介護士に腰痛リスクがある理由と、そのリスクを回避する方法
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介護士に腰痛リスクがある理由と、そのリスクを回避する方法
介護の仕事は、やりがいはあっても、勤務を重ねるうちに腰痛で勤務に支障をきたし、最終的に退職してしまう人が多くいます。中には腰痛に苦しみながらも仕事を続けている人もいます。今回は、介護士に腰痛が起こりやすい理由について解説します。
なぜ介護士に腰痛リスクがあるのか
介護の仕事では、腰痛の発生リスクが高いです。また腰痛を理由に退職する人も多いのが介護職の特徴です。では、なぜ腰痛が発生しやすいのでしょうか。
前かがみや中腰の姿勢
- ・介護職はベッド上に臥床している利用者や車椅子の利用者などの介護をします。
- ・ベッド上でオムツ交換や体位変換をする時には前かがみや中腰の姿勢になることが多いです。
- ・また、利用者を車椅子からトイレ、ベッドから車椅子などへの移乗も1日に何度も行う必要があります。
- ・このような動作では腰をひねったり、無理な体勢をとることも多く、腰に過度の負担がかかります。
- ・結果、急性腰痛(ぎっくり腰)や椎間板ヘルニアを発症するリスクを高めているのです。
入浴介助
- ・多くの介護の現場では、入浴介助も行っています。
- ・高齢者などが転ばないようにと気を使いながら仕事をするのは大変です。
- ・体や髪を洗う時に中腰や前かがみの姿勢が続くこともあります。
- ・寝たまま入浴する場合では、利用者を抱えて移動するなど、腰への負担が大きいです。
夜勤
- ・夜勤では暗いところで足元をしっかりと確認できないまま作業することもあります。
- ・そのような状況で利用者の体を抱えたり、ベッド上の利用者の排泄介助をすると無理な姿勢となり腰や関節を痛めるリスクが高まります。
不規則勤務や人間関係のストレス
- ・腰痛はストレスでも発症することが知られています。
- ・介護職は夜勤や早番・遅番など不規則勤務なので精神的にも身体的にもストレスを感じやすいです。
- ・また、人間関係に悩む人も多くそういったことが腰痛につながることもあるのです。
退職者が多い介護職!腰痛の治療について
介護の職場では、腰痛や膝関節の痛みを抱えている職員が多くいます。腰痛に苦しみながら体力のいる仕事をするのは大変なことです。その結果、腰痛を理由に退職する人が多くなるのが介護の現場ということです。
腰痛は、サポーターで腰を支えたり、痛み止めや注射で痛みをコントロールする治療法があります。椎間板ヘルニアの場合はひどくなると手術を勧められることもあります。
また、近年関節の痛みの治療に再生医療が用いられるようになりました。自分の細胞を軟骨に注入し、傷ついた軟骨を修復するというものです。再生医療も腰痛の治療の選択肢として期待されています。
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まとめ・介護士に腰痛リスクがある理由と、そのリスクを回避する方法
介護の仕事は体を使う場面が多く、腰への負荷が重くかかるため腰痛のリスクが高いです。
そして、腰痛を理由に退職する介護職の人は少なくありません。腰痛の治療は痛み止めの内服や注射、手術などがメインですが、近年、膝関節の痛みに用いられる再生医療も腰痛への治療への可能性として期待されています。個人の力だけでは無理な仕事です。長く続けることができません。もし、身体を痛めてしまっては介護業界の損失でもあり、あなた様を頼りにしている方々に失望を与えかねません。目の前ではない未来を見て仕事に取り組んでください。
その意味でも腰痛を発症してしまった場合は、早い段階から整形外科などの医療機関医かかり、必要な助言や治療を受けるようにしてください。介護はもちろん、自分の生活をダメにしては意味がありません。早め早めの治療をお薦めします。
介護はやりがいがあり、そして尊いお仕事です。末永く続けられるよう応援しています。以上、腰痛のリスクが高い介護の仕事は、退職を余儀なくされることがあるとの観点から記事を記させて頂きました。参考にしていただければ幸いです。
監修:リペアセルクリニック大阪院