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- テニス肘
- 肘
テニス肘!肘の外側が痛む場合と内側が痛い場合、その違いと注意点 テニス肘とは、主に肘の外側に痛みが起こる病気のことを言います。それが最近では肘の内側に痛みが生じるタイプのものもテニス肘と呼ばれるようになりました。 テニス肘の初期の症状で多少我慢できるからと、プレーするのは避けましょう。肘に痛みを感じたら、プレーは避けて病院等の医療機関で診察を受けてください。無理をしたり、我慢すると治療期間が長くなるだけです。 さて、テニス肘には内側が痛む場合と、外側が痛い場合の2種類があることをご存知でしょうか?内側が痛む場合は、ゴルフ肘とも言われることがあります。外側が痛むテニス肘とはどのような違いがあるのでしょうか?そこで、まずは内側のテニス肘の原因や症状について解説していきます。 肘の内側が痛むテニス肘 内側のテニス肘は、テニスエルボーともいわれ、ゴルフ肘とも言われています。なぜゴルフ肘かと言うと、ゴルフクラブをスイングする動作で肘を痛めた場合と同じ症状が出るためです。 テニスをしている人はもちろん、ゴルフ愛好家にも多い疾患として知られています。正式な名称は「上腕骨内側上顆炎(じょうわんこつないそくじょうかえん)」というものです。 内側のテニス肘と外側のテニス肘との違い 外側のテニス肘と内側のテニス肘は、発症する要因や痛みの出る箇所が異なります。 まず外側のテニス肘は、上腕骨の外側上顆にある3つの筋肉の収縮が関係しています。運動の際にこれらの筋肉が引き伸ばされながら縮むことで、付着部である外側上顆に強いストレスをかけることになります。 最近はパソコンの使い過ぎで前腕の伸縮筋が緊張状態となり、少しの負担でも肘を痛めてしまう人が増えてきています。一方、内側のテニス肘は手首を手のひら側に曲げる動作で痛みを感じます。 痛みが出ている箇所は肘の内側にある内側上顆という部分です。内側上顆には手首を手のひらのほうに向かって曲げる動作をする時に必要な筋肉が付着しています。 常にテニスのフォアハンドやゴルフのスイングのような動作を繰り返していると、内側上顆に負担がかかります。 テニス肘で肘の内側が痛い場合の注意点 内側のテニス肘を予防するためには、痛みの原因となった動作を避けることです。これは外側のテニス肘の予防法と同じです。内側のテニス肘に限った予防法だと、手首を内側にひねる動作を控えることです。 しばらく安静にしていれば、軽度のテニス肘は痛みが解消します。痛みが引いたらすぐに動作を再開するのではなく、手のストレッチで様子を見ましょう。ストレッチで痛みやしびれを感じなかったら再び動作を行います。くれぐれも痛みがあるのを無視して動かさないように注意してくださいね。 まとめ・テニス肘!肘の外側が痛む場合と内側が痛い場合、その違いと注意点 内側のテニス肘(テニスエルボー)は、痛む箇所は異なりますが基本的な予防法は外側のテニス肘と一緒です。違和感を感じたら、しばらく肘を安静にして休めることが悪化を防ぐポイントです。 安静にしているのに症状が悪化したり、長期的に痛みが出ている場合は、放置しておいても治りません。なるべく重症化する前に整形外科を受診し、治療を受けるようにしましょう。 以上、テニス肘(テニスエルボー)の原因と症状について解説しました。少しでも参考になれば幸いです 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらもご参照ください
2022.03.11 -
- 肘
「肘の痛みに悩む調理師」その原因と治療法、予防方法について 調理師の仕事は美味しい料理を作って食べた人を笑顔にすることができるというやりがいのある仕事である一方、ハードな仕事で身体への負担も大きい仕事でもあります。 そのため、調理師として働いている人のなかには、体のいろいろな箇所に痛みが生じている人も多いですが、特に多くの人が悩まされているのが肘の痛みです。今回は、多くの調理師が発症する肘の痛みの原因や予防方法などについて紹介します。 調理師が肘の痛みを発症しやすい原因 調理師は作業中に腕を使うことが多い職業です。特に重い鍋やフライパンを何度も持ったり振ったりします。そのような動作が腕を酷使することにつながり、肘の痛みが発症するケースが多いのです。 調理師は一般的に右利きの場合は、左手でフライパンを持つため、左手に大きな負担がかかり、左肘の痛みに悩まされている人が多いです。症状が重度になるとコップのような軽い物を持つこともできないくらいの、強い肘の痛みを生じるようになることもあります。 調理師はテニス肘(上腕骨外側上顆炎)を発症しやすい! 多くの調理師の人が発症する肘の痛みはテニス肘(上腕骨外側上顆炎)である可能性が考えられます。テニス肘は肘の部分にある上腕骨外側上顆から手首につながっている筋肉や関節に炎症が起きて痛みが発症するものです。 筋肉や関節に炎症が起きる原因は、腕に負担を繰り返しかけることです。よって、重い鍋を持ったり、フライパンを振ったりすることを繰り返して腕に負担をかけてしまう調理師はテニス肘を発症しやすい職業と言えます。 調理師の肘の痛み(上腕骨外側上顆炎)の治療方法や予防方法 上腕骨外側上顆炎(テニス肘)の治療方法は、消炎鎮痛剤、ステロイド注射、湿布などによる治療や、理学療法による治療が一般的です。予防方法としては、ストレッチが有効です。 手首や肩、肘まわりなどの筋肉や関節の柔軟性が低いと肘をスムーズに動かすことができなくなります。そうなると、肘への負担がかかりやすくなってしまうので、ストレッチで筋肉や関節の柔軟性を高めることがテニス肘の予防につながります。 肘を伸ばして腕を前に出して、手のひらを天井に向けた状態で手首を外側に反らすストレッチや、同じ状態から手のひらを床に向けて手首を内側に曲げるストレッチなどが、肘の痛みに悩んでいる調理師の人におすすめです。 まとめ・肘の痛みに悩む調理師、その原因と治療、予防方法について 調理師が発症することの多い肘の痛みの原因や予防方法などについて紹介しました。肘の痛みがつらい時は安静にしておくことが大切です。また、悪化するまえに医療機関で適切な治療を受けることも必要です。 近年は、関節の痛みを改善する治療方法として再生医療という治療方法も注目を集めています。肘の痛みで悩む調理師にとってもメリットの多い治療法であると言えます。 肘の痛みで悩んでいる人は、再生医療も治療の選択肢として検討してみることをおススメします。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらもご参照ください
2020.07.07 -
- 肘
- 再生治療
肘が痛い!肘を傷める保育士が多いその理由と対処法は? たくさんの小さな子供を相手する保育士の仕事は、肉体的にもハードな仕事になります。そんな保育士の仕事をしている人のなかには、肘が痛いという悩みを抱えている人がたくさんいるようです。 今回は、保育士で肘が痛い人が多い理由について紹介します。また、肘に痛みが発症するメカニズムや治療方法についても紹介します。 保育士で肘が痛い人に多い疾患「上腕骨外側上顆炎」とは その肘の痛みは上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつがいそくじょうかえん)の可能性が高いです。難しい読み方ですよね。聞きなれない方も多いかと思います。 肘の外側の出っ張りの部分(上腕骨外側上顆)は、手首を動かしたり指を伸ばしたりする筋肉や関節と繋がっていますが、腕を酷使することでその筋肉や関節の付け根の部分(腱)に過度の負担がかかって炎症を起こしてしまうことがあります。この炎症によって肘が痛いという症状が発症します。 上腕骨外側上顆炎はテニス肘とも言われることがありますが、テニスをしている人だけではなく、保育士のように腕を酷使する職業の人なども発症する人が多いです。 保育士で肘が痛い人が多い原因 保育士のなかで肘が痛いという悩みを抱えている人が多い大きな原因となるのが、子供を抱っこすることが多いことです。 保育士は小さな子供を抱っこする機会が多く、その際に腕に負担がかかって肘が痛いという症状に悩まされる人が多いですが、特に0歳から2歳児を相手する場合は、毎日たくさんの子供を何度も抱っこすることになります。 小さな子供とはいえ5キロくらいの体重がある子供を何度も抱っこしていると、体に大きな負担となります。特に、腕には大きな負担がかかるため、腕を酷使する状態が続くことで肘を痛めてしまうケースが多いのです。 上腕骨外側上顆炎の治療方法について 保育士で肘が痛いという悩みを抱えている人のなかには、治療を受けずに痛みを我慢しながら仕事をしている人もいると思います。しかし、悪化すると改善するまでに期間が長くかかってしまったり、改善するのが難しくなったりしてしまうので早めに医療機関を受診して治療を受けるのがおすすめです。 医療機関での上腕骨外側上顆炎の治療は、軽い症状の場合は、飲み薬(非ステロイドの消炎鎮痛剤)や湿布などによって痛みを改善させます。また、急性で強烈な痛みが生じている場合は、ステロイド注射がおこなわれることもあります。 さらに、慢性化している場合は、レーザー治療や温熱療法、ストレッチといった理学療法がおこなわれるのが一般的です。こうした治療をおこなっても改善がみられず、症状が悪化していく場合は手術が検討されるケースもあります。 症状が軽い場合 ・飲み薬:非ステロイド系、消炎鎮痛剤 ・湿布 急性で痛みがひどい場合 ・ステロイド注射 慢性化 ・レーザー治療 ・温熱療法 ・シトレッチ どうしても改善しない場合 ・手術の可能性 まとめ・肘が痛い!肘を傷める保育士が多いその理由とその対処法は? 保育士の人で肘が痛いという症状に悩まされている人が多い理由について、また、保育士がなりやすい肘の痛みの原因である「上腕骨外側上顆炎」について紹介しました。 肘が痛いのを何とかするために治療を続けているけど改善しないという場合、手術をするしかないのかなと考える人もいるかもしれません。しかし、最近では再生医療という治療方法もあります。 再生医療には、外科的手術と比べて副作用のリスクが少なく、治療期間も短期間になるというメリットがあります。保育士で肘が痛い…、一般的な治療を受けても治らなくて困っているという人は、一度、再生医療による治療も検討してみてはいかがでしょうか。 以上、肘が痛い!肘を傷める保育士が多い理由とは?について記しました。ご参考になれば幸いです。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらもご参照ください
2020.06.28 -
- 肘
- 肘頭滑液包炎
肘頭滑液包炎の治療と再発予防は、患部を動かさないようテーピングを活用する 肘頭滑液包炎を早く治すためには、とにかく動かさないようにすることが大切です。また、肘頭滑液包炎の再発を防ぐためにも、治療中は動かさないようにすることが必要です。 今回は、肘頭滑液包炎は動かさないようにしたほうが良い理由と、動かさないようにするためのテーピング方法について紹介します。 肘頭滑液包炎の治療中は肘を動かさないようにしましょう 肘頭滑液包炎は、肘関節の滑液包にたくさんの滑液がたまり、炎症を起こしている状態です。滑液を注射で抜き取るという治療をしますが、再発を予防するためにも、治療の後は患部を安静にするようにしましょう。 肘頭滑液包炎で肘を動かさないほうがいい理由とは? 滑液の過剰分泌の原因の1つは、肘への刺激です。そのため、治療中は肘を動かさないようにして、安静にしていたほうが良いのです。 肘頭滑液包炎の治療中に腕を動かすと再発する可能性もある 滑液包は関節の中の緩衝材とも呼べる組織で、関節を動かすことによって刺激を受けます。肘頭滑液包炎を起こしている関節内は、いつも以上に刺激に対して敏感な状態なので、動かしてしまうと肘頭滑液包炎を再発させてしまいます。とにかく安静にしましょう。 肘頭滑液包炎の治療中に肘を動かさないための効果的なテーピング方法 肘を安静にするといっても、日常生活で腕を曲げないようにするのはなかなか難しいですよね。医師から「肘頭滑液包炎になっているから、なるべく動かさないようにね。」などと指示された場合、どのようにしたら肘を動かさずに済むのか悩んでしまう人もいるかもしれません。 そこで、肘をなるべく動かさないようにする方法としてテーピング方法をご紹介します。ただし、肘頭滑液包炎が重症の場合は副子で肘を完全に固定する場合もあります。治療中にテーピングを行う際は、主治医に相談してから行ってくださいね。 テーピングは肘を保護するのに役立ちます 肘関節のサポートをするテーピングは、肘の曲げ伸ばしの負担を軽減してくれます。テーピングをするのが難しい場合、サポーターなども活用できます。 具体的なテーピング方法をご紹介します Step1: 固定したい肘を軽く曲げます Step2: テーピングをしていきます 1)巻く順番は腕 → 二の腕に向かって巻き上げるイメージです。 2)テープの幅1本分の隙間を作り腕にテープを巻き始めます。 3)2~3周かけて肘の内側まで巻き上げたら、肘の内側を斜めに横断するように二の腕側に移ります。 4)二の腕側でも2~3周巻き、巻き上げたときのテープとXになるようにクロスし、腕側へ戻りましょう。 5)腕側で1周、二の腕側でさらに1周巻いた後、テープをしっかり密着させれば完成です。 ※ポイントは肘の外側にテープを巻かないように気を付けることです。 肘頭滑液包炎におけるテーピングの効果とは? テーピングは弾力のあるテープを関節周辺に巻くことで、その関節周辺の可動域を制限する効果が期待できます。副子を使うよりも邪魔にもならず、自分で巻くこともできるため、手軽です。 まとめ・肘頭滑液包炎の治療と再発予防は、患部を動かさないようテーピングを活用する 肘頭滑液包炎を早く治す、再発を予防するためには肘を動かさないようにすることが大切です。 スポーツや肘を使った作業を制限するのはもちろんですが、サポーターやテーピングなどの補助器具を上手に使用し、肘の安静を保ち、肘頭滑液包炎を早く治しましょう。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
2019.10.04 -
- 肘
- 肘頭滑液包炎
肘頭滑液包炎は、どのような病気で、どんな治療法があるのか 肘が腫れて痛みがある?!という症状がある場合、その腫れた部分が柔らかければ、「肘頭滑液包炎」の可能性があります。読み方は「ちゅうとう かつえき ほうえん」と発音します。 あまり知られていない病気なのでご存知ないかも知れませんが、肘頭滑液包炎はさまざまな原因で起きる病気です。 発症し、肘が動かせな状況になると日常生活に大きな支障が出てしまいかねません。その際は、早めに適切な診断と治療を受けることが必要です。 そのために今回は、肘頭滑液包炎の治療法についてご紹介します。 肘頭滑液包炎の治療法について 肘頭滑液包炎とは、机に肘をつく、同じ姿勢で寝るなど、慢性的に肘関節に負担がかかることで関節の外側にある滑液包が炎症を起こしている状態です。 関節の動きを妨げ、炎症による痛みを引き起こすので、まず治療では、肘頭滑液包内に溜まった滑液を注射器によって抜きとる処置が施されます。 処置の後は圧迫包帯と安静 過剰に分泌された滑液を注射器で抜き取ると、肘の腫れは治まります。ただ、注射器で滑液を抜き取るだけでは、また新たに滑液が分泌され腫れてしまうので、処置後は腫れた周辺に圧迫包帯を施し、新たな滑液が溜まらないように予防します。 そして、患部を安静にし、必要であれば冷やします。 投薬による治療も 肘頭滑液包炎では、患部の炎症を投薬により抑える治療も行われます。 非ステロイド系の抗炎症薬を経口で摂取することが一般的です。また、痛みの度合いにより、鎮痛薬を服用します。補足として、非ステロイド系の抗炎症薬は消化器系を荒らすという副作用があるため、同時に胃腸薬が処方されることもあります。 抜き取った滑液の検査 治療で抜き取った滑液は、発症の原因を調べる検査に使われます。大半の症例で滑液は透明性を帯びていますが、感染症が原因であると、濁った膿状の滑液が穿刺されるため一目瞭然です。 そして、リウマチや痛風が原因であるか診断するには、抜き取った滑液を顕微鏡検査します。 細菌感染やリウマチ・痛風により起きた肘頭滑液包炎の治療法は? さまざまな原因で起こる肘頭滑液包炎の治療法としては、過剰な滑液を抜き取り、患部を安静にするという方法が一般的です。 しかし、精密検査の結果、細菌感染やリウマチ・痛風による肘頭滑液包炎であると判明した場合には、その原因に合わせた治療法が適用されます。 細菌感染による肘頭滑液包炎の治療法とは? 細菌感染により肘頭滑液包炎を発症した場合は、抗生物質を使用して原因菌を退治する必要があります。黄色ブドウ球菌が原因であることが多いのですが、原因菌が特定されれば、細菌ごとに違った種類の抗生物質を服用します。 リウマチ・痛風による肘頭滑液包炎の治療法とは? リウマチ・痛風によって肘頭滑液包炎を発症した場合は、原因である病気の治療が必要となるため、リウマチ科など専門の医師のもと診察を受けることをお勧めします。 まとめ・肘頭滑液包炎はどのような病気で、どんな治療法があるのか 肘頭滑液包炎の治療法は、滑液を抜きとり患部を安静にするというシンプルな方法です。 しかし、肘頭滑液包炎は治療後の再発頻度も高く、慢性化には要注意です。 日頃のちょっとした動作、例えば頬杖などをしないように気を付けましょう。ご参考になれば幸いです。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらもご参照ください
2019.09.30 -
- 肘
野球少年が野球肘を発症した場合のリハビリと、その再発の予防策について 野球少年にとって、野球肘は選手生命にかかわる一大事です。 治療やリハビリを怠る、あるいは、リハビリが終了した後、無理にプレーを再開すると野球肘が再発!ということにもなりかねませんから、リハビリはしっかり行うこと、そして、リハビリ後の練習再開時にも無理をしないことが大切です。 そこで今回は、野球肘のリハビリの具体的な方法と、再発を予防する方法をご紹介します。 野球肘のときに行うリハビリについて解説します! 野球肘とは、投球動作を繰り返したために肘関節を損傷している状態なので、まず初めに行う治療は、患部を安静に保ち、痛みを抑えることが中心になります。 野球肘のリハビリはいつから開始するの? 野球肘のリハビリは、痛みが治まってから開始します。 この時、無理をして安静期間を十分にとらない、リハビリを行わないまま練習を再開するというようなことをすると、野球肘が重症化することがあります。 ですから、医師の指示通りに安静期間を守り、適切なタイミングでリハビリを開始するようにしましょう。 野球肘のリハビリはどんなことをするの? 野球肘のリハビリはストレッチや筋トレを行うのが一般的です。肘の関節を伸ばすストレッチをして肘の内側の筋肉を柔らかくする、そして、手首を曲げる、回すなどして肘の内側の筋肉を鍛えるリハビリテーションを行います。 その後、投球動作をしてみて痛みがないかどうかを確認、投球フォームをチェックするなどしながら、徐々に練習を再開していくという流れになります。 野球肘はリハビリ後も要注意!再発しないようにするためには? 治療を終え、リハビリを頑張ったのにすぐに再発!また安静を強いられる…という状況になるとイヤですよね。 ですから、野球肘を再発しないように気を付けましょう。再発を繰り返し、重症化してしまうと、手術が必要になる、選手生命の危機に至るというケースもあります。 リハビリ後の練習再開はいつ? 1日でも早く再開したい気持ちは分かりますが、医師と相談しながら練習を再開しましょう。 また、練習を再開してすぐ、治療前と同じ内容に戻すのは危険です。つい力一杯投げてしまうと野球肘の再発につながりますから、練習量は徐々に増やし、身体を慣らしていきましょう。 野球肘の再発を注意しすぎて、肘を庇いながらプレーをすると、体のほかの部分に故障が現れることもあります。肘だけでなく、全身のバランスにも気を配りましょう。 ▲具体的に何球投げてもいいの? リハビリ後の練習では、以前の練習量の30%程度から始めることが望ましいです。例えば、少年野球の試合において、ピッチャーの1日の投球数は70までと制限されているので、復帰したての練習では投球数を20程度に抑えておくこと良いです。 ただし、状況によって個人差がありますので、医師と十分相談をして練習メニューを決めていくようにしてください。 投球フォームを見直す必要性 投球動作は本来、全身で行うものです。野球肘になってしまった選手は、手だけを使う「手投げ」になっている場合が多く、手投げのままプレーを続けると野球肘を再発しやすくなります。 再発を予防するためには、下半身と体幹を上手く使って力を分散させるような投球フォームに改善することが望ましいでしょう。 まとめ・野球少年が野球肘を発症した場合のリハビリと、その再発の予防策について 野球肘のリハビリ中はなかなかプレーが出来なくて焦り、練習を再開しても物足りない、と感じてしまう場合もあります。 特にお子さんが野球肘で治療・リハビリが必要という場合は、子供が焦る気持ちも受け止めながら、成長期にある身体を守ってあげることが大切です。医師と連携しながら、好きな野球を長く、楽しく続けられるようにサポートしてあげましょう。 監修:リペアセルクリニック大阪院
2019.09.30 -
- 肘頭滑液包炎
- 肘
肘頭滑液包炎の原因と症状、手術しなくても治るのか 肘頭滑液包炎をご存じですか?肘が腫れたり痛みが出たりする病気です。 例えば、転倒した時に肘を強くぶつけたり、繰り返し肘が圧迫される刺激が加わると、肘頭滑液包炎になることがあります。 今回は、肘頭滑液包炎になってしまった時、どのような治療が必要なのか、手術をしなくても治るのかといったことについて解説します。 肘頭滑液包炎は手術しないと治らないの? 肘にある滑液包が炎症を起こすことにより、黄色く透明な液が溜まり、関節が腫れた状態になるのが肘頭滑液包炎です。 肘を強くぶつけるなどの外傷が原因であれば、溜まった液には血液が混ざっている場合があります。初期の症状であれば、注射針を刺して滑液包に溜まった液を抜き、圧迫包帯をして肘を安静に保つのが一般的な治療です。 また、炎症を鎮める飲み薬が出されることもあるでしょう。しかし、注射針で滑液包に溜まった液を抜いても繰り返し腫れてしまう場合は、手術が必要になります。また、感染によって病気になってしまった場合にも手術が必要です。 肘頭滑液包炎になる原因は? 肘頭滑液包炎は、肘の部分に何度も繰り返し機械的な刺激が加わるによって、炎症が起き、腫れや痛みが出る症状なので、例えば、畳職人によくみられます。 また、以下のような原因によっても発症することがあります。 ・転倒などによって肘を強くぶつける ・机や肘かけなどで長時間圧迫刺激が加わる ・感染や痛風が原因になる ・血液透析を受けている患者さん(長時間同じ姿勢でベッドに寝ているので) このような原因が挙げられますが、感染が原因でない限り、初期の状態で治療を開始すれば、手術が必要になってしまうことはほとんどありません。 滑液包とは何? 滑液包は、腱や筋の間、筋と筋の間、腱と骨の間など関節の近くにあります。 関節が運動する際にさまざまな組織の摩擦が起きるのを減少し、滑らかな関節運動を助ける役割を持った袋状の組織で、袋の中には滑液という液体が入っています。この部分に炎症が起きると、しばしば黄色く透明な液が溜まってしまいます。 滑液包に溜まった液体は何度も抜くとクセになる? 肘頭滑液包炎によって炎症が長く続いてしまった場合には、滑液包に溜まった液体を何度も注射針で抜かなければいけなくなります。これが慢性化した状態です。 肘頭滑液包炎が慢性化した場合は、手術が必要です。 水を抜くとクセになると、よく耳にしますが、滑液包に液体が溜まるのは炎症による反応ですから、クセにはなりませんので安心してください。 まとめ・肘頭滑液包炎の原因と症状、手術しなくても治るのか 肘頭滑液包炎になってしまっても、初期に治療をしておけば、手術になる可能性は高くありません。 肘が炎症を起こさないように、同じ場所を繰り返し圧迫されるようなことは避けると予防になります。肘かけや肘をついて寝てしまったりすることなどに注意しましょう。 もし、肘に痛みが発生したり腫れを見つけたりしたら、早めに専門医に相談してみて下さいね。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
2019.09.27 -
- 肘
野球選手の肘のケガ!再生医療なら治療期間を短縮でき選手生命も守れる アスリートの中でも腕を酷使する野球選手にとって「肘のケガや、肘の故障」は一大事です。特にピッチャーなどは選手生命に関わります。 重症化してしまうと選手生命にも関わってくる問題にもなりますから、症状を我慢せずに即座に治療を受けるべきですが、その際に気になるのは「治療期間の長さ」ではないでしょうか。 そこで、野球選手の肘の治療期間はどのくらいかかるのか、また、治療期間を短縮できる可能性がある「再生医療」について解説します。 野球選手の肘のケガは症状によって治療期間が異なります 野球選手の肘のケガに限った話ではありませんが、治療期間は「ケガ・症状の程度」により大きく異なります。 症状が初期の段階の場合、或いは軽度な症状しか見られない場合は、数週間の安静にすることで症状が改善するケースもあります。 しかし、数カ月~1年といった長い期間を保存療法に費やしたにもかかわらず、症状が改善しなかったため手術に踏み切ったという症例も珍しくありません。 安静期間のジレンマと戦うことが必要 野球選手にとって、たとえ数週間とは言え本格的な練習ができない治療期間が続くことは、もどかしさを感じるでしょう。 しかし、医師の指示に反して肘の安静を必要とする期間中に投球練習などを再開すれば、悪化するのは確実といっても過言ではありません。痛みが強くなる、肘が曲がらないなどの症状がますます酷くなる可能性があります。 野球をする以上、投球動作は欠かせないものですが、治療期間中に痛めた肘をさらに酷使する運動を反復すれば、症状が改善するどころか悪化するのは当然です。 結果、取り返しのつかない「選手生命の終わり」を迎えてしまった野球選手は、プロや部活動を含めて数多く存在します。 野球選手の肘の治療期間は再生医療で短縮できる 野球選手の肘のケガの治療期間は、症状の重さや個人差がありますので一概には言えません。しかし、万全の状態で野球に復帰しようと思ったら数カ月~数年という期間を見積もらなければならないケースもあります。 少しでも早く野球選手として復帰できる可能性に賭けたいというのであれば「再生医療」という治療法も選択肢の1つとして検討してみて下さい。 再生医療は組織の修復に関わる自身の「幹細胞」を利用し、損傷や機能不全を起こした組織や臓器の修復を促す新しい治療法です。 従来の治療法よりも治療期間を短縮できる可能性があり、早期に万全の状態でスポーツに復帰したいアスリート達に注目されています。特に手術を避けて治療できる点は選手生命に大きく貢献できるものです。 まとめ・野球選手の肘のケガ!再生医療なら治療期間を短縮でき選手生命も守れる 再生医療は、すでに有名野球選手がケガの治療に用いたことで有名になっていますが、まだまだ新しい治療法であり、再生医療を利用できる医療機関は日本にはそう多く存在しません。 しかし、肘の治療期間が短縮できる可能性があること、体への負担が少ない治療法だという点で、野球選手にとってメリットが多いです。 このようなことから、「再生医療」は一考の価値がある治療法だといえます。興味がある場合は、当院までお問い合わせください。 監修:リペアセルクリニック大阪院 再生医療についてはこちら
2019.09.09 -
- 肘
野球選手、ピッチャーに多くみられる肘の故障、その治療で知られるトミージョン手術とは 今回は、「トミー・ジョン手術」についてご紹介します。 野球選手の中には、将来的にこの手術にお世話になる人もいるのではないかと思います。特に肘を酷使するピッチャーに多い「ひじの故障」の治療として用いられる手術です。 そこで、野球選手の「肘の手術」の1つである「トミー・ジョン手術」とはどのような手術なのか、また、新たな治療法として注目を集めている「再生医療」について解説します。 野球選手の肘のケガなどに適応される「トミー・ジョン手術」とは 「トミー・ジョン手術」とは、「側副靭帯の再建手術」の通称名です。 肘の両側には肘関節の安定させるための靭帯、「外側側副靭帯」と「内側側副靭帯」があります。この、肘の側副靭帯が損傷すると、肘の曲げ伸ばしの際に痛みを感じたり、肘が曲がらなくなったりするなどの症状をもたらします。 軽度の側副靭帯損傷の場合には保存療法によるリハビリが選択されるのですが、靭帯損傷の程度が大きい場合や保存療法によるリハビリでは奏功しない場合などの場合にトミー・ジョン手術が選択されます。 なぜ野球選手は側副靭帯を損傷するのか 側副靭帯の損傷は、事故などによる外傷を原因とするケースもありますが、特に野球選手の場合、投球動作などによる肘のストレスの蓄積が原因となるケースが多々あります。 野球選手のように腕を使った激しい動作を繰り返すスポーツ選手は、肘や肩、手首などに何らかの障害を生じるケースは、けして珍しくありません。 トミー・ジョン手術のメリットとデメリットについて トミー・ジョン手術を受ける際には、いくつかの「メリット」と「デメリット」があります。 メリットの1つ目は「重度の靭帯損傷を治療できる」こと、2つ目は「投球の速度が上昇する可能性がある」ことです。 球速が上がる理由はいくつか考えられますが、手術によって靭帯の接続が強固になるといった理由などが挙げられます。 一方、デメリットとしては「何カ月ものリハビリ期間が必要である」こと、「手術には失敗のリスクがある」こと、入院のため場合によっては一時的にでも体力の低下する可能性があります。 メリット ・重度の靭帯損傷でも治療できる ・投球の速度アップが期待できる デメリット ・手術で患部にメスを入れること ・手術が失敗するリスク ・入院による一時的な体力低下 再生医療による靭帯修復を視野に入れることもできる! 軽度な靭帯損傷であれば、保存療法が選択される可能性が高いですが、損傷した靭帯の修復に対し、「再生医療」を選択することも一考の価値があるといえます。 保存療法のデメリットは「安静期間が必要である」ということであり、スポーツの現場から離れなければならない期間が長いと不安を感じる人も多いでしょう。 しかし、損傷した靭帯や骨の修復を促す治療法である「再生医療」ならば、従来の治療法よりも短い期間でスポーツに復帰できる可能性が高いというメリットがあるのです。 スポーツシーンにおて再生医療は海外では多くの治療実績があるメジャーな方法です。 再生医療による治療 ・手術を避けることができる(重度の場合以外) ・手術のリスクを回避することができる ・保存療法よりも攻めの治療 ・メスを使わない、身体に優しい治療法 ・選手生命をリスクにさらさない治療法 まとめ・野球選手、ピッチャーに多くみられる肘の故障、その治療で知られるトミージョン手術とは 野球選手の場合、肘の故障の程度によってはどうしてもトミー・ジョン手術などの手術を選択するしか方法がないという場合もあるでしょう。 しかし、今後は再生医療も視野に入れていくことができます。 適した治療法は肘の状態によって異なりますが、早期の復帰を考えた場合、試す余地があれば「再生医療」という選択もぜひ検討してみてください。 ただ、再生医療は厚生労働省の厳しい基準をクリアしたクリニック等でしか受けることができません。当院は、幸い基準をクリアした再生医療専門のクリニックです。 治療方法や適合性などご相談はいつでもお問い合わせください。お話をよくお伺いし、親切丁寧、適切にご相談させて頂きます。 監修:リペアセルクリニック大阪院
2019.09.09 -
- 肘
野球選手に多い「野球肘のクリーニング手術とは?」 プロ野球選手をはじめ、アスリートは体を酷使してしまうので手術が必要になるようなケガをしてしまうこともあります。野球選手の場合、特に肘を酷使するため、肘のケガが多くなるのではないでしょうか。 中でも肘の場合、特にピッチャーは、肘を酷使することで野球肘を発症することが多くあります。そこで今回は、野球選手の肘に行うことがある手術の1つ「クリーニング手術」について解説します。 また、スポーツ医療の分野でも注目が集まっている再生医療の可能性についても紹介します。 野球肘のクリーニング手術について 「クリーニング手術」とは、関節内に遊離している骨片や骨棘などの物質を取り除くための手術です。いわゆる「関節ねずみ」を取り除く手術のことです。この手術を受けることなく、関節ねずみといわれる遊離体を放置すれば、将来的にさまざまなトラブルに発展する恐れがあります。 野球選手が関節内の遊離体を放置することのリスクについて 肘や膝の関節内の遊離体を放置することは、第一に「関節に痛みが生じる」というデメリットがあります。遊離体が関節にひっかかることで痛みが出ますし、挟まった位置や遊離体の大きさなどによっては、かなり強い痛みを感じることもあります。 第二に「関節の可動域が減少する」というデメリットがあります。歯車や車輪に異物を噛ませるとそれ以上回転させられないのと同じように、関節に挟まった遊離体は関節の可動域を狭めてしまいます。 肘や膝を一定以上曲げることができなれば、腕や脚の動作に問題を生じることになります。 第三に「関節の障害をもたらす可能性がある」というデメリットがあります。遊離体が関節内の炎症や骨・軟骨の損傷の原因になる可能性は否定できず、症状をより重くしてしまう可能性もあります。 野球選手の肘治療と再生医療 遊離体が関節内を移動している、またはロッキングなどの症状がみられる場合にはクリーニング手術を必要としますが、そうでない場合もあります。 関節ねずみの初期の段階では、遊離体ではなく軟骨や骨棘が剥離している状態の場合もあり、この場合には「保存療法」が選択されることも多いです。 しかし、保存療法は安静期間が長く必要ですし、症状の改善が見られないまま何か月も経過し、結局は手術に踏み切るというケースも珍しくありません。保存療法による回復の見込みがあるのであれば、「再生医療」という選択肢も有効といえます。 再生医療は骨や軟骨などの損傷に対して、幹細胞などを利用して組織の修復を促す治療法です。治療にかかる期間が短くなる可能性があり、野球をはじめとして早期にスポーツに復帰したいアスリートにとってメリットの大きな治療法となります。 スポーツでの故障・ケガに「再生医療」という可能性 野球はいうに及ばず、アスリートにとってケガや故障はつきものです。ただ、そのたびにトレーニングや練習を中断していては選手生命にかかわりかねません。 とはいえ治療をしないわけにもいかず困っておられるアスリートが多いのではないでしょうか? アスリートにとってシーズン中はもとより、オフであってもパフォーマンスを低下させることができず、ケガや痛みなどの故障があっても完治させることなく、ごまかしながら活動を続けることが多いと聞きます。 そのため、ベテラン選手ほど痛みとの闘い、満身創痍と言われます。 ピッチャーなどでは、メジャーリーグで元ヤンキースの田中選手や、エンジェルスの大谷選手が肘に行ったPRP療法という再生医療を行ったという報道もありました。今では、更にその上を行く幹細胞治療という根本治療が可能な再生治療もあります。 再生医療は、手術を避けることができ、入院も不要なため、アスリートとしてのパフォーマンスを大きく落とすことなく治療に取り組めるため、結果として選手生命の延長にもつながる治療法です。 この再生医療は、新しい医療分野であるため、まだまだ知られてはいないのですが、アスリートの方には治療をはじめ、予防的にも取り入れることでベストなパフォーマンスを維持させる可能性が高い方法です。 自身の脂肪細胞から培養した幹細胞を用いるため、安全性も高く、身体への負担が少なく、ドーピングにもなりません。 アスリートがケガや故障が原因で引退を余儀なくされる報道を見聞きするたびに正直、残念に思っています。プレーヤーの方は、痛み、故障に負けないでください。そして、「再生医療」というフレーズを忘れずにいて下さい。 故障やケガに対する意識は、アスリートにとってトレーニングにも匹敵する大切なファクターです。今後のアスリートにとって再生医療を味方に付けるのは必須になるのではないかとも考えてもいます。 ▼ スポーツ外傷(筋・腱・靭帯損傷)に対する再生医療 当院の再生医療は、スポーツ選手のパフォーマンスを維持し、選手生命を維持するに適した治療法です まとめ・野球選手に多い野球肘のクリーニング手術 野球選手の野球肘の治療に行うことが多い「クリーニング手術」について紹介しました。 クリーニング手術が必要になる「関節ねずみ」の場合、最も効果的な治療については実際に検査をしてみないとわかりませんが、再生医療が役立つ可能性があることは事実です。 保存療法による安静期間を少しでも短縮できる可能性に賭けたいのであれば、「再生医療」を治療の選択肢の1つとして検討してみてはいかがでしょうか。 監修:リペアセルクリニック大阪院 再生医療に関連する記事はこちら
2019.09.08 -
- 肘
野球選手の選手生命にも関わる肘の悩み「関節ねずみ」について 野球選手は、激しい体の動きにより、どうしてもケガのリスクが一般人よりも高くなってしまうものです。とくに「肘」を酷使することで中には、肘のロッキングや、痛みといった症状を呈することがあります。いわゆる「関節ねずみ」と言われるものもその一種です。 ここでは懸命に頑張る野球選手ほど、発症する可能性が高い「肘の悩み」について、その原因の1つである「関節ねずみ」を解説します。 更に最近注目されている治療法である再生医療の可能性についても紹介します。 野球選手の肘に発症することが多い関節ねずみとは 「関節ねずみ」とは、関節内で剥がれ落ちた骨軟骨片や骨棘(こつきょく)が発原因となって生する関節内遊離体の総称で、肘などの関節を酷使する野球選手などに見られることが多い症状です。 関節ねずみという名称は、剥がれ落ちたり、欠けた遊離体(骨片)が関節内をねずみのようにコロコロと動き回ることに由来しています。 関節ねずみの症状 関節ねずみの症状で多くみられるのは第一に「肘のロッキング」です。関節で遊離する骨片が関節の可動部分に挟まることで肘の可動域が制限され、肘が通常時よりも曲がらなくなる症状で、発症すると野球選手の選手生命にも関わる問題になりかねません。 ロッキングした場合の制限可動域は、症状次第で異なりますが、野球などのスポーツをするときだけでなく、日常生活にも悪影響を及ぼす可能性が高いと言えましょう。また、「肘の痛み」を訴えるケースも多くあります。 関節ねずみを放置するとどうなるの? 関節ねずみが関節に挟まると、痛みと同時に肘の可動域が制限されてしまいます。日常生活にも支障をきたすレベルになることもあり、放置すれば生活の質を大きく下げる可能性があります。 また、遊離体を放置することで肘関節の損傷が起こりやすく、「変形性肘関節症」の原因および症状を進行させてしまうこともあります。 関節ねずみの治療法と再生医療について解説! 関節ねずみは、骨片や骨棘が完全に剥離していない場合には、保存療法を選択し経過を観察することがあります。しかし、完全に剥離して遊離体となっている場合には、自然治癒は難しいです。 症状が重い場合などは手術が選択されるケースもあり、関節鏡視下手術や骨軟骨移植などが選択されます。手術の場合は数日の入院期間と、数か月の安静期間が必要です。 しかし、野球選手に限らず、数か月も本格的に野球ができないとなると、選手生命にも支障をきたすことになりかねません。少しでも早いスポーツ復帰を考えるのであれば、「再生医療」という選択肢についても考慮してみてはいかがでしょうか。 こちらもご参照ください 再生医療とは? 再生医療は損傷した組織や臓器の修復を促す治療法であり、すでに世界中でスポーツ選手がケガの治療に再生医療を用いたという実績があります。すべての症例に適用できるわけではありませんが、肘の痛みや可動域の悩みを持つ野球選手は一考の価値がある治療法であるといえます。 治癒までの期間が短くて済む可能性がある、手術に比べて負担がかかりにくいなどのメリットがあります。 まとめ・野球選手の選手生命にも関わる肘の悩み「関節ねずみ」について 関節ねずみの他にも肘の可動域が制限される、肘が痛むという症状は数多く考えられ、このような症状があると野球選手としての活動だけでなく日常生活にも支障をきたす可能性があります。 症状が見られたときには、第一に安静にすること、そして、早期に適切な治療を受けることが必要です。その際、治療法の1つとしてメリットの多い再生医療についても検討してみてください。 監修:リペアセルクリニック大阪院
2019.09.08 -
- 肘
野球選手に多い腕の故障!選手生命に赤信号!肘が曲がらない症状を再生医療が解決! 野球選手は腕を酷使するため、腕に関するさまざまなスポーツ障害に見舞われがちです。なかには「肘が曲がらない」という症状に悩む野球選手も多く、このような症状が続くと野球選手としての選手生命に関わる問題になってしまいかねません。 そこで、野球選手に起こりがちな故障の内から肘が曲がらないという症状について、その原因や治療法について解説しましょう。 野球選手の肘が曲がらなくなる原因は? 野球によって肘が曲がらなくなってしまうのは、基本的に何といっても「肘を使いすぎている」ことが第一原因です。野球では投球などの動作で肘を酷使しますが、十分なケアをせずに肘を酷使し続けると肘関節に負担がかかり、肘関節の障害をもたらすことになります。 そして、野球によって肘が曲がらなくなる原因としては、以下の障害が考えられます。 ・変形性肘関節症 ・肘関節遊離体 ・野球肘 診断には、肘のロッキングや痛みなどの症状の聞き取りと、レントゲン検査で判断されますが、このような障害が発生すると肘の動きが制限されるだけでなく、肘の痛みなどの症状を呈するケースが多くなります。 野球選手の肘が曲がらないときの治療法とは? 野球をすることが原因となり、肘が曲がらなくなっているため、治療のためには野球を本格的に続けることはできません。まずは、肘の安静を確保することが大切だからです。 治療方法は、症状によって異なりますが、軽度な場合には「保存療法」が選択され、痛みなどの症状に対しては薬物療法や温熱療法による軽減を行います。 肘の可動域が生活に支障をきたすレベルの場合、また、保存療法では痛みを十分に軽減できない場合などは、手術が選択されるケースがあります。 手術を行うことで重度の症状でも治療できる可能性がある一方、内容次第では野球選手としての選手生命に致命傷を与えてしまう可能性も否定できません。 野球選手の肘が曲がらない悩みを改善し選手生命を守る再生医療 肘の可動域を改善し、肘の痛みを軽減するための新しい治療法として「再生医療」が注目されています。再生医療は特別な細胞を利用することにより、骨や軟骨、靭帯などの組織の修復を促す治療法です。 メリットは、大掛かりな手術を必要としないことと、従来の治療法よりも短い安静期間で治療できる可能性があることです。野球選手やアスリートにとって重要なポイントであり、スポーツ医療の新しい可能性として注目されています。 まとめ・野球選手に多い腕の故障!選手生命に赤信号!肘が曲がらない症状を再生医療が解決! 肘が曲がらないという症状は、野球選手にとってつらいものですよね。また、野球選手としてだけでなく日常生活にも大きな問題となってのしかかってきますから、軽症のうちに対処していきましょう。 重症化してしまった場合、治療法の1つとして再生医療に注目が集まっています。再生医療は、メリットの多い治療法として多くの野球選手に重宝されることでしょう。 監修:リペアセルクリニック大阪院 また、最近注目を集めている再生医療についてもご紹介します。 こちらもご参照ください
2019.09.08