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スポーツ選手は体を酷使しますので、さまざまな体の不調をもたらしやすいです。バスケ選手も、バスケットボールというスポーツの特性上、体の不調が現れやすくなっています。 そこで、バスケ選手に見られる「前十字靱帯損傷」について解説します。 前十字靱帯損傷とは? 「前十字靱帯損傷」とは、膝関節の中にある靭帯である膝前十字靱帯が損傷を起こしている状態です。 膝前十字靱帯とは、運動するときに膝を安定させる働きがある靭帯で、大腿骨と脛骨をつなぐ役割をしています。 膝前十字靱帯の損傷はスポーツ外傷として頻度の高いものであり、ジャンプ後の着地や走っている最中の急な方向転換やストップなどによって膝関節に急激な回旋力が加わることで発生します。 ある病院行った調査では、中高生に行った前十字靱帯損傷の手術の割合として、バスケを行っている生徒が多かったことがわかっています。 そして前十字靱帯損傷になると、主に膝の不安定さや違和感が症状として現れることが多いです。 前十字靱帯損傷の治療法 前十字靱帯損傷の治療法は「手術」か「保存療法」になります。 手術では、損傷した膝前十字靱帯の再建手術を行います。特にスポーツに復帰したい人にとって必要な治療法となり、手術の方法や時期は患者さんの症状によって異なります。 スポーツへの復帰を考慮しない場合は、症状次第では保存療法が選択される場合もあります。 どちらの治療法でも、ある程度の膝の安静が必要となり、スポーツへの復帰を考慮するバスケ選手にとっては歯がゆい期間となるでしょう。 前十字靱帯損傷と再生医療 前十字靱帯損傷の治療法として、新しい選択肢となる「再生医療」が注目されています。 再生医療は患者さんの体から採取した細胞を利用して、患部の再生を促す治療法で、そのメリットの1つに「治療期間が短い」ことが挙げられます。 患部の再生を促す治療法となるため、従来の治療法よりも早い期間で治療が完了する可能性が高いのです。 また、「体への負担が少ない」ことも大きなメリットです。 手術は保存療法と比較して早期に治療できる可能性が高い一方で、患者さんの体への負担が大きいというデメリットがあります。 再生医療は幹部への注射が基本となるため、従来の手術療法のような大掛かりな手術を必要としません。 日本ではまだマイナーな方ではあるのですが、海外を中心に有名なスポーツ選手が再生医療で体の故障を治療したという実績があります。 まとめ 前十字靱帯損傷は膝の故障であり、スポーツだけでなく日常生活にも大きな問題となります。 再生医療はさまざまなメリットがある治療法であり、膝のトラブルに悩んでいるバスケ選手に対して、早期の復帰に役立つ治療法としておすすめできます。 こちらも併せてご参照ください
2019.09.03 -
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前十字靭帯断裂は手術をすれば復帰ができる ひざの内部に位置し、太ももの骨(大腿骨)とすねの骨(脛骨)をつなぎとめるているのが前十字靭帯ですが、何かの拍子でこの靭帯が断裂した後、できることなら手術しないで治したいと思う方も多いと思います。 しかし、前十字靭帯断裂は手術しないで治すことができるのでしょうか? 手術しないと生活の質が悪化の一途をたどる前十字靭帯断裂 前十字靭帯断裂は大腿骨と脛骨をつなぎとめ、ひざの可動域を制御して、スムーズな歩行・運動をするための大切な靭帯です。サッカーやバスケットボールなどでひざがねじれた状態で着地し、体重が強くかかったときこの靭帯が断裂することがあります。 前十字靭帯断裂後には腫れと痛みが出ますが、「何とか我慢できるから病院に行かなくていいや」とそのまま放っておくとやがて腫れと痛みが軽減します。痛みが軽減するので、一見治ってきたように思えるかもしれませんが、実はそうではありません。 その後の生活でひざがうまく使えず、ひざがずれるような感じや、ひざがガクッと外れるような感じを頻繁に経験するようになり、この状態がずっと続きます。 ひざの可動域が低下するので立ち仕事やスポーツをする人はとくに不便さ、不快さを感じますし、関節内の半月板や軟骨への負荷が強くなることで、これらの部位が損傷してしまう可能性が非常に高まります。 そうなると痛みは強まりますし、日常の身体活動で生じるストレスがどんどん強まっていきます。 前十字靭帯断裂は手術しないでいると永久に治らない 断裂した前十字靭帯は放置しておいても、そのうちつながる…ということはありません。残念ながらそこまで私たちの身体は都合よくできていないのです。完全に断裂した靭帯はもうつながってくれません。 では切れた靭帯同士をつなぎ合わせる手術すれば元のように動くのでしょうか?実は、つなぎ合わせる手術をしても靭帯は以前のようには動いてくれないのです。 しかし、なす術がないということではありません。身体の一部を切り取って新しい靭帯を作ることができます。新しい靭帯になることができるのは半腱様筋腱というひざの内側にある腱、もしくは膝蓋腱というひざの前方にある腱です。 断裂した前十字靭帯を除去した後、大腿骨と脛骨それぞれ前十字靭帯のあった場所に穴を開け、それぞれの穴に切り取った一本の腱を詰めて固定します。つなぎ合わせた腱は始めのうちは身体から分離しているので血液を介する栄養補給ができず細胞が壊死し、弱くなります。 ただ、1ヶ月程度で骨と腱をつなぐ血管ができ、半年後には靭帯としての役割を担えるようになってきます。理学療法士の指導を受けながらリハビリを行い、移植手術を受けたほとんどの人は8~10カ月程度でスポーツができるレベルにまで回復します。 ですから、前十字靭帯断裂の場合は手術しないで放置することはせず、信頼できる医師に手術をしてもらって、しっかり治すようにしてくださいね。 まとめ・前十字靭帯断裂は手術をすれば復帰ができる 前十字靭帯断裂は手術しないで放置しておくと、治るどころか、どんどん他の部位にまで負担と損傷を広げてしまいます。結果、生活の質を悪化させていくことになってしまいます。 しかし、前十字靭帯断裂は手術をすればほとんどの場合、スポーツができるほど復活できます。一時的に治療・リハビリでスポーツを休むことになってしまうとは思いますが、早く治療をしてきちんと治す!ということを検討したほうが賢明でしょう。 こちらも併せてご参照ください 監修:院長 坂本貞範
2019.07.02 -
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サッカーでよくみられる前十字靭帯断裂は放置で重症化!手術が正解 サッカーのプレイ中、相手からのスライディングタックルなどを受けて不自然な態勢で転倒したとき、太ももとすねをつなぐ前十字靭帯が断裂してしまう「けが」発生することがあります。 プロのサッカー選手にも前十字靭帯断裂はたびたび見られ、復帰には長期間の休養を余儀なくされてしまいます。こちらの記事では、そんな前十字靭帯断裂について詳しく見ていきたいと思います。 サッカーで「前十字靭帯断裂」が起こる理由 サッカーは、前十字靭帯断裂を非常に起こしやすいスポーツです。ヘディングをするために高く跳んだり、相手からのチャージを受けてもつれたりして、ひざがねじれた状態で片足着地したとき、着地した足で前十字靭帯断裂が起こりやすくなります。 またスライディングタックルを受け、足元をすくわれ、ひざが内側にねじれた状態で倒れたときもねじれた足に前十字靭帯断裂が起こることがあります。前十字靭帯断裂を起こした人の多くは、「ケガする瞬間、身体の中からブチっと切れた音が聞こえた」といった言い方をします。 断裂した直後、ヒザが支えを失うのでぐらぐらした感覚を覚え、数時間後にはひざが大きく腫れだし、痛みが出てきます。痛みはしばらくするとおさまりますが、ひざをひねるときや、止まろうとしたときに、ひざが外れるような不安定な感覚がいつも付きまとうようになります。 サッカーで多い前十字靭帯断裂は放置ではならない 前十字靭帯断裂は生活の質を大きく低下させてしまう重大な負傷です。 ひざが腫れて熱を持ち、痛みが長く続きます。また動くたびにひざが抜けるような感じがして思うように動けずストレスが大きくなっていきます。 前十字靭帯はひざの可動域を調節する大切な靭帯です。断裂を放置しておくと半月板や軟骨に強い負担がかかってしまい、これらの部位まで損傷を生じる可能性が高くなります。 残念なことに「前十字靭帯が断裂した場合、自然に治ることはありません」 もし、サッカーなどで前十字靭帯断裂になったらすぐに手術を受けるようにしましょう。 前十字靭帯断裂の手術というと、「前十字靭帯を断裂した場合、切れた靭帯同士をつなぎ合わせればいいんでしょ」と考えた人がいるかもしれません。これも残念なことなのですが、切れた前十字靭帯同士をつないでももう元のように機能しないのです。 ですから、前十字靭帯断裂の場合、ひざ内部の腱(半腱様筋腱)やひざ前方の腱(膝蓋腱)を切り取って移植して新しい靭帯を作る手術を行うのです。手術後すぐはケガする前のように自由にグラウンドを走り回って、サッカーを楽しむことはできません。 新しい靭帯に血が通い、身体の一部として定着して靭帯の機能を持つようになるまで、じっくりとリハビリを続けていく必要があります。前十字靭帯断裂で再建手術をしたサッカー選手は、たいていの場合、復帰まで1年近く時間を要しています。 まとめ・サッカーでよくみられる前十字靭帯断裂は放置で重症化!手術が正解 サッカーではプレイ中、不自然な状態で地面に着地するケースが多く、それと比例するように前十字靭帯断裂が起こりやすくなります。もしも前十字靭帯断裂になったらすぐに靭帯の再建手術を受けるようにしましょう。 放置しておくと半月板や軟骨など他の部位に強い負担がかかり、痛みをさらに広げてしまいかねませんし、思うように動けないストレスで日々の生活が楽しめなくなってしまいます。 じっくりとリハビリをしながら新しい靭帯をきちんと体の一部にしてまた元気にピッチに戻りましょうね。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらも併せてご参照ください
2019.07.02 -
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スポーツに多い前十字靭帯断裂!一般人が発症した場合の対処法 前十字靭帯断裂は、バスケットボールやサッカーなどの激しい動きをするスポーツをする人で特によく見られます。 前十字靭帯とは、ひざの位置にあって太ももとすねをつないでいる靭帯のことで、前十字靭帯断裂というケガをすると当然痛いですし、思うように足を動かせないストレスに悩まされます。 深刻なのは立ち仕事をしている人が前十字靭帯断裂をしてしまうケース。日常生活にも支障をきたしてしまいます。 こちらでは、立ち仕事の人が前十字靭帯断裂というケガをしてしまった時にはどうすべきなのか、対処すればよいのかご紹介します。 前十字靭帯断裂を起こすと一般人の場合、どんな影響を及ぼす? ひざの前十字靭帯は後十字靭帯とともに太ももとすねの骨をつなぐ靭帯です。 前十字靭帯には、すねの骨が前に行き過ぎないように抑えたり、太ももをひねったときに回転し過ぎないように抑える役割もあります。 つまり前十字靭帯はひざの可動域を適度に保つ役割を常に果たしているのです。 前十字靭帯断裂すると、ひざが腫れて痛いですし、ひざが思うように動かせなくてとても憂うつな気分になります。 こんな場合一般人、中でも「立ち仕事」をしている人は普段、業務の中でたえずひざを複雑に動かしているだけに前十字靭帯断裂をしてしまったらたいへん不快で不便な思いをすることになります。 ひざを動かすたびに痛みが走りますし、ひざ関節の動きが不安定になり、仕事だけでなく、生活の質を大きく落としてしまうことになります。 前十字靭帯断裂を発症!立ち仕事に就いてるなら早めの手術を検討しよう 立ち仕事の人が前十字靭帯を断裂すると絶えず痛みとストレスに悩まされます。 痛みは次第に引いていきますが、断裂した前十字靭帯は自然につながることはありませんし、思うように動かせないストレスはずっと続きます。 放置しておくと半月板や軟骨の損傷へと波及する恐れもあります、日々の立ち仕事にも悪影響が及ぶでしょう。 ですから、前十字靭帯断裂の場合は、早めに手術を検討するべきです。 そうしないと、痛みと不便さによるストレスで気持ちまで滅入ってしまうでしょう。 まとめ・スポーツに多い前十字靭帯断裂!一般人が発症した場合の対処法 立ち仕事をしている人が前十字靭帯断裂をしたときのストレスは相当なものです。 我慢していればそのうち治るだろうと思っていたら大間違いで、一度切れた前十字靭帯はもうつながってくれないのです。 前十字靭帯断裂と分かったら、立ち仕事はお休みし、まずは靭帯再建手術を検討しましょう。信頼できる医療機関で手術を受け。しっかりリハビリをすれば本来の状態に少しずつ戻していことができます。 しばらくは前のように動かせないかもしれませんが「急がば回れ」です。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
2019.07.02