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あきらめていた病気に対処できる幹細胞治療!その内容や治療方法とは? 幹細胞治療という言葉を聞いたことがあるでしょうか。実は現代の医療で最先端の、副作用などがほとんどなくそれでいて大きな効果が期待できる治療方法なのです。この幹細胞治療はあらゆる分野で活用され始めていますが、美容の世界などでも積極的に取り入れられています。 そこで今回は、幹細胞治療とはいったいどういうものなのか、そしてどのような効果が期待できるのかという点について解説していきます。 幹細胞治療とは何か? そもそも幹細胞治療とはどのようなものなのでしょうか。 幹細胞治療とは再生医療の一種 再生医療という言葉は聞いたことがあるでしょうか。幹細胞治療とは再生医療の1つの方法です。 人間は約60兆個の細胞で構成されていますが、その細胞の中に幹細胞というものがあります。幹細胞とは、細胞分裂の元になるもので、いわば細胞の母体です。再生医療とはこの幹細胞を身体に注入することで、身体の欠落している部分を再生させたり、減少して来ている部分を補ったりする、最先端の治療法です。既存の医薬品では治療が困難な病気やケガ、あるいは治療法が確立されていない病気に対して、効果をもたらすものとして注目されています。 近年、日本人を始め人間の平均寿命は大きく伸長しましたが、同時に細胞の老化が元となっている慢性的な病気も増えており、このような病気を完全に治す治療法はまだ見つかっていません。しかし再生医療であれば、そのような今まで医師が治療をあきらめていた病気の場合でも、治療を施すことができるのです。 ただし再生医療や幹細胞治療はどのような病院、どのような医師でも行うことができるものではありません。再生医療は使い方を間違えるととんでもない悲劇を巻き起こす可能性があります。したがって、再生医療や幹細胞治療を行う場合には、その実施機関や実施方法について、法律に基づく厳しいチェックがなされます。ですから再生医療や幹細胞治療を受ける場合には、治療のための治療計画を厚生労働省に提出し、認可されている医療機関を選ぶことが非常に重要です。また再生医療や幹細胞治療を行う医師にも高い専門知識と十分な経験が必要です。この点においても、治療を受ける場合には事前の確認が必要でしょう。 幹細胞治療とは注射で幹細胞を注入する方法 約60兆個の細胞からできあがっている人間の身体ですが、しかしその最初はたった1個の受精卵です。この受精卵が細胞分裂を繰り返し、身体のあらゆる部分の形も機能も異なった多様な細胞に成長します。皮膚、脳、心臓、手足は全く違う臓器であり身体の一部ですが、元は1個の受精卵だと思うと非常に不思議でしょう。このような細胞が多様な組織や臓器に変わっていくことを「分化」と言います。 しかし細胞には寿命があります。細胞の寿命が来ると、その細胞は分化することも、増殖することもできなくなり、やがて死んでしまいます。たとえば、皮膚から垢が出ますが、これは皮膚の細胞が死んで、身体からはがれ落ちていくことです。しかしそれでも皮膚が一定の状態を保てているのは、古い皮膚が死んでも、また新しい皮膚の細胞が補充できているからです。このような分化して完全に身体の臓器や、皮膚、や血液などに分化し終わった細胞を「体細胞」、これから多様な分化を行う細胞を「幹細胞」と言います。 幹細胞には「体性幹細胞」と、受精卵から培養して作られる「ES細胞」、人工的に作成「iPS細胞」があります。 この3つの中で現在最も再生医療に使われているものが「体性幹細胞」です。体性幹細胞は人間の身体の中にある細胞が元になっているので、使用しても身体に副作用を起こりにくく、最も治療に応用しやすいものです。さらに体性幹細胞にもいくつか種類があります。その代表的なものは「間葉系幹細胞」です。そして間葉系幹細胞の中でも、最も治療に多く用いられているのものが脂肪から抽出されたものです。これを脂肪性幹細胞とも言います。 脂肪性幹細胞は、ES細胞やiPS細胞などの幹細胞に比べ発がんのリスクが非常に低く、また身体の中から取り出すことも簡単で、患者に負担をかけないため、現在どんどん医療の最前線で使われています。 具体的に脂肪幹細胞を使った幹細胞治療はどのようなものかと言うと、聞いてしまえば意外に簡単です。それは身体の脂肪を採取し、その中の幹細胞を増やして、また身体の中に戻してやり、欠落した組織や減ってしまった細胞をそこから増やして、再生させる方法です。 このように治療行為としては非常にシンプルなので、幹細胞治療は入院の必要さえありません。基本的には日帰り治療で可能な方法です。 幹細胞治療の効果は?どのような種類がある? では幹細胞治療はどのような悩みに効果があるのでしょうか。 美容治療として 1つは美容のための治療に活用されているということです。たとえば顔のシワは顔の皮膚の奥深くにある真皮層が加齢などのために減少し、その減ってしまった真皮層の部分が、皮膚表面で凹んでしまうことによって発生します。しかし幹細胞治療は、その真皮層になるべき幹細胞を注入するので、真皮細胞が再生し、その結果シワが消えてしまうというものです。 シワを改善させる美容医療には、ボトックスやヒアルロン酸などと言った、薬剤や身体の成分そのものを皮膚に注入して行う方法が今までは一般的でしたが、しかしそれらは薬剤が代謝されてしまうことで、効果が生まれている期間に上限がありました。しかし幹細胞治療であれば、そもそもの細胞の増える母体を注入してあげることなので、期間的な上限はありません。原則として、幹細胞治療を行えば、不足している、あるいは欠落している細胞が増殖していきますから、いつまで若々しい肌でいられるのです。 このように幹細胞治療は美容の世界において画期的なシワ、たるみなどの防止、改善効果をもたらすものなのです。 またボトックスにしてもコラーゲン注入にしても、何度も繰り返さなければならないため、トータルとして治療費は非常に高くなってしまいます。しかし幹細胞治療は原則として1回で済むので、トータルでの治療費も非常に安く済むのです。その意味で幹細胞治療による細胞治療による美容医療は極めてコストパフォーマンスが高いと言えるでしょう。 関節炎などの改善 主に加齢によって生じる膝などの関節炎は非常につらいものですが、これらの関節炎は関節の軟骨がすり減ったり、関節の接続をスムーズにするコラーゲンなどの成分が減少することによって起こるものなので、抜本的な治療法がない悩みでした。 しかし幹細胞治療によって、軟骨やコラーゲンの元となる幹細胞を注入できるので、関節は若いころのように再生し、嘘のようにその悩みを解消してくれるのです。 関節炎の幹細胞治療には2つの方法があります。1つは関節鏡を用いる方法で、これは関節にカメラを差し込み、患部を見ながら幹細胞を注入するものです。もう1つは注射を用いる方法で、患部に幹細胞の含まれる薬剤を注入するものです。関節鏡を用いる方法は患部に確実に幹細胞を送り届けられるので確実ですが、身体に小さな穴を開けるので、患者には多少の負担がかかり、場合によっては数日の入院が必要になります。しかし注射であれば、治療後、患者はすぐに身体を動かすことができるので、日帰りで治療を受けることが可能です。 肝炎の治療 肝炎は肝臓の一部の細胞が壊死、あるいは機能不全になっている状態です。この肝炎にも幹細胞治療を行うと、壊死している肝臓に代替する肝臓を再生させることができるので、飛躍的な改善が期待できます。ただし、肝臓の場合はカメラを挿入することも、注射で幹細胞を注入することも難しいため、方法としては点滴で幹細胞を送り込む方法になります。点滴で輸入された幹細胞は血液に乗って肝臓に到達し、壊死した肝臓や機能していない肝臓の細胞を修復し再生させます。 糖尿病の治療 糖尿病は、血液中の血糖(ブドウ糖)が多くなる病気です。これは、すい臓が何かしらの原因で本来持っている血糖値を一定範囲におさめる働きができなくなる病気です。また、糖尿病は一度発症したら完治しない病気と言われています。しかし、幹細胞治療をすることにより、すい臓が本来持つ機能を取り戻すように幹細胞が働きかけ、正常に血糖値をコントロールするようになる可能性があります。 脳の疾患の治療 今まで脳梗塞などによって機能不全になってしまった脳には効果的な治療の方法がありませんでした。しかし幹細胞治療によって、幹細胞を脳に送り込んでやれば、機能不全になっている脳細胞を再生させることができるため、脳の損傷によって起こっていたさまざまな障害を改善させることができるようになってきました。 自己免疫疾患の治療 自己免疫疾患とは、自分の細胞が暴走し身体に害を働くようになった病気で、これもまた抜本的な治療法がないものでした。たとえば膠原病や、慢性関節リウマチ、潰瘍性大腸炎、アトピー性皮膚炎、慢性甲状腺炎などがそれに当たります。できることはせいぜいステロイドなど身体に大きな副作用のある薬剤を注入して、病気の発症を抑えたり、症状を緩和させることでした。 しかし幹細胞治療によって注入される幹細胞には、身体の免疫を調節したり、過度な反応を抑制する作用があるので、このような治療方法が見つからない自己免疫疾患に対しても極めて高い治療効果が得られるようになりました。 幹細胞治療の流れは 幹細胞治療の流れは以下のようなものです。 最初に専用の器具によって、腹部など脂肪が豊富にある部位から脂肪を少量、具体的には1/1000g(米粒2つから3つ分程)という単位で採取します。採取時間は数分で、局所麻酔を使うため、痛みはほぼありません。 そして採取した脂肪から幹細胞を分離させ、培養します。 その培養した幹細胞を患部に注入します。また培養した幹細胞は冷凍保存できるので、治療を再度行いたい場合でも、その凍結している幹細胞を利用することができます。 幹細胞治療にはリスクはあるのか? このように画期的で、今まで治療が難しいと思われていた病気に大きな効果をもたらす幹細胞治療ですが、リスクはあるのでしょうか。 幹細胞治療は、自分自身の幹細胞を使用して損傷または弱ってきた組織を修復することで、痛みを無くしたり、失われた人体機能を回復させる治療です。 そのため、拒絶反応が起こりにくくリスクはほとんどありません。 まとめ いかがですか。 幹細胞治療は今まで治療が不可能だと思われていたさまざまな病気を治してくれる画期的な治療方法です。もしも上で挙げたような悩みを持っているようであれば、幹細胞治療を検討してはいかがでしょうか。 当院の紹介はこちら
最終更新日:2024.03.29 -
- 変形性膝関節症
- ひざ関節
変形性膝関節症|膝OA(Osteoarthritis) その原因 変形性膝関節症は症状の改善や悪化を繰り返して、進行していきます。初期の段階では、痛みを取ることが期待できますが、進行すると治療効果を感じなくなるパターンが多いといえます。 変形性膝関節症の原因は1つではなく、原因には様々な理由があります。年齢を重ねることによって、関節の軟骨がすり減ることで起こる「一次性」と靭帯や骨の損傷、半月板損傷などの外傷によって起こる「二次性」があります。膝周囲の筋力低下や、膝にかかる大きな負荷も因子の一つであり、原因の多くは「一次性」の変形性膝関節症です。 その症状 変形性膝関節症の代表的な症状は、膝の痛みです。痛みには個人差がありますが、徐々に時間をかけて症状が進行していきます。 まず初期の症状では、動き始めたとき感じる膝のこわばりや、関節の曲げづらさ、伸ばしづらさなどの自覚症状が現れます。 中期では、しゃがみこむ動作や階段などが痛みで困難になります。関節の内側に炎症が起きると、膝の腫脹、熱感を感じることや、炎症が起きることによって膝に水がたまる(関節水腫)場合もあります。 末期になると、関節軟骨がすり減りほとんどなくなった状態になります。関節の隙間が狭くなり骨と骨が直接ぶつかるようになり、痛みが悪化し日常生活(ADL)にも支障が出てきます。 診断について 膝の痛みの原因を診断するために行う検査は、問診、視診、触診、徒手検査に続き、レントゲン検査があります。必要であれば、MRIや血液検査、関節液の検査なども行います。 変形性膝関節症は、レントゲンの画像から膝の進行程度も診断ができます。一般的に骨の変形や骨棘、関節の隙間の残存などから進行の程度を診断します。レントゲンの撮影は立った状態もしくは寝た状態で行います。 寝た状態で撮影すると関節の隙間が保たれているように見える場合がありますが、立ち上がって膝に体重をかけると関節の隙間が狭くなり、変形性膝関節症の進行の程度が分かりやすくなります。 症状の進行を表す指標 変形性膝関節症の治療を選択するうえで重要になるのが、進行の程度を示唆するgrade(グレード)という指標です。grade1が予備軍、grade2が初期、grade3が進行期、grade4が末期と評価されます。患者さんの膝状態、症状よって異なりますが、一般的にgrade3以上が手術適応の目安です。 変形性膝関節症の重症度を評価するための基準に、いくつか種類がありますが、いずれもレントゲン撮影を用いて評価します。その中で最も一般的な分類はKellgren-Laurence分類というものがあります。Kellgren-Laurence分類は主に関節軟骨の減少度合いと骨棘の程度で重症度を4段階に分類したものです。 grade1 予備軍 grade2 初期 grade3 進行期 手術適応 grade4 末期 分かりやすく解説すると、レントゲン写真から膝関節の状態を把握するとともに、膝関節の裂隙の狭小化の程度を判定し、それを元に重症度合いを分類するものです。関節には関節軟骨があり、関節軟骨のすり減りは症状の悪化を意味します。 変形性膝関節症は軟骨がすり減って起こる疾患ですが半月板や靭帯に異常があるかどうかも調べる必要があります。他にも膝に水がたまる関節水腫の有無は、膝の状態を判断するために必要な情報です。 またレントゲン検査の結果、関節の変形がみられなかったとしても、患者さんの症状が強い場合は、変形性膝関節症とは別の疾患の可能性を考慮し、磁気を用いたMRI検査をします。MRI検査では、レントゲンには写らない情報を得ることができます。 変形性膝関節症との鑑別に必要な疾患は、腫瘍、感染症、関節リウマチ、特発性膝関節骨壊死症などがあります。いずれも、膝に痛み、腫れなどの症状が現れることがある疾患です。 血液検査では必要に応じて注射器を使い、血液を採取して検査を行います。変形性膝関節症との別の疾患が疑われる場合に有用です。 また、JKOMやVASスケールといった評価を行って検査をすることもあります。これは、膝の痛みをかかえている患者さんが、日常のなかでどんな時に症状に困っているかを数値化し評価する方法です。膝の進行程度を把握するために役立ちます。 触診では、患部に直接触れて、痛みを感じるかの有無、膝に水がたまっているか、膝の曲げ伸ばしに制限はないかなどの確認を行います。 変形性膝関節症の治療法 変形性膝関節症の治療は、手術をしない保存療法と手術療法に分けられます。 保存療法 保存療法として、炎症や痛みを抑えるための運動療法、装具療法、薬物療法などがあります。擦り減った関節軟骨、関節裂隙の狭小化や骨棘形成は元に戻らないため、いかに痛みや進行を抑えるかが大切です。 運動療法 運動療法では、太ももの筋肉である大腿四頭筋の強化訓練と、膝関節ROM訓練を行うことも大切です。筋力強化は予防にも適しています。関節に痛みがあると活動に制限がかかり、その結果筋力低下や関節可動域に影響します。そして膝は不安定となり、軟骨の摩耗が進行し、さらに痛みが増強するといった症状が現れます。 装具療法 装具療法では、杖、サポーター、ニーブレース、足底板があります。O脚の患者さんには足の外側を高くする足底板を装着する方法があります。装具療法は補助的な治療法で下肢の変形が強い患者さんには、変形した下肢の状態に応じて装具を使ってアライメントの調整を行います。 薬物療法 薬物療法では、消炎鎮痛剤(内服薬や貼布剤)とヒアルロン酸注射が、最も多く用いられています。しかし、患者さん全員の痛みや症状が必ず改善するわけではありません。炎症や痛みに関して、消炎鎮痛剤では改善できない症状も存在することが明らかになっています。 痛みの多くの原因は、すり減った関節軟骨が刺激を受けて起きた炎症なので、まず消炎鎮痛薬の処方や注射などを行って、炎症に直接アプローチしていきます。NSAIDs(非ステロイド系抗炎症薬)などが最も一般的に使用されます。代表的なものとしてはロキソニン、ボルタレンなどがあります。 効果の目的としては、原因となる炎症を抑制することです。NSAIDsは抗炎症に優れ、効果に期待できますが、長期の服用は副作用の可能性も否定できません。一定の期間服用を続けても効果が期待できない場合、トラムセットなど、やや強めの鎮痛薬を処方することもあります。 ヒアルロン酸注射の治療の目的としては、膝関節の潤滑があります。ヒアルロン酸はもともと、膝関節にある滑膜から分泌される関節内を満たす関節液に含まれている成分で、膝の滑らかな活動を助ける役割をしています。 変形性膝関節症になるとヒアルロン酸は減少し、次第に膝の活動を悪くさせ動かしにくくなります。膝関節を構成する大腿骨、脛骨、膝蓋骨といった骨同士がぶつかることで痛みが現れたり、関節内で音が鳴ることがあります。これを改善する目的としては、膝関節内にヒアルロン酸を直接注入することが一般的です。 膝関節の痛みが強かったり、関節に水が溜まる関節水腫がみられる場合、ヒアルロン酸では効果が得られないこともあります。このような症状では、強い抗炎や鎮痛作用があるステロイド注射を施すことがあります。 ステロイドは、副腎から生成された副腎皮質ホルモンという物質で、この成分と似た薬剤が、注射に使用されるのです。ステロイドは適切な管理のもとで施されているので、過度な心配は必要ありません。ですが、ヒアルロン酸より強い効果の薬剤ではあるので、医師の指示のもと適切な説明と使用量が必要です。 手術療法 手術療法では、適応となる手術に、関節鏡視下手術、骨切り術、人工膝関節置換術の3種類があります。 変形性膝関節症手術の種類 ・関節鏡視下手術 ・骨切り術 ・人工膝関節置換術 変形性膝関節症になると、関節軟骨の損傷やすり減りによって生じた欠片により、関節内の状態が悪化していきます。関節内を整えるために関節鏡視下手術が行われることがあります。 この術式は、膝に小さな穴を開け内視鏡という器具を挿入し、損傷した関節軟骨片を取り除く手術方法です。膝の状態が早期であれば効果が見込めますが、膝の進行度合いに伴って、効果に期待ができない場合があります。 O脚、X脚が進行した状態に適応となる骨切り術では、高位脛骨骨切り術や大腿骨遠位骨切り術があります。脛骨の上部、大腿骨の低い位置を切って膝関節で骨と骨が合わさる角度に調節を施し、アライメントを整える手術方法です。 自分自身の関節を残存させることができるため、スポーツや重労働などを希望される患者さんにはよく施行されます。術後にリハビリが必要となりますが、固定に使った金属を除去してしまえば活動に制限はありません。そのため、年齢の若い方、積極的に膝を使う活動性の高い方に特に勧められる手術方法です。 末期の状態であれば上記の手術は適応できず、一般的には膝関節を人工物に取り換える人工膝関節置換術が選択されます。人工膝関節置換術を受けた件数は年間約11万件以上、その中で80%以上が変形性膝関節症の治療として行われています。 単顆置換術(Unicompartmental Knee Arthroplasty:UKA)と全置換術 (Total Knee Arthroplasty:TKA)の2種類があります。それぞれ損傷した骨の範囲によって選択が変わります。損傷部位が片側の場合、かつ靭帯損傷がない場合は単顆置換術(UKA)が、全体の損傷と靭帯損傷もしている場合は全置換術(TKA)が適応です。痛みが改善した状態で日常生活を行えるようになることから満足度の高い手術です。 手術方法として、単顆置換術(UKA)で約10cm、全置換術(TKA)であれば15〜20cmほど膝を切開して行います。いずれの術式も、切開後の流れとしてはほぼ同じであり、損傷した骨を削って形を整えながら、インプラント(人工器具)の関節を設置します。 セメント固定する方法とセメントを使わない方法があります。人工関節は人工物であるため、耐用年数があり、再置換(再手術)が必要になる場合もあります。また、感染症も再置換となる原因の一つです。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
最終更新日:2023.01.26 -
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運送業で膝痛になるのは長時間の運転が原因か?その改善方法について ネット化が進む昨今、ネット配達数も増え、それに伴い運送業も多忙化しています。 そして、運送業で働く人の中には、膝痛に悩まされている人もいるのではないでしょうか? 今回は、運送業で膝痛になる原因や改善方法について紹介します。 運送業と膝痛の関係は? 運送業で働く人は、重い荷物の上げ下ろしはもちろんのこと、場合によっては長時間、同じ姿勢で運転を強いられることがあります。 長時間の運転は、重い荷物の運搬によりも膝の関節に負担がかかり、関節の損傷や軟骨のすり減りを招くと言われています。また運送業の人の場合、長時間の同じ姿勢が筋肉の固まりを引き起こし、筋肉のコリとなるので、膝痛を発症することもあるのです。 さらに、運送業というお仕事では、事故を起こさないように…という心理的なストレスが自律神経を緊張させ、より筋肉や血管を硬くしてしまい、血流が悪くなることもあります。 結果、膝痛などの関節の痛みにつながってしまいます。 運送業で膝痛にならないようにするには? 運送業という職業は、膝痛になりやすい職業の1つであると言えますが、予防法はあります。 まず、荷物の上げ下ろしをするときは、しっかりとしゃがんで全身の力を使い、荷物を運ぶようにしましょう。 また、こまめにストレッチやマッサージをするのが膝痛の改善に有効な場合もあります。 さらには、サポーターやテーピングを用いて膝関節を補強、固定するのも良いでしょう。 運送業で膝痛になったら医療機関を受診しよう! 運送業で、膝痛になってしまったという場合、マッサージやサポーターなどのセルフケアで症状が治まればよいですが、もし膝痛が続く場合は、なるべく早めに医療機関を受診しましょう。 医療機関を受診して関節の変形や軟骨のすり減りが一定以上進んでしまっていた場合は、骨切り術や人工関節置換術のような外科的手段を取る必要がある場合もあります。 また、再生医療も治療の選択肢とすることもできます。 再生医療は、自身の細胞を用いて関節破壊や損傷を修復し、症状の進行を抑える新しい治療法で、近年大きな注目を集めています。 自身の細胞を使用するため、拒絶反応などのリスクも少なく、手術よりも体への負担が軽いというメリットがあります。 まとめ・運送業で膝痛になるのは長時間の運転が原因か?その改善方法について 運送業における膝痛は、荷物の運搬や長時間同じ姿勢を強要される運転などが原因と考えられます。 マッサージやストレッチ、サポーターやテーピングでの補強が有効な場合もありますが、正しいやり方を知るため、また、症状を悪化させないためにも早めの受診をおススメします。 監修:リペアセルクリニック大阪院
最終更新日:2023.10.18 -
- ひざ関節
- 再生治療
畑仕事で膝が痛くなる!放置すると更に悪くなる!?その原因と対策、治療法 畑仕事をしていると膝が痛い、立ち上がりやしゃがむときにつらい…というようなことはありませんか? 「年のせいかな?」「年も年だから仕方がない!」などと、膝が痛いのに畑仕事を頑張り、病院に行かないままでいると、どんどん症状が悪化してしまうかもしれません。今回は、「畑仕事をしていると膝が痛い」という症状が出る場合、その原因や対処法について紹介します。 畑仕事をしていると膝が痛いのはなぜ? 畑仕事をしているとき膝が痛い場合、「畑仕事そのものが膝の痛みの原因なのかな?」と思う人もいるかもしれません。しかし、「膝が痛い」という症状が出る原因は、畑仕事に限ったことではなく、いろいろあります。 膝が痛い症状の原因とは? 膝に限らず、関節は加齢によって痛みが出やすくなります。特に膝の関節は、日常生活の中で歩くだけでも負担がかかっていますから、年齢を重ねると「膝が痛い」という症状を訴える人もたくさんいます。 畑仕事を長年続けてきたという人の場合、さらに膝には大きな負担がかかっています。畑仕事では重いものを持ったり、腰をかがめて中腰になったり、同じ姿勢のままでいることも多い仕事です。また、頻繁な屈伸運動が膝に負担をかけるので、膝が痛みやすくなるのです。 膝の痛みの原因は医療機関で診断してもらいましょう! 痛みがあるのに我慢をしていてはいけません。畑仕事をしていて膝が痛いのであれば、医療機関を受診し、診察を受けてください。そうすることで、痛みの原因が分かります。 痛みの原因が分かれば、治療法も見つかりますから、つらい痛みを改善できるでしょう。 畑仕事で膝が痛い…畑仕事のやり方を見直そう! 畑仕事をすると膝が痛いという場合は、畑仕事のやり方を見直すことで、症状が緩和できることもあります。例えば、畑仕事をおこなう姿勢や履いている靴を見直し、物を持ち上げるときに立ったまま持ち上げようとせずゆっくりとしゃがんで持ち上げるようにするなどです。 あなたに合ったサイズの靴を履き、足全体をサポートする靴にすることで膝や股関節への負担が軽くなります。クッション性の高い中敷きも敷くようにすると、さらに足にかかる負担が軽くなるでしょう。 畑仕事をすると膝が痛い!治療法は? 膝の痛みの原因はさまざまですが、軽度であれば安静にする、運動療法をするなどによって痛みの緩和ができることもあります。病院を受診し、膝の痛みの原因が関節周辺の筋力不足のせいだと言われたら、筋力トレーニングやマッサージ、ストレッチをおこないましょう。 筋肉をつけることによって、筋肉が関節をサポートするので痛みが軽減します。ただし、急に過度の筋力トレーニングを行うと逆効果になってしまうため、少しつらいかな、という程度の筋力トレーニングを毎日継続して行うようにしてください。 トレーニング方法についても、医療機関の医師などに指導を受けると良いでしょう。 手術を検討しなければならないことも… 「畑仕事をすると膝が痛いのは、きっと年のせい…」などと思って頑張りすぎてしまうと、関節に変形や軟骨のすり減りが起きてしまうことがあります。一度生じた損傷は自然治癒することはほぼないので、医師の指導の下、運動療法や薬物療法をおこなうだけでなく、外科的手術を検討しなければならなくなることもあります。 膝が痛いとき…再生医療という選択肢もある! 近年、注目を集めている再生医療によって、関節の痛みを軽減する効果が期待できます。 再生医療では、自身の細胞を用いて関節の修復を図るため、副作用のリスクも少なく、身体にも大きな負担がかかりません。また、手術に比べると治療期間も短期間で済むというメリットもあります。 再生医療に興味のある人は、専門のクリニックでご相談ください。 まとめ・畑仕事で膝が痛くなる!放置すると更に悪くなる!?その原因と対策、治療法 畑仕事をすると膝が痛い…というのは、単に年のせいではない可能性があります。ですから、痛みは我慢せず、早めに医療機関を受診し、痛みの原因を診断してもらいましょう。そうすることで、痛みを緩和できる可能性が高くなります。 また、膝の痛みを改善するための方法として、再生医療という治療法も選択できます。再生医療については、どこの医療機関でも受けられるというものではないので、専門のクリニックでご相談くださいね。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらもご参照ください
最終更新日:2023.08.25 -
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その膝の痛みは、X脚ではなく反張膝かもしれません!? 「反張膝が痛みの原因になる」という話を聞いたことはありますか?膝の痛みの原因は数多くありますが、この反張膝もそのひとつです。聞いたことがないという方も、膝に痛みがあるのであれば、もしかしたら既に反張膝なのかもしれません。 今回は、膝の痛みの原因になる反張膝について解説していきます。 膝が痛い!痛みの原因はX脚ではなく反張膝だった? 少し耳慣れない言葉かもしれませんが、反張膝は膝の痛みの原因の1つです。 反張膝とは、足を横から見たときに後ろに弓のように曲がってしまっている膝変形のことです。「X脚」を心配して病院を受診する方の中にはこの反張膝である方がいます。 反張膝の原因としては、生まれつきや大腿骨に外傷を受けて変形したことなどが考えられます。また、膝が反るような力の入れ方を続けることでも反張膝を招くことがあります。 さらに、脳卒中などの脳疾患で麻痺が残った方も、姿勢が後ろに倒れ気味になることで膝の関節が伸びてしまい、反張膝となる場合があります。反張膝では、膝の関節が過度に伸び切った状態にあるため、より大きな負担がかかり、痛みの原因になります。 また、重心が後ろに傾いてしまうため、骨盤を前傾させてバランスを取り、その結果膝関節や足部の変形をもたらしてしまうこともあります。 このように、反張膝は膝だけでなく、股関節の痛みの原因になることもある病気なのです。 反張膝のつらい痛みの原因を改善する方法 反張膝を改善する方法はあるのでしょうか?まずは反張膝となってしまっている原因を知るために、早めに受診することが大切です。反張膝の状態にある期間が長いほど、膝の変形や靭帯の損傷などの可能性も高くなります。 もし、姿勢の崩れや、筋力不足であれば、医師など専門家の指導を受けながら自分でセルフケアを行うことで反張膝による痛みの改善がみられる場合もあります。 また、サポーターを装着してリハビリを行うのも有効です。サポーターをすることで、膝が反るのを防ぐことができ、リハビリで筋肉のバランスが改善します。すると、痛みの原因となる膝への負担も減るため、反張膝に効果的です。 しかし、生まれつきの骨の変形がある、すでに関節が損傷してしまっているというような場合は、自分で修復することは不可能です。そのようなときは外科的手術が行われる場合もあります。骨を削って関節同士のかみ合わせを良くし、過伸展がおきないよう調整する手術を行います。 反張膝、つらい痛みの治療は再生医療という選択肢 膝の痛みの原因になる「反張膝」は、再生医療で治療するという選択肢もあります。再生医療では、自身の細胞を用いて関節の修復をはかるため、拒絶反応などの危険性が少なく、体への負担も最小限に抑えながら治療することができます。 まとめ・その膝の痛みは、X脚ではなく反張膝かもしれません!? 反張膝は膝だけでなく、股関節の痛みの原因ともなる場合があります。そして、反張膝である期間が長ければ長いほど、関節の変形や損傷も大きくなってしまうため、早めの受診が推奨されます。 治療法もさまざまですが、近年は再生医療に注目が集まっています。再生医療に興味をお持ちの方は、専門のクリニックに相談してみてください。以上、反張膝は膝の痛みの原因になるの?改善方法はある?について記させて頂きました。参考になれば幸いです。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
最終更新日:2024.06.21 -
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工場で長時間の立ち仕事!重量物の扱いなどが膝の痛みに与える影響について 工場勤務のように立ちっぱなしの時間が長かったり、重い荷物を運んだりすることの多い仕事をしていると、腰や膝の痛みが出てきてしまう人も多いのではないでしょうか。 今回は、工場勤務などで長時間立ちっぱなしでいることや重い荷物が膝の痛みに与える影響とその改善方法について紹介します。 工場勤務で膝の痛みが出る理由とは? 工場勤務では、同じ姿勢での作業や重い荷物を運ぶ機会が数多くあります。そのような状態が長く続くことにより、膝の関節や筋肉、靭帯が損傷しやすくなり、変形性膝関節症の原因になることがあります。 変形性膝関節症とは? 変形性膝関節症は、膝の関節やその周辺組織が損傷し、軟骨がすり減っていくことで症状が進んでしまう疾患です。 そのため、できるだけ同じ姿勢や状況が続かないようにすることが痛みの改善や進行の抑制に繋がります。 変形性膝関節症を予防するには? 休憩時間や手の空いた時間に、ストレッチやマッサージをするよう心がけましょう。 姿勢が前かがみや腰を反った状態などにならないよう自分でも気を付け、負担の少ない靴を選ぶようにしましょう。自分の靴のサイズを見直し、歩行時や重い荷物を持った際に衝撃を分散させることができるよう、クッション性の高い中敷きを敷くなどの工夫も必要です。 血行を良くするために膝にサポーターをする、関節を補強するためにテーピングをするなどの対処をすると、膝の痛みの予防や改善に効果的な場合もあります。 しかし、きつすぎるサポーターや自己流のテーピングは逆効果となってしまう場合もあるため、病院を受診してサイズやテーピングのやり方の指導を受けてから行うようにしましょう。 血行不良や筋肉のこわばりも変形性膝関節症や痛みの原因となります。 自宅でのマッサージや、適度なストレッチや筋力トレーニングを行って筋肉が固まらないようにすることも痛みの改善に繋がります。 勤務をしながら変形性膝関節症を予防するための対策 ・ストレッチやマッサージ ・前かがみ、反りった状態にならない意識 ・自分にあったサイスで負担が少ないクッション性のある靴や中敷きを利用 ・膝の負担を期限するサポーターやテーピングを活用 ・膝を支える筋力を強化するトレーニング 膝の痛みがつらいのなら、早めに医療機関を受診して! セルフケアをおこなっても症状が改善しない場合は、関節の炎症や損傷も考えられるため早めに受診するようにしましょう。 工場勤務は忙しいので休むのは難しいという人もいるかもしれません。 しかし、変形性膝関節所の症状が進んでしまうと、外科的な手術をしなければいけなくなることもあります。そうなる前に、適切な治療を受けたほうが良いですよね。 膝の痛みには再生医療という治療法を選択できる! 近年、再生医療という医療に注目が集まっています。 再生医療は、自身の細胞を用いて損傷を治療する方法で、手術のような大きな負担もなく、副作用も少なく済むというメリットがあります。また、治療期間も短く済むため、早期のお仕事復帰が可能になるでしょう。 工場勤務している中で、膝の痛みをごまかして毎日過ごしている人も多いかもしれませんが、関節や骨の損傷は、ほぼ自然治癒することはありません。 今以上に症状や損傷が進むのを防ぐためにも、早めに受診し、自分のライフスタイルや状況に応じた治療を受けるようにしましょう。 まとめ・工場で長時間の立ち仕事!重量物の扱いなどが膝の痛みに与える影響について 工場勤務は同じ姿勢や重い荷物を持つなどの負担が多く、膝の痛みが発現しやすい職業です。長時間の立ち仕事!重量物の扱いなど膝の負担をごまかさない!症状を悪化させないようにするためにも、早めに受診し、あなたに合った治療を受けるようにしてくださいね。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
最終更新日:2023.11.06 -
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ハイヒールを履いたときに「膝が痛くなる」原因や、痛みの改善方法について ハイヒールを履いていると膝が痛い!ということになってしまう…ということはありませんか? ビジネスシーンでも適度な高さを求められ、おしゃれをするときには重要なファッションアイテムであるハイヒールですが、なぜ、ハイヒールを履くと「膝が痛い」のでしょうか。 また、もし、膝の痛みの改善方法があるならば、知りたいですよね。 そこで今回は、ハイヒールを履いたときに「膝が痛い」ということになってしまう原因や、痛みの改善方法を解説します。 ハイヒールを履くと膝が痛い!その原因は? ハイヒールを履いている状態では、足の裏全体を地面につけて歩行することができません。 つまり、非常に不安定な状態にあります。 そして、ハイヒールを履いて歩くと膝を曲げる角度が小さくなり、十分に衝撃を吸収することができません。曲げる角度が小さいため、関節がクッションとして十分に力が分散されず、ダイレクトに膝関節に力がかかります。 また、ハイヒールを履くと足首の動きが制限され、その分の安定性を高めるために太ももの筋肉が働いた結果、膝関節への負担が大きくなります。 このように、ハイヒールという不安定な構造上、歩くときに均等に力を加えて歩くことができないため、膝に負担がかかり、「膝が痛い」という症状が出るのです。 ハイヒールを履いても「膝が痛い!」という状態にならないようにするには? ハイヒールを履くと膝が痛いのであれば、運動靴のような高さのない、足全体を保護する靴を履くのが一番です。 とはいっても、やはり女性はハイヒールを履きたいですし、ビジネスシーンではある程度の高さのあるヒールを求められることがあります。 そこでおすすめなのは、まずは、ヒールが高すぎないものを選ぶことです。 ヒールが高くなるにつれて、膝の関節の、内側への負担が増大し、その代わりに太ももや脛の筋肉は外側へ負担が増大した状態が続きます。 また、ヒールが細いと十分にかかとに力をかけることができません。そのため、前のめり姿勢になってしまい、結果、膝が痛い状態になります。 ですから、かかと部分をしっかりとサポートできる太さ・硬さがあるハイヒールを選ぶようにしましょう。 ハイヒールを履くと膝が痛い!痛みを改善するには? ハイヒールを履いて膝が痛いというときは、安静にするようにしましょう。そして、なるべくハイヒールを履く時間を短くするようにしてみてください。 変形性膝関節症などを発症してしまうと、治療にも時間がかかります。 そうならないためにも、痛みが続くようであれば早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けるようにしてくださいね。 まとめ・ハイヒールを履いたときに「膝が痛くなる」原因や、痛みの改善方法について ハイヒールを履くと歩行の際に足首に十分な力を加えて地面を蹴るという動作ができず、その負担を膝の関節やその周囲の筋肉が請け負った結果、「膝が痛い」という症状が出ることがあります。 ヒールが高いほど、踵が不安定な構造であるものほど強いので、ハイヒールを選ぶときはできるだけヒールが低く、かかとがしっかりしたものを選び、長時間履き続けないようにしましょう。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
最終更新日:2023.08.23 -
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立ち仕事で「膝が痛い」女性の膝の痛みを和らげる方法 「まだ20代で若いけれど、長時間の立ち仕事で膝が痛い」「重いものを持ったりすることで膝が痛む」など、日常生活に支障が出る膝の痛みを何とかしたいという人もいるでしょう。 仕事を休むことはできないと思うので、日常生活の中で膝の痛みを和らげる方法を紹介します。 こちらもご参照ください 20代で膝が痛い!立ち仕事が原因? 20代で膝が痛い…という女性で、立ち仕事をしている人は、その立ち仕事が膝の痛みの原因になっていることが考えられます。 痛みの原因としては、膝を使いすぎることで靭帯に負荷がかかっていることが考えられます。靭帯に負担がかかることで痛みが出始めます。 その後、さらに負荷がかかると靭帯損傷となり、放置することで軟骨などの他の部分にも影響があらわれるようになるため痛みを感じるようになるのです。 また、加齢とともに、日々の積み重ねで膝の骨や軟骨の変形、すり減ることにより、膝を動かす動作だけで痛みが増加していくこともあります。 休めない!立ち仕事の膝の痛みを和らげる方法 あまりに長い期間、膝の痛みが持続している時には手術を進められる場合もありますが、症状を和らげることは保存療法でも可能です。 サポーターの使用 サポーターには筋肉の働きを補助してくれる働きがあり、サポーターの固定によって安定感があるため動かしやすくなります。 痛みなどで動かしにくく筋力が落ちているような場合でも、ぐらつきをおさえることができるため、膝の動きをスムーズにしてくれます。 ストレッチや運動療法 膝関節への負担を減らすことに有効です。まずは運動の前に、ストレッチをして、筋肉をのばしてあげると良いでしょう。 体重管理 急激な体重増加や肥満体型であることは、膝への負荷が大きくなります。適正体重に近づけられるようにしていきましょう。 薬物療法 痛み止めの内服で日常生活がスムーズに送ることができます。お仕事のない時には、痛み止めを飲まずに過ごすなど調整をすると良いでしょう。 手術は最後の手段として、受けることができるので、まずは手術をしないで治すことを目指してみるとよいでしょう。 近年は、再生医療による治療を選択することもできます。スポーツ医療でも用いられることの多い再生医療は、患者さんの負担を抑えることができ、副作用も少なく済む治療法として注目を集めています。 まとめ・立ち仕事で「膝が痛い」女性の膝の痛みを和らげる方法 20代…など、若くても膝が痛いという悩みをお持ちの方はいると思います。特に立ち仕事をしている方だと、膝が痛い悩みで困っているということもあるでしょう。 今回は、休めない立ち仕事のつらい膝の痛みに対して、少しでも痛みが和らぐ方法についてご紹介しました。 膝の痛みは命に関わるものではないので、自分の意思に反して手術を受けさせられることはありません。 膝の痛みに長年悩んでいる方、手術はしたくないと思っている方は、この再生医療についても検討してみると良いでしょう。 監修:リペアセルクリニック大阪院
最終更新日:2024.01.19 -
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膝痛を改善し、登山がしたい!治す方法はあるのか 登山がブームとなり、挑戦する人も増えてきていますよね。また、ずっと登山が趣味で、長い間、登山を楽しんでいる人も多いと思います。 しかし、登山が好きという人の中には、「今後もずっと続けていきたいけれど、最近、膝痛がつらい、膝痛が治らないので登山ができない…。」と悩んでいる人もいるようです。 そこで今回は、「登山がしたいけれど、膝痛が治らない…早く治したい!」という人に向けて、膝痛の改善方法をご紹介します。 治らない膝痛は登山が原因? 膝痛の原因はさまざまで、登山をしている人の中には、登山そのものが膝痛の原因になっていることもあります。 登山で膝痛になる理由 登山で、なぜ膝痛になるのでしょうか。 一番の原因は、高低差のある道を長時間歩くことです。どうしても高低差のある道を歩くというのは、膝やその周辺の関節や軟骨に大きな負担を与えてしまいます。 そのため、登山をするときには、なるべく足への負担を軽減させることが大切です。 登山で膝痛に…改善方法は? セルフマッサージやテーピングやサポーターで補強することによって、登山のときに足にかかる負担を軽減することができます。また、足に負担のかかりにくい歩き方の指導を受けたり、杖を使うことも有効でしょう。 膝痛の原因は登山だけではない! 膝痛の原因は登山だけではありませんし、登山をしていると、必ず膝痛になる!ということでもありません。もともと膝の軟骨がすり減っているなど、膝自体に問題がある場合もあります。 そのような場合は、マッサージやテーピング、サポーターなどでの対処は難しいことがあり、膝の関節や靭帯の様子によっては、手術が必要になることもあります。 治らない膝痛を治すには手術しか方法はないの? 膝痛が治らない場合の原因として、関節やその周辺組織の損傷が考えられます。一度損傷したり、変形が進んでしまうと、自然治癒はほぼ不可能です。手術を行うことで、膝痛が劇的に改善し、再度、登山をしている人もいますから、登山がしたい!というのであれば、手術を検討するのも1つの方法です。 手術には骨切術のように骨の変形に合わせて人為的に骨を削って整える方法のほか、人工関節を入れる手術があります。人工関節手術は社会復帰も早く、膝痛が治らないと悩んでいた方の多くが改善を感じる手術でもあります。 しかし、人工関節には感染症のリスクがありますし、人工関節自体も加齢に伴い劣化していくため継続的な受診が必要などのデメリットも存在します。 登山をしたい!治らない膝痛を治す最新の方法とは? 最近注目を集めている治療法に、再生医療といった選択肢が挙げられます。 この再生医療では、自身の細胞で軟骨損傷を修復することで症状の進行を遅らせ、膝痛の改善を促します。外科的手術と比べて身体への負担も少なく、高齢の方でも受けることができます。また、副作用が少なく高い効果が期待できる治療法として話題になっています。 「膝痛が治らない、でも、また登山を楽しみたい!」と思っているのであれば、検討してみる価値のある治療法です。 まとめ・膝痛を改善し、登山がしたい!治す方法はあるのか 治らない膝痛を改善して、登山を楽しむための方法についてご紹介しました。軽度の痛みであれば、まずは自分でもできるマッサージや筋力トレーニングなどのケアを行い、普段から関節や筋肉を労わって過ごしてみてください。 生活に支障がある、登山ができないほどの膝痛が治らないという場合は、早めの受診をおススメします。外科的手術だけでなく、再生医療という最先端の方法も治らない膝痛の改善に効果が期待できますよ。ぜひ、検討してみてくださいね。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらもご参照ください
最終更新日:2023.09.15 -
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登山の後、原因不明で膝が腫れた!そんな場合の原因と予防、治療法について 登山で膝が腫れてしまった!そんな経験はありませんか?登山で膝が腫れると、ぶつけたわけでも、転んだわけでもないのに…少し足が疲れただけなのに、なぜ腫れたの?など、原因が分からず不安になってしまう人もいるかもしれません。 今回は、登山の膝の腫れの原因について解説します。 登山で膝が腫れる?その原因は? そもそも、膝が腫れる…という状態は、膝に何が起きているのでしょうか。腫れとは炎症などが原因で体の一部の血液量が増加し、コブのように膨らむことです。同時に赤みが出たり、熱を持ったり、痛みを感じることもあります。 炎症は生体の防御反応と考えられており、細菌やウイルスなどが侵入した感染症や、筋肉や靭帯の損傷でも生じ、痛みや腫れとして発現します。 登山で膝が腫れる原因 登山での膝の腫れは、膝に継続して大きな負担がかかることにより起こります。登山は平坦な道と比べ、高低差のある道を長時間歩くことになるためより負担や衝撃がかかりやすい状況にあります。 この負担や衝撃が筋肉や靭帯、骨の変形や軟骨のすり減りを起こした結果、炎症が起き、膝の腫れや痛みとして現れるのです。さらに、加齢により半月板や軟骨は劣化し、より変形しやすくなっているため登山のようなスポーツでは変形性膝関節症の症状として腫れや痛みを引き起こすこともあります。 登山で膝が腫れる!予防法 登山のように、足に負担がかかりやすいスポーツをする際には、あらかじめテーピングやサポーターで固定し、なるべく負担や衝撃を少なくした状態にしておくことが必要です。 そうすることで、登山で膝が腫れるのを予防する効果が期待できます。 登山で膝が腫れる!治療法 登山で膝が腫れる原因はさまざまで、その症状に応じて選択される治療法も異なります。まずは安静にしましょう。 湿布などを貼って様子を見るのもおすすめです。しかし、2~3日間安静にしても膝の痛みが治まらないという場合は、なるべく早く医療機関を受診し、適切な治療を受けることが大切です。 まとめ・膝登山の後、原因不明で膝が腫れた!そんな場合の原因と予防、治療法について 登山で膝が腫れる原因や予防方法を紹介しました。 快適な登山ライフを続けるためにも、サポーターやテーピングの活用は有効です。もし、膝が腫れてしまったというような場合は、まずは安静にし、痛みや腫れが引かないようであれば、医療機関を受診しましょう。 また、膝の状態をきちんと把握しておくことも大切です。登山をすると膝が腫れる、痛みが出るということを繰り返しているなら、医療機関を受診し、登山が可能な膝の状態かどうかを診断してもらうと安心です。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
最終更新日:2023.08.28 -
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膝を痛めない!登山の仕方と歩き方の具体例について 自分に合う登山靴を購入して、テーピングやサポーターも使って、杖も使っているのに登山をすると膝が痛い!という方はいませんか?そのような方は、歩き方を見直してみることが必要です。 今回は、登山で膝を痛めない歩き方を紹介します。 平地を歩くときの歩き方とは違う?登山で膝を痛めない歩き方とは? 平地では、踵から着地し、体の重心の軸は歩幅の中間に持ってくるように歩きます。しかし登山では、靴全体で足を下ろして地面をとらえるように歩きます。重心は踏み出した前足へゆっくりと移し、それを繰り返します。 足全体で着地することで足関節も大きく使い、衝撃が膝関節にダイレクトに伝わらず、分散されるので、膝を痛めにくくなります。また、このときの膝の関節の向きにも注意するようにしましょう。 膝が内側や外側にずれて内股やガニ股の状態で歩くと、関節がねじれた状態で歩き続けることになります。この関節のねじれが痛みへと繋がってしまうので、登山で膝を痛めないように歩くためには、膝関節がまっすぐ正面を向いた状態で歩く必要があります。 両足のつま先がそろって正面を向き、膝を曲げるときにまっすぐと正面に動かし、膝とつま先が同じ方向を向くようにして歩きましょう。歩くときの癖は、体の硬さが原因の場合があります。 股関節や足首の関節が硬かったり、長年の偏った体の動かし方が癖になっていると、正しい歩き方へ矯正するのに時間がかかります。日頃からストレッチや柔軟体操をしたり、歩行時以外の姿勢にも気を付けて過ごすようにしましょう。 登山で膝を痛めない歩き方の具体例 具体的に、登山で膝を痛めない歩き方を具体的にご紹介します。 ・背筋を伸ばし、おなかを引き締めて歩く ・顎を引き、前を向いて歩く ・歩幅は大きすぎないようにする。着地したときに膝が軽く曲がって衝撃を吸収できるような歩幅が理想的 ・腕は足の動きに合わせて軽く振り、首はまっすぐに保ってゆらさないようにする ・着地は踵だけで行わず、足裏全体で地面をとらえるようにする まとめ・膝を痛めない!登山の仕方と歩き方の具体例について 登山で膝を痛めない歩き方は、良い姿勢で、どこか一か所に負担がかからないようにゆっくりと重心を移動させ、足裏全体で地面を蹴り、着地するという歩き方です。この際につま先と膝が同じ方向を向くように歩くことで、関節のねじれも防止できます。 とはいっても、長年の歩き方の癖があると、なかなか自分で歩き方の癖に気づいたり、直すということが難しいかもしれません。そのような場合は、登山ガイドに指導してもらうなどして、早いうちに歩き方を矯正するようにしましょう。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらもご参照ください
最終更新日:2024.08.30 -
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登山好きのために!膝の痛みを軽減する靴の選び方! 登山靴の選び方で、膝痛を軽減、予防することはできるのでしょうか?登山グッズは数多くあり、登山靴もたくさんの種類があります。特殊な靴ですし、安い買い物ではないので、せっかく購入するなら良いものを選んで、長く使いたいですよね。 そして、登山のときには長く歩いても疲れにくい、膝痛を感じにくく、痛みを予防できるような靴を探したいという人も多いと思います。そこで今回は、登山靴と膝痛の関係、靴の選び方について紹介します。 膝の痛みを発症しない登山靴の選び方 登山靴を選ぶとき、サイズや履き心地、値段、着脱のしやすさなどを考慮する人は多いと思います。しかし、他にも注意して選びたいことがあります。それは、靴底の硬さは歩行に影響を及ぼすという研究結果があるためです。 硬すぎる靴底は関節運動を制限し、転倒リスクを高めます。一方、中敷きを硬くすると歩行時に力が入れやすく、歩きやすくなるでしょう。 膝痛を予防する!おすすめの登山靴の選び方 登山靴を選ぶときには、まず、基本の日常生活における正しい靴の選び方をしましょう。 正しい靴の選び方[基本] ①靴の中敷きが取り外せる ②靴のつま先部分で足指が自由に動かせる空間がある ③かかと部分が硬くてしっかりと支えられる ④靴の全方部が柔らかく、足指の付け根が楽に曲げられる ⑤紐やマジックテープでしっかりと固定ができる この条件を満たしている靴を履くと、日常生活でも疲れにくい歩行を続けることが可能です。 登山靴の選び方 登山靴は、正しい靴の選び方[基本]の①から⑤を満たしていることにプラスして、以下の⑥から⑧を満たしたものがおススメです。 ⑥かかと部分に硬さのある ⑦ソール(靴底)に十分な剛性がある ⑧防水性がある このような条件を満たす登山靴であれば、膝への負担もかかりにくく、快適な登山を楽しめるでしょう。また、登山する山の標高によっても靴を使い分ける必要があります。 自ら登山靴を選ぶのが難しいという場合は、靴屋さんに選んでもらうと安心ですね。 まとめ・登山好きのために!膝の痛みを軽減する靴の選び方! 登山のときには、自分に合った登山靴を履いていないと、うまく力を入れることができず、関節に負担をかけてしまうため、膝痛を発症する恐れがあります。楽しい登山になるはずが、登山靴の選び方を間違えてしまったがために膝痛になり、台無し…なんていうことにならないようにしましょうね。 もし、軟骨のすり減りなど、膝にトラブルを抱えているときは、登山靴の選び方で膝痛を軽減することは難しいかもしれません。膝痛がつらいということであれば、早めに医療機関を受診し、適切な診断・診療を受けるようにしましょう。 つらい膝痛の悩みを軽減し、登山靴を履いて元気に登山を楽しみたい!という方は、近年注目を集めている再生医療による治療を検討することもできます。興味をお持ちの方は、再生医療についての情報もチェックしてみてくださいね。 以上、膝痛を解決する登山靴の選び方!おすすめの登山靴について記させて頂きました。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
最終更新日:2023.09.15