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鵞足炎に効果的な湿布の貼り方は?辛い痛みを和らげたい時の選び方や種類について

公開日: 2019.10.08
更新日: 2025.02.03

鵞足炎(がそくえん)とは、鵞足と呼ばれる膝の内側の部位が、無理に動かされることによって生じる炎症です。

サッカーやマラソン、バスケットボールなどのスポーツ選手をはじめ、変形性膝関節症の既往歴がある方も発症しうる疾患のため注意が必要です。

湿布は辛い症状を和らげたいときに利用される鎮痛剤の1種ですが、効果的な貼り方がわからない方も多くいるのではないでしょうか。

本記事では、鵞足炎に効果的な湿布の貼り方やおすすめの種類をご紹介します。

湿布の効果を十分に得られるよう、鵞足炎の症状にあった湿布を使用しましょう。

鵞足炎に効果的な湿布の貼り方

鵞足炎に効果的な湿布の貼り方や位置は、以下の通りです。

鵞足の位置

膝の内側(足から膝に向かって触れる出っ張った部分が目安)

湿布の貼り方

出っ張った部分を中心に縦方向に貼る

鵞足炎になったときは、膝の内側にある出っ張った箇所を中心に縦方向に湿布を貼るのが効果的です。

鵞足は膝の内側にあるため、膝を動かした際に湿布がずれないようにする必要があります。

膝へかぶせるように湿布を貼り、貼付する場所がずれてしまうと十分な効果が得られません。

鵞足炎になった場合に、湿布の効果を十分に得られるよう、貼り方や適切な種類を確認し貼付しましょう。

鵞足炎に効果的な湿布の種類

鵞足炎に効果的な湿布の種類は、症状や程度によって異なります。症状に合わせて適切な湿布を貼りましょう。

【症状別】鵞足炎に効果的な湿布の種類

  • 急性期(発症から14日程度):「冷湿布」
  • 急性期後の慢性期:「非ステロイド抗炎症薬の湿布」

発症から14日程度の期間を指す急性期は「冷湿布」を貼り、まずは痛みや強い炎症を抑えることが重要です。

急性期を脱したあとの慢性期には、非ステロイド抗炎症薬の湿布を用いて疼痛のコントロールを図りましょう。

湿布の成分について

湿布の成分は、大きく以下の3つに分けられます。

成分 効果

特徴

サリチル酸メチル 消炎
  • 植物に含まれている成分
  • 冷湿布・温湿布がある
  • 厚手のシート状が多い
カプサイシン 消炎・温感
血流促進・鎮痛
  • 血流を促進
  • 感覚神経が麻痺し痛覚が鈍くなる
非ステロイド性抗炎症薬 消炎・鎮痛
  • 消炎効果・鎮痛効果に優れる
  • 刺激を抑える効果が強い
 
医師の指示のもと症状に合った湿布を使うことが得策ですが、早急に湿布を使用したい場合は成分内容を確認し、適切な種類を使用しましょう。

【湿布以外】鵞足炎の痛みを自分で和らげる方法

湿布以外で鵞足炎の痛みを和らげる方法は、以下の2つです。

湿布以外で鵞足炎を治す方法

ストレッチやテーピング固定などを適切に行うことで、鵞足炎の症状改善や再発予防に役立ちます。

過度なストレッチや誤った固定方法は、鵞足炎を悪化させる恐れがあります。

鵞足炎の痛みを悪化させないためにも、湿布以外の適切な対処法も確認しましょう。

ストレッチ

湿布以外で鵞足炎を治す方法として、ストレッチがあります。ストレッチは、鵞足部の筋肉や腱の緊張を緩和し、血行を促進させることで、症状の軽減を助けます。

鵞足炎に効果的なストレッチ方法は、以下のとおりです。

鵞足炎に効果的なストレッチ
  • 椅子に座る 片足を伸ばして、つま先を天井に向ける
  • 背筋を伸ばしたまま、ゆっくりと上半身を前に倒す
  • 膝裏に心地良い伸びを感じる程度で止める 10-20秒間保持する

過度なストレッチや誤った動かし方は逆効果となり、治りが悪くなる可能性があるため、無理のない範囲で行うことが大切です。

テーピング・サポーターによる固定

テーピングやサポーターによる固定は、鵞足炎の症状を軽減し、痛みの緩和に効果的な方法です。

テーピングは膝を90度に曲げ、膝の皿を包み込むようにしっかりと巻くのが効果的です。

サポーターを使用する場合は、補強機能付きの膝サポーターの使用を推奨します。

ただし、長時間の固定は筋力低下を招く可能性があるため専門医のアドバイスを受けながら、適切な使用方法を心がけましょう。

鵞足炎に対する湿布の効果は?

鵞足炎に湿布を使用すると症状の緩和に効果が期待できますが、炎症や痛みの元となる問題の解決には至りません。

湿布により一時的に症状が緩和された状態で運動を再開すると、すぐに症状が出現する可能性があります。

鵞足炎を治すには、炎症が起きている原因を知り、対処しなくてはなりません。鵞足炎の主な原因は、以下のとおりです。

鵞足炎の主な原因
  • 過度な運動
  • 誤った方法でのストレッチ
  • サイズの合っていない靴の使用
  • けが

下肢を無理に動かすと、膝へ大きな負担がかかり鵞足炎になる可能性があります。鵞足炎になってしまった場合は、症状が悪化する前に湿布薬で対症療法を行いましょう。

湿布薬には処方制限がある点にも注意

鵞足炎の症状緩和に効果的な湿布薬は、処方制限があるため注意が必要です。

保険適応の場合はクリニックや医院をまたいでも、もらえる湿布薬の枚数に制限があります。

さらに、湿布薬は症状を緩和するのみで、根本的な原因を改善することはできません。

そのため、湿布薬による対応には限界があると言えます。

鵞足炎の根本的な治療を目指す場合は、再生医療の検討をおすすめします。

再生医療では損傷した組織を修復・再生することで、鵞足炎の症状改善に期待できます。

湿布薬の処方制限や、鵞足炎の根本原因の解決に悩んでいる人は、再生医療による治療を検討しましょう。また、その際はぜひ当院へご相談ください。

膝の痛みは⼿術しなくても治療できる時代です。

鵞足炎と湿布に関するよくある質問

鵞足炎と湿布に関するよくある質問を以下にまとめました。

鵞足炎と湿布に関する理解を深め、症状があった際にすぐに対処できるようにしましょう。

鵞足炎に効く薬は?

鵞足炎に効く薬は、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)やステロイド注射などです。

非ステロイド性抗炎症薬とは、熱感や腫脹などの炎症反応を改善する薬で、代表例にはロキソプロフェンやイブプロフェンがあります。

非ステロイド性抗炎症薬が含まれている湿布は、消炎作用だけでなく鎮痛効果にも優れているため、鵞足炎の症状緩和が期待できます。

ステロイド注射は何回も行うと効果が薄れていきますが、少量であれば鵞足炎に効果的です。

ステロイド注射は副作用も出現しやすいため、医師と相談した上で実施するかを検討しましょう。

鵞足炎は冷やすべき?それとも温めるべき?

鵞足炎の症状緩和には、冷却と温熱療法の両方が効果的ですが使い分けが重要です。

発症直後は冷却が推奨されます。冷却は炎症反応を抑え、腫れや疼痛を軽減する効果があります。冷湿布自体には冷却効果がほとんどないため、アイシングの実施が大切です。

急性期を脱し症状が落ち着いたら、患部を温めましょう。患部を温めると血行が促進され、筋肉の緊張が緩和されます。

誤った処置は症状の悪化を招くため、医師の指示に従い、適切な冷却・温熱療法を実施しましょう。

鵞足炎のセルフチェック方法は?

鵞足炎のセルフチェック方法は、以下のとおりです。

鵞足炎のセルフチェック方法
  • 可動域の確認:座った状態で足首を持ち、お尻側に膝を屈曲させる
  • 圧痛の確認:軽く押して疼痛の有無を確認

セルフチェックを行うことは重要ですが、正確性に欠けるため自己判断しないよう注意しましょう。

定期的にセルフチェックを行い、異常を感じた際は早めに医療機関を受診してください。

鵞足炎を早く治すために再生医療による治療がおすすめ

鵞足炎を早く治すために、再生医療による治療がおすすめです。

再生医療では、鵞足炎の症状を緩和するとともに、損傷した組織を修復することで症状の改善が期待できます。

再生医療は手術や入院を必要としないため、仕事やスポーツを長期間休まなくて良いメリットがあります。

鵞足炎の治療で再生医療を検討している方は、ぜひ一度当院へご相談ください。

膝の痛みは⼿術しなくても治療できる時代です。

【まとめ】湿布を貼っても治らない鵞足炎は再生医療も検討

鵞足炎の痛みを和らげるためには、湿布を正しく選び、適切に貼ることが重要です。

とくに、冷湿布と温湿布の使い分けや処方制限に注意しながら使用することで、症状緩和が期待できます。

また、湿布以外の方法としてストレッチやテーピング、サポーターの活用も効果的です。

ただし、湿布やセルフケアでは痛みの改善が見られない場合もあります。そのようなときには、再生医療による治療をおすすめします。

再生医療では、損傷した組織を修復することで症状の改善に期待ができます。

鵞足炎の治療に悩んでいる方は、選択肢の一つとして再生医療を視野に入れて、早期の回復を目指しましょう。

湿布を貼っても治らない鵞足炎にお悩みの方は、ぜひ当院の再生医療をご検討ください。

膝の痛みは⼿術しなくても治療できる時代です。

監修者

坂本 貞範

Sadanori Sakamoto

医療法人美喜有会 理事長

「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。

略歴

1997年3月関西医科大学 医学部卒

1997年4月医師免許取得

1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務

1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務

1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務

1999年2月国立大阪南病院 勤務

2000年3月野上病院 勤務

2003年3月大野記念病院 勤務

2005年5月さかもとクリニック 開設

2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任

2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設

2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設

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