再生医療とは
誰もが一度は経験されている、すり傷などでかさぶたが出来て”自然と傷が治る”皮膚の再生や、骨折しても徐々に骨がつながっていくような自然治癒・再生する体の機能、わかりやすく言うと再生医療とはこのような自然治癒力=「再生する力」を活かした最先端の医療になります。
ヒトの体は元々1つの細胞からできている
私たち人間の身体は、
たった1つの細胞からはじまりました。
人間が誕生するには、卵子が精子と結びつき受精卵となり、徐々に細胞分裂を繰り返し、やがて神経や筋肉、骨、皮膚などを形成し、ヒトの形となるまで約40週間かかります。ヒトの細胞は約60兆個あると言われており、常に新しい細胞と入れ替わりながら命(いのち)を維持しています。ヒトにかかわらずですが、生き物の最小単位は細胞の一つひとつであり、その集まりが個体となっています。ヒトも細胞単位で遡っていくと一つの受精卵である、ということが言えます。
七変化できる細胞の存在
私たちの細胞には、受精卵のように様々な細胞に姿を変えることのできる能力を持った細胞が少しだけ存在しています。それが幹細胞です。幹細胞は普段身体の奥で眠っていますが、壊れて働けなくなった細胞をみつけたり、細胞の数が減って足りないと判断すればムクッと起き上がり、自ら分裂しその細胞を補うことで、からだの機能を修復してくれます。
幹細胞を利用した再生医療
幹細胞には、色々な細胞に分化(変化)する能力があります。つまり、心臓、肝臓などの臓器、皮膚などの組織、関節や骨や軟骨や筋肉にもなり得る細胞です。
もともと身体には、損傷したり弱ってきた部分を修復しようとする働きが備わっています。幹細胞を利用した再生医療は、この修復しようとする幹細胞の働きを何千、何百万倍も増幅させて、すり減った軟骨や機能不全になった臓器に集中的に働きかけ、機能回復をすることで、本来カラダがもっている正常の機能に再び戻すこと(再生)を目的とした医療です。
つまり自身だけでは修復ができなかった部分を新しく再生する、というイメージを持っていただけたら良いと思います。それが当クリニックで行っている、自己脂肪由来幹細胞治療です。
自己脂肪由来幹細胞治療は、この幹細胞を生体外で培養し、一定の量まで増やしてから患者さま本人のカラダに戻す方法です。
国内外の数々の医療研究機関によって効果やメカニズムが研究されています。
また、自分自身の幹細胞なので安全性も高くアレルギーや拒絶反応といった副作用がありません。
今、最も注目されている最先端医療技術です。
ONE POINT
幹細胞は、骨髄やさい帯血、内臓臓器や脂肪などの中にいます。
当院では身体への負担が少ないお腹の脂肪を採取しております。
過去の研究にて
幹細胞治療効果が示唆されている疾患
- 血管の病気
- 心筋梗塞、脳梗塞、腎不全初期、認知症初期、糖尿病などの下肢の虚血など
- 神経の病気
- 小児麻痺、認知症、脳梗塞、パーキンソン、その他
- 骨・軟骨の病気
- リウマチ、変形性関節炎
- その他の疾患
- 糖尿病、肝臓病、免疫疾患(難治性の膠原病)、ぜんそくなど
- 予防的効果
- 疾病の予防、体全体の若返りなど
CPCの培養技術
自己脂肪由来幹細胞治療を行うにあたり、とても大事なポイントは培養技術です。
幹細胞の培養は、CPC(細胞加工施設)で行われます。
培養した幹細胞は生きているものを投与しないと意味がありません…
もう一つの再生医療
これまでにご紹介した再生医療は第2種再生医療にあたります。
これとはまた別に、第3種再生医療というものもあり、PRP(多血小板血漿)療法と呼ばれています。
ご自身の血液成分を利用したもので、培養はしません。
PRPは現在、様々な医療機関でも取り扱っており、歯科や美容クリニックなどでもよくみられる治療です。
治療はカンタン!!
3ステップですぐにお帰り頂くことが可能です
採血
遠心分離し血漿成分を抽出
患部へ注射
安全な治療
- 炎症を抑える働きがあり、痛みの緩和に繋がります。
- 日帰りで行うことができます。
- 幹細胞治療よりも比較的安価で行えます。
当院で取り扱いができる部位
- 関節内注射
- 局所注射