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- 足底腱膜炎
- スポーツ医療
足底腱膜炎の痛みにステロイド注射は効果的? 足底腱膜炎の治療法はいろいろありますが、その1つにステロイド注射による治療もあります。今回は「足底腱膜炎の治療」でおこなわれる「ステロイド注射について」ご紹介します。 足底腱膜炎でステロイド注射が検討されるケース 足底腱膜炎の治療は、足の裏への負担を減らすためにインソール装着やストレッチ、筋力訓練をおこなったり、湿布や内服薬などを使用したりするところから始まるのが一般的です。 足底腱膜炎の状態が軽度であれば、こうした治療を受けながら安静にしておくことで、徐々に回復していくケースが多いです。しかし、こうした治療をおこなって長期間が経っても改善しない場合や、生活に支障が出るほど痛みが強い場合などに、ステロイド注射による治療が検討されます。 ステロイド注射とは ステロイド注射という言葉は耳にしたことはあるけど、具体的にどういったものかよくわからないという人もいると思いますので、ここでご紹介しますね。ステロイド注射とは免疫を弱めたり、アレルギー反応や炎症を抑えたりする薬を注射で体内に注入する治療法です。 この薬の元になっているのは人の体内で作られるホルモンで、副腎皮質でつくられたホルモンのなかの糖質コルチコイドが用いられるため、副腎皮質ステロイド、コルチコステロイドとも言われます。 ステロイドというと副作用が強いというイメージがあるかもしれません。しかし、反応に注意し、適切に使用されれば問題ありません。 ステロイド注射で足底腱膜炎の痛みが緩和 足底腱膜炎の治療でおこなわれるステロイド注射は、足底腱膜の炎症を抑えることで痛みを緩和させるというものです。ステロイド注射をおこなうことで、非ステロイド系の湿布や内服薬などを使用しても改善できなかった「痛みが緩和する」ケースがあります。 しかし、ステロイド注射の効果があったからといって繰り返しステロイド注射をおこなっていると段々と効かなくなってしまったり、腱膜や踵の下にある脂肪体が損傷してしまったりする可能性があるので、回数が制限されるケースがほとんどです。 まとめ・足底腱膜炎の痛みにはステロイド注射は効果的なのか 足底腱膜炎の治療でおこなわれるステロイド注射について紹介しました。ステロイド注射をおこなうかどうかは、足底腱膜炎の状態をしっかりと見極める必要があります。ステロイド注射は、痛みを緩和する効果を期待することはできます。 このステロイド注射で改善が見られない場合でも、現在のスポーツ医療では手術以外にも、自分の細胞を使用した「再生医療」などの治療法があります。まずは、専門医に相談し、自分に合った治療法を見るけることが大切です。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
2019.12.30 -
- 足底腱膜炎
- スポーツ医療
陸上選手は足底腱膜炎になりやすい!症状と予防のためのトレーニングとは 足の裏に痛みが生じる足底腱膜炎の原因は、加齢などによる筋力の低下や立ち仕事などで長時間立ちっぱなしなることなどいろいろありますが、運動による足の酷使も主な原因の1つです。 運動のなかでも足底腱膜炎になる人が多いのは、陸上競技をおこなっている人です。 今回は、陸上競技をやっている人が足底腱膜炎になりやすい理由や、足底腱膜炎にならないためにどうすればいいのかについて解説します。 陸上選手が足底腱膜炎になりやすい理由 足底腱膜とは足裏全体を覆っている腱の膜で、足が受ける衝撃を和らげる役割を果たしています。 陸上競技で走ったり、ジャンプしたりする際も足底腱膜は足が受ける衝撃を和らげようとしますが、その際に大きな負荷がかかります。こうした負荷を受け続けていると足底腱膜が炎症を起こして痛みが発生します。 そして、走ったり、跳んだりして足へ負担をかけることが多い陸上選手は足底腱膜炎になりやすいですが、なかでも扁平足の人や、土踏まずのアーチが高過ぎる人などは、足底腱膜が受ける負荷が大きくなるため炎症を起こしやすくなります。 足底腱膜炎の症状とは? 足底腱膜炎の症状で代表的なのが、起床して立ち上がり歩こうとしたときの第一歩目で痛みが生じることです。 発生した痛みは長く続かないケースが多いです。 その他にも、長時間立っていると痛みや痺れが生じたり、地面に足が着いた時に痛みが生じるケースもあります。 朝起きたときは痛いけれど日中はたいしたことないという人や、足を動かすと痛いけど我慢できる程度の場合は、痛みを我慢して陸上競技を継続する陸上選手もいるかもしれません。 しかし、無理をして足を酷使すると、悪化してしまい、痛くて歩くのもつらいという状態になる可能性があります。 ですから、痛みがある時は安静にしておくべきです。 足底腱膜炎の予防におすすめのトレーニング 足底腱膜炎の予防として有効なのが足の指のトレーニングです。足の指を支える筋力が低下していると足底腱膜に負荷がかかりやすくなって足底腱膜炎になりやすくなるので、陸上のトレーニングと共に足の指を鍛えましょう。 足の指を鍛える方法として、タオルを使ったトレーニングを紹介します。 トレーニング方法は、簡単です。タオルを開いた状態で床に置いて、タオルの端の方を踏んで立って、足の指でタオルをつかんで手前にたぐり寄せるという動作を繰り返します。足の指を大きく動かすことを意識しておこなうのがポイントです。 まとめ・陸上選手は足底腱膜炎になりやすい!症状と予防のためのトレーニングとは 陸上競技をやっている人は足底腱膜炎に注意すべきであることや、足底腱膜炎の症状、予防としておすすめのトレーニングを紹介しました。 最近は、スポーツ医療の進歩によって足底腱膜炎の治療も進歩しています。足底腱膜炎で悩んでいる人は、放置せずに医療機関で診てもらうことをおすすめします。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください https://africatime.com/topics/5775/
2019.12.27 -
- 足底腱膜炎
足底腱膜炎にならないために!ランニングする際には注意が必要 体力維持やダイエット、ストレス解消などのため定期的にランニングをしている人はたくさんいると思います。ランニングをすることにはいろいろなメリットがありますが、足底腱膜炎にならないように注意が必要です。 ここでは、ランニングをする人が足底腱膜炎に注意すべき理由や、具体的にどのように注意していけばよいのかについて紹介します。 ランニングをする人は足底腱膜炎に注意 ランニングをする人がなりやすいのが足底腱膜炎です。足底腱膜炎とは、足の裏の部分には足の甲の骨を支えている足底腱膜がありますが、足底腱膜の一部が炎症を起こしたり小さな傷ができたりすることで痛みが生じるものです。 足底腱膜は立っている時や歩いているときも負荷がかかっています。また、ランニングをすると足を着いた時に衝撃を受けたり、足を踏み出す時に引っ張られたりして、大きな負荷がかかります。 そして、ランニングなど過度に負担をかけていると足底腱膜炎になってしまうことがあります。実際に多くの人が、ランニングが原因で足底腱膜炎になっているので注意が必要です。 足底腱膜炎は、ダイエット目的でランニングする際に注意が必要! ランニングを始めようという人のなかには、「最近体重が増えてしまったからダイエットのために」という人もいるかもしれません。しかし、体重が増えていると、走る際に足底腱膜にかかる負荷もそれだけ大きくなります。 そのため、いきなり長い距離を走ったりすると大きな負担になってしまい、足底腱膜炎になりやすいので注意が必要です。最初は短い距離にしたり、ウォーキングなど軽めなものから始めるのがおすすめです。 また、体重の増加自体も普段の歩行や立っている際に足にかかる負荷が大きくなり、足底腱膜炎の原因になる可能性があるので、ランニングだけではなく食事管理もおこない、適正体重を目指しましょう。 ランニングで足底腱膜炎にならないようにするには? ランニングが原因で足底腱膜炎にならないようにするためには、しっかりとケアすることが大切です。足底腱膜炎の痛みの軽減や予防におすすめなのがストレッチです。 足の筋肉が硬くなっていると足底腱膜にかかる負荷が大きくなってしまうので、ランニングの前やアフターケアにストレッチを行い、柔軟性をキープしましょう。 ストレッチはアキレス腱を伸ばすストレッチや足の指を反らして伸ばすストレッチなどがおすすめです。 ・ランニング前の準備運動やストレッチ ・ランニング後の整備体操やアフターストレッチ まとめ・足底腱膜炎にならないために!ランニングする際には注意が必要 ランニングで「足底腱膜炎」になってしまう人もいます。ランニングをおこなう前とおこなった後は、足底のケアをきちんとしましょう。また、ランニングをして足の裏が痛くなったという場合は、無理をせずに足を休めることが大切です。 以上、足底腱膜炎は、ランニングでなりやすいは本当かについて記させて頂きました。参考になれば幸いです。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらも併せてご参照ください
2019.12.25 -
- 足底腱膜炎
最近、健康のためや趣味でマラソンに挑戦する人が増えているようです。これからマラソンに挑戦してみようかなと考えている人もいるでしょう。 しかし、マラソンに挑戦するのであれば、足底腱膜炎にならないように注意する必要があります。 ここでは、マラソン選手が注意すべき足底腱膜炎について紹介し、足底腱膜炎にならないための予防や対策について紹介します。 足底腱膜炎に悩むマラソン選手が多い理由 踵や土踏まずなど足の裏に痛みが生じる足底腱膜炎は、足の甲の骨を支えている足底腱膜に何度も大きな負荷がかかることによって発症します。 足底腱膜に何度も大きな負荷がかかるケースで代表的なのが、「走る」という動作です。走るときは地面に着地する度に足底腱膜は衝撃を受けますし、次の一歩を踏み出す際にも足底腱膜が引っ張られるため負荷がかかります。 そのため、長い距離を走り続けるマラソンは足底腱膜へ負荷をかけ続けることになります。 また、硬いアスファルトの上を走るので、かかる負荷は大きくなります。 このようなことが原因で、足底腱膜炎を発症し、その痛みに悩むマラソン選手が多いのです。 マラソン選手が足底腱膜炎を予防・対策するには? マラソン選手は足底腱膜炎になりやすいので、普段から予防や対策をおこなうことが大切です。 硬いアスファルトを走ると大きな負荷がかかるので、トレーニングの時はできるだけ土や芝生を走るようにして負荷を軽減するのもおすすめです。 また、トレーニング後はふくらはぎや足裏をストレッチやマッサージなどでしっかりケアすることも大切です。 そして、何より重要なのが無理をしないことです。痛みが生じる時は走る距離を減らしたり、走るのを控えたりして、回復を優先させましょう。 トレーニングで足底腱膜への負担を軽減する マラソン選手が足底腱膜炎を予防したり、悪化させないようにするためには正しいフォームで走ることが大切です。 フォームのバランスが悪いと着地や踏み出す際に重心がズレるため、足底腱膜に余計な負荷がかかってしまいます。 ただし、いくら正しいフォームを意識していても着地や踏み出す際の筋力が不足していると重心がズレてしまいます。すると、正しいフォームで走ることができないので、スクワットやランジなどのトレーニングで足の筋力をつけ、足底腱膜炎の予防や対策につなげていきましょう。 まとめ 足底腱膜炎に悩むマラソン選手が多い理由や、予防・対策法について紹介しました。 長い距離を走り続けるマラソンは足底腱膜炎になりやすいので、しっかりとケアをおこなうようにしましょう。 また、近年はスポーツ医療も発達し、症状に応じた治療を受けることができます。足裏の痛みが治まらないという人は我慢せず、医療機関に相談することをおすすめします。
2019.12.23 -
- 足底腱膜炎
サッカー選手が足底腱膜炎になりやすい理由とは スポーツには、どうしてもケガが付きまといます。そして、サッカーも激しいコンタクトがあるので、ケガが多いスポーツと言えるでしょう。また、サッカー選手のなかでは足底腱膜炎になる人が非常に多いです。 そこで今回は、ここではサッカー選手が足底腱膜炎になりやすい理由について、もし足底腱膜炎になった場合、どのような対処をすればいいのかについて解説します。 足底腱膜炎になるサッカー選手は多い サッカー選手に足底腱膜炎になる人が多い大きな原因は、足を酷使して足底腱膜に大きな負荷を繰り返しかけているからです。サッカーは1試合で10キロくらい走ると言われています。 また、ただ走るだけではなく素早くターンしたり、切り返したりといった動きも多いので、足底腱膜に大きな負荷が頻繁にかかります。このようなことが原因で、大きな負荷がかかり、足底腱膜に炎症が起きて痛みが発生、足底腱膜炎になってしまうのです。 また、足底腱膜炎の場合、炎症を起こしても足が腫れてくることはほとんどないので、患者さん本人も炎症を起こしていることに気づかず、突然、踵や土踏まずなどに痛みが襲ってくることが多いという特徴もあります。 サッカー選手が足底腱膜炎を予防するための方法 サッカー選手が足底腱膜炎を予防したいという場合、さまざまな方法があります。 スパイクを見直す サッカー選手が足底腱膜炎にならないようにするための対策として、スパイクを見直してみるという方法があります。 サッカーをする際にはスパイクを履いている人が多いと思います。スパイクは一般的な運動靴に比べて急加速や急停止、ターンや切り返しなどがしやすくなるなど、パフォーマンスが上がるというメリットがあります。しかし、一方では、それだけ足への負担が大きくなるというデメリットもあります。 最近では、弾力性が高く衝撃を軽減するスパイクもあるので、スパイクを使用するのであればそういったスパイクを選ぶのがおすすめですし、インソール(中敷き)を入れるのもおすすめです。 また、弾力性の高いスパイクであっても、使用していると弾力性は低下してしまうので、適度に新しいものに変えることも必要です。弾力性が低下したままのスパイクをそのまま使用しないようにしてくださいね。 ゴルフボールを使ったマッサージをする 酷使した足底腱膜は柔軟性を損なって足底腱膜炎になりやすくなっています。そのため、足の裏をマッサージしてほぐすとよいでしょう。 足の裏のマッサージの方法はいろいろありますが、ゴルフボールを床に置いて、その上に足裏をのせ、コロコロと転がして足裏をほぐす方法は手軽にできておすすめです。 まとめ・サッカー選手が足底腱膜炎になりやすい理由 足底腱膜炎にサッカー選手がなりやすい理由について紹介しました。 サッカーが上達するためには日々の練習やトレーニングを欠かすことができませんが、無理をして悪化させてしまうとプレーに支障が出るかもしれません。また、サッカーができなくなる期間が長くなってしまうこともあるでしょう。 足底腱膜炎で足が痛いという場合は、無理をせずに安静にしてくださいね。また、スパイクの見直しや中敷きの取り換え、足裏のマッサージもおススメです。 もし、重症化してしまった場合は、再生医療という治療法も選択肢の1つにすることができます。再生医療は、近年、スポーツ医療の分野で注目を集めている治療ですので、ぜひ、チェックしてみてくださいね。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
2019.12.20 -
- 足底腱膜炎
- スポーツ医療
足底腱膜炎の悩み!足裏のアーチを保持して支えるサポーターが有効 足の裏は、立つ、歩く、走るといった動作の際に地面と唯一接する部分なので、スポーツをしている人はもちろんのこと、激しい運動をしていない人であっても負担がかかりやすい部分です。 そうした負担が続くことで足底腱膜炎になってしまう人も少なくありません。もし、足底腱膜炎になってしまったときは、サポーターを使用すると良いでしょう。 今回は、サポーターが足底腱膜炎になっている足に対してどのような役割を果たすのかについて紹介します。 足底腱膜の役割 足底腱膜炎に使用するサポーターの役割を紹介する前に、まずは足底腱膜の役割について解説します。 人の足の甲にある骨はアーチ状になっていて、体重を支える役割があります。また、歩いたり走ったりして負荷がかかる際に衝撃を吸収するクッションのような役割もあります。 足の甲にある骨がこうした役割をしっかりと果たすためには、正しいアーチ状を保持する必要がありますが、骨を支えてアーチを保持しているのが足底腱膜です。 しかし、オーバーワークなどで足底腱膜に負荷がかかった状態が続くと、小さい断裂や炎症が起きて痛みが生じてくるようになります。その症状が、足底腱膜炎です。 足底腱膜炎の対策としてサポーターがおススメの理由 足底腱膜炎の対策にサポーターが有効なわけは、サポーターの主な役割の1つが足裏のアーチの保持をサポートすることがあげられます。 足底腱膜の役割のところで解説したように足の甲の骨が本来の機能を発揮するためにはアーチの保持が大切ですが、足底腱膜と共にサポーターでアーチを支えることで保持しやすくなります。 また、サポーターには踵への衝撃を吸収して緩和する役割もあります。クッション性のあるサポーターをつけることで歩いたり、走ったりした時などの衝撃による負荷を軽減して足底腱膜炎の痛みを和らげることができます。 足底腱膜炎を対策するサポーターの種類 現在、足底腱膜炎対策のサポーターはたくさん販売されていますが、サポーターにはいろいろなタイプがあります。 例えば、リストバンドのようにアーチ部分に装着するタイプや、アーチ部分にパッドをあててベルトで固定するタイプ、踵の部分だけをサポートするタイプ、アーチ部分と踵部分を同時にサポートできるタイプなどがあります。 まとめ・足底腱膜炎の悩み!足裏のアーチを保持して支えるサポーターが有効 足底腱膜炎対策として使用するサポーターの役割について紹介しました。 こちらで紹介したようにサポーターにはいろいろなタイプがありますし、現在ではスポーツ医療も進んで、衝撃吸収性の高いサポーターや付け心地がいいサポーターなどたくさん開発されています。 足底腱膜炎で悩んでいる人は、サポーターをチェックして、自分に合ったものを見つけてくださいね。医療機関でどのようなサポーターがいいのか、また、サポーターはどのようにつけるとより効果的なのか、教えてもらうこともできますよ。 痛みがあるなら、あまり我慢をしないように、医療機関に相談してみてくださいね。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
2019.12.13 -
- 足底腱膜炎
- スポーツ医療
足底腱膜炎は手術を検討するケースも!手術以外の治療法はある? 足底腱膜炎の治療方法はいろいろありますが、手術も治療方法の1つです。 「足底腱膜炎の手術ってどのようなことがおこなわれるの?」「手術をすれば絶対に治るの?」という疑問を持っている人のために、ここでは足底腱膜炎の手術について解説します。 また、手術以外に足底腱膜炎に対して有効な治療方法はあるのかについても紹介します。 手術の前に検討される足底腱膜炎の治療方法 医療機関で足底腱膜炎の治療をする場合、いきなり手術が検討されることはほとんどなく、まずは、外用剤を使用したり、ストレッチしたりしながらできるだけ安静にして様子を見ます。 しばらくの期間、安静にしていても痛みなどの症状が治まらないという場合や、痛みが強いという場合は、ステロイド注射や、装具を使用して立つとき、歩くときの衝撃を和らげる方法が検討されます。 装具はいろいろあって、ヒールカップ(かかとのクッション材)やインソール(靴の中敷き)などはお店で購入することができます。医療機関では、足底板やアーチサポートなど義肢装具士がその人の足に合わせて作ったものを使用します。 足底腱膜炎の手術が検討されるケース 上記で紹介した治療方法を続けていくと、早い場合は数ヶ月、長い場合でも3年くらいで症状が自然に治まっていく場合が多いです。 しかし、なかなか症状が治まらなかった場合や、我慢できないレベルの痛みになって普段の生活にも支障が出るという場合などに手術が検討されることもあります。 足底腱膜炎の手術では内視鏡下で炎症や損傷などで厚くなっている足底腱膜の一部を切り取ります。そうすることで足底腱膜がゆるまるので、歩く、走るなど足底腱膜が引っ張れるような動作をしたときに痛みが生じにくくなります。 足底腱膜炎の手術以外の治療法 足底腱膜炎の症状が重症化した場合に、以前は手術しか選択肢がありませんでした。しかし、現在では衝撃波を身体の外から照射する「体外衝撃波治療法」や、足首の動脈に点滴のように薬剤を投与する「動注治療」、また、再生医療などの治療を選択肢にすることができます。 足底腱膜炎の痛みで悩んでいる人で、最終的には手術を受けるしかないのかと思っていた人もいるかもしれません。また、手術で治療に期間がかかることを避けたい、手術はイヤなので痛みを我慢しているという人もいると思います。 そういった場合、現在では手術以外の方法もあることを知っておくとよいでしょう。 特に再生医療は、アスリートのケガを治療する最先端の治療法として注目を集めており、スポーツ医療の分野でも貢献しています。 まとめ・足底腱膜炎は手術を検討するケースも!手術以外の治療法はある? 足底腱膜炎の手術についてと手術以外の治療法について紹介しました。 当記事で紹介したように足底腱膜炎の治療法はいろいろあるので、自分の症状に合った治療法を選ぶことが大切です。 痛いのを我慢して放置したり、間違った方法でケアしたりしていると悪化してしまう可能性もあるので、足裏の痛みがなかなか治らないという場合は医療機関で早めに診てもらうことをおすすめします。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
2019.12.08 -
- 再生治療
- 足底腱膜炎
人口の1割くらいの人がなると言われている足底腱膜炎は、最初は我慢できる程度の症状です。しかし、悪化して重症になり、つらい症状が出てしまうこともあるため、早めの対処が必要です。 ここでは、足底腱膜炎が悪化して重症になるとどのような症状が出るのかについて、また、足底腱膜炎が重症になった場合、どのような治療が検討されるのかについて紹介します。 足底腱膜炎が重症になるとどうなる? 足底腱膜炎が軽度の場合は、 ・長時間立ちっぱなしになると足の裏にしびれや痛みが生じる ・歩行やランニングで足が地面に着く際に痛みが生じる などが、主な症状です。 重症になると、 ・立ちっぱなしや動いている時に生じる痛みが激しくなる ・立ったり動いたりしていなくても痛みが生じる などの症状になります。 また、足の裏に痛みを伴うしこりができることもあります。 足底腱膜炎が重症になった場合はどんな治療をするの? 足底腱膜炎が軽度である場合は、足を休ませる保存療法や、インソールやストレッチなどで痛みをコントロールする理学療法、湿布や内服薬、ステロイド注射といった薬物療法などが行われます。 しかし、こうした方法で痛みが治まらない、改善が見られないというような重症の場合は手術も検討されます。手術では骨と足底腱膜がつながっている部分など、損傷や炎症が起きている部分を切除します。 体外衝撃波疼痛治療で痛みをとる方法がある 足底腱膜炎が重症になった場合の治療法として手術があることを紹介しましたが、手術はできるだけ避けたいと考える人も多いと思います。また、身体への負担を考慮して高齢者など手術を見送る場合もあります。 以前は重症になった場合は手術しか選択肢がありませんでしたが、近年ではスポーツ医療の進歩によって、手術よりも負担かはるかに少ない治療装置による治療もおこなわれるようになりました。 その装置は体外衝撃波疼痛治療装置と言われるもので、痛みを感知する神経に衝撃波をあてることで痛みが緩和したり、血流が良くなって損傷部分の組織が修復されたりするという治療法です。 再生医療で治療できる可能性も!? 近年は自分の細胞を用いて損傷した部分の再生・修復を図る「再生医療」にも注目が集まっています。再生医療もアレルギーなどの副作用が少なく、治療期間が短くて済む負担が少ない治療法です。 まとめ 足底腱膜炎が重症になるとどのような症状が出るか、また、重症になった場合の治療法について紹介しました。当記事で紹介したように、現在ではスポーツ医療の進歩により、重症になっても手術以外の治療で痛みの緩和や治癒を目指す方法を選択できるようになりました。 とはいっても、足底腱膜炎は重症になる前に予防することが大切です。 足の裏や踵が痛いという場合や、つっぱりを感じるという場合は無理をせずに安静にすることが大切です。また、早めに医療機関を受診することをおすすめします。 こちらも併せてご参照ください
2019.12.01