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- 肘
「肘の痛みに悩む調理師」その原因と治療法、予防方法について 調理師の仕事は美味しい料理を作って食べた人を笑顔にすることができるというやりがいのある仕事である一方、ハードな仕事で身体への負担も大きい仕事でもあります。 そのため、調理師として働いている人のなかには、体のいろいろな箇所に痛みが生じている人も多いですが、特に多くの人が悩まされているのが肘の痛みです。今回は、多くの調理師が発症する肘の痛みの原因や予防方法などについて紹介します。 調理師が肘の痛みを発症しやすい原因 調理師は作業中に腕を使うことが多い職業です。特に重い鍋やフライパンを何度も持ったり振ったりします。そのような動作が腕を酷使することにつながり、肘の痛みが発症するケースが多いのです。 調理師は一般的に右利きの場合は、左手でフライパンを持つため、左手に大きな負担がかかり、左肘の痛みに悩まされている人が多いです。症状が重度になるとコップのような軽い物を持つこともできないくらいの、強い肘の痛みを生じるようになることもあります。 調理師はテニス肘(上腕骨外側上顆炎)を発症しやすい! 多くの調理師の人が発症する肘の痛みはテニス肘(上腕骨外側上顆炎)である可能性が考えられます。テニス肘は肘の部分にある上腕骨外側上顆から手首につながっている筋肉や関節に炎症が起きて痛みが発症するものです。 筋肉や関節に炎症が起きる原因は、腕に負担を繰り返しかけることです。よって、重い鍋を持ったり、フライパンを振ったりすることを繰り返して腕に負担をかけてしまう調理師はテニス肘を発症しやすい職業と言えます。 調理師の肘の痛み(上腕骨外側上顆炎)の治療方法や予防方法 上腕骨外側上顆炎(テニス肘)の治療方法は、消炎鎮痛剤、ステロイド注射、湿布などによる治療や、理学療法による治療が一般的です。予防方法としては、ストレッチが有効です。 手首や肩、肘まわりなどの筋肉や関節の柔軟性が低いと肘をスムーズに動かすことができなくなります。そうなると、肘への負担がかかりやすくなってしまうので、ストレッチで筋肉や関節の柔軟性を高めることがテニス肘の予防につながります。 肘を伸ばして腕を前に出して、手のひらを天井に向けた状態で手首を外側に反らすストレッチや、同じ状態から手のひらを床に向けて手首を内側に曲げるストレッチなどが、肘の痛みに悩んでいる調理師の人におすすめです。 まとめ・肘の痛みに悩む調理師、その原因と治療、予防方法について 調理師が発症することの多い肘の痛みの原因や予防方法などについて紹介しました。肘の痛みがつらい時は安静にしておくことが大切です。また、悪化するまえに医療機関で適切な治療を受けることも必要です。 近年は、関節の痛みを改善する治療方法として再生医療という治療方法も注目を集めています。肘の痛みで悩む調理師にとってもメリットの多い治療法であると言えます。 肘の痛みで悩んでいる人は、再生医療も治療の選択肢として検討してみることをおススメします。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらもご参照ください
投稿日:2024.11.19 -
- 肘
- 再生治療
肘が痛い!肘を傷める保育士が多いその理由と対処法は? たくさんの小さな子供を相手する保育士の仕事は、肉体的にもハードな仕事になります。そんな保育士の仕事をしている人のなかには、肘が痛いという悩みを抱えている人がたくさんいるようです。 今回は、保育士で肘が痛い人が多い理由について紹介します。また、肘に痛みが発症するメカニズムや治療方法についても紹介します。 保育士で肘が痛い人に多い疾患「上腕骨外側上顆炎」とは その肘の痛みは上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつがいそくじょうかえん)の可能性が高いです。難しい読み方ですよね。聞きなれない方も多いかと思います。 肘の外側の出っ張りの部分(上腕骨外側上顆)は、手首を動かしたり指を伸ばしたりする筋肉や関節と繋がっていますが、腕を酷使することでその筋肉や関節の付け根の部分(腱)に過度の負担がかかって炎症を起こしてしまうことがあります。この炎症によって肘が痛いという症状が発症します。 上腕骨外側上顆炎はテニス肘とも言われることがありますが、テニスをしている人だけではなく、保育士のように腕を酷使する職業の人なども発症する人が多いです。 保育士で肘が痛い人が多い原因 保育士のなかで肘が痛いという悩みを抱えている人が多い大きな原因となるのが、子供を抱っこすることが多いことです。 保育士は小さな子供を抱っこする機会が多く、その際に腕に負担がかかって肘が痛いという症状に悩まされる人が多いですが、特に0歳から2歳児を相手する場合は、毎日たくさんの子供を何度も抱っこすることになります。 小さな子供とはいえ5キロくらいの体重がある子供を何度も抱っこしていると、体に大きな負担となります。特に、腕には大きな負担がかかるため、腕を酷使する状態が続くことで肘を痛めてしまうケースが多いのです。 上腕骨外側上顆炎の治療方法について 保育士で肘が痛いという悩みを抱えている人のなかには、治療を受けずに痛みを我慢しながら仕事をしている人もいると思います。しかし、悪化すると改善するまでに期間が長くかかってしまったり、改善するのが難しくなったりしてしまうので早めに医療機関を受診して治療を受けるのがおすすめです。 医療機関での上腕骨外側上顆炎の治療は、軽い症状の場合は、飲み薬(非ステロイドの消炎鎮痛剤)や湿布などによって痛みを改善させます。また、急性で強烈な痛みが生じている場合は、ステロイド注射がおこなわれることもあります。 さらに、慢性化している場合は、レーザー治療や温熱療法、ストレッチといった理学療法がおこなわれるのが一般的です。こうした治療をおこなっても改善がみられず、症状が悪化していく場合は手術が検討されるケースもあります。 症状が軽い場合 ・飲み薬:非ステロイド系、消炎鎮痛剤 ・湿布 急性で痛みがひどい場合 ・ステロイド注射 慢性化 ・レーザー治療 ・温熱療法 ・シトレッチ どうしても改善しない場合 ・手術の可能性 まとめ・肘が痛い!肘を傷める保育士が多いその理由とその対処法は? 保育士の人で肘が痛いという症状に悩まされている人が多い理由について、また、保育士がなりやすい肘の痛みの原因である「上腕骨外側上顆炎」について紹介しました。 肘が痛いのを何とかするために治療を続けているけど改善しないという場合、手術をするしかないのかなと考える人もいるかもしれません。しかし、最近では再生医療という治療方法もあります。 再生医療には、外科的手術と比べて副作用のリスクが少なく、治療期間も短期間になるというメリットがあります。保育士で肘が痛い…、一般的な治療を受けても治らなくて困っているという人は、一度、再生医療による治療も検討してみてはいかがでしょうか。 以上、肘が痛い!肘を傷める保育士が多い理由とは?について記しました。ご参考になれば幸いです。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらもご参照ください
投稿日:2024.11.19 -
- ゴルフ肘
- 肘
TFCC損傷はゴルフをやっている人に多いって本当? ゴルフが趣味で、暇さえあればゴルフの練習をしたり、ゴルフ場へ行ったり、ゴルフに夢中という方は多くおられると思います。 しかし、そんなゴルファーに気を付けて欲しいのが、TFCC損傷という手の病気です。TFCCとは、三角線維軟骨複合体といい、手首の小指の方にある靱帯と軟骨の複合組織です。 今回は、どのような動作をすることでTFCC損傷になるのか、ゴルファーがTFCC損傷を避けて楽しくゴルフを続けていくためには、どのような点に注意したらいいのかについて紹介しましょう。 TFCC損傷はゴルフなどのスポーツをやっている人に多く発症する 手首の外側にあるTFCCの損傷はゴルフを始めスポーツをやっている人に多くみられます。 ゴルフでは、スイングをしたときに手首を捻る動作をすることが多くなります。その動作がTFCC(三角線維軟骨複合体)といわれる部位に大きな負担がかかるため、損傷を起こすことがあるのです。 TFCC損傷は、ゴルフの他にもテニスやバトミントンなどでスピンをかけようとしたときや、野球でキャッチャーが捕球したときなどに、TFCCに大きな負担がかかって損傷することがあります。 ゴルフでTFCC損傷にならないために ゴルフでTFCC損傷にならないようにするためには、普段からウォーミングアップやクールダウンをしっかりすることが大切です。 プロのゴルファーの場合は、練習や試合による使い過ぎ(オーバーユース)が主な原因になりますが、一般の人の場合はウォーミングアップや、クールダウンが十分ではないことが主な原因と考えられます。 想い起こしてほしいのですが、ゴルフは、他の運動と比べても激しく動き回るということがないため、他のスポーツで見られるようなウォーミングアップやクールダウンを、ついつい疎かにしてしまいがちです。 しかし、手首に負担がかかってTFCC損傷を発症してしまうと、ゴルフを楽しめなくなってしまいますから、ウォーミングアップやクールダウンといった準備やアフターケアをしっかり行いましょう。 また、何より身体に負担が掛からない正しいスイングを心がけることも、手首の関節への負担を軽減させるために大切です。 ゴルフの上達にもつながることですから、しっかりとスイングチェックもしましょう! TFCC損傷は、スポーツ以外でも発症します TFCC損傷は、ゴルフをはじめ、テニスやバトミントン、野球などスポーツをしている人がなりやすいと紹介しましたが、実は、TFCCになるのはスポーツをしている人だけではありません。 例えば、自動車でハンドルを握ったまま衝突事故に遭ってしまったり、歩行中や自転車走行中に転倒してしまったりしたときにTFCC損傷になってしまうこともあります。 また、重い鍋やプライパンを日常的に扱う料理人、赤ちゃんを毎日、長時間抱っこする、介護などで抱き上げ等、手首に負荷がかかることを繰り返すなどでも、TFCC損傷を発症することがあります。 まとめ・ TFCC損傷はゴルフをやっている人に多いって本当? TFCC損傷は、ゴルフを熱心にやっている人がなりやすい病気です。 また、ゴルフだけでなく他のスポーツや、日常生活の仕事で手首に負荷がかかる状態になると発症することもあります。 ゴルフなどのスポーツをする際は、ウォーミングアップやクールダウンをしっかり行って予防をしましょう。 また、手首に痛みが生じてしまった場合は、なるべく安静にし、痛みが引かない場合は医療機関で診てもらうようにしてくださいね。 症状が悪化して手術が必要となった場合、一般的な手術の他にも近年では再生医療という治療法があります。 TFCC損傷で悩んでいる人は再生医療の情報についてもチェックしてみることをおすすめします。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
投稿日:2024.02.27 -
- 肘
- 肘頭滑液包炎
肘頭滑液包炎の治療と再発予防は、患部を動かさないようテーピングを活用する 肘頭滑液包炎を早く治すためには、とにかく動かさないようにすることが大切です。また、肘頭滑液包炎の再発を防ぐためにも、治療中は動かさないようにすることが必要です。 今回は、肘頭滑液包炎は動かさないようにしたほうが良い理由と、動かさないようにするためのテーピング方法について紹介します。 肘頭滑液包炎の治療中は肘を動かさないようにしましょう 肘頭滑液包炎は、肘関節の滑液包にたくさんの滑液がたまり、炎症を起こしている状態です。滑液を注射で抜き取るという治療をしますが、再発を予防するためにも、治療の後は患部を安静にするようにしましょう。 肘頭滑液包炎で肘を動かさないほうがいい理由とは? 滑液の過剰分泌の原因の1つは、肘への刺激です。そのため、治療中は肘を動かさないようにして、安静にしていたほうが良いのです。 肘頭滑液包炎の治療中に腕を動かすと再発する可能性もある 滑液包は関節の中の緩衝材とも呼べる組織で、関節を動かすことによって刺激を受けます。肘頭滑液包炎を起こしている関節内は、いつも以上に刺激に対して敏感な状態なので、動かしてしまうと肘頭滑液包炎を再発させてしまいます。とにかく安静にしましょう。 肘頭滑液包炎の治療中に肘を動かさないための効果的なテーピング方法 肘を安静にするといっても、日常生活で腕を曲げないようにするのはなかなか難しいですよね。医師から「肘頭滑液包炎になっているから、なるべく動かさないようにね。」などと指示された場合、どのようにしたら肘を動かさずに済むのか悩んでしまう人もいるかもしれません。 そこで、肘をなるべく動かさないようにする方法としてテーピング方法をご紹介します。ただし、肘頭滑液包炎が重症の場合は副子で肘を完全に固定する場合もあります。治療中にテーピングを行う際は、主治医に相談してから行ってくださいね。 テーピングは肘を保護するのに役立ちます 肘関節のサポートをするテーピングは、肘の曲げ伸ばしの負担を軽減してくれます。テーピングをするのが難しい場合、サポーターなども活用できます。 具体的なテーピング方法をご紹介します Step1: 固定したい肘を軽く曲げます Step2: テーピングをしていきます 1)巻く順番は腕 → 二の腕に向かって巻き上げるイメージです。 2)テープの幅1本分の隙間を作り腕にテープを巻き始めます。 3)2~3周かけて肘の内側まで巻き上げたら、肘の内側を斜めに横断するように二の腕側に移ります。 4)二の腕側でも2~3周巻き、巻き上げたときのテープとXになるようにクロスし、腕側へ戻りましょう。 5)腕側で1周、二の腕側でさらに1周巻いた後、テープをしっかり密着させれば完成です。 ※ポイントは肘の外側にテープを巻かないように気を付けることです。 肘頭滑液包炎におけるテーピングの効果とは? テーピングは弾力のあるテープを関節周辺に巻くことで、その関節周辺の可動域を制限する効果が期待できます。副子を使うよりも邪魔にもならず、自分で巻くこともできるため、手軽です。 まとめ・肘頭滑液包炎の治療と再発予防は、患部を動かさないようテーピングを活用する 肘頭滑液包炎を早く治す、再発を予防するためには肘を動かさないようにすることが大切です。 スポーツや肘を使った作業を制限するのはもちろんですが、サポーターやテーピングなどの補助器具を上手に使用し、肘の安静を保ち、肘頭滑液包炎を早く治しましょう。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
投稿日:2024.11.19 -
- 肘
- 肘頭滑液包炎
・肘がブヨブヨに腫れて痛い ・ブヨブヨに腫れている原因を知りたい ・ブヨブヨ・ぷよぷよは自然に治るのか 上記のようなお悩みを抱えている読者の方々に向けて、本記事では肘がブヨブヨに腫れて痛い原因から考えられる疾患の症状や治療法までを紹介します。肘の問題解決の参考として、ぜひ最後までご覧ください。 肘がブヨブヨに腫れて痛い原因 肘がブヨブヨに腫れて痛い原因として考えられるのが、肘頭滑液包炎と呼ばれる疾患です。読み方は「ちゅうとうかつえきほうえん」です。 この「ぷよぷよ・ブヨブヨ」している訳は、関節を包んでいる滑液包の中に水(滑液)がたまる現象が起きているからです。 以下で肘頭滑液包炎の症状・原因・治療方法を詳しく紹介します。 肘頭滑液包炎の症状 肘頭滑液包炎は、肘が腫れたり痛みが出たりする病気です。 たとえば、転倒した際に肘を強くぶつる・繰り返し肘が圧迫されると、肘頭滑液包炎になる可能性があります。また、肘がぷよぷよ・ブヨブヨに腫れる点も肘頭滑液包炎の特徴です。 肘頭滑液包炎になる原因 肘頭滑液包炎は、肘の滑液包に炎症が生じる病気です。この炎症はさまざまな原因で引き起こされます。 肘頭滑液包炎の原因 特徴 細菌感染による炎症 ・肘頭滑液包炎の主な原因 ・外傷や動物に噛まれることなどで細菌が侵入、炎症を起きる ・黄色ブドウ球菌による感染も見られる(強い痛みや腫れが特徴) 肘の過度な使用 ・肘を頻繁に使う動作や姿勢が要因 ・動作や姿勢で滑液包に負荷をかけ、炎症を引き起こす 外傷と刺激 ・肘をぶつける、擦るなどが要因(打撲・捻挫など) ・繰り返しの強い刺激や圧迫で炎症を起こす 炎症性疾患 ・リウマチや痛風などが主な要因 ・体内で炎症を引き起こしやすい ・痛風の場合は尿酸結晶が滑液包に溜まることもある その他の原因 特定の誘因がないにもかかわらず発症 体質や健康状態が影響する(免疫力の低下など) それぞれの原因に対して適切な予防策を講じることで、炎症を防げます。肘を守るためにも、日常生活やスポーツにおける肘の使い方には注意が必要です。 滑液包とは 滑液包(かつえきほう)は、人体の関節や腱の周りにある小さな袋状の組織です。滑膜と呼ばれる内膜に包まれ、中には少量の滑液が入っています。滑液包は関節部に多く、主に腱と骨・筋と骨・皮膚と骨の間に存在します。 これらの場所では、動作によって構造同士がこすれ合うことが多く、滑液包がクッションの役割を果たして摩擦を軽減します。 肘頭滑液包炎の治療方法 肘頭滑液包炎の治療方法は、保存療法・手術療法・投薬療法の3つです。くわえて、治療に役立つ滑液の検査が存在します。症状や状態にあわせて、それぞれの治療法を専門医が選択します。 以下で治療法を詳しく解説するので、治療のイメージをつけていただけると幸いです。 保存療法 肘頭滑液包炎の主な治療方法は保存療法です。 保存療法の内容 滑液包内の液体過剰の場合 注射で液体を吸引除去 感染による滑液包炎の場合 抗生物質の投与 感染のない滑液包炎の場合 ・肘の挙上 ・冷却療法 ・圧迫 ・液体を吸引除去 ・非ステロイド性抗炎症薬 ・ステロイド注射 上記のように専門医の判断の下、症状に応じて適切な保存的治療を選択します。 手術療法 保存的な治療で改善しない場合は、手術による治療が行われることがあります。 感染が続く場合、手術で直接感染部分を取り除くこともあります。対して、感染でない場合は以下の手術を行うことがあります。 手術は症状の改善と再発の予防に期待できますが、侵襲的(患者さんの体に直接的に手を加える)な治療です。 そのため、患者さんの状態を十分に評価し、的確な手術方法を慎重に検討する流れになります。 投薬療法 滑液包炎が感染によるものであれば、抗生物質の使用が一般的です。 一方で感染が原因でない場合は、以下の方法で炎症を抑えます。 感染でない場合には、液体を抜き取ることに加えて、ステロイドによる注入も検討します。これにより、顕著な炎症を抑制できます。 抜き取った滑液の検査 滑液包炎は、滑液が出血を伴って貯留する特徴があります。 局所的に発赤や熱感を伴う場合には、滑液を穿刺(せんし)による細菌培養検査の実施が推奨されます。検査の内容に応じて感染の有無を確認できるため、適切な治療を行えます。 肘がブヨブヨに腫れて痛い方からよくある質問 肘がブヨブヨに腫れて痛む症状に悩む方々から、さまざまな質問が寄せられています。 この項目ではそうした疑問に答え、適切な対処法や治療の選択肢について解説します。 注射による吸引は癖になる? 注射による吸引治療は一時的に症状を緩和できます。滑液吸引自体に依存性はありませんが、滑液は再びたまることもあり、これが癖になると感じられる要因です。 ここで理解いただきたいのが「何度も水を抜くから炎症が慢性化するのではなく、炎症が慢性化しているために何度も水がたまる」ことで、けして癖になっている訳ではありません。 慢性化した滑液包炎の場合、根本的な原因を取り除くことが必要です。物理的な刺激を避け、原因となる疾患の治療に力を入れることが大切です。 肘が腫れて痛いときは何科を受診すればいい? 肘が腫れて痛む場合は、整形外科の受診をおすすめします。 整形外科医は、筋骨格系の専門家として肘の腫れや痛みの原因を適切に診断し、適切な治療法を提案できます。症状の原因が肘頭滑液包炎や関節炎、腱炎などの場合、整形外科で適切な診断と治療を受けられます。 肘に水がたまる肘頭滑液包炎は自然に治癒する? 肘頭滑液包炎は、適切なケアと時間があれば自然に治癒する可能性があります。しかし、個人差が大きく、症状の程度や原因によって治癒までの期間が異なります。 軽度の場合は安静や冷却などの保存療法を講じ、数週間で改善する傾向にあります。ただし、重度の場合や繰り返し発症する慢性的な状態では、自然治癒が困難なケースもあります。 また、長期間放置すると、滑液包の肥厚や線維化が進行し、完全な回復が難しくなる可能性もあります。そのため、症状が長期間続く場合や、痛みが強い場合は、医療機関を受診し、適切な治療を受けることが重要です。 肘がブヨブヨに腫れているけど痛くないときは? 肘がブヨブヨに腫れているが痛みがない場合、慢性的な肘頭滑液包炎や別の病態である可能性があります。 痛みがないからといって軽視せず、適切な対応が必要です。慢性的な肘頭滑液包炎では、急性期の炎症が落ち着いた後も滑液包内に液体が貯留し続け、痛みを伴わないブヨブヨとした腫れが残ることがあります。 そのため、痛みがなくても油断は禁物です。炎症が起きているから水が貯まることを理解し、医療機関を受診しましょう。 肘のブヨブヨした腫れが続く場合は早期受診を! 肘頭滑液包炎は、肘の周囲にある滑液包が炎症を起こす病気です。 肘の外傷や過度の使用・感染・または基礎疾患によって引き起こされます。また、特定の誘因なしに発症することもあります。 主な症状は、肘の腫れ・痛み・動きの制限が挙げられます。治療法は原因によって異なりますが、感染が原因の場合は抗生物質が使用されます。感染でない場合は、安静やアイシング・消炎鎮痛薬の使用・ときにはステロイド注射が使用されることもあります。重症な場合には、液体の抜去や手術を伴う治療が必要なケースもあります。 肘頭滑液包炎を防ぐためにも、肘の負担を減らすことが大切です。適切な姿勢や動作を心掛けると同時に、肘頭の外傷を防ぐ意識も大切です。 また、肘の痛みにお悩みの方は再生医療も検討してみましょう。手術を伴わず、低リスクで早期の完治に期待できます。
投稿日:2024.11.19 -
- 肘
野球少年が野球肘を発症した場合のリハビリと、その再発の予防策について 野球少年にとって、野球肘は選手生命にかかわる一大事です。 治療やリハビリを怠る、あるいは、リハビリが終了した後、無理にプレーを再開すると野球肘が再発!ということにもなりかねませんから、リハビリはしっかり行うこと、そして、リハビリ後の練習再開時にも無理をしないことが大切です。 そこで今回は、野球肘のリハビリの具体的な方法と、再発を予防する方法をご紹介します。 野球肘のときに行うリハビリについて解説します! 野球肘とは、投球動作を繰り返したために肘関節を損傷している状態なので、まず初めに行う治療は、患部を安静に保ち、痛みを抑えることが中心になります。 野球肘のリハビリはいつから開始するの? 野球肘のリハビリは、痛みが治まってから開始します。 この時、無理をして安静期間を十分にとらない、リハビリを行わないまま練習を再開するというようなことをすると、野球肘が重症化することがあります。 ですから、医師の指示通りに安静期間を守り、適切なタイミングでリハビリを開始するようにしましょう。 野球肘のリハビリはどんなことをするの? 野球肘のリハビリはストレッチや筋トレを行うのが一般的です。肘の関節を伸ばすストレッチをして肘の内側の筋肉を柔らかくする、そして、手首を曲げる、回すなどして肘の内側の筋肉を鍛えるリハビリテーションを行います。 その後、投球動作をしてみて痛みがないかどうかを確認、投球フォームをチェックするなどしながら、徐々に練習を再開していくという流れになります。 野球肘はリハビリ後も要注意!再発しないようにするためには? 治療を終え、リハビリを頑張ったのにすぐに再発!また安静を強いられる…という状況になるとイヤですよね。 ですから、野球肘を再発しないように気を付けましょう。再発を繰り返し、重症化してしまうと、手術が必要になる、選手生命の危機に至るというケースもあります。 リハビリ後の練習再開はいつ? 1日でも早く再開したい気持ちは分かりますが、医師と相談しながら練習を再開しましょう。 また、練習を再開してすぐ、治療前と同じ内容に戻すのは危険です。つい力一杯投げてしまうと野球肘の再発につながりますから、練習量は徐々に増やし、身体を慣らしていきましょう。 野球肘の再発を注意しすぎて、肘を庇いながらプレーをすると、体のほかの部分に故障が現れることもあります。肘だけでなく、全身のバランスにも気を配りましょう。 ▲具体的に何球投げてもいいの? リハビリ後の練習では、以前の練習量の30%程度から始めることが望ましいです。例えば、少年野球の試合において、ピッチャーの1日の投球数は70までと制限されているので、復帰したての練習では投球数を20程度に抑えておくこと良いです。 ただし、状況によって個人差がありますので、医師と十分相談をして練習メニューを決めていくようにしてください。 投球フォームを見直す必要性 投球動作は本来、全身で行うものです。野球肘になってしまった選手は、手だけを使う「手投げ」になっている場合が多く、手投げのままプレーを続けると野球肘を再発しやすくなります。 再発を予防するためには、下半身と体幹を上手く使って力を分散させるような投球フォームに改善することが望ましいでしょう。 まとめ・野球少年が野球肘を発症した場合のリハビリと、その再発の予防策について 野球肘のリハビリ中はなかなかプレーが出来なくて焦り、練習を再開しても物足りない、と感じてしまう場合もあります。 特にお子さんが野球肘で治療・リハビリが必要という場合は、子供が焦る気持ちも受け止めながら、成長期にある身体を守ってあげることが大切です。医師と連携しながら、好きな野球を長く、楽しく続けられるようにサポートしてあげましょう。 監修:リペアセルクリニック大阪院
投稿日:2024.11.19 -
- 肘頭滑液包炎
- 肘
肘頭滑液包炎の原因と症状、手術しなくても治るのか 肘頭滑液包炎をご存じですか?肘が腫れたり痛みが出たりする病気です。 例えば、転倒した時に肘を強くぶつけたり、繰り返し肘が圧迫される刺激が加わると、肘頭滑液包炎になる可能性があります。 今回は、肘頭滑液包炎になってしまった時、「どのような治療が必要なのか」「手術をしなくても治るのか」といったことについて解説しましょう。 肘頭滑液包炎の症状 ・肘の外側や内側に赤みや腫れが見られる ・肘を曲げ伸ばし、回したりすると痛みが出る ・肘の動きが制限される ・肘に触れると熱を持っている ・発熱や倦怠感などの全身に症状が出る(感染性の場合) 肘頭滑液包炎の治療と手術が必要な場合 肘にある滑液包が炎症を起こすことにより、黄色く透明な液が溜まり、関節が腫れた状態になるのが肘頭滑液包炎です。 肘を強くぶつけるなど、外傷が原因であれば、溜まった液には血液が混ざっている場合があります。初期の症状であれば注射針を刺して滑液包に溜まった液を抜き、圧迫包帯をして肘を安静に保つのが一般的な治療です。 また、炎症を鎮める飲み薬が出されることもあるでしょう。 しかし、注射針で滑液包に溜まった液を抜いても繰り返し腫れてしまう場合は、手術が必要になります。また、感染によって病気になってしまった場合にも手術が必要です。 手術が必要な場合 ・滑液包に溜まった液を抜いても ⇒ 繰り返し腫れてしまう場合 ・細菌やウイルスなどの感染が滑液包に及んで病気になってしまった場合 肘頭滑液包炎になる原因は? 肘頭滑液包炎は、肘の部分に何度も繰り返し機械的な刺激が加わるによって、炎症が起き、腫れや痛みが出る症状なので、例えば、畳職人によくみられます。 また、以下のような原因によっても発症することがあります。 肘頭滑液包炎の原因 ・外傷1:肘への強い衝撃や摩擦で滑液包が傷ついたり刺激される。転倒などで肘を強くぶつける。 ・外傷2:机や肘かけなどで長時間、圧迫や刺激が加わる ・反復動作:テニスやゴルフなどスポーツ。パソコン、楽器など肘を何度も曲げたり、伸ばしたり、回する動作で滑液包へ過度な負担。 ・感染:細菌やウイルスなどの感染が滑液包に及ぶと、化膿性の肘頭滑液包炎を引き起こす。 ・その他:血液透析を受けている患者さん(長時間同じ姿勢でベッドに寝ているので) このような原因が挙げられますが、感染が原因でない限り、初期の状態で治療を開始すれば、手術が必要になってしまうことはほとんどありません。 滑液包とは何? 滑液包は、腱や筋の間、筋と筋の間、腱と骨の間など関節の近くにあります。 関節が運動する際にさまざまな組織の摩擦が起きるのを減少し、滑らかな関節運動を助ける役割を持った袋状の組織で、袋の中には滑液という液体が入っています。この部分に炎症が起きると、しばしば黄色く透明な液が溜まってしまいます。 滑液包に溜まった液体は何度も抜くとクセになる? 肘頭滑液包炎によって炎症が長く続いてしまった場合には、滑液包に溜まった液体を何度も注射針で抜かなければいけなくなります。これが慢性化した状態です。 肘頭滑液包炎が慢性化した場合は、手術が必要です。 水を抜くとクセになると、よく耳にしますが、滑液包に液体が溜まるのは炎症による反応ですから、クセにはなりませんので安心してください。 まとめ・肘頭滑液包炎の原因と症状、手術しなくても治るのか 肘頭滑液包炎になってしまっても、初期に治療をしておけば、手術になる可能性は高くありません。 肘が炎症を起こさないように、同じ場所を繰り返し圧迫されるようなことは避けると予防になります。肘かけや肘をついて寝てしまったりすることなどに注意しましょう。 もし、肘に痛みが発生したり腫れを見つけたりしたら、早めに専門医に相談しましょう。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
投稿日:2024.11.19 -
- 肘
野球選手の肘のケガ!再生医療なら治療期間を短縮でき選手生命も守れる アスリートの中でも腕を酷使する野球選手にとって「肘のケガや、肘の故障」は一大事です。特にピッチャーなどは選手生命に関わります。 重症化してしまうと更に選手生命に関わってくる問題にもなりますから、症状を我慢せずに即座に治療を受けるべきですが、その際に気になるのは「治療期間の長さ」ではないでしょうか。 そこで、野球選手の肘の治療期間はどのくらいかかるのか、また、治療期間を短縮できる可能性がある「再生医療」について解説します。 野球選手の肘のケガは症状によって治療期間が異なります 野球選手の肘のケガに限った話ではありませんが、治療期間は「ケガ・症状の程度」により大きく異なります。 症状が初期の段階の場合、或いは軽度な症状しか見られない場合は、数週間の安静にすることで症状が改善するケースもあります。 しかし、数カ月~1年といった長い期間を保存療法に費やしたにもかかわらず、症状が改善しなかったため手術に踏み切ったという症例も珍しくありません。 安静期間のジレンマと戦うことが必要 野球選手にとって、たとえ数週間とは言え本格的な練習ができない治療期間が続くことは、もどかしさを感じるでしょう。 しかし、医師の指示に反して肘の安静を必要とする期間中に投球練習などを再開すれば、悪化するのは確実といっても過言ではありません。痛みが強くなる、肘が曲がらないなどの症状がますます酷くなる可能性があります。 野球をする以上、投球動作は欠かせないものですが、治療期間中に痛めた肘をさらに酷使する運動を反復すれば、症状が改善するどころか悪化するのは当然です。 結果、取り返しのつかない「選手生命の終わり」を迎えてしまった野球選手は、プロや部活動を含めて数多く存在します。 野球選手の肘の治療期間は再生医療で短縮できる 野球選手の肘のケガの治療期間は、症状の重さや個人差がありますので一概には言えません。しかし、万全の状態で野球に復帰しようと思ったら数カ月~数年という期間を見積もらなければならないケースもあります。 少しでも早く野球選手として復帰できる可能性に賭けたいというのであれば「再生医療」という治療法も選択肢の1つとして検討してみて下さい。 再生医療は組織の修復に関わる自身の「幹細胞」を利用し、損傷や機能不全を起こした組織や臓器の修復を促す新しい治療法です。 従来の治療法よりも治療期間を短縮できる可能性があり、早期に万全の状態でスポーツに復帰したいアスリート達に注目されています。特に手術を避けて治療できる点は選手生命に大きく貢献できるものです。 まとめ・野球選手の肘のケガ!再生医療なら治療期間を短縮でき選手生命も守れる 再生医療は、すでに有名野球選手がケガの治療に用いたことで有名になっていますが、まだまだ新しい治療法であり、再生医療を利用できる医療機関は日本にはそう多く存在しません。 しかし、肘の治療期間が短縮できる可能性があること、体への負担が少ない治療法だという点で、野球選手にとってメリットが多いです。 このようなことから、「再生医療」は一考の価値がある治療法だといえます。興味がある場合は、当院までお問い合わせください。 監修:リペアセルクリニック大阪院 再生医療についてはこちら
投稿日:2024.11.19 -
- 肘
野球などのスポーツをしていると肘の靭帯(じんたい)を損傷してしまうことがあります。靭帯を損傷すると、肘を動かす際に痛みを感じる、可動域が狭くなりうまく動かせないなどの症状が現れます。 損傷した肘の靭帯を再建する手術として、トミー・ジョン手術を検討している方もいらっしゃるでしょう。 この記事では、トミー・ジョン手術の内容やメリット・デメリット、手術費用や失敗する確率などを解説します。記事を最後まで読めば、疑問や不安を解消でき安心して治療に臨めます。 また、トミー・ジョン手術よりも短期間での治療・競技復帰を望む場合は、再生医療もご検討ください。 トミー・ジョン手術とは 「トミー・ジョン手術」とは「側副靭帯の再建手術」の通称名です。 肘の両側には肘関節を安定させるための靭帯「外側側副靭帯」と「内側側副靭帯」があります。肘の側副靭帯が損傷すると、肘の曲げ伸ばしの際に痛みを感じたり、肘を曲げられなくなったりするなどの症状をもたらします。 軽度の側副靭帯損傷の場合には保存療法によるリハビリで治療するのが一般的です。しかし靭帯損傷の程度が大きい場合や保存療法によるリハビリでは奏功しない場合は、トミー・ジョン手術を行う可能性があります。 なぜ野球選手は側副靭帯を損傷するのか 野球選手の場合、投球動作などによる肘のストレスの蓄積が原因となるケースが多々あります。 野球選手のように腕を使った激しい動作を繰り返すスポーツ選手は、肘や肩、手首などになんらかの障害を生じるケースは、珍しくありません。 トミー・ジョン手術の治療内容 トミー・ジョン手術は、肘の側副靱帯を損傷した際に行われる再建手術です。患者の前腕や太ももから採取した腱を肘に移植し、新たな靱帯として固定します。 手術後は、肘の安定性と可動性を取り戻し競技復帰を目指すのが一般的です。リハビリには1年半から2年ほどかかります。とくに投手など、肘に負荷がかかるスポーツ選手に多く行われる手術です。 トミー・ジョン手術のメリット・デメリット トミー・ジョン手術を受ける際には、いくつかのメリットとデメリットがあります。 トミー・ジョン手術を受けるメリット ・重度の靭帯損傷でも治療できる ・投球の速度アップが期待できる トミー・ジョン手術を受けるデメリット ・手術で患部にメスを入れること ・手術が失敗するリスク ・入院による一時的な体力低下 メリットは「重度の靭帯損傷を治療できる」「投球の速度が上昇する可能性がある」などです。 球速が上がる理由はいくつか考えられますが、手術によって靭帯の接続が強固になるなどが挙げられます。ただし、トミー・ジョン手術は靭帯を損傷した際の治療です。投球の速度アップを目的とした治療方法ではないことに留意しましょう。 一方、デメリットとしては「何カ月ものリハビリ期間が必要である」「手術には失敗のリスクがある」などです。また入院するため、場合によっては一時的に体力が低下する可能性があります。 トミー・ジョン手術以外の治療方法 軽度な靭帯損傷であれば、保存療法が選択される可能性が高いですが、損傷した靭帯の修復に対し、「再生医療」の選択も一考の価値があるといえます。 保存療法のデメリットは、安静期間が必要になることであり、スポーツの現場から長期間離れなければなりません。 しかし、損傷した靭帯や骨の修復を促す治療法である「再生医療」ならば、従来の治療法よりも短い期間でスポーツに復帰できる可能性が高いメリットがあるのです。 スポーツシーンにおいて、再生医療は海外でも多くの治療実績があるメジャーな方法です。 トミー・ジョン手術に関するよくある質問 トミー・ジョン手術に関するよくある質問を3つ紹介します。 ・トミー・ジョン手術に失敗するとどうなる? ・トミー・ジョン手術の復帰期間は? ・トミー・ジョン手術にかかる費用はいくら? よくある質問と答えを確認して、トミー・ジョン手術に関する疑問や不安を解消しましょう。 トミー・ジョン手術に失敗するとどうなる? トミー・ジョン手術に失敗すると、肘を動かす際に痛みや不快感がある、可動域が制限されるといった状態がリハビリ後も続きます。スポーツをしている場合は競技復帰が難しくなる可能性もあります。 なおトミー・ジョン手術の失敗確率は10〜20%ほどです。手術後80〜90%の方は競技復帰しています。 トミー・ジョン手術の復帰期間は? トミー・ジョン手術を受けてから競技復帰するまでは、1年半から2年ほどの期間を要するといわれています。 リハビリがスムーズに進んだ場合でも、競技復帰には1年以上かかります。 トミー・ジョン手術にかかる費用はいくら? 日本国内でトミー・ジョン手術を受けた場合、自己負担額は15〜30万円ほどです。ただしあくまでも金額は目安であり、手術を受ける病院や入院期間などによって異なります。 また、個室にした場合の差額や食事代、リハビリ費用などが別途必要な場合もあります。費用に関しては手術を受ける病院でよく確認しましょう。 トミー・ジョン手術の失敗が怖いなら再生医療も検討ください 野球などのスポーツをしていると、肘の側副靭帯を損傷する場合があります。 肘の側副靭帯の再建において、トミー・ジョン手術は有効な治療法です。しかし失敗する可能性が10〜20%ほどあります。もしトミー・ジョン手術の失敗が怖い場合は、再生医療をご検討ください。 再生医療は、トミー・ジョン手術よりも早い期間で競技復帰できる点が特徴です。 ただし再生医療は、厚生労働省の厳しい基準をクリアしたクリニック等でしか受けられません。当院は、基準をクリアした再生医療専門のクリニックのため、安心して通院できます。 治療方法や適合性など、気になる点はお気軽にお問い合わせください。お話をよくお伺いし、親切丁寧、適切に相談させていただきます。
投稿日:2024.11.19 -
- 肘
アスリートはその性質から、体を酷使して手術が必要になるようなケガをしてしまうこともあります。とくに野球選手の場合は肘を酷使するため、治療法としてクリーニング手術を選択する方も多くいます。 対して、プロ野球などでよく聞くクリーニング手術とはどういった治療法なのか、一般人でも受けられるのか、といった疑問の声をいただくことがあります。 そこで本記事では、肘でよく用いられるクリーニング手術について解説します。また、スポーツ医療の分野で注目が集まっている再生医療についてもあわせて紹介します。 野球で有名なクリーニング手術とは クリーニング手術とは、関節内に遊離している骨片や骨棘などの物質を取り除くための手術です。いわゆる関節ネズミを取り除く手術のことを指します。 この手術を受けずに遊離体(関節ネズミ)を放置すれば、将来的にさまざまなトラブルに発展する恐れがあります。 また、プロ野球選手がよく実施してますが、一般の方でも治療を受けられます。 関節ネズミの放置によるリスク 肘や膝の関節内の遊離体(関節ネズミ)を放置することでさまざまなリスクが生じます。 第一に関節に痛みが生じるデメリットがあります。遊離体が関節にひっかかることで痛みが出ますし、挟まった位置や遊離体の大きさによってはかなり強い痛みを感じることもあります。 第二に関節の可動域が減少するデメリットがあります。歯車や車輪に異物を噛ませると回転が鈍るのと同様に、関節に挟まった遊離体は関節の可動域を狭めてしまいます。また、可動域が制限されることで、腕や脚の動作にも影響します。 第三に関節の障害をもたらす可能性があるデメリットも存在します。遊離体が関節内の炎症や骨・軟骨の損傷の原因になる可能性は否定できず、症状をより重くしてしまう可能性もあります。 肘のクリーニング手術にかかる費用 入院期間 費用 4日間程度 20万円〜30万円程度 肘のクリーニング手術にかかる費用の目安は、20〜30万円程度です。 ただし、手術をおこなう医療機関や入院期間、施術の内容によって費用が異なる点に注意しましょう。また、高額療養費に関する助成金の使用状況によっても変動します。 正確な費用を知りたい場合は、医療機関に問い合わせながら複数の見積もりをとってみてください。 肘のクリーニング手術における完治・復帰期間 クリーニング手術後の完治・復帰期間は、症状の状態及び手術の内容によって異なります。 期間 内容 手術直後〜2週間 ・痛みや腫れを管理することが中心 ・ギプスやシーネで固定 ・安静処置 2週間〜2カ月 ・可動域を広げるリハビリ開始 ・日常生活動作の制限も少しずつ緩和 2カ月〜3カ月 ・軽めのトレーニング開始 ・競技特有のトレーニングを徐々に取り入れる(キャッチボールなど) 3ヶ月以降 ・本格的な競技への復帰 日常生活への完全復帰は手術後2〜3ヶ月程度、スポーツへの復帰は3〜6ヶ月程度と言われています。ただし、これはあくまで目安であり、個人差によって期間がずれ込むことに留意しなければなりません。 また、野球選手の場合は投球動作への完全復帰に6ヶ月以上かかることもあります。 完治・復帰期間は早くて3カ月、遅くて6カ月以上かかることを覚えておきましょう。 クリーニング手術と関わりの深い再生医療について 遊離体が関節内を移動している場合や、ロッキングなどの症状が見られる場合はクリーニング手術が必要ですが、例外もあります。 関節ネズミの初期段階では、遊離体ではなく軟骨が剥離しているケースがあり、この場合は保存療法が選択されることが多いです。 しかし、保存療法は長期の安静期間を要し、症状の改善が見られないまま数か月経過し、結局手術に踏み切るケースも珍しくありません。そこで注目を集めるのが再生医療です。 再生医療は、骨や軟骨などの損傷に対して幹細胞を活用し、組織の修復を促す治療法です。患者の体から抽出した幹細胞を培養し、一定量まで増やしてから再び体内に戻します。 手術を要さないため治療期間が短縮される可能性があり、野球をはじめとするスポーツへの早期復帰を望むアスリートによく利用されています。 アスリートは再生医療も選択肢のひとつ アスリートはシーズン中はもちろん、オフでもパフォーマンスを落とせません。ケガや痛みがあっても完治させずに、やり過ごしながら活動を続けることが多いようです。そのため、ベテラン選手ほど痛みとの闘い、満身創痍と言われます。 対して、再生医療は手術及び入院を伴わずに治療可能です。パフォーマンスを大きく落とさずに治療に取り組めるため、選手生命の延命にもつながります。 自身の脂肪細胞から培養した幹細胞を使用するため、身体への負担が少なくドーピングにも該当しません。 メジャーリーグの元ヤンキース田中選手や、ドジャース大谷選手が肘に再生医療のひとつであるPRP療法を受けたと報じられました。現在では、さらに進んだ幹細胞治療も利用できます。 ケガや故障で引退を余儀なくされるアスリートの報道を見るたび、残念に思います。アスリートの皆さん、痛みや故障に負けないでください。そして、再生医療も早期復帰を助ける選択肢のひとつとして忘れずにいてください。 野球肘にはクリーニング手術・再生医療が有効 野球肘の治療に行うことが多いクリーニング手術について紹介しました。 クリーニング手術が必要になる関節ネズミが原因の場合、最も効果をもたらす治療については実際に検査をしてみないとわかりませんが、再生医療が役立つ可能性もあることは事実です。 保存療法で安静期間を少しでも短縮したいのであれば、再生医療を選択肢のひとつとして検討してみてはいかがでしょうか。
投稿日:2024.11.19 -
- 肘
激しい動きの多いアスリートは、一般人よりもケガのリスクに悩まされます。 肘を酷使する野球選手も例外ではありません。野球選手の多くは肘の痛みに悩まされています。「関節ねずみ」も肘の痛みの一種です。 本記事では、関節ねずみの症状や治療法を紹介します。症状や痛みに合わせて治療法を検討してください。 この記事を読むとわかること ・関節ねずみとは ・関節ねずみの症状 ・関節ねずみの治療法 野球選手の肘に発症することが多い関節ねずみとは 「関節ねずみ」とは、関節内で剥がれ落ちた軟骨・骨のかけらや、あるいは骨の変形によって生じた骨棘(こっきょく)・骨のとげが剥離して関節内に遊離することが原因となって生じます。 肘の関節を酷使する野球選手などに見られる症状です。 無症状のときもありますが、関節の狭い部分に挟まったり引っかかったりすると、激しい痛みが生じ、関節の可動域が制限されます。 関節を動き回る「関節遊離体」が俗に「関節ねずみ」と呼ばれます。 関節ねずみの症状 関節ねずみの症状には主に4つあります。ご自身の症状に当てはまるか確認してください。 関節ねずみの症状 ・関節を動かすと引っかかりを感じる ・関節が伸ばせない・曲げられない ・関節を動かしたときにきしむような音 ・関節が熱を持っている感じがする 関節ねずみは必ずしも痛みがあるわけではありません。症状は多岐に渡り、多く見られるのは肘が曲げづらくなる症状です。肘に違和感がある場合は通院を検討してください。 関節内遊離体 関節内遊離体は肘の違和感・痛みが主な症状です。 野球だけでなく、テニスやバスケットボールプレイヤーや高齢者も発症する可能性があります。 肘が通常よりも曲げにくい・伸ばしにくい場合や曲げ伸ばしで関節から音が聞こえる場合は、関節ねずみ(関節内遊離体)を疑ってください。 肘の動かしづらさは重症化すると日常生活にも影響を及ぼします。 関節遊離体を起因とする変形性肘関節症 関節遊離体(関節ねずみ)の再発を繰り返すと、骨片が軟骨にダメージを与え変形性肘関節症を引き起こす原因となります。 変形性肘関節症が進行すると、肘を動かすのが困難になるだけでなく、手がしびれて指を動かすのも難しくなるほど重症化するのです。 関節ねずみが損傷を助長させて変形性肘関節症を悪化させるケースもあります。 関節ねずみを放置するとどうなるの? 関節ねずみが関節に挟まると、痛みとともに肘の可動域が制限されます。日常生活にも支障をきたし、放置すれば生活の質を大きく下げてしまうでしょう。 関節ねずみが関節から外れると治ったように感じるかもしれませんが、それは関節ねずみが移動しているだけです。また関節に挟まって、痛みが再発する可能性があります。 関節ねずみを治療する方法は? 骨片や骨棘が完全に剥離していない場合には、保存療法で経過を観察します。しかし、完全に剥離して遊離体となっている場合には、自然治癒には期待できません。 症状が重い場合は、関節鏡視下手術や骨軟骨移植などの手術を行います。手術の場合は数日間の入院と、数か月の安静期間が必要です。 しかし、アスリートが数か月も練習できないとなると、選手生命が危ぶまれます。少しでも早い復帰を考えるのであれば、「再生医療」をご検討ください。 負担が少ない関節鏡視下手術 関節鏡視下手術とは、 関節内に直径1~4mmの内視鏡を用いて関節内を観察しながら患部を手術する方法です。 関節鏡視下手術の特徴 ・関節を大きく切開しないため、術後のリハビリを早期に始められる ・内視鏡を用いるとどの部分が傷んでいるか明確にわかるため、的確な治療ができる ・生理食塩水を流しながら行うため、感染症のリスクが低く痛みも起こりにくく、患者の負担が軽減される 患者の負担が少ないほか、感染症のリスクも低いため関節遊離体の手術には関節鏡視下手術が行われるケースがあります。傷口が小さく体の負担が小さいのがメリットです。 一般的に、手術費用は約25万円ほどかかります。 手術を必要としない再生医療 再生医療は患者さんの組織や細胞を利用して臓器や組織を修復する医療技術です。 副反応のリスクが低く、安全性が高い医療技術として注目されています。 再生医療は競技復帰までの期間が早い、手術に比べて体への負担が少ないなどのメリットがあります。 まとめ・野球選手の選手生命にも関わる肘の悩み「関節ねずみ」について 関節ねずみは肘の可動域が制限される、肘が痛むなどの症状が見られます。 このような症状があると野球選手としての活動だけでなく日常生活にも支障をきたすでしょう。 症状が見られたときには、安静にして、早期に適切な治療を受けることが重要です。 その際、安全性が高く早期の回復に期待できる再生医療による治療もご検討ください。
投稿日:2024.12.05 -
- 肘
野球選手に多い腕の故障!選手生命に赤信号!肘が曲がらない症状を再生医療が解決! 野球選手は腕を酷使するため、腕に関するさまざまなスポーツ障害に見舞われがちです。なかには「肘が曲がらない」という症状に悩む野球選手も多く、このような症状が続くと野球選手としての選手生命に関わる問題になってしまいかねません。 そこで、野球選手に起こりがちな故障の内から肘が曲がらないという症状について、その原因や治療法について解説しましょう。 野球選手の肘が曲がらなくなる原因は? 野球によって肘が曲がらなくなってしまうのは、基本的に何といっても「肘を使いすぎている」ことが第一原因です。野球では投球などの動作で肘を酷使しますが、十分なケアをせずに肘を酷使し続けると肘関節に負担がかかり、肘関節の障害をもたらすことになります。 そして、野球によって肘が曲がらなくなる原因としては、以下の障害が考えられます。 ・変形性肘関節症 ・肘関節遊離体 ・野球肘 診断には、肘のロッキングや痛みなどの症状の聞き取りと、レントゲン検査で判断されますが、このような障害が発生すると肘の動きが制限されるだけでなく、肘の痛みなどの症状を呈するケースが多くなります。 野球選手の肘が曲がらないときの治療法とは? 野球をすることが原因となり、肘が曲がらなくなっているため、治療のためには野球を本格的に続けることはできません。まずは、肘の安静を確保することが大切だからです。 治療方法は、症状によって異なりますが、軽度な場合には「保存療法」が選択され、痛みなどの症状に対しては薬物療法や温熱療法による軽減を行います。 肘の可動域が生活に支障をきたすレベルの場合、また、保存療法では痛みを十分に軽減できない場合などは、手術が選択されるケースがあります。 手術を行うことで重度の症状でも治療できる可能性がある一方、内容次第では野球選手としての選手生命に致命傷を与えてしまう可能性も否定できません。 野球選手の肘が曲がらない悩みを改善し選手生命を守る再生医療 肘の可動域を改善し、肘の痛みを軽減するための新しい治療法として「再生医療」が注目されています。再生医療は特別な細胞を利用することにより、骨や軟骨、靭帯などの組織の修復を促す治療法です。 メリットは、大掛かりな手術を必要としないことと、従来の治療法よりも短い安静期間で治療できる可能性があることです。野球選手やアスリートにとって重要なポイントであり、スポーツ医療の新しい可能性として注目されています。 まとめ・野球選手に多い腕の故障!選手生命に赤信号!肘が曲がらない症状を再生医療が解決! 肘が曲がらないという症状は、野球選手にとってつらいものですよね。また、野球選手としてだけでなく日常生活にも大きな問題となってのしかかってきますから、軽症のうちに対処していきましょう。 重症化してしまった場合、治療法の1つとして再生医療に注目が集まっています。再生医療は、メリットの多い治療法として多くの野球選手に重宝されることでしょう。 監修:リペアセルクリニック大阪院 また、最近注目を集めている再生医療についてもご紹介します。 こちらもご参照ください
投稿日:2024.11.19