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TFCC損傷はゴルフをやっている人に多いって本当? ゴルフが趣味で、暇さえあればゴルフの練習をしたり、ゴルフ場へ行ったり、ゴルフに夢中という方は多くおられると思います。 しかし、そんなゴルファーに気を付けて欲しいのが、TFCC損傷という手の病気です。TFCCとは、三角線維軟骨複合体といい、手首の小指の方にある靱帯と軟骨の複合組織です。 今回は、どのような動作をすることでTFCC損傷になるのか、ゴルファーがTFCC損傷を避けて楽しくゴルフを続けていくためには、どのような点に注意したらいいのかについて紹介しましょう。 TFCC損傷はゴルフなどのスポーツをやっている人に多く発症する 手首の外側にあるTFCCの損傷はゴルフを始めスポーツをやっている人に多くみられます。 ゴルフでは、スイングをしたときに手首を捻る動作をすることが多くなります。その動作がTFCC(三角線維軟骨複合体)といわれる部位に大きな負担がかかるため、損傷を起こすことがあるのです。 TFCC損傷は、ゴルフの他にもテニスやバトミントンなどでスピンをかけようとしたときや、野球でキャッチャーが捕球したときなどに、TFCCに大きな負担がかかって損傷することがあります。 ゴルフでTFCC損傷にならないために ゴルフでTFCC損傷にならないようにするためには、普段からウォーミングアップやクールダウンをしっかりすることが大切です。 プロのゴルファーの場合は、練習や試合による使い過ぎ(オーバーユース)が主な原因になりますが、一般の人の場合はウォーミングアップや、クールダウンが十分ではないことが主な原因と考えられます。 想い起こしてほしいのですが、ゴルフは、他の運動と比べても激しく動き回るということがないため、他のスポーツで見られるようなウォーミングアップやクールダウンを、ついつい疎かにしてしまいがちです。 しかし、手首に負担がかかってTFCC損傷を発症してしまうと、ゴルフを楽しめなくなってしまいますから、ウォーミングアップやクールダウンといった準備やアフターケアをしっかり行いましょう。 また、何より身体に負担が掛からない正しいスイングを心がけることも、手首の関節への負担を軽減させるために大切です。 ゴルフの上達にもつながることですから、しっかりとスイングチェックもしましょう! TFCC損傷は、スポーツ以外でも発症します TFCC損傷は、ゴルフをはじめ、テニスやバトミントン、野球などスポーツをしている人がなりやすいと紹介しましたが、実は、TFCCになるのはスポーツをしている人だけではありません。 例えば、自動車でハンドルを握ったまま衝突事故に遭ってしまったり、歩行中や自転車走行中に転倒してしまったりしたときにTFCC損傷になってしまうこともあります。 また、重い鍋やプライパンを日常的に扱う料理人、赤ちゃんを毎日、長時間抱っこする、介護などで抱き上げ等、手首に負荷がかかることを繰り返すなどでも、TFCC損傷を発症することがあります。 まとめ・ TFCC損傷はゴルフをやっている人に多いって本当? TFCC損傷は、ゴルフを熱心にやっている人がなりやすい病気です。 また、ゴルフだけでなく他のスポーツや、日常生活の仕事で手首に負荷がかかる状態になると発症することもあります。 ゴルフなどのスポーツをする際は、ウォーミングアップやクールダウンをしっかり行って予防をしましょう。 また、手首に痛みが生じてしまった場合は、なるべく安静にし、痛みが引かない場合は医療機関で診てもらうようにしてくださいね。 症状が悪化して手術が必要となった場合、一般的な手術の他にも近年では再生医療という治療法があります。 TFCC損傷で悩んでいる人は再生医療の情報についてもチェックしてみることをおすすめします。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
最終更新日:2024.02.27 -
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肘から下が痛い(腕が痛い)時の病名・原因・対処法 日常生活において必ず使わないといけない身体の部分といえば、足は勿論ですが、手や腕の頻度も高いですよね。 今やパソコンやスマートフォンなどの操作を行わない日は無いといえるのではないでしょうか? インターネットなどの普及によって、その傾向がより強まっていると言えるでしょう。 そして、パソコンやスマートフォンの操作以外にも手は日常で様々な動きをしています。 手や腕に痛みが生じると、どうしても日常生活に支障をきたしてしまいがちです。 そこで今回は、悩みのタネになりがちな腕の痛み…その中でも肘から下の痛みに迫ってみることにしました。 「肘から下の腕の痛み」で考えられる病気 日常使う部分の痛みは、生活に支障をきたす為、耐え難い痛みとなると困りものですよね。 なぜ、肘から下の腕が痛くなるのか気になりませんか? 正確な原因は病院できちんと診断してもらう必要がありますが、ここでは肘から下の腕が痛くなる原因をいくつか紹介します。 肘から下の腕が痛い原因その1:頚椎症性神経根症(けいついしょうせいしんけいこんしょう) 肘から下が痛む為、腕だけが原因と思っている人も多いのではないでしょうか? 実は首にある頚椎から痛みを生じている場合があります。 そして、この首を支えている頚椎の間にはクッション性に優れた椎間板が入っています。この椎間板は、加齢などが原因でクッションとしての役割を果たせなくなってしまうことがあります。役割が果たせなくなると、骨同士が直接ぶつかってしまい、変形して神経を圧迫。 その結果、肩の痛みなどからはじまり、腕が痛い原因となってしまうのです。 また、肘から下だけでなく腕全体が痛いと感じる場合には、こちらが疑われます。 「頚椎症性脊髄症(けいついしょうせいせきずいしょう)」 同じ頚椎で引き起こされている症状ですが、悪化して脊髄を圧迫し続けると、排尿障害を引き起こす可能性もあるので注意が必要です。 肘から下の腕が痛い原因その2:末端神経障害(まったんしんけいしょうがい) 体にはたくさんの神経が通っています。腕や肘などが神経を通して命令を受け取る時には、他の神経からの伝達が必要となります。 その伝達を伝えるまでの神経が何かの原因で圧迫されることがあります。 これが腕が痛い原因になったり、肘から下に痛みを感じる原因となります。 また、痛みとして現れるだけでなく痺れとして症状が現れる可能性が大いにあります。 痛みの種類もピリピリとした痛みから、ズキズキとした痛みに変化する人も多いようです。 悪化の一途を辿ると、力が入らないといった原因にもなりかねませんので注意してください。 肘から下の腕が痛い原因その3:テニス肘・ゴルフ肘(テニスひじ・ゴルフひじ) その名前からもお分かりの通り、テニスやゴルフといったスポーツを行なっている人が起こしやすい、肘から下の腕に現れる痛みの症状です。 テニス肘の場合➡外側に腕をひねるような動きをした時に痛みが生じる。 ゴルフ肘の場合➡内側に腕を動かすと痛い場合がほとんど。 ただ、テニスもゴルフもしていないのに痛みを感じるという人も多いのではないでしょうか? 実はテニス肘やゴルフ肘は、「パソコンやスマホの操作」でも引き起こされます。 スマホやパソコンの操作はITが成長している昨今では当たり前のように毎日行われています。 そして、手の動きはものすごく複雑です。その動きをほとんどの人は長時間行なっている。 つまり、作業を行なっている時にどうしても腕などに負担がかかってしまう。結果、肘から下の腕が痛くなる原因となっています。 肘から下の腕が痛い原因その4:腱鞘炎(けんしょうえん) 「腱鞘炎」というと比較的、馴染みのある病名ですよね。 主に肘から下の手首付近でよく引き起こされる症状の1つです。 手首を動かすためには様々な筋肉や腱を使用していますが、それらに異常が起こり、炎症が引き起こされてしまうと、腕が痛い原因となります。 また、症状が悪化すると手首だけでなく、肘から下全体が痛い原因にもなりますので注意が必要です。 肘から下の腕が痛い原因その5:骨折・ヒビ(こっせつ・ひび) 腕または肘から下に対して何か強い衝撃を受けた場合、一番可能性が高いものといえば骨折やヒビなどです。 肘から下には橈骨(とうこつ)と尺骨(しゃっこつ)の2本の前腕骨がありますが、このどちらかが骨折していたり、ヒビが入っていると肘から下に痛みを生じます。 どんな人でも転倒や何らかの事故などで、突然骨折する可能性を秘めています。骨折する程の場面では強い衝撃があるはず。 ですので、痛みも我慢できるレベルのものではないでしょう。 原因がわかっているうちに病院を受診するのがおすすめです。 肘から下の腕が痛い原因その6:筋肉痛(きんにくつう) 骨折やヒビと比べて、何の衝撃も受けていないのに、なぜか突然腕が痛くなってしまった…。 そんな場合は、筋肉痛の可能性が考えられます。 普段あまり運動をしていない人が腕などを激しく動かした場合に、筋肉痛として現れる可能性があります。 筋肉痛の場合にも骨折と同様に何かしら身に覚えがあるはずですので、強い痛みでない場合には自宅で安静にしていれば問題ないでしょう。 腕の痛み…病院へ受診するべきか迷った時の目安 「肘から下の腕が痛い!」といっても、痛みの程度は人それぞれです。 病院に行くべきなのか?と迷っている人も多いはずです。 「この程度なら明日の診療まで我慢するべきか…」「いや、もう我慢できない…」など、腕の痛みの強さは人それぞれだと思います。ですので、あくまで簡単な目安として紹介します。 目安1)すぐに病院を受診する必要がある場合 何といっても痛みが強い場合です。「我慢できないほどの強い痛みがある場合」には我慢することなく、病院を受診すべきです。 腕の痛み、特に肘から下が痛い原因として、強い衝撃を受けた時に骨が折れてしまっている場合があります。 また、衝撃を受けた強さがわかる時もあるでしょう。 我慢できないほどの痛みや、ズキズキと痛む時は迷わず病院を受診してください。 我慢できないほど痛い➡迷わず病院へ行きましょう! 目安2)明日の診療時間まで様子見できる場合 次に、明日または近日中に病院を受診する様子見の場合は、「安静にしていればそれほどでもなく、動かすと痛い」といった症状がある場合です。 「日常生活を送る上では問題がないものの、痺れを感じる場合」にも病院を受診してください。 また、スポーツの習慣がある人や、痛みが慢性化してきた気がする場合にも、病院の受診を検討しましょう。 近いうちに強く腕が痛くなってしまうかもしれませんし、肘から下に痺れをきたす可能性もあります。 ですので、早めに病院への受診は検討しておきましょう。 ・安静にしていればそれほどでもなく、動かすと痛い➡放置することなく早めに受診してください ・日常生活を送る上で問題はないものの、しびれ痺れを感じる➡放置せず、早めに受診を! 目安3)まずは安静にして、気になれば医療機関を受診が必要な場合 腕が痛いのは気になるけれど、痛みも短期的で、繰り返しではない。と、感じるようであれば、すぐに病院の受診を行う程ではないかもしれません。 まずは、様子をみながら安静にしてみましょう。但し、もしも症状が再び現れてしまったり、何か違和感があれば迷わず病院を受診しましょう! 受診する程でもないと思った場合➡異常が見られたら迷わず病院へ行きましょう! 肘から下の腕が痛い場合は整形外科へ 様々な原因によって引き起こされる肘から下の腕の痛みですが、安静にしても痛みが取れない、違和感がある、などの場合は我慢せずに医療機関を受診すべきです。 ただ、いざ病院へ行こうと思っても、「何科を受診すべき…?」「接骨院?整形?」と、迷ってしまうこともあるはずです。 基本的には「整形外科」に通うのがおすすめです。痺れや痛みがでるに至った経緯やきっかけなどの総合的な面から「肘から下の腕が痛い原因」を探してくれます。 必要とあらばレントゲンなどを撮影することもあるでしょう。安心して適切な治療を受けることができます。 肘から下の腕が痛い時の対処法 ほとんどの場合、自分で対処するよりも病院を受診する方が早く正確に治療することが可能です。 ですが痛みが我慢できる程度であれば、お仕事や子供のお世話などの都合で様子を見てから。という場合もあるはずです。 湿布やサポーターも検討され、既に試したかもしれません。そんな時に行なって欲しい対処法は、肘から下の腕の痛みに関するストレッチとテーピングの使用です。 1)腕が痛い時の対処法:ストレッチ 寝起きに痛みを感じる場合や、重だるさを感じる場合は、腕の筋肉が温まっていないことで痛みを感じている可能性があります。 そんな腕の痛みや、だるい時におすすめしたいのがストレッチです。 ストレッチは、あくまで気持ち良いと感じられる程度のストレッチで十分です。 痛みが酷くなるほど強く、あるいは繰り返して行う必要は全くありません。 これにより肘から下の腕の痛みが改善する可能性もあります。では、そのやり方を簡単に解説しましょう。 片方の手をまっすぐ前に伸ばし、もう片方の手で指をつかむ 指をつかんだ手を自分のほうにゆっくりと引き寄せます 痛すぎない程度で引っ張るのをやめ、20秒キープ たったこれだけで肘から下の腕の筋肉をほぐすことができます。片方が終わったら反対側も同様に伸ばしてください。血行が促進され冷えている筋肉が少し温まり、稼働させやすくなります。 ただし、痛みが酷い場合は無理にストレッチをするのはNGです。 特に骨折やヒビといった強い痛みを生じる症状にも関わらず、ストレッチをするのは逆効果です。 それにヒビだった筈なのに、悪化して最悪の場合骨折となってしまう可能性もあります。 2)腕が痛い時の対処法:テーピング 腕が痛くても、作業などでどうしても腕を動かさねばならない人は、その作業自体が苦痛になってしまうことでしょう。 そんな時に少しでも補助をしてくれるのがテーピングです。上手に貼ることができれば痛みを軽減したり、腕の動作をスムーズにすることが可能です。 テーピングはとても簡単に貼ることができるのでご紹介しましょう。 肘を曲げ、腕が床と平行になるようにします 親指の付け根から痛みのあるポイントに向けてテーピングを装着 たったこれだけです。ぜひお試しください。 これだけでも肘から下の痛みをサポートすることができるのでおすすめですが、一本テーピングを貼るだけでは腕を可動させた時に剥がれないか?と、不安に感じる人もおられることでしょう。 そんな時は、ブレスレットをはめるかのようにして、テーピングをつけるのがおすすめです。肘を曲げる部分の直前にもテーピングをつけておけば動かしても安心です。 肘の曲げる部分に付けなければ、可動域を邪魔することはありませんし、日常生活においても邪魔に感じることはないでしょう。 ただし、テーピングをしても痛みが引かない場合や、痛みが強い場合は病院を受診されるべきでしょう。 肘から下の腕の痛みを改善する、新たな選択肢!身体に優しい再生医療とは 気になる肘から下の腕の痛み…早く治療したいなら、病院を受診されることをおすすめします。 そして、外的な要因で肘から下に痛みを生じている場合には再生医療という選択肢もあります。 再生医療とは、自分の血液や細胞から成長因子などを取り出し自己治癒力を高めてあげるのが特徴の治療法です。 ・PRP(多血小板血漿)注入治療 ・幹細胞治療(脂肪由来) 再生医療としては、上記の2つの方法を用いた治療を受けることができます。 PRP注入治療は、自分の血液から血小板と成長因子を取り出し再び患部に注入するという治療法です。関節の周りの組織などが修復するのを助けてくれる効果があります。 脂肪幹細胞治療は、自分の脂肪細胞から幹細胞を抽出し培養したものを損傷部位に注入することで、痛みや炎症を抑制し、細胞の修復を行うことを可能にするものです。 ちなみに抽出する脂肪細胞は米粒2つ程度のため、体への負担も少なく、通常の手術や入院が不要という特徴の治療法となっています。 また、どちらの治療法も自分の血液や細胞を使用するため、拒絶反応が起こりにくく、リスクも低いと言えます。 ただし、PRP注入治療と違い、脂肪幹細胞治療に関しては、どこのクリニックでも行えるわけではありません。 再生医療は、厚生労働省から認可されたクリニックでしか行えません 損傷を根本から治療できる方法として注目を集めている再生医療のうち「幹細胞治療」は、厚生労働省から認可を受けているクリニックでしか治療を行うことができません。 通常の整形外科などでは取り扱うことができない為、ご注意ください。肘から下の痛みに悩まされ再生医療に期待されているなら、まず私どもにご相談されてみてはいかがでしょうか。国内でも多くの症例を有するクリニックとして有名です。 まとめ・肘から下が痛い(腕が痛い)!症状から考える病名と原因、その対処法とは? 普段、スムーズに動かせている時は気にすることなく、何も思わないものですが 「ある日突然、腕に痛みが襲ってきた…!」という可能性は誰にでもありえますよね。 例えば、パソコンやスマートフォンが原因となり、肘から下の腕の痛みで頭を悩ませている人も、痛みや痺れといった腕全体の違和感などが気になる方も、おられることでしょう。 できるだけ早めに病院を受診するのがおすすめです。 早ければ早いほど、たくさんの治療法を検討してもらうことができますし、痛みなどが改善するスピードにも違いがでます。 但し再生医療に関しては、細菌などで炎症が引き起こされている場合は、使用することはできません。しかし、外的要因であれば再生医療で肘から下の腕が痛い原因を取り去ることも可能です。 いち早く受診すると、様々な治療法を提案してもらうことができるので、快適な毎日をお過ごしください。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらもご参照ください
最終更新日:2024.03.26 -
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ゴルフ肘の辛い痛みを針治療で緩和しプレーに復帰する方法 ゴルフ肘の治療の目的は、基本的に痛みや、しびれを取り除くものです。しかし、長期的にゴルフ肘の症状が出ていて痛みやしびれが慢性化してしまった場合は、どうすれば良いのでしょうか? そんな時に試してみたい治療法が「針治療」です。針治療は痛みが治まらなくなった段階でも、高い効果を発揮する可能性があります。そこで今回は、ゴルフ肘の針治療についてご紹介しましょう。 ゴルフ肘に針治療!?は有効なのか 針治療は、ゴルフ肘の症状がどの程度の場合に行えば良いのでしょうか? ゴルフ肘の治療について基本的には保存療法で行います。 保存療法とは、 症状の改善、痛みなどを緩和する目的で行う治療方法を指し、手術の前段階、手術を用いて原因を解決するとは異なる方法をいいます。代表的なのはリハビリ等の運動療法や、薬物療法があります。現在の状況を維持し、悪化を防ぎつつ、良い状態を目指す方法と言えるものです。 ゴルフ肘の保存療法としては、段階に応じて様々な治療を行います。例えば初期のうちなら安静の上、ストレッチ、リハビリなどを行うことになります。 症状が進むと投薬やステロイド注射による治療に切り替わります。そして、それでも重症化してしまった場合は手術という方向になります。注意したいこととしてゴルフ肘は、症状が進行するにつれて治りにくく、再発しやすくなるということです。 しかし、初期のうちに治療を始められた人のほとんどが短期間で回復しています。つまり大切なことは、痛みに気づいたらなるべく早く安静にし、必要であれば初期でも専門医の治療を受けることが必要ということです。 では、ゴルフ肘でハリ治療をするのは、どの段階なのでしょうか? ゴルフ肘で針治療を受ける人は、痛みやしびれが慢性化している状態の場合が多くなります。つまり、どちらかと言えば治りにくい状態にあり、根気よく治療を行っていく必要がある状況といえるでしょう。 このゴルフ肘の針治療は、手術を除く治療法で症状が改善しなかった人が受けることが多いといえます。 ゴルフ肘の針治療を行うメリット ゴルフ肘の針治療には大きなメリットがあります。 針治療は、痛みの原因となった肘だけではなく、全身をチェックしておこないます。体の歪みや緊張している筋肉などを一通り確認することで、ゴルフ肘になった原因にもアプローチしていくことができるのです。 ゴルフ肘になった原因、どんな姿勢でスイングを行ったから痛みが出たのかなどをチェックします。そのような方法を用いることで治療にも役立ちますし、今後の再発の予防にも繋がるというメリットがあります。 ゴルフ肘の針治療を行う回数 ゴルフ肘の治療で針治療を行う場合の回数は、5回程度です。実際、ゴルフ肘で通院している患者さんも5回程度で改善することが多く、ほとんどの患者さんは、針治療を終えた後は、ゴルフを再開出来ているようです。 いかがでしょうか?痛みがなかなか引かず、湿布もステロイド注射も効かなかったという人は、針治療も検討してみると効果が期待できるかもしれません。それでも痛みが取れない、改善が見えない場合で、手術を避けた治療をお望みなら、再生医療という先端治療法があります。 再生医療は、通常の整形外科等で受けることはできません。経験豊富な再生医療専門院をお尋ねください。当院は2000例(2022/10現在)以上の症例を有していますので治療に関するお悩みなどご遠慮なくお問い合わせください。 まとめ・ゴルフ肘の辛い痛みを針治療で緩和しプレーに復帰する方法 ゴルフ肘の治療には針治療も有効です。ステロイド注射まで行っても症状が改善されないと、治療を諦めてしまいたくなるかもしれません。しかし、針治療で多くのゴルフ肘患者さんが痛みを改善しています。 再発の予防も必要ですし、あまり無理は出来ませんが、針治療によってゴルフ肘の症状を抑えることができれば、再びゴルフを快適に楽しめる可能性は高くなります。 治療の回数もそれほど多くありませんし、一度針治療を検討してみるのも良いと思います。とはいっても、初期の段階で治すのが一番ですから、痛みが出たら、まずは整形外科を受診し、しっかり診断をしてもらい適切な治療を行ってくださいね。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらもご参照ください
最終更新日:2024.04.08 -
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ゴルフでスイングで右肘が痛い時!ゴルフ肘の可能性があるので安静に! ゴルフ愛好家の多くは、ゴルフで右肘が痛い!などと悩んだことがあるのではないでしょうか?スイングなどで肘に繰り返し負担をかけることがゴルフ肘の原因になります。 また、スイングの回数が多かったからではなく、スイングのやり方が良くなかったことが発症のきっかけになった場合も少なくありません。さらに、ゴルフ肘は左肘と右肘のどちらに発症するかで原因が違ってきます。 今回は右肘がゴルフで痛い!ということになってしまう原因や対策について解説します。 ゴルフで右肘が痛い!どうしたらいい? ゴルフ肘で痛むのは肘の内側です。人によっては外側が痛むこともあります。ゴルフ肘の痛みにはスイングが影響していますから、スイングをしようとする度に痛みを感じます。 初期のうちなら痛みが出たら安静にすることと、運動を再開する時には手のストレッチを行うことで症状が改善しますし、予防につながります。 しかし、悪化すると安静時にも痛みが出るため、治療の方法も治療にかかる期間も長くなってしまいますし、日常生活にも支障をきたします。 ですから、ゴルフで右ひじが痛い!というような症状がある場合は、スイングは控え、痛みが治まるまで安静にしてください。安静にしても痛みやしびれがとれないという場合は、整形外科を受診しましょう。 ゴルフで右肘が痛い!ということになる原因 ゴルフ肘は、ゴルフクラブの扱い方やボールの打ち方に癖がある人が発症しやすい病気で、特に右肘が痛む場合は、右手と右手首の使い方に問題があると言われています。 スイングをする際の問題とは、右手でボールを打っていることです。右手でボールを打った時、ゴルフクラブのヘッドがボールに当たる瞬間、一瞬止まります。 しかし、この時手は止まっていても肘が進んでいるのです。この時肘の関節は伸びた状態になっています。打ち方に癖が付くと常に肘関節は伸びた状態となり、肘には大きな負担となります。 このような間違ったスイングは肘を傷めるため、反復して行うことでゴルフ肘を発症してしまうことがあります。 ゴルフで右肘が痛い!ということにならないようにするには? 例えば、ゴルフをやっていて右肘が痛いのでプレイできない…というようなことになると辛いですよね。ですが、我慢してゴルフを続けてしまうと「痛い!」というだけでは済まなくなり、場合によっては手術を検討することになってしまう危険もあります。 ですから、痛みが起こらないようなプレイの仕方が必要です。ゴルフで右肘が痛い!となることを防ぐ、すなわちゴルフ肘にならないようにするためには、まず肘に負担をかける間違ったスイングを改善することが必要です。 そのためには独学ではなく、きちんと専門家に確認してもらった方が良いでしょう。また、体に筋肉を付けることも有効です。スイングの際、体に負荷がかかっても大丈夫なように、ある程度筋肉を付けておきましょう。 そして、一番効果的な予防法としては、日頃からストレッチを行うことが挙げられます。運動する前と後に肩から指をほぐす習慣を付けましょう。 筋肉が柔らかくなっていれば、肘にかかる負担も軽減されますから、ぜひ、取り入れてみてくださいね。 まとめ・ゴルフでスイングで右肘が痛い時!ゴルフ肘の可能性があるので安静に! ゴルフで右肘が痛い! というようなことになると、これって治るの?と心配になることもあると思います。しかし、初期の段階であれば安静にすることで治りますから、痛みが出たら無理をせず、動かさないように安静にしてください。 また、再発を予防するためにも日ごろからストレッチを行うことをお勧めします。もし、ゴルフ肘の症状を感じたら安静にすること、そして日ごろからストレッチを行い筋肉を柔らかくしておくようにしましょう。 安静にしても治らない、軽めのストレッチでも痛みが強いという場合は、症状が悪化している可能性がありますから、早めに整形外科を受診してください。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼ゴルフ肘の関連記事はこちら ▼こちらもご参照ください
最終更新日:2024.04.15 -
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ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)!肘の内側の痛みを自分で治す方法 ゴルフ肘をご存知でしょうか?ゴルフエルボー、上腕骨内側上顆炎とも言われる肘の疾患です。 ゴルフ肘とは通常、肘の内側に痛みが出ることが多い症状を指しますが、ゴルフクラブの重さや握り方によっては、肘の外側に痛みが出ることもあります。また、ゴルフ肘で左腕が痛くなる人も多く見かけます。 ゴルフ肘で、肘が痛いままでプレーを続けると症状が悪化するだけですので避けなければなりません。また痛みが初期の軽い場合に、これぐらい、この程度ならなど甘く見てプレーするのも避けましょう。悪化を招きかねません。 そこで今回は、肘の内側が痛む「ゴルフ肘」について解説します。同じスポーツ系の疾患でテニス肘といわれる疾患があります。これは、肘の外側が痛むものです。 ・ゴルフ肘:肘の内側が痛みが出る(上腕骨内側上顆炎) ・テニス肘:肘の外側に痛みが出る(上腕骨外側上顆炎) ゴルフで肘や左腕が痛む原因 ゴルフをしていて肘や左腕が痛む原因は、ゴルフクラブの持ち方にあります。左側の肘に痛みを感じる人は右打ちタイプが多く、スイングの仕方に問題があります。 クラブを強く地面に打ち付け過ぎている、肘に力を入れ過ぎている、前腕の位置が固定されているといった特徴が見られます。分かりやすく言うと、ゴルフボールをすくい上げるように打っていることが左肘と左腕の痛みに関係しています。 すくい上げるように打つことで、クラブからの衝撃がより伝わりやすくなるため、肘や腕に負担がかかりやすいのです。また、左肘のゴルフ肘になる人は、ボールを打つ際に体を使わず手だけで打つ傾向があります。これも肘を傷める原因となります。 ゴルフ肘とは ゴルフ肘は、ほとんどが肘の内側に痛みが出ます。病名も正式には「上腕骨内側上顆炎(じょうわんこつないそくじょうかえん)」と言います。肘の外側の痛みはテニス肘と呼ばれることが多く、「上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつがいそくじょうかえん)」とも言います。 これらの疾患は、どちらも肘から手にかけての筋肉が関係しています。上腕骨内側上顆炎は肘の内側に出っ張っている上腕骨内側上顆という部分に付着している筋肉が、過剰に働くことでその付着部で炎症を起こしている疾患です。 上腕骨内側上顆に付着している筋肉には、長掌筋や円回内筋など前腕屈筋群とよばれる筋肉があり、これらは手首を手のひら側に曲げたり、指を曲げる働きがあります。 上腕骨外側上顆炎は肘の外側に出っ張っている上腕骨外側上顆という部分に付着している筋肉が、過剰に働くことでその付着部で炎症を起こしている疾患です。上腕骨外側上顆に付着している筋肉には、指伸筋や回外筋など前腕伸筋群とよばれる筋肉があり、これらは手首を手の甲側に反らしたり、指を伸ばす働きがあります。 ゴルフ肘の対策 内側ゴルフ肘は、内側と違い日常生活で痛みを感じることがあります。また、ゴルフやテニスをしていなくても、実は雑巾を絞ったり重いものを持ったりすることで発症する人もたくさんいます。 対策としては、痛みを感じる動作をなるべく行わないことが一番です。外側や内側に関わらす、ゴルフ肘は肘への負担が繰り返しかかることで進行します。重症化すると治りにくくなりますし、リハビリ、湿布などの保存療法が効かない場合は手術が必要になります。 手術の段階になると肘が曲がらなくなってしまうこともあるので一大事です!ゴルフ肘は、症状が軽いうちならストレッチやリハビリで治りますし、治療期間も短くて済みます。 ゴルフ肘で痛みを感じたら我慢せず動作を中断し、しばらく安静を心掛けましょう。 ゴルフ肘を自分で治すセルフ・ストレッチとは 肘に痛みがある疾患として、「上腕骨内側上顆炎」と「上腕骨外側上顆炎」を紹介しました。これらの疾患は、繰り返し筋肉を動かすことで起こる炎症ですのでストレッチを行うことが効果的です。 過剰に働いている筋肉は、収縮を繰り返すことで柔軟性が低下しています。これらの筋肉をストレッチし柔軟性を改善することで付着部の負担を軽減させ、血流が増加することで痛みを和らげることができます。 自分で効果的にストレッチをするには筋肉の働きとは逆の方向に動かすとしっかりと筋肉が伸びます。最初は、内側の痛みの原因になっている前腕屈筋群からストレッチをしましょう。まずは肘を伸ばし、手のひらを上に向けます。 そして反対側の手で手首を甲側に反らしましょう。これで手首を曲げる筋肉が伸ばされます。さらに反対の手をストレッチする側の指に当て、指を伸ばした状態で手首を反らしましょう。すると指を曲げる筋肉も一緒に伸ばすことができます。 続いて、外側の痛みの原因になっている前腕伸筋群からストレッチをしましょう。こちらも肘を伸ばしますが、手のひらは下に向けます。そして反対側の手で手首を手のひら側に曲げましょう。これで手首を反らす筋肉が伸ばされます。 さらにストレッチする側の手を握った状態で手首を曲げましょう。すると指を伸ばす筋肉も一緒に伸ばすことができます。 まとめ・ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)!肘の内側の痛みを自分で治す方法 ゴルフ肘にも種類はたくさんあります。スイングの仕方やグリップの握り方などで、発症する箇所も違うので左肘や左腕が痛む人もいれば、肘の外側が痛むという人もいます。 初期の軽い段階であればストレッチなどで自分で治すことも不可能ではありませんが、揉むなどを含め自己流で行うと悪化させる恐れもあります。どのようなゴルフ肘の症状にも共通して言えるのは、早期の段階で治療するのがベストということです。 痛みを感じたら放置せず、まずは病院で診察を受けるようにしましょう。以上、ゴルフ肘(ゴルフエルボー)左肘の痛みについて、解説させて頂きました。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらもご参照ください
最終更新日:2023.01.06 -
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ゴルフ肘の原因となるスイングについて ゴルフ肘の原因は、その名前の通りゴルフによるものが多いです。そして、テニス肘に比べると日常生活の動作が発症の原因となることが少ないのも特徴です。 でも、楽しいはずのゴルフで肘が痛くなってしまう、スイングが悩みの種の原因になるというのはつらいですよね。ゴルフのスイングは私達の肘にどのような影響を及ぼしているのでしょうか? 今回はゴルフで頻繁に行われるスイングとゴルフ肘の関係について解説していきます。 ゴルフ肘とスイング ゴルフをする際に欠かせない動作の1つでもあるスイング。ゴルフ肘と呼ばれるくらいですので、発症にはスイングが大きく関係していることは明らかですよね。 ゴルフ肘は、手首を手のひら側に曲げる動作で痛みを感じます。そして、痛みが出ている部分が肘の内側にある内側上顆という部分です。この内側上顆には、手首を手のひら側に曲げる動作をする時に必要な筋肉が付着しています。 そのため、ゴルフのスイングのような動作を繰り返していると内側上顆に負担がかかることになるのです。 ゴルフ肘になりやすいスイング スイングはテニスのフォアハンドストローク同様、肘の内側に負担をかける動作です。それを何度も繰り返し行うことで、ゴルフ肘を発症してしまうのです。 ゴルフ肘は症状が進行しない限りは日常生活に及ぼす影響はほとんどありません。しかし、ゴルフやテニスを趣味として楽しむ人にとっては、プレイ中に肘の痛みが出る、スイングできない…というのは困りますよね。 スイングでゴルフ肘が重症化するのを防ぐために ゴルフでスイングした時痛みを感じる患者さんはたくさんいます。しかしゴルフはスイングしなければ出来ませんよね。完全に予防するとなると、ゴルフ自体をやめることが一番かもしれません。しかし、趣味を諦めるというのは辛いものです。 そこで大切なのが早期の治療です。ゴルフ肘は痛みを感じる動作を避けることで症状が改善します。安静にしていれば症状が治まる軽度のうちに治療してしまいましょう。 重症化すると動作中でなくても痛みやしびれが出るため、飲み薬や湿布が効かなくなり、そうなるとステロイド注射で治療することになります。さらに症状が進むと手術を行うことに‥‥。 手術が必要なレベルまで症状が進むと、治っても些細なことで再発しやすくなるため、初期のうちにしっかり治すことがベストです。また、ゴルフ肘の痛みはストレッチやサポーターの使用で軽減することも出来ます。 ストレッチの方法やサポーターの着け方を担当医に確認し、早期の治療を目指しましょう。 まとめ・ゴルフ肘の原因となるスイングについて ゴルフ肘とスイングは切り離せない関係です。しかし、初期のうちに治療すること、そして予防することで、ゴルフを長く楽しめる可能性が高まります。 痛みのある時は安静にして、再び肘を動かす時はストレッチを行ってからにしましょう。また、サポーターを着用すれば肘への負担も軽くなります。早い段階で医師の診察を受けておくことも大切ですよ。 監修:リペアセルクリニック大阪院
最終更新日:2024.03.27 -
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ゴルフ肘で肘の内側が強く痛む!ステロイド注射は鎮痛効果は高いが副作用に注意 ゴルフ肘は「上腕骨内側上顆炎(じょうわんこつないそくじょうかえん)」とも言われます。主に肘の内側に痛みが出る病気で、痛みが強い場合はステロイド注射をすることがあります。 痛みの原因はゴルフのスイングやテニスのフォアハンドであることが多く、テニス肘と違って日常生活で痛みを感じる機会はあまりないのもゴルフ肘の特徴ですが、ゴルフを楽しむ人達は、ゴルフ肘になると趣味に支障が出てしまいます。 せっかくの楽しい趣味の時間が痛みのためにつらい時間になってしまうのは悲しすぎますから、なるべく早く痛みを取りたいですよね。 そこで今回はゴルフ肘のステロイド注射について解説します。 ステロイド注射はゴルフ肘の治療法の一つ ステロイド注射はゴルフ肘の治療法の1つです。 安静にしていても痛みが引かない時や、飲み薬や湿布が効かない時に行われます。症状の進行具合によっては注射の効果が弱いこともありますが、ほとんどの患者さんはステロイド注射で痛みを解消出来ています。 ステロイド注射の副作用 ゴルフ肘治療のステロイド注射には副作用もあります。 そのため、ゴルフ肘の場合はステロイド注射の回数も決まっており、年に3~4回程度が限度とされています。また、1回目の注射から3ヶ月間を空けることが決められています。 なぜ注射の回数や間隔が決まっているのかというと、頻繁にステロイド注射を行うことで肘の腱が弱まるからです。肘の筋肉が弱り腱が切れやすくなると、少しの刺激でもゴルフ肘の痛みが再発してしまいます。 ステロイド注射のゴルフ肘に対する治療効果はどれくらい? ステロイド注射には副作用もありますが、鎮痛効果も優れています。ゴルフ肘でステロイド注射治療を行うのは、症状が進み痛みが簡単に取り除けなくなった時です。 ゴルフ肘は初期のうちなら痛みが出たら安静にし、ストレッチをこまめに行うことで回復出来ます。しかし、安静にしていても痛みが引かなくなれば、飲み薬や湿布を用いた治療が行われ、飲み薬も湿布も効かなくなった段階で初めてステロイド注射の治療が始まります。 ステロイド注射は強い抗炎症作用があり肘の炎症を起こしている部分に直接注射を行うため、飲み薬や湿布と比べると即効性があります。もちろん、副作用を考えたら頻繁には注射出来ませんが、痛みを素早く取るという点では非常に効果的な治療法です。 まとめ・ゴルフ肘で肘の内側が強く痛む!ステロイド注射は鎮痛効果は高いが副作用に注意 ゴルフ肘で痛みが強い場合の治療として行うステロイド注射は、即効性が最大のメリットです。しかし、その分強い薬でもあり、連続して使用すると副作用が出るデメリットもあることを念頭に置いておきましょう。 ステロイド注射治療で不安がある場合は、担当医に不明な点を質問したり、自分の体調を相談したりしてみるなどして、納得したうえで治療を受けてくださいね。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
最終更新日:2024.04.25 -
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テニス肘とゴルフ肘の違いについて テニス肘(テニスエルボー)は、肘の外側。ゴルフ肘(ゴルフエルボー)は、肘の内側が痛くなる症状です。どちらもそのスポーツの初心者の方に多いという特徴があります。 症状の違い • テニス肘:肘の「外側」が痛む • ゴルフ肘:肘の「内側」が痛む また、スポーツ活動だけでなく、日常生活の中で肘や前腕の筋肉に軽微な外力による負担を蓄積することでも同じような症状が出てきます。 今回は、テニス肘とゴルフ肘の違いや、リハビリ、そして治し方についてご紹介していきます。 テニス肘(上腕骨外側上顆炎)とは テニス肘は、正式名称を外側上顆炎と呼びます。上腕骨の遠位部にある外側上顆で炎症が起きてしまう病態です。外側上顆は肘の外側にある、出っ張っている骨なので、体表からも容易に触診することが出来ます。 発生機序としては、テニスのバックハンドなど、手首や指を反らすような動きを繰り返すことによって起こります。外側上顆には前腕の伸筋群が起始している部分なので、伸ばす、反るといった動作がもっとも影響を与えやすいのです。 また、テニスのプレーだけでなく、日常生活動作の積み重ねでもテニス肘を起こします。例えば手のひらをしたにした状態でお鍋の柄を掴んだり、洗濯物を洗濯機の中から取り出したりする動作などで負担がかかります。 一回一回の動作によるダメージはそれほど大きくなくても、疲労が少しずつ蓄積することでテニス肘を発症するのです。外側上顆炎をテニス肘と呼ぶことが多いので、テニスを全くプレーしていない方でもテニス肘になるのです。 テニス肘になると、フライパンが持てない、ペットボトルの蓋が回せないなど日常生活動作でも支障が出てきます。 ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)とは ゴルフ肘は、内側上顆炎という病態のことを指します。外側上顆同様に、上腕骨の遠位端部に位置しています。内側上顆も骨の形状が出っ張っているので、体表から触診することが簡単にできます。 内側上顆には前腕の屈筋群が起始していて、手首や手指の屈曲や回旋運動に深く関与しています。ゴルフで地面を叩いてしまったり、体幹が上手く回転せずに手の力だけで打ったりするようなフォームを繰り返していると、前腕の屈筋群に余計な力が入ってゴルフ肘を発症します。 主に後ろになる手でゴルフ肘が発生しやすいので、右打ちの方は右肘、左打の方は左肘がゴルフ肘の症状が出やすいと言えます。ゴルフ肘も日常生活の中でかかる負担によっても同じ症状が出ることがあり、ゴルフのプレーだけが発生原因とは限りません。 重い物を何度も運ぶようなことを繰り返していれば、前腕の屈筋群に力が入ってダメージを蓄積してしまいます。ゴルフ肘になると、肘の屈曲や伸展、手首の屈曲、手指の屈曲といった動作で力が入ると肘の内側が痛くなります。 テニス肘やゴルフ肘の治し方(リハビリ) テニス肘やゴルフ肘を治すにはどのような対処法があるのかご紹介していきます。 1.ストレッチを行う テニス肘もゴルフ肘も、前腕の筋肉が緊張したり過度な負担がかかったりすることによって発生します。筋肉が硬くなっていることは間違いないので、前腕の筋肉をストレッチすることが有効です。 テニス肘の場合は特に前腕の伸筋群、ゴルフ肘の場合は特に前腕の屈筋群を入念にストレッチすることが重要です。肘を伸ばした状態で、手首を掌側(手のひら)に反対の手で手首を曲げると前腕の伸筋群のストレッチが出来ます。 逆に、手首を伸展方向に他動的に曲げると前腕の屈筋群のストレッチが出来ます。どちらのストレッチも、肘の関節が伸びている状態で行うことがポイントです。 前腕の屈筋群も伸筋群も、肘関節と手関節をまたぐ筋肉なので、肘が伸びていないとストレッチ効果が半減するのです。 2.肘(筋肉)の適切なケア テニス肘やゴルフ肘の症状に対するケアは、その状態によって異なります。 急性期(炎症症状がある場合) 炎症症状が見られる急性期では、アイシングが有効です。氷や冷却パックを使用して患部を冷やすことで、炎症を抑え、痛みを軽減することができます。 慢性期(慢性的な血流障害がある場合) 症状が慢性化し、血流障害が見られる場合は、患部を温めることが効果的です。これにより血流が改善され、筋肉の緊張緩和に繋がります。 慢性期のケア方法 お風呂でゆっくり温まる 電子レンジで温めた蒸しタオルを患部に当てる カイロを活用する 温める際は、テニス肘の場合は前腕の伸筋群を中心に、ゴルフ肘の場合は前腕の屈筋群を中心に行います。 また、慢性期では患部を冷やさないよう注意が必要です。長袖を着用したり、上腕から前腕まで覆うサポーターを使用したりするのも効果的です。 いずれの場合も、症状の程度や経過によって適切なケア方法が異なるため、必ず医師の診断を受け、その指示に従うことが重要です。自己判断でケアを行うのではなく、専門家のアドバイスを受けながら、症状に合わせた適切な対応を心がけましょう。 3.温熱療法を受ける 前述の方法では、自宅などでできる筋肉の温め方をご紹介しました。それとは別に、整形外科や接骨院などで受けられる温熱療法も効果的です。 筋肉を温めるという点では全く同じですが、温熱治療器を使えば芯の部分からしっかり温めることが出来ます。赤外線治療器なら、体表よりもむしろ深部を温めることができるので、効率的です。 さらに、ホットパックという道具もあり、蒸しタオルなどと違って温度が徐々に下がることなく一定を保つことができるので、自宅で行うよりもよく温まります。 4.電気(低周波)治療を受ける 電気治療は、テニス肘やゴルフ肘の治療において効果的な選択肢の一つですが、その適用は病期によって異なります。治療を開始する前に、必ず医師の診断を受け、適切な治療法と時期を判断してもらうことが重要です。 急性期 炎症が強い急性期では、電気治療は適していない場合があります。この時期は安静やアイシングなど、炎症を抑える治療が優先されることが多いです。 亜急性期(急性期の段階を過ぎて病状が安定し、リハビリや退院支援を行う段階にある状態)から慢性期 症状が落ち着いてきた亜急性期から慢性期にかけて、電気治療が効果を発揮する可能性が高くなります。電気治療は、整形外科や接骨院で受けることができ、保険適用の場合は比較的安価です。低周波治療器や干渉波治療器などが用いられ、これらは前腕の伸筋群と屈筋群の血流を改善し、代謝を向上させる効果があります。 電気刺激により、 血流が良くなり、疲労物質の排出が促進される 筋肉の緊張が緩和される 外側上顆や内側上顆への負担が軽減される ただし、個人によっては電気治療後に症状が悪化する場合もあります。これは電気刺激が強すぎることが原因の可能性があります。 その場合は、 電気の強度を弱める それでも改善しない場合は、他の温熱療法や手技療法に切り替える 人体は強すぎる刺激に対して防衛反応を示すため、適切な強度で治療を行うことが重要です。 電気治療を含むいかなる治療も、医師の指示のもとで行い、定期的に症状の経過を確認しながら進めることが大切です。病期や個人の状態に応じて、最適な治療法を選択していくことが、テニス肘やゴルフ肘の効果的な回復につながります。 人間は強すぎる刺激に対しては、無意識のうちに筋肉を硬直させる防衛反応が働くので、電気が強すぎるとテニス肘やゴルフ肘の症状は悪化してしまうのです。 5.運動療法を受ける 肘関節の屈曲や伸展、手関節の屈曲や伸展、手指の屈曲や伸展、といった動作をスムーズに行えるようにするために、運動療法を受けるのも効果的です。 どれもテニス肘やゴルフ肘の発生リスクに関わる動作であり、動かし方が間違っているとすぐに再発もします。また、テニス肘やゴルフ肘の痛みが軽減してからは、筋力を強化することも重要です。 前腕の屈筋群と伸筋群、肘の屈曲動作に関わる筋肉を強化することで、テニス肘やゴルフ肘の再発予防にも繋がります。最初はあまり大きな負荷でやらなくても良いので、500mlのペットボトルを上げ下げする程度の運動が良いでしょう。もし、痛みや違和感を感じた場合は直ちに運動を中止し、医療専門家に相談することが大切です。 6.マッサージを受ける 前腕の屈筋群や伸筋群をマッサージしたり、上腕、肩甲骨周辺のマッサージをしたりすることが重要です。マッサージをすることによって筋肉の緊張を取り除き、内側上顆や外側上顆にかかる牽引力を軽減するのです。 なぜ上腕や肩甲骨周辺までマッサージが必要なのかというと、肩甲骨周りの動きが制限されると、肩から指先にかけて負担がかかります。肩甲骨の動きが悪ければ、肩を挙げるときに肘関節がそれを補おうとします。 その結果前腕にも負担をかけ、テニス肘やゴルフ肘のリスクを高めるのです。しかし、マッサージをあまりにも強い力でやりすぎると、かえって自分の体を守ろうとして筋肉が硬くなることもあるので、マッサージが強ければ強いほど良いという勘違いは無くした方が良いでしょう。 7.整体を受ける テニス肘やゴルフ肘の治癒を早くするためには、全身のバランスも整えた方が良いです。背骨の歪みによって、前腕に大きな負担をかけるケースがあるのです。 テニス肘やゴルフ肘の発生機序として、単に前腕の屈筋群や伸筋群の使い過ぎということがあるだけでなく、それらの筋肉に負担をかけざるを得ない体のバランスが隠れています。 例えば猫背やストレートネックなど、肩甲骨の動きが悪くなるような姿勢だと、上肢全体の動きが悪くなります。通常よりも前腕の屈筋群や伸筋群に大きな負担をかけるようになるので、テニス肘やゴルフ肘のリスクが高まるのです。 肘や前腕の治療を集中的に行っても痛みがなかなか軽減しない場合は、医師と相談の上で、姿勢や体全体のバランスについても評価を受けることを検討しても良いでしょう。医師の指示のもと、理学療法士や整体師など他の専門家の助言を得ることで、より包括的なアプローチが可能になる場合もあります。 早期治癒と再発予防を目指す場合、医師の診断と指示に基づいて、適切なリハビリテーションプログラムや姿勢改善エクササイズを取り入れることが効果的かもしれません。 痛みが強い場合はステロイド注射をするケースも テニス肘は、「上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつがいそくじょうかえん)」ゴルフ肘は、「上腕骨内側上顆炎(じょうわんこつないそくじょうかえん)」とも言われており、それぞれ肘の外側と内側に痛みが出る病気です。痛みが強い場合はステロイド注射をすることもあるでしょう。 痛みの主な原因は、ゴルフのスイングやテニスのフォアハンドであることが多く、ゴルフ肘はテニス肘と違い日常生活で痛みを感じる機会はあまりないのが特徴です。 テニスやゴルフを楽しむ人達は、発症すると趣味に支障が出てしまいます。 せっかくの楽しい趣味の時間が、痛みのためにつらい時間になってしまうのは悲しすぎますよね。 そこで、なるべく早く痛みを取りたい人に向けて、テニス肘やゴルフ肘のステロイド注射の効果や副作用について解説します。 ステロイド注射の副作用 テニス肘やゴルフ肘治療のステロイド注射には副作用もあります。 そのため、ステロイド注射は回数も決まっており、年に3~4回程度が限度とされています。また、1回目の注射から3ヶ月間の期間を空けることが決められています。 なぜ注射の回数や間隔が決まっているのかというと、頻繁にステロイド注射を行うことで肘の腱が弱まるからです。肘の筋肉が弱り腱が切れやすくなると、少しの刺激でもテニス肘やゴルフ肘の痛みが再発してしまいます。 ステロイド注射の治療効果はどれくらい? ステロイド注射には副作用もありますが、鎮痛効果も優れています。テニス肘やゴルフ肘でステロイド注射治療を行うのは、症状が進行し、痛みが簡単に取り除けなくなった時です。 テニス肘やゴルフ肘は、初期のうちは痛みが出たら安静にし、ストレッチをこまめに行うことで回復出来ます。しかし、安静にしていても痛みが引かなくなれば、飲み薬や湿布を用いた治療が行われ、飲み薬も湿布も効かなくなった段階で初めてステロイド注射の治療が始まります。 ステロイド注射には強い抗炎症作用があり、肘の炎症を起こしている部分に直接注射を行うため、飲み薬や湿布と比べると即効性があります。 もちろん、副作用を考えると頻繁には注射出来ませんが、痛みを素早く取るという点では非常に効果的な治療法です。 重症化すると肘が曲がらず手術の可能性がある テニス肘やゴルフ肘は、症状が重症化すると手術での治療が必要になる場合があります。手術というと少し大げさな感じがするかもしれませんが、テニス肘やゴルフ肘は進行すると腕を良い方と比べて曲げきれない、伸ばしきれないの両方向に制限が出るケースがあります。 そうなるとスポーツはもちろん、日常生活にも大きな支障が出てしまいます。そのため、症状が進行した患者さんには、手術による治療が勧められています。 手術が必要になるのはどのような時? テニス肘やゴルフ肘は、重症化するとなかなか治りません。症状が軽いうちは基本的に保存療法を行いますが、痛みが慢性化すると保存療法では効果がありません。そのため、手術での治療に移行します。 テニス肘やゴルフ肘は、肘を酷使する人に発症しやすい病気です。 日常生活や趣味での動作がきっかけで手術が必要になるなんてショックだと思いますが、日常生活に支障があるままというわけにはいかないので、信頼できる医療機関を受診し、適切な手術を受けることが必要です。 手術の種類について テニス肘やゴルフ肘の治療で行う手術には、2種類の方法があります。1つは関節鏡を用いて行う手術で、もう1つは切開による手術です。 テニス肘やゴルフ肘の、患者さんのほとんどは関節鏡を使用した手術で治療を行っているでしょう。その理由としては、傷口が小さいため回復が早いことが挙げられます。 関節鏡を使った手術の特徴 関節鏡による手術の場合、傷の小ささと回復の早さが最大のメリットになります。よほど重症でない限り、テニスやゴルフ愛好家を中心とした多くの患者さんにはこの方法で手術を行います。 テニス肘やゴルフ肘の痛みは、繰り返しの収縮-弛緩の繰り返しで腱に負担がかかり、炎症が起きることで生じます。 手術では断裂している腱の修復や、必要に応じて骨の一部を削って腱の通り道を確保します。これにより、腱が骨や周囲の組織と摩擦を起こしにくくなります。手術は全身麻酔で行いますが、術後にギプスを使う必要はなく、手術の翌日からリハビリの開始が可能です。 切開による手術の特徴 切開による手術は、上腕骨の外側上顆や内側上顆にある病変部を切除する方法です。局所麻酔での手術が可能という点が特徴的です。 この他にも、筋膜を切開し、筋肉内の圧を下げることで痛みを取り除く治療法、伸筋腱の起始部の切離と必要に応じて関節包・輪状靱帯や滑膜を切除していく治療法もあります。 テニス肘やゴルフ肘の治療には安静期間が必要 テニス肘やゴルフ肘になると痛みがつらいですが、痛みを我慢して動かしてしまう人が少なくありません。ですが、治療のためには痛みを感じるなら安静期間が必要になります。 テニス肘やゴルフ肘には必ず痛みの原因となった動作があります。テニス愛好家なら、テニスを打つ動作が要因として考えられ、ゴルフ愛好家はゴルフのスイングが原因でしょう。 発症の原因となった動作を行うと痛みが出るので、痛みを取り除くには原因となる動作を避け、安静にすることが必要です。 安静期間の長さは人それぞれ テニス肘やゴルフ肘になってしまったからと言って、ずっと動かせないのは不便ですよね。 しかし、痛みやしびれが引くまでは動かさないよう安静にしないと悪化しかねません。 テニス肘やゴルフ肘は多くの場合、自然に治ります。ただし、使いすぎたり、痛みがでるような動作を続けていると治りにくくなります。 軽い場合は数週間で治ることもありますが、症状によっては2~3ヶ月ほど必要になる場合もあり、重症の場合はそれ以上必要なこともあります。 これら治療期間は参考例ですが、その症状などで治療期間には個人差があります。 できるだけ早く医療機関を受診し、適切な治療を受けてください。治療が遅れたり、重症の場合は、より長い時間が必要になることもあります。また、痛みが引いたからと言ってすぐに以前と同じ運動をしてはいけません。いきなり以前と同じレベルで動かすのではなく、ストレッチをしてみてからというのがポイントです。 テニス肘やゴルフ肘は再発することも多い病気ですので、治ったと思って無理に動かして悪化してしまう場合もあるため、安静期間には注意が必要です。 テニス肘やゴルフ肘になりやすい人とは テニス肘やゴルフ肘は、リスクを高める特徴がいくつかあります。再発予防のためにも、ぜひ押さえておきましょう。 1.テニスやゴルフの初心者 初心者の場合、ラケットやクラブのスイング動作を、どうしても上肢の力に頼って行うことになります。長年経験している方や、そのスポーツが上手い方の場合は、体幹の力を上手く使って体全体を回転させて打ちにいけるのですが、それが出来ないうちは肘や手首に負担がかかります。結果的に外側上顆や内側上顆に付着する筋肉へと負担が集中するので、痛みを発症しやすいです。 2.肘以外に痛みを抱えている人 肩や腰など、前腕以外に痛みを抱えている人はテニス肘やゴルフ肘のリスクを高めてしまいます。テニスやゴルフに共通するのは回転動作ですが、腰に不安があると体の回転が甘くなります。 その分パワーを発揮するには上肢の筋力をより大きく発揮させなければなりません。その結果前腕に力が入り、テニス肘やゴルフ肘を発症しやすくなってしまうのです。 日常生活の中でも、肩に痛みがあれば腕が上がりにくくなります。それでも腕を上げて行わなければならない洗濯物を干す動作をすれば、前腕に余計な負担をかけることになります。 その積み重ねでテニス肘やゴルフ肘のような症状を発生させるのです。この場合、肘だけを治療しても改善に時間がかかります。肘以外の痛みの治療も並行して行う必要がありますね。 3.姿勢が悪い人 背骨のバランスが悪い人は、肩を中心とした上肢の筋肉に慢性的な負担をかけ続けます。猫背などのように、横から見た時に頭の位置が体幹からかなり前に出ている人は、首から背中にかけて日常的に負担をかけ続けています。 その結果肩甲骨の動きが悪くなり、肩の可動域が狭まり、肘から先にも疲労を溜めやすくなるのです。さらに、姿勢が悪い人は背骨のしなやかさが失われていることが多く、仰向けや横向きになったときに体が休まりません。 すると睡眠時の回復力が低下してしまうので、疲れが抜けにくく筋肉の疲労を蓄積してしまいます。そこからテニス肘やゴルフ肘の症状に繋がることがあるので、姿勢を改善しておくことは非常に重要な項目であると言えます。 まとめ テニス肘とゴルフ肘の違いから、リハビリ、そして治療法であるステロイド注射や手術の種類 についてご紹介いたしました。痛みが強い場合の治療法でご紹介したステロイド注射は、即効性が最大のメリットです。しかし、その分強い薬でもあり、連続して使用すると副作用が出るデメリットもあることを念頭に置いておきましょう。 また、テニス肘やゴルフ肘は、そのスポーツを経験している人以外でも起きることがある症状です。肘の内側や外側で痛みが出るということ以外は、発生機序やリスクが同じなので、どちらの症状も同時に起こすことさえあります。 一回の外力で発生するというよりも、徐々に負担を蓄積して症状になるので、体の使い方など根本から改善しないとすぐに再発するでしょう。自分ひとりだけで解決しようとせず、症状が重症化して手術になる前に専門医のアドバイスを聞いて早期治癒と再発予防に努めましょう。 監修:リペアセルクリニック大阪院
最終更新日:2024.07.12