LINEポップアップ
トピックスtopics
  • HOME
  • トピックス
  • ゴルフ肘が重症化するとどうなる?放置すると危険な理由や治療方法を解説

ゴルフ肘が重症化するとどうなる?放置すると危険な理由や治療方法を解説

公開日: 2019.06.12
更新日: 2025.06.02

ゴルフ肘は、ゴルフのプレーに支障をきたすだけでなく、治療のタイミングを逃すと長期化・慢性化しやすい病気です。

「プレー後だけだった肘の痛みが、最近では物を持つだけでつらい……」

そんな不便さを感じていませんか。

痛みの程度が重症なのか判断できず、湿布やサポーターでごまかしている方も多いでしょう。

この記事では、ゴルフ肘が重症化するとどうなるかを詳しく解説します。

重症化のサインやセルフチェック法、効果的な治療法もわかりやすくまとめているので、ぜひ参考にしてください。

「今のあなたに必要な対処」がわかり、痛みの改善につながる一歩が見つかります。

\公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ リペアセルクリニック 公式LINE画像

LINE限定で無料オンライン診断を実施中!
>>簡単30秒で診断してみる

ゴルフ肘が重症化するとどうなる?

ゴルフ肘が重症化すると痛みが長期化し、日常動作にも支障をきたすおそれがあります。

初期段階では「ゴルフのあとに少し痛む」「違和感がある」程度の症状であることが多いです。

しかし、無理を重ねたり放置したりすると炎症が悪化し、慢性痛へと進行するケースがあります。

重症化した場合は、次のような状態が見られます。

  • 強い痛み、しびれが生じる
  • 痛みがゴルフ中だけでなく、日常生活全般において起こる
  • 炎症が進み、腱の変性や断裂に近い状態になる

このような症状を放置した結果、手術が必要になるほどに悪化してしまうこともあります。

ゴルフ肘はどれくらいで完治する?

ゴルフ肘の回復期間は、症状の重さや治療法によって大きく異なります。

症状が軽い場合には、1〜2週間で改善することも見られますが、重症化していると完治まで数カ月〜半年以上かかることが多いです。

治療の進み具合は以下のような要因に左右されます。

  • 炎症(腱の損傷レベル)はどの程度か
  • 早期に適切な治療を開始できたか
  • セルフケアや通院治療を継続しているか
  • ゴルフや日常動作での負担の見直しができているか

湿布でごまかし続けたり、痛みを我慢しながらプレーを続けたりしていると、完治までの期間が伸びてしまいます。

完治を焦らず、適切なケアを積み重ねることが重要です。

ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)とは?

そもそもゴルフ肘とは、腕の内側を支える筋や腱が炎症を起こし、痛みを伴う状態のことを指します。
医学的には「上腕骨内側上顆炎(じょうわんこつないそくじょうかえん)」と呼ばれる病気です。

肘の内側にある骨の出っ張り(内側上顆)に付着する筋肉や腱に、繰り返し負荷がかかることで発症します。

とくに以下のような動作がきっかけになることが多いです。

  • ゴルフのスイングなど、手首を強く使う動作
  • 重いものを持ち上げる動作
  • パソコン作業や家事など、前腕に力を入れ続ける動作の繰り返し

ゴルフ経験者に多く見られることから「ゴルフ肘」と呼ばれますが、ゴルフをしていない人でも、同様の症状が出ることがあります。
近年では長時間のスマホ操作によってゴルフ肘を発症する人も増えています。

ゴルフ肘の原因となりやすい人の特徴

ゴルフ肘は、前腕の内側に位置する筋や腱に繰り返し負荷がかかり、炎症が起きることで発症します。

とくに、以下のような人はゴルフ肘になりやすい傾向があります。

ゴルフ肘になりやすい人 理由
前腕を使う動作が多い人
  • ゴルフや野球など「手首をひねる・振る動作」を繰り返すスポーツの経験者はなりやすい
  • PC作業や工具を使った作業などの手先を酷使する職業に就いている人、長時間かつ頻繁にスマホを操作する人も発症しやすい
筋力や柔軟性が不足している人
  • 加齢に伴う筋力低下や柔軟性の低下は、肘周辺への負担を増加させるため、軽度な運動でも発症する可能性が高まる
  • 日常的に運動習慣がない人や、ウォーミングアップなしでいきなり前腕を使う運動をする場合も注意が必要
ゴルフプレー時にフォームが乱れる・無理なスイングをしてしまう傾向がある人
  • ゴルフ肘は負荷の蓄積によって引き起こされるので、前腕に負荷がかかりすぎてしまうフォームやスイングになっている場合はなりやすい傾向にある
  • スイング時に手打ちになってしまう人や、クラブの握り方が強すぎる人も、肘へのダメージが集中しやすいためゴルフ肘になりやすい

また、肘の外側に痛みが出る「テニス肘(上腕骨外側上顆炎)」も、似たような原因で起こる疾患です。

ゴルフ肘とテニス肘の違いは痛む部位(内側か外側か)ですが、どちらも手や肘の使い方や蓄積される負荷に原因があります。

ゴルフ肘の痛みは?重症度をセルフチェック

「ただの疲労だと思っていたのに、いつまでも痛みが引かない」といった状態の場合、すでにゴルフ肘が進行しているサインかもしれません。

ここでは、痛みの程度からセルフチェックできる目安をご紹介します。

軽症のサイン

  • ゴルフのスイングやボールを投げる動作のときに肘が痛む
  • 肘の内側の骨を押すと痛みを感じる
  • 手首を回すと痛みを感じる

重症のサイン

  • 日常生活でも痛みを感じる(歯みがき・荷物を持つなど)
  • 安静時や就寝時にもジンジン・ズキズキといった違和感がある
  • ペットボトルのフタを開けるのがつらい
  • サポーターや湿布の効果をあまり感じない
  • 痛みが数週間〜数カ月続く、またはどんどん強くなっている

ゴルフ肘の症状は、放置してしまうと痛みの慢性化や関節の可動域制限など、日常生活に支障をきたすおそれがあります。

重症化すると回復まで時間がかかってしまうと同時に、治療内容も手術など本格的なものになることが多いです。

軽症のうちはケア次第で完治も目指せます。セルフチェックリストを参考にしつつ、痛みが長引いている・悪化していると感じたら、早めに医療機関を受診しましょう。

重症化したゴルフ肘の改善・治療方法

ゴルフ肘が重症化してしまった場合、症状の段階やライフスタイルに応じていくつかの治療方法が考えられます。

ここでは、「なるべく自分で治したい」と考えている人から「医療機関で本格的な治療がしたい」と考えている人まで、それぞれに合った方法をご紹介します。

セルフケア

初期〜中等度のゴルフ肘であれば、セルフケアによる改善が見込めるケースもあります。

以下のような方法を試しつつ、無理のない範囲で肘に負担をかけない生活を心がけましょう。

方法 内容
安静 痛みを感じたら、プレーや肘を使う作業を一時的に控える
アイシング 患部を1回15〜20分を目安に冷却する
サポーターの着用 負荷を和らげるエルボーバンドや専用サポーターを着ける
湿布の貼付 患部に湿布を貼る

湿布の貼り方に関しては、肘の内側(患部)を中心に、腕の筋肉に沿って斜めに貼ると効果的です。

症状の進行や痛みが長引く場合、セルフケアだけでは限界があるため医療機関の受診を検討しましょう。

保存療法

できるだけ手術を避けたい場合に選ばれるのが保存療法です。

主に炎症を抑えたり筋肉の回復を促したりする治療法で、次のようなものがあります。

方法 内容
薬物療法 消炎鎮痛剤(内服薬や外用薬)で痛みや炎症を抑える
注射療法 ステロイド注射や動脈注射で局所的に炎症を緩和する
理学療法(リハビリ) ストレッチや筋肉トレーニング、物理療法(温熱・超音波)などで回復を促す
物理療法 温熱、電気、超音波などの物理的刺激で筋肉や腱の血流を促進し、痛みを緩和する

これらは効果を実感するまでに数週間かかることもありますが、多くの症例で改善が見込める方法です。

外科的治療

保存療法でも十分な効果が得られない場合には、手術による治療が検討されます。

主に以下のような治療法があります。

治療法 内容
関節鏡手術 関節内部を小さなカメラで観察しながら、炎症や痛みの原因となっている組織を取り除く手術
骨棘(こつきょく)切除術 骨が筋肉に引っ張られ続けてできる突起(骨棘)を取り除くことで痛みを除去する手術

これらの手術は、日常生活に支障がある状態の改善や、ゴルフのパフォーマンスを早期に回復したい場合に有効です。

再発や慢性化防止が期待できる再生医療

再発や慢性化に悩む人には、根本的な改善が期待できる「再生医療」といった選択肢もあります。

再生医療とは、幹細胞治療などにより炎症や組織の損傷部位そのものを修復するアプローチです。

スポーツの外傷(筋・腱・靭帯損傷)に対しては、怪我からの回復期間を短縮し、早期にリハビリへ移⾏することを可能としています。

従来の治療に比べて早い回復が期待でき、後遺症も筋力の低下も最小限に抑えられるため、実際にメジャーリーガーの大谷翔平選手も肘の治療に再生医療を活用しています。

また、当院(リペアセルクリニック)が行う再生医療では、目的とする組織の再生能力を高める「分化誘導」を提供しており、慢性的な炎症でも腱⾃体に悪影響を与える事なく治療する事が可能です。

再生医療は体への負担が少なく、スポーツ復帰を早めたい人や長期的な改善を望む人に注目されています。

手術せずに損傷部の再生・後遺症改善を目指したい方は、リペアセルクリニックまでご相談ください。

スポーツ外傷は⼿術しなくても治療できる時代です。

ゴルフ肘の通院の目安は?病院に行くべきサインと診療の流れ

「まだ大丈夫」と我慢しがちなゴルフ肘ですが、悪化すると回復までに時間がかかってしまいます。

ここでは、受診すべきサインや診療の流れを解説します。

セルフチェックの内容と合わせて通院のタイミングや費用感を把握して、適切なケアにつなげましょう。

通院タイミングの目安

ゴルフ肘は、「何もしなくても自然に治る」ことはほぼありません。

以下のようなサインがある場合は、早めの受診を検討しましょう。

  • 3~4日安静にしていても痛みが引かない
  • 日常生活の動作に支障をきたす(ドアノブを回す・タオルを絞るなど)
  • 痛みが広がっている
  • 就寝時や安静時にも痛む
  • 肘に腫れを感じる

重症化すると治療も長引いてしまうため、早期の対応が肝心です。

費用・通院回数の目安

治療内容によって費用や通院頻度は異なりますが、おおよその目安は以下の通りです。

薬物療法・物理療法・理学療法注射療法手術による治療

  • 初診・検査費用:2,000〜3,000円前後(保険適用)
  • 通院頻度:週1〜2回を数週間〜数カ月継続

  • ステロイド:1回あたり300円前後(保険適用)
  • 動注治療:1回あたり30,000~40,000円前後
  • 回数:1回につき3~6カ月以上空けて、薬物・物理・理学と並行して治療を進める

※動注治療:注射により痛みの原因となる血管を詰まらせて炎症や痛みを軽減させる治療

  • 手術の費用(外科的治療):20,000円~50,000円前後(保険適用)
  • 手術の場合(再生医療):200,000~300,000円前後
  • 入院の有無:日帰りの場合が多い

通院回数や費用は、病院や症状の重さ、治療方針によって変動します。医師と相談しながら無理のない治療計画を立てましょう。

ゴルフ肘の痛みに関してよくある質問

ゴルフ肘による痛みは日常生活にも支障が出やすく、不安を感じる人も多い症状です。

ここでは、そんな不安を少しでも解消するために、よくある質問への回答を中心に対処法や注意点をわかりやすく解説します。

ゴルフ肘でしてはいけないことはある?

以下のような行動は、症状の悪化を招くおそれがあるため控えましょう。

  • 痛みを我慢して無理に動かす
  • 筋トレやゴルフなどのスポーツをする
  • 自己判断でマッサージやストレッチを行う

痛みや炎症があるうちは安静が基本です。繰り返しになりますが、痛みが続く場合は医療機関を受診するなどして、専門家の指示を仰ぎましょう。

ゴルフ肘は自分で治せる?

アイシングやサポーターの着用などである程度痛みを抑えることはできます。

ですが、自分で完治させることは非常に難しいと考えてください。

ゴルフ肘は、正しい対処をしなければ慢性化・重症化しやすい病気のひとつです。

軽い痛みであっても、「そのうち治るだろう」と自己判断で放置するのはリスクがあります。早めに医療機関を受診して、根本的な治療を進めることをおすすめします。

ゴルフ肘は早期対処が改善への近道

ゴルフ肘は、放っておいて自然に治ることはほとんどない病気です。

早期の診断と適切な治療を受けることが、悪化を防ぎ、より早く違和感のない生活に戻るうえで大切なポイントになります。

治療を始める中でも、「肘にメスを入れたくない・身体への大きな負担はかけたくない」と考えている方には、再生医療をご検討ください。

再生医療は再発や慢性化のリスクを抑えつつ、症状の根本からの改善が期待できる治療法です。

リペアセルクリニックでは一日でも早く、違和感のない日常生活・スポーツへの復帰を目指せるよう、最先端の再生医療技術だけでなくリハビリテーションも提供しております。

まずはお気軽に、リペアセルクリニックにご相談ください。症状に合わせた治療法を一緒に見つけていきましょう。

監修者

坂本 貞範

Sadanori Sakamoto

医療法人美喜有会 理事長

「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。

略歴

1997年3月関西医科大学 医学部卒

1997年4月医師免許取得

1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務

1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務

1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務

1999年2月国立大阪南病院 勤務

2000年3月野上病院 勤務

2003年3月大野記念病院 勤務

2005年5月さかもとクリニック 開設

2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任

2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設

2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設

再生医療のリペアセルクリニックTOPトップ