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TFCC損傷による手首の治療に湿布は有効なのか?

TFCC損傷による手首の治療に湿布は有効なのか?

TFCC損傷は、普段や安静時に痛みは無いものの、腕を捻ったり手首の関節を小指側に曲げたとき、手の小指側の関節に痛みが出ます。

この症状としては、日常生活ではドアノブを捻ったり、料理で鍋を持ち上げたり、包丁を使うなどで手首を使う場合、またラケットやバットなどを使うスポーツなどの競技で鋭い痛みが出がちです。

TFCC損傷による手首の治療
TFCC損傷による手首の治療
TCFF損傷が起こりやすい場面
スポーツ等 野球のバッティング、ゴルフのスイング、テニスやバトミントンといったラケット競技、スキー、スノーボードなどでの転倒時、その他スポーツ競技全般
日常生活での転倒 勢いよく手を着くと起こりがち

このように日常生活や、スポーツなどの運動を通して手首を酷使したり、転倒したときに勢いよく手をついた結果、その手首に痛みが生じることがあります。

こんな場合、あなたならどうしますか?

多くの方は、この対処法として「湿布を貼って様子を見よう」と思われがちです。しかし、その手首の痛み、「TFCC損傷」かもしれません。

では、もし仮にTFCC損傷であったとして、湿布さえ貼っておけば大丈夫なのでしょうか?

今回は、そのTFCC損傷について、その治療は湿布だけで「有効かなのか、有効ではないのか」について解説し、併せて湿布以外の対処方法についてご紹介させていただきます。

TFCC損傷で湿布を貼るのは効果的?

TFCC損傷とは、手首の小指側に位置する「三角線維軟骨複合体」という軟部組織が損傷することです。症状としては小指側の手首を曲げたり、抑えると痛みが発症します。

原因の多くは、手首を酷使し続けたり、大きな衝撃を受けた場合に起こりますが、加齢により損傷することもあります。この場合は無症状ということもあります。

TFCC損傷の治療

このTFCC(三角線維軟骨複合体)は、手首を動かす際に衝撃を和らげるクッションのような役割を果たしているため、損傷するとその役割を果たすことができなくなり、手関節を動かすたびに痛みが生じます。

さて、TFCC損傷の治療ですが、患部が炎症を起こしている場合、特に発症した初期の段階などは湿布を貼ることでその炎症を抑えることができるため、痛みといった症状を緩和させる効果は期待できます。

結論は、湿布を貼るのは、急場の対応としては有効ですが根本的な解決にはなりません。

逆に湿布を貼ることによって症状が緩和するため、治療期間を長引かせる危険性があります。湿布で痛みが和らぐことで安心し、完治しないまま放置することになるからです。

湿布で痛みを和らげることはできても損傷した部分が治るわけではなく、湿布ではTFCC損傷の根本的な解決にはなりません。外傷が無いため、つい自己判断で「たいしたことはない」と思いがちです。

TFCC損傷には原因があるため、手首の痛みや違和感などの症状がある場合は、整形外科など専門医による診断をお受けになられることをお薦めします。診断にはMRIを用いる方法が一番精度が高いと思われます。

湿布以外のTFCC損傷への対処法

TFCC損傷になってしまった場合の対処法として、痛みを和らげるには湿布ですが、それ以外でおすすめしたいのは、「手首を固定する」ことです。手首を固定し、関節の動きを制限することで、TFCCへの負担を軽減することが可能になるからです。損傷した部分を安静にすることが非常に大切です。

実際、整形外科など診察を受け、TFCC損傷とされた場合、保存療法としてサポーターや、ギプス、テーピングなどを使って手首を固定されたうえで安静を指導されるケースが多々あります。

中でもサポーターや、テーピングは、ドラッグストアや薬局で簡単に購入することが可能なため、整形外科で治療を受けることなく、自ら購入して使用することができます。

ただし、間違った方法で使用すると、うまく固定ができず、逆に悪化させる可能性があります。何度も申しますが、まずは医療機関にて検査をお受けになって医師などの専門家にアドバイスを受けた上で使用されることをおすすめします。

  • TFCC患部を固定することが大切
  • ・医療機関で指示を受けて行うこと
  • ・間違った固定は、悪化の原因にもなりがち

TFCC損傷のセルフケア

湿布やサポーター、テーピングなど以外にできるセルフケアもご紹介します。

TFCC損傷は、スポーツや仕事、家事などで手首を酷使していることが主な原因となるので、TFCC損傷になった場合は手首の関節だけではなく、肘や肩周辺も酷使しているケースが多く見られます。

肘や肩を酷使して筋肉が硬くなってしまうと、腕を動かしたときに手首の関節に負担がかかりやすくなります。そこで、TFCC損傷のセルフケアとしてお勧めしたいのが、肘や肩の筋肉をほぐすことです。

肘や肩付近の皮膚を軽くつまんでみて皮膚が硬くなっている部分があったら、そのあたりの筋肉をマッサージやストレッチなどでほぐしていきましょう。

つい、痛みがあったり、損傷した患部に意識が行きがちですが、その周りの筋肉のケアも行いましょう。

手首に負担をかけないよう、腕、肘、肩などをマッサージなどで、ほぐしましょう。

まとめ/TFCC損傷による湿布は有効ですが根本治療にはならない

今回は、TFCC損傷に湿布は有効か、湿布以外の対処法について紹介しました。

大切なことは、自分でもできる対処法もありますが、痛みがひどい場合や、セルフケアで改善しない場合は、そのままにしておかずに医療機関で診てもらうことをおすすめします。

湿布は患部の炎症を抑える効果はあるものの、痛んだ患部を根本的に治すことはできません。そればかりか症状が重い場合は、手術という選択を迫られることもあります。

TFCC損傷に対する手術は多くの場合、関節鏡を使った方法で行います。術後、約4週間程ギブスで患部を固定し、その後も3-4か月は手首に強い負担をかけることのないよう指導されます。

ただ、このように手術をしたとしても1度で改善しないことがあります。ひどい場合は2度、あるいは3度と手術を重ねなければならない可能性もあります。軽く見ていると治療が長期にわたる可能性もあり、くれぐれも自己判断で無理をされないよう注意ください。

最近は、TFCC損傷の治療として再生医療も話題になっています。特にスポーツ選手など、選手生命にかかわる場合で手術以外の選択肢として有効です。

再生医療は、手術を避け、入院もせずに治療が可能です。再生医療は、最新医療なので通常の整形外科などで治療を受けることができません。詳しくは当院のような専門医のいるクリニックにご相談ください。

 

監修:リペアセルクリニック大阪院

 ▼こちらでは、「TFCC損傷について、テーピングでの治療や予防を解説」していますのでご参照ください
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