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- インピンジメント症候群
野球選手が気に掛ける野球肩(インピンジメント症候群)の治療方法とその期間 野球選手を目指している人であれば、できるだけ故障なんてしたくないものです。とはいえスポーツに怪我はつきものです。 その中でも野球選手に多く「野球肩」なんて言われているのがインピンジメント症候群です。あのシカゴ・カブスで活躍しているダルビッシュ有選手もこのインピンジメント症候群に悩まされていました。 大活躍の投手を困らせるインピンジメント症候群。聞きなれない名前でどんな症状なのか気になるという人や、今後プロ野球選手を目指していきたいという人は参考にしてください。 インピンジメント症候群がどのような症状なのか、改善方法はないのかなどを解説していきます。 野球選手に多い野球肩(インピンジメント症候群)とは? インピンジメント症候群と聞いても症状を想像するのは難しいのではないでしょうか。特にあまり聞きなれない病名で疑問の残る人も多いでしょう。 インピンジメント症候群は、投球フォームの際腕を大きく振り上げたときに痛みを生じる症状のことで、一定以上上げきると痛みが治るのが特徴です。 最初から強い痛みを感じるものではなく、違和感や引っかかりなどがインピンジメント症候群の特徴です。 無理をして投球フォームを続けた結果、痛みとして現れるようになります。さらに我慢して無理に続けると悪化の一途をたどることとなり、腕をあげられる角度がどんどん低くなります。 一見すると四十肩や五十肩のような症状のため、勘違いされがちですが全くの別物です。 スポーツをしていなくてもインピンジメント症候群になる? ここで覚えておきたいのが、野球選手だけがインピンジメント症候群になるわけではないということです。それを証明するのがインピンジメント症候群の種類です。 • 肩峰下インピンジメント(エクスターナルインピンジメント) • 後上方インピンジメント(インターナルインピンジメント) 大きく分けるとこの2種類のインピンジメントに分けることができます。そしてこの2つには大きな違いがあります。 それは、エクスターナルインピンジメントが骨の変形や日常動作によるものに対して、インターナルインピンジメントは転倒や転落、スポーツなどによって引き起こされることです。 つまり、基本的に野球選手などが引き起こしているのは後者のインターナルインピンジメントということになります。 ちなみにエクスターナルインピンジメントは例えば骨の変形により骨が鋭くなっているため影響を及ぼしてしまう可能性があったり、猫背なんかを続けても筋肉や人体に影響を及ぼすので引き起こされます。 どんな人でも引き起こしてしまう可能性があるということだけ覚えておきましょう。 野球選手じゃなくてもインピンジメント症候群になる? ここまでの説明だと、インピンジメント症候群は野球選手だけに起こりうると思われてしまうかもしれませんが、そんなことはありません。 インピンジメント症候群は腕を大きく振り上げたときに引きおこされる痛みの症状です。 • 水泳 • バレーボール • テニス • 重量挙げ • ラケットボール • バスケットボール 野球選手以外でも上記のようなスポーツでも引き起こされる可能性があります。ですので、野球にとどまらず、スポーツを行なっていて振り上げる動作に痛みを感じる人はインピンジメント症候群の可能性を秘めています。 注意深く観察し、無理をしないようにして早めにクリニックなどの受診をしましょう。 野球選手にありがちなインピンジメント症候群の原因とは? 野球選手にありがちな痛みの元となりインピンジメント症候群。症状の悪化具合によっては野球選手生命さえ危ぶまれる症状です。 できれば引き起こしたくないインピンジメント症候群の患者さんにありがちな様々な原因を紹介します。 インピンジメント症候群の原因①過度な投球動作 プロを目指している人であれば「誰よりも早くうまくなりたい…!」「あっと言わせるような球を投げられるようになりたい」など様々な目標があると思います。 夢の舞台で戦うための努力はとても大切なことですが、やりすぎてしまうとインピンジメント症候群を引き起こしてしまう可能性がぐっと上昇します。 投球で大きく腕を振りかぶるたび肩峰が靭帯などに衝突し炎症となって現れます。 インピンジメント症候群の原因②負担のかかる投球動作 野球選手を目指すのであればなおのこと肩は大事にする必要があります。そのため、小学生の間は変化球は覚えるべきではないと言われるほどです。 それはつまり体ができていないため、変化球は体への負担が大きくなってしまうためですが、これを無理に続けるとインピンジメント症候群になってしまう可能性あります。 変化球は体がででてからでも問題ないでしょう。インピンジメントの症状が出てしまうとどうしてもなおるのが遅くなってしまいます。 インピンジメント症候群の原因③筋力不足 野球選手を目指すのであればある程度の筋力トレーニングを行うと思います。投球するときにもその筋力と下半身の力などを駆使してボールを投げます。 ですが、肩の筋力や肩甲骨付近の筋力が少ない場合は、力いっぱい投げてしまったとき筋肉などに過度の負担がかかり損傷を引き起こす可能性があります。 その結果、インピンジメント症候群として現れてしまう可能性があります。痛みをカバーするあまり、腱に負担がかか 腱鞘炎になってしなってしまうこともあります。 野球選手になれる?インピンジメント症候群の治療法とは? 野球肩とも言われているインピンジメント症候群ですが、症状が現れたからといって必ずしも野球選手になれないわけではありません。 当然治療を行えば再び野球やそのほかのスポーツも行うことができるようになります。そこでインピンジメント症候群の治療法をいくつか紹介します。 インピンジメント症候群の治療法①安静 初期の頃のインピンジメント症候群に効果的な治療法はなんといっても安静です。 野球の場合で言えば、腕を振りかぶる動作を続けると肩にテンションがかかり続け、いつまでたってもインピンジメント症候群は治療できません。 むしろ、無理をし続けることで症状は悪化し安静だけではどうにもなくなってしまいます。インピンジメント症候群の初期症状は肩の違和感です。 引っかかりや違和感、ポキっといった関節の音が気になるようならまず無理はせず安静にしましょう。 インピンジメント症候群の治療法②局所注射による薬物療法 肩の違和感よりも痛みになってきている場合などは局所注射などを行う薬物療法がとられることがあります。 ヒアルロン酸やステロイドの注入などを行うことで、肩の痛みを補助しながら治療を行なっていく方法の1つです。 特に、ひどい炎症を引き起こしている場合にはステロイドなどで治療を行い様子を伺いながらインピンジメント症候群の治療を行なっていきます。 インピンジメント症候群の治療法③温熱療法 急性的な炎症の場合には冷却することが推奨されていますが、インピンジメント症候群が慢性的に現れている場合、温熱療法がとられます。 これは、患部の血行の循環をよくしてあげることで物理的に治療する方法です。他にも、高周波の温熱治療などを行うことができるクリニックもあります。 インピンジメント症候群の治療法④投球フォームの修正 理学療法士が常駐しているクリニックなどでは、肩に負担のかかりにくい投球フォームなどの提案をしてもらうことができます。 投球フォームを修正すれば、ゆくゆくは肩への負担が少ない投げ方をすることができるので、インピンジメント症候群が再発するのを予防することができます。 また、リハビリテーションや自主トレーニング方法などを提案してもらうこともできるので、おすすめです。 インピンジメント症候群の治療法⑤手術 どんな治療法を行なってもなぜかインピンジメント症候群が改善しないという場合は最悪手術によって治療を行います。 内視鏡を使って行う施術が主流で、施術後の跡も小さい上にリハビリなどもスムーズに進めることができます。 野球選手になれる?インピンジメント症候群の治療期間 安静するにしても何かしらの施術を行うにしても治療するためにはある程度の期間が必要となります。 手術以外の保存療法と呼ばれる治療法の場合には3〜6ヶ月程度の期間が必要となります。それ以上になると手術に踏み切る場合がほとんどです。 施術に関しても内視鏡などを使って傷口を最小限に抑えることができるので、傷跡が残りにくく回復も早いのが特徴です。 ただ、現在はあの大谷翔平選手や田中将大選手が行なったとして注目を集めている治療法があります。 もうインピンジメント症候群に悩まない?最新の再生医療を使った治療 インピンジメント症候群になると野球選手生命がたたれてしまうのでは…と心配になっている人は多いと思います。 さらに、休養期間が多いとどうしてもほかの人と差をつけられそうで焦りが前に出てしまう人もいるでしょう。 そんな人におすすめしたいのが、再生医療を使った治療法です。通常の治療法よりも早めに治療することができるのが特徴です。 インピンジメント症候群の治療におすすめの再生医療って? 損傷が原因で引き起こされるインピンジメント症候群の場合、再生医療を活用することで通常よりも早めの治療を行うことができます。 • PRP(多血小板血漿)注入治療 • 脂肪幹細胞治療 上記の2つの方法を用いた、再生治療法があり自己治癒力を高め安全に治療を行う方法です。 PRP(多血小板血漿)注入治療は、血中にある血小板と成長因子の働きを利用して損傷箇所の組織の修復を助けます。 脂肪幹細胞治療は、培養した幹細胞を損傷箇所に注入して痛みや炎症などを抑制するだけでなく、組織の修復も行います。 再生医療では、自分の体から採取したものでおこなうので拒絶反応もおこらず比較的安全なのが特徴です。 PRP注入治療は自身の血液を採取して行う治療法で、脂肪幹細胞治療は名前の通り自分の脂肪を採取して行う治療法です。 ただし、採取する脂肪細胞の量は少なく米粒にして2粒程度のため体への負担も少ないです。少ない細胞を培養して体内に戻すため効果的に体内の細胞を再生することができます。 再生医療は厚生労働省に認可されたクリニックでしか受けられない PRP注入治療法よりも高い効果を実感できるのは「脂肪幹細胞治療」です。損傷箇所の修復だけでなく痛みや炎症を取り除く効果も期待できます。 PRP注入治療は、多くのクリニックで取り入れられている施術方法である一方で、脂肪幹細胞治療は取り入れられているクリニックが圧倒的に少ないです。 また、脂肪幹細胞治療を取り入れるためには厚生労働省からの認可が必要となります。 裏を返せば認可してもらえるほど安全性などに気を使う必要があるということなので、より安全性が期待できる施術ともいえます。 野球選手の夢を諦めないで!インピンジメント症候群は病院で治療しよう! 「野球選手になりたい!」という大きな夢を抱えているのに、夢半ばでインピンジメント症候群に悩まされるなんて悲しいことこの上ないでしょう。 もちろん、初期で気づき安静にすることができればインピンジメント症候群は治療することもできますが、夢のために無理をする人が多いのも現状です。 悪化してしまうと治療までにそれなりに期間がかかってしまうのもまた変えられない事実なので、できるだけ早く治療する方法として再生医療がおすすめです。 再生医療を使えば、自己治癒力をぐっとあげることができるので治療薬などに頼らずしかも安全に治療をすすめていくことができます。 ただ、肩付近に起こる痛みの全てがインピンジメント症候群とは限りません。また、再生医療はウイルスによる炎症は解消することができません。 自分で痛みの原因を判断することも難しいので、綺麗に早く治療したいのであればまずクリニックの受診がおすすめです。 症状に合わせて今一番最適な治療法を施してもらうことができるので安心です。 また、今でもインピンジメント症候群に悩んでいる患者様や診断されていない方が参考にできるようにこのサイトでは様々な症状の関連情報を常に更新していきますので参考にしてください。 野球選手になるという夢を追いかけるため、そしてスポーツを快適に続けるためにもぜひ再生医療を活用してみてください。以上、野球選手が気に掛ける野球肩(インピンジメント症候群)の治療方法とその期間について記させて頂きました。参考になれば幸いです。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
2019.08.21 -
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インピンジメント症候群、手遅れで手術になる前にできる治療方法 インピンジメント症候群は、進行すると痛みの他にこわばりや筋力の低下といった症状が出ることがあります。そして、重症化すると手術による治療となる場合も少なくありませんが、初期の段階では手術をしなくても治ることがあります。今回は、インピンジメント症候群の治し方について紹介します。 インピンジメント症候群と保存療法 インピンジメント症候群は、初期のうちならリハビリと注射の保存療法で治ることが多いです。以下に保存療法で行われる治療についてまとめました。 安静にする 今まで症状がなかった場合、初期だと考えられますので、まずは安静にしましょう。 痛みが起こったら、炎症が治まるまで無理せず安静にします。とにかく痛みを感じる動作を避けることがポイントです。安静にしていることで肩関節の炎症が治まり、症状が軽くなります。また、処置として患部を冷やしたり、圧迫したりすることもあります。 リハビリ 痛みや引っかかりなどの症状が慢性化している場合に有効な治療法です。慢性化しているのは、肩の動きに問題があることが多く、肩をスムーズに動かせるようにすることが根本的な解決になります。そのため、処置ではなくリハビリが効果的なのです。 リハビリの方法としては、弱い筋肉と硬い筋肉のバランスを整えることと、動作学習があります。動作学習は、正しい動きを体に覚えさせることを目的としています。 注射 注射は、肩関節の炎症を鎮めることを目的としています。 肩関節に副腎皮質ステロイドやヒアルロン酸を注射し、痛みを軽減します。 インピンジメント症候群と手術療法 リハビリや注射でインピンジメント症候群の痛みや炎症が治まらない時、治し方としては手術を検討します。 インピンジメント症候群治療としての手術は、内視鏡を用いた「鏡視下肩峰下除圧術(きょうしかけんぽうかじょあつじゅつ)」です。この手術は、手術の傷が小さい、回復が早い、社会復帰も早いといったメリットが多いという特徴があります。 手術療法になる基準 保存療法から手術療法に切り替わるのは、基準があります。 それは3ヶ月~6ヶ月以上リハビリや注射を行っても、症状が改善しなかった場合です。手術で痛みの原因を取り除くことで、症状の軽減が期待出来ます。 まとめ・インピンジメント症候群、手遅れで手術になる前にできる治療方法 インピンジメント症候群の治し方は、症状の出方や段階によって変わります。突然痛みが出たら処置、慢性的な痛みならリハビリと注射、痛みが長引くなら手術といった治し方になります。なるべく早い段階で気付いて早期に治療をすることが望ましいので、違和感や痛みを見逃さないようにしましょう。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
2019.05.08 -
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インピンジメント症候群は野球選手がなりやすい!? インピンジメント症候群は、スポーツ選手の中でも特に野球選手に多い疾患です。プロ野球選手なら良いということでは決してありませんが、私は高校野球のピッチャーが投げ続けている姿を見ると、大丈夫かな、大丈夫かな…肩を壊さないでよー!と心配になります。今回は、野球選手がインピンジメント症候群になってしまったとき…その後どうなる?ということについてまとめました。 野球選手に多いインピンジメント症候群 インピンジメント症候群が野球選手に多いのは、肩を酷使することが原因の1つとして挙げられています。野球でボールを投げたり、飛んできたボールを打ったりする時、腕と肩には負荷がかかっています。 野球は試合の時間も長く、同じ選手がずっとボールを投げ続けることも少なくありませんから、そういった負荷が発症の原因に。そのため、ピッチャーなど、ずっとボールを投げるポジションにいる人はインピンジメント症候群になりやすいのです。 インピンジメント症候群からの復帰 野球選手はインピンジメント症候群になりやすいのは事実ですが、「この病気にかかったから選手生命が絶たれる」というわけではありません。 インピンジメント症候群は、原因をきちんと確認し正しく対処すれば十分改善可能なのです。実際、多くの野球選手がこの病気から復帰しています。初期のうちに見つけることが望ましいですが、手術をした後でも復帰することは出来ます。 復帰後にポジション変更する場合もある ただし、インピンジメント症候群にかかった野球選手は、治療によって復帰も可能ですが、以前と同じポジションではいられないこともあります。治ったと言っても、あまり無理なことは出来ません。 インピンジメント症候群の原因を突き止めるには インピンジメント症候群の原因を突き止めるには、動作分析が欠かせません。動作分析とは、痛みが出る動きや筋肉のバランスを分析することです。 野球選手の場合、ほとんどがボールを投げようとした時になるかと思います。その痛みを感じる時の動きと姿勢を分析して、体のどこに問題があるのかを明らかにして行きます。 インピンジメント症候群は、姿勢や体幹に問題がある場合も少なくないです。姿勢が悪いと筋肉のバランスにも影響が出ます。筋肉のバランスが偏ると動きにも癖が出やすくなり、肘や肩の痛みが起きることがあります。痛む部分を庇うことで不自然な動きになり、インピンジメント症候群を発症しやすくなるのです。 まとめ・インピンジメント症候群は野球選手がなりやすい!? 野球は肩に負荷がかかるのでインピンジメント症候群のリスクが高いスポーツです。野球選手が発症することが多いですが、でも、発症したからと言って野球が出来なくなるわけではありません。初期ならリハビリと注射、進行したら内視鏡を使った手術など、治療によって復帰も可能だといわれています。野球で痛みを感じたら、まず安静にし、早めに専門医の診断を受けるようにしてください。 監修:リペアセルクリニック こちらも併せてご参照ください
2019.05.08 -
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インピンジメント症候群と手術について インピンジメント症候群はスポーツ選手など、肩をよく使う人に発症することが多い病気です。症状としては動作を行う際の痛みや引っかかり、夜間痛などが挙げられ、症状が強くなれば手術が必要になります。 こちらでは、インピンジメント症候群の手術について解説します。 インピンジメント症候群とは インピンジメント症候群の「インピンジメント」とは、「衝突」「挟む」といった意味になります。野球選手やバレーボール選手などの肩を使うスポーツで起こりやすいことが特徴です。 スポーツ以外でも症状が出る可能性はあります。日常生活で肩を使いすぎていても、インピンジメント症候群になることは十分あるのです。 インピンジメント症候群で手術が必要な場合 インピンジメント症候群は、初期のうちならリハビリや注射で治療可能です。リハビリでは肩の動かし方や姿勢の改善、注射ではステロイドやヒアルロン酸による炎症の抑制を目的としています。 しかし、リハビリや痛み止めの注射が効かなかった場合は、手術による治療となります。具体的には、リハビリと注射による保存療法を約3ヶ月~6ヶ月間行って効果がなかった場合に、手術治療に切り替えることが多いです。 インピンジメント症候群の手術方法 インピンジメント症候群の手術としては、「鏡視下肩峰下除圧術(きょうしかけんぽうかじょあつじゅつ)」が一般的です。痛みや炎症の原因となる部分を取り除くことから、「クリーニング手術」とも言います。 手術の特徴 内視鏡を使用し、全身麻酔で大体30分の手術になります。内視鏡を入れるための孔は1㎝程度で数は3~4箇所。手術の傷も小さく、術後の回復も早いことが特徴です。 特にスポーツ選手であれば、術後の回復が早いことは大きなメリットになりますよね。リハビリも早くから始められるため、早期退院も可能となります。 インピンジメント症候群を発症した野球選手は、この手術を受けると復帰率が高くなるとも言われています。 まとめ・インピンジメント症候群と手術について インピンジメント症候群は、初期のうちならリハビリや注射で治すことが出来ます。必ず手術が必要になるわけではありません。もし手術が必要になっても、内視鏡を使った手術のため、傷も小さく済みますし、術後の回復も早いです。 ですから、あまり不安になることはないでしょう。ただ、早期に発見出来た方が良いことは確かです。違和感を感じたら、早めに整形外科を受診しましょう。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらも併せてご参照ください
2019.05.08 -
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肩峰下インピンジメント症候群は安静だけで改善しない!リハビリは欠かせない インピンジメント症候群の治療方法には、リハビリが欠かせません。特に慢性化したインピンジメント症候群の場合、ただ安静にしているだけでは症状が改善しないことが多いです。 そこで今回は、保存療法としてのリハビリの目的とその効果、術後のリハビリ開始時期についてご紹介します。 インピンジメント症候群の保存療法としてのリハビリ 保存療法としてのリハビリでは、動作分析と動作学習を行います。どちらもインピンジメント症候群を根本から改善するために必要なリハビリです。 動作分析 動作分析は、痛みを感じた時の動作を分析する作業です。どのタイミングで痛みを感じるかを明らかにしていくことが、痛みの改善に繋がります。 また、動作分析の中で姿勢の悪さに気付くことがあります。巻き肩や猫背といった姿勢の悪さによって、筋肉のバランスは崩れてしまいます。バランスの崩れた筋肉は弱いものと硬いものに分けられ、スムーズな動作が難しくなります。 このように、インピンジメント症候群は上半身だけの問題ではありません。下半身や体幹にも原因があるのです。 動作学習 動作学習は、正しい動きを体に覚えさせることを目的としています。 痛みは記憶と関連しているため、インピンジメント症候群で痛みのある部分を動かし続けた場合、痛みが治まってもつい痛みを避けるような動きになってしまうなど、動きに影響が出てしまいます。これは、その動きをして痛かったことを脳が記憶しているためだと言われています。 そのため、動作学習で正しい動き方を訓練する必要があるのです。 術後のリハビリ開始時期は? インピンジメント症候群は、術後にもリハビリを行います。 現在、インピンジメント症候群の手術法として主に行われている内視鏡による手術は、傷口が小さく回復が早いため、多くの患者さんが早期にリハビリに取りかかることが可能です。 患者さんの状態によっては、手術の翌日からリハビリを開始出来る場合もあります。 術後のリハビリ頻度と期間はどのくらい? 術後のリハビリ頻度ですが、最初は毎日行います。その後は1日置き、週に1回のように徐々に回数を減らしていく形になります。リハビリを行う期間は、大体3~4ヶ月です。 まとめ・肩峰下インピンジメント症候群は安静だけで改善しない!リハビリは欠かせない インピンジメント症候群には、普段の体の動かし方や姿勢も深く関わっています。動作分析や動作学習などのリハビリを行うことで、肩や腕に良くない動き方を見つけ、正しい動きを身に着けることが可能になります。 リハビリを行う際には、やり方を医師や理学療法士などの専門家に確認して、安全に正しく行うようにしましょう。 ご参考になれば幸いです。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください。
2019.05.08 -
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大結節骨折がインピンジメント症候群の発症リスクを高めます インピンジメント症候群は、早期に発見出来ればリハビリや注射で治療出来ますが、肩や腕に骨折などの問題があった場合、治療が難しくなることがあります。今回は、大結節骨折とインピンジメント症候群の関係についてご紹介します。 大結節とは 大結節というのは、上腕骨の1番外側にある出っ張りのことで、肩のインナーマッスルである腱板(けんばん)がくっつく場所でもあります。大結節がインピンジメント症候群とも大きく関わっているのは、この腱板が付着しているからです。 大結節が骨折した時の状態 大結節が骨折すると、骨が2つに分かれます。片方はもともとの上腕骨が欠けた大きな骨で、もう片方は欠けて骨片となった骨です。そして、この骨片となった方に筋肉が付いていきます。 大結節骨折とインピンジメント症候群の関係 大結節骨折は、インピンジメント症候群を引き起こすきっかけとなることがあります。 大結節骨折により上腕骨の骨が分かれると、小さい骨折側に筋肉が付きます。そうなると腱板が骨片を引っ張る状態になります。腱板が引っ張ることで骨片はずれていってしまいます。大結節骨片がずれると肩の動きにも支障が出るため、インピンジメント症候群になりやすくなるのです。 また、大結節骨折の程度によってずれ方は異なります。5㎜以上のずれがある場合、インピンジメント症候群発症のリスクが高くなると言われています。 大結節骨折の治療 インピンジメント症候群を防ぐためには、まず大結節の骨折を治療する必要があります。大結節骨折治療では、安静にすることとリハビリで肩を動かすことが重要になります。 安静にする 肩の骨は他の部位よりも完全に固定するのが難しいです。ギプスをしっかり巻くと、他の部位の動きまで制限されてしまいます。そのため、極力安静にしている必要があります。 リハビリ 医師に肩を動かしても大丈夫と診断されたら、今度はリハビリを行います。 リハビリには肩の骨がずれない程度に動かすこと、硬くならないように適度に動かすことがポイントになります。運動の仕方やバランスを考え、無理のない範囲で積極的に動かすことが大切です。 まとめ・大結節骨折が、インピンジメント症候群の発症リスクを高めます 大結節骨折は程度によりますが、インピンジメント症候群を引き起こす原因となることがあります。そして大結節骨折によるインピンジメント症候群は、治療も困難になりがちです。それを防ぐためにも、大結節を骨折してしまったらしっかり治すことが大切です。 監修:リペアセルクリニック大阪院
2019.05.08 -
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インピンジメント症候群の手術後の痛みと回復期間について インピンジメント症候群は、症状が慢性化すると痛みがなかなか治まらなくなるので、痛みを取り除く治療法として手術が必要になります。しかし、手術の後の痛みや、どれくらいで回復するのかといったことが不安な方も多いのではないでしょうか。 そこで今回は、手術の方法や術後の痛みと回復、社会復帰の時期について紹介します。 インピンジメント症候群の手術方法と回復 慢性化したインピンジメント症候群は、手術による治療が必要です。現在は内視鏡を使った「鏡視下肩峰下除圧術(きょうけんかけんぽうかじょあつじゅつ)」が一般的で、関節内に内視鏡を入れて手術を行います。 具体的には炎症を起こしている滑液包(かつえきほう)の掃除をしたり、肩峰(けんぽう)に出来た骨の棘を切除したりします。痛みや炎症の原因となる部分を取り除くことから、「クリーニング手術」とも呼ばれています。 鏡視下肩峰下除圧術による傷 鏡視下肩峰下除圧術は、1㎝程度の孔を3~4箇所あけるだけです。全身麻酔30分程で行います。皮膚を大きく切開することはないため、手術の傷跡が目立たないことが特徴です。 手術後の回復 鏡視下肩峰下除圧術のために入院した場合、大体入院期間は9日~10日になります。この日数からしても、あまり回復に時間がかからないことが分かるかと思います。 鏡視下肩峰下除圧術は手術の傷が小さいため、回復も早くなります。そのためリハビリも早くから始められる人がたくさんいます。 手術後の痛み 滑液包や骨の棘といった炎症の原因を取り除いたため、手術後は痛みがほぼなくなるか軽減します。実際、インピンジメント症候群で手術を受けた多くのスポーツ選手が現役に復帰しています。 手術後に退院・社会復帰する時期 インピンジメント症候群で手術を行う場合、先ほどご紹介したように入院期間は9日~10日であることが多いです。そして、手術の傷が小さく回復が早いため、患者さんの体調が大丈夫であればリハビリを開始出来る時期も早まります。 リハビリが順調に進めば、早期退院・社会復帰も可能となります。 まとめ・インピンジメント症候群の手術後の痛みと回復期間について インピンジメント症候群は手術をすれば痛みの症状が治まります。スポーツ選手も手術によって現役復帰している人がたくさんいます。また、傷口が小さい手術は、比較的患者さんの体にかかる負担が少ないため、早い回復とリハビリの開始が期待できます。 とはいえ、初期のうちに発見し、手術による治療を必要とせず回復出来たほうが良いことには変わりません。症状が慢性化する前に医師の診察を受けるようにしましょう。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらも併せてご参照ください
2019.05.08 -
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肩インピンジメント症候群が引き起こす症状とその注意点 インピンジメント症候群は、肩を酷使することで起こる病気です。 インピンジメント症候群の症状例は主に痛みで、進行すると肩を使った動作をしにくくなったり、安静にしている夜の間も痛みが出たりと、なかなか厄介なことで知られています。 そこで今回は、インピンジメント症候群の症状例について詳しく紹介します。 インピンジメント症候群の症状例 インピンジメント症候群の症状には、以下のようなものが挙げられます。 肩の痛み インピンジメント症候群の代表的な症状例としては、肩の痛みがあります。 インピンジメント症候群の人は、肩を上げていく時と上げた位置から元に戻す時、ある角度で痛みを感じます。初期のうちは、特定の動作をした時だけ痛む場合が多いです。 肩の引っかかり 肩を上げる際に引っかかりを感じることがあります。スムーズに動かすことが出来なくなり、ある角度からそれ以上腕が上がらなくなります。 肩を回すと音が鳴る 肩を回した時に「ポキポキ」した音が鳴ることがあります。これは肩が凝っている時にもなることがあると思いますが、この「ポキポキ」音の他に、先程ご紹介した肩の引っかかりや痛みを感じる場合は、インピンジメント症候群の可能性があります。 筋力の低下 インピンジメント症候群は痛みや引っかかりの他、筋力の低下を招くことがあります。 肩に痛みがあると、肩を動かすことは難しくなります。そのため、肩周辺の筋肉が減少し筋力低下に繋がりやすくなるためです。 夜間の痛み インピンジメント症候群は、進行すると動作をした時以外にも痛みを感じるようになります。安静にしている時や、夜間にも痛みが出始めます。 インピンジメント症候群で痛みを感じる理由 なぜインピンジメント症候群になると痛みを感じるのでしょうか。 それは、肩関節にある「滑液包(かつえきほう)」という部分で出血や浮腫といった炎症が起きているからです。 初期のうちは安静にすることでこの炎症が治まりますが、同じ動作を繰り返すなど、スポーツを続けていたり、仕事などでいつもの動作の繰り返しを続けることにより、炎症が反復します。 その結果、痛みや引っかかりなどの症状が慢性化します。 慢性化すると肩のインナーマッスルである「腱板(けんばん)」が断裂したり、肩の高い部分「肩峰(けんぽう)」の下に骨の棘が出来たりします。こうなると、痛みがなかなか取れなくなっていきます。 まとめ・肩インピンジメント症候群が引き起こす症状とその注意点 インピンジメント症候群の症状例をご紹介しました。 インピンジメント症候群は、慢性化するとリハビリや注射で治療するのは難しくなり、特に腱板の断裂が起こったり骨の棘が出来たりした場合は、手術での治療となることが多いです。 出来るだけ症状が軽い初期のうちに、違和感に気付いて早めに対処することが大切です。 ご参考になれば幸いです。 監修:リペアセルクリニック大阪院 インピンジメント症候群の詳しい説明は、こちらをご参照ください。
2019.05.08 -
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インピンジメント症候群の発祥リスクが高いスポーツとは インピンジメント症候群は日常生活でもかかる疾患ですが、スポーツと密接な関係があります。特に野球のように腕や肩を使うスポーツは、インピンジメント症候群の発症リスクが高いとも言われていますが、他にもこの病気にかかりやすいスポーツがあります。 そこで今回は、インピンジメント症候群になりやすいスポーツを4つ紹介します。 インピンジメント症候群になりやすいスポーツ インピンジメント症候群になりやすいスポーツには、「野球」「バドミントン」「テニス」「バレーボール」などがあります。どれも腕を振り上げる動作が頻繁にあるスポーツです。 ここからは、この4つのスポーツの特徴と、インピンジメント症候群に関わりのある動作について書いていきます。 野球 野球は、特にインピンジメント症候群になりやすいスポーツといえます。 ポジションで言うと、ボールを投げるピッチャーに多い疾患。ボールを投げる時は腕や肩に力が入るので、腕や肘、肩を痛めやすいのです。痛めた箇所を庇うように動くことでより肩に負担がかかり、インピンジメント症候群を発症しやすくなります。 バドミントン バドミントンは、主にスマッシュをする際に痛みを感じる場合が多いです。 スマッシュはバドミントンで1番力が入る動作になります。バドミントンのシャトル自体は軽いものの、ゲームの最中はずっと同じ方の手でラケットを持って振りますよね。ですから、当然ラケットを持つ手や腕、肩に負担がかかるので、インピンジメント症候群になる可能性があります。 テニス テニスもバドミントン同様、ラケットを振るスポーツです。 バドミントンと違って、こちらは打つのもシャトルより重いボールです。また、テニスの場合はスマッシュだけではなく、サーブからすでに腕や肩に負担をかけやすい動きになります。また、テニスはラリーになると長い間ラケットを振り続けることになるため、インピンジメント症候群の原因になります。 バレーボール バレーボールは、ボールを手で打ちます。サーブやスパイクでは腕や肩を使いますから、インピンジメント症候群になりやすいスポーツといえます。 まとめ・インピンジメント症候群の発祥リスクが高いスポーツとは 肩から腕にかけた部分をたくさん動かすスポーツは、インピンジメント症候群になりやすいです。 運動している際に痛みを感じたら、安静にして痛みを感じる部分を冷やす、圧迫するなどの処置を行い、様子を見ましょう。もしも痛みが慢性化していたり、なかなか治らない場合は整形外科など専門医を受診してくださいね。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらも併せてご参照ください
2019.05.08 -
- インピンジメント症候群
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インピンジメント症候群と、その診断のためのテストについて インピンジメント症候群は、肩を動かす動作で痛みを感じる病気です。 肩を頻繁に使うスポーツ選手はもちろん、一般人でも発症することがあると言われています。しかし、肩の痛みがあったからと言って、すぐにインピンジメント症候群かどうかは分かりません。そこで今回は、インピンジメント症候群の診断方法に使う「テスト」について解説します。 インピンジメント症候群のテストとは インピンジメント症候群を診断するテストとしては、「Neer’sテスト」、「Hawkin’sテスト」、「有痛弧サイン」、「インピンジメント注入テスト」の4つがあります。 この4つのテストのやり方と特徴をまとめました。 Neer’sテスト Neer’sテストとは、肩関節を使うテストです。 まず、痛みのある方の肩を上から抑えてもらいますが、この時、動かないようにすることがポイントです。そして、肩を抑えてもらったまま腕を伸ばします。この時、肘をまっすぐにしてください。肘を伸ばしたまま小指を上にして、そのまま内側にひねって上げます。 この時に腕の付け根に痛みを感じたら、インピンジメント症候群の可能性があります。 Hawkin’sテスト Hawkin’sテストとは、肘関節を使うテストです。 まず、痛みのある方の腕を水平になるように上げます。この時腕がまっすぐになっていることを意識してください。腕を上げたら、その状態のまま肘を直角に曲げます。そして、曲げた手をひねりながら内側に倒します。 この時肩に痛みを感じたら、インピンジメント症候群の可能性があります。 また、このNeer’sテストとHawkin’sテストは1人でも行うことが出来ますが、通常は2人で行います。 有痛弧サイン 有痛弧サインは、肩関節の運動を調べるテストです。 肩関節を動かすことで、可動域と痛みが出る箇所を明らかにすることを目的としています。インピンジメント症候群の人は、大体関節の角度が80°~120°になると痛みを感じると言われています。 インピンジメント注入テスト インピンジメント注入テストとは、肩関節に注射をするテストです。 局所麻酔薬を肩峰下滑液包内に注入した後、肩の動作時痛など特有の症状が治まる場合、インピンジメント症候群を発症している可能性があります。 まとめ・インピンジメント症候群と、その診断のためのテストについて インピンジメント症候群は、病院でテストを受けることで自分が発症しているかどうかが分かります。肩の違和感や痛みに悩まされている方は、そのままにしておかず、きちんと専門医の検査を受けて、早期に治療を開始することが大切です。 監修:リペアセルクリニック大阪院
2019.05.08