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あきらめていた病気に対処できる幹細胞治療!その内容や治療方法とは? 幹細胞治療という言葉を聞いたことがあるでしょうか。実は現代の医療で最先端の、副作用などがほとんどなくそれでいて大きな効果が期待できる治療方法なのです。この幹細胞治療はあらゆる分野で活用され始めていますが、美容の世界などでも積極的に取り入れられています。 そこで今回は、幹細胞治療とはいったいどういうものなのか、そしてどのような効果が期待できるのかという点について解説していきます。 幹細胞治療とは何か? そもそも幹細胞治療とはどのようなものなのでしょうか。 幹細胞治療とは再生医療の一種 再生医療という言葉は聞いたことがあるでしょうか。幹細胞治療とは再生医療の1つの方法です。 人間は約60兆個の細胞で構成されていますが、その細胞の中に幹細胞というものがあります。幹細胞とは、細胞分裂の元になるもので、いわば細胞の母体です。再生医療とはこの幹細胞を身体に注入することで、身体の欠落している部分を再生させたり、減少して来ている部分を補ったりする、最先端の治療法です。既存の医薬品では治療が困難な病気やケガ、あるいは治療法が確立されていない病気に対して、効果をもたらすものとして注目されています。 近年、日本人を始め人間の平均寿命は大きく伸長しましたが、同時に細胞の老化が元となっている慢性的な病気も増えており、このような病気を完全に治す治療法はまだ見つかっていません。しかし再生医療であれば、そのような今まで医師が治療をあきらめていた病気の場合でも、治療を施すことができるのです。 ただし再生医療や幹細胞治療はどのような病院、どのような医師でも行うことができるものではありません。再生医療は使い方を間違えるととんでもない悲劇を巻き起こす可能性があります。したがって、再生医療や幹細胞治療を行う場合には、その実施機関や実施方法について、法律に基づく厳しいチェックがなされます。ですから再生医療や幹細胞治療を受ける場合には、治療のための治療計画を厚生労働省に提出し、認可されている医療機関を選ぶことが非常に重要です。また再生医療や幹細胞治療を行う医師にも高い専門知識と十分な経験が必要です。この点においても、治療を受ける場合には事前の確認が必要でしょう。 幹細胞治療とは注射で幹細胞を注入する方法 約60兆個の細胞からできあがっている人間の身体ですが、しかしその最初はたった1個の受精卵です。この受精卵が細胞分裂を繰り返し、身体のあらゆる部分の形も機能も異なった多様な細胞に成長します。皮膚、脳、心臓、手足は全く違う臓器であり身体の一部ですが、元は1個の受精卵だと思うと非常に不思議でしょう。このような細胞が多様な組織や臓器に変わっていくことを「分化」と言います。 しかし細胞には寿命があります。細胞の寿命が来ると、その細胞は分化することも、増殖することもできなくなり、やがて死んでしまいます。たとえば、皮膚から垢が出ますが、これは皮膚の細胞が死んで、身体からはがれ落ちていくことです。しかしそれでも皮膚が一定の状態を保てているのは、古い皮膚が死んでも、また新しい皮膚の細胞が補充できているからです。このような分化して完全に身体の臓器や、皮膚、や血液などに分化し終わった細胞を「体細胞」、これから多様な分化を行う細胞を「幹細胞」と言います。 幹細胞には「体性幹細胞」と、受精卵から培養して作られる「ES細胞」、人工的に作成「iPS細胞」があります。 この3つの中で現在最も再生医療に使われているものが「体性幹細胞」です。体性幹細胞は人間の身体の中にある細胞が元になっているので、使用しても身体に副作用を起こりにくく、最も治療に応用しやすいものです。さらに体性幹細胞にもいくつか種類があります。その代表的なものは「間葉系幹細胞」です。そして間葉系幹細胞の中でも、最も治療に多く用いられているのものが脂肪から抽出されたものです。これを脂肪性幹細胞とも言います。 脂肪性幹細胞は、ES細胞やiPS細胞などの幹細胞に比べ発がんのリスクが非常に低く、また身体の中から取り出すことも簡単で、患者に負担をかけないため、現在どんどん医療の最前線で使われています。 具体的に脂肪幹細胞を使った幹細胞治療はどのようなものかと言うと、聞いてしまえば意外に簡単です。それは身体の脂肪を採取し、その中の幹細胞を増やして、また身体の中に戻してやり、欠落した組織や減ってしまった細胞をそこから増やして、再生させる方法です。 このように治療行為としては非常にシンプルなので、幹細胞治療は入院の必要さえありません。基本的には日帰り治療で可能な方法です。 幹細胞治療の効果は?どのような種類がある? では幹細胞治療はどのような悩みに効果があるのでしょうか。 美容治療として 1つは美容のための治療に活用されているということです。たとえば顔のシワは顔の皮膚の奥深くにある真皮層が加齢などのために減少し、その減ってしまった真皮層の部分が、皮膚表面で凹んでしまうことによって発生します。しかし幹細胞治療は、その真皮層になるべき幹細胞を注入するので、真皮細胞が再生し、その結果シワが消えてしまうというものです。 シワを改善させる美容医療には、ボトックスやヒアルロン酸などと言った、薬剤や身体の成分そのものを皮膚に注入して行う方法が今までは一般的でしたが、しかしそれらは薬剤が代謝されてしまうことで、効果が生まれている期間に上限がありました。しかし幹細胞治療であれば、そもそもの細胞の増える母体を注入してあげることなので、期間的な上限はありません。原則として、幹細胞治療を行えば、不足している、あるいは欠落している細胞が増殖していきますから、いつまで若々しい肌でいられるのです。 このように幹細胞治療は美容の世界において画期的なシワ、たるみなどの防止、改善効果をもたらすものなのです。 またボトックスにしてもコラーゲン注入にしても、何度も繰り返さなければならないため、トータルとして治療費は非常に高くなってしまいます。しかし幹細胞治療は原則として1回で済むので、トータルでの治療費も非常に安く済むのです。その意味で幹細胞治療による細胞治療による美容医療は極めてコストパフォーマンスが高いと言えるでしょう。 関節炎などの改善 主に加齢によって生じる膝などの関節炎は非常につらいものですが、これらの関節炎は関節の軟骨がすり減ったり、関節の接続をスムーズにするコラーゲンなどの成分が減少することによって起こるものなので、抜本的な治療法がない悩みでした。 しかし幹細胞治療によって、軟骨やコラーゲンの元となる幹細胞を注入できるので、関節は若いころのように再生し、嘘のようにその悩みを解消してくれるのです。 関節炎の幹細胞治療には2つの方法があります。1つは関節鏡を用いる方法で、これは関節にカメラを差し込み、患部を見ながら幹細胞を注入するものです。もう1つは注射を用いる方法で、患部に幹細胞の含まれる薬剤を注入するものです。関節鏡を用いる方法は患部に確実に幹細胞を送り届けられるので確実ですが、身体に小さな穴を開けるので、患者には多少の負担がかかり、場合によっては数日の入院が必要になります。しかし注射であれば、治療後、患者はすぐに身体を動かすことができるので、日帰りで治療を受けることが可能です。 肝炎の治療 肝炎は肝臓の一部の細胞が壊死、あるいは機能不全になっている状態です。この肝炎にも幹細胞治療を行うと、壊死している肝臓に代替する肝臓を再生させることができるので、飛躍的な改善が期待できます。ただし、肝臓の場合はカメラを挿入することも、注射で幹細胞を注入することも難しいため、方法としては点滴で幹細胞を送り込む方法になります。点滴で輸入された幹細胞は血液に乗って肝臓に到達し、壊死した肝臓や機能していない肝臓の細胞を修復し再生させます。 糖尿病の治療 糖尿病は、血液中の血糖(ブドウ糖)が多くなる病気です。これは、すい臓が何かしらの原因で本来持っている血糖値を一定範囲におさめる働きができなくなる病気です。また、糖尿病は一度発症したら完治しない病気と言われています。しかし、幹細胞治療をすることにより、すい臓が本来持つ機能を取り戻すように幹細胞が働きかけ、正常に血糖値をコントロールするようになる可能性があります。 脳の疾患の治療 今まで脳梗塞などによって機能不全になってしまった脳には効果的な治療の方法がありませんでした。しかし幹細胞治療によって、幹細胞を脳に送り込んでやれば、機能不全になっている脳細胞を再生させることができるため、脳の損傷によって起こっていたさまざまな障害を改善させることができるようになってきました。 自己免疫疾患の治療 自己免疫疾患とは、自分の細胞が暴走し身体に害を働くようになった病気で、これもまた抜本的な治療法がないものでした。たとえば膠原病や、慢性関節リウマチ、潰瘍性大腸炎、アトピー性皮膚炎、慢性甲状腺炎などがそれに当たります。できることはせいぜいステロイドなど身体に大きな副作用のある薬剤を注入して、病気の発症を抑えたり、症状を緩和させることでした。 しかし幹細胞治療によって注入される幹細胞には、身体の免疫を調節したり、過度な反応を抑制する作用があるので、このような治療方法が見つからない自己免疫疾患に対しても極めて高い治療効果が得られるようになりました。 幹細胞治療の流れは 幹細胞治療の流れは以下のようなものです。 最初に専用の器具によって、腹部など脂肪が豊富にある部位から脂肪を少量、具体的には1/1000g(米粒2つから3つ分程)という単位で採取します。採取時間は数分で、局所麻酔を使うため、痛みはほぼありません。 そして採取した脂肪から幹細胞を分離させ、培養します。 その培養した幹細胞を患部に注入します。また培養した幹細胞は冷凍保存できるので、治療を再度行いたい場合でも、その凍結している幹細胞を利用することができます。 幹細胞治療にはリスクはあるのか? このように画期的で、今まで治療が難しいと思われていた病気に大きな効果をもたらす幹細胞治療ですが、リスクはあるのでしょうか。 幹細胞治療は、自分自身の幹細胞を使用して損傷または弱ってきた組織を修復することで、痛みを無くしたり、失われた人体機能を回復させる治療です。 そのため、拒絶反応が起こりにくくリスクはほとんどありません。 まとめ いかがですか。 幹細胞治療は今まで治療が不可能だと思われていたさまざまな病気を治してくれる画期的な治療方法です。もしも上で挙げたような悩みを持っているようであれば、幹細胞治療を検討してはいかがでしょうか。 当院の紹介はこちら
投稿日:2024.03.29 -
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最近、テレビや新聞、インターネットの記事などで「血糖値スパイク」という言葉を目にし、不安を感じた方も多いのではないでしょうか。食後、急激に血糖値が上昇するこの現象は、健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、注意が必要です。この記事では、血糖値スパイクの原因と、その予防に役立つ適切な生活習慣について詳しく解説します。食後高血糖を防ぎ、健康を守るためのヒントをお伝えしますので、ぜひご参考ください。 血糖値スパイクとは 食後に血糖値が急激に上昇し、その後急降下する状態を「血糖値スパイク」といいます。スパイクとは「とがったもの」を意味し、血糖値のグラフが鋭いトゲのような形状になることから、この現象は血糖値スパイクと呼ばれています。 血糖値の上昇自体は、体にとって悪いことではありません。食事で摂取したブドウ糖は、エネルギー源として体内で利用されるため、腸で吸収された後、血液中に入ります。その結果、食後には血糖値が上昇します。 ただし、健康な人の場合、血糖値はゆっくりと上昇し、徐々に下降していきます。食事のたびに、血糖値のグラフはひらがなの「へ」の字のような緩やかなカーブを描きます。 一方、血糖値スパイクでは、グラフが「M」の字のように急激な変動を示します。糖尿病では血糖値が常に高い状態が続きますが、血糖値スパイクの場合、空腹時の血糖値は低いことが特徴です。そのため、空腹時血糖値を測定する健康診断では「正常」と判定されることが多いです。 血糖値スパイクが起きる原因 血糖値スパイクは、インスリンが適切に分泌されなかったり、分泌のタイミングがずれてしまうことによって発生します。 インスリンは、血液中のブドウ糖を筋肉などの細胞に取り込むための「カギ」の役割を果たしています。インスリンの分泌が不足すると、血液中のブドウ糖が十分に減らないため、食事後に血糖値が急激に上昇します。その後、急激に上昇した血糖値を抑えるために、過剰なインスリンが分泌されることで、血糖値が急降下します。 血糖値スパイクは、老化、肥満、運動不足、炭水化物中心の食事、朝食を抜くなどの生活習慣によって引き起こされやすいとされています。 血糖値スパイクは病気の可能性も 血糖値スパイクは正式な病名ではなく、病気そのものを指すものではありません。しかし、この状態の背後に糖尿病が潜んでいる可能性があります。糖尿病かどうかの判断には、過去1〜2か月間の血糖値の平均を示すHbA1cの値が用いられます。HbA1cの数値が高い場合、糖尿病と診断されることがあります。 血糖値スパイクに潜むリスク 健康診断では、血糖値スパイクが見逃される可能性があります。通常の健康診断では空腹時血糖値を測定するため、食後のみ血糖値が急上昇する血糖値スパイクは検出されないことが多いのです。この状態が長く続くと、自覚がないままに病気が進行するなど、さまざまなリスクが発生する可能性があります。 糖尿病のリスク 血糖値スパイクは、インスリンの働きや分泌量の低下によって引き起こされます。インスリン分泌の低下は糖尿病の原因ともなり、これを放置すると糖尿病の発症リスクが高まります。一般的な健康診断では空腹時の血糖値を測定するため、食後の高血糖である血糖値スパイクは見逃されやすい傾向にあります。このため、血糖値スパイクに気づかず放置してしまうことが多く、その結果、糖尿病を発症しやすくなります。 認知症のリスク インスリンが極度に多い状態は、記憶力が衰える原因になります。 血糖値スパイクでは急激な血糖値の上昇に対し、インスリンが過剰に分泌されます。ネズミによる実験では、インスリンが極度に多いとき、脳にアルツハイマー型認知症の原因といわれるアミロイドベータという物質が蓄積していることがわかってきています。 つまり、インスリンが極度に多い状態はアルツハイマー型認知症の原因になりかねません。 一方、脳に届くインスリンの量が少なくなると記憶力が低下するといわれているため、記憶力や認知症を抑えるためにも血糖コントロールが重要です。 がんのリスク インスリンは細胞のがん化やがん細胞の増殖を引き起こすといわれています。また、糖尿病によって起こる高インスリン血症や慢性炎症なども、がんを招く原因です。 心筋梗塞や脳卒中のリスク 耐糖能異常によって動脈硬化が起こると脳卒中や心筋梗塞など糖尿病の合併症を引き起こす可能性が高くなります。 血糖値スパイクではインスリンの分泌量や働きが低下しているため、上昇した血糖値を正常値に戻す力が非常に弱く、耐糖能異常といえます。耐糖能異常は動脈硬化の引き金になりかねません。 また、食後の高血糖は血管にストレスを与えたり、炎症を起こすことで動脈硬化を引き起こすともいわれています。 血糖値スパイクを防ぐための食事法について 血糖値スパイクを起こさない食事法は以下のとおりです。 朝食を抜かない 野菜から食べ始める 早食いせずにゆっくり食べる 食後に軽い運動をする 食後の血糖値が上がりにくい食べ物を選んで食べると、食後の血糖値の上昇が穏やかになります。血糖値スパイクを防ぐポイントをみていきましょう。 朝食を抜かない 朝食を抜くと、昼食後に血糖値スパイクが発生しやすいです。これは、朝食を抜くことで空腹の時間が長くなるため、昼と夜(残り2食)の食事後の血糖値が急上昇しやすくなるためです。 3食規則正しく食べましょう。 野菜から食べ始める 野菜から食べはじめると血糖値の急上昇を抑えられます。次の順番で食べるのがおすすめです。 野菜、海藻やきのこ 肉、魚などのタンパク質 ごはんなどの炭水化物 野菜は食物繊維が豊富なため、食物繊維が腸の壁をコーティングし、あとから食べるものの吸収速度を緩やかにします。 野菜を食べた後は、たんぱく質が豊富な肉や魚を食べるようにしましょう。肉や魚に含まれる脂質やたんぱく質は、胃から腸に運ばれる際にインクレチンというホルモンの分泌を促します。 インクレチンは、胃の内容物が腸に排出されるスピードを遅くする作用があります。これにより、その後に食べるご飯などの炭水化物の消化吸収が遅くなり、血糖値の上昇が緩やかになる効果があります。 早食いせずにゆっくり食べる 血糖値スパイクを防ぐには、食べる順番だけでなくゆっくりと食べることも大切です。早食いはインスリンの働きが追いつかず、食後の血糖値を急激に上昇させてしまいます。 早食いの習慣がある場合は、一口食べたら箸を置いてみましょう。自然と早食いが抑えられます。 食後に軽い運動をする 運動には血糖値を下げる効果があるため、食後は軽い運動をしましょう。 血糖値は食後30分~1時間後に上昇します。そのため、このタイミングで運動を行うと血糖値の上昇を穏やかにする効果があります。運動というと散歩やウォーキングを思い浮かべるかもしれませんが、体操や家事でかまいません。少しでも良いので食後に体を動かしてみましょう。 血糖値を上げにくい・下げる食べ物 血糖値を下げる食べ物や血糖値が上がりにくい食べ物を食べましょう。血糖値を下げる食べ物または血糖値が上がりにくい食べ物には以下のようなものがあります。 ・野菜類(玉ねぎ、オクラ、トマト、レタス、キャベツなど) ・キノコ類 ・海藻類 ・食物繊維を含む食べ物(発芽玄米や大麦、オートミールなど) ・酢 ・柑橘類 ・大豆製品 ・乳製品 玉ねぎは料理に取り入れやすく、ミネラルも豊富なため、血糖値を気にする方には特におすすめ。ただし、水にさらすと水溶性のビタミンが溶け出してしまうため、水にさらさずに調理してください。 血糖値を上げてしまう食べ物 血糖値を上げやすい食品は以下のとおりです。 ご飯・食パン・菓子パン 麺類(うどん、そば、パスタなど) イモ類(里芋、ジャガイモなど) 大豆以外の豆類(おたふく豆やインゲン豆など) 甘いもの・甘い飲み物(饅頭やケーキ、スナック菓子、ジュースなど) ごはんや麺類、イモ類など、炭水化物は血糖値が上がりやすい食品です。 野菜は血糖値を上げにくいものが多いですが、とうもろこしやかぼちゃといったデンプン質の多いものは血糖値を上げやすいため、摂りすぎないようにしましょう。 大切なのは適切な習慣 炭水化物は血糖値を上げやすいとはいえ、ごはんや麺類を過剰に制限する必要はありません。ごはんなどの炭水化物は、体にとって必要な栄養素であり、決して悪い食べ物ではありません。まずは野菜を最初に食べる習慣を身につけ、適度に炭水化物も摂取していくことが大切です。 血糖値を下げようと過度に食事を制限すると、ストレスが溜まり、長続きしないことがあります。大事なのは、毎日の習慣やバランスを意識することです。運動を取り入れながら、無理のない範囲で食事を楽しみ、継続できる習慣を心がけてください。 まとめ ここまで、血糖値スパイクの原因やリスク、対処法、そして食事について解説しました。血糖値スパイクが直ちに危険な状態を引き起こすわけではありませんが、血糖値の急上昇・急降下が続くことは、体に大きなダメージを与え、糖尿病への移行や、脳卒中や心筋梗塞などの重篤な病気を引き起こすリスクがあります。 予防のためには、まず血糖値を上げにくい野菜から食べ始めることが有効です。また、食後30分から1時間後にストレッチなどの軽い運動を行うことで、血糖値の急上昇を防ぐことができます。 ごはんや麺類などの炭水化物は血糖値を上げやすいですが、体にとって重要なエネルギー源でもあります。過度な食事制限を避け、無理のない範囲でバランスの取れた食習慣を心がけましょう。 適切な食習慣と運動習慣を身につけることで、血糖値スパイクや食後の高血糖を予防し、健康を守っていきましょう。
投稿日:2024.11.19