鵞足炎の痛みはマッサージで改善する?膝の内側の痛みを早く治す方法を解説【医師監修】

公開日: 2019.10.31
更新日: 2025.07.31

膝の内側が痛くて、階段の上り下りや運動時に不快感を感じる鵞足炎。

鵞足炎の痛みにお悩みで「マッサージをすれば楽になるかも」と考える方もいらっしゃいますが、自己流のマッサージは症状を悪化させてしまう可能性があるため注意が必要です。

この記事では、鵞足炎の痛みに対するマッサージの効果と限界、適切な対処法を解説します。

鵞足炎で悩まれている方は、ぜひ最後まで読んで適切な対処法を見つけましょう。

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鵞足炎の痛みはマッサージで改善する?

鵞足炎(がそくえん)の痛みに対するマッサージは、一時的な効果は期待できますが根本的な治療にはなりません。

マッサージの効果について、以下の2つを解説します。

注意点も記載しているので、マッサージをする前にご確認ください。

マッサージの効果と限界

マッサージは痛みの緩和につながる場合がありますが、根本的な治療にはなりません

専門の整体師や理学療法士によるマッサージは、筋肉の緊張をほぐし血流を改善することで、一時的な痛みの軽減効果が期待できます。

ただし、鵞足炎は炎症が起こっている状態のため、適切な方法でない限り症状が悪化する可能性があります。

とくに炎症が強い急性期には、マッサージが刺激となって痛みが増すこともあるため注意が必要です。

専門家によるマッサージの重要性

もしマッサージをする場合は、必ず専門家の指導のもとで行いましょう。

理学療法士や整体師は、鵞足炎の状態を正しく評価し、適切な強さやタイミングでマッサージを行うことができます。

しかし、専門家のマッサージを受けても鵞足炎を発症している原因を取り除けるわけではないため、根本的な原因への対処が重要です。

専門家は一時的な症状の改善だけでなく、再発予防のためのアドバイスもしてくれるので、日々気をつけて生活しましょう。

鵞足炎に対して自己流マッサージをするリスク

鵞足炎によって膝の内側の痛みがあると、自分でマッサージをして少しでも楽にしたいと思うかもしれません。

しかし、自己流のマッサージには、以下のようなリスクがあります。

  • 炎症を悪化させる可能性
  • 不適切な力加減による組織の損傷
  • 骨格の歪みを考慮しない刺激による負担増加
  • 症状の長期化や慢性化

鵞足炎の原因は、激しい運動や準備運動不足だけではありません。

膝周りの筋肉の疲労に加えて、「骨格の歪み」が原因となる場合もあります。

骨格が歪んだ不安定な状態で自己流マッサージをしてしまうと、逆に負担が増して痛みが悪化することが多いのです。

自己判断でマッサージをせず、必ず病院や整体院などで施術を受けるか、専門家からアドバイスをもらうようにしましょう。

鵞足炎の痛みを和らげるマッサージ以外の対処法

鵞足炎の痛みを改善するためには、マッサージ以外にも以下の効果的な対処法があります。

症状の程度や時期に応じて適切な方法を選択しましょう。

運動を中止して安静にする

鵞足炎によって膝の内側に痛みを感じる場合、重要なのは痛みが緩和するまで安静にすることです。

軽症の場合、膝を使う運動を控えることで数週間で炎症が落ち着くことがあります。

しかし、症状が軽いからといって無理に運動を続けると、炎症が長引いたり悪化したりする可能性があります。

とくにスポーツ選手の方は早期復帰を焦りがちですが、適切な休息を取ることが結果的に早期回復につながります。

痛みが強い時はアイシングする

痛みが強い急性期には、アイシングで炎症を抑えることが効果的です。

氷嚢や保冷剤をタオルで包み、痛みのある部分に10〜15分程度当てて冷やしましょう。

アイシングには、以下の効果があります。

  • 炎症反応を抑制する
  • 痛みを和らげる
  • 腫れを軽減する
  • 患部の温度を下げて組織の代謝を抑える

ただし、長時間の冷却は血行を悪化させる可能性があるため、時間を守って行いましょう。

また、患部に冷感湿布を使用する場合は、医師に相談して適切なものを処方してもらうことをおすすめします。

膝周辺のストレッチやトレーニングを行う

膝周辺の筋肉の柔軟性を高め、筋力を向上させることで鵞足炎の予防や再発防止が期待できます。

とくに痛みが落ち着いた段階では、適切なストレッチやトレーニングが重要です。

効果的なストレッチとして、内転筋(太ももの内側)と大腿四頭筋(太ももの前側)のストレッチを行いましょう。

ストレッチの種類 方法
内転筋ストレッチ あぐらをかくような姿勢になり、両足の足裏をくっつけます。ゆっくりと無理のない範囲で両膝を床に向けて押します。
大腿四頭筋ストレッチ 両足を伸ばして座り、片足の膝を折り曲げて脛が床につくようにします。そのまま上体を少し後ろに倒します。左右交互に行いましょう。

筋力トレーニングでは、膝を支える筋肉を強化することで関節への負担を軽減できます。

ただし、痛みがある間は無理をせず、症状が改善してから段階的に行うことが大切です。

鵞足炎のマッサージに関するよくある質問

鵞足炎でお悩みの方が疑問に感じるマッサージ方法や自己治療の可能性について解説します。

これらの正しい知識を身につけて、適切な治療を選択しましょう。

鵞足炎のマッサージ方法は?

鵞足炎のマッサージは、専門家の指導のもとで行うことが重要です。

一般的には、太ももの内側の筋肉を優しくほぐし、血流を改善する方法が用いられます。

ただし、炎症が強い急性期はマッサージを避け、まずは安静にしましょう。

自己流でのマッサージは症状を悪化させるリスクがあるため、理学療法士や整体師などの専門家に相談することをおすすめします。

鵞足炎を自分で治す方法はある?

軽症の鵞足炎であれば、以下の方法で改善することがあります。

  • 痛みのある活動を控えて安静にする
  • 急性期にはアイシングで炎症を抑える
  • 症状が落ち着いたら適切なストレッチを行う
  • 膝サポーターで関節を安定させる

ただし、症状が改善しない場合や痛みが強い場合は、必ず医療機関を受診しましょう。

早期の適切な治療が、症状の長期化や慢性化を防ぐために重要です。

鵞足炎のつらい痛みを早く治すなら再生医療も選択肢の一つ

安静やマッサージ、薬物治療を行っても症状が改善しない場合や、何度も鵞足炎を繰り返してしまう場合は、再生医療という治療の選択肢もあります。

再生医療の特徴は、以下のとおりです。

  • 主に幹細胞治療と血液を使用するPRP療法がある
  • 自分の幹細胞・血液を使用するため、副作用のリスクが低い
  • 入院・手術を必要としない

体への負担を抑えて、日常生活やスポーツ活動への影響を減らせるのも大きなメリットです。

繰り返す鵞足炎でお悩みの方は、再生医療専門のリペアセルクリニックへご相談ください。

鵞足炎は自己流のマッサージには要注意!適切な指導を受けることが大切

鵞足炎の痛みに対して、マッサージは一時的な症状の緩和効果は期待できますが、根本的な治療にはなりません。

とくにつらい痛みを和らげる目的で行われる自己流のマッサージは、症状を悪化させるリスクがあるため避けることが重要です。

まずは適切な状態での安静とアイシングで炎症を抑え、症状が落ち着いてから専門家の指導のもとでストレッチやマッサージを行うようにしてください。

膝サポーターの活用も、関節の安定性を高めるために効果的です。

改善が見られない場合や、症状を繰り返してしまう場合は、再生医療という新しい選択肢もあります。

つらい鵞足炎の症状でお悩みの方は、一人で我慢せず専門医に相談することをおすすめします。

適切な治療とケアで、必ず症状の改善を目指しましょう。

 

監修者

坂本 貞範

Sadanori Sakamoto

医療法人美喜有会 理事長

「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。

略歴

1997年3月関西医科大学 医学部卒

1997年4月医師免許取得

1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務

1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務

1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務

1999年2月国立大阪南病院 勤務

2000年3月野上病院 勤務

2003年3月大野記念病院 勤務

2005年5月さかもとクリニック 開設

2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任

2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設

2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設