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肝臓を回復させるには?肝機能の低下を放置するリスクと治療法について

公開日: 2020.02.28
更新日: 2024.12.04

肝臓といえば「お酒」というイメージがありますが、お酒以外でも肝臓にダメージを与えている可能性があります。

「身体の疲労がなかなか取れない」という人は、肝機能が低下しているかもしれません。

本記事では、低下した肝機能を回復される方法について詳しく解説していきます。

肝機能の低下を放置すると「脂肪肝」や「肝硬変」という病気に繋がる可能性があります。

肝臓の働きや肝機能を回復させる方法を理解して、肝臓疾患を予防しましょう。

低下した肝臓の機能が回復する期間

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肝臓はどのような働きをしているの?

肝臓は、人間の体の中で最も大きな臓器といわれており、以下のような働きをしています。

【肝臓の主な役割】

  • 1.代謝
    食事などから摂取した栄養素を体内で利用できるエネルギーとして蓄える機能
  • 2.解毒
    薬やアルコールなどの体にとって有害な物質を分解して無害化する
  • 3.胆汁の生成
    脂質の消化や吸収に必要な胆汁を生成・分泌する

「肝臓が疲れている」場合、エネルギーとして代謝できなかった栄養素が中性脂肪となって蓄積されます。

また、アルコールなどの解毒されるべき物質がそのまま体内に残ってしまいます。

生命活動にとって重要な働きをしている肝臓の疲労や疾患は、早めの対策・治療が必要です。

しかし、肝臓には神経が通っていないため、何らかのダメージを受けても自覚症状が現れにくく「沈黙の臓器」とも呼ばれています。

そのため、人間ドックや健康診断を受けて肝臓の異常を早期発見することが重要です。

肝臓を回復させるには食事の見直しや運動が大切

疲労した肝臓を回復させるために意識すべきことを紹介します。

それぞれの項目について詳しく解説していきます。

肝臓を回復させる栄養素と食べ物

肝臓の働きをサポートする効果に期待できる栄養素と主な食べ物を紹介します。

必要な栄養素

主な食べ物 詳細
たんぱく質

鶏ささみ、青魚、豆腐、卵など

幹細胞の修復や機能回復に必要な栄養素
ミネラル

野菜、海藻類、きのこ類など

代謝、解毒、胆汁の生成など肝臓の働きをする過程に欠かせない栄養素

抗酸化ビタミン
(ビタミンA・C・E)

・ビタミンA
緑黄色野菜、ウナギなど

・ビタミンC
レモン、パセリ、ブロッコリーなど

・ビタミンE
大豆類、青魚、ブロッコリーなど

肝臓内の活性酸素を抑え、肝機能の低下を防ぐために必要な栄養素

タウリン

貝類、タコ、エビなど 肝臓の解毒作用を高めて肝機能をサポートする効果が期待できる栄養素

食生活を見直しは、「肝機能の低下を予防」と「肝機能を高めるサポート」のどちらの効果も期待できます。

暴飲暴食や偏った食事を避けて、バランスの良い食事を心がけましょう。

1日30分程度の有酸素運動

肝機能を改善するためには1日30分程度の有酸素運動を取り入れましょう。

肥満や運動不足によって、肝臓に中性脂肪が過剰に蓄積される「非アルコール性脂肪肝」が起こる可能性があります。

ウォーキングや水泳などの有酸素運動を習慣にし、肝臓に蓄積した中性脂肪を減らしましょう。

有酸素運動によって脂肪肝化が改善されることも報告されています。(文献1)

アルコールの摂取量を抑える

肝機能を改善させるためには、禁酒もしくはアルコールの摂取量をできるだけ抑えましょう。

お酒の飲酒量が多いと、アルコールを分解する働きを持つ肝臓に負担がかかり続けるため「アルコール性脂肪肝」になる可能性があります。

厚生労働省では、適度な飲酒量として1日あたりの純アルコール量は約20gとしています。

主な酒類の目安量は、以下の通りです。

お酒の種類 純アルコール量
ビール(中瓶1本500ml) 20g
清酒((1合180ml)) 22g
ウイスキー・ブランデー(ダブル60ml) 20g
焼酎(35度)(1合180ml) 50g
ワイン(1杯120ml) 12g

しかし、アルコールは肝臓にとってストレスになるため、肝臓が疲労している時は禁酒することをおすすめします。

肝臓が回復するまでの期間と肝臓の状態

肝臓の機能が回復するまでに必要な期間は、肝臓の状態によって大きく違いがあります。

例えば、飲酒により一時的に肝臓が疲れている状態であれば、2日間の禁酒期間を設けることで肝臓は回復するといわれています。

一方で、慢性肝炎を放置して「肝硬変」になっている場合だと、いくら期間を設けても肝機能が回復することはありません。

極端な 2 例を挙げましたが、このように肝臓の回復に必要な期間および回復するかどうかについては、肝臓がどの程度のダメージを受けていて、どういった状態になっているかによって左右されるのです。

肝機能の低下を放置するリスク

肝臓が疲れていると表現される「肝機能が低下している状態」を放置すると、様々な病気に繋がるリスクがあります。

病名

主な症状

脂肪肝

自覚症状がほぼないため、健康診断などの血液検査で発覚することが多い

アルコール性肝炎

食欲不振・だるさ・発熱などの症状があり、肝臓の腫れや上腹部に痛みを感じる

ウイルス性肝炎

黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)・食欲不振・嘔吐・全身の倦怠感・発熱など

肝硬変

・黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)
・腹水(下腹部が張る)
・くも状血管拡張(首、前胸部、頬に赤い斑点ができる)
・手掌紅斑(掌の親指と小指の付け根が赤くなる)
など

肝機能の低下は、肝機能を回復させるために生活習慣を見直せば改善することが多いです。

しかし、肝機能の低下を放置して病気になってしまうと適切な治療が必要になります。

肝疾患の改善につながる可能性がある「再生医療」

従来の肝硬変の治療法では、症状の進行と合併症の発症を防ぐ治療方針が中心でしたが、その常識を覆すかもしれない治療法が「再生医療」です。

再生医療では、壊れた組織を修復する働きをもつ「幹細胞」を利用することで、硬くなった肝臓を修復して肝機能を回復させられる可能性があります。

また、肝硬変にまで至っていないものの、脂肪肝などで肝機能が低下している場合も、再生医療を利用することで回復までの期間を短縮できる可能性があるのです。

「可能性がある」と言っているように、再生医療は 100 %肝機能を改善できるとは限りませんが、治らない肝臓を回復させることができる光明を見出せる治療法であるとして注目されています。

【まとめ】疲れた肝臓の機能を回復させるなら再生医療による治療がおすすめ

普段から肝臓を労わっていれば、少し疲れた程度なら数日の期間で回復しますが、慢性的に肝臓が疲れていると肝疾患になってしまいます。そうなると、回復に時間がかかる、あるいは自然回復しない状態に陥ってしまう可能性があります。

再生医療は、肝臓の回復を手助けできる可能性がある治療法です。肝機能の低下に悩んでいる人は、再生医療による治療を検討してみてはいかがでしょうか。ご参考になれば幸いです。

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監修:リペアセルクリニック大阪院

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文献1
https://www.jsh.or.jp/lib/files/medical/guidelines/jsh_guidlines/nafldnash2020_add.pdf

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