七変化できる細胞の存在
私たちの細胞には、受精卵のように様々な細胞に姿を変えることのできる能力を持った細胞が少しだけ存在しています。それが幹細胞です。幹細胞は普段身体の奥で眠っていますが、壊れて働けなくなった細胞をみつけたり、細胞の数が減って足りないと判断すればムクッと起き上がり、自ら分裂しその細胞を補うことで、からだの機能を修復してくれます。
幹細胞を利用した再生医療
幹細胞には、色々な細胞に分化(変化)する能力があります。つまり、心臓、肝臓などの臓器、皮膚などの組織、関節や骨や軟骨や筋肉にもなり得る細胞です。
もともと身体には、損傷したり弱ってきた部分を修復しようとする働きが備わっています。幹細胞を利用した再生医療は、この修復しようとする幹細胞の働きを何千、何百万倍も増幅させて、すり減った軟骨や機能不全になった臓器に集中的に働きかけ、機能回復をすることで、本来カラダがもっている正常の機能に再び戻すこと(再生)を目的とした医療です。
つまり自身だけでは修復ができなかった部分を新しく再生する、というイメージを持っていただけたら良いと思います。それが当クリニックで行っている、自己脂肪由来幹細胞治療です。
自己脂肪由来幹細胞治療は、この幹細胞を生体外で培養し、一定の量まで増やしてから患者本人のカラダに戻す方法です。
国内外の数々の医療研究機関によって効果やメカニズムが研究されています。また、自分自身の幹細胞なので安全性も高くアレルギーや拒絶反応といった副作用がありません。
今、最も注目されている最先端医療技術です。
ONE POINT
幹細胞は、骨髄やさい帯血、内臓臓器や脂肪などの中にいます。
当院では身体への負担が少ないお腹の脂肪を採取しております。
当院の自己脂肪由来幹細胞治療の特長
当クリニックは、膝、股関節、肩などの関節疾患や脳卒中、脊髄損傷、糖尿病や肝臓病に特化して再生医療を行うことができる医療機関です。
膝などの関節内に1億の幹細胞を注入でき、さらに加えて関節内に幹細胞と同時にPRPも注入することによって、治療の効果を最大限に引き出すことを可能にしたのが当院の特長です。
再生医療は、ご自身の血液や脂肪を利用するため、アレルギーや拒絶反応といった副作用の心配がありません。
また、CPC(細胞加工施設)の高い技術力により、細胞の生存率が高くカラダに定着しやすいのも大きな特長の一つです。
- 2億個の細胞を
投与可能
※但し適応による - 高い
安全性 - 入院不要
日帰り - 身体への
負担が少ない - 高い技術力を
もったCPC
幹細胞治療の種類
静脈注射(点滴)
- 対応疾患
- 脳卒中 | 脊髄損傷※ | 糖尿病 | 肝臓疾患
幹細胞を用いた治療は皮膚や関節内への注射だけではなく、点滴としての静脈内注射を行っております。幹細胞の点滴治療は高い技術と経験が必要とされ、受けられる医療機関が全国でも圧倒的に少ないのが実情です。
点滴することで、血管に入った幹細胞は全身に行き渡り、損傷している臓器や組織の機能回復や修復を促します。実際、国内外の医療研究機関では脳卒中(脳梗塞、脳出血)や脊髄損傷以外にも糖尿病や肝疾患、リウマチなどの自己免疫疾患、心疾患、肺疾患などにも治療効果があるとの報告がされております。
※脊髄損傷は、当院独自の「脊髄腔内ダイレクト注射療法」という画期的な手法もございます。詳しくは、こちらをご覧ください
関節注射
- 対応疾患
- 膝 | 股関節 | 肩 など
従来の治療では、ひざ・股関節・肩などの痛みの緩和のために、薬を飲んだり、ヒアルロン酸やステロイドの注射をする方法しかなく、それでも病状の進行が止まらないときは、からだの負担の大きい人工関節の手術や関節鏡の手術などをせざるを得なくなります。
「痛みを緩和するか、大きな手術をするか」という二者択一を迫られることが多い状況です。そのため、手術を受けたくない方や手術を受けることができない方は、痛みを我慢して生活するしか方法がありませんでした。
関節の再生医療では、すり減った軟骨や組織の修復を促すことで痛みを改善する治療を行います。
このような方にオススメ
- 人工関節や関節鏡などの手術を勧められたが抵抗がある
- 入院するための休みが取れない
- 今の治療に成果が感じられない
スポーツ外傷・障害
- 対応疾患
- 半月板損傷 | 肩腱板損傷 | 膝靭帯損傷 | 膝蓋腱炎(ジャンパー膝) | 肘内側(ゴルフ肘)上顆炎 | オスグッドシュラッター病 | 肘外側(テニス肘)上顆炎 | 肉離れ(筋断裂) | 手首の靭帯損傷 | アキレス腱炎 | TFCC損傷 | 足首靭帯損傷 | 足底腱膜炎 | 腱鞘炎
スポーツ選手やアスリートはケガを負うことで、治療やリハビリに時間を費やし、復帰までに大きなロスが生じます。また手術までになると復帰までの時間が更に長くなり、引退の原因となることが多いです。
そこで、関節、靭帯、筋肉、骨といった組織の修復に効果的なPRP療法や、自己脂肪由来幹細胞治療を行うことによって、回復を早めて早期のスポーツ復帰を目指します。
このような方にオススメ
- 慢性化してしまった症状を完治させたい方
- 薬剤アレルギーが心配で治療ができていない方
- 定期的にステロイド治療を続けている方
- スポーツしていて早期治療を希望する方
自己脂肪由来幹細胞治療の流れ
下腹部周辺を1センチほど切開し、
米つぶ2粒程度の脂肪を採取
CPC(培養施設)で培養・増殖
※約4~6週間
患部へ注射
点滴
※治療を受ける前に感染症などに罹患しているかを確認しなければいけません。
そのため、事前に指定する項目の血液検査を受けていただいてから来院、または当院にて実施させていただくことが必須条件となります。
検査にかかった費用は患者さまのご負担となります。
細胞を使用した再生医療の違い
幹細胞を用いた再生医療には、大きく分けて2つのやり方があります。
第2種再生医療 幹細胞治療の種類 |
自己脂肪由来幹細胞治療 当院で提供するもの |
ADRC(脂肪組織由来再生幹細胞治療) セルーション(Celution) |
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細胞採取法 | 下腹部周辺を1センチほど切開し、米つぶ2粒程度の脂肪を採取。 幹細胞を培養し、1000万個~2億個に増やして体内に戻す方法 (関節内注射か点滴投与かによって個数が変動します) |
腹や太ももから300~500ccの脂肪採取し 培養せずに体内に戻す方法 |
身体への負担 | 培養によって幹細胞を増やすため、体の負担は少ない。 傷も小さく、痛みもほとんどない |
たくさんの脂肪を取るため身体の負担が大きく 高齢者や皮下脂肪の少ない方には不向き。 術後採取部の痛みが残る |
幹細胞の数 | 治療する部位によって1000万~2億個 | 培養して増やさないので採れる量に限りがあり、 培養より数少ない |
投与方法 |
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期間 | 約4~6週間 | 1日ですむ |
当院では、おへその横からほんの少しだけ脂肪を採取することで培養することが可能です。
身体への負担はほとんどありません。局部麻酔で少しだけ切開するだけです。
麻酔が切れると少し痛みがありますが、すぐに治る傷です。
また、当院で行っている自己脂肪由来幹細胞治療は、培養によって幹細胞の数をたくさん増やしますのでカラダに投与した時の効果も期待できます。
CPC(細胞加工施設)について
自己脂肪由来幹細胞治療を行うにあたり、とても大事なポイントは培養技術です。幹細胞の培養は、CPC(細胞加工施設)で行われます。
- 1培養した幹細胞は生きているものを投与しないと意味がありません。その生存率の高さが身体への定着率に大きく関わります。
- 2ただ幹細胞を増やすだけではなく血管の中をスムーズに動ける大きさのものを選定する作業も大事なポイントです。
リペアセルクリニックが提携しているCPCは、脂肪由来の幹細胞は培養するだけでも難しいといわれている中、①と②までも高い水準で実現させている国内でもトップクラスのCPCとなっています。
このような方にオススメ