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変形性膝関節症の保存療法とは?!どのような治療なのか? 変形性膝関節症の治療方法はいろいろありますが、大きく分けるとメスを使って手術を行う「手術療法」と、手術をおこなわない「保存療法」に分けることができます。多くのケースで、まずは保存療法がおこなわれて様子(症状の変化)を見ることになります。 今回は、変形性膝関節症の保存療法の内容について紹介します。 保存療法 ・薬物療法 ・装具療法 ・運動療法 変形性膝関節症に対する保存療法のうち「薬物療法」について 変形性膝関節症の保存療法の一つである薬物療法は薬物によって変形性膝関節症が根本的に治るというものではなく、膝関節の炎症を抑えて痛みを軽減するのを目的におこなわれます。 薬の種類は塗り薬や湿布などの外服薬、痛みが強い場合に用いられる内服薬、内服薬が服用できない場合に用いられる座薬などがあります。 また、膝関節の衝撃を和らげるクッションのような役割を果たしているヒアルロン酸や、強い抗炎症作用によって強い痛みを抑えることができるステロイドを注射で患部に注入する方法もあります。 保存療法 ・薬物療法として ・塗り薬、湿布 ・内風薬(痛み止め) ・関節への注射(ヒアルロン酸) ・関節えの注射(ステロイド) 変形性膝関節症に対する保存療法の「装具療法」について 変形性膝関節症の保存療法の一つである装具療法とは、装具を使用して膝へ負担を減らしたり、不安定になった膝支持性を補強したりすることを目的とした治療方法です。 使用される装具は、足底に装着し、O脚を矯正して膝にかかる負担を減らす足底挿板や、安定性を高める支柱付きサポーター、膝への負担や痛みを軽減させるための杖などがあります。 変変形性膝関節症に対する保存療法の「運動療法」でお勧めの運動とは 変形性膝関節症の保存療法のなかでも特に大切になるのが運動療法です。 大腿四頭筋を鍛える運動やストレッチやウォーキングなどの運動を取り入れることによって血流が良くなり、痛みによって硬くなった筋肉を緩和させたり、膝関節周辺に筋力をつけることで膝関節への負担を軽減させたりすることが期待できます。 また、膝の動きが良くなる効果も期待できますし、運動をして減量することで膝への負担軽減にもつながるなど、いろいろな効果が期待できます。しかし、運動をやり過ぎたり、間違った方法で運動したりすると悪化させてしまうので、自己流で運動するのではなく、医師など専門家のアドバイスをもらいながら正しい方法で行いましょう。 まとめ・変形性膝関節症の保存療法とは?!どのような治療なのか? 変形性膝関節症の保存療法について紹介しました。従来では保存療法をおこない痛みを緩和させたり、進行を遅らせたりして、それでも改善できない場合は手術が検討されるというのが一般的でした。 しかし、現在では自分の脂肪から採取し培養した幹細胞によって軟骨の修復を促す再生医療という治療方法もあります。保存療法では変形性膝関節症のつらさが解決できないという人や、手術は避けたいという人は再生医療も検討してみることをおすすめします。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
最終更新日:2023.05.18 -
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半月板損傷の治療は保存療法か、手術で治療すべきか? 半月板損傷は手術をしないといけないの? そんな不安を抱く人もいるのではないでしょうか。しかし、半月板損傷の治療は手術の前に保存療法が行われることが多いです。今回は、半月板損傷の保存療法についてご紹介します。 保存療法とは そもそも保存療法とはどのような治療法なのでしょうか?保存療法は手術を行わない場合の治療法全般を指します。例えば運動療法、理学療法、装具による療法、薬物療法などを指すがダイエットなどの減量も含まれます。 半月板損傷は保存療法がメイン 半月板は、膝関節の内側と外側にある板状の組織です。周辺には軟骨や腱、靭帯といった組織があり、これらの安定性を高める重要な役割をしています。半月板は膝関節のクッション性を高め、滑らかな動きをするのにも役立っているのです。 そんな半月板ですが、膝を捻るような動き、ジャンプやターンなどで急激な負荷が加わることで傷つくことがあります。これが半月板損傷です。スポーツ外傷として多くみられるものですが、加齢によって半月板が変性することから、日常生活の中でも半月板損傷を起こすリスクがあります。 半月板損傷の治療では、保存療法と手術がメインとなっています。とはいっても、手術で半月板を切除すると、膝にある軟骨への負担が大きくなるため、できるだけ半月板を取り除かないように保存療法が優先されることが多くなっています。 半月板損傷で行う保存療法とは 半月板損傷で行う保存療法についてご紹介します。損傷した半月板は自然に元の状態に戻ることはほとんどありません。そのため保存療法では、膝にとって大切な存在である半月板を残し、切らずに症状を改善させることを目的としています。 安静 半月板損傷が起こった直後は、痛みや炎症が強い状態になっていることが多いです。そのため、痛みがあるときは安静が必要です。 痛みが強いときには患部を冷やす、膝にサポーターをするということもあります。 痛み止めや抗炎症剤を用いた薬物療法 痛みや炎症に対しては薬物療法を行います。内服がメインですが、あまりに痛みが強い場合には痛み止めの注射を行うこともあります。 ヒアルロン酸注射 半月板が損傷すると、膝関節の中で炎症が起こり、膝に水が溜まると膝が腫れてきて動かしにくくなります。その場合は患部に針を刺して水を抜き、ヒアルロン酸注射を行うことがあります。 リハビリ 半月板損傷が起きた初期は安静が必要ですが、その期間が長いと関節が固くなったり、筋力が落ちてしまうことがあります。 そのような状態では、さらに膝関節に負荷をかける恐れが出てきます。そのため、リハビリで関節の動きを良くする そして、筋力アップを目指す必要があるのです。これは「半月板損傷の再発予防」としても行われます。 保存療法で悪化したら手術?TVで話題の新たな治療法にも期待! 保存療法を行っても痛みが強かったり、ロッキングという膝の曲げ伸ばしができない状態になるようなら手術を検討します。関節鏡という機械を用いるので小さな傷ですみますが、それでも治療期間は長くなります。さらに、半月板を取ることで膝の軟骨への負荷が大きくなります。 そんな手術に代わる方法として近年注目されているのが再生医療です。最近、TVなどでも特集されることが多くなって注目を集めはじめています。自身の脂肪から採取・抽出した幹細胞を患部に注射するという方法です。幹細胞が痛みや炎症を抑えるだけでなく、傷ついた半月板や軟骨を修復させてくれるのです。 まとめ・半月板損傷の治療は保存療法か、手術で治療すべきか?? 半月板損傷の治療は、保存療法と手術がメインでした。しかし保存療法では、半月板が自然に元の状態に戻ることは難しく、手術では治療期間が長くなってしまいます。 そんな半月板損傷の治療として、幹細胞を用いた再生医療が注目されています。患者さんへの負担が少ない治療法としてのメリットもあります。治療の選択肢として検討してみてはいかがでしょうか。ここでは、半月板損傷の治療は保存療法か、手術なのか?について記させて頂きました。参考になれば幸いです。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
最終更新日:2024.02.13 -
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半月板損傷は、どのようなリハビリをするのか 膝の外傷のひとつである半月板損傷ですが、発症すると日常生活に支障を生じることもあります。 スポーツをする人だけでなく、生活をする上で膝関節は重要な存在です。そんな半月板損傷ですが、どのようなリハビリを行うのか、特に手術をした場合のリハビリは非常に気になるところですよね。 今回は半月板損傷の術後のリハビリについてご紹介します。 半月板損傷とは 半月板損傷のリハビリについて説明する前に、まずは半月板損傷とはどのようなものなのかを見ていきましょう。半月板は、膝関節にある板状の組織で、膝の内側と外側にあります。 人間は歩くだけでも膝関節に大きな負荷がかかっていますが、それを軽減するために軟骨や靭帯、腱といった組織が存在します。膝関節の安定性を守る半月板ですが、急激な負荷や強い衝撃で傷つくことがあります。これが半月板損傷です。 損傷するほどの衝撃が加わるので、周辺の組織も傷つくことがあり、また筋肉も組織を守ろうとして収縮します。この筋収縮が半月板損傷で痛みを生じる原因となります。 半月板損傷リハビリの必要性 一度損傷した半月板は、自然に元の状態に戻ることはほとんどありません。 そのため、それ以上損傷しないようにすることや、症状の悪化を防ぐためのリハビリが重要になるのです。 また、半月板損傷を起こして痛みが強いときや炎症が起きている時期には安静が必要ですが、安静にしていると、筋肉が固くなってしまうことがあります。そして、そのような状態で無理に膝関節を動かそうとすると、再断裂を引き起こすこともあります。 このようなことから、筋力アップや柔軟性を高めるためのストレッチ、リハビリが必要になってくるのです。 ロッキングでは手術も 半月板損傷の治療では、損傷や症状の程度がひどい場合や膝の曲げ伸ばしができなくなるロッキングの状態になると手術を検討します。 手術には損傷した半月板を縫い合わせる縫合術と、断裂した半月板を取り除く切除術があります。これらの手術は関節鏡という機械を用いるので傷は小さなもので済みますが、術後のリハビリが必要となってまいります。 半月板損傷の手術 ・関節鏡で行う ・縫合術:半月板を縫い合わす ・切除術:断裂した半月板を取り除く スポーツをする人なら手術をすると復帰までに数か月以上かかることになるでしょう。 術後のリハビリ 1)手術後は、関節の動きを良くするところからリハビリを始める 2)体重をかける練習をしていく 3)再断裂を防ぐために少しずつ負荷をかけていき、筋力アップのリハビリを行う 半月板損傷の治療に再生医療という選択肢! 半月板損傷では、手術を検討する場合もありますが、リハビリも含めると治療期間がかなり長くなってしまいます。しかし、再断裂を防ぐためには術後のリハビリが重要になります。 そんな半月板損傷ですが、近年手術に代わる治療方法として「再生医療」が注目されています。自身の脂肪から採取・抽出した幹細胞を膝に注射し、傷ついた半月板を修復させるというものです。 関節の可動域を広げる、筋力を向上させるなどのリハビリは必要になるものの、手術よりも治療期間を短縮させることが期待できます。 まとめ・半月板損傷はどのようなリハビリをするのか 半月板損傷が起こると周辺の筋肉が収縮する、安静によって筋肉が固くなるといったことがあります。そのため治療においてリハビリが重要となります。手術をする場合は、再断裂の予防のためにもリハビリ期間が長くなります。 そんな中、幹細胞を用いた再生医療は損傷した半月板を修復させてくれ、手術に代わる治療方法として期待されています。治療の選択肢の1つとして、検討してみてはいかがでしょうか。 当院は再生医療専門クリニックで国内でも有数の症例数を有しています。治療内容などのご質問はご遠慮なくお問い合わせください。分かりやすく丁寧にご説明させていただきます。 監修:リペアセルクリニック大阪院
最終更新日:2024.02.15 -
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変形性膝関節症の治療、手術以外の様々な治療方法について 変形性膝関節症で強い痛みが生じたり、思うように体を動かすことができなかったりした場合、手術受けるしかないのかと思う人もいるでしょう。 しかし、「手術を受けて入院する時間がない」「手術は肉体的にも精神的にも負担が大きいのでは?」というような理由で、手術以外で何とかならないかと考える人も多いと思います。 今回は、変形性膝関節症の治療で手術以外の治療方法をご紹介します。 変形性膝関節症治療の手術以外の選択肢 変形性膝関節症の治療で手術以外の治療方法として一般的なのが薬物療法、温熱療法、運動療法といった保存治療です。 それぞれ、どういう治療方法なのかをご紹介します。 薬物療法 薬物を使った治療法です。とはいっても、関節の変形を改善するといった変形性膝関節症を根本的に改善するような薬物はなく、痛み止めなど症状を緩和が期待できる薬物を使用した治療になります。強い痛みが出ている時に効果的です。 → 変形性膝関節症の保存療法ではどのような治療をするの? 温熱療法 膝関節の周辺を温める治療方法です。膝関節周辺が温まると血液の流れが良くなり筋肉の緊張が緩和されることで、痛みが緩和することが期待できます。 温熱療法は変形性膝関節症による慢性的な痛みに対して効果的です。 運動療法 筋肉トレーニングやストレッチなどをおこなう治療方法です。筋肉トレーニングやストレッチをおこない、関節を安定させることで変形性膝関節症が進行するのを抑えたり、痛みが緩和したりすることが期待できます。 変形性膝関節症で手術が検討されるケース 変形性膝関節症で手術以外の方法を希望している人のなかでも、手術を検討することを医師から勧められることもあります。変形性膝関節症で手術が検討されるのは、以下のような場合があります。 ・薬物療法、温熱療法、運動療法といった保存治療をおこなっても痛みが治まらず、日常生活に大きな支障が出るケース ・日常的に薬物療法に頼らなければならないほど痛みが出るケース ・将来的に症状が進行して歩けなくなってしまう可能性が高いと医師が判断したケース しかし、こうしたケースでも強制的に手術を受けなければならないわけではありませんし、医師から勧められても手術を受けるかどうかは自己判断になります。 変形性膝関節症における再生医療という選択肢について 変形性膝関節症の従来の治療は温熱療法、運動療法、薬物療法など手術以外の方法で症状が抑えられない場合は手術しか選択肢がないと言われていました。しかし、再生医療という選択肢もあります。 再生医療では自分の細胞を使って損傷した軟骨を修復することで、進行を遅らせたり痛みを改善したりする効果が期待できる治療方法です。 まとめ・変形性膝関節症の治療、手術以外の様々な治療方法について 変形性膝関節症で手術以外の治療方法について紹介しました。 保存治療によっても改善が見られない場合は手術しか選択肢がないと言われていましたが、現在では再生医療という選択肢もあります。選択肢が増えれば、それだけ自分の症状や希望に合った治療方法に出会える可能性が高くなるので、再生医療を始めさまざまな治療方法を知っておきましょう。 再生委医療は通常の病院やクリニックでは受けることができません。当院は厚生労働省の認可を受けた再生医療専門クリニックです。詳しく知りたい、ご相談など、お気軽にお問い合わせください。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください。
最終更新日:2022.12.29 -
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半月板損傷!膝の症状からその可能性をチェックする 膝に痛みや、膝が動かしにくいと、膝のどこかを傷めているのではないかと不安になる人も多いのではないでしょうか。もしかしたらその膝の症状は、「半月板損傷」かもしれません。 半月板損傷が、どのような症状なのか分かれば医療機関を受診する目安にしていただけるのではないかと、今回は、膝の症状から「半月板損傷」の可能性をチェックする方法をご紹介いたします。 膝の痛み、症状から分かる「半月板損傷」のチェックポイント 半月板損傷の症状を紹介します。あなたの症状に当てはまるものがないか、チェックしてみてください。 歩くと膝が「痛い」 半月板損傷では、歩行時の膝の痛みが出現することが多いです。痛みは、半月板を損傷したときに周囲の筋肉が収縮したことや、膝関節が炎症を起こしていることから起こるためです。 膝の痛みといえば半月板損傷以外でも起こり得るものです。どのようなときに痛みがあるのかを、チェックしておくことも大切です。 膝に「引っかかり感」がある 半月板損傷の症状で見られる症状のひとつが、膝の引っかかり感です。膝の曲げ伸ばしをしたときに、何か引っかかる感じがあるのなら半月板損傷を疑ったほうがいいでしょう。 膝が「ガクン」と抜ける感じがする 半月板は膝の安定性を保つのに重要な役割を果たします。その半月板が損傷すると、膝関節が安定せず、「ガクン」と抜ける感じがすることがあります。 歩いていて膝が抜ける感じがした、階段の上り下りをしているときにガクンとなったなどの症状は注意してください。 膝の「曲げ伸ばし」ができない 半月板損傷は、状態が悪化すると膝の曲げ伸ばしができなくなることがあります。これはロッキングという状態で、動かすことができないばかりか安静にしていても強い痛みを感じることがあります。 膝が腫れている 半月板が傷つけば、周辺の組織にも影響が出てきます。軟骨や靭帯、腱といった組織も損傷することもあります。組織が傷つけばそれを治そうとして炎症し、腫れが起こりますし、炎症によっては、膝に水が溜まることもあるでしょう。 半月板損傷とは そもそも半月板損傷について。私たち人間の膝には、歩くだけでも大きな負荷がかかります。そのため、膝関節は多くの組織で構成され、体を支えたり、動くときの負荷を減らしているのです。 それに重要な役割を果たすのが、膝関節の内側にある内側半月板と外側にある外側半月板です。半月板は膝関節の安定性を守っていますが、急激な負荷や強い衝撃で傷ついてしまうことがあります。 これが「半月板損傷」です。 ▼こちらも併せて読みたい 半月板損傷は自然には治らない/その症状と治療法 半月板損傷の治療方法 半月板損傷の主な治療は「保存療法」と「手術」です。痛みや炎症に対しては、痛み止めや抗炎症剤といった薬を用います。また、必要に応じて安静にする、リハビリを行うという場合もあります。 保存療法を行っても痛みが強い、ロッキングの状態になるようなら手術も検討します。損傷した半月板を縫い合わせる方法と、傷ついた部分の半月板を取り除く方法があります。 また、半月板損傷の治療法として、再生医療も注目を集めています。 再生医療は、患者さん自身の幹細胞を膝に注射し、傷ついた半月板を修復させるというものです。副作用が少なくて済み、治療期間も短いというメリットがあります。 まとめ・半月板損傷!膝の症状からその可能性をチェックする 今回は半月板損傷の症状についてご紹介しました。膝に、紹介した症状がないかチェックしてみて、当てはまるようなら半月板損傷の可能性もあります。半月板損傷の治療には近年再生医療が期待されています。 手術は不安という人はぜひ再生医療による治療を検討してみてはいかがでしょうか。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらも合わせて読みたい 膝半月板損傷の治療法と手術のリスクを徹底解説
最終更新日:2023.09.15 -
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変形性股関節症で末期の場合でも、手術を避けることが可能な治療法とは 変形性股関節症の末期の場合、治療としては手術しか方法はないのでしょうか。 今回は、変形性股関節症における末期の治療について、手術を避けることが可能な治療方法を紹介します。 変形性股関節症における末期の治療は手術? 変形性股関節症は、股関節の隙間の広さによって前期、初期、進行期、末期の4つの病期に分類されます。 末期ではレントゲン検査により隙間が完全に消失し、骨変形も高度に進行してしまっていることが確認できます。そして、変形性股関節症は末期の段階まで進んでしまうと、安静時でも痛みがみられます。そのため、治療として、多くの場合人工関節手術が行われます。 人工関節手術後の経過は良好なことが多く、片側だけに人工関節を入れた場合でも、術後1年で反対側のX線所見も改善することがあります。しかし人工関節のすり減りやゆるみによる寿命もあるため、60歳以下の若い人に手術を行う際には慎重に検討する必要があります。のちに、もう一度手術をしなければならなくなることもあるためです。 変形性股関節症の手術にリスクはある? 変形性股関節症で人工関節手術をした場合、手術翌日から動くことが可能で、術後約2週間で退院することができるなど経過は良好なケースが多いです。しかし、感染症や血栓症、脱臼のリスクなどのデメリットも挙げられます。 感染症が早期のケースでは、人工関節を温存したまま治療することもできますが、多くの場合では再手術となってしまいます。また、手術直後はあまり足を動かすことができず、血栓ができやすい状態です。その血栓が詰まってしまうなどの合併症を引き起こしてしまう場合もある為、あらかじめ血栓予防の薬を飲む、血流状況をよく確認するなどの必要があります。 変形性股関節症の末期でも手術をしない!新しい治療に注目が集まっています! 術後経過が良好でも、人工関節の摩耗を確認・点検するために定期的な受診が必要です。そして、摩耗が進行すると、再度新しい人工関節を入れ直す場合もあります。 そのような状況を避けるためにも、股関節に負担のかかりすぎる運動は控える、体重管理を行う、筋力低下による股関節のゆがみを防ぐなど、自宅でもリハビリや日常生活の管理を続けていかなければなりません。 最近では、自身の細胞により軟骨や骨の損傷を修復し、症状を改善させる再生医療による治療も選択肢とすることができます。自身の細胞を使うため副作用が少ないこと、また、治療期間も短く済むなどのメリットがあり、近年、大きな注目を集めている治療です。 運動療法や人工関節手術を行っても症状の改善が見られない、どうしても手術を避けたい方は医師に相談して再生医療を検討してみてはいかがでしょうか。 まとめ・変形性股関節症で末期の場合でも、手術を避けることが可能な治療法とは 変形性股関節症末期の治療について紹介しました。 変形性股関節症では、早期から治療やリハビリを開始することが望ましく、初期であれば運動療法のような保存療法がメインに行われます。しかし、一度すり減った軟骨は修復不可能なため、末期になると人工関節手術が行われます。 また、近年は再生医療という治療法に注目が集まっています。期待できる効果は高く、リスクの少ない治療法ですから、ぜひ、再生医療による治療を検討してみてください。ただ、再生医療は、一般的な病院やクリニックでは受診することができません。当院は厚生労働省から認可を受けた再生医療専門クリニックです。再生医療に関するご質問等があればお気軽にお問い合わせください。 監修:リペアセルクリニック大阪院
最終更新日:2023.01.06 -
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半月板損傷とは?詳しい症状と、その治療法 膝の外傷のひとつである半月板損傷とは、どのようなものなのでしょうか。今回は、膝の痛みを引き起こすだけでなく歩行にも影響のある半月板損傷についてご紹介します。症状や治療法についてもまとめました。 半月板損傷とは?症状と治療法について 膝関節には、半月板という板状の組織があり、大腿骨と脛骨をつなぎ、膝のクッション性や滑らかな動きに重要な役割を果たしています。半月板損傷とは、その膝関節にある半月板が損傷した状態のことをいいます。 半月板損傷はスポーツ外傷でも多くみられますが、これはジャンプやターンなどの動きが膝関節に負荷をかけるからです。 また、膝をひねったり、転んで膝を強く打ったりすると半月板損傷が起こることがあります。半月板は加齢によって変形するため、日常生活の中で半月板損傷が起こるリスクもあるのです。 半月板損傷の症状とは? 半月板損傷の症状とは、どのようなものがあるのでしょうか。 痛み 半月板の周囲には軟骨や腱、筋肉が存在するのですが、膝を捻ったりして強い負荷がかかると筋肉が収縮して痛みを引き起こすことがあります。 また、半月板が損傷すれば関節に炎症が起きます。炎症は損傷した部分を修復させようとする身体の反応ですが、これによって痛みが生じることがあるのです。 膝の引っかかり感 半月板の役割とは、膝関節を安定させることです。その半月板が損傷してしまうと、膝の動きが不安定になり、曲げ伸ばしをするときに引っかかる感じがします。 例えば膝の曲げ伸ばしをして「コキッ」という音がする、膝の動きに違和感があり歩きにくい、歩行時に「カクン」と膝が折れる感じがするという感覚です。 膝の曲げ伸ばしができない 半月板損傷がひどくなると、ロッキングという膝の曲げ伸ばしができない状態になることもあります。膝の引っかかり感から、突然ロッキングの状態になることがあるので注意が必要です。膝の曲げ伸ばしができないので歩行が困難になり、強い痛みを感じることもあります。 膝の腫れ 半月板が損傷すると、膝関節の中で炎症が起こるため膝が腫れてきます。また、膝に水が溜まり腫れてくる場合もあります。 半月板損傷の治療 半月板損傷の主な治療は、保存療法と手術がメインでした。保存療法とは、痛み止めや炎症を抑える薬で症状をコントロールし、必要に応じて安静にする、リハビリを行うというものです。 それでも痛みが強くなる、ロッキングの状態になる場合は手術を検討します。損傷した半月板を縫い合わせる方法と、損傷した部分を取り除く方法があります。 どちらの方法でも治療が長期化することがあり、なかなか痛みがよくならない人もいます。そんな中、半月板損傷の治療に再生医療という選択肢が注目されるようになりました。 再生医療では、自分の脂肪から採取・抽出した幹細胞を直接膝に注射します。そうすることで、膝関節の炎症を抑えて痛みが落ち着くだけでなく、傷ついた半月板や軟骨の修復が期待できるというものです。 まとめ・半月板損傷とは?詳しい症状と、その治療法 半月板損傷とは、膝関節にある半月板が傷ついた状態です。半月板は膝の安定性を守る重要な役割を果たすため、損傷すると痛みや引っかかり感、ロッキングといった症状が出現します。 これまで保存療法と手術がメインでしたが、近年は幹細胞を用いた再生医療という選択肢も期待されています。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
最終更新日:2024.02.01 -
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スポーツ選手の選手生命に関わる変形性股関節症と再生医療の関わりとは 変形性股関節症はスポーツ選手の選手生命を脅かす可能性があります。しかし、近年は、新たな治療法である「再生医療」によって、スポーツ復帰をするスポーツ選手も増えています。 今回は、スポーツ選手と変形性股関節症の関わりについて紹介します。 変形性股関節症とスポーツ選手の関わり 先日、元スペイン代表のサッカー選手であるアリツ・アドゥリスが現役引退を表明しました。原因は「股関節痛が限界に来たから」というものでした。人工関節置換も勧められていたようですが、日常生活を送るのも困難なほど症状は進行していたようです。 一方で、テニス界においてはアンディ・マリーが右股関節に人工関節を入れた写真を公開し、引退もささやかれました。しかしその後完全復帰へ向けてリハビリを行いながら練習を重ね、ツアー優勝を果たし多くの人を勇気づけました。 変形性股関節症になるとスポーツ選手としての活躍は難しい? 変形性股関節症を患ってしまうと、痛みはもちろんのこと、関節可動域の制限により動かしづらいなどスポーツにおけるパフォーマンスにも影響を与える場合もあります。 そのため、治療をしないままスポーツを続けるというのは難しいでしょう。 変形性股関節症になってしまったらどんな治療をするの? 変形性股関節症の原因には臼蓋形成不全と呼ばれる股関節の骨形成異常があり、より早期の段階で治療を開始することが望ましいとされています。 臼蓋平成不全では、骨盤を前傾し、おしりを突き出したような特徴的な姿勢が見られます。そのため運動療法だけでなく、日常における正しい姿勢を指導、矯正することによっても骨盤の位置を正常に近づけ負担を軽減させます。 早期の段階では保存療法を行い、リハビリや適度な運動を行いながら股関節に負担をかけないような治療、指導が行われますが、症状が悪化、進行してしまうと外科手術となります。 リハビリをおこなう期間も含めると、変形性股関節症のスポーツ選手の早期復帰は難しいと言えます。 変形性股関節症に新たな治療法「再生医療」が期待されている! 近年、再生療法により軟骨や骨の修復に成功し、早期復帰したスポーツ選手の話を耳にすることが多くなってきました。スポーツ選手の股関節障害は、高齢者の加齢に伴った障害と異なり、外部からの大きな刺激により関節内まで障害が及んでしまっている場合が多いです。 そうなってしまうと、通常の運動療法のみでの改善には限界があり、人工関節を入れる必要がある場合も多くなってしまいます。その外科的手術に代わる治療法として「再生医療」が話題です。 自身の細胞を用いた再生医療は、副作用が少なく、また、治療期間も短く済むなどのメリットがあります。 まとめ・スポーツ選手が変形性股関節症になってしまったら 変形性股関節症を患ったスポーツ選手も、基本的には一般の患者と治療法に差はありません。しかし、スポーツ選手生命を脅かす病気であるため、より早い治療開始が望まれます。 近年では再生医療によって、スポーツ選手のケガからの早い復帰も報告されています。変形性股関節症においても、再生医療の治療効果が期待できます。 早い回復、身体に負担の少ない医療を希望するのであれば、再生医療を検討してみてはいかがでしょうか。 再生医療は、一般的な治療院で受診することはできません。当院は厚生労働省の認可を受けた再生医療専門クリニックです。治療に関するご質問などお気軽にお問い合わせください。 https://youtu.be/BIzpa2SVAt4?si=mojrXYmOUivgsLiY ▶こちらの動画では変形性股関節症について詳しく解説しております。ぜひご覧ください。 監修:リペアセルクリニック大阪院
最終更新日:2024.08.30 -
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半月板損傷は激しい動きではなく加齢が原因でも起こる!その症状や治療法について 膝が痛くて動かしにくい…。運動をしているわけじゃないけど半月板損傷…?そんな悩みを持つ人もいるのではないでしょうか。半月板損傷はスポーツ外傷のイメージを持つ人もいるかもしれませんが、実は加齢が原因となることがあります。 今回は、半月板損傷と加齢の関係についてご紹介します。 半月板損傷は加齢が原因で起こる? 歩くときに必ず使うのが膝関節です。 膝関節は人間の体重の大部分を支え、身体を動かすのに重要な役割を果たしています。そのため、膝関節にはさまざまな組織が関わっているのですが、そのうちのひとつが半月板です。 半月板は、膝の内側にあるC型内側半月板と、外側にあるO型をした外側半月板に分かれています。この板状の組織の周辺には軟骨や靭帯、腱などがあり、それらを安定させる役割を果たしています。歩くだけでも膝にはかなりの負荷がかかるため、膝関節の安定性は大切です。 そんな半月板ですが、転んで膝を強く打ったり、急激な負荷がかかることで傷つくことがあります。それが半月板損傷です。 また半月板は加齢によって変性するため、中高年では運動をしたりぶつけたりしていなくても半月板損傷を起こすリスクがあります。 半月板損傷の症状は? 半月板損傷は加齢によって起こるリスクが高まりますが、その症状は日常生活に支障が出ることがあります。 膝の痛み、膝を動かしたときの引っかかり感、膝の曲げ伸ばしができないというのが主な症状です。 損傷がひどく、状態が悪化すると膝の曲げ伸ばしができないロッキングという状態になる場合もあります。半月板損傷では歩行時の膝の痛みがあるのですが、ロッキングの状態になるとさらに痛みがひどくなるだけでなく、歩くこと自体が困難になってしまいます。 半月板損傷は痛みが強くなると加齢であっても手術に 半月板損傷の治療のメインは、保存療法と手術です。 痛み止めや抗炎症剤を使って症状を和らげる、必要に応じて安静にする、リハビリを行うなどといった治療をおこないます。それでも痛みが強くなる、ロッキングの状態になるというような場合は、手術を検討することもあります。 加齢が原因の半月板損傷も手術を検討するのはなぜ? スポーツをする人なら復帰するために手術を受けることが必要かもしれません。しかし、加齢による場合も手術をしなければならないの?と思う人もいるでしょう。 半月板損傷はひどくなるとロッキングという状態になって歩けなくなる場合もあります。また痛みがさらにひどく、日常生活に支障がでることもあるため、加齢が原因であっても手術を検討することがあります。 半月板損傷の手術は、損傷した半月板を縫い合わせる方法と、損傷した部分を取り出す方法があります。 関節鏡という機械を使うため小さな傷ですみますが、それでも手術をするとなれば治療期間が延びることになります。中高年の患者さんの場合は手術を躊躇する人もいます。 近年半月板損傷の治療では、手術に代わる方法として再生医療が注目されています。手術ではなく、手軽な注射で治療できるメリットがあります。また自身の細胞から採取・抽出した幹細胞を膝に直接注射するためアレルギーなどの危険性も低く、入院も不要という治療法です。 再生医療は、痛みや炎症を落ち着かせるだけでなく、幹細胞が傷ついた半月板や軟骨を修復してくれることが期待されます。 まとめ・半月板損傷は激しい動きではなく加齢が原因でも起こる!その症状や治療法について 半月板損傷の原因のひとつに加齢があります。膝関節の安定性に重要な役割を果たす半月板ですが、加齢によって変形するため半月板損傷が起きることがあるのです。 痛みが強い、ロッキングの状態になり歩行が困難な場合は手術を検討することもあります。 近年は、手術に代わる方法として幹細胞を用いた再生医療が注目されています。この再生医療も治療の選択肢の1つとして検討してみてはいかがでしょうか。 以上、半月板損傷の原因は加齢でも起こる!その症状や治療法についてをご説明させて頂きました。以上、半月板損傷は加齢が原因になることも!その症状や治療法について記させいただきました。参考にしていただければ幸いです。 監修:リペアセルクリニック 大阪院 こちらもご参照ください
最終更新日:2024.02.20 -
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膝が腫れたときの治療期間は、原因・症状で変化する 我々は日々の生活の中で立つ、座る、歩く、走るなどの動作で無意識のうちに膝関節を使っています。その膝関節には歩くときには体重の2倍くらいの負荷が借るなどかかるなど、大きな負荷を受けることが多く、痛みや腫れを発症することもよくあることです。 膝に腫れが生じた場合、どれくらいで治るのかが気になると思います。そこで今回は、「膝の腫れはどれくらいで治るのか」につい解説します。また、膝に水が溜まることについても紹介します。 こちらもご参照ください 膝の腫れはどれくらいで治るの? 膝は人の身体のなかでも複雑で不安定な構造をしていて、軟骨の擦り減りや大きな衝撃などいろいろな原因で損傷が起こりやすい箇所になります。その際に炎症を起こしてしまうこともよくあります。 炎症によって膝が腫れると、膝の腫れはどれくらいで治るか気になると思いますが、急性の炎症の場合、患部を冷やして安静にしておくことで1、2日くらいのうちに治るケースもあります。 ただし、膝の腫れの状態や原因によってさまざまですから、一概に必ずどれくらいで治る!ということはできません。 膝の腫れが治るまでの期間は原因、症状で変化する 膝の腫れがどれくらいで治るかどうかは、単に腫れているだけなのか、水が溜まっているかで大きく異なります。 膝に溜まる水とは、正確に言うと関節液です。関節液は関節を包んでいる袋(関節包)を覆っている滑膜から分泌されている液で、普段は分泌と吸収のバランスがとれているため膝に水が溜まることはありません。 しかし、炎症が起きるとそのバランスが乱れてしまって関節液が膝に溜まってしまいます。 そのため、炎症が治まって関節液の分泌と吸収のバランスが元に戻ることで、水が溜まったことによる膝の腫れも小さくなっていきますが、炎症の具合はもちろん、個人差もあるので、どのくらいの期間で治るのかを一概に言うことは難しいのが実情です。 膝に溜まった水を抜く理由 膝に水が溜まることで膝の腫れが生じている場合、炎症が治まれば自然に少なくなっていきますが、炎症が治まらない状態が続くと水が溜まったままになってしまいます。 水が溜まると膝が重くなってだるさを感じますし、溜まっている水には炎症を引き起こす物質も含まれているため、そのままにしておくとさらに炎症が起きるという悪循環に陥ってしまいます。そのため、医療機関では水を抜く治療が検討されます。 「膝の水を抜くと癖になる」と言われることもありますが、水を抜いたからといって癖になることはありません。水が溜まっている場合は抜くのが正解です。たまった水を癖になるからと放置しないようにしましょう。 水を抜かなければ膝の腫れが治らないばかりか、重症化するリスクもあります。 まとめ・膝が腫れたときの治療期間は、原因・症状で変化する 膝の腫れがどれくらいで治るかについて、また、膝に溜まる水について紹介しました。膝の腫れは短期間で治るケースもあれば、慢性的になって症状もどんどんつらくなってしまうケースも少なくありません。 膝の痛みや腫れが長引いていて、薬物療法を始めとする保存治療でも改善できないという場合、再生医療という新しい治療方法なら、手術を避けることができて、入院も不要という選択肢があるので検討してみてはいかがでしょうか。 再生医療について興味があればお問い合わせ下さい。 監修:リペアセルクリニック大阪院
最終更新日:2023.09.12 -
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膝の痛みや腫れ!ツボを押して血流改善!?どこのツボをどう押す? 膝に痛みや腫れがあると、立つ、座るといった普段の何気ない動作でも思うようにできなかったり、痛みが生じたりして大きな支障が出てしまうものです。そのため、「膝の腫れや痛みを自分でも何とかできないだろうか?」と思う人もたくさんいるでしょう。 そういった人たちの中には、「膝の腫れや痛みに効くツボはないのだろうか」と思っている人もいるのではないでしょうか。 そこで今回は、膝の腫れや痛みに効くツボについて紹介します。 膝の腫れにツボ押しがおすすめの理由 膝の腫れの原因は運動や階段の昇り降りなど、いろいろな動作によって膝関節に負担がかかってしまうことです。そのため、膝の腫れの予防や改善をするためには膝関節に余計な負担をかけないようにすることが大切ですが、関節の弾力性を保つことも大切になります。 関節の弾力性を保つためには関節部分の血液の流れを良くして、必要な栄養がしっかりと行き届くようにすることが欠かせません。 そこで、ツボ押しをおこない血液の流れをよくすることで、関節の弾力性を保つことにつながり、膝の腫れの予防や改善にもつながることが期待できます。 膝の腫れにおすすめのツボはどこ? 膝の腫れの予防や改善にツボ押しはおすすめですが、膝の腫れの部分を直接押したり、闇雲に押したりするのではなく、膝の腫れにおすすめと言われているツボを正確に押すことが大切です。 陰陵泉 陰陵泉(いんりょうせん)は膝の内側の下にあるツボです。内くるぶしから骨に沿って指を上になぞっていくと指が止まる部分が陰陵泉になります。 血海と梁丘 血海(けっかい)は膝の皿の上端の内側から指2本分上のところにあるツボで、皿の上端の外側から指2本分上のところあるツボが梁丘(りょうきゅう)になります。 委中 委中(いちゅう)は、膝の裏側にできる横ジワの真ん中の部分にあるツボです。 膝の腫れ対策としてツボ押しをするときの注意点 膝の腫れの予防や改善にツボ押しをする際に注意すべきなのが力の入れ具合です。ツボを強く押した方がより高い効果が期待できるのではないかと思って、力を入れて強く押してしまいがちです。 しかし、ツボ押しは軽く撫でるくらいの力でじゅうぶんに効果が期待できるので力の入れ過ぎには注意しましょう。 また、ツボ押しをしたからといって急激に膝の腫れが改善されるというものではありません。 なので、短期間やって効果がないからと諦めるのではなく、毎日短時間でもいいので継続してみることが大切です。 また、ツボ押しをするまえに、かかりつけの医師にツボ押しをしても良いかどうか聞いてみたほうが安心です。 まとめ・膝の痛みや腫れ!ツボを押して血流改善!?どこのツボをどう押す? 膝の腫れにおすすめのツボについて紹介しました。膝の腫れや痛みに悩んでいる人は膝の腫れや痛みにおすすめのツボのツボ押しを試してみてはいかがでしょうか。 また、ツボ押しをしたり、いろいろな治療を受けたりしても改善されないという場合は、再生医療という治療方法もあります。 再生医療による治療を検討したい人は、まずは、専門医にご相談くださいね。 こちらもご参照ください
最終更新日:2023.09.08 -
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半月板損傷の再発予防にサポーターをオススメする理由 スポーツ外傷で多くみられる半月板損傷ですが、加齢によって起こりやすくなることもあります。膝の痛みや動かしにくさなど日常生活に支障が出ることもあるので、早めに治療し、再発予防に努めたいと思う人は多いのではないでしょうか。 今回は半月板損傷の治療や予防に用いるサポーターをお勧めする理由についてご紹介します。 半月板損傷の治療、サポーターで安静がおすすめ 膝関節には半月板という板状の組織があります。歩くだけでも膝関節には大きな負荷がかかります。そのため、膝は半月板以外にも軟骨や靭帯、腱といった多くの組織で構成されています。 半月板は、それらの組織を安定させ、膝の動きをよくする役割を果たしています。 そんな半月板ですが、強い衝撃や急激な負荷が加わると傷ついてしまうことがあります。これが半月板損傷ですが、このとき周辺の組織にも負荷がかかるため、それらを守ろうとして筋肉が収縮することもあります。 筋肉の収縮によって膝に痛みが生じます。このときに無理に動かそうとすると他の組織を痛めてしまったり、半月板損傷がひどくなる恐れがあります。そのため、受傷した直後は医師から安静にするよう指示されることもあるでしょう。 半月板は自然に元の状態に戻ることが難しいものの、安静によって自然に癒合することや、症状が改善する場合もあります。しかし、安静が必要とはいっても歩くときに膝関節を使うのでどのようにしたらいいか不安ですね。そのようなとき、膝用のサポーターを使うことが推奨されています。 つまり、「半月板損傷では膝の安静を保つためにサポーターがおすすめ」ということになります。 半月板損傷の予防にもサポーターがおすすめ 半月板損傷の安静にはサポーターがおすすめですが、再発予防にも用いることがあります。半月板損傷は保存療法で症状の改善を目指すことが多いですが、損傷がひどかったり膝の曲げ伸ばしができないロッキングという状態になれば手術を検討します。 手術には損傷した半月板を縫い合わせる縫合術と、断裂した部分を取り除く切除術があります。関節鏡という機械を用いるので手術による傷は小さくて済みますが、安静によって低下した筋力アップや再発予防のために、数か月にわたるリハビリが必要となります。 手術をしたからといって半月板損傷が起こらないわけではありません。再断裂のリスクもあるため、予防が必要なのです。膝関節の負荷を軽減させ、無理な動きをしないようにするため、「半月板損傷の予防にサポーターを使用する」のもおすすめです。 半月板損傷の治療には再生医療という選択肢も! 半月板損傷の治療で手術を検討する場合もありますが、リハビリも含めて治療期間が長くなることから躊躇する人もいます。そんな中注目されているのが再生医療という選択肢です。 再生医療は自身の脂肪から採取・抽出した幹細胞を膝関節に注射するという方法です。 再生医療は、幹細胞が損傷した半月板を修復させてくれるというこれまでにない治療法であり、手術に代わる方法として、可能性が広がっています。 まとめ・半月板損傷の再発予防にサポーターをオススメする理由 半月板損傷で行う保存療法では、膝関節の安静が必要な場合があり、そのときにおすすめなのが膝用のサポーターです。サポーターで無理な動きをしないようにすることで、安静を保つことができます。 また、手術に代わる治療法として再生医療が注目されています。手術は避けたい、治療期間を短くしたいという人は、ぜひ、検討してみてはいかがでしょうか。以上、半月板損傷にはサポーターがおすすめと題してご説明しました。 監修:リペアセルクリニック大阪院
最終更新日:2024.02.06