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鵞足炎の辛い痛みを和らげたい時の湿布の種類や選び方、貼り方について

大きな負担が膝にかかると患う鵞足炎は、サッカーやマラソン・バスケットボール選手などのアスリートをはじめ、変形性膝関節症の既往歴がある方が発症しうる疾患です。

なんとかして辛い痛みを和らげたいときに利用されるのが湿布です。すぐに手に入る上、手軽に処置できることから重宝されている鎮痛剤となっています。対して「鵞足炎に有効な湿布がわからない」「すぐに剥がれてしまう」といった多くの声をいただきます。

そこで本記事では、鵞足炎における湿布の貼り方から種類まで紹介します。

この記事を読むとわかること
  • ・鵞足炎における湿布の貼り方
  • ・効果的な湿布の種類

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鵞足炎に効果的な湿布の貼り方

鵞足の位置 膝の内側(足から膝に向かって触れる出っ張った部分が目安)
湿布の貼り方 出っ張った部分を中心に縦方向に貼る
有効な湿布 3種類が存在(状態や症状で変化するため医療機関で指示を受けましょう)

鵞足炎の治療方法の大半は鎮痛剤の内服や貼り薬の貼付、安静などの対症療法です。中でも、湿布を処方されるケースが多く、どんな風に・どこに貼ればよいのかといったお悩みの声をよくいただきます。

鵞足とは、膝の内側にある出っ張った箇所が目安となります。そこへ縦に湿布を貼りましょう。

膝へかぶせるように湿布を貼る方がいますが、前述したとおり鵞足部は膝の内側にあります。貼付する箇所がずれてしまうと十分な効果が得られません。

湿布には大きく分けて3つの成分(種類)があり、湿布であれば何でも良い訳ではありません。専門医判断の下、適切なものを処方してもらい正しい貼り方の指導を受けましょう。

鵞足炎に効果的な湿布の種類

鵞足炎の場合は急性期は冷湿布を貼り、まずは強い炎症を抑える必要があります。その後の慢性期の痛みには、非ステロイド抗炎症薬の湿布を用いて疼痛のコントロールが大事です

湿布の成分について

湿布には大きく分けると3つの成分が用いられています。

サリチル酸メチル(消炎)
植物にも含まれている成分で、昔から消炎効果が知られている成分です。冷湿布・温湿布など厚手のシート状のものが多いです。
カプサイシン(消炎、温感、血流促進、鎮痛)
温湿布のほとんどに含まれている成分です。カプサイシンが表面の血管を刺激し、血流を促進します。熱感やヒリヒリとした刺激を与え、感覚神経を麻痺させます。この作用によって、痛みが感じにくくなる効果が期待できます。
非ステロイド抗炎症薬(消炎、鎮痛)
インドメタシンやイブプロフェン、ケトプロフェン、ロキソプロフェン、フェルビナク、ジクロフェナクなど、非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs)と呼ばれる成分です。消炎効果・鎮痛効果に優れており、痛みを抑える効果が強いです。

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【湿布以外】鵞足炎を自分で治す方法

鵞足炎の治療には湿布が効果的ですが、それ以外にも自宅で実践できる方法があります。

この項目では、鵞足炎を自分で治す方法としてストレッチとテーピング・サポーターによる固定について詳しく説明します。これらの方法を適切に行うことで、鵞足炎の症状改善や再発予防に役立ちます。

ストレッチ

鵞足炎の痛みを和らげ、柔軟性を高めるためのストレッチは重要です。適切なストレッチは、鵞足部の筋肉や腱の緊張を緩和し血行を促進させることで、痛みの軽減と回復を助けます。

ただし、過度なストレッチは逆効果になる可能性があるため、痛みを感じない範囲で行うことが大切です。

鵞足炎に効果的なストレッチ
  • ・椅子に座る 片足を伸ばして、つま先を天井に向ける
  • ・背筋を伸ばしたまま、ゆっくりと上半身を前に倒す
  • ・膝裏に心地よい伸びを感じる程度で止める 10-20秒間保持する

テーピング・サポーターによる固定

テーピングやサポーターによる固定は、鵞足炎の痛みを軽減し、回復を促進する効果的な方法です。これらの方法は、鵞足部にかかる負担を軽減し、炎症を抑える働きがあります。

テーピングの場合専門的な技術が必要ですが基本的な方法として、膝を90度に曲げた状態をとり、膝の皿を包み込むようにしっかりと巻くのが効果的です。

サポーターを使用する場合は、補強機能付きの膝サポーターの使用を推奨します。ただし、長時間の固定は筋力低下を招く可能性があるため専門医のアドバイスを受けながら、適切な使用方法を心がけましょう。

鵞足炎と湿布に関するよくある質問

鵞足炎の治療や湿布の使用について、多くの方が疑問を抱えています。ここでは、よくある質問とその回答を通じて、鵞足炎と湿布に関する理解を深めていきましょう。

鵞足炎は冷やすべき?それとも温めるべき?

鵞足炎の症状緩和には、冷却と温熱療法の両方が効果的ですが使い分けが重要です。

発症直後は冷却が推奨されます。冷却は炎症を抑え、腫れや痛みを軽減する効果があります。また、湿布自体に冷却効果はほとんどないため、アイシングによる冷却を実施しましょう。一方、ある程度症状が落ち着いたら温めるようにしましょう。血行が促進され、筋肉の緊張が緩和されます。

ただし、誤った処置は症状の悪化を招くため自己判断は禁物です。医師の指示に従い、適切な冷却・温熱療法を実施しましょう。

鵞足炎のセルフチェック方法は?

鵞足炎のセルフチェックは以下の通りです。

  • 1.可動域の確認:座った状態で足首を持ち、お尻側に膝を屈曲させる
  • 2.圧痛の確認:軽く押して疼痛の有無を確認

また、セルフチェックはあくまで参考程度であり、正確な診断は医療医によって行われるべきです。定期的にセルフチェックを行いながら、異常を感じた際は早めに医療機関を受診しましょう。

鵞足炎を早く治す方法はある?

鵞足炎を早く治すためには、適切な治療と自己管理の組み合わせが重要です。安静と適度な休養を取ることが基本となります。

過度な負荷を避け、症状を悪化させないことが早期回復への第一歩です。

鵞足炎を早く治すポイント:適切な治療と自己管理の組み合わせが重要!
  • ・医療機関の受診 過度な負荷を避ける
  • ・正しく湿布を貼る
  • ・適切なストレッチを行う
  • ・サポーターやテーピングを活用する

湿布を貼っても治らない鵞足炎は再生医療も考慮

鵞足炎において、湿布を正しい位置に貼っても痛みが治まらない・何度も鵞足炎を繰り返してしまう場合は、再生医療の治療も検討してみましょう。

現在ではPRP療法といって、自分の血小板を濃縮した液体を患部に注射し、血小板のもつ修復作用で病気を治す治療法に注目が集まっています。手術や入院は必要とせず、仕事や練習を長期間休まなくても良いメリットがあります。

湿布を貼っても治らない鵞足炎のお悩みは、ぜひ当クリニックにご相談ください。

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