TFCC損傷のリハビリと再生医療について解説します!
TFCC損傷による手首の痛みは、日常生活、仕事やスポーツに影響を与えるので、早く治したいですよね。そのためには適切な治療やリハビリが必要です。
今回は、TFCC損傷に対するリハビリについて詳しくご紹介します。
TFCC損傷のリハビリ方法
TFCC損傷は、炎症期と回復期がありますが、保存療法では、
・炎症期:アイシングや装具もしくは、テーピングで安静・固定
・回復期:可動域向上練習、ストレッチなどの手関節機能改善、筋力強化
が行われます。
回復期では痛みに対してテーピングが使用されることもありますが、
手関節周囲の筋力を強化することによって、動作時の痛みが軽減したという例も報告されています。
しかし、長期間放置した場合は難治例もあり慢性痛を伴う事もあります。
このような方法で症状が改善しない場合は、手術療法が選択されます。
TFCC損傷術後のリハビリは、
・他動運動
・自動運動による抵抗運動
・筋力訓練
などが行われます。
痛みが強い場合はサポーターなどが使用されます。
また、個人差があるため、医師や理学療法士が作成するリハビリ計画に沿って行う必要があります。
TFCC損傷は難治性
TFCCは三角線維軟骨複合体の略称で、「手関節の安定」「荷重の伝達」など重要な役割を担っています。
スポーツや転倒時に手をつくなどの外傷や加齢によって発症し、
・手関節尺側部痛
・運動時の痛み
・握力低下
などの症状が出ます。
そして、レントゲンでは異常が認められないため診断が難しく、完全に治すことは難しいと言われています。
TFCCのように血行がない部位には、関節軟骨や軟部組織があります。
例えば、膝の軟骨がすり減って起こる「変形性膝関節症」はよく耳にする言葉ではないでしょうか。
この関節症に対して画期的な治療法が注目されているのですが、その治療法はTFCC損傷にも効果が期待できます。
治療やリハビリでは改善できないTFCCには再生医療という選択肢もある!
膝の軟骨がすり減って起こる「変形性膝関節症」の治療法として注目を集めている画期的な治療法とは…再生医療です。
この再生医療は、TFCC損傷にも効果が期待できるので、治療の選択肢の1つにすることができます。
再生医療では、患者さん自身の細胞を取り出して培養し、ダメージ部位に注入する方法です。損傷を受けた部位を修復作用のある脂肪肝細胞を使用するため、TFCC損傷の治療にも効果が期待できるのです。
幹細胞の中でも脂肪由来幹細胞は、すり減った軟骨や機能不全になった臓器を機能回復させる驚くべき力を持っているのですよ。
まとめ
個人差はありますが、TFCC損傷のリハビリ治療には時間がかかります。その上、保存療法でも、手術をしても痛みが残ってしまうこともあり、根本的な治癒に至らないこともあります。
しかし、幹細胞による再生医療であれば長期にわたるリハビリの必要もありません。
TFCC損傷を根本から治すことをお考えでしたら、再生医療を治療の選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。