膝に負担をかけるので、膝が痛みやすくなるのです。 膝の痛みの原因は医療機関で診断してもらいましょう! 痛みがあるのに我慢をしていてはいけません。畑仕事をしていて膝が痛いのであれば、医療機関を受診し、診察を受けてください。そうすることで、痛みの原因が分かります。 痛みの原因が分かれば、治療法も見つかりますから、つらい痛みを改善できるでしょう。 畑仕事で膝が痛い…畑仕事のやり方を見直そう! 畑仕事をすると膝が痛いという場合は、畑仕事のやり方を見直すことで、症状が緩和できることもあります。例えば、畑仕事をおこなう姿勢や履いている靴を見直し、物を持ち上げるときに立ったまま持ち上げようとせずゆっくりとしゃがんで持ち上げるようにするなどです。 あなたに合ったサイズの靴を履き、足全体をサポートする靴にすることで膝や股関節への負担が軽くなります。クッション性の高い中敷きも敷くようにすると、さらに足にかかる負担が軽くなるでしょう。 畑仕事をすると膝が痛い!治療法は? 膝の痛みの原因はさまざまですが、軽度であれば安静にする、運動療法をするなどによって痛みの緩和ができることもあります。病院を受診し、膝の痛みの原因が関節周辺の筋力不足のせいだと言われたら、筋力トレーニングやマッサージ、ストレッチをおこないましょう。 筋肉をつけることによって、筋肉が関節をサポートするので痛みが軽減します。ただし、急に過度の筋力トレーニングを行うと逆効果になってしまうため、少しつらいかな、という程度の筋力トレーニングを毎日継続して行うようにしてください。 トレーニング方法についても、医療機関の医師などに指導を受けると良いでしょう。 手術を検討しなければならないことも… 「畑仕事をすると膝が痛いのは、きっと年のせい…」などと思って頑張りすぎてしまうと、関節に変形や軟骨のすり減りが起きてしまうことがあります。一度生じた損傷は自然治癒することはほぼないので、医師の指導の下、運動療法や薬物療法をおこなうだけでなく、外科的手術を検討しなければならなくなることもあります。 膝が痛いとき…再生医療という選択肢もある! 近年、注目を集めている再生医療によって、関節の痛みを軽減する効果が期待できます。 再生医療では、自身の細胞を用いて関節の修復を図るため、副作用のリスクも少なく、身体にも大きな負担がかかりません。また、手術に比べると治療期間も短期間で済むというメリットもあります。 再生医療に興味のある人は、専門のクリニックでご相談ください。 まとめ・畑仕事で膝が痛くなる!放置すると更に悪くなる!?その原因と対策、治療法 畑仕事をすると膝が痛い…というのは、単に年のせいではない可能性があります。ですから、痛みは我慢せず、早めに医療機関を受診し、痛みの原因を診断してもらいましょう。そうすることで、痛みを緩和できる可能性が高くなります。 また、膝の痛みを改善するための方法として、再生医療という治療法も選択できます。再生医療については、どこの医療機関でも受けられるというものではないので、専門のクリニックでご相談くださいね。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらもご参照ください
最終更新日:2023.08.25 -
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股関節の痛みの原因は立ち仕事!?痛みを緩和するための方法 重い荷物の運搬作業や美容師、農家など立ち仕事をしていると、「股関節が痛い!」ということや、股関節の違和感を覚えたりすることがあると思います。 「脚の付け根が歩くと痛い」「しゃがめない」「靴下が履きにくい」などの症状が出ます。 これらの症状の原因となる疾患や股関節の痛みの悪化を防止する対策、痛みを緩和する治療法についてご紹介します。 立ち仕事が原因で股関節が痛いのはどんな病気? 股関節は、体重を支えるだけでなく、「立つ」「歩く」「座る」など日常生活の基本動作を司る要となっている関節です。 立ち仕事は股関節に過度な負担がかかるので「変形性股関節症」になりやすいと考えられています。 股関節には軟骨があり、この病気になると軟骨が少しずつすり減ってしまいます。そのため、股関節に痛みが生じたり、歩行障害が現れることもあるので注意が必要です。 立ち仕事だけでなく、肥満や股関節に負担のかかるスポーツも、この病気になりやすいです。 股関節の痛みの悪化を防止するために心掛けること 4 つ 日常生活の中で、股関節へ負担がかからないように気を付けることについて、4項目にまとめました。 1.体重管理 体重の増加は、股関節への負担をさらに大きくします。自分の適正体重を保つようにしましょう。 2.適度な運動 股関節の可動域を広げる運動は、血流が良くなります。無理のない程度に行うようにしましょう。痛みが強いときは、運動は控えるようにします。 3.冷えの注意 腰回りが冷えると、股関節の痛みも増強します。暖かい服装で過ごし、入浴はシャワーだけで終わらせず湯船につかる習慣をつけましょう。 4.生活スタイルの改善 股関節への負担が少ない、ベッドや椅子での生活がおすすめです。 股関節の痛みを緩和する治療法 3 つの治療法があります。それぞれ、説明していきます。 ①薬物療法 痛み止めの薬を服用します。股関節の痛みを緩和する治療で、根本的な治療ではありません。 ②運動療法 適度な運動により股関節のまわりの筋肉を強化し、股関節の変形の進行を抑える療法です。 適切ではない運動は痛みを増強させるので、医師や理学療法士の指導の元、ストレッチなどを行います。痛みの緩和にもつながります。 ③手術療法 症状の改善がみられない場合に、手術を検討することもあります。手術は 2 種類あり、自分の骨を活用する骨切術、関節の変形が進んでいる段階ならば人工股関節手術が主に選択されます。 まとめ・股関節の痛みの原因は立ち仕事!?痛みを緩和するための方法 立ち仕事により股関節に痛みが生じる疾患は、変形性股関節症が考えられます。痛みを増強させないためのポイントや痛みを緩和する治療法について紹介しました。 症状が悪化する前に予防することや自分に合った治療法を選ぶことも大切です。 近年は再生医療による治療を選択することもできます。この治療法は、スポーツ医療でも多く用いられています。患者さんの負担を抑えることができ、副作用も少ないため、注目を集めています。 変形性股関節症の治療のひとつとして、再生医療について検討してみることも良いでしょう。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらもご参照ください
最終更新日:2023.10.09 -
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その膝の痛みは、X脚ではなく反張膝かもしれません!? 「反張膝が痛みの原因になる」という話を聞いたことはありますか?膝の痛みの原因は数多くありますが、この反張膝もそのひとつです。聞いたことがないという方も、膝に痛みがあるのであれば、もしかしたら既に反張膝なのかもしれません。 今回は、膝の痛みの原因になる反張膝について解説していきます。 膝が痛い!痛みの原因はX脚ではなく反張膝だった? 少し耳慣れない言葉かもしれませんが、反張膝は膝の痛みの原因の1つです。 反張膝とは、足を横から見たときに後ろに弓のように曲がってしまっている膝変形のことです。「X脚」を心配して病院を受診する方の中にはこの反張膝である方がいます。 反張膝の原因としては、生まれつきや大腿骨に外傷を受けて変形したことなどが考えられます。また、膝が反るような力の入れ方を続けることでも反張膝を招くことがあります。 さらに、脳卒中などの脳疾患で麻痺が残った方も、姿勢が後ろに倒れ気味になることで膝の関節が伸びてしまい、反張膝となる場合があります。反張膝では、膝の関節が過度に伸び切った状態にあるため、より大きな負担がかかり、痛みの原因になります。 また、重心が後ろに傾いてしまうため、骨盤を前傾させてバランスを取り、その結果膝関節や足部の変形をもたらしてしまうこともあります。 このように、反張膝は膝だけでなく、股関節の痛みの原因になることもある病気なのです。 反張膝のつらい痛みの原因を改善する方法 反張膝を改善する方法はあるのでしょうか?まずは反張膝となってしまっている原因を知るために、早めに受診することが大切です。反張膝の状態にある期間が長いほど、膝の変形や靭帯の損傷などの可能性も高くなります。 もし、姿勢の崩れや、筋力不足であれば、医師など専門家の指導を受けながら自分でセルフケアを行うことで反張膝による痛みの改善がみられる場合もあります。 また、サポーターを装着してリハビリを行うのも有効です。サポーターをすることで、膝が反るのを防ぐことができ、リハビリで筋肉のバランスが改善します。すると、痛みの原因となる膝への負担も減るため、反張膝に効果的です。 しかし、生まれつきの骨の変形がある、すでに関節が損傷してしまっているというような場合は、自分で修復することは不可能です。そのようなときは外科的手術が行われる場合もあります。骨を削って関節同士のかみ合わせを良くし、過伸展がおきないよう調整する手術を行います。 反張膝、つらい痛みの治療は再生医療という選択肢 膝の痛みの原因になる「反張膝」は、再生医療で治療するという選択肢もあります。再生医療では、自身の細胞を用いて関節の修復をはかるため、拒絶反応などの危険性が少なく、体への負担も最小限に抑えながら治療することができます。 まとめ・その膝の痛みは、X脚ではなく反張膝かもしれません!? 反張膝は膝だけでなく、股関節の痛みの原因ともなる場合があります。そして、反張膝である期間が長ければ長いほど、関節の変形や損傷も大きくなってしまうため、早めの受診が推奨されます。 治療法もさまざまですが、近年は再生医療に注目が集まっています。再生医療に興味をお持ちの方は、専門のクリニックに相談してみてください。以上、反張膝は膝の痛みの原因になるの?改善方法はある?について記させて頂きました。参考になれば幸いです。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
最終更新日:2024.06.21 -
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健康診断で脂肪肝の心配が!その数値についてと症状について解説します! 健康診断などで「脂肪肝」という言葉を聞いたことがある人は多いと思います。しかし、何となく不健康なイメージがあると思いますが、具体的に何がどうなっているのか知っているという人は少ないのではないでしょうか。 そこで今回は、脂肪肝の数値や症状などについて解説します。 脂肪肝について詳しく知ることで、病気の発生や悪化のリスクを減らしていきましょう。 脂肪肝の数値 過去に受けたことのある健康診断(血液検査)の結果が手元にある場合は、リストに掲載されている項目の中から「AST」「ALT」という項目を探してください。 ・AST(GOT):基準値7~38IU/L ・ALT(GPT):基準値4~44IU/L 上記の数値を越えている場合、疑われる病気の1つとして「脂肪肝」が挙げられます(その他にも肝炎や肝硬変なども含まれる)。 また、脂肪肝とは直接関係しない数値ですが「BMI」という数値があり、これは肥満指数を表していてBMI≧25だと肥満であると診断されるのです。 肥満と診断された人の2~3割ほどに、脂肪肝の疑いがあるとされています。 脂肪肝の症状とは? 病気の初期症状を見極めることで予防や症状の進行を抑えるといったアクションを起こせるものですが、厄介なことに脂肪肝は初期の段階では目立った症状がないのです。 ある程度、症状が進行すると「疲れやすくなる」「ボーっとする」「腹部に違和感を覚える」などの症状を自覚することがありますが、前述の通りこれはあくまでも「症状が進行している状態」であるため、原因となっている生活習慣などの改善が難しいという側面があります。 そのため、定期的な健康診断を受けて、肝臓の数値をチェックすることが大切です。 脂肪肝の治療法と再生医療 脂肪肝の治療法としては、原因となっている生活習慣を改善することで症状の進行を抑えることができますが、現状の肝臓の状態を治療するための治療にはなりません。 肝臓の状態をそのままにすると、次第に「肝硬変」や「肝臓がん」といった状態に進行する可能性があり、場合によっては命に関わることもあります。 そこで注目されているのが「再生医療」という治療法です。 再生医療は「幹細胞」を利用することで脂肪により弱っている肝機能を改善できる可能性があります。 患者さんによって治療効果には個人差が見られますが、従来の治療法では見出すことのできなかった「弱った肝臓の再生」という可能性を見出せる再生医療は、一考の価値があると言えます。 まとめ・健康診断で脂肪肝の心配が!その数値についてと症状について解説します! いかがでしたでしょうか。 脂肪肝は数値から見ることができる可能性はあるものの、自覚症状は目立つものではなく、気づかないうちに症状が大きく進行している可能性があります。 健康診断をきちんと受けて、肝臓の数値をチェックし、脂肪肝になっていないか診断してもらうようにしましょう。 近年は、従来の治療法では改善することの難しかった脂肪肝の症状を改善する再生医療という治療法があります。個人差はありますが、肝機能の回復を図りたいのであれば、この再生医療を検討してみる価値は大いにあると言えます。 この記事がご参考になれば幸いです。 監修:リペアセルクリニック大阪 こちらもご参照ください
最終更新日:2023.10.09 -
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股関節に痛みを感じると、日常生活が大きく制約されることがあります。特に足をあげる際に痛みを感じる方は、立ち上がる、歩く、階段を上るなど、日常的な動作がつらくなることも少なくありません。 そんな症状に悩む方は、股関節の痛みの原因や対処法を理解することで、早期に改善策を見つけることができます。 この記事では、股関節の痛みが起こるメカニズムや具体的な対処法について、わかりやすく解説します。 まずは、自分の痛みがどのような原因によるものかを一緒に確認してみましょう。 股関節の痛みの原因とは 股関節が痛む原因は以下のとおりです。 ・変形性関節症 ・大腿骨近位部骨折 ・股関節唇損傷 ・股関節の使いすぎ ・靭帯・筋肉の損傷 それぞれ詳しくみていきましょう。 変形性股関節症 変形性股関節症は、股関節の軟骨がすりへり関節が変形してしまう病気です。股関節の痛みや動かしづらさが主症状で、中高年のとくに女性に多くみられます。 原因は加齢による関節軟骨のすりへり、肥満による関節への負担、うまれつきや事故などの外傷です。 初期には長時間の歩行や立ち仕事の後に痛みを感じやすくなり、進行すると安静時や就寝時にも痛みが現れます。もっとひどくなると、しゃがんだり、足を大きく開くなどの動作ができません。 症状が軽い場合は運動療法や生活習慣の改善、痛み止めの内服など保存療法が中心ですが、重度の場合は人工関節を入れる手術をおこないます。 予防には適度な運動が効果的ですが、股関節に大きな負担をかけないように心がけてください。 大腿骨近位部骨折 大腿骨近位部骨折は、大腿骨の上の方(腰に近い部分)で発生する骨折です。 骨粗しょう症が原因で骨が弱くなっている高齢者に多く、転倒や軽い衝撃でも簡単に骨折しかねません。若い人はスポーツや事故などで骨折するケースもあります。 股関節を構成している大腿骨は、身体のバランスや歩行にとって重要な役割を担っているだけに生活に大きく影響しかねません。 症状は、股関節周辺の強い痛みです。痛みのある方の足に体重をかけられず歩行困難になります。 基本的には手術が必要なため、歩くのも困難な場合はすぐ病院へいきましょう。 股関節唇損傷 股関節唇(こかんせつしん)損傷は、骨盤に大腿骨がはまっている部分の軟骨に傷ができる状態をいいます。大腿骨の上の方は丸い頭のような形で、股関節唇(軟骨)が覆っています。 股関節唇は関節のクッションの役割をしていて、大腿骨と骨盤を衝撃から守っています。そのため、股関節唇に損傷ができると痛みが出たり、股関節が安定しません。 変形性股関節症の前段階ともいわれています。 股関節の使いすぎ スポーツなどで股関節にストレスがかかる状態が続くと、股関節に疲労がたまり炎症を起こします。股関節はすべてのスポーツでよく使用する関節であり、継続的に負担のかかりやすい場所です。股関節に違和感をおぼえたら休息をとりましょう。 正しい姿勢でない場にも股関節に余分な負荷がかかるため、痛みが生じます。正しい姿勢を意識して過ごしましょう。 靭帯や筋肉の損傷 股関節の周りには大きな靭帯や筋肉があります。無理な体勢で負荷がかかったり、事故などで強い力が加わると靭帯や筋肉の損傷につながります。 運動を行う前はかならずストレッチをしましょう。ストレッチを行わずに運動をしてしまうと、靭帯や筋肉の損傷を起こし、痛みにつながってしまいます。 股関節の痛みの対処法 股関節が痛いと日常生活に大きく影響します。 痛みが強いときは受診するのが一番ですが、自分でできる対処法について解説します。 痛みがひどい場合は早急に医療機関に 足がつけないほどのひどい痛みや股関節が熱をもっている・腫れてきたといった場合は早めに受診しましょう。 骨折など、適切な医療が必要かもしれません。 自分でできる対処法.1 股関節周囲の筋肉を強化する 関節周囲の筋肉を鍛えると支える力が大きくなるため関節の負担も減り、痛みの緩和が期待できます。 自分でできる対処法.2 トイレは洋式、正座ではなく椅子に座る 股関節を大きく屈曲する必要のある和式トイレや正座などの行動は、股関節への負担も大きいです。洋式トイレの使用や椅子に座るようにすることで、股関節の負担を軽減できます。 自分でできる対処法.3 水中で運動する 水中は浮力が生じるため関節の負担も少なくなります。股関節周囲の筋肉強化のためにプール内での歩行なども効果的です。 自分でできる対処法.4 体を冷やさない 体が冷えると血流が悪くなり筋肉がかたくなります。また、股関節の可動域が狭くなり、痛みがでたり、ケガをしやすい状態になりかねません。腰や股関節まわりを温めたり、軽いストレッチをして血流を良くしましょう。 まとめ 股関節の痛みは、日常生活に大きな影響を及ぼす厄介な症状です。 しかし、痛みの原因を理解し、適切な対処法を実践することで、症状の改善や予防が可能です。すでに痛みが強い場合場合は、早急に専門医の診察を受けましょう。 また、普段から股関節に負担をかけない生活習慣を心がけ、適度な運動や姿勢の改善を行うことで、痛みを予防することができます。痛みを軽視せず、早期の対処が大切です。
最終更新日:2024.08.28