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- 膝の慢性障害
- ひざ関節
日常的にランニングをする方は「ランナー膝の予防方法を知りたい」という方も多いのではないでしょうか。 ランナー膝とも呼ばれる腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)は、膝へ継続的な負荷がかかることで膝の外側に炎症が起きる疾患です。 予防には、膝や太ももの入念なストレッチや運動量の見直し、フォームの改善などが効果的です。 今回は、ランナー膝の主な原因からわかる予防法や対処法をわかりやすく紹介します。 ランナー膝(腸脛靭帯炎)とは? ランナー膝とは、正式名称で「腸脛靭帯炎」と呼び、膝の外側に痛みを感じるスポーツ障害を指します。 本章では、ランナー膝の主な原因や症状について解説します。 ランナー膝の主な症状 ランナー膝の主な原因 マラソンなどの長距離走だけでなく、水泳、バスケットボール、自転車競技、バレエなど多岐に渡るスポーツで発症する可能性があります。 ランナー膝を予防するためにも、主な症状と原因を確認しておきましょう。 ランナー膝の主な症状 ランナー膝は、膝の使いすぎによって腸脛靭帯が大腿骨外側上顆と擦れると、炎症が起こって痛みが発生します。 主な症状は、以下の通りです。 膝を踏み込んだときに、とくに痛む 運動後に痛む 安静にしていると痛みが消える 悪化すると歩行時や安静時も痛みを感じる 初期症状では鈍い痛みや違和感がある程度ですが、悪化するとズキズキとした痛みに変化していきます。 さらに症状がひどくなると、痛みが慢性化して日常生活に影響を及ぼす恐れがあるため、早めに医療機関に相談しましょう。 ランナー膝の主な原因 ランナー膝の主な原因は、以下の通りです。 膝の使い過ぎ 筋力・柔軟性の低下 ウォームアップ不足 ランニングを始めたばかり O脚 フォームが悪い シューズが硬い 硬い地面や下り坂でのランニング ランナー膝の原因は、膝まわりの筋肉の筋力や柔軟性やフォーム、使用するシューズなど多岐に渡ります。 O脚の方は膝が外側に傾いていることによって腸脛靭帯の負担が大きいため、とくに注意しましょう。 また、下り坂でのランニングは、平地を走るよりも多くの負担が膝にかかるのでコースの見直しも重要です。 ランナー膝(腸脛靭帯炎)の主な予防法・対処法 ランナー膝の主な予防法や対処法を紹介します。 膝周辺のストレッチを入念に行う ランニングシューズやフォームを改善する 走る時間やランニングコースを調整する ランナー膝は放置すると、痛みが強くなったり長引いたりして生活の質に大きな影響を及ぼす可能性があります。 スポーツ中に、膝の鈍い痛みや違和感を感じる方は参考にしてください。 膝周辺のストレッチを入念に行う 入念な膝周辺のストレッチは、ランナー膝の予防に効果的です。 ランナー膝の原因の一つに筋肉の柔軟性の低下が挙げられるため、膝や太もものストレッチをして柔軟性を保ちましょう。 痛みを感じる腸脛靭帯は骨盤までつながっているので、太もものストレッチがおすすめです。 以下のストレッチを実践してみましょう。 1.直立して伸ばしたい足を後ろに引く 2.後ろの足に体重をかけて振り向くように上半身を捻る 3.太ももの外側(大腿筋膜張筋)の伸びを意識する 膝周辺のストレッチは、運動前後に行うなど習慣化すると良いでしょう。 ランニングシューズやフォームを改善する ランナー膝の対策には、ランニングシューズやフォームの見直しも重要です。 筋肉や関節に負担がかかりにくいランニングフォームは、以下の通りです。 ひざ下が地面と垂直になるように着地する かかとから着地する 上半身を立てて、真下に近い位置に着地する 背筋を伸ばす 肩の力を抜く ランニングの負担を軽減するには着地の方法がとくに重要なので、着地する際の上半身や膝の位置を意識してみましょう。 また、ランナー膝の予防になるランニングシューズは、以下の通りです。 指の付け根で曲がる 左右にぐらつかない かかとの部分(カップ)がしっかりしている 適度にクッション性がある シューズは消耗品なので、定期的に状態をチェックして自分に合ったランニングシューズを選びましょう。 走る時間やランニングコースを調整する ランナー膝の予防法の一つに、走る時間やランニングコースの調整が挙げられます。 膝に違和感や痛みがある場合は症状が落ち着くまで安静にし、走る時間や距離、スピードを制限しましょう。 脚に負担がかかりづらいランニングコースは、以下の通りです。 柔らかい土や芝生の上 坂道が少ないコース 信号や車が少ないコース 膝に痛みや違和感がある場合のランニングは、無理のない範囲で行いましょう。 走った後にも痛みが続くようであれば、医療機関へ相談することも検討してください。 ランニングをする人に起こりやすいランナー膝以外の疾患 ランニングをする人に起こりやすいランナー膝以外の疾患を紹介します。 変形性膝関節症 半月板損傷 鵞足炎(がそくえん) 特徴や原因などをまとめていますので、受診時の参考にしてみてください。 変形性膝関節症 変形性膝関節症は、膝関節の軟骨がすり減って関節が変形してしまう疾患です。 比較的女性に多くみられ、初期症状は立ち上がりや歩きはじめなどの動作を開始する際に痛むことが多く、安静にすると症状が落ち着きます。 変形性膝関節症が進行すると、正座や階段の上り下りが困難になり、安静にしていても痛みが取れないことがあります。 診断の際は触診で関節の動きや腫れを調べ、レントゲンやMRIなどの検査が一般的です。 半月板損傷 半月板損傷は、膝関節内の半月板が損傷して関節に炎症が起きるスポーツ外傷です。 半月板は、太ももの骨と脛の骨をつなぐ板状の軟骨で、膝を滑らかに動かしたり、衝撃を吸収したりする役割があります。 主な症状は、膝の痛みや可動域の制限などです。 ランニングにおける半月板損傷の予防法は、スポーツ前後の入念なウォーミングアップや体重の管理が有効です。 また、急な方向転換や深いしゃがみ込みは、半月板が損傷する恐れがあるので注意しましょう。 鵞足炎(がそくえん) 鵞足炎(がそくえん)は、膝の内側にある鵞足部が損傷して炎症が起きる疾患です。 鵞足とは、膝関節内側の下部に位置し、縫工筋・薄筋・半腱様筋が付着している部分のことを指します。 膝の内側から5~7cm下方に痛みや腫れを感じるのが主な症状です。 重症化すると炎症が強くなり、安静にしていても疼くように痛む方もいます。 不適切なトレーニングや急な坂でのランニング、偏平足などは鵞足炎のリスクを高める可能性があります。 ランナー膝になった人がやってはいけないこと ランナー膝になった人がやってはいけないことは、以下の通りです。 膝の痛みを無視して、同じ負荷の運動を続ける ランニングやジャンプなどの運動を繰り返す 適切なストレッチをしない 負担のかかる姿勢で走る 放置してしまうと症状が悪化し、安静にしていても強く痛む可能性があります。 膝に違和感を感じたら安静にして、整形外科の受診を検討しましょう。 【まとめ】ランナー膝(腸脛靭帯炎)を予防するならウォーミングアップが重要 ランナー膝(腸脛靭帯炎)を予防するなら、ウォーミングアップが重要です。 膝周辺の筋力や柔軟性が低下していると、ランニング時に膝へ大きな負担がかかります。 ランナー膝で炎症が起きる部位は太ももの筋肉とつながっているため、膝だけでなく太もものストレッチも重要です。 膝の痛みが続く方は、医療機関の受診を検討しましょう。 ランナー膝の強い痛みや慢性的な痛みにお悩みの方は、再生医療による治療も一つの選択肢です。 再生医療に興味がある方は、お気軽に当院(リペアセルクリニック)までご相談ください。
2019.06.10 -
- 膝の慢性障害
- ひざ関節
ジャンパー膝はジャンプの動作やダッシュなど、スポーツをしている成長期のお子さんに起こりやすい症状です。 成長期に起こりやすいため、ジャンパー膝で身長が伸びるのか?とお考えになる方も多いのではないでしょうか? この記事では、ジャンパー膝と身長の伸び、成長期との関係性と原因について解説します。 ジャンパー膝と身長の関係について正しく理解し、適切な対処法を身につけましょう。 また、ジャンパー膝をはじめとする膝の痛みを早く治すには再生医療も選択肢の一つです。 再生医療は、人間の持つ再生力を活用し、損傷した組織の再生を促したり、痛み症状を軽減する効果が期待できます。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、再生医療に関する情報を配信中なので、ぜひ参考にしてください。 ジャンパー膝になると身長は伸びる? ジャンパー膝は急速に身長が伸びる成長期にスポーツをすると起こりやすい症状ではありますが、ジャンパー膝になると身長が伸びるわけではありません。 成長期は骨の成長に筋肉の柔軟性が追いつかず、筋肉の緊張が高まります。 この状態でジャンプなどのスポーツ動作を繰り返すことで、膝蓋腱に過度な負荷がかかり、膝蓋骨下部に痛みが生じます。 症状として膝蓋骨の下端に痛みや圧痛があり、数日の安静で一時的に改善することもありますが、スポーツを再開すると再発を繰り返すのが特徴です。 ジャンパー膝の主な原因 ジャンパー膝の主な原因は以下の2つです。 成長期によって急激に身長が伸びた 繰り返しジャンプを行うスポーツ 成長期の身長の急激な伸びと、ジャンプやダッシュなどの反復動作を行うスポーツが組み合わさることで、ジャンパー膝が発症しやすくなります。 それぞれの原因について、詳しく見ていきましょう。 成長期によって急激に身長が伸びた 成長期によって急速に身長が伸びることで、大腿四頭筋の柔軟性が低下することがジャンパー膝の原因の一つです。 とくに骨の成長が著しい成長期の選手は、骨の成長に対して筋肉の成長が追いつかず、結果的に筋肉が硬くなり、膝蓋骨周辺に負担がかかります。 繰り返しジャンプを行うスポーツ ジャンパー膝になるもう一つの原因が、ジャンプ動作やダッシュなど繰り返しの動作を行うスポーツです。 他にも選手自身の体力や技術に適さない練習の積み重ねや、足に合わない靴の使用、地面が硬すぎる、または柔らかすぎるなどの練習場の環境によって、ジャンパー膝の原因になることがあります。 ジャンパー膝の予防と治し方 ジャンパー膝の予防と治し方を解説します。 おすすめの予防法 主な治療法 まずは予防に努めて、発症してしまった場合は早期治療・早期回復を目指しましょう。 おすすめの予防法 ジャンパー膝を予防するには、ストレッチによる膝周辺の柔軟性向上や、サポーターの装着で筋肉をサポートすることが大切です。 身長が急激に伸びる成長期の場合、大腿四頭筋の柔軟性の低下が原因となり筋肉が硬くなってしまいます。 ジャンパー膝の症状が軽い場合は、ストレッチと筋力強化をすることで改善できる可能性がありますが、痛みが続く場合は一時的に運動を中止して、安静にする必要があります。 また、運動直後10~15分のアイシングにより、炎症を抑えることができます。 主な治療法 ジャンパー膝の治療は、まずはアイシングや薬物療法といった保存療法、そしてストレッチや筋力強化などの理学療法から開始します。 これらの保存的治療で改善が見られない場合や、症状が重い場合には手術療法が検討されます。 手術療法では、主に「関節鏡視下手術」と「開放手術」の二つの種類があり、変性した腱組織の部分切除や修復などを行います。 他にも、手術を伴わない治療法として、再生医療という選択肢もあります。 再生医療は患者さま自身の幹細胞や血液を使用するため、拒絶反応のリスクが低いのが特徴です。 再生医療について詳しくは、以下のページをご覧ください。 ジャンパー膝と身長の関係性についてよくある質問 ジャンパー膝と身長の関係性について、よくある質問をまとめて紹介します。 ジャンパー膝と成長痛の関係は? ジャンパー膝でやってはいけないことは? ジャンパー膝はどれくらいで治る? ジャンパー膝と成長痛の関係や治療期間について、ぜひ参考にしてください。 ジャンパー膝と成長痛の関係は? ジャンパー膝と成長痛はどちらも膝の痛みを伴いますが、原因と症状が異なります。 ジャンパー膝は、スポーツでジャンプやダッシュなどの動作を繰り返すことで膝蓋骨周辺に炎症が起こるスポーツ障害です。 一方、成長痛は「幼児・学童期に原因が明確ではない短時間の四肢の痛み」を指しています。 成長痛の原因は解明されていないものの、どちらも筋肉の柔軟性向上によって、成長に伴う筋肉の伸張負荷を軽減させることが重要です。 ジャンパー膝でやってはいけないことは? ジャンパー膝でやってはいけないことは、以下の通りです。 痛みがある状態での無理な運動 安静・休息を怠る 医師の指導がない自己流のストレッチやマッサージ 長時間の立ち仕事や歩行 治療を自己判断で中断 痛みがある状態で無理な運動やトレーニングを行うと炎症など症状が悪化し、回復が遅れる可能性があります。 また、自己流のストレッチ・マッサージを行って症状を悪化させたり、病院での治療を自己判断で中断することもやめましょう。 ジャンパー膝はどれくらいで治る? ジャンパー膝の回復する期間は、軽度で1〜2ヶ月、重度で2〜3ヶ月が目安です。 ただし、症状の度合いによってはさらに長引く場合もあります。 早期回復を目指すためにも、膝に違和感や痛みがあれば無理をせず、早めに医療機関を受診しましょう。 ジャンパー膝で身長が伸びるわけではない!適切な予防法を実践しよう 先述の通り、ジャンパー膝になったからといって、身長が伸びるわけではありません。 スポーツでジャンプやダッシュなど、繰り返し行う動作によって膝周辺の継続的に負荷がかかるとジャンパー膝の症状が出る可能性があります。 軽度の場合は治療法として保存療法が選択されますが、重度の場合は手術が検討されます。 また、近年の治療では手術を必要としない再生医療という選択肢があります。 手術を伴わないジャンパー膝の治療法について詳しくは、当院「リペアセルクリニック」へお気軽にご相談ください。
2019.06.10 -
- 膝の慢性障害
- ひざ関節
膝上部の痛みや階段での違和感、しゃがむ動作での痛みなどで困っている方も多いのではないでしょうか。 その症状は、もしかすると大腿四頭筋腱付着部炎(ジャンパー膝)が原因かもしれません。 ジャンパー膝は、スポーツをしている方に多い疾患ですが、日常生活でも膝に負担がかかる方に起こりやすいです。 とりあえず湿布を貼って様子を見るべきか、それとも別の対処が必要なのかと不安を抱えている方もいるでしょう。 この記事では、大腿四頭筋腱付着部炎に対する湿布の効果と正しい貼り方、根本的な治療法までを解説します。 ぜひ最後まで読んで、適切な対処法を身につけましょう。 大腿四頭筋腱付着部炎(ジャンパー膝)に湿布は有効? 大腿四頭筋腱付着部炎(ジャンパー膝)に対して湿布は、痛みや炎症を一時的に抑える応急処置として有効です。 しかし、湿布は大腿四頭筋腱付着部炎を根本的に治療するものではありません。 湿布は炎症による痛みや腫れを和らげてくれますが、炎症の原因を取り除くわけではないことを理解しておきましょう。 症状が続く場合や改善が見られない場合は、医療機関での適切な治療が必要です。 大腿四頭筋腱付着部炎の症状別に見る湿布の使い方 大腿四頭筋腱付着部炎の湿布の使い方を、以下の二つの症状別に解説します。 急性期:冷湿布で炎症を抑える 慢性期:温湿布などで温める 大腿四頭筋腱付着部炎の症状に対して、冷やすべきか温めるべきかは症状の段階によって決まります。 間違ったタイミングで使用すると症状が悪化する可能性があるため、適切な使い分けが重要です。 急性期:冷湿布で炎症を抑える 急性期(発症から6週間以内が目安)は冷湿布を使用して炎症の拡大を防ぎます。 以下の症状があるときには、冷湿布を使いましょう。 運動直後に痛みが強くなった 膝上部に腫れや熱感がある 急激に痛みが現れた 動作時に鋭い痛みを感じる 冷湿布は血管を収縮させることで炎症物質の放出を抑え、痛みの伝達を遅らせる効果があります。 20分間冷却し、30~40分間休憩を挟みながら繰り返すのが効果的です。 ただし、冷やしすぎると筋肉が逆にこわばる可能性があるため、皮膚の状態を確認しながら使用しましょう。 慢性期:温湿布などで温める 慢性期(発症から12週間以上が目安)は温湿布を使用して血行を促進し、組織の回復を助けます。 とくに、以下の症状があるときには、温湿布を使用してください。 慢性的な痛みや重だるさがある 運動前の筋肉のこわばりがある 冷湿布で改善が見られない 朝起きた時に膝が動かしにくい 温湿布は血管を拡張させることで血流を改善し、患部に栄養素や酸素を供給しやすくします。 運動前のウォームアップとして10~15分程度温めると、筋肉の柔軟性が高まり、ケガの予防にも効果的です。 ただし、低温やけどに注意し、長時間同じ場所に貼り続けないようにしましょう。 大腿四頭筋腱付着部炎に効果的な湿布の貼り方 湿布の効果を最大限に発揮するために、正しい貼り方を覚えましょう。 膝は動きの多い部分なので、湿布がずれたり剥がれたりしないよう工夫が必要です。 手順 内容と目的 1.患部の洗浄と乾燥 膝周囲の皮膚を清潔にし、汗や汚れを取り除いて湿布の密着を高める 2.湿布に切れ目を入れる 湿布の中央に縦の切れ目を入れ、膝の動きにフィットさせて剥がれにくくする 3.湿布の貼り付け 痛みのある箇所(膝のお皿の下部など)に貼り、薬剤を患部に浸透させる 4.固定 テーピングやサポーターで固定し、湿布の剥がれを防いで効果を持続させる 湿布の交換頻度については、1日1回タイプの湿布であれば8~10時間程度、1日2回タイプの湿布であれば4~6時間程度で交換するのが目安です。 皮膚にかゆみや発疹が現れた場合は、すぐに使用を中止してください。 大腿四頭筋腱付着部炎における湿布以外のセルフケア 湿布は症状を一時的に緩和するのに役立ちますが、根本的な改善には他のセルフケアも組み合わせることが大切です。 以下の方法を取り入れることで、より効果的な症状の管理ができます。 アイシング(急性期の炎症抑制) ストレッチ(筋肉の柔軟性向上) サポーターの活用(膝の安定化) 適度な安静(炎症の悪化防止) アイシングは15~20分間程度、直接皮膚に触れないよう注意して行います。 長期間の安静は筋力低下を招くため、症状に応じて適度な運動も大切です。 ジャンパー膝(大腿四頭筋腱付着部炎)の治療法 大腿四頭筋腱付着部炎の治療は、予防的なケアから専門的な治療まで段階的に行われます。 治療段階 内容 予防的ケア ・運動前のウォーミングアップ ・運動後のクールダウン ・ストレッチと筋力強化 ・正しい運動フォームの習得 急性期の対処 ・運動後10~15分のアイシング ・冷湿布の使用 ・適度な安静 ・炎症の悪化防止 慢性期の管理 ・温熱療法による血行促進 ・専門的なリハビリテーション ・段階的な運動量増加 ・筋力バランスの調整 医療機関での治療 ・理学療法士による指導 ・適切なテーピング、サポーター指導 ・注射治療・専門的な運動療法 重症例への対応 ・手術療法 ・再生医療 軽症例では予防的ケアだけでも治癒することがあります。 重症例で手術や再生医療も治療の選択肢です。再生医療については、以下をご覧ください。 【まとめ】大腿四頭筋腱付着部炎は湿布で痛みを一時的に和らげられる!しかし根本的な改善には治療が必要 大腿四頭筋腱付着部炎(ジャンパー膝)に対して以下のように湿布を貼ることは、痛みや炎症を一時的に緩和する応急処置として有効です。 手順 内容と目的 1.患部の洗浄と乾燥 膝周囲の皮膚を清潔にし、汗や汚れを取り除いて湿布の密着を高める 2.湿布に切れ目を入れる 湿布の中央に縦の切れ目を入れ、膝の動きにフィットさせて剥がれにくくする 3.湿布の貼り付け 痛みのある箇所(膝のお皿の下部など)に貼り、薬剤を患部に浸透させる 4.固定 テーピングやサポーターで固定し、湿布の剥がれを防いで効果を持続させる 急性期には冷湿布で炎症を抑え、慢性期には温湿布で血行を促進することで症状の改善が期待できます。 しかし、湿布だけでは根本的な解決にはならないため、ストレッチや筋力強化などの総合的なケアが重要です。 適切な予防法を実践し、症状に応じたセルフケアを継続することで、多くの場合改善が見込めます。 湿布を使用しても症状が改善しない場合や、痛みが強くなる場合は、早めに医療機関を受診しましょう。 症状に応じて、保存療法・手術・再生医療などの治療の選択肢があります。 再生医療の症例や治療法については、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも紹介していますので、ぜひご参考にしてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2019.06.10 -
- 膝の慢性障害
- ひざ関節
階段の上り下りや運動中に膝が痛いと悩んでいる方は、鵞足炎の可能性があります。鵞足炎になると、膝の内側にある筋肉が付着している箇所で炎症が起こり、太ももの内側から膝の内側に痛みがでます。 鵞足炎は、筋肉に大きな負担がかかる動きをしている方に起こりやすいです。例えば、膝の曲げ伸ばしの多いマラソンやサッカー、ジャンプが多いバスケットボールやバレーボールなどです。 そこで本記事では、鵞足炎が治るまでに必要な期間や治療法、予防法について紹介します。痛みを長引かせずに鵞足炎を治し、痛みをぶり返さないために予防法もあわせて実施してください。 鵞足炎の治療期間 鵞足炎の治療期間は、一般的に数週間から数カ月です。ただし、個人の状態によって必要な治療期間は変わるため、まずは医療機関を受診して適切な治療計画を立てましょう。 鵞足炎の治療が長引くと日常生活に支障が出る可能性があります。スポーツ選手の場合はスポーツができない期間が長引いてしまいます。 鵞足炎は治療できる疾患ですが、予防を行って再発を防ぐことが重要です。 鵞足炎の治療方法 鵞足炎の基本的な治療方法は「適切に筋肉を休ませる・冷やす・段階的な運動の再開」です。鵞足炎と診断されたら、まずは運動を控えて安静にしましょう。 熱があったり、張りを感じたりする場合は、アイシングや超音波治療、電気療法などを行って炎症症状の軽減・改善を目指します。痛みを感じると周辺の筋肉が緊張してしまうため、ストレッチやアイシングを行うことが重要です。 その他の治療として、消炎剤・鎮痛剤の内服や湿布などの外用剤の併用、マッサージ、再生医療があります。 鵞足炎の予防方法 鵞足炎を予防するためには、膝の負担を減らす必要があります。以下の習慣を取り入れて、鵞足炎を予防しましょう。 ストレッチをする(ハムストリングスや内転筋) 適切なフォームを確認する 専用のシューズを選ぶ インソールを使用する 定期的にストレッチを行うと、体の硬さに応じて筋肉の疲れ具合がわかるようになります。また、スポーツにおける動作(ジャンプやランニングなど)のフォームを適切に身に付けると、膝の負担を減らせます。 シューズ選びやインソールの使用も、膝の負担を減らして鵞足炎の発症を予防してくれます。 鵞足炎を早く治したい方からよくある質問 この項目では、鵞足炎を早く治したい方からよくある質問を紹介します。 各質問に対しての回答を確認いただき、鵞足炎に関する正しい知識を身につけ早期完治を目指しましょう。 鵞足炎を早く治す方法は? 基本的には患部の安静が鵞足炎を早く治すカギとなります。必要に応じて、アイシングや軽めのストレッチを行うことも大切です。 いずれにしても、専門医から治療方法における的確な指示をもらうことが重要なので、鵞足炎の疑いがある場合はすぐに医療機関を受診しましょう。 鵞足炎でも運動できる? 鵞足炎と診断されたら、まずは運動を控えて安静にしてください。個人差はありますが、炎症は5〜14日で落ち着いてきます。 ストレッチや動きの改善を目的としたリハビリから始めて、運動は徐々に再開しましょう。 一般的に運動が開始できるまで、1カ月前後の期間が必要です。 膝が痛む原因は他にありますか? 鵞足炎以外に膝の内側が痛くなる病気はあります。以下の病気やケガが考えられます。 骨折 変形性膝関節症 半月板損傷 内側側副靭帯損傷 関節リウマチ 骨腫瘍 膝の痛みが続いて不安な方は、医療機関を受診しましょう。 鵞足炎は医療機関を受診して早めに治そう! 鵞足炎の治療期間は、短期で済む場合がほとんどですが、症状によっては長期化する場合があります。早期に治すためには、早期発見・早期治療を行い、鵞足炎にならないための予防も大切です。 膝に痛みを感じたら放置せずに医療機関を受診しましょう。医療機関でしっかり検査を受けて早期に治療に取り組むことが大切です。鵞足炎は再発する場合があるため、ストレッチを継続し、再発防止を心がけてください。
2019.06.09 -
- ひざ関節
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「鵞足炎を早く治すには?」 「鵞足炎を自分で治す方法はある?」 鵞足炎はスポーツ障害の一種で、膝の内側に痛みを伴う病気です。痛みを放置すると、慢性化してスポーツ活動や日常生活に支障をきたす可能性があります。 自分で鵞足炎を早く治すには安静にして膝を冷やし、症状にあわせてストレッチやサポーター、湿布などでケアしましょう。 この記事では、鵞足炎の原因や症状、早く治す方法などを紹介します。鵞足炎の痛みにお悩みの方は参考にしてみてください。 この記事を読むとわかること 鵞足炎の原因と症状 鵞足炎になりやすい人の特徴 鵞足炎を早く治す方法 鵞足炎とは?原因と症状 ※画像あります 鵞足炎(がそくえん)はスポーツ障害の一つで、鵞足と呼ばれる膝の内側に痛みが生じる病気です。 鵞足炎の原因は、膝の曲げ伸ばしや捻る動作の摩擦による炎症です。摩擦が生じる例として、筋肉の使いすぎや準備運動の不足、変形性膝関節症と同時に発症する場合などが挙げられます。 主な症状は下記の通りです。鵞足炎の診断はレントゲンによる検査が必要ですが、以下の症状にあてはまる方は鵞足炎の疑いがあります。 鵞足炎の主な症状 膝内側の下方5㎠あたりが痛む 階段の上り下りや運動時に痛む 鵞足を押すと痛みがある 鵞足が熱っぽい感じがする 重症化すると何もしていなくても痛む 一般的に、数週間から数カ月で症状が落ち着きます。症状に合わせて適切に対処して、鵞足炎を早く治しましょう。 鵞足炎になりやすい人の特徴 鵞足炎になりやすい人の特徴を以下にまとめました。 鵞足炎になりやすい人 アスリート(ランニングやサッカー、水泳など) 準備運動不足 サイズの合わない靴やインソールを使用している 変形性膝関節症 打撲 太ももの筋肉が硬い 膝まわりの筋肉を酷使しがちなアスリートに多くみられる傾向にあります。 一方で、変形性膝関節症の方に併発しやすかったり、打撲がきっかけに発症する場合もあります。 鵞足炎を早く治す方法6選 鵞足炎を早く治す方法を6つ紹介します。 鵞足炎を早く治す方法 運動量を抑えて安静にする マッサージやストレッチで筋肉をほぐす テーピング・サポーターを使う 湿布を活用する 発症後はアイシングする 医療機関を受診する それでは、一つずつみていきましょう。 運動量を抑えて安静にする 鵞足炎を早く治すには、まずは運動量を抑えて安静にしましょう。鵞足炎の主な原因は筋肉の使い過ぎによる膝の炎症です。 膝の筋肉の負担を和らげるためにも、膝の違和感が落ち着くまでスポーツを中断して休めるのが大切です。 発症後はアイシングする 鵞足炎を早く治すには発症後のアイシングが有効です。患部を冷やすと炎症を抑えられます。 氷のうや保冷剤で痛む部分を10〜20分冷やしてください。 炎症が治まり痛みが和らいできたら、患部を温めましょう。温めると血行が促進され、筋肉の緊張がほぐれて膝周りの柔軟性が高まります。入浴時にしっかりと温めたり、ホットパックを使用する方法があります。 マッサージやストレッチで筋肉をほぐす ふとももの柔軟性を高めるマッサージやストレッチを行うのも、鵞足炎が早く治る方法の1つです。運動前後の十分な準備体操は、炎症の軽減だけでなく再発の予防に効果があります。 痛みが強い場合は無理をせず、アイシングで膝を休めましょう。 テーピング・サポーターを使う 鵞足炎を早く治すには、テーピング・サポーターの使用も有効です。 テーピングで膝の負担を軽減したり、サポーターで膝の動きを補助したりできます。テーピングは固定する強さを自分好みに調整できる反面、時間経過と共にゆるくなるのでこまめな貼り直しが必要です。 一方、サポーターは着脱が簡単なので手軽に利用できます。また、膝を保温できるので血行の促進による症状の緩和に期待できます。鵞足炎の症状や好みに合わせて使い分けてみましょう。 湿布を活用する 鵞足炎を早く治すには、湿布をうまく活用しましょう。発症して間もない時期は冷たい湿布で炎症を抑え、症状が落ち着いたら血行を促進できる温かい湿布が効果的です。 膝に被せるように横に貼るのではなく、膝の内側を中心に縦方向に貼ると効果的です。 医療機関を受診する スポーツの後に膝が痛くなったり、安静にしていても痛みがあったりする場合は、医療機関の受診を検討しましょう。鵞足炎は今まで通りの生活で自然に治る病気ではありません。 医療機関での主な治療内容は下記の通りです。 医療機関での主な治療内容 炎症を抑える飲み薬や湿布の処方 マッサージやストレッチ 電気療法などの痛み軽減 ステロイドの注射 ストレッチ提案 インソール、足底板の製作 はじめて膝の内側に痛みを感じる方は、まずは整形外科の受診がおすすめです。 整形外科ではレントゲンや超音波、MRIなどの検査で鵞足炎の診断ができます。 鵞足炎を早く治すストレッチを3つ紹介 鵞足炎を早く治すストレッチを3つ紹介します。 太ももの筋肉の柔軟性を高めるストレッチです。空き時間に実践してみましょう。 太もも前面のストレッチ 痛む足が上になるように横になる 痛む足のつま先を後ろから掴んで後ろへ引っ張る もとの姿勢に戻る ※以上繰り返し 後ろへ引っ張った際、太ももの前の筋肉が伸びるストレッチです。腰が反らないように気をつけましょう。 太もも後ろ側のストレッチ 地面にあぐらをかくように座り、痛む方の足をのばす 伸ばした足の方へ体を前に倒す 伸ばした足先を触り、15秒キープ 体を前に倒して太ももの後ろを伸ばすストレッチです。無理のない範囲で行いましょう。 太もも内側のストレッチ 地面にあぐらをかくように座り、痛む方の足をのばす 伸ばした足のつま先を内側に倒す 体を前に倒す 伸ばした足先を触り、15秒キープ 太もも後ろ側のストレッチと姿勢はほとんど同じですが、足を内側に倒すと伸びを感じる場所が異なります。伸ばしている場所を意識してストレッチしてみましょう。 鵞足炎の予防法 鵞足炎の予防法は下記の通りです。 鵞足炎の予防法 ウォーミングアップ、クールダウンを十分に行う ストレッチを習慣にする テーピングの使用 フォームの改善 靴やインソールの変更 鵞足炎は再発する可能性のある病気です。早く治っても、筋肉に負担がかかると再び膝の痛みに悩まされる場合があります。普段から膝の使い方に用心しましょう。 鵞足炎の痛みが長引くときは 鵞足炎が数週間〜数カ月以上に長引くときは、医療機関の受診を検討しましょう。 鵞足炎は慢性化しやすいスポーツ障害で、発症すると治りにくく、長期的な予防やケアが不可欠です。最初は我慢できる程度の痛みからはじまります。しかし、重症化するとふくらはぎの内側にしびれを感じたり、変形性膝関節症を併発する可能性があります。 スポーツだけでなく日常生活に支障をきたしますので、早期の治療が必要です。鵞足炎の痛みが長引く場合は、かかりつけの医師に相談しましょう。 鵞足炎を早く治す方法のまとめ 鵞足炎を早く治すには安静にしてアイシングを行い、痛みが落ち着いたらストレッチやサポーターなどで膝をケアしましょう。 一般的に、鵞足炎は数週間~数カ月で症状が落ち着きますが、長引く場合は医療機関の受診をおすすめします。 長い目で治療する必要がある鵞足炎は、スポーツ活動の妨げとなりえます。再生医療では入院や手術をせずに鵞足炎を早く治せる可能性があります。再生医療は、自身の細胞を使って損傷した筋肉を修復する治療法です。 鵞足炎の痛みにお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
2019.06.09 -
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- 膝の慢性障害
鵞足炎は足の使いすぎによって引き起こる疾患として知られていますが、とくにサッカー選手に多いといわれています。 鵞足炎は足の痛みでスポーツの継続が困難になるほか、日常生活にも大きな影響を与える重大な疾患です。 スポーツ選手でなくても、足に合わない靴を履く、体重の増加、加齢が原因で鵞足炎を発症するケースがあります。 本記事では、サッカー選手に鵞足炎が多い理由や、予防方法について詳しく解説します。 サッカー選手に多い鵞足炎とは? 鵞足炎(がそくえん)は、足を酷使するサッカーなどのスポーツ選手に多く見られる疾患です。 鵞足炎の主な症状は「膝の内側の痛み」 サッカー選手が鵞足炎になりやすい理由 競技中以外の日常生活の動作も注意が必要 以下では、鵞足炎の症状などについて詳しく解説しています。 鵞足炎の主な症状は「膝の内側の痛み」 鵞足炎は、膝の内側に痛みが生じることが特徴的な症状です。 膝を曲げ伸ばしする動作を繰り返すことで、膝の内側にある鵞足と呼ばれる部分の腱がこすれ合い、膝周囲の滑液包に炎症が生じて痛みを感じます。 主な初期症状は、歩き出しや起きる動作で足をついた際に痛みを感じる程度で、すぐ痛みが引くため、放置されやすいので注意が必要です。 症状が進行すると階段の上り下りや正座をしたときだけでなく、痛みで歩行が困難になる場合もあります。 膝に痛みや違和感を覚えたら、早めに医療機関を受診しましょう。 サッカー選手が鵞足炎になりやすい理由 サッカー選手は、全速力で走る、急停止するなど膝に大きな負担がかかる動作が多いため、鵞足炎になりやすいです。 また、競技中の接触プレーによって膝周辺に強い衝撃を受けた際の外傷も鵞足炎につながる場合があります。 競技前後にはストレッチを行い、膝のケアを怠らないようにしましょう。 鵞足炎になり症状が悪化すると、治療やリハビリによって競技復帰までの時間が長くなり選手生命に影響を与えます。 運動前後のセルフケアを徹底し、膝に疲労を溜めないようにしましょう。 競技中以外の日常生活の動作も注意が必要 競技中以外の日常生活においても、以下のような動作が鵞足炎のリスクを高める場合があります。 正座や横座り 長時間同じ体勢で座る 坂道や階段の上り下り 深くしゃがみ込む 正座や横座りは、膝に大きな負担をかける座り方なので注意が必要です。 また、座り方に関わらず長時間同じ体勢で座っていると、筋肉が硬くなったり血行が悪くなったりして膝関節の負担になります。 また、偏平足やO脚・X脚など足の変形があると膝への負担が偏ってしまうため、鵞足炎を引き起こす可能性があります。 鵞足炎はどのくらいで治る?サッカー復帰できるのはいつ? 鵞足炎の治療期間は、重症度によって異なりますが約2週間〜3カ月程度かかることが多いです。 サッカーの試合や練習中に膝の痛みの影響が出ない初期段階であれば、ストレッチやアイシングなどのケアをしながら続けられる場合もあります。 しかし、症状が進行している場合、個人差はありますがサッカー復帰するためには1〜3カ月ほどの休養期間が必要になることが多いです。 痛みがなくならないうちにスポーツ復帰すると症状が再発する可能性が高いため、痛みがあるうちは安静にして治療に専念しましょう。 サッカー選手が鵞足炎の悪化を予防する方法 サッカー選手が鵞足炎が悪化するのを予防するためにも、以下の注意点を意識しましょう。 軽症なら運動量を調整して膝への負担を減らす 重症ならサッカーを中断し治療に専念する 症状の重さによってするべきことが異なりますのでご注意ください。 軽症なら運動量を調整して膝への負担を減らす 鵞足炎が軽症の場合、完全に休止するのではなく運動量を減らして膝への負担を減らす選択肢もあります。 サッカーを続けながら治療する場合は、準備運動や運動前後のアイシングを念入りに行いましょう。 また、テーピングやサポーターを活用して膝への負担を軽減させるのも有効です。 ただし、症状や状態に応じて適切な方法が異なるため、必ず医師に相談して治療を受けましょう。 重症ならサッカーを中断し治療に専念する 鵞足炎が重症の場合は、サッカーを休止して治療に専念することが推奨されます。 痛みを我慢してサッカーを継続すると症状が慢性化し、手術が必要になる可能性があるため、競技復帰までの期間がさらに長くなります。 早くサッカーに復帰するためにも治療に専念することが重要です。 また、悪化した鵞足炎は日常生活にも影響を与えるほどの症状なので、膝に負担をかける動きをできるだけ避けましょう。 サッカー選手が鵞足炎からの競技復帰を目指すなら再生医療も選択肢のひとつ 鵞足炎を早く治したいサッカー選手は、先端医療である再生医療による治療も選択肢の一つです。 再生医療とは、身体の持つ再生能力を活用して、損傷した組織の修復・再生を促す医療技術のことです。 手術や入院を伴わない治療法のため、スポーツへの早期復帰を目指せます。 手術を避けたい方や短期間でサッカーに復帰したい方は、再生医療による治療をご検討ください。 【まとめ】鵞足炎はサッカー選手に多い!競技復帰を目指すなら早期治療が重要 サッカー選手は、全力疾走や急な切り返し、接触プレーによって膝への負担が大きいため、鵞足炎になりやすいです。 できるだけ早くサッカー復帰を目指すためにも、運動を休止して膝への負担を減らし、治療に専念しましょう。 サッカーに復帰できるまで約1〜3カ月程度がかかることも多いですが、鵞足炎を治さずに復帰すると再発や悪化の可能性がありますので、焦らず治療を受けてください。 「鵞足炎を早く治したい」「競技復帰を急ぎたい」という方は、ぜひ当院「リペアセルクリニック」にご相談ください。
2019.06.09 -
- ひざ関節
- 膝の慢性障害
鵞足炎(がそくえん)とは、膝の内側の鵞足と呼ばれる部分で起こる炎症です。鵞足炎が悪化すると、日常生活に支障をきたすだけでなく、変形性膝関節症になる危険性があります。 鵞足炎を悪化させないためには、発症原因を知り、適切な対処法をとることが大切です。本記事では、鵞足炎が悪化する原因や治療法を詳しく解説します。 鵞足炎が悪化しないように原因を取り除き、早期対処を心がけましょう。 鵞足炎とは?悪化する原因と対処法 鵞足炎とは、スポーツや無理な運動動作によって、膝の内側の少し下にある「鵞足」と呼ばれる部分に起こる炎症です。 鵞足炎が悪化する原因は、主に以下の2つがあります。 鵞足炎の悪化を防ぐためには、原因を知ったうえで適切なケアを行うことが重要です。鵞足炎になってしまったときは、なるべく軽症のうちに対処しましょう。 オーバーユース(使いすぎ) 鵞足炎が悪化する原因の1つは、オーバーユース(使いすぎ)です。 日常生活で足を無理に動かしたり運動で足を使いすぎたりすると、鵞足に過度な負担がかかり、鵞足炎が悪化する可能性があります。 鵞足炎はスポーツ障害の1種でもあり、スポーツ選手に発症しやすいのが特徴です。練習量が多かったり、休息時間が短かったりすると、鵞足炎になりやすいため注意が必要です。 運動習慣がない方でも、日常生活や仕事で膝に負担のかかる動作を行う場合は、鵞足炎の発症リスクが高まります。 鵞足炎になってしまった場合は、膝を使いすぎないようにし、悪化を防ぎましょう。 不適切な運動フォーム 鵞足炎が悪化する原因に、不適切な運動フォームがあります。 不適切な運動フォームで身体を動かすと、筋肉や関節、腱が無理に引っ張られ、膝に過度な負担がかかります。 不適切なフォームにならないように、運動時の姿勢に注意し、運動前後もストレッチや体操を入念に行いましょう。 運動前後のストレッチや体操を行うと、筋肉の柔軟性が向上し、身体を動かしやすくなります。 柔軟性が高まった状態での運動は、ケガのリスクを低減でき、鵞足炎の悪化も抑えられる可能性があります。 鵞足炎が悪化したときの症状 鵞足炎が悪化したときの症状は、以下のとおりです。 鵞足炎の軽症段階では、運動時に膝の内側に少し痛みを感じる程度ですが、重症になると安静時も痛みを感じることがあります。 鵞足炎の悪化は、膝への負担が大きくなり、変形性膝関節症の発症リスクを高めます。変形性膝関節症の症状については、以下で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。 鵞足炎を治療せずに放置すると、日常生活にも支障をきたすため、早めに対処しましょう。 鵞足炎の治療法 鵞足炎の治療法は、以下のとおりです。 膝に違和感を覚えたら、休息をとり安静に過ごしましょう。膝周囲に痛みや腫れが見られた際は、アイシングを十分に行うことが大切です。 安静やアイシングなどのセルフケアだけで症状の改善がみられない場合は、早めに医療機関を受診してください。 疼痛や炎症が和らいだら、膝に負担をかけないように、足の筋肉のストレッチをします。医師や理学療法士など、専門家の指示に従い正しいストレッチを行いましょう。 ステロイド注射や局所麻酔は、炎症を抑えたり痛みを軽減したりする効果が期待できる治療法です。 しかし、関節軟骨の劣化を招く可能性や、注射による感染症のリスクがあるため、長期的な使用は控えた方が良いとされています。 鵞足炎を悪化させないためには、スポーツや日常生活で以下のポイントを押さえることが大切です。 鵞足部や太ももの筋肉が緊張していると、膝関節がねじれる原因になります。 膝関節のねじれはさらに鵞足炎を悪化させる原因になるため、太ももの過度な緊張をほぐし、膝関節の可動域を広げましょう。 鵞足炎が悪化したら再生医療による治療を検討しよう 鵞足炎が悪化したら再生医療による治療をご検討ください。 鵞足炎が悪化するとスポーツへの復帰が困難になったり、変形性膝関節症を併発したりする可能性があります。軽症のうちに医療機関を受診して鵞足炎を治し、早期回復を目指しましょう。 鵞足炎の悪化にお悩みの方は、ぜひ当院へお気軽にご相談ください。 鵞足炎の悪化に関してよくある質問 鵞足炎の悪化に関してよくある質問は、以下の3つです。 鵞足炎の悪化を防ぐために、セルフケアの方法や治療期間について確認しましょう。 鵞足炎はどのくらいで治る? 鵞足炎は、一般的に数週間から数カ月で治ります。 軽症の場合は数週間で治りますが、鵞足炎を治療せずに放置したり患部を無理に動かしたりすると、症状が悪化して治療に数カ月の期間を要する可能性もあります。 鵞足炎の症状が現れたら安静にして、早めに医療機関を受診しましょう。 鵞足炎の悪化はストレッチで改善できる? 鵞足炎の悪化は、ストレッチで改善できる場合があります。鵞足炎の悪化を予防するストレッチでは、主に大腿部の筋肉をほぐす動きを行います。 ただし、誤った方法でストレッチを行うと、鵞足炎が悪化し治療期間が延びる恐れがあります。 鵞足炎の症状を緩和するストレッチ方法は、以下で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。 ストレッチで鵞足炎の症状が改善しない場合は、早めに医療機関を受診しましょう。 鵞足炎は自分で治せる? 軽症の鵞足炎は自分で治せる場合がありますが、正しい方法でセルフケアを行わないと悪化する可能性があるため注意が必要です。 鵞足炎を自分で治す方法は、以下のとおりです。 セルフケアを行っても症状の緩和がみられない場合は、早めに医療機関を受診しましょう。 【まとめ】鵞足炎の悪化を防ぐには早期対応がカギ 鵞足炎の悪化を防ぐには、早期対応がカギとなります。 鵞足炎を発症しても、軽症や中等症であればスポーツの継続は可能ですが、症状が悪化する恐れがあります。軽症のうちに治療やリハビリを行い、鵞足炎の悪化を防ぐことが大切です。 安静にしたり、アイシングを行ったりしても症状の改善がみられない場合は、再生医療による治療を検討するのがおすすめです。 鵞足炎の悪化にお悩みの方は、ぜひ当院の再生医療をご検討ください。
2019.06.09 -
- 膝の慢性障害
- ひざ関節
膝の内側が痛いけど「これくらいの痛みなら我慢できる」と放置していませんか? 本記事では、膝の負担が蓄積すると発症しやすい鵞足炎(がそくえん)の重症化リスクについて詳しく解説します。 鵞足炎を放置して重症化すると「歩けない」「寝ていても痛い」など、日常生活に支障をきたすこともあります。 早期発見・早期治療するためにも「鵞足炎がどのような病気なのか」を把握して重症化する前に対処できるようにしましょう。 鵞足炎(がそくえん)とは 鵞足炎(がそくえん)とはどのような病気なのか、主な原因や症状を解説します。 鵞足炎ってどのような病気? 鵞足炎の主な原因 鵞足炎の主な症状 鵞足炎は、重症化すると完治に時間がかかる病気なので、原因や症状を把握して早期発見・早期治療ができるようにしておきましょう。 鵞足炎ってどのような病気? 鵞足炎とは、鵞足と呼ばれる膝の内側の脛骨周辺に炎症が生じる病気です。 【鵞足(がそく)とは】 膝を曲げるための筋肉である「縫工筋」「薄筋」「半腱様筋」という筋肉が脚の骨に付着している部位のこと ランニングやジャンプなどの膝を屈伸する動作が頻繁に行なわれることで鵞足の炎症に繋がります。 特に長距離走・サッカー・バスケットボールなどのスポーツをやっている人に多く見られる病気です。 また、水泳の平泳ぎも膝への負担が大きく、鵞足炎を発症しやすい競技の一つといわれています。 鵞足炎の主な原因 鵞足炎の主な原因は、膝の屈伸を繰り返すことによって鵞足に負担がかかっていることが考えられます。 以下のような要因で鵞足炎を引き起こす可能性が高いです。 過度なトレーニング ウォーミングアップ不足 急な坂道をランニング 膝に負担のかかるフォームでの運動 X脚などの骨格 打撲などの外傷 原因のほとんどが膝に負担のかかる運動やトレーニングを行うことで鵞足炎に繋がります。 また、X脚の人は膝が内側に曲がっているため、膝の内側にある鵞足に負担がかかりやすいので注意が必要です。 スポーツをしない人も打撲などの直接的な外傷が原因となり、鵞足炎を発症する可能性があります。 鵞足炎の主な症状 鵞足炎の主な症状は、歩行時または運動時に膝の内側より5〜7㎝ほど下方の部位に痛みが生じることです。 初期段階では、膝の屈伸動作の際に痛みを感じる程度のため、ストレッチやアイシングなどを行い悪化させないことを注意しましょう。 重症化すると寝ている時や動いていない時でも痛みを感じるようになり、日常生活に影響が出る可能性があります。 特にスポーツをしている人は、膝を酷使することで重症化しやすいため、休養を取りしっかりと治療しましょう。 鵞足炎は10~20代でも発症しやすい 鵞足炎は、10~20代の若者でも発症しやすいという特徴があります。 ランニングやジャンプなどの膝を屈伸する動作が多いスポーツを行うことで、膝に大きな負担がかかってしまうことが原因です。 特に長距離走・サッカー・バスケットボールなどのスポーツは膝を酷使するため鵞足炎に繋がる可能性が高いでしょう。 また、水泳の平泳ぎも膝への負担が大きく、鵞足炎を発症しやすい競技の一つといえます。 子どものうちに鵞足炎が重症化してしまうとスポーツが続けられない状態になる可能性があるため、早期発見してしっかりと治療しましょう。 スポーツによって鵞足炎が重症化・慢性化する可能性 鵞足炎を発症してからスポーツを継続した場合、重症化・慢性化する可能性が高いので注意しましょう。 重症化・慢性化を引き起こす原因は、以下の通りです。 ウォーミングアップを怠る アイシングやストレッチなどのセルフケアを怠る 鵞足炎の症状を放置することで、膝の内側にある鵞足の負担が蓄積されていきます。 症状が軽い初期段階のうちに病院への相談、治療を進めることで重症化のリスクを防ぐことが重要です。 鵞足炎が重症化すると… 歩いた時や運動した時に、膝に痛みを感じる程度なら軽症ですが、鵞足の部分が熱を持ったり、違和感があったりすると注意が必要です。 腫れてくるというような症状があれば、鵞足炎が重症化してきている証拠です。 さらに、鵞足炎が重症化すると、動いていない時でも痛みを感じるようになり、日常生活に支障をきたします。 特に階段の昇り降りがつらくなりますし、鵞足炎と変形性膝関節症とを併発する例も多いです。 重症化した鵞足炎は治療できる? 一度発症すると再発を繰り返しやすい鵞足炎ですが、重症化した場合でも治療は可能です。 従来の治療法は、痛み止め薬の内服やストレッチなどの運動を取り入れる保存療法がメインの治療方法でした。 しかし、近年では新しい分野である「再生医療」での治療が注目されています。 【再生医療とは】 機能障害や機能不全になった生体組織に対して、体が持つ再生能力を利用して損なわれた機能を再生させる医療技術のこと 再生医療は、手術や入院をせずに治療できるため日常生活に復帰しやすい治療方法です。 当院でも再生医療による治療の相談を行っているため、ぜひお問い合わせください。 【まとめ】鵞足炎が重症化する前に再生医療で治療するのがおすすめ 鵞足炎は重症化すると完治が難しくなりますし、新たな病気を併発する可能性もあります。 ですから、鵞足炎の症状を感じたら、なるべく早く病院を受診し、適切な治療を始めることが必要です。 また、スポーツをする10~20代の若者に多い病気ですが、スポーツをしていない人でも、鵞足炎を発症することがあります。 膝は何をするにもとても大切な場所ですから、ストレッチをするなどして疲れをとり、適度に休ませてあげることも必要です。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
2019.06.08 -
- 膝の慢性障害
- ひざ関節
年配の方や運動をされる方に多い膝の痛みの原因のひとつに「鵞足炎(がそくえん)」があります。 階段の上り下りや長時間の歩行で膝の下に痛みを感じる、といった症状でお困りの方は、この記事がお役に立つかもしれません。 本記事では、鵞足炎が高齢者に多い理由や原因や治療法について詳しく解説します。 鵞足炎の理解を深め、適切な対処法を知ることで、膝の痛みから解放され、快適な日常生活を取り戻しましょう。 鵞足炎とは?高齢者に多い膝の症状の1つ 鵞足炎は、膝の内側にある「鵞足(がそく)」と呼ばれる部位に炎症が起こる症状です。 鵞足とは、半腱様筋、薄筋、縫工筋という3つの筋肉の腱が集まって付着する部分で、その形がガチョウの足に似ていることから名付けられました。 高齢者に多く見られるこの症状は、膝の内側に鋭い痛みを引き起こします。 とくに階段の上り下りや長時間の歩行、膝を曲げた状態から伸ばすときに痛みが強くなることが特徴です。また、膝の内側を押すと痛みを感じる場合もあります。 鵞足炎は変形性膝関節症と併発することも多く、高齢者の膝トラブルとして見逃せない症状の一つです。 鵞足炎の原因 鵞足炎は年齢によってその発症原因に違いがあり、大きく以下の2つに分けられます。 高齢者が鵞足炎を発症してしまう原因 若年者が鵞足炎を発症する原因 ここでは高齢者と若年者それぞれの発症原因について詳しく解説します。 高齢者が鵞足炎を発症してしまう原因 高齢者が鵞足炎を発症する主な原因は、次の通りです。 加齢に伴う筋力低下による膝関節の不安定化 O脚変形による膝内側へのストレス 変形性膝関節症の併発 また、長年の不適切な歩行パターンが鵞足周辺の滑液包に繰り返し刺激を与え、炎症を引き起こします※。 ※出典:National Library of Medicine 体重増加も膝関節全体への負担を増やし、鵞足部分の炎症リスクを高める重要な要因です。 若年者が鵞足炎を発症する原因 若年者の鵞足炎は以下のようなスポーツ活動が原因となります。 急激なトレーニング量の増加 不適切なフォームでの運動 オーバーユース ストレッチ不足 など とくにハムストリングスの硬さがあるアスリートや、膝を頻繁に曲げたり捻ったりするスポーツをする人に多く見られます。 また、直接的な打撲や内側半月板損傷なども鵞足炎のリスク要因となります。 鵞足炎の痛みを緩和させる方法 鵞足炎による痛みや炎症は適切な治療によって緩和が期待できます。 本章では、以下の2つを紹介します。 抗炎症剤や注射などの投薬治療 理学療法 治療は症状によって異なりますが、これらの治療法は併用されることが一般的です。 抗炎症剤や注射などの投薬治療を受ける 鵞足炎の治療では、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の内服薬や外用薬が処方されます。 内服薬は、炎症を抑え痛みを軽減するロキソニンやボルタレンなどが一般的です。 外用薬は患部に直接塗布して局所的な効果を発揮します。 症状が強い場合はステロイド注射も選択肢となり、鵞足部の滑液包に直接薬剤を注入することで即効性のある抗炎症効果が得られます。 理学療法を受ける 理学療法では超音波療法やイオン導入などの物理療法により深部の炎症を抑え、血行を促進します。 また、大腿後面や内側の筋肉のストレッチで柔軟性を高め、鵞足に負担をかけている筋肉のバランスを整えるエクササイズを行います。 さらに、適切な歩行パターンの指導や姿勢矯正のアドバイスも提供され、日常生活での膝への負担を減らす工夫が指導されます。これらの総合的なアプローチで症状緩和と再発防止が期待できます。 鵞足炎を繰り返して発症する際の対処法 鵞足炎は一度治療しても繰り返し発症することが多い厄介な症状です。 再発を防ぎ、症状が現れた際に早期対応するためには、以下のような対処法を行います。 アイシングを施す サポーター装着やストレッチで予防する 再生医療による治療を受ける 日常的なケアと適切な予防策が重要です。ここでは、鵞足炎が繰り返し発症する場合の効果的な対処法を3つ紹介します。 アイシングを施す 鵞足炎の痛みや炎症が再び現れた場合、最初に行うべき対処法がアイシングです。 痛みを感じたら直ちに氷や冷却パックを患部に当て、1回につき15〜20分間、1日3〜4回程度繰り返します。 アイシングにより血管が収縮し、炎症を抑える効果があります。 とくに運動後や長時間の歩行後には予防的にアイシングを行うことで、症状の発現を抑えられます。 タオルなどで包んだ冷却パックを使用し、直接肌に当てないよう注意しましょう。 サポーター装着やストレッチで予防する 鵞足炎の再発予防には、膝サポーターの装着と定期的なストレッチが効果的です。 膝の内側を適度に圧迫するサポーターは、鵞足部への負担を軽減し、正しい膝の動きをサポートします。 また、太もも後面や内側の筋肉の柔軟性を保つためのストレッチを毎日行うことで、鵞足への過度な負荷を防ぎます。 とくに運動前後のストレッチは硬くなった筋肉をほぐし、炎症リスクを大幅な減少が期待できます。 再生医療による治療を受ける 何度も繰り返す鵞足炎に対しては、再生医療が新たな選択肢となっています。 再生医療のひとつ、PRP(多血小板血漿)療法では、血液から抽出した成長因子を含む血小板を患部に注入します。 患者さま自身の血液を用いるため、副作用のリスクが小さいのが特徴です。 再生医療に関して詳しくは、以下のページをご覧ください。 【まとめ】鵞足炎の痛みが続くなら早急に医療機関を受診しよう 鵞足炎は、膝の内側にある「鵞足」と呼ばれる部位に炎症が起こる症状で、特に高齢者に多く見られます。 原因は年齢によって異なり、高齢者では筋力低下やO脚変形、変形性膝関節症などが主な原因となります。 治療法としては、NSAIDsなどの抗炎症薬やステロイド注射による投薬治療、超音波療法やストレッチなどの理学療法が一般的です。 再発を防ぐためには、アイシングの実施や膝サポーターの装着、定期的なストレッチが効果的です。 繰り返し発症する場合は、PRP療法などの再生医療も選択肢となります。 鵞足炎の痛みが長く続く場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診して、適切な治療を受けましょう。
2019.06.08