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長引く鵞足炎を早く治すためにはテーピングなのかストレッチなのか?

公開日: 2019.06.09
更新日: 2025.04.28

「鵞足炎を早く治すには?」

「鵞足炎を自分で治す方法はある?」

鵞足炎はスポーツ障害の一種で、膝の内側に痛みを伴う病気です。痛みを放置すると、慢性化してスポーツ活動や日常生活に支障をきたす可能性があります。

自分で鵞足炎を早く治すには安静にして膝を冷やし、症状にあわせてストレッチやサポーター、湿布などでケアしましょう。

この記事では、鵞足炎の原因や症状、早く治す方法などを紹介します。鵞足炎の痛みにお悩みの方は参考にしてみてください。

この記事を読むとわかること

鵞足炎とは?原因と症状

※画像あります

鵞足炎(がそくえん)はスポーツ障害の一つで、鵞足と呼ばれる膝の内側に痛みが生じる病気です。

鵞足炎の原因は、膝の曲げ伸ばしや捻る動作の摩擦による炎症です。摩擦が生じる例として、筋肉の使いすぎや準備運動の不足、変形性膝関節症と同時に発症する場合などが挙げられます。

主な症状は下記の通りです。鵞足炎の診断はレントゲンによる検査が必要ですが、以下の症状にあてはまる方は鵞足炎の疑いがあります。

鵞足炎の主な症状

  • 膝内側の下方5㎠あたりが痛む
  • 階段の上り下りや運動時に痛む
  • 鵞足を押すと痛みがある
  • 鵞足が熱っぽい感じがする
  • 重症化すると何もしていなくても痛む

一般的に、数週間から数カ月で症状が落ち着きます。症状に合わせて適切に対処して、鵞足炎を早く治しましょう。

鵞足炎になりやすい人の特徴

鵞足炎になりやすい人の特徴を以下にまとめました。

鵞足炎になりやすい人

  • アスリート(ランニングやサッカー、水泳など)
  • 準備運動不足
  • サイズの合わない靴やインソールを使用している
  • 変形性膝関節症
  • 打撲
  • 太ももの筋肉が硬い

膝まわりの筋肉を酷使しがちなアスリートに多くみられる傾向にあります。 一方で、変形性膝関節症の方に併発しやすかったり、打撲がきっかけに発症する場合もあります。

鵞足炎を早く治す方法6選

鵞足炎を早く治す方法を6つ紹介します。

鵞足炎を早く治す方法

  • 運動量を抑えて安静にする
  • マッサージやストレッチで筋肉をほぐす
  • テーピング・サポーターを使う
  • 湿布を活用する
  • 発症後はアイシングする
  • 医療機関を受診する

それでは、一つずつみていきましょう。

運動量を抑えて安静にする

鵞足炎を早く治すには、まずは運動量を抑えて安静にしましょう。鵞足炎の主な原因は筋肉の使い過ぎによる膝の炎症です。

膝の筋肉の負担を和らげるためにも、膝の違和感が落ち着くまでスポーツを中断して休めるのが大切です。

発症後はアイシングする

鵞足炎を早く治すには発症後のアイシングが有効です。患部を冷やすと炎症を抑えられます。

氷のうや保冷剤で痛む部分を10〜20分冷やしてください。

炎症が治まり痛みが和らいできたら、患部を温めましょう。温めると血行が促進され、筋肉の緊張がほぐれて膝周りの柔軟性が高まります。入浴時にしっかりと温めたり、ホットパックを使用する方法があります。

マッサージやストレッチで筋肉をほぐす

ふとももの柔軟性を高めるマッサージやストレッチを行うのも、鵞足炎が早く治る方法の1つです。運動前後の十分な準備体操は、炎症の軽減だけでなく再発の予防に効果があります。

痛みが強い場合は無理をせず、アイシングで膝を休めましょう。

テーピング・サポーターを使う

鵞足炎を早く治すには、テーピング・サポーターの使用も有効です。

テーピングで膝の負担を軽減したり、サポーターで膝の動きを補助したりできます。テーピングは固定する強さを自分好みに調整できる反面、時間経過と共にゆるくなるのでこまめな貼り直しが必要です。

一方、サポーターは着脱が簡単なので手軽に利用できます。また、膝を保温できるので血行の促進による症状の緩和に期待できます。鵞足炎の症状や好みに合わせて使い分けてみましょう。

湿布を活用する

鵞足炎を早く治すには、湿布をうまく活用しましょう。発症して間もない時期は冷たい湿布で炎症を抑え、症状が落ち着いたら血行を促進できる温かい湿布が効果的です。

膝に被せるように横に貼るのではなく、膝の内側を中心に縦方向に貼ると効果的です。

医療機関を受診する

スポーツの後に膝が痛くなったり、安静にしていても痛みがあったりする場合は、医療機関の受診を検討しましょう。鵞足炎は今まで通りの生活で自然に治る病気ではありません。

医療機関での主な治療内容は下記の通りです。

医療機関での主な治療内容

  • 炎症を抑える飲み薬や湿布の処方
  • マッサージやストレッチ
  • 電気療法などの痛み軽減
  • ステロイドの注射
  • ストレッチ提案
  • インソール、足底板の製作

はじめて膝の内側に痛みを感じる方は、まずは整形外科の受診がおすすめです。 整形外科ではレントゲンや超音波、MRIなどの検査で鵞足炎の診断ができます。

膝の痛みは⼿術しなくても治療できる時代です。

鵞足炎を早く治すストレッチを3つ紹介

鵞足炎を早く治すストレッチを3つ紹介します。

太ももの筋肉の柔軟性を高めるストレッチです。空き時間に実践してみましょう。

太もも前面のストレッチ

  • 痛む足が上になるように横になる
  • 痛む足のつま先を後ろから掴んで後ろへ引っ張る
  • もとの姿勢に戻る ※以上繰り返し

後ろへ引っ張った際、太ももの前の筋肉が伸びるストレッチです。腰が反らないように気をつけましょう。

太もも後ろ側のストレッチ

  • 地面にあぐらをかくように座り、痛む方の足をのばす
  • 伸ばした足の方へ体を前に倒す
  • 伸ばした足先を触り、15秒キープ

体を前に倒して太ももの後ろを伸ばすストレッチです。無理のない範囲で行いましょう。

太もも内側のストレッチ

  • 地面にあぐらをかくように座り、痛む方の足をのばす
  • 伸ばした足のつま先を内側に倒す
  • 体を前に倒す
  • 伸ばした足先を触り、15秒キープ

太もも後ろ側のストレッチと姿勢はほとんど同じですが、足を内側に倒すと伸びを感じる場所が異なります。伸ばしている場所を意識してストレッチしてみましょう。

鵞足炎の予防法

鵞足炎の予防法は下記の通りです。

鵞足炎の予防法

  • ウォーミングアップ、クールダウンを十分に行う
  • ストレッチを習慣にする
  • テーピングの使用
  • フォームの改善
  • 靴やインソールの変更

鵞足炎は再発する可能性のある病気です。早く治っても、筋肉に負担がかかると再び膝の痛みに悩まされる場合があります。普段から膝の使い方に用心しましょう。

鵞足炎の痛みが長引くときは

鵞足炎が数週間〜数カ月以上に長引くときは、医療機関の受診を検討しましょう。

鵞足炎は慢性化しやすいスポーツ障害で、発症すると治りにくく、長期的な予防やケアが不可欠です。最初は我慢できる程度の痛みからはじまります。しかし、重症化するとふくらはぎの内側にしびれを感じたり、変形性膝関節症を併発する可能性があります。

スポーツだけでなく日常生活に支障をきたしますので、早期の治療が必要です。鵞足炎の痛みが長引く場合は、かかりつけの医師に相談しましょう。

鵞足炎を早く治す方法のまとめ

鵞足炎を早く治すには安静にしてアイシングを行い、痛みが落ち着いたらストレッチやサポーターなどで膝をケアしましょう。

一般的に、鵞足炎は数週間~数カ月で症状が落ち着きますが、長引く場合は医療機関の受診をおすすめします。

長い目で治療する必要がある鵞足炎は、スポーツ活動の妨げとなりえます。再生医療では入院や手術をせずに鵞足炎を早く治せる可能性があります。再生医療は、自身の細胞を使って損傷した筋肉を修復する治療法です。

鵞足炎の痛みにお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

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監修者

坂本 貞範

Sadanori Sakamoto

医療法人美喜有会 理事長

「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。

略歴

1997年3月関西医科大学 医学部卒

1997年4月医師免許取得

1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務

1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務

1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務

1999年2月国立大阪南病院 勤務

2000年3月野上病院 勤務

2003年3月大野記念病院 勤務

2005年5月さかもとクリニック 開設

2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任

2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設

2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設

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