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膝の裏が歩くと痛い原因は?歩きすぎによる痛みの対処法と考えられる疾患を解説

歩きすぎて膝の裏が痛いときの対処法は?考えられる疾患も紹介
公開日: 2025.02.07 更新日: 2026.09.30

膝の裏が歩くと痛い、とくに歩きすぎた翌日や運動の後に痛みが出て悩んでいませんか。

膝の裏の痛みは、筋肉や腱の疲れで一時的に起こることもあれば、膝関節の病気が隠れていることもあります。

本記事では、膝の裏が歩くと痛い原因として考えられる疾患や病院に行くべき症状、歩きすぎて痛いときの対処法、治療の選択肢について解説します。

膝の裏の痛みで悩まれている方は、ぜひ最後まで読んで適切な対処法を見つけましょう。

また、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでは、再生医療に関する情報の発信や簡易オンライン診断を行っていますので、膝の裏の痛みにお悩みの方はぜひご活用ください。

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膝の裏が歩くと痛い原因と考えられる疾患

膝の裏が歩くと痛い原因として、主に変形性膝関節症、半月板損傷、関節リウマチ、ベーカー嚢腫、膝窩筋腱炎の5つの疾患が考えられます。

歩きすぎによる筋肉や腱への負担で一時的に痛むこともありますが、痛みが続く場合はこれらの疾患が隠れていることがあるため、それぞれの特徴を確認しましょう。

変形性膝関節症

変形性膝関節症は、膝関節の軟骨が徐々にすり減り、関節が変形していく疾患です。

初期は立ち上がりや歩き始めなど動作の開始時だけ痛み、進行すると正座や階段の上り下りが難しくなり、末期には安静にしていても痛みが続くようになります。
※参照:日本整形外科学会「変形性膝関節症」

関節に炎症が起きて水(関節液)がたまると、膝の裏が張ったように感じたり、歩くときに痛んだりすることがあります。

項目 内容
症状 ・膝の痛み(歩き始めや立ち上がりで痛む)
・膝に水がたまる、腫れる
・O脚などの変形、歩行の制限
原因 ・加齢による関節軟骨の老化
・肥満や膝の使い過ぎ
・骨折や半月板・靭帯の損傷の後遺症
治療法 ・保存療法(痛み止め、ヒアルロン酸注射、運動療法など)
・手術療法(関節鏡手術、骨切り術、人工膝関節置換術)
・再生医療(幹細胞治療、PRP療法)

※参照:日本整形外科学会「変形性膝関節症」

初期は保存療法が中心となりますが、進行すると手術が検討されることもあります。

変形性膝関節症に対する再生医療については、ひざの痛みに対する再生医療のページもご覧ください。

半月板損傷

半月板損傷は、膝関節のクッションの役割をしている半月板という軟骨が傷つく疾患です。

スポーツでのけがだけでなく、加齢によって半月板がもろくなり、日常の動作で傷つくこともあります。

項目 内容
症状 ・膝の裏の痛み
・階段の上り下りでの痛み
・膝がひっかかる感じ
・膝の腫れ
原因 ・スポーツでの急な方向転換やひねり
・加齢による半月板の変性
・膝への過度な負担
治療法 ・保存療法(安静、リハビリ、薬物療法)
・手術療法(半月板縫合術、部分切除術)

半月板を損傷した後は、悪化を防ぐため、激しい運動や膝を深く曲げる動作は避けてください。

膝がひっかかる感じや、急に動かなくなる感じがある場合は、無理に動かさず医療機関を受診しましょう。

半月板損傷の症状を詳しく確認したい方は、以下の記事も参考にしてください。

関節リウマチ

関節リウマチは、免疫の異常によって関節の内側にある滑膜という組織に炎症が起こり、進行すると関節が壊れていく疾患です。
※参照:日本整形外科学会「関節リウマチ」

最初は両方の手や足の指の関節が左右対称に腫れることが多く、人によっては膝などの大きな関節にも症状が広がります。

項目 内容
症状 ・膝の裏を含む関節の痛みと腫れ
・朝のこわばり
・関節の変形
・貧血や微熱、全身のだるさ
原因 ・遺伝的な要因や細菌・ウイルスの感染などが考えられている
・はっきりした原因はわかっていない
治療法 ・薬物療法(抗リウマチ薬、生物学的製剤など)
・リハビリ、手術療法

※参照:日本整形外科学会「関節リウマチ」

膝以外の関節にも腫れやこわばりがある場合は、関節リウマチの可能性も考えて早めに医療機関を受診しましょう。

関節リウマチと膝の裏の痛みの関係は、以下の記事で詳しく解説しています。

ベーカー嚢腫(のうしゅ)

ベーカー嚢腫は、膝関節の中で増えた関節液が膝の裏にたまり、袋状に膨らんだ状態です。

膝の裏にやわらかいふくらみができ、膝を伸ばしたときに目立ちやすいのが特徴です。

膝関節の中に炎症などの問題がある場合に起こりやすく、とくに変形性膝関節症や関節リウマチがある方に見られることがあります。

項目 内容
症状 ・膝の裏の腫れや圧迫感
・膝の曲げ伸ばしがしにくい
・膝を曲げたときの痛み
原因 ・膝関節への過剰な負担
・変形性膝関節症や関節リウマチなどの疾患
治療法 ・保存療法(安静、湿布など)
・たまった関節液を注射器で抜く
・手術療法

ベーカー嚢腫は、原因となっている膝関節の疾患を治療しなければ、関節液が再びたまることがあります。

膝の裏のふくらみに気づいたら、原因となる疾患がないかを医療機関で確認しましょう。

膝窩筋腱炎(しっかきんけんえん)

膝窩筋腱炎は、膝の裏にある膝窩筋という筋肉とその腱に炎症が起こる状態です。

膝窩筋は膝の曲げ伸ばしや、ねじれを安定させる働きを持つため、歩きすぎや走りすぎで繰り返し負担がかかると炎症が起こりやすくなります。

項目 内容
症状 ・膝の裏の鈍い痛み
・膝の曲げ伸ばしや階段の上り下り、下り坂での痛み
・膝の動かしにくさ
原因 ・長時間の歩行や登山、ランニングなどによる使い過ぎ
・急な運動量の増加
・太ももやふくらはぎの筋肉の柔軟性不足
治療法 ・保存療法(安静、冷却、ストレッチなど)

膝窩筋腱炎は、早い段階で膝を休ませることで悪化を防ぎやすくなります。

歩くたびに膝の裏が痛む状態が続く場合は、無理をせず医療機関を受診しましょう。

登山などで長時間歩いたときの膝裏の痛みについては、以下の記事で解説しています。

膝の裏が歩くと痛いときに病院にいくべき症状

膝の裏が歩くと痛いときは、痛みの強さや日常生活への影響を目安に、病院に行くかどうかを判断しましょう。

軽い痛みであれば安静にすることで治まることもありますが、以下のような症状がある場合は整形外科を受診してください。

  • 正座やしゃがむ動作ができない
  • ピキッとした鋭い痛みがある
  • 階段や段差、坂道がつらい
  • 夜間の痛みで眠れない
  • 膝の腫れや熱っぽさがある
  • 歩くことが難しくなった

これらの症状がある場合は、変形性膝関節症や半月板損傷などの可能性が考えられます。

また、膝の裏の痛みに加えて以下の症状がある場合は、足の静脈に血のかたまりができる深部静脈血栓症の可能性があるため、すぐに医療機関を受診してください。

  • 片方の足全体やふくらはぎが急に赤黒く腫れて痛む
  • 息苦しさや胸の痛みがある

深部静脈血栓症は、血のかたまりが肺に流れて肺塞栓症を起こすと、命に関わることもあります。
※参照:日本血管外科学会「深部静脈血栓症って?」

とくに息苦しさや胸の痛みがある場合は、ためらわず119番通報してください。

痛みや違和感があるのに無理な動作を続けると、関節に負担がかかり続けて症状が重くなるおそれがあるため、我慢せずに早めに受診しましょう。

膝の痛みと腫れが急に出たときの対処法は、以下の記事でも解説しています。

歩きすぎて膝の裏が痛いときの対処法

歩きすぎて膝の裏が痛いときは、まず安静にして冷やし、痛みが落ち着いてからストレッチなどで筋肉の柔軟性を高めましょう。

ここでは、歩きすぎて膝の裏が痛いときに取り入れたい4つの対処法を解説します。

「RICE処置」で早めの回復を目指す

歩きすぎて膝の裏が痛むときは、まず「RICE処置」で患部を休ませ、炎症や腫れを抑えましょう。

RICE処置は、以下の4つの対応の頭文字をとったものです。

処置 方法
Rest(安静) 歩く量を減らし、膝に負担をかけないようにする
Ice(冷却) タオルで包んだ氷や保冷剤で患部を冷やす
・冷たさで感覚が鈍くなってきたら一度外し、冷やしすぎないようにする
Compression(圧迫) 包帯やサポーターで軽く圧迫し、腫れが広がるのを抑える
・締めすぎてしびれや色の変化が出ないよう注意する
Elevation(挙上) クッションなどを使って足を心臓より高い位置に上げ、腫れを軽くする

RICE処置は、痛みが出てからできるだけ早く行うことで、回復を早めることにつながります。

RICE処置を行っても痛みや腫れが引かない場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

湿布で痛みの緩和を図る

膝の裏の痛みを和らげるために、症状に合わせて湿布を使うのも一つの方法です。

冷湿布と温湿布は、以下のように使い分けましょう。

種類 向いている症状
冷湿布 歩きすぎた直後など、腫れや熱っぽさがある急な痛み
温湿布 腫れや熱っぽさがない、筋肉のこりや長引く痛み

湿布でかぶれやかゆみが出た場合は、すぐにはがして使用を控えましょう。

湿布は痛みを和らげるための一時的な対処のため、痛みが続く場合は原因を確かめるために受診しましょう。

ストレッチで筋肉の柔軟性を高める

痛みが落ち着いてきたら、ストレッチで太ももの裏やふくらはぎの筋肉の柔軟性を高め、膝への負担を減らしましょう。

膝の裏からふくらはぎ、太ももの裏を同時に伸ばすストレッチの手順は、以下のとおりです。

  • 1.椅子に浅く座り、背筋を伸ばして片足を前に伸ばし、かかとを床につける
  • 2.つま先を上に向け、膝をまっすぐに伸ばす
  • 3.背筋を伸ばしたまま、体をゆっくり前に倒す
  • 4.膝の裏から太ももの裏に伸びを感じたところで20〜30秒ほど保つ
  • 5.左右それぞれ2〜3回ずつ行う

ストレッチは、最低20秒ほどかけて、痛くなく気持ちよいと感じる程度に伸ばすことが勧められています。
※参照:厚生労働省 e-ヘルスネット「ストレッチングの実際」

痛いほど伸ばすと筋肉がかえってかたくなるため、呼吸を止めずにゆっくり行いましょう。

ストレッチ中に膝の裏に痛みが出る場合は、無理に続けず中止してください。

痛みが強いときは医療機関を受診する

膝の裏の痛みが強い場合や、セルフケアを続けても症状がよくならない場合は、整形外科を受診しましょう。

整形外科では、問診や触診で膝の状態を確認したうえで、レントゲン検査を行い、必要に応じてMRI検査などで詳しく調べます。
※参照:日本整形外科学会「変形性膝関節症」

原因となる疾患がわかれば、痛み止めや注射、リハビリなど症状に合った治療を受けられます。

ただし、保存療法を続けても痛みが改善しない場合や、手術をすすめられたものの避けたいと考える方もいるでしょう。

そのような場合の選択肢の一つとして、次に紹介する再生医療があります。

膝の裏が歩くと痛い状態が続くときは再生医療も選択肢の一つ

膝の裏が歩くと痛い状態が続き、保存療法でも改善しない場合は、手術以外の選択肢として再生医療があります。

再生医療は、患者様ご自身の細胞や血液を活用し、傷んだ膝の軟骨や半月板などの組織の修復・再生を目指す治療法です。

当院リペアセルクリニックでは、主に以下の2つの再生医療を行っています。

治療法 内容
幹細胞治療 患者様ご自身の脂肪から幹細胞を取り出して培養し、膝関節に注射する治療
・すり減った軟骨や傷ついた半月板などの修復・再生を目指す
PRP(多血小板血漿)療法 患者様ご自身の血液から血小板を多く含む成分を取り出し、膝関節に注射する治療
・炎症を抑えながら組織の修復を促すことを目指す

「痛み止めや注射、リハビリを続けても膝の裏の痛みが改善しない」「手術はできるだけ避けたい」という方にとって、保存療法と手術の間を埋める選択肢となります。

当院の再生医療には、以下の特徴があります。

  • 冷凍しない「フレッシュな細胞」を投与し、細胞の生存率にこだわった治療を実施
  • 独自の培養技術により、1回あたり最大2億個の幹細胞投与が可能
  • 分化誘導によって、目的の組織へ働きかけることを目指した治療設計
  • 入院・手術を必要とせず、日常生活への影響を抑えられる

実際に変形性膝関節症で再生医療を受けられた患者様の声を、以下の動画で紹介しています。

膝の再生医療の詳しい内容は、リペアセルクリニック公式サイトでもご確認いただけます。

膝の裏が歩くと痛いときは原因を見極めて早めに対処しよう

膝の裏が歩くと痛い原因は、歩きすぎによる筋肉や腱の疲れから、変形性膝関節症や半月板損傷などの膝関節の疾患までさまざまです。

歩きすぎた後の一時的な痛みであれば、まずは膝を休めて冷やし、痛みが落ち着いてから少しずつストレッチを取り入れましょう。

数日たっても痛みが引かない場合や、腫れ・夜間の痛み・歩きにくさがある場合は、自己判断を続けず整形外科を受診してください。

ふくらはぎの急な腫れや息苦しさを伴う場合は、血栓の可能性もあるため、すぐに医療機関を受診することが大切です。

保存療法を続けても痛みが改善しない場合には、手術以外の選択肢として再生医療も検討できます。

膝の痛みに対する再生医療の詳しい内容は当院(リペアセルクリニック)公式LINEでもご紹介していますので、手術はできるだけ避けたい方は、ぜひ参考にしてください。

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膝の裏が歩くと痛いときによくある質問

膝の裏が歩くと痛いときによくある質問と回答は以下のとおりです。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

膝裏が痛いときのストレッチは?

結論から言うと、太ももの裏(ハムストリングス)とふくらはぎを同時に伸ばすストレッチがおすすめです。

椅子に浅く座って片足を前に伸ばし、背筋を伸ばしたまま体を前に倒すだけで、自宅でも手軽に行えます。

具体的な手順は、ストレッチで筋肉の柔軟性を高めるで紹介していますので、あわせて確認してください。

痛みが強いときはストレッチを控え、まずは安静にして症状が落ち着くのを待ちましょう。

膝が痛い時は歩かない方が良い?

結論から言うと、膝に強い痛みや腫れ、熱っぽさがある場合は、歩くのを控えて安静にしましょう。

一方で、軽い痛みで歩くのに支障がない場合や、慢性的な痛みで医師から運動をすすめられている場合は、無理のない範囲で歩いても問題ありません。

歩くときは歩幅を小さめにし、痛みが強くなったらすぐに休むようにしましょう。

自分で判断がつかない場合は、医療機関を受診して医師の指示に従ってください。

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監修者

坂本 貞範

Sadanori Sakamoto

医療法人美喜有会 理事長

「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。

略歴

1997年3月関西医科大学 医学部卒

1997年4月医師免許取得

1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務

1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務

1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務

1999年2月国立大阪南病院 勤務

2000年3月野上病院 勤務

2003年3月大野記念病院 勤務

2005年5月さかもとクリニック 開設

2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任

2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設

2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設