ハイヒールを履いたときに「膝が痛くなる」原因や、痛みの改善方法について
公開日: 2020.07.12更新日: 2024.12.05
ハイヒールを履いていると膝が痛いとお悩みの女性は多いはず。
ハイヒールを履いていると、足の裏全体を使って歩行できません。そのため、歩行の衝撃が分散されず膝の負担が増えます。
今回は、ハイヒールを履いたときに膝が痛くなる原因や、痛みの改善方法を解説します。ハイヒールを履いたときに膝の痛みがある方は参考にしてみてください。
この記事を読むと分かること |
目次
ハイヒールを履くと膝が痛い!その原因は?
ハイヒールによる膝の痛みの主な原因は、不安定な姿勢による膝関節への負担集中です。
ハイヒールを履いている状態では、足の裏全体を地面につけて歩行できません。つまり、非常に不安定な状態にあります。
そして、ハイヒールを履いて歩くと膝を曲げる角度が小さくなり、十分に衝撃を吸収できません。曲げる角度が小さいため、関節がクッションとして十分に力が分散されず、ダイレクトに膝関節に力がかかります。
また、ハイヒールを履くと足首の動きが制限され、その分の安定性を高めるために太ももの筋肉が働いた結果、膝関節への負担が大きくなります。
ハイヒールは不安定な構造上、均等に力を加えて歩けないため、膝に負担がかかり膝の痛みが出るのです。
ハイヒールを履いても「膝が痛い!」という状態にならないようにするには?
ハイヒールを履いても膝が痛くならない方法を紹介します。
具体的な内容は以下の2つです。
ハイヒールを履いても膝が痛くならない方法
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歩く際の衝撃が膝に集中しているため、膝の負担を分散させるように工夫しましょう。
ヒールが低くて太い靴を選ぶ
靴のヒールが高くなると、膝の内側へ負担が集中します。一方、太ももや脛の筋肉は外側の負担が大きくなります。
また、ヒールが細いと十分にかかとに力をかけられません。そのため、前のめりの姿勢になり、膝に痛みが生じます。
ハイヒールを履いても膝が痛くならないように、かかと部分をしっかりとサポートできる太さ・硬さがあるハイヒールを選ぶようにしましょう。
正しい歩き方を身につける
ヒールを履いても膝が痛くならないようにするには歩き方も重要です。
着地の際は、膝を伸ばすと負担がかかりにくくなります。4~6㎠のミドルヒールの場合、かかとから着地するのもポイントです。
膝にやさしいハイヒール選びと歩き方に気を付けてみてください。
ハイヒールを履いた際の痛みを改善するには?
ハイヒールを履いて膝が痛いときは、安静にしましょう。そして、なるべくハイヒールを履く時間を短くするようにしてください。
変形性膝関節症などを発症してしまうと、治療にも時間がかかります。
そうならないためにも、痛みが続くようであれば早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けるようにしてください。
ハイヒールを履く前にできる!膝の痛みの予防方法
ハイヒールを履く前にできる予防方法である、簡単なストレッチを2種類紹介します。
手軽にできるので、すきま時間や外出前に実践してみましょう。
膝の曲げ伸ばしストレッチ
曲げ伸ばしを繰り返して1日100回を目安に |
太もも前面の筋力アップが期待できるストレッチです。膝が痛む方は、無理のない範囲で行いましょう。
つま先の曲げ伸ばしストレッチ
1日5回~10回を3セットが目安です |
上記のストレッチはバスタオルを用意しましょう。
こちらのストレッチも太ももの前側から内側の筋力アップに効果があります。
ハイヒールを履いて膝の痛みが慢性化したら早めに医療機関を受診しよう
ハイヒールを履くと歩行の際に足首に十分な力を加えて地面を蹴る動作ができず、その負担を膝の関節やその周囲の筋肉が請け負った結果、「膝が痛い」症状が出る場合があります。
症状が軽度であれば安静にしつつハイヒールを控えたり、ストレッチをしたりして対処しましょう。
慢性的に痛みがあったり強い痛みが続いたりする場合は、変形性膝関節症が疑われるので医療機関の受診をおすすめします。
当院では、一般的な病院ではできない再生医療を取り扱っています。手術や入院をせずに痛みの根本から向き合いたい方は、お気軽にご相談ください。