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新型コロナウイルスに感染した後、運動をしていないのに全身の筋肉が痛む、あるいは痛みがいつまでも治まらないという症状にお悩みの方も多いのではないでしょうか。 コロナ後遺症による筋肉痛は通常の筋肉痛と原因やメカニズムが異なり、セルフケアだけでは改善が難しいケースも少なくありません。 感染後2〜3週間以上痛みが続く場合や、日常生活に支障が出ている場合は、早めに医療機関を受診されることをおすすめします。 本記事では、コロナ後遺症による筋肉痛の症状・特徴、通常の筋肉痛との違いや、治療・対処法について解説します。 また従来の治療を続けても筋肉痛や倦怠感が改善しない場合、新たな選択肢として「再生医療」が注目されています。 再生医療とは、患者自身の脂肪から採取・培養した幹細胞を体内に投与することで、ダメージを受けた組織の修復や免疫機能の正常化をサポートする治療法です。 コロナ後遺症の背景にある慢性的な炎症や免疫バランスの乱れにアプローチし、長引く症状の根本的な改善が期待できます。 実際に当院の治療を受けられた方の症例は、以下の動画でもご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/aTnT8dbLjSs?si=e2NvqKCSdy3vggqM 再生医療について詳しく知りたい方は、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 コロナ後遺症による筋肉痛の症状・特徴とは コロナ後遺症による筋肉痛の特徴は、運動をしていないにもかかわらず、全身に広がるような痛みが現れる点です。 通常の筋肉痛は、運動や負荷がかかった部位に局所的に生じますが、コロナ後遺症による筋肉痛では、体のさまざまな部位に広がって現れ、痛む場所が移動する場合もあります。 また、以下のような痛みも特徴的です。 身体全体が重く感じるような鈍い痛みが持続する 安静にしていても症状が改善しにくい また、通常の筋肉痛よりも症状が長期化しやすく、数週間から数ヶ月にわたって続くケースが多いです。 コロナ後遺症による筋肉痛の症状と特徴については、以下でも詳しく解説します。 筋肉痛以外に起こる後遺症一覧 筋肉痛以外に起こる後遺症一覧 コロナ後遺症では、筋肉痛・関節痛以外にも多岐にわたる症状が報告されており、複数の症状が同時に現れるケースも少なくありません。 症状カテゴリー 主な症状 全身症状 疲労感・倦怠感・発熱・筋肉痛・関節痛・体重減少 呼吸器症状 咳・息切れ・胸痛・胸の違和感 神経・脳症状 ブレインフォグ(思考力・集中力の低下)・記憶障害・頭痛・睡眠障害 感覚障害 嗅覚障害・味覚障害 精神・心理症状 抑うつ・不安感・気力の低下 循環器・消化器症状 動悸・息切れ・下痢・腹痛・食欲不振 その他 脱毛・皮膚症状・手足のしびれ 出典:厚生労働省「新型コロナウイルス感染症の罹患後症状(いわゆる後遺症)に関するQ&A」 一見すると風邪のような症状に見えるため、後遺症と気づかないケースも多く、また複数の症状が同時に現れることも珍しくありません。 感染後2〜3週間以上にわたってこれらの症状が続く場合は、コロナ後遺症を疑い、医療機関への相談をおすすめします。 コロナ後遺症による筋肉痛と通常の筋肉痛との違い コロナ後遺症による筋肉痛と通常の筋肉痛との主な違いは、以下のとおりです。 比較項目 通常の筋肉痛 コロナ後遺症による筋肉痛 主な原因 運動による筋繊維の微細な損傷 自己免疫の異常・持続的な炎症反応・ミトコンドリア機能低下など 痛む範囲 運動した部位のみ(局所的) 全身・広範囲(痛む場所が移動することもある) 持続期間 2〜3日程度で回復 数週間〜数ヶ月にわたって続くことがある 発症のきっかけ 運動後に発症 運動をしていなくても発症する 随伴症状 基本的に筋肉の痛みのみ 倦怠感・ブレインフォグ・息苦しさなどを伴うことが多い 検査所見 血液検査で異常が出ないことが多い 炎症マーカーの上昇や自己抗体が検出される場合がある コロナ後遺症による筋肉痛と通常の筋肉痛の違いは、運動をしていないのに広範囲が痛み、数週間から数ヶ月にわたって続く点にあります。 通常の筋肉痛は激しい運動によって筋繊維が微細に損傷することで起こりますが、痛む部位は運動した箇所に限定され、安静にしていれば一般的に2〜3日程度で回復します。 一方、コロナ後遺症による筋肉痛は、自己免疫の異常や体内での持続的な炎症反応、ミトコンドリアの機能低下などが主な原因とされており、運動の有無に関わらず全身が広範囲にわたって痛む点が異なります。 安静にしていても改善しない、または痛みが広範囲に広がっているといった場合は、自己判断でのケアに頼らず、早めに医療機関へ相談することをおすすめします。 コロナ後遺症で筋肉痛が起きる原因 コロナ後遺症で筋肉痛が起きる原因は、主に以下のとおりです。 ミトコンドリアの機能低下 自己免疫の異常や炎症反応 体力を戻そうと運動を行う ここでは、コロナ後遺症による筋肉痛の主な原因について解説します。 ミトコンドリアの機能低下 コロナ後遺症による筋肉痛の原因の一つとして、細胞のエネルギー産生を担う「ミトコンドリア」の機能低下が挙げられます。 ミトコンドリアとは、細胞が活動するために必要なエネルギー(ATP:アデノシン三リン酸)を生み出す器官です。 コロナ後遺症の患者では、このミトコンドリアの働きが低下し、体内で十分なエネルギーを作り出せなくなっているのです。 海外の研究では、コロナ後遺症の患者は健康な被験者と同量の運動を行っても、運動後の筋力が低く、酸素摂取量も少ないことが報告されています。 出典:PubMed これはミトコンドリアの機能低下によってエネルギーを生産する力が落ちていることを示しており、この機能低下が長引く筋肉痛や強い倦怠感の要因の一つになっていると考えられています。 自己免疫の異常や炎症反応 コロナウイルス感染後は、自己免疫疾患や慢性的な炎症が起きやすい状態になることが、複数の研究で報告されています。 通常、免疫システムはウイルスや細菌などの外敵を排除する役割を担っています。 しかし新型コロナウイルスに感染すると、この免疫システムのバランスが乱れ、ウイルスを排除した後も炎症反応が体内で持続してしまうのです。 新型コロナウイルスの感染者は、関節リウマチなどの自己炎症性疾患を発症するリスクが高まる可能性もあります。 こうしたウイルス感染をきっかけとした免疫バランスの乱れや持続的な炎症反応が、筋肉や関節の広範囲にわたる痛みを引き起こしている可能性が考えられています。 体力を戻そうと運動を行う コロナ後遺症が続いている状態で、体力回復を目的に無理な運動を行うと、かえって症状を悪化させるおそれがあります。 コロナ罹患後は免疫機能が低下しており、運動によって筋繊維がダメージを受けた際の修復力も通常よりも低くなっています。 そのため、無理な運動によってさらなる炎症が引き起こされ、筋肉痛の回復が遅れてしまうリスクがあります。 後遺症の改善を焦るあまり過度な運動を行うことは逆効果となる可能性があり、運動の強度や頻度については、必ず医師や専門家に相談しながら段階的に行うことが大切です。 コロナ後遺症による筋肉痛の治療法・対処法 コロナ後遺症による筋肉痛は、時間の経過とともに改善していくことが多いとされており、現在は症状を和らげるための対症療法が治療の中心となっています。 対処法の種類 具体的な内容 薬物療法(対症療法) 鎮痛剤・抗炎症薬などで痛みや炎症を緩和する 使用する薬の種類・用量は医師の指示に従う 十分な睡眠・休息 1日7〜8時間の睡眠を確保する 無理な活動は避け、体を休める時間をつくる 食事・栄養管理 タンパク質・ビタミン・ミネラルをバランスよく摂取する 免疫機能の回復をサポートする食生活を心がける リハビリテーション 専門家の指導のもと、無理のない範囲でのストレッチや軽い運動を行う 自己判断での過度な運動は症状悪化につながるおそれがあるため注意が必要 精神面のケア 抑うつや不安感が強い場合は、心療内科・精神科への相談も検討する ストレス管理や心理的サポートも回復に重要 早期の医療機関受診 痛みや倦怠感が長期化している場合は早めに受診する 内科・整形外科・神経内科など複数の専門科への相談も有効 基本的な治療として、痛みや炎症を抑えるための薬物療法(鎮痛剤・抗炎症薬など)が用いられます。ただし、使用する薬の種類や服用方法については、必ず医師の指示に従うことが大切です。 薬物療法と並行して、生活習慣の見直しも重要なポイントです。 1日7〜8時間の十分な睡眠の確保と、免疫力の維持・回復につながる栄養バランスのとれた食事を心がけることが推奨されています。 コロナ後遺症の筋肉痛が長期化している場合や、日常生活に支障が出ている場合は、多角的なアプローチが求められます。 痛みを抱えながら一人で抱え込まず、まずは医療機関へ早めに相談しましょう。 コロナ後遺症の症状改善を目指すための新たな選択肢となる再生医療 コロナ後遺症の筋肉痛は免疫の異常やミトコンドリア機能の低下が関与しているとされており、セルフケアのみでの改善が難しいケースも多いです。 従来の治療を継続しても症状が改善しない場合や、3ヶ月以上にわたって筋肉痛・倦怠感が続き日常生活に支障が出ている場合、新たな治療の選択肢として再生医療(幹細胞治療)があります。 再生医療とは、患者自身の脂肪から採取・培養した幹細胞を体内に投与することで、ダメージを受けた組織の修復や免疫機能の正常化をサポートする治療法です。 コロナ後遺症の筋肉痛に関与する慢性的な炎症や免疫バランスの乱れに直接アプローチすることで、全身の機能回復が促進され、長引く痛みや倦怠感の根本的な改善が期待できます。 また、患者自身の脂肪由来幹細胞を使用するため拒絶反応のリスクが低く、手術・入院不要で身体への負担が少ないです。 コロナ後遺症の症状にお悩みで、再生医療について詳しく知りたい方は、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEよりご相談ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2026.03.31 -
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- 頭部
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高次脳機能障害と認知症は、記憶障害や注意力の低下といった似た症状が見られるため混同されやすいですが、原因・症状の経過・治療のアプローチはまったく異なります。 正しく見分けることが、適切な診断・治療への第一歩です。 本記事では、高次脳機能障害と認知症の違いや、治療・対処法の違いについて詳しく解説します。 また高次脳機能障害と診断された場合、リハビリテーションを中心とした治療が行われますが、従来のリハビリや薬物療法だけでは十分な改善が得られないケースもあります。 そのような場合、近年注目されている「再生医療」も新たな選択肢の一つとなります。 再生医療とは、患者様自身の細胞が持つ自己修復力を活用して、損傷した組織の再生を促す治療法です。 高次脳機能障害の原因となる脳卒中(脳梗塞・脳出血)などによる脳神経の損傷に対し、幹細胞の力を利用して神経の修復・再生を促すことが期待できます。 実際に当院の治療を受けられた方の症例については、以下の動画でも紹介しています。 https://youtu.be/t_8TyxDNrOY?si=ypon_vB9fdAVfVMh 再生医療について詳しく知りたい方は、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 高次脳機能障害と認知症の違いは「原因」と「進行の有無」 高次脳機能障害と認知症の決定的な違いは、「原因」と「症状が進行するかどうか」にあります。 高次脳機能障害の主な症状 認知症の主な症状 症状が似ていても、取るべき治療・支援のアプローチは異なるため、正確な診断を受けることが大切です。 ここでは、それぞれの原因・特徴の違いを整理したうえで、主な症状についても詳しく解説します。 高次脳機能障害の主な症状 高次脳機能障害の主な症状には、以下のようなものがあります。 症状の種類 主な特徴・具体例 記憶障害 新しいことが覚えられない・直前に行ったことを忘れる (例:食事をしたことを忘れる、約束を覚えていない) 注意障害 集中力が続かず、ミスが増える (例:作業中に注意がそれる、複数のことを同時にこなせない) 遂行機能障害 計画を立てて順序よく行動できない (例:料理の手順がわからなくなる、仕事の優先順位がつけられない) 社会的行動障害 感情のコントロールが難しく、怒りっぽくなったり、意欲が著しく低下したりする 失語症 言葉がうまく出てこない、相手の言葉の意味が理解しにくくなる 半側空間無視 視野の半分(多くは左側)を認識できなくなる (例:左側にある食事に気づかない、左側の障害物にぶつかりやすくなる) これらの症状は脳損傷の部位や程度によって異なり、複数の症状が重なって現れることも多く、外見からはわかりにくいため、「怠けている」「性格が変わった」と誤解されやすく、本人だけでなくご家族も理解することが回復への大きな支えとなります。 認知症の主な症状 認知症の主な症状には記憶障害・見当識障害・実行機能障害があり、症状が進行するとBPSD(行動・心理症状)が現れることもあります。 症状の種類 主な特徴・具体例 記憶障害 新しい情報の保持が困難になり、同じ質問や話を繰り返す (例:「今日の昼ごはんは何だった?」と何度も尋ねる) 見当識障害 日付・時間・場所・家族の顔がわからなくなる (例:今日が何日か分からない、家族の顔を見知らぬ人と間違える) 実行機能障害 計画的・段階的な行動が難しくなる (例:料理の手順がわからなくなる、金銭管理ができなくなる) BPSD(行動・心理症状) 症状が進行すると現れることがある ・妄想(「財布を盗まれた」など) ・幻覚(いない人が見える、聞こえない声が聞こえるなど) ・徘徊・暴言・不眠など 認知症は、脳の変性・萎縮によって知的能力が全般的に低下し、日常生活に支障をきたす状態です。 症状は徐々に進行し、日常生活への影響も時間とともに大きくなっていく傾向があります。 認知症の症状は高次脳機能障害と似た部分もありますが、日時・場所・人物の認識が失われる「見当識障害」が顕著に現れる点、そして症状が徐々に進行していく点が大きな違いとして挙げられます。 高次脳機能障害と認知症は併発する可能性がある 高次脳機能障害と認知症は、それぞれ異なる疾患ですが、両者が併発する可能性があります。 一般的に、認知症が直接の原因となって高次脳機能障害を引き起こすことは多くありません。 しかし、高次脳機能障害のある方は、すでに脳に損傷がある状態であるため、将来的に認知症を発症するリスクが高まる可能性があります。 また、脳の損傷によって脳全体の予備能力(認知予備力)が低下すると、加齢に伴いアルツハイマー型認知症の発症リスクが高まる可能性も指摘されています。 そのため、高次脳機能障害と診断されている方やご家族は、将来的な認知症リスクも視野に入れ、適切な対策を講じるといった対応が大切です。 定期的に医師の診察を受ける 症状の変化に注意する 生活習慣やリハビリを継続する 脳の健康を維持するためには、適切な治療とリハビリテーションを継続することが、長期的な機能維持につながります。 高次脳機能障害と認知症の治療・対処法の違い 高次脳機能障害と認知症では目指す目標が異なるため、治療・対処のアプローチも異なります。 高次脳機能障害の場合 認知症の場合 ここでは、それぞれの治療・対処法について詳しく解説します。 高次脳機能障害の場合 高次脳機能障害の治療は、低下した機能の回復や日常生活への適応を目指すリハビリテーションが中心となります。 治療法 内容 理学療法(PT) 身体機能の維持・改善を目的とした訓練(歩行・バランスなど) 作業療法(OT) 食事・着替え・家事など、日常生活動作の回復を目指す訓練 言語聴覚療法(ST) 失語症や構音障害など、言語・コミュニケーション機能へのアプローチ 薬物療法 不安・抑うつ・興奮などの精神症状のコントロール 症状の種類や程度に応じて、複数の治療を組み合わせながら進めていくことが一般的です。 また近年では、損傷した脳神経の修復を目指す再生医療も、新たな治療の選択肢となります。 当院(リペアセルクリニック)では、患者様自身の脂肪から採取した幹細胞を培養・投与する自己脂肪由来幹細胞治療を行っており、脳神経の損傷にアプローチすることが期待できます。 当院の治療を受けられた方の症例は以下の動画でも紹介していますので、実際の回復過程や変化について、ぜひご参考ください。 https://youtu.be/BiqlQMIoaNs?si=u8i4X9MHyDAa1y-b 再生医療の詳細や実際の症例については、リペアセルクリニックの公式LINEでもご案内しています。 リハビリを続けているが、改善が頭打ちと感じている方・麻痺・しびれ・言語障害などの後遺症が残っているという方は、一度当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 認知症の場合 認知症は現時点では根本的な治療が困難であるため、治療の目的は「症状の進行を遅らせること」と「生活の質(QOL)を保つこと」が中心となります。 薬物療法としては、認知機能の低下を抑制するコリンエステラーゼ阻害薬や、中等度以降で使用されるメマンチンなどが用いられることがあります。 また、妄想・幻覚・徘徊・暴言といったBPSD(行動・心理症状)が見られる場合は、症状に応じた薬が処方されることもあります。 薬物療法と並んで非常に重要なのが、以下のような日常生活環境の整備です。 本人が混乱しないよう物の定位置を決める 大きな時計やカレンダーを設置する 居場所の安全を確保するなど さらに、回想法や音楽療法などの非薬物的アプローチも、精神面の安定や認知機能の維持に効果が期待できます。 いずれの方法も、本人の状態やご家族の状況に合わせて専門医と相談しながら進めることが大切です。 高次脳機能障害と認知症は原因や経過が異なる!正しく見分けて適切な診断と治療を受けることが大切 高次脳機能障害と認知症は、記憶障害や判断力の低下といった共通の症状が見られるため混同されやすいですが、原因・経過・治療アプローチにおいてそれぞれ異なる疾患です。 項目 高次脳機能障害 認知症 原因 脳卒中・外傷などによる急性の脳損傷 アルツハイマー病などの脳の変性 発症 ある日突然発症する 徐々に発症する 経過 基本的に進行しない(改善の余地あり) 徐々に進行・悪化する 主な症状 記憶障害・注意障害・遂行機能障害など 記憶障害・見当識障害・判断力低下など 治療の目的 機能の回復・社会復帰 進行を遅らせ、生活の質を維持 主な治療 リハビリ・再生医療など 薬物療法・環境調整・ケア 症状に心当たりがある場合や、高次脳機能障害と認知症の違いが分からない場合は、早めに神経内科や脳神経外科などの専門医を受診して正確な診断を受け、それぞれに適した治療・支援へつなげましょう。 また高次脳機能障害(脳卒中後遺症)に対しては、近年、再生医療という新たな治療の選択肢も注目されています。 手術や入院を伴わず、冷凍しないフレッシュな幹細胞を最大2億個投与することで、損傷した脳神経や血管の修復を促し、機能回復を目指す効果が期待できます。 高次脳機能障害による後遺症でお悩みの方は、一度、当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 高次脳機能障害と認知症の違いに関するよくある質問 高次脳機能障害と認知症の違いに関するよくある質問と回答は、以下のとおりです。 高次脳機能障害と認知症のどちらか分からない場合、何科を受診すればよい? アルツハイマーと認知症の違いは? 以下で一つひとつ解説します。 高次脳機能障害と認知症のどちらか分からない場合、何科を受診すればよい? 高次脳機能障害と認知症のどちらか分からない場合は、まず神経内科や脳神経外科を受診するのが基本です。 神経内科・脳神経外科では、脳画像検査(MRIやCTなど)や神経心理検査を通じて、脳の損傷の有無や認知機能の状態を評価することができます。 高次脳機能障害と認知症のどちらであるかを判断するうえでも、これらの専門科での精密検査が有効とされています。 強い不安・妄想・幻覚などの精神症状が目立つ場合は精神科や心療内科への受診も適しています。 また、高齢の方であれば老年内科(老年科)への受診も選択肢の一つです。 どの科に行けばよいか迷った場合は、まずかかりつけ医に相談すると、症状に合った専門科を紹介してもらえることが多いため、気軽に相談してみましょう。 アルツハイマーと認知症の違いは? アルツハイマー(アルツハイマー病)は認知症を引き起こす原因疾患の一つであり、認知症という「状態(症状の総称)」とは区別されます。 認知症とは、脳の障害によって記憶・判断・理解などの知的能力が全般的に低下し、日常生活に支障をきたす「状態」を指す言葉です。 認知症を引き起こす原因疾患はいくつかあり、その中でも最も多いとされるのがアルツハイマー病です。 認知症 アルツハイマー病 分類 症状・状態の総称 疾患(病気)の名前 関係性 アルツハイマー病を含む複数の原因疾患によって引き起こされる 認知症を引き起こす原因疾患の一つ(最多) 主な特徴 記憶障害・見当識障害・実行機能障害などが現れる状態 脳にアミロイドβやタウタンパク質が蓄積し、脳細胞が死滅する病気 つまり「認知症=アルツハイマー病」ではなく、アルツハイマー病は認知症の一形態に過ぎません。 他にもレビー小体型認知症・脳血管性認知症・前頭側頭型認知症なども認知症の原因疾患として知られており、それぞれ症状や進行の特徴が異なります。 正確な診断のためにも、専門医への受診をご検討ください。
2026.03.31 -
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「突然、手足が動かなくなった」「ろれつが回らなくなった」このような症状が前触れなく急に現れた場合、「心原性脳梗塞」の可能性があります。 心原性脳梗塞は、脳梗塞の中でも特に重症化しやすいタイプであり、発症してしまうと約半数が車いすや寝たきり、あるいは死亡に至るとされています。 心房細動など心疾患をお持ちの方や、ご家族に心臓の病気がある方にとって、この病気の症状・原因・治療法を事前に知っておくことは大切です。 本記事では、心原性脳梗塞の主な症状・特徴から原因・治療法まで解説します。 また麻痺・言語障害・高次脳機能障害など、心原性脳梗塞による後遺症に対して、従来のリハビリテーションや薬物療法で十分な改善が見られない場合、再生医療も選択肢の一つです。 再生医療とは、患者さま自身の細胞や組織を活用して、損傷を受けた神経・組織の回復を促す治療法です。 幹細胞が持つ自己修復能力を利用することで、従来の治療では改善が難しいとされてきた症状に対しても、機能回復が期待できます。 実際の治療内容については、以下の動画でもご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/WDZayyLiOYc?si=Mah13zfoaqmSt4Wg 再生医療について詳しく知りたい方は、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも紹介しています。症例や治療の流れなどもご確認いただけますので、あわせてご活用ください。 心原性脳梗塞の主な症状・特徴|急に起きた場合は注意が必要 心原性脳梗塞の主な症状・特徴は以下のとおりです。 片側の手足の麻痺・しびれ 言語障害(構音障害・失語症) 視覚障害 意識障害 高次脳機能障害 心原性脳梗塞は、前触れなく突然発症し、重症化・寝たきりになるリスクが高いです。 以下では、心原性脳梗塞で現れやすい代表的な5つの症状を詳しく解説します。 https://youtu.be/22oblQ6M82U?si=Kyx6s8XXO76gjYkM 片側の手足の麻痺・しびれ 片側の手足に突然力が入らなくなる、または感覚が鈍くなるといった症状は心原性脳梗塞を疑うべき代表的なサインです。 脳の中大脳動脈などが詰まると、運動や感覚をつかさどる領域への血流が急激に遮断されます。 脳の障害は反対側の身体に症状として現れるため、右脳が障害されれば左側の手足に、左脳が障害されれば右側の手足に麻痺やしびれが生じます。 顔の片側がゆがんで動かしにくくなる顔面麻痺も同様のメカニズムで起こり、突然現れることが多いとされています。 こうした症状は日常生活に支障をきたすだけでなく、転倒や誤嚥(ごえん)のリスクにもつながるため、早急な対応が必要です。 言語障害(構音障害・失語症) 突然、言葉に関する異変が現れた場合、心原性脳梗塞の可能性があります。 項目 詳細 失語症 言葉が急に出てこない、相手の話が理解できない 構音障害 ろれつが回らなくなる 失語症(しつごしょう)は、主に以下の2つに分類され、脳の言語中枢がダメージを受けることで生じます。 項目 詳細 運動性失語 話すことや書くことができない 感覚性失語 相手の言葉を理解できなくなる また構音障害(こうおんしょうがい)は、舌や口の筋肉がうまく動かなくなることで発音が不明瞭になる状態で、ろれつが回らない状態です。 このように心原性脳梗塞では、こうした言語の異常が発症直後から現れるケースが多く、本人や周囲が異変に気づきやすいのが特徴です。 少しでも違和感がある・いつもと話し方が違うと感じるといった場合は、すぐに医療機関を受診、または救急要請を検討してください。 視覚障害 視覚に関わる脳の部位や視神経を支配する血管が詰まると、突然視野が欠けたり、物が二重に見えたりする視覚異常が生じることがあります。 代表的な症状としては、以下のようなものがあります。 項目 詳細 同名半盲 左右どちらかの視野が半分見えなくなる 複視 物が二重に見える 一過性黒内障 片目が急に真っ暗になる また共同偏視(きょうどうへんし)と呼ばれる、両目が一方向に寄ってしまう症状が現れることもあります。 目の動きや視線の異常に気づいた際は、早めに医療機関を受診することが大切です。 意識障害 脳の広範囲や意識を維持する領域が障害されると、急な混乱や意識がぼんやりする状態に陥ることがあります。 心原性脳梗塞では、大きな血栓が太い血管を一気に塞ぐため、脳全体への影響が大きくなりやすく、他のタイプの脳梗塞に比べて意識障害の程度が強いとされています。 突然の激しい頭痛と同時に意識が遠くなる、失神に近い状態になるといった症状が現れた場合は、緊急性が非常に高い状態です。 内頸動脈や中大脳動脈の本幹が閉塞すると、突然の意識障害に至る可能性もあるので、すぐに救急車を呼ぶ必要があります。 高次脳機能障害 記憶力・判断力・注意力・感情コントロールといった脳の高度な機能が損なわれる「高次脳機能障害」も、心原性脳梗塞における症状の一つです。 心原性脳梗塞では、心臓から流れた血栓が脳の太い血管を塞ぎ、広範囲の脳組織がダメージを受けることがあります。 とくに中大脳動脈が詰まると、記憶・判断・注意・言語・感情などをつかさどる領域が障害され、高次脳機能障害が現れやすいとされています。 具体的には、以下のような症状が挙げられます。 同じことを何度も確認してしまう 段取り通りに行動できない 些細なことで感情が乱れる 左右どちらかの空間を認識できなくなる(半側空間無視) 加齢による物忘れと混同されやすいですが、脳の機能低下によって生じる重大な障害ですので、気になる変化があれば早めに専門医へご相談ください。 心原性脳梗塞を引き起こす主な原因 心原性脳梗塞の原因は、以下のような心臓の病気によって生じた血栓が血流に乗って脳の血管を塞ぐことにあります。 原因疾患 主なメカニズム 心房細動(不整脈) ・心房が細かく不規則に震え、心房内の血流が滞ることで血栓が形成されやすくなる ・心原性脳梗塞全体の約7割を占めるとされ、最も多い原因疾患 心臓弁膜症 心臓の弁の異常により血流が乱れ、血栓が生じやすくなる 急性心筋梗塞 心筋が壊死した部位に血栓が付着しやすくなり、脳へ飛ぶリスクが高まる 拡張型心筋症 心臓が拡張し収縮力が低下することで、心臓内での血液うっ滞と血栓形成が起こりやすくなる 卵円孔開存 本来閉じているはずの心臓の穴が残っており、静脈側の血栓が動脈側へ流入して脳に到達する 感染性心内膜炎 弁や心内膜への細菌感染により、血栓状の塊(疣贅:ゆうせい)が形成され、脳へ飛散することがある 心臓の中で血液の流れが滞ると血栓ができやすくなり、その血栓が脳の太い血管に詰まることで、広範囲にわたる重篤な脳梗塞を引き起こします。 最も頻度が高いのは心房細動であり、心房細動のある方は正常な方に比べて脳梗塞を発症する確率が約5倍(※)高まるとされています。 ※出典:PubMed 心房細動は自覚症状がない場合も多いため、心疾患を指摘されたことがある方は定期的な心電図検査を受けることが重要です。 心原性脳梗塞に対する主な治療法 心原性脳梗塞の治療は、発症直後の「急性期」と、症状が落ち着いた後の「慢性期・回復期」で大きく異なります。 治療の時期 治療法 急性期(超急性期) t-PA静注療法(血栓溶解療法) 急性期 ・血管内治療(血栓回収療法) ・脳保護薬・脳浮腫治療 急性期〜慢性期 抗凝固薬投与 回復期・慢性期 ・リハビリテーション ・再生医療(幹細胞治療) 発症からの時間が短いほど選択できる治療法が広がるため、手足の麻痺やしびれ、ろれつが回らない、言葉が出にくいなどの異変に気づいた場合は、できるだけ早く救急受診することが重要です。 特に急性期の再開通療法(t-PA静注療法・血栓回収療法)は発症からの時間が重要であり、治療開始が遅れるほど脳細胞のダメージが広がります。 慢性期においては抗凝固薬の継続服用による再発予防が中心となりますが、後遺症が残った場合には早期からのリハビリテーションに加え、神経機能の回復を目指す再生医療も選択肢の一つとして注目されています。 手足の麻痺やしびれ、構音障害、嚥下障害など、脳卒中後に残るさまざまな症状に対して、機能回復を目指すことが期待できます。 「今の症状でも相談できるのか知りたい」「発症から時間が経っていても治療の対象になるのか聞いてみたい」という方は、当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 心原性脳梗塞は早期発見と迅速な治療が大切! 心原性脳梗塞は発症すると約半数が車いす・寝たきり、場合によっては生命に関わることもある重篤な病気であり、発症から治療開始までの時間がその後の回復を大きく左右します。 片側の手足の麻痺・しびれ、言語障害、視覚障害、意識障害、高次脳機能障害といった症状が前触れなく急激に現れるのが特徴であり、「FAST」のサインが現れたら迷わず救急車を呼びましょう。 F(Face):顔の片側がゆがんでいる・動かない A(Arm):片腕が上がらない・力が入らない S(Speech):言葉が出ない・ろれつが回らない T(Time):発症時刻を確認して、すぐに救急車を呼ぶ また、心房細動をはじめとする心疾患がある方は、日頃から自分で脈を確認する習慣を持ち、定期的に医療機関を受診して抗凝固薬の管理を継続することが再発予防において大切です。 万が一後遺症が残った場合には、早期のリハビリテーションとともに、近年では幹細胞を用いた再生医療も後遺症改善の手段として期待されています。 手術不要・入院不要で身体への負担が少ない治療で、脳卒中後遺症に対する治療効果が期待できます。 当院(リペアセルクリニック)では、後遺症に対する再生医療について、症例や治療内容をLINEでもご案内していますので、ぜひ参考にしてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 心原性脳梗塞の症状に関するよくある質問 心原性脳梗塞の症状に関するよくある質問と回答は、以下のとおりです。 心原性脳梗塞と心原性脳塞栓症の違いは? 心原性脳梗塞による後遺症はある? ぜひ参考にしてください。 心原性脳梗塞と心原性脳塞栓症の違いは? 「心原性脳梗塞」と「心原性脳塞栓症」は、基本的に同じ病態を指す言葉です。 どちらも「心臓に由来する(心原性)血栓が、血流に乗って脳の血管を塞ぐことで生じる脳梗塞」を意味しています。 「心原性脳塞栓症」は医学的・専門的な呼称であり、「心原性脳梗塞」は一般向けに使われることが多い表現です。 いずれも同じ疾患を指しているため、記事や医療機関によって呼称が異なる場合があっても、内容や対処法は変わりません。 心原性脳梗塞による後遺症はある? 心原性脳梗塞は脳の太い血管が詰まりやすく、広範囲の脳組織がダメージを受けるため、重篤な後遺症が残るリスクが高いとされています。 代表的な後遺症として、以下のようなものが挙げられます。 半身麻痺(片麻痺):手足の一方に力が入らなくなる 言語障害(失語症・構音障害):言葉が出なくなる、発音が不明瞭になる 嚥下障害:食べ物や飲み物をうまく飲み込めなくなる 高次脳機能障害:記憶力・判断力・注意力・感情コントロールの低下 視野障害:視野が欠けたまま残る 後遺症を少しでも軽減するためには、発症直後からの適切な急性期治療と、早期のリハビリテーション開始が欠かせません。
2026.03.31 -
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「小脳梗塞と診断されたが、どのような後遺症が残るのか不安だ」「リハビリでどこまで回復できるのか知りたい」とお悩みの方や、ご家族の方も多いのではないでしょうか。 小脳は、バランス感覚・運動の協調・眼球運動などを担う重要な部位であり、発症後にはさまざまな特有の後遺症が現れる可能性があります。 後遺症の種類や程度は患者さんごとに異なり、日常生活への影響も異なるため、まずは症状の特徴や回復の見込みを正しく理解しましょう。 本記事では、小脳梗塞で起こりうる主な後遺症の種類・症状・回復の見込み・治療法・リハビリについて解説します。 また従来のリハビリや薬物療法で思うような改善が見られない場合、再生医療も選択肢の一つになります。 脳梗塞に対する \再生医療という新しい選択肢/ 再生医療とは、患者さん自身の細胞を活用して、傷ついた神経組織や機能の回復を促すことを目的とした治療法で、入院や手術を伴わないため身体への負担が比較的少ないです。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 リハビリだけでは改善が難しい 脳梗塞発症から一定期間が経過し、機能回復が頭打ちになってきた 再発予防とあわせて、神経機能の回復を目指したい 手術・入院を伴わない、身体への負担が少ない治療を希望している 小脳梗塞の後遺症でお悩みの方や、治療の選択肢について詳しく知りたい方は、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも情報を発信していますので、ぜひご参考ください。 小脳梗塞で起こりうる主な後遺症 小脳梗塞の後遺症は、バランス障害・運動失調・構音障害など、小脳が担う機能の障害に特有の症状が現れるのが特徴です。 平衡障害(ふらつき・めまい) 運動失調・協調運動障害 構音障害(ろれつが回らないなど) 目の動きの異常(眼振・複視) 嚥下障害(飲み込みにくさ) 頭痛や吐き気 以下では、それぞれの後遺症の特徴と日常生活への影響について詳しく解説します。 平衡障害(ふらつき・めまい) 平衡障害は、小脳梗塞の後遺症の中でも特に多くの患者さんに現れる症状であり、姿勢・バランスの維持が困難になるのが特徴です。 症状 主な特徴 日常生活への影響 ふらつき・歩行困難 まっすぐ歩けない 酔ったように体が揺れる 外出・移動が困難になる 転倒・骨折のリスクが高まる めまい 頭を動かすと回転感・浮動感が生じる 起き上がりや姿勢変換が困難になる 姿勢保持困難 立位・座位の安定が保てない 介助が必要になる場合がある 小脳はもともと身体のバランスや姿勢を無意識的に調整する役割を担っており、小脳が障害されると、まっすぐ立っていられない・酔ったようにふらついて歩けないといった歩行困難や、頭を動かすたびに感じるめまいが現れることがあります。 また階段の上り下りや段差の乗り越えが難しくなることで転倒リスクが高まり、転倒によって骨折などの二次的な問題が起きる可能性もあるため、早期からのリハビリと環境調整が重要です。 運動失調・協調運動障害 運動失調・協調運動障害は、筋力自体は保たれているものの、手足や体の動きのバランスが崩れ、スムーズに動かせなくなる状態です。 症状名 内容 測定異常(dysmetria) 目標物に手を伸ばす際、手前で止まってしまったり行き過ぎてしまったりする 企図振戦 目標に向かって動作を行おうとした際に手足がふるえる 失調性歩行 足を大きく広げてよろよろとした歩き方になる 巧緻運動障害 箸・ペン・ボタンなど細かい手の動作が困難になる 運動失調は筋力低下とは異なる症状であるため、一般的な筋力トレーニングだけでは改善しにくく、小脳リハビリ特有のアプローチが大切です。 構音障害(ろれつが回らないなど) 構音障害は、発話に関わる口・舌・のどの筋肉の協調が乱れることでろれつが回らなくなる症状です。 症状 特徴 断綴性言語 言葉が途切れ途切れになり、均等なリズムで発話できない 発話速度の低下 ゆっくりとしか話せない、または一部の音が出しにくくなる 言葉の不明瞭化 発音が不鮮明で相手に伝わりにくい 小脳梗塞による構音障害では、言葉が不明瞭になるだけでなく、言葉が途切れ途切れになる「断綴性(だんてつせい)言語」が特徴的です。 また、話す速度が遅くなったり、リズムや抑揚が乱れたりすることもあります。 構音障害があっても、言葉の意味を理解する能力や読み書きの能力は通常保たれていることが多いですが、会話相手に言葉が伝わりにくくなるため、コミュニケーションへの影響が大きく、精神的なストレスにつながる場合もあります。 構音障害に対しては、言語聴覚士(ST)によるリハビリが有効とされており、早期からの介入が望ましいです。 目の動きの異常(眼振・複視) 目の動きの異常として、以下のように眼球が意図せずリズミカルに揺れ動く「眼振(がんしん)」や、両眼の視線がずれることで物が二重に見える「複視(ふくし)」が現れることがあります。 症状 特徴 日常生活への影響 眼振 眼球が意図せずリズミカルに左右・上下・回転するように揺れる 視界が安定せず、読書・歩行が困難になる 複視 両眼の視線がずれて物が二重に見える 距離感が掴めず転倒しやすくなる 小脳は眼球運動のコントロールにも関与しているため、この機能が障害されると視界が常に不安定になります。 また、眼振が強い場合は視点が定まらなくなるため、読書・テレビ視聴・歩行など多くの日常動作が困難になるだけでなく、めまいや吐き気を引き起こすこともあります。 眼振や複視は時間の経過とともに軽快するケースもありますが、症状が続く場合は眼科や神経内科へ相談しましょう。 嚥下障害(飲み込みにくさ) 嚥下障害は、飲み込みに関わる神経や筋肉の協調が崩れることで、食べ物や飲み物をスムーズに飲み込めなくなる症状です。 水分などでむせやすくなることが多く、飲み込んだものが誤って気管に入る誤嚥が繰り返されると、誤嚥性肺炎を引き起こす危険性があります。 また、食事が十分に摂れなくなることで栄養状態の低下や体重減少につながるケースもあり、全身的な健康管理の観点からも早期の対応が求められます。 リスク 内容 誤嚥性肺炎 食べ物・飲み物・唾液が気管・肺に入り込み炎症を起こす 重症化すると生命にかかわる場合がある 栄養不足・脱水 食事・水分摂取が困難になり体力・免疫力が低下する QOL(生活の質)の低下 食事の楽しみが失われ、精神的な苦痛につながる場合がある 嚥下障害が疑われる場合は、言語聴覚士による嚥下機能評価と専門的なリハビリを早期から受けることが大切です。 頭痛や吐き気 以下のような頭痛や吐き気は、小脳梗塞の発症直後から現れることが多い後遺症の一つです。 症状 特徴 頭痛 後頭部を中心とした頭痛が現れることが多い 慢性的な違和感として残るケースもある 吐き気・嘔吐 平衡感覚の乱れや脳幹への刺激によって誘発される 食事との関連がなく急に現れることがある 脳内の圧力変化・脳幹への刺激・平衡感覚の乱れなどが複合的に作用することで、食事とは関係なく頭痛や吐き気が続くことがあります。 特に発症直後の急性期に強く現れることが多いとされています。 通常は時間の経過とともに軽快することが多いですが、頭痛や慢性的な違和感として長期間残るケースもあるため、市販の鎮痛剤などで自己判断せず、症状が続く場合は医療機関に相談しましょう。 また頭痛や吐き気は水頭症・出血性梗塞など他の重篤な合併症のサインである場合もあるため、症状の変化には注意が必要です。 小脳梗塞の後遺症は治る?回復の見込みと予後について 小脳梗塞の後遺症は、適切なリハビリと時間の経過によって一定の改善が期待できます。 脳卒中は発症から約3カ月(12週間前後)以内に機能回復のピークを迎える傾向があり、この時期は脳の「可塑性(かそせい)」と呼ばれる、損傷後に機能を再編成・補完する働きが活発になるためと考えられています。 ただし、回復の程度やスピードは以下の要因によって異なります。 起きた部位や範囲 重症度 年齢 発症前の健康状態 また、脳梗塞は再発リスクがある疾患であり、再発によって後遺症がさらに悪化するケースもあるため、再発予防に向けた継続的な管理も欠かせません。 いずれの場合も、諦めずに治療とリハビリを続けることが、回復への重要なポイントとなります。 小脳梗塞の後遺症に対する治療法とリハビリ 小脳梗塞の後遺症に対しては、症状や生活状況に合わせた多面的なリハビリが治療の中心となります。 種類 目的・内容 理学療法(PT) ・歩行能力やバランス感覚、体幹の安定性の改善を目指す ・転倒予防訓練、筋力維持、姿勢改善などを実施 作業療法(OT) ・食事・着替え・入浴などの日常生活動作(ADL)の自立を支援 ・手先の細かい動作訓練や補助具の活用も行う 言語聴覚療法(ST) ・構音障害や嚥下障害の改善を目的とした専門的リハビリ ・発声訓練、嚥下機能評価、食形態の調整などを実施 薬物療法 ・抗血小板薬・抗凝固薬による再発予防 ・めまい・頭痛などの症状緩和を目的とした薬物治療 精神的ケア・心理支援 ・不安・抑うつ・社会的孤立の軽減を目的としたサポート ・本人だけでなく家族への支援も重要 これらのリハビリは、急性期・回復期・生活期(維持期)といった各段階に応じて、内容を調整しながら継続的に行うことが大切です。 また、リハビリと並行して再発予防のための血圧管理・食事・禁煙といった生活習慣の改善を継続することで、再発リスクの低減と予後の改善が期待できます。 小脳梗塞の後遺症は、単一の治療だけで改善するものではなく、リハビリ・薬物療法・生活習慣管理を組み合わせた包括的なアプローチが大切です。 小脳梗塞の後遺症に対する新たな選択肢 小脳梗塞の後遺症には、主に以下のような症状がみられます。 平衡障害(ふらつき・めまい) 運動失調・協調運動障害 構音障害(ろれつが回らないなど) 目の動きの異常(眼振・複視) 嚥下障害(飲み込みにくさ) 頭痛や吐き気 これらの症状に対しては、リハビリテーションや薬物療法が基本となりますが、すべてのケースで十分な改善が得られるとは限りません。 従来の治療で改善が見られない場合には、再生医療も選択肢の一つとなります。 再生医療とは患者さん自身の脂肪から採取・培養した幹細胞を投与することで、損傷した神経細胞の修復を促し、機能回復をサポートすることが期待されています。 当院(リペアセルクリニック)では、これまでに再生医療を受けられた方の症例をご紹介しています。 https://youtu.be/AoMLP77h-c4?si=eR2qK5SgdjTFKTHN 再生医療について詳しく知りたい方は、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2026.03.31 -
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アテローム血栓性脳梗塞を発症した後、「麻痺や言語障害はどのくらい残るのか」「リハビリでどこまで回復できるのか」と不安を感じている患者さんやご家族の方は多いのではないでしょうか。 アテローム血栓性脳梗塞は損傷を受けた脳の部位や範囲によって、運動麻痺・感覚障害・言語障害・高次脳機能障害など、さまざまな後遺症が生じる可能性があります。 本記事では、アテローム血栓性脳梗塞による後遺症の種類・リハビリ法・予後の目安について解説します。 また薬物療法や従来のリハビリを続けても、麻痺やしびれ・言語障害などの後遺症に思うような改善が見られない場合、再生医療という選択肢があります。 \再生医療という新しい選択肢/ 再生医療とは、患者さん自身の細胞や組織を活用して、損傷を受けた神経細胞や血管の修復・再生を促す治療法です。 当院(リペアセルクリニック)では、脳卒中(脳梗塞・脳出血)後遺症に対する再生医療の症例について、以下の動画でご紹介しています。 https://youtu.be/mwxRoU0rsKA?si=inlbpZTN-bEmTKG8 再生医療について詳しく知りたい方は、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 アテローム血栓性脳梗塞による後遺症の種類 アテローム血栓性脳梗塞による後遺症は損傷を受けた脳の部位と範囲によって異なり、以下のように各機能に多岐にわたる影響が生じます。 運動麻痺|片麻痺・歩行障害 感覚障害|しびれ・感覚の鈍化 言語障害|失語症・構音障害 高次脳機能障害|記憶・注意力の低下 精神面の変化|うつ・意欲低下 ここでは、アテローム血栓性脳梗塞に代表的な5つの後遺症について、それぞれの特徴と日常生活への影響を詳しく解説します。 運動麻痺|片麻痺・歩行障害 アテローム血栓性脳梗塞における後遺症の一つが、身体の片側に麻痺が生じる「片麻痺(へんまひ)」です。 症状の種類 主な特徴 日常生活への影響 片麻痺 身体の片側(腕・脚)が動かしにくい 歩行・着替え・入浴の支障 痙縮(けいしゅく) 筋肉が過度に緊張して突っ張る 歩行障害・関節拘縮のリスク 巧緻運動障害 手指の細かい動作が困難 箸・ボタン・筆記の困難 大脳皮質の運動野や大脳基底核などが損傷を受けると、損傷部位とは反対側の手足が動かしにくくなります。 脳は左右交差して身体を支配しているため、右脳が損傷を受けると左半身に、左脳が損傷を受けると右半身に麻痺が現れることもあるのです。 運動麻痺の程度は損傷の範囲によって異なりますが、発症後早期からリハビリを開始することで、機能の回復が期待できます。 感覚障害|しびれ・感覚の鈍化 アテローム血栓性脳梗塞では、脳の頭頂葉(体性感覚野)が損傷を受けることで、以下の感覚機能に障害が生じることがあります。 触覚 温度感覚 痛覚など また代表的な症状として、触れても感覚が鈍くなる「感覚鈍麻(かんかくどんま)」があります。 また、何も触れていないのにジンジン・ピリピリとした不快な感覚が続く「異常感覚」や、逆に軽い接触でも強い痛みを感じる「異痛症(アロディニア)」が生じる場合もあります。 感覚障害が残ると、熱いものへの気づきが遅れることで火傷を負いやすくなる点や、足の裏の感覚が低下することでバランスが取りにくくなり、歩行中の転倒リスクが増大する可能性があるので注意が必要です。 感覚障害は外見からは分かりにくい後遺症の一つであるため、患者さん本人だけでなく、ご家族や介護者も症状を理解したうえで日常生活のサポートを行うことが大切です。 言語障害|失語症・構音障害 言語に関わる後遺症には、「失語症(しつごしょう)」と「構音障害(こうおんしょうがい)」の2種類があり、それぞれ原因と症状が異なります。 種類 損傷部位 主な症状 失語症(運動性) 左脳・ブローカ野 言葉が出てこない・たどたどしい話し方 失語症(感覚性) 左脳・ウェルニッケ野 相手の言葉を理解しにくい 構音障害 発声・発音に関わる運動系 発音が不明瞭・声がかすれる 失語症は、左脳の言語野(ブローカ野・ウェルニッケ野)が損傷を受けることで生じ、言葉がうまく出てこない「運動性失語」、ウェルニッケ野が損傷を受けると相手の言葉を理解しにくくなる「感覚性失語」が起こる可能性があります。 一方、構音障害は言語を理解する機能は保たれているものの、発声・発音に関わる筋肉が麻痺することで起こります。 「ぱ・た・か」などの音が不明瞭になったり、声がかすれたりするため、話す内容は伝わりにくくなりますが、言葉の意味の理解や読み書き自体には問題がないことも多いとされています。 言語障害はコミュニケーションの困難を引き起こし、患者さんの孤立感やストレスの原因となることがあるため、ご家族の理解とともに、専門家による言語聴覚療法を早期に開始することが大切です。 高次脳機能障害|記憶・注意力の低下 高次脳機能障害とは、脳損傷によって記憶・注意・思考・遂行機能などの認知機能が低下する後遺症であり、外見からは分かりにくいという特徴があります。 代表的な症状として、以下のようなものがあります。 種類 詳細 記憶障害 新しい出来事が覚えられないなど 注意障害 ひとつのことに集中したり複数の作業を同時進行したりすることが難しくなるなど 遂行機能障害 計画を立てて順序通りに行動を実行できなくなるなど これらは作業の手順を間違えたり、約束をすぐ忘れてしまったりといったことが繰り返されます。 また、夕食の献立を考えながら買い物をするといった複合的な段取りが困難になることもあります。 高次脳機能障害は本人も自覚しにくいことがあるため、ご家族や周囲が症状を理解し、適切なサポートを行うことが大切です。 高次脳機能障害に対しては、再生医療も選択肢の一つとなります。 https://youtu.be/t_8TyxDNrOY?si=qnLliaVB2LTJMYjW 症状にお悩みの方や治療について詳しく知りたい方は、まずはお気軽に当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 精神面の変化|うつ・意欲低下 アテローム血栓性脳梗塞の後遺症として、身体的な症状だけでなく、精神面の変化も生じる場合があります。 脳の感情を司る部位が損傷を受けることに加え、身体が思うように動かないことへの喪失感・焦り・社会からの孤立感などが重なり、うつ状態になるとされています。 また、感情のコントロールが難しくなり、些細なことで急に怒り出したり、涙が止まらなくなったりする「感情失禁」が起こる場合もあります。 これは脳の損傷による神経的な変化であり、患者さん本人の意志とは無関係に生じるものです。 精神面の変化は本人だけでなくご家族にとっても負担となるため、精神科医や心理士によるサポートを含めた包括的なケアが、回復を支える上で重要です。 アテローム血栓性脳梗塞による後遺症から改善を目指すためのリハビリ法 アテローム血栓性脳梗塞の後遺症に対するリハビリは、運動・作業・言語・認知の各領域を組み合わせた包括的なアプローチが回復の鍵とされています。 運動療法 作業療法 言語聴覚療法 認知行動療法 ここでは、それぞれのリハビリ法の具体的な内容と目的について詳しく解説します。 運動療法 運動療法は、片麻痺や歩行障害に対して歩行・基本動作・筋力を回復させることを目的としたリハビリです。 発症後の急性期からは、寝たきりによる関節の拘縮を防ぐため、理学療法士の指導のもとでストレッチや早期離床(ベッドから起き上がる練習)が行われます。 回復期に入ると、自重を使ったスクワットや段差昇降・平行棒歩行など、実際の生活動作に即した訓練が中心となります。 また、神経筋電気刺激を活用して、麻痺した筋肉に電気刺激を与え、神経と筋肉のつながりを再構築するアプローチが行われることもあります。 脳には「脳の可塑性(かそせい)」と呼ばれる性質があり、繰り返しの運動訓練によって損傷を受けた神経回路の代替ルートが形成される可能性があるため、発症後早期から継続的に運動療法に取り組むことが大切です。 作業療法 作業療法は、食事・着替え・トイレといった日常生活動作の自立を目指す、生活に直結したリハビリです。 作業療法士の指導のもとで、食器を持つ・歯磨きをするといった基本的な動作から、調理・掃除・洗濯などの家事動作、さらには仕事や趣味に関わる応用的な動作訓練が段階的に行われます。 特に手指の巧緻性(こうちせい)の回復は箸を持つ・ボタンをかける・ペンで文字を書くといった細かい動作を繰り返し練習することで、神経と筋肉の連携を取り戻すことを目指します。 作業療法は単に動作を練習するだけでなく、患者さんが「自分でできた」という達成感を積み重ねることで、リハビリへの意欲やQOL(生活の質)の向上にもつながるのです。 言語聴覚療法 言語聴覚療法は、失語症・構音障害・嚥下(えんげ)障害に対して、言語聴覚士が専門的なアプローチを行うリハビリです。 失語症に対しては、絵カードを見て名称を答える「呼称訓練」や、言葉を復唱する練習、文字の読み書き練習などが行われます。 構音障害に対しては、「ぱ・た・か」の発音を繰り返す発声練習や、口・舌・頬の筋力を高める口腔体操が取り入れられます。 また、食べ物を飲み込む力が低下する「嚥下障害」も、脳梗塞の後遺症の一つです。 嚥下障害が放置されると、食べ物や唾液が誤って気管に入る「誤嚥(ごえん)」が繰り返され、致命的な「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)」につながる危険性があります。言語聴覚士による舌・頬・喉の筋力訓練や、食形態の調整などを通じて誤嚥性肺炎の予防を図ることが重要とされています。 認知行動療法 認知行動療法は高次脳機能障害や精神面の変化に対して、認知機能の回復と心理的なケアを同時に行うアプローチです。 項目 詳細 注意障害 パズルや電卓計算・間違い探しなど集中力を鍛える課題を通じて、注意を持続・分配する力を少しずつ回復させる訓練が行われる 記憶障害 反復訓練(同じ情報を繰り返し学習する)や、覚えたい情報をイメージや物語に結びつける「視覚イメージ法」などが活用される また、うつや意欲低下・感情失禁などの精神症状に対しては、精神科医や臨床心理士によるカウンセリングが行われます。 「できないことへの絶望感」や「リハビリへの無力感」といった認知の歪みを修正する認知療法を通じて、前向きにリハビリに取り組むための心のサポートが行われることも、回復において非常に大切です。 アテローム血栓性脳梗塞の予後|回復期間の目安 アテローム血栓性脳梗塞の後遺症の回復は、発症後3〜6ヶ月の「回復期」に最も改善が見られやすいとされています。 回復の経過とリハビリの目安は、以下のとおりです。 時期 目安の期間 主な取り組み 急性期 発症直後〜2週間程度 廃用症候群の予防・早期離床・関節拘縮の防止 回復期 2週間〜6ヶ月程度 集中的なリハビリ・歩行・日常生活動作・言語機能の回復訓練 生活期(維持期) 6ヶ月以降〜 機能維持・社会復帰・再発予防管理 脳には「可塑性(かそせい)」と呼ばれる、損傷後に機能を再編成する能力があります。 繰り返しのリハビリによって、損傷を受けた神経回路の代わりとなる経路が形成される可能性があり、特にこの働きが活発な回復期において、集中的かつ継続的なリハビリを行うことが大切になります。 ただし、回復の程度には以下のような要因によって個人差があります。 年齢 発症前の基礎体力 損傷の範囲 リハビリ開始の早さなど 回復期を過ぎた後も、リハビリを継続することで機能の維持やさらなる改善が期待できます。 ただしアテローム血栓性脳梗塞は再発リスクが高い疾患であり、長期的な管理が欠かせません。 発症後10年間で約51.3%が再発するリスクがあるとする報告もあり、抗血小板薬の継続服用、血圧・血糖・脂質の管理、禁煙などの生活習慣の改善による再発予防が、予後を左右する要因となります。 主治医の指示のもとで、リハビリと生活習慣管理を継続しながら、再発予防と生活の質(QOL)の維持・向上を目指しましょう。 アテローム血栓性脳梗塞の後遺症に対しては、再生医療も新たな選択肢 アテローム血栓性脳梗塞による後遺症は、損傷を受けた脳の部位や範囲によって、以下のように多岐にわたる症状が生じる可能性があります。 運動麻痺 感覚障害 言語障害 高次脳機能障害 精神面の変化 これらの後遺症に対しては、運動療法・作業療法・言語聴覚療法・認知行動療法を組み合わせた包括的なリハビリが回復を目指す上で重要です。 しかし従来のリハビリや薬物療法を継続しても後遺症の改善に限界を感じている方や、発症から数年が経過している方に対して、再生医療という新たな選択肢があります。 再生医療とは、患者さん自身の脂肪から採取した幹細胞を培養・増殖させ、損傷を受けた神経細胞や血管の修復・再生を促す治療法です。 脳梗塞後遺症の麻痺・しびれ・歩行機能・言語機能の根本的な改善を目指すアプローチとして期待できます。 実際に当院(リペアセルクリニック)の治療を受けられた方の症例は、以下の動画でも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/UjqXap0_BcI?si=ALBWQhZbnHDKaeLc 再生医療について詳しく知りたい方は、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも情報や症例を公開していますので、ぜひ参考にしてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2026.03.31 -
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脳炎を経験した後、「記憶力が以前より落ちた」「体の動きがうまくコントロールできない」「気分の波が激しくなった」など、日常生活に支障をきたす症状に悩んでいる方やそのご家族も多いのではないでしょうか。 脳炎とはウイルス感染や自己免疫の異常などによって脳に炎症が生じる病気で、急性期の治療後も神経細胞へのダメージが残ることで、さまざまな後遺症が現れる場合があります。 後遺症の種類や程度は個人差が大きいものの、早期からの適切な治療とリハビリへの取り組みが、回復への鍵となります。 本記事では、脳炎による後遺症の種類と原因、回復を目指すための治療法・リハビリについて医師が解説します。 また従来のリハビリや薬物療法で改善が十分に見られない場合、再生医療という新たなアプローチも選択肢の一つとなります。 再生医療とは、患者さま自身の細胞が持つ修復・再生能力を活用して、損傷した神経や組織の回復を促す治療法です。 再生医療について詳しく知りたい方は、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 脳炎による後遺症とは 脳炎による後遺症とは、脳の炎症によって生じた神経細胞のダメージが治療後も残り、さまざまな機能障害として現れる状態です。 認知機能障害|記憶・注意力・言語機能が低下する 運動障害・麻痺・ふらつき|身体機能への影響 てんかん発作|脳炎後に起こりうる 感情のコントロールが難しくなる|情緒不安定な状態が続く 後遺症はすべての方に残るわけではありませんが、症状が現れた場合には早期の治療介入とその後の継続的なケアが非常に大切です。 以下では、代表的な後遺症の種類ごとに詳しく解説します。 認知機能障害|記憶・注意力・言語機能が低下する 認知機能障害は、脳炎後の後遺症の中でも特に多くの方に見られる症状であり、以下のように日常生活の基盤となる機能に影響を与えます。 言語機能の障害 主な症状 話す力の障害(表出性失語) 言葉がなかなか出ない・文法を誤って話す 聞く力の障害(理解性失語) 話の内容が理解できない・指示に従えない 読み書きの障害(失読・失書) 文字が読めない・字が書けない・誤字が増える 脳炎による炎症が海馬(かいば)や前頭前野(ぜんとうぜんや)に及ぶと、神経細胞が損傷し、アセチルコリンなどの神経伝達物質が減少することで、新しいことが覚えられない・以前の記憶が曖昧になるといった記憶力の低下が生じる場合があります。 また、炎症が広範囲に及んだり、脳浮腫が生じたりすると、脳全体のネットワーク機能が乱れ、以下のような症状が現れることがあります。 集中力の低下 判断力の低下 注意力の低下 計画・実行能力(遂行機能)の低下 さらに言語をつかさどるブローカ野やウェルニッケ野が損傷を受けると、さまざまなタイプの失語症が現れることがあります。 これらの認知機能障害は、本人が気づきにくい場合もあるため、家族や周囲の方が変化に気づいた際には、早めに専門医へ相談することが大切です。 運動障害・麻痺・ふらつき|身体機能への影響 脳炎による後遺症として、以下のように手足の麻痺や筋力低下、ふらつきなどの運動障害が現れることがあります。 症状名 主な特徴 運動失調(ふらつき) まっすぐ歩けない・体がふらつく 企図振戦(きとしんせん) 手を目標物に近づけるほど震えが強くなる 協調運動障害 ボタンかけ・箸の操作など細かい動作が難しくなる 構音障害(こうおんしょうがい) 発音が不明瞭になり、言葉が聞き取りにくくなる 痙縮(けいしゅく)・固縮(こしゅく) 筋肉が突っ張る・硬くなる異常な筋緊張が生じる 脳炎によって運動野や神経伝達経路が障害されると、片側または両側の手足に麻痺や筋力低下が生じることがあります。 また、小脳が損傷を受けると、体のバランスや動きの調整機能が低下し、以下のような症状が現れることがあるので注意が必要です。 ふらつき 動作のぎこちなさ 手の震え これらの運動障害は、歩行や食事、着替えなどの日常生活の自立度に大きく関わる症状です。 症状がみられる場合は、早期から理学療法(リハビリテーション)を開始し、継続的に取り組むことが大切になります。 てんかん発作|脳炎後に起こりうる 脳炎によって神経細胞が損傷を受けると、脳の電気的な活動が不安定になり、過剰な放電が繰り返されることで、てんかん発作を引き起こすことがあります。 てんかん発作の種類には主に以下のものがあります。 発作の種類 主な症状 部分発作(焦点発作) 手足の一部の痙攣・しびれ・感覚の異変など、脳の一部からの発火によって起こる 全般発作 意識消失・全身の強直間代性けいれん(硬直と律動的な震え)を伴う てんかん重積(じゅうせき) 発作が長時間止まらない状態。緊急の医療対応が必要とされる 再発リスクがあるため、抗てんかん薬による適切な薬物療法と継続的な医師による経過観察が不可欠です。 発作が日常生活に影響を与えている場合は、自己判断で服薬を中止せず、必ず主治医に相談しましょう。 感情のコントロールが難しくなる|情緒不安定な状態が続く 脳炎の後遺症として、以下のように感情のコントロールが難しくなる「情緒不安定」な状態が続くことがあります。 症状 特徴 易怒性(いどせい)・過敏反応 小さな出来事に対してもイライラしやすく、感情的になりやすい 不安・抑うつ 強い不安感・気分の落ち込みが続き、何に対しても意欲が湧かない 衝動的な行動 結果を考えずに行動してしまう・言葉を止められない 脳の扁桃体(へんとうたい)や前頭前野など、感情の調整に関わる部位が炎症の影響を受けると、感情の起伏が激しくなり、急に怒り出したり涙ぐんだりする症状が現れることがあります。 気分の沈みや意欲の低下が長く続く場合は、一人で抱え込まずに精神科や心療内科を受診しましょう。 本人はもちろん、ご家族もともに専門家のサポートを活用しながら対処していくことが大切です。 脳炎の後遺症は回復する?改善を目指すための治療法とリハビリ 脳炎の後遺症の回復・改善には、自己判断を避け、医師の指導のもとで早期から複数のアプローチを組み合わせることが重要です。 代表的な治療・リハビリの方法を以下の表にまとめました。 アプローチ 内容・目的 主な対象症状 言語療法(ST) 発声練習・言語訓練・嚥下(えんげ:飲み込み)訓練などを通じて、話す・聞く・飲み込む機能の回復を目指す 失語症・嚥下障害・構音障害 作業療法(OT) 着替えや調理などの日常生活動作の訓練、記憶力・注意力トレーニングなどで生活の自立を支援する 認知機能障害・協調運動障害・日常生活動作の困難 理学療法(PT) 歩行練習・筋力トレーニング・バランス訓練を通じて、身体機能と移動能力の回復を目指す 麻痺・筋力低下・運動失調・ふらつき 薬物療法 抗てんかん薬・抗うつ薬・睡眠薬・抗不安薬などにより、神経伝達を整え、症状を和らげてリハビリに取り組みやすい状態をつくる てんかん・不眠・不安・抑うつ 生活習慣の改善 栄養バランスの取れた食事・質の高い睡眠・適度な運動など、神経の回復を支える環境づくりを行う 全般的な後遺症の回復基盤 精神的ケア・カウンセリング 不安や抑うつに対して心理士・精神科医によるカウンセリングを活用し、心の安定とリハビリへの意欲を維持する 情緒不安定・抑うつ・社会復帰の困難 これらのアプローチは、症状の種類や重さ、回復の段階に応じて組み合わせることが大切です。 専門家と連携しながら、無理のない範囲で継続的に取り組むことが、後遺症の改善に向けた大きな一歩となります。 脳炎による後遺症の回復期間の見込みはある? 脳炎による後遺症の回復にかかる期間は、炎症の程度・広がり・症状の種類・個人の回復力などによって異なります。 軽度の後遺症であれば数週間から数ヶ月で改善が見られることもある一方、重篤な神経障害が残った場合は数年以上にわたってリハビリを継続しても、元の状態に完全に戻ることが難しいケースもあるとされています。 以下に、回復に影響する主な要因を整理します。 回復に影響する要因 内容 炎症の程度・範囲 炎症が脳の広い範囲に及ぶほど、後遺症が重くなる傾向がある 治療開始のタイミング 発症後早期に適切な治療を開始できたかが、神経障害の程度に影響する 年齢・体の回復力 若い方は脳の可塑性が高く、回復が比較的早い傾向がある リハビリの継続性 リハビリを中断せず、長期にわたって根気強く継続することが回復の鍵 周囲のサポート環境 ご家族や医療・福祉チームによる支援体制が、回復意欲と実際の改善に関わる 回復はゆっくりと進むことが多く、日々の小さな改善を前向きに捉えることがモチベーションの維持につながります。 焦らず自分のペースで、途中で中断せずに根気強くリハビリを継続する姿勢が求められます。 また、経過の中で「伸び悩み」を感じた場合でも、リハビリの方法を見直したり、新たな治療の選択肢を専門医に相談したりすることで、改善の糸口が見つかることもあります。 脳炎の後遺症改善を目指すなら、再生医療も選択肢の一つ 脳炎による後遺症には、以下のようなものがあります。 認知機能障害 運動障害・麻痺・ふらつき てんかん発作 感情のコントロールが難しくなる これらの脳炎の後遺症を放置・治療を中断すると、炎症や神経障害が慢性化し、身体機能の低下だけでなく、気分の落ち込みや社会的孤立など精神的な悪化を招く恐れがあります。 従来のリハビリや薬物療法で改善が十分に得られない場合、「再生医療」もご検討ください。 再生医療により、身体機能(後遺症)の回復やリハビリ効果の向上が期待できるだけでなく、今後の症状悪化を防ぐ予防的効果も期待できます。 再生医療という選択肢を検討されている方は、まずは無料相談からお気軽にお問い合わせください。 当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも、再生医療に関する情報や症例を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2026.03.31 -
- 再生治療
- その他
「ふくらはぎが赤く腫れている」「静脈に沿って痛みや熱感がある」といった症状がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。 このような症状は、血栓性静脈炎(けっせんせいじょうみゃくえん)の可能性があります。 血栓性静脈炎は、静脈の中に血栓(血の塊)ができ、その部分に炎症が生じる疾患です。 初期症状は軽い違和感や赤みにとどまることもありますが、放置すると血栓が肺に移動し、肺塞栓症(はいそくせんしょう)という命に関わる合併症を引き起こすリスクがあります。 本記事では、血栓性静脈炎の症状・原因・診断・治療法などについて詳しく解説します。 また従来の保存療法や薬物療法を試みても改善が見られない場合、再生医療も選択肢の一つになります。 再生医療とは、患者さま自身の細胞や血液成分を活用して、損傷した組織・血管を修復・再生させる治療法です。 再生医療についての詳しい症例や治療内容は、以下の動画でもご確認いただけます。 https://youtu.be/NeS1bk2i5Gs?si=KgzQdWP8jrNzYOuK 再生医療について詳しく知りたい方は、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 血栓性静脈炎とは|静脈の中に血栓(血の塊)ができて炎症が起こる病気 血栓性静脈炎とは、静脈の中に血栓(血の塊)ができ、その部分に炎症が生じる疾患です。 血栓性静脈炎には「表在性血栓性静脈炎」と「深部静脈血栓症(DVT)」の2種類があり、それぞれの特徴が異なります。 表在性血栓性静脈炎 深部静脈血栓症(DVT) それぞれの具体的な症状と、見分けるためのチェックポイントについて詳しく解説します。 表在性血栓性静脈炎 表在性血栓性静脈炎は、皮膚の浅い部分にある静脈(表在静脈)に起こる、比較的軽症の血栓性静脈炎です。 患部では急性の炎症反応が起こり、血栓が静脈壁にしっかりと付着して剥がれにくい状態となります。 表在静脈は筋肉に取り囲まれていないため、血栓が剥がれて肺などに流れ込む塞栓症を起こすリスクは比較的低いとされています。 ただし、症状が強い場合や長引く場合は深部静脈血栓症に移行する可能性もあるため、自己判断せずに医療機関への受診をおすすめします。 深部静脈血栓症(DVT) 深部静脈血栓症(DVT:Deep Vein Thrombosis)は、筋肉内の深い部分にある静脈に血栓ができ、重症化しやすい病態です。 血栓が血管から剥がれて血流に乗り、肺に到達すると、肺塞栓症という命に関わる病気を引き起こすことがあります。 発症者の約半数は無症状であるとされており、肺塞栓症による胸の痛みや息切れが最初のサインとなることもあります。 「エコノミークラス症候群」として知られているものも、この深部静脈血栓症の一種です。 症状の有無にかかわらず、リスク因子がある方は十分な注意が必要です。 どちらのタイプであっても、症状が続く場合や悪化する場合は早期に医療機関を受診しましょう。 血栓性静脈炎の主な症状 血栓性静脈炎の代表的な症状は、以下のとおりです。 症状 表在性血栓性静脈炎 深部静脈血栓症(DVT) 腫れ 患部周辺が軽度〜中程度に腫れる 下肢全体が著しく腫れることが多い 皮膚の赤み 静脈に沿って赤みが現れる 皮膚変化が目立たない場合もある 熱感・痛み 患部に熱感・押したときの痛みが出やすい ふくらはぎの深部に鈍い痛みが出ることがある しこり感 静脈に沿って硬い索状物(しこり)を触れることがある 表面からは確認しにくい 肺への影響 塞栓リスクは比較的低い 肺塞栓症(胸痛・息切れ)を引き起こす可能性がある 初期は違和感や張りを感じる程度にとどまることが多いですが、時間の経過とともに患部が熱をもち、歩行時に重さを感じるようになることがあります。 また、深部静脈血栓症(DVT)では約半数が無症状であるとされており、気づかないうちに病状が進行している場合もあるため注意が必要です。 上記の症状が一つでも当てはまる場合は、早めに医療機関を受診されることをおすすめします。 血栓性静脈炎の原因 血栓性静脈炎の原因は、主に以下3つに分けられます。 血液の流れが滞る 血管の壁が傷つく 血液が固まりやすい状態 この3つの原因はウィルヒョウの三徴(Virchow's triad)として知られており、血栓形成に関わる主要な因子です。 以下でそれぞれ詳しく解説します。 血液の流れが滞る(長時間の安静、デスクワーク、下肢静脈瘤など) 血液の流れが滞ると、血栓ができやすい環境が整い、血栓性静脈炎のリスクが高まります。 長時間のデスクワークや長距離移動などで足を動かさない状態が続くと、足からの血液が心臓に戻りにくくなり、血液が滞留しやすくなります。 入院中や術後の安静・寝たきりの状態も同様のリスクがあるので注意が必要です。 下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)をお持ちの方は、静脈の弁が正常に機能せず血液が逆流・滞留しやすいため、血栓形成のリスクが高まります。 血管の壁が傷つく(点滴・カテーテル治療・外傷・手術など) 血管の内側(血管内皮細胞)が傷つくと血液が固まりやすくなり、血栓が形成されやすくなります。 外傷・手術・カテーテルの留置・点滴の注射などは、血管内皮細胞に直接ダメージを与える代表的な原因です。 また、喫煙・高血圧・糖尿病による慢性的な血管へのダメージも、血管壁を傷つける要因となるので注意しましょう。 ベーチェット病やバージャー病など、血管に炎症を起こす病気も血管を傷つけ、血栓を誘発するとされています。 血液が固まりやすい状態(脱水・ガン・妊娠・ピルの服用など) 以下のように血液そのものが固まりやすい状態になると、わずかなきっかけでも血栓が形成されやすくなります。 加齢による血液凝固系の変化 特定の遺伝性疾患 がんなど 脱水状態では血液が濃縮されて粘度が上がり、妊娠や肥満では腹部の圧迫によって足からの血流が悪化することも原因となります。 ピル(経口避妊薬)やエストロゲン療法薬なども血液の凝固を促進する可能性があるとされており、服用中の方は注意が必要です。 血栓性静脈炎の診断と検査方法 血栓性静脈炎の診断と検査方法は、主に以下のとおりです。 検査方法 内容・特徴 主な目的 視診・触診 患部の赤み、腫れ、熱感、硬いしこり(血栓化した静脈)を確認 表在性静脈炎の診断、炎症範囲の特定 下肢静脈超音波検査(エコー) 超音波を用いて、血管内の血流や血栓の有無をリアルタイムで画像化 深部静脈血栓症(DVT)の有無を判定する最も重要な検査 血液検査(Dダイマー測定) 血栓が溶ける際に発生する物質「Dダイマー」の濃度を測定 血栓の可能性を否定(除外)するためのスクリーニング まず医師が患部の腫れ・赤み・熱感・しこりなどを確認し、強い腫れがある場合や深部静脈血栓症が疑われる場合には、ドプラ超音波検査(エコー検査)を用いて血管内の血栓の有無を詳しく確認します。 血液検査では、血栓の形成に伴って増加するDダイマー(D-dimer)の値を測定し、血栓の有無を推定する際の参考にします。 このように血栓性静脈炎の診断は、症状の評価に加えて、超音波検査や血液検査を組み合わせて総合的に判断されるのです。 気になる症状(腫れ・痛み・赤みなど)がある場合は、早めに医療機関を受診し、適切な検査を受けることが重要です。 血栓性静脈炎の治療法 血栓性静脈炎の治療法は、以下のとおりです。 保存療法 薬物療法 手術療法 再生医療 軽症であれば保存療法や薬物療法で対応できる場合がありますが、重症化している場合や既存の治療で効果が得られない場合には、手術療法や再生医療も検討されます。 以下で各治療法を詳しく解説します。 保存療法 保存療法は、軽度または初期段階の血栓性静脈炎に対して選択される、身体への負担が少ない治療法です。 脚の挙上(きょじょう) 弾性ストッキングの着用 適切な運動(早期離床) 患部の冷却や湿布 弾性ストッキングの着用は、静脈を外から圧迫することで血液の滞留を防ぎ、症状の緩和に効果が期待できます。 しかし自分の足に合わない(きつすぎる)サイズを着用すると、かえって血流を阻害したり、皮膚に傷(潰瘍)を作ったり、神経を圧迫したりする恐れがあります。 また足の動脈の流れが悪い「閉塞性動脈硬化症(ASO)」を合併している場合、圧迫によって動脈血流がさらに低下し、組織が壊死する危険があるため、使用前に必ず確認が必要です。 保存療法は身体への負担が少ない一方で、症状が強い場合や改善が見られない場合は薬物療法との併用や、専門医への相談が必要になることがあります。 薬物療法 薬物療法では、炎症や血栓の状態に応じて抗炎症薬・抗凝固薬・血栓溶解薬などが使用されます。 炎症による腫れや違和感を抑えるために、NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)が使用されることがあります。 また、血液を固まりにくくして新たな血栓の形成や拡大を防ぐために、抗凝固薬(ヘパリン・ワルファリンなど)が処方されることがあります。 深部静脈血栓症など重症例では、すでに形成された血栓を溶かす血栓溶解薬が用いられる場合もあります。 いずれの薬剤も医師の指示に従って使用することが重要であり、自己判断での服薬中断や量の調整は行わないようにしましょう。 手術療法 手術療法は、重度の場合・再発を繰り返す場合・保存療法や薬物療法で効果が得られない場合に検討される治療法です。 代表的な術式として、以下のようなものがあります。 血栓除去術:血栓を直接取り除く 下大静脈フィルター留置術:血栓が肺に移動するのを防ぐ また、血栓性静脈炎の原因となっている下肢静脈瘤がある場合には、静脈瘤に対する手術が行われることもあります。 手術療法は根本的な治療が期待できる一方で、身体への負担や術後のケアも必要になるため、医師とよく相談したうえで検討することが大切です。 再生医療 血栓性静脈炎に対して、既存の治療で十分な改善が得られない場合や、手術を避けたい場合には、再生医療が新たな選択肢となることがあります。 再生医療とは、幹細胞や血液成分を活用して損傷した血管や組織の修復を促し、症状の改善や機能回復を目指す治療法です。 治療法 概要 詳細 自己脂肪由来幹細胞治療 患者さまご自身の脂肪から採取した幹細胞を培養・増殖させて投与する ・拒絶反応のリスクが低い ・冷凍せず「その都度」培養するフレッシュな細胞を使用 ・1回あたり最大2億個の幹細胞を投与可能 PRP(多血小板血漿)療法 自身の血液を遠心分離にかけ、高濃度の血小板液(PRP)を損傷部位に注入する ・血小板の成長因子が組織の修復を促進 ・自己治癒力を高めて痛みの軽減を目指す 再生医療は手術や長期入院を必要としないため、比較的身体への負担が少ない治療法でもあります。 薬物療法や保存療法で改善が乏しい方・手術をできるだけ避けたい方という方は、当院(リペアセルクリニック)にご相談ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 血栓性静脈炎は何科を受診すべき? 血栓性静脈炎の受診先は、症状の程度や現れている部位によって異なります。 症状・状況 おすすめの受診科 皮膚の赤みや軽い腫れが中心で、表面の異常が目立つ 皮膚科 下肢が強く腫れている 深部静脈血栓症(DVT)が疑われる 再発を繰り返している 血管外科・心臓血管外科 症状の判断が難しい 持病が多くかかりつけ医に相談したい 内科・総合内科 皮膚の赤みや軽い腫れなど、表面の異常が中心の場合は「皮膚科」を受診するとよいでしょう。 一方、下肢が強く腫れている場合や深部静脈血栓症が疑われる場合、再発を繰り返す場合は「血管外科」や「心臓血管外科」への受診をおすすめします。 どの科を受診すればよいか迷う場合は、まず「内科」「総合内科」またはかかりつけ医に相談し、適切な専門科への紹介を受けることも一つの方法です。 血栓性静脈炎の放置は危険!気になる症状は早期に相談しよう 血栓性静脈炎は、放置すると血栓が移動して肺塞栓症などの重篤な合併症を引き起こすリスクがあるため、早急に医療機関を受診することが重要です。 しかし症状が進行すると治療が複雑になる場合もあるため、以下のように気になる症状があれば早めに専門医に相談しましょう。 ふくらはぎのしこり 硬さや違和感 軽い痛み また、保存療法や薬物療法などの従来の治療で改善が見られない場合には、再生医療も選択肢の一つです。 血栓性静脈炎の症状にお悩みの方は、当院(リペアセルクリニック)にまずはお気軽にご相談ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2026.03.31 -
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「歩くと足がだるく痛くなって、少し立ち止まると楽になる」「足先がいつも冷えていてしびれる気がする」といった症状に心当たりのある方の中には、閉塞性動脈硬化症(ASO)のセルフチェックを試してみることをおすすめします。 閉塞性動脈硬化症とは、足の動脈が動脈硬化によって狭窄・閉塞し、血流が低下することで、足のしびれ・冷え・歩行時の痛みなどが生じる病気です。 放置すると足の潰瘍や壊疽(えそ)、さらには心筋梗塞・脳卒中といった命に関わる重篤な合併症につながるリスクもあるとされています。 本記事では、閉塞性動脈硬化症のセルフチェックリストと、疑われる場合に受診すべき診療科について詳しく解説します。 また閉塞性動脈硬化症と診断され、薬物療法などの保存療法で思うように改善が見られない場合、再生医療という選択肢もあります。 再生医療とは、患者さん自身の細胞や血液成分を活用して、身体が本来持つ自然治癒力を高め、根本的な改善を目指す治療法です。 実際の治療内容については、以下の動画でも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/NeS1bk2i5Gs?si=3B4I47geD0WjqDUR 再生医療について詳しく知りたい方は、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 閉塞性動脈硬化症(ASO)のセルフチェックリスト 閉塞性動脈硬化症のセルフチェックは、「症状」と「生活習慣・リスク因子」の2つの観点から行うことが大切です。 症状に関するチェック 生活習慣・リスク因子に関するチェック 以下の各チェックリストを参照しながら、ご自身の状態と照らし合わせてみてください。 症状に関するチェック 症状チェックでは、足先の冷えやしびれ、歩くと足が痛くなるといった血流障害に特有のサインに当てはまらないかを確認することが大切です。 チェック項目 症状の詳細・確認ポイント □ 足先に冷えや軽いしびれがある ・足先に慢性的な冷えやしびれが続いていないか ・左右どちらか一方だけに症状が出る場合は、血流障害のサインである可能性がある □ 歩くと足が痛くなり、休むとまた歩けるようになる ・一定距離を歩くとふくらはぎや太もも、おしりに痛みやだるさが生じ、立ち止まって休むと治まることがないか ・歩き始めると再び痛みが生じるのが特徴 □ 安静時にも足が痛む・足の傷が治りにくい・皮膚の色が変色している ・安静時(特に夜間)にも足が痛んだり、足の傷が治りにくかったり、皮膚の色が青白く(または紫に)変色したりしていないか ・これらの症状がある場合は、重症度が高い状態の可能性がある 上記のチェック項目に1つでも当てはまる方は、閉塞性動脈硬化症の可能性が考えられます。 特に「間欠性跛行」は閉塞性動脈硬化症を見分ける重要なサインとされており、見過ごさないことが大切です。 安静時の痛みや皮膚の変色・潰瘍などの症状がある場合は重症化している可能性があるため、速やかに専門医を受診してください。 生活習慣・リスク因子に関するチェック 生活習慣・リスク因子チェックでは、閉塞性動脈硬化症の発症・進行に関わる因子に当てはまらないかを確認することが重要です。 チェック項目 詳細 □ タバコを吸う(喫煙習慣がある) ・血管を傷つけ、動脈硬化を進行させる最大の危険因子とされている ・禁煙は進行予防において最も重要な対策の一つ □ 糖尿病がある ・高血糖が続くことで血管が傷つきやすくなる ・閉塞性動脈硬化症と合併しやすい代表的なリスク因子 □ 高血圧・脂質異常症(コレステロールや中性脂肪が高い)と診断されたことがある ・動脈硬化を進行させる主要因子 ・コレステロールや中性脂肪の異常もリスクを高める □ 過去に心筋梗塞を起こしたことがある ・全身の動脈硬化が進行している可能性が高い ・下肢の血管にも同様の変化が起きている可能性 □ 過去に脳卒中を起こしたことがある ・動脈硬化が全身に及んでいるサイン ・閉塞性動脈硬化症との合併リスクが高い □ 家族に心筋梗塞や脳卒中の既往歴(きおうれき)がある ・動脈硬化には遺伝的要因も関与 ・家族歴がある場合は注意が必要 □ 閉経している ・女性ホルモン(エストロゲン)の低下により血管保護作用が弱まる ・動脈硬化リスクが上昇しやすい □ 透析治療を受けている ・血管の石灰化が進みやすい ・特に発症リスクが高いとされる □ 65歳以上である ・加齢により血管の弾力が低下 ・動脈硬化が進行しやすい年代 □ 肥満体型である ・内臓脂肪型肥満は生活習慣病を引き起こしやすい ・結果として動脈硬化リスクを高める 上記のリスク因子に当てはまる項目が多いほど、閉塞性動脈硬化症を発症・進行させる可能性が高まるとされています。 特に「喫煙」「糖尿病」「高血圧・脂質異常症」の三大リスク因子に複数当てはまる方は、症状の有無にかかわらず定期的な血管チェックを受けることをおすすめします。 閉塞性動脈硬化症が疑われる場合は血管外科または循環器内科を受診すべき 閉塞性動脈硬化症が疑われる場合は、血流や動脈の状態を正確に評価できる専門診療科を受診しましょう。 循環器内科 血管外科 足の冷えや歩行時の痛みなどの症状から閉塞性動脈硬化症が疑われる場合、専門的な検査によって血流の状態を客観的に評価することが重要です。 ABI(足関節上腕血圧比)検査 足首と腕の血圧を比較し、動脈の狭窄や閉塞の程度を評価する検査 超音波検査 血管の狭窄や血流の状態を画像で確認する検査 「どの診療科に行けばよいかわからない」という方は、まずはかかりつけ医や一般内科、総合病院の内科を受診し、必要に応じて循環器内科や血管外科へ紹介してもらうと安心です。 安静時にも足が痛む、皮膚に潰瘍や変色がある、足の傷がなかなか治らないなど、重症化が疑われる症状がある場合は、速やかに専門医を受診してください。 閉塞性動脈硬化症のセルフチェックで当てはまる項目がある場合は早めに医療機関を受診しよう! セルフチェックリストに1つでも当てはまる項目があった方は、早急に医療機関で血管の状態を確認することが大切です。 閉塞性動脈硬化症は、初期段階では足の冷えやしびれといった比較的軽い症状ですが、放置すると間欠性跛行の悪化、安静時の痛み、皮膚潰瘍・壊疽(えそ)へと重症化するリスクがあります。 さらに、動脈硬化は全身の血管に影響を及ぼすため、足の症状を放置していると心筋梗塞や脳卒中といった命に関わる合併症を引き起こす可能性もあります。 「まだ大丈夫だろう」と自己判断せず、少しでも気になる症状があれば早めに専門医に相談することをおすすめします。 すでに閉塞性動脈硬化症と診断されており、従来の薬物療法・保存療法で十分な改善が見られない方は、再生医療という新たな選択肢もご検討ください。 再生医療に関するご相談は、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEからも受け付けておりますので、ぜひ参考にしてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 閉塞性動脈硬化症のセルフチェックに関するよくある質問 閉塞性動脈硬化症のセルフチェックに関するよくある質問と回答は、以下のとおりです。 閉塞性動脈硬化症の初期症状は? 閉塞性動脈硬化症の見分け方は? 以下で、それぞれの質問に詳しくお答えします。 閉塞性動脈硬化症の初期症状は? 閉塞性動脈硬化症の初期症状は、以下の変化が代表的です。 片方の足に強い冷感や、しびれを感じる 間欠性跛行(歩行時の痛み) 足の脈が触れにくい 皮膚の変化 傷が治りにくい 最初の段階では自覚症状が乏しいことも多く、「なんとなく足が冷たい」「足の感覚が少し鈍い気がする」といった程度で見過ごされやすい傾向があります。 足の甲や足首に手を当てて脈を触れたとき、脈が弱い・感じにくいと思われる場合は、動脈の血流が低下しているサインの可能性があります。 これらの症状に気づいたら、早めに医療機関を受診しましょう。 閉塞性動脈硬化症の見分け方は? 閉塞性動脈硬化症の見分け方のポイントは、以下のとおりです。 比較ポイント 閉塞性動脈硬化症(血管の詰まり) 脊柱管狭窄症(神経の圧迫) 休み方による回復 立ち止まるだけで痛みが回復する (前かがみ・座位でも変わらない) 前かがみになったり座ったりすると楽になる 左右差 症状に左右差が出やすい 両足に症状が出ることが多い 皮膚・脈の変化 足の皮膚が青白く変色する・脈が弱い・触れにくい 皮膚の変色や脈の変化は通常みられない 上記の特徴から閉塞性動脈硬化症が疑われる場合でも、自己判断は禁物です。 必ず医療機関でABI検査(足関節上腕血圧比検査)や超音波検査などを受け、正確な診断を受けるようにしてください。
2026.03.31 -
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下肢閉塞性動脈硬化症に関連して、足の血流低下を指摘され、マッサージで改善できないかと考える方も多いのではないでしょうか。 結論からお伝えすると、下肢閉塞性動脈硬化症にはマッサージが禁忌となるケースがあり、自己判断での実施は危険です。 症状の程度によっては、マッサージが血栓の移動や組織の損傷を引き起こし、命に関わるリスクもあります。 本記事では、下肢閉塞性動脈硬化症においてマッサージが禁忌となる理由や具体的なケース、安全なセルフケア方法について詳しく解説します。 また下肢閉塞性動脈硬化症の背景には、糖尿病や動脈硬化の進行が関与しており、薬物療法や生活習慣の改善だけでは十分にコントロールできない場合もあります。 そのような場合、再生医療が選択肢の一つとなることがあります。 再生医療とは、患者さん自身の細胞や血液成分を活用して、損傷した組織の修復・再生を促す治療法です。 >>当院(リペアセルクリニック)の実際の症例はこちら 再生医療や治療法について詳しく知りたい方は、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも情報を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 下肢閉塞性動脈硬化症でマッサージが禁忌となるケース 下肢閉塞性動脈硬化症においてマッサージが禁忌となるケースは、主に以下のような場合です。 深部静脈血栓が疑われる場合 安静時にも足の痛みがある場合 潰瘍や壊疽(えそ)が起きている場合 下肢閉塞性動脈硬化症(ASO)では、血流障害があるためマッサージが症状を悪化させる可能性がありますので注意が必要です。 深部静脈血栓(エコノミークラス症候群)が疑われる場合 以下のような症状が現れているときは「深部静脈血栓(DVT)」が疑われるため、マッサージを行ってはいけません。 片足の腫れ・むくみ 赤みや皮膚の熱感 足の痛みや重だるさ 深部静脈血栓とは、足の深部の静脈内に血栓(血の塊)が形成される状態で、長時間同じ姿勢を続けることなどが原因で発生します。 この状態で足を揉んだり圧迫したりすると、血栓が剥がれ、血流に乗って肺に到達し、肺の血管を塞いでしまう「肺塞栓症(はいそくせんしょう)」を引き起こす恐れがあります。 肺塞栓症は突然の呼吸困難や胸痛を伴い、命に関わる重篤な合併症です。 下肢閉塞性動脈硬化症においても血流の停滞により血栓が形成される場合があるため、足の腫れや赤み・熱感・痛みなどの症状が見られる場合は、マッサージを行わず速やかに医療機関を受診しましょう。 安静時にも足の痛みがある場合 安静にしていても足に痛みが続く場合は、血流障害が進行している可能性が高く、マッサージは控えるべき状態です。 このような症状は、下肢閉塞性動脈硬化症におけるFontaine分類Ⅲ度(安静時疼痛)に該当します。 Fontaine分類とは、以下のように下肢閉塞性動脈硬化症の重症度を4段階で評価する指標であり、Ⅲ度の段階では足への血流が著しく低下し、安静にしていても痛みが持続する状態となります。 Fontaine分類 症状 マッサージ・運動療法の可否 Ⅰ度 無症状(冷感・しびれのみ) 医師の指導のもとで可能な場合あり Ⅱ度 間欠性跛行(歩行中に痛みが出て、休むと回復する) 医師の指導のもとで可能な場合あり Ⅲ度 安静時にも持続的な疼痛がある 禁忌 Ⅳ度 潰瘍・壊疽(組織の壊死) 禁忌 マッサージによる物理的な刺激が血管や組織に負担をかける可能性があるため、運動療法と同様にマッサージも原則として禁忌とされます。 Ⅲ度以上の状態は緊急性が高いため、速やかに医療機関を受診して適切な治療を開始することが最優先です。 潰瘍や壊疽(えそ)が起きている場合 皮膚に潰瘍(かいよう)ができたり、足先が変色して組織の壊死が起きている重症状態(Fontaine分類Ⅳ度)では、マッサージは絶対に行ってはいけません。 潰瘍・壊疽が生じている段階では、皮膚や組織への血流が著しく低下しており、本来であれば自然治癒が困難な状態となっています。 こうした状況でマッサージによる物理的な圧迫や摩擦を加えると、もろくなった組織がさらに傷ついたり、感染が広がったりするリスクがあります。 また、感覚障害を合併している場合、患者さん自身が痛みを感じにくく、組織の損傷に気づかないまま悪化させてしまうおそれもあります。 壊疽が進行した場合、最悪のケースでは切断を余儀なくされることもあるため、Ⅳ度の状態では一刻も早く専門の医療機関で適切な処置を受けることが大切です。 下肢閉塞性動脈硬化症に対するその他の禁忌となるケース 下肢閉塞性動脈硬化症の患者さんでは、以下のようにマッサージ以外にも避けるべき行為やケアがあります。 禁忌となる行為・ケア 理由・リスク 弾性ストッキング(着圧ソックス)を自己判断で使用する 圧迫による動脈血流のさらなる低下 下肢の血行障害悪化 湯たんぽ・電気毛布による保温(高温) 感覚障害があると低温やけどに気づかず悪化 喫煙の継続 血管収縮・動脈硬化の急速な進行 弾性ストッキングは静脈瘤などの静脈疾患には有効ですが、下肢閉塞性動脈硬化症のように動脈血流が低下している状態では圧迫により血流をさらに悪化させる可能性があります。 「むくみが気になる」といった理由で市販の着圧ソックスを自己判断で使用せず、必ず医師に相談して可否を判断しましょう。 このように、下肢閉塞性動脈硬化症においては日常的なケアにも多くの注意点があります。自己判断を避け、医師の指示に従って対応することが大切です。 下肢閉塞性動脈硬化症に対するセルフケア方法 下肢閉塞性動脈硬化症では、症状の進行を抑え、合併症を予防するために、医師の指導のもとで行うセルフケアが大切です。 セルフケアの種類 具体的な内容 フットケア 毎日の足の観察・保湿・靴下着用による冷え予防 深爪・傷の予防、やけどへの注意 基礎疾患の治療 高血圧・糖尿病・脂質異常症の薬物療法と生活管理 禁煙 完全な禁煙(禁煙外来の活用も有効) 反復歩行療法 痛みが出ない範囲で歩く→休む→また歩く ただし、Ⅲ度以上の場合は運動療法も禁忌となるため、必ず医師の診断と指示に基づいて行ってください。 下肢閉塞性動脈硬化症のマッサージは禁忌となるケースも!医師に相談して対応しよう 足の血流が悪くなる下肢閉塞性動脈硬化症において、以下のケースでは、マッサージは禁忌になります。 深部静脈血栓が疑われる場合 安静時にも足の痛みがある場合 潰瘍や壊疽(えそ)が起きている場合 自己流のマッサージは避け、まずは医師の指導のもとで適切なフットケア・運動療法・基礎疾患のコントロール・禁煙に取り組むことが、症状の進行を抑えるうえで大切です。 それでも従来の治療法だけでは改善が思わしくない場合、再生医療という新たな選択肢があります。 再生医療の詳細については、以下の動画でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/NeS1bk2i5Gs?si=WxS7i-EPzW_4DiSe 下肢閉塞性動脈硬化症による足の痛みやしびれ、冷感などの症状でお悩みの方は、当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 下肢閉塞性動脈硬化症のマッサージに関するよくある質問 下肢閉塞性動脈硬化症のマッサージに関するよくある質問と回答は、以下のとおりです。 閉塞性動脈硬化症の足浴はどのような温度・方法が適切? 閉塞性動脈硬化症に対してマッサージ機・フットマッサージャーは使用しても良い? それぞれの疑問について、以下で詳しく解説します。 閉塞性動脈硬化症の足浴はどのような温度・方法が適切? 下肢閉塞性動脈硬化症の患者さんが足浴を行う場合は、以下のようにぬるめのお湯(37〜40℃程度)で短時間にとどめましょう。 足浴のポイント 注意事項 湯温 37〜40℃程度(ぬるめ) 必ず温度計で確認する 時間 10〜15分程度を目安に 長時間の浸漬は避ける 足浴後のケア 指の間まで丁寧に水分を拭き取る 保湿クリームで乾燥を防ぐ 禁忌となる状態 潰瘍・壊疽がある場合は足浴も医師に確認が必要 下肢閉塞性動脈硬化症の患者さんは神経障害や感覚障害を合併しているケースがあり、熱さを感じにくくなっていることがあります。 そのため、熱いお湯(42℃以上)を使用すると低温やけどに気づかないまま組織を傷つけてしまうリスクがあるので注意が必要です。 また、足浴後は水分をしっかり拭き取り、指の間まで丁寧に乾燥させることで感染症の予防につながります。 足浴の実施可否や方法についても、症状の状態によって異なりますので、担当医に相談してから行うようにしてください。 閉塞性動脈硬化症に対してマッサージ機・フットマッサージャーは使用しても良い? 閉塞性動脈硬化症の患者さんへのマッサージ機やフットマッサージャーの自己判断での使用は、手によるマッサージと同様に危険であるため、避けることが推奨されます。 マッサージ機やフットマッサージャーは、エアバッグや振動・ローラーによって足に一定の圧迫を継続的に加えます。 血流が低下している状態でこうした機器を使用すると、動脈の血流をさらに阻害したり、感覚障害がある部位の組織へのダメージを自覚しないまま傷つけたりするリスクがあります。 特に深部静脈血栓が疑われる場合や、潰瘍・壊疽がある場合は機器を使用することで状態が急速に悪化する危険性があります。 マッサージ機やフットマッサージャーの使用を検討している場合は、事前に医師に相談し、使用の可否と適切な使い方について指示を仰ぎましょう。
2026.03.31 -
- 再生治療
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「足が冷える」「少し歩くだけで足がだるくなる」「足の感覚がいつもとなんか違う」こうした症状を、年齢のせいや疲れのせいと自己判断して放置していませんか。 これらは、閉塞性動脈硬化症(ASO:Arteriosclerosis Obliterans)の初期サインである可能性があります。 閉塞性動脈硬化症は、足の動脈に動脈硬化が生じ、血管が狭くなったり詰まったりすることで足への血流が慢性的に低下する疾患です。 初期段階では自覚症状が乏しく、重症化すると最終的に足の組織が壊死し、切断が必要になるケースもある深刻な疾患です。 本記事では、閉塞性動脈硬化症の概要・初期症状の段階的な特徴・治療法について詳しく解説します。 また従来の保存療法や薬物療法で十分な改善が得られない場合、再生医療も選択肢の一つとして注目されています。 再生医療とは、患者様自身の細胞や組織を活用して、損傷した組織の修復・再生を目指す治療法です。 再生医療については、以下の動画でも詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。 https://youtu.be/NeS1bk2i5Gs?si=3B4I47geD0WjqDUR 再生医療について詳しく知りたい方は、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 閉塞性動脈硬化症(ASO)とは 閉塞性動脈硬化症(ASO:Arteriosclerosis Obliterans)とは、主に足(下肢)の動脈に動脈硬化が生じ、血管が狭窄または閉塞することで、下肢への血流が慢性的に低下する疾患です。 閉塞性動脈硬化症の発症には、以下のような生活習慣関連のリスク因子が深く関与しています。 高血圧 糖尿病 脂質異常症 喫煙 これらの危険因子が重なるほど動脈硬化は進行しやすくなります。 特に喫煙は血管収縮を引き起こし、動脈硬化を進行させる要因です。 また、動脈硬化は下肢だけでなく全身の血管に影響するため、閉塞性動脈硬化症の方は心筋梗塞や脳卒中などの重篤な合併症にも注意が必要です。 閉塞性動脈硬化症の初期症状|足の冷え・しびれ・脈が触れにくい場合は注意 閉塞性動脈硬化症の症状は、血流障害の程度に応じて以下4つの段階(フォンテイン分類)に分類されており、初期のI度から末期のIV度まで段階的に進行します。 I度:足の冷感・しびれ II度:間欠性跛行(歩くと足が痛くなる) III度:安静時にも違和感・痛みが出る IV度:潰瘍や壊死 各段階の特徴と注意すべきサインを、以下で詳しく解説します。 I度:足の冷感・しびれ I度は足先に軽い冷えやしびれ、皮膚の蒼白などが現れる初期段階で、日常生活への支障はほとんどありません。 この段階では安静にしていれば血流はある程度維持されているため、強い痛みや歩行困難はなく、自覚症状そのものが乏しいことが特徴です。 そのため異変に気づかないまま過ごしてしまうことも多く、健康診断や他の疾患の検査の際に偶然発見されるケースもあります。 「最近、足がよく冷える」「足先にしびれるような感覚が続く」という状態は、閉塞性動脈硬化症の初期サインである可能性があります。 気になる症状が続く場合は、早めに専門医に相談しましょう。 II度:間欠性跛行(歩くと足が痛くなる) II度では、一定の距離を歩くとふくらはぎや太ももにだるさ・しびれ・痛みが生じ、立ち止まって休むことで症状が軽減する「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」がみられます。 間欠性跛行とは、歩行によって筋肉の酸素需要が増加する一方で、動脈の狭窄により十分な血流が供給されず、筋肉が酸素不足に陥ることで起こる症状です。 主な特徴は以下のとおりです。 間欠性跛行の特徴 内容 症状が出るタイミング 歩行中(一定距離を歩いた後) 症状が出る場所 ふくらはぎ・太もも・お尻など 症状の内容 だるさ・しびれ・痛み・重さ 安静にした場合 数分の休息で症状が和らぐ 原因 運動時に必要な酸素を血流が十分に供給できないため 「少し歩いただけで足がつらくなる」「休みながらでないと歩けない」といった変化がみられる場合は、病状がII度に進行している可能性があります。 早期の診断と適切な治療につなげるためにも、速やかに医療機関を受診することが大切です。 III度:安静時にも違和感・痛みが出る III度では歩行時だけでなく安静にしている状態(特に夜間や就寝時)でも、足に強い冷感・しびれ・ヒリヒリとした痛みが持続します。 この状態は「安静時疼痛(あんせいじとうつう)」と呼ばれ、足の血流が著しく低下していることを示すサインです。 夜間は心臓から末梢への血圧が低下しやすいため、痛みが増強しやすい傾向があります。 また、以下のような症状がある場合は注意が必要です。 安静にしていても足の痛み・しびれが続く 夜間に痛みが強くなり、眠れない 足を下げると楽になり、上げると痛みが強くなる 特に「足を下げると楽になる」という症状は、重力によって血流を補おうとしている状態を示しており、血管の狭窄・閉塞がかなり進行している可能性があります。 III度は、病状が進行している段階であり、放置するとさらに重症化するリスクがあります。 安静時にも痛みが出る場合は、速やかに医療機関を受診し、適切な治療を受けることが大切です。 IV度:潰瘍や壊死 IV度は、下肢への血流が著しく低下した結果、足に潰瘍が生じたり、足先が変色して壊死(えし)に至る重篤な状態です。 壊死した組織には細菌が繁殖しやすく、敗血症を引き起こすリスクだけでなく、足の一部または広範囲にわたる切断が必要になるケースもあります。 IV度まで進行してしまうと治療の選択肢が大幅に限られてしまうため、I度・II度の早い段階で異変に気づき、適切な治療を受けましょう。 「少し歩くと足が痛む」「足が冷たい・しびれる」といった初期症状を見逃さず、早めに医療機関を受診することが重症化の予防につながります。 閉塞性動脈硬化症の治療法 閉塞性動脈硬化症(ASO)の治療は、病状の進行度に応じて段階的に選択されます。主な治療法は以下のとおりです。 治療の種類 主な内容 主な適応段階 保存療法 禁煙・食事改善・有酸素運動(歩行療法) I度〜II度 薬物療法 抗血小板薬・血管拡張薬など I度〜III度 手術療法(血行再建術) カテーテル治療(血管内治療)・バイパス手術 II度〜IV度(中等度〜重症) 再生医療 自己脂肪由来幹細胞治療・PRP療法 保存療法・薬物療法で改善が不十分な場合の選択肢 初期〜中等度のI度・II度では、まず禁煙・食事改善・定期的な有酸素運動(歩行療法)などの保存療法が基本となります。 薬物療法では、血液をサラサラにする抗血小板薬(アスピリン・クロピドグレルなど)や、血管を広げる血管拡張薬が用いられます。 血栓の形成を抑制し、血流を維持・改善することを目的としています。 保存療法・薬物療法で十分な改善が得られないII度以上の場合は、カテーテルを用いて詰まった血管を広げる「血管内治療(PTA:経皮的血管形成術)」や、閉塞した血管を迂回するルートを作る「バイパス手術」などの血行再建術が選択されることがあります。 これらの従来の治療に加え、近年では再生医療(自己脂肪由来幹細胞治療など)も新たな選択肢として注目されています。 再生医療とは、患者様ご自身の細胞を活用し、血流の改善や傷ついた組織の回復を促す治療法です。 「自分の症状でも再生医療の対象になるのか知りたい」「手術以外の選択肢について詳しく聞きたい」という方は、当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 閉塞性動脈硬化症の初期症状かも?と感じたら放置せず早期受診をしよう 閉塞性動脈硬化症は、初期段階(I度)では自覚症状が乏しく、足の冷えやしびれを「年齢のせい」「疲れのせい」と見過ごしてしまいやすい疾患です。 しかし、そのまま放置すると徐々に進行し、最終的には重篤な状態に至る可能性があります。 分類 症状の特徴 日常生活への影響 I度 足の冷感・しびれ・皮膚の蒼白 ほぼ支障なし(自覚症状が乏しい) II度 間欠性跛行(歩行時の足のだるさ・痛み) 歩行距離が制限される III度 安静時疼痛(安静時にも痛みが持続) 夜間痛や睡眠障害がみられる IV度 潰瘍・壊死・皮膚の変色 感染・切断のリスクがある 特にIV度まで進行すると、壊死や感染により足の切断が必要となるケースもあります。 また、動脈硬化は下肢だけではなく、全身の血管に影響を及ぼすため、心筋梗塞や脳卒中といった命に関わる疾患のリスクも高まります。 少しでも足に違和感を覚えたら、手遅れになる前に循環器内科や血管外科を早期に受診しましょう。 また従来の保存療法や薬物療法で改善が得られない場合には、再生医療を検討することも選択肢の一つです。 再生医療は、患者様ご自身の細胞を用いて血流の改善を促し、傷ついた組織の回復をサポートする治療法です。 「治療を受けているが症状がなかなか改善しない」「手術はできれば避けたい」と考えている方は、当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 閉塞性動脈硬化症の初期症状に関するよくある質問 閉塞性動脈硬化症の初期症状に関するよくある質問と回答は、以下のとおりです。 閉塞性動脈硬化症にマッサージは効果ある? 閉塞性動脈硬化症をセルフチェックする方法はある? 各質問について、以下で詳しく解説します。 閉塞性動脈硬化症にマッサージは効果ある? 閉塞性動脈硬化症に対する自己流のマッサージは、症状を悪化させる恐れがあるため、基本的には推奨されません。 特に以下のケースでは、マッサージは禁忌(行ってはならないこと)とされています。 深部静脈血栓症が疑われる場合 III度(安静時疼痛)まで進行している場合 IV度(潰瘍・壊死)が生じている場合 足に傷・潰瘍・感染がある場合 足をもんだり強く圧迫したりすることで、すでに狭くなっている血管に余計な負担がかかり、血流をさらに悪化させてしまう可能性があります。 また、血流が低下した状態では皮膚や組織がもろくなっているため、マッサージによって傷つけてしまうリスクもあります。 足の症状に対してセルフケアを行う場合は、必ず医師に相談のうえ、指導を受けた方法のみを実践するようにしてください。 閉塞性動脈硬化症をセルフチェックする方法はある? 閉塞性動脈硬化症(ASO)は初期症状が軽く見過ごされやすいため、まずは以下のような危険因子や症状に当てはまるかをチェックしてみましょう。 タバコを吸う(または過去に吸っていた) 糖尿病・高血圧・脂質異常症の診断を受けたことがある 過去に心筋梗塞や脳卒中を起こしたことがある 65歳以上である 肥満体型(BMI25以上)である 足の冷え・しびれ・重だるさを感じることがある 少し歩くと足が痛くなり、立ち止まると和らぐ 上記の項目に1つでも当てはまり、足の症状(冷え・しびれ・歩行時の痛みなど)がある場合は、閉塞性動脈硬化症の疑いがあります。 早めに循環器内科や血管外科を受診し、ABI(足関節上腕血圧比:足首と腕の血圧を比較して動脈の狭窄を調べる検査)などの専門的な検査を受けることをおすすめします。
2026.03.31 -
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「ヘルニアと診断されたけれど、また走れるようになるのだろうか」と不安を感じているランナーの方も多いのではないでしょうか。 腰椎椎間板ヘルニアとは、椎間板の一部が飛び出して神経を圧迫し、腰痛や足のしびれなどを引き起こす疾患です。 ランニングは着地のたびに足腰を通じて脊椎に衝撃が加わる運動であるため、症状の時期や状態によっては、走ることが患部への負担となり症状を悪化させる恐れがあります。 一方で、適切な時期に適切な方法で行えば、ランニングを再開できる場合もあります。 本記事では、ヘルニアとランニングの関係や、運動を再開する際の注意点・流れについて詳しく解説します。 ヘルニアの根本改善を目指す \再生医療という選択肢/ またヘルニアによる腰痛やしびれが長引いており、保存療法(安静・薬物療法・リハビリなど)でなかなか改善が見られない場合には、再生医療も選択肢の一つとなります。 再生医療とは、患者自身の細胞や組織を活用して、損傷した組織の修復・再生を促す治療法です。 >>当院の治療を受け、マラソン復帰を果たした症例はこちら 再生医療の治療内容や症例については、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 【結論】ヘルニアの症状があるときはランニングを控えるべき ヘルニアによる腰痛やしびれが強く出ている時期は、ランニングを控えましょう。 特に、発症直後の急性期(目安として1〜2週間)や、腰痛・足のしびれなどの症状が強く現れている間は、ランニングを避けることが推奨されます。 症状の経過に応じて、以下のように段階的に運動を再開していくことが大切です。 時期 症状の目安 ランニングの可否 急性期 (発症直後〜数週間) 強い腰痛・足のしびれ・動作制限あり ✕ 避けるべき 亜急性期〜慢性期 (症状が落ち着いてきた時期) 日常生活への支障が軽減してきた状態 △ 医師の許可を得てから段階的に 症状軽快後 痛み・しびれがほぼない状態 ○ 段階的な再開が可能な場合もある 上記はあくまで一般的な目安であり、個々の症状や経過によって判断が異なります。 ランニングでは、着地のたびに足腰から脊椎へ衝撃が伝わり、突出した椎間板が神経をより強く圧迫することで痛みやしびれが悪化する可能性があります。 また、手術後であっても、腰痛や神経症状が残っている段階では同様に注意が必要です。症状が安定するまでは、ランニングを含む負荷の高い運動は控えましょう。 慢性期であれば軽いジョギングから再開できる場合もある 症状が落ち着いた慢性期に入ると、状態に応じて軽めのジョギングを再開できるケースがあります。 慢性期とは、急性期を過ぎ、腰痛やしびれが軽減し、日常生活への支障が少なくなってきた段階を指します。 この時期であれば、まずはウォーキングなど負担の少ない運動から開始し、症状の変化を確認しながら、徐々にジョギングへ移行していくことが可能です。 ただし、「少し楽になってきた」という感覚だけで自己判断して走り始めることは危険です。 椎間板や神経への負担が完全になくなっているわけではないため、事前に担当医に相談し、運動再開の許可を得てから開始しましょう。 ヘルニアでランニングする際の注意点 ヘルニアでランニングする際の注意点は、以下のとおりです。 走るときに腰を丸めた状態にしない クッション性の高いランニングシューズで負担を減らす 無理をせず徐々に距離や強度を上げる 以下では、ランニング再開時に特に意識すべき3つの注意点を詳しく解説します。 走るときに腰を丸めた状態にしない ランニング時に腰を丸めた姿勢(いわゆる猫背)になると、椎間板ヘルニアの悪化や再発につながる可能性があるため注意が必要です。 前傾の丸まった姿勢で走ると、椎間板への圧力が増大し、飛び出た椎間板が神経をより強く圧迫する可能性があります。 特に長距離を走る場合は、疲労に伴ってフォームが崩れやすくなるため、意識的に姿勢を保つことが大切です。 走る際は以下のポイントを意識しましょう。 骨盤をやや前傾させる 体幹に軽く力を入れる 背筋を自然に伸ばした状態を保つ 「お腹を軽く前に突き出すイメージで背中を伸ばす」ことを意識すると、正しいフォームを維持しやすくなります。 また、走る前後に腰周りのストレッチや体幹トレーニングを取り入れることで、安定した姿勢を維持しやすくなり、腰への負担軽減にもつながります。 クッション性の高いランニングシューズで負担を減らす ヘルニアがある場合、着地時の衝撃を和らげるクッション性の高いランニングシューズを選びましょう。 ランニングでは、着地のたびに体重の数倍ともいわれる衝撃が足から脊椎へと伝わります。 この衝撃が繰り返されることで、腰や椎間板への負担が増大し、症状の悪化につながる可能性があります。 衝撃を効率よく吸収・分散するために、以下の点を意識してシューズを選びましょう。 ソール(靴底)が厚く、クッション性の高い素材を使用している かかと部分の衝撃吸収性が高い(特にヒール着地の方) 足のアーチを支えるサポート機能がある 特に、かかとから着地する走り方(ヒールストライク)の方は、かかと部分のクッション性が高いシューズを選ぶことで、足部から腰にかけての負担軽減が期待できます。 シューズ選びに迷う場合は、スポーツ用品店の専門スタッフや理学療法士などに相談しましょう。 足の形や走り方に合ったシューズを選ぶことで、腰への負担を抑えつつ、安全にランニングを継続しやすくなります。 無理をせず徐々に距離や強度を上げる ランニングを再開する際は、いきなり走り始めるのではなく、以下のように身体への負担が少ない運動から段階的に進めていくことが大切です。 平地での短時間のウォーキング 痛みや違和感がないことを確認 軽いジョギングへ移行 問題なければ徐々に距離・ペースを調整 このように段階的に負荷を上げることで、腰への過度な負担を避けながら安全に運動を再開できます。 運動中に腰や足に痛み・違和感が出た場合は、無理をせず直ちに中止し、安静にすることが重要です。 競技復帰を目指す場合は、担当医やトレーナーと十分に相談しながら、無理のない計画を立てましょう。 ヘルニアからランニングを再開するまでの流れ ヘルニアからランニングを安全に再開するには、以下のように症状の回復に合わせた段階的なステップを踏むことが大切です。 ステップ 時期の目安 取り組む内容 注意事項 ① 安静・治療期 急性期(発症直後〜数週間) 安静を保ち、医師の指示のもと薬物療法・牽引などで症状を緩和 運動は原則控える。日常動作も無理をしない ② ウォーキング開始 症状が落ち着いた慢性期 平地での短時間ウォーキングから開始 痛み・しびれが出ないことを確認しながら徐々に距離を延ばす ③ ジョギングへ移行 ウォーキングで問題がない段階 短時間・低強度のジョギングを開始 違和感や痛みがあれば直ちに中止する ④ ランニングへ移行 ジョギングで問題がない段階 徐々にペース・距離を調整しながら負荷を上げる 正しいフォーム・シューズ選びを意識する ⑤ 競技復帰の検討 医師・トレーナーの許可後 状態に応じて競技復帰を検討 長距離種目は慎重に判断する 各ステップは焦らず、自身の身体の状態を確認しながら進めることが、安全かつスムーズな回復につながります。 運動中に少しでも違和感や痛みを感じた場合は直ちに中止して安静にし、症状が落ち着いてから再度段階を踏み直しましょう。 ヘルニアを改善してランニング再開を目指すなら再生医療も選択肢の一つ 腰椎椎間板ヘルニアの治療は、まず保存療法(安静、薬物療法、理学療法、コルセットなど)が中心となります。 多くのケースでは、保存療法を続けることで症状の改善が期待できるとされています。 ただし、保存療法を十分に行っても症状が改善しない場合や、日常生活に支障が出るほどの強い神経症状がある場合には、手術(椎間板切除術など)が検討されることもあります。 しかし、「手術は避けたい」「術後も痛みやしびれが続いている」「できるだけ早くランニングに復帰したい」という方には、新たな治療の選択肢として再生医療があります。 再生医療とは、患者自身の幹細胞やPRP(多血小板血漿)を用いて、損傷した椎間板・神経組織の修復・再生を促すアプローチです。 手術不要・入院不要で身体への負担が少なく、痛みの根本的な改善とスポーツ復帰が期待できます。 実際の治療内容については、以下の動画でも解説しています。あわせて参考にしてください。 https://youtu.be/iHqwMDfKID8?si=FotHgAYUwtHbzk2e 再生医療について詳しく知りたい方や実際の症例については、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ ヘルニアによるランニングに関するよくある質問と回答 ヘルニアによるランニングに関するよくある質問と回答は、以下のとおりです。 椎間板ヘルニアで行ってはいけない運動は? 頚椎椎間板ヘルニアでジョギングはできる? それぞれの質問について、以下で詳しくお答えします。 椎間板ヘルニアで行ってはいけない運動は? 椎間板ヘルニアがある場合、以下のように椎間板に強い圧力をかける運動は避けましょう。 勢いをつけた腹筋運動(上体起こし) 腰を大きく反らせるストレッチや運動 高負荷の筋力トレーニング(スクワット・デッドリフトなど) これらは椎間板に強い圧力がかかりやすく、症状の悪化を招くリスクがあります。 また運動だけでなく、中腰での長時間作業や体をひねりながら重い物を持ち上げるといった日常動作も腰への負担が大きく、症状悪化の原因となるため注意が必要です。 頚椎椎間板ヘルニアでジョギングはできる? 頚椎(首)の椎間板ヘルニアの場合も、症状が強く出ている間はジョギングを含む衝撃のある運動を控えることが基本です。 ランニングやジョギングの着地時の衝撃は、足から脊椎全体を通じて首にも伝わります。 また、走る際にうつむきがちな姿勢になったり、スマートフォンを見ながら走ったりすることで首への負担が増大し、頚椎ヘルニアの症状を悪化させる可能性があります。 首に強い痛みやしびれ、手指のしびれがみられる間は激しい運動は控え、症状が落ち着いてから医師の指示に従い、段階的に運動再開を検討しましょう。
2026.03.31 -
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関節の痛み・腫れ・こわばりといった症状は、関節リウマチ以外にも変形性関節症・痛風・乾癬性関節炎など、さまざまな疾患で現れます。 疾患ごとに原因や病態が異なるため、自己判断で放置せず、症状が続く場合には速やかに専門医を受診することが重要です。 本記事では、リウマチではない関節痛の主な原因・疾患と、関節リウマチとの見分け方について解説します。 また関節の痛みが長く続いており、従来の保存療法や薬物療法でなかなか改善が見られない場合、再生医療も選択肢の一つとなります。 関節に対する \再生医療という新しい選択肢/ 再生医療とは、患者様自身の細胞や血液成分を活用して、傷ついた関節の組織修復・再生を促す治療法です。 手術不要・入院不要で身体への負担が少なく、変形性関節症をはじめとする関節の痛みに悩む方の選択肢となります。 再生医療の内容については、以下の動画でも詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。 https://youtu.be/NeS1bk2i5Gs?si=UtESv4q2SyAdqzUw 再生医療や実際の症例について詳しく知りたい方は、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 リウマチではない関節痛で考えられる主な原因・疾患一覧 リウマチではない関節痛で考えられる主な原因・疾患一覧は、以下のとおりです。 変形性関節症 痛風・偽痛風 乾癬性関節炎 更年期の関節痛 腱鞘炎 リウマチ性多発筋痛症 それぞれの疾患の特徴と症状について、以下で詳しく解説します。 変形性関節症 変形性関節症は関節軟骨の変性や摩耗を主な原因として発症する疾患で、以下のような特徴があります。 項目 特徴 好発部位 膝関節・股関節・手指(第1関節・第2関節)など 主な症状 関節の疼痛・腫脹・引っ掛かり感・可動域制限 痛みのパターン 荷重時や動作時に悪化しやすい 好発年齢・性別 中高年に多く、女性に多い傾向がある 出典:日本整形外科学会「変形性関節症」 加齢や関節への繰り返しの負荷(機械的刺激)により、関節表面を覆う軟骨が徐々にすり減り、それに伴って滑膜の炎症が生じることで症状が進行していきます。 また、関節リウマチとは異なり、左右対称に複数の関節が侵されることは少なく、特定の関節に限局して症状が出る点が特徴です。 変形性関節症は進行すると関節の変形が進み、日常生活動作(ADL)に支障をきたすことがあります。 症状が軽いうちから適切な治療を行うことが大切ですが、保存療法や手術療法で改善が得られない場合には、再生医療という選択肢もあります。 再生医療は患者様ご自身の脂肪から幹細胞を採取・培養し、患部へ投与することで、炎症の抑制や損傷組織の修復を促すことを目指す治療法です。 https://youtu.be/isSkwxfHrbI?si=gZJMBfHsiHFDlSUz 保存療法や手術療法以外の選択肢について知りたい方は、当院(リペアセルクリニック)までお気軽にご相談ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 痛風・偽痛風 関節の痛みや腫れを引き起こす疾患は関節リウマチだけでなく、以下のように急激な関節炎を起こす痛風や偽痛風も挙げられます。 それぞれの違いは以下のとおりです。 項目 痛風 偽痛風 原因物質 尿酸塩結晶 ピロリン酸カルシウム結晶 好発部位 足の親指のつけ根・足首・膝など 膝関節など大関節 好発年齢・性別 中年以降の男性に多い 高齢者に多い 主な症状 突然の激しい関節の腫れ・発赤・疼痛 急激な関節の腫れ・熱感・激痛 出典:日本リウマチ学会「偽痛風」、日本整形外科学会「痛風」 痛風は血液中の尿酸値が上昇することで関節内に尿酸塩(ナトリウム尿酸塩)の結晶が蓄積し、それを白血球が処理する際に急激な関節炎(痛風発作)を引き起こす疾患です。 足の親指のつけ根などが突然赤く腫れ上がり、激しい痛みが走るのが特徴で、中年以降の男性に多く見られます。 一方、偽痛風はピロリン酸カルシウム結晶が軟骨などに沈着することで関節炎を引き起こす疾患で、高齢者に多く、膝関節などの大関節に急激な痛みや腫れ、熱感が生じるのが特徴です。 痛風・偽痛風は、発作を繰り返すことで関節へのダメージが蓄積する可能性があるため、痛みが落ち着いた後も原因に応じた継続的な管理や治療を行うことが大切です。 乾癬性関節炎 乾癬性関節炎は皮膚疾患である「乾癬(かんせん)」に合併して、関節・腱付着部・指に炎症が生じる疾患で、関節リウマチと症状が似ているため鑑別が必要とされています。 乾癬は皮膚に赤みや鱗屑(りんせつ:フケのようなもの)が現れる慢性の炎症性皮膚疾患であり、この乾癬を有する方の一部に関節炎が発症します。 乾癬性関節炎の特徴としては、主に以下のとおりです。 項目 特徴 好発部位 手足の指の第1関節(DIP関節)・腱付着部・脊椎など 主な症状 左右非対称の関節炎・ソーセージ状の指の腫れ・爪の変形・皮膚の乾癬症状 痛みのパターン 左右非対称に痛む・第1関節に症状が出やすい 関節リウマチとの違い 皮膚・爪の症状を伴う・RF(リウマトイド因子)は陰性のことが多い 受診科目 リウマチ科・膠原病内科・皮膚科 乾癬性関節炎では、皮膚症状と関節症状の両方を総合的に評価することが大切です。 そのため、皮膚科とリウマチ科・膠原病内科が連携して診療を行うケースも少なくありません。 更年期の関節痛 更年期の関節痛は閉経前後の女性に多くみられ、手のこわばりや全身の関節痛などの症状が現れることがあり、関節リウマチと鑑別が必要となる場合があります。 主な特徴は以下のとおりです。 項目 特徴 好発年齢・性別 閉経前後(45〜55歳前後)の女性に多い 主な症状 手指のこわばり・全身の関節の痛み・倦怠感など 関連要因 女性ホルモン(エストロゲン)の低下との関連が示唆されている 伴いやすい症状 ほてり・発汗・不眠・気分の変動など更年期症状 更年期の女性では、「関節の痛み」や「手のこわばり」といった症状は比較的よくみられます。 その原因として女性ホルモン(エストロゲン)の低下との関連が指摘されていますが、必ずしも直接的な因果関係が明確とはいえず、他の疾患が関与している可能性もあるため注意が必要です。 更年期の関節痛が疑われる場合は、まず婦人科や更年期外来を受診し、必要に応じてリウマチ科などの専門医に相談しましょう。 腱鞘炎 腱鞘炎は手や指の使いすぎなどによって腱(けん)と腱鞘(けんしょう)の間に炎症が生じる状態で、関節リウマチと症状が似ているため鑑別が必要なことがあります。 腱と腱鞘が繰り返しこすれることで炎症が起こり、痛みや腫れ、動かしにくさといった症状が現れます。 代表的な腱鞘炎には、以下のようなものがあります。 種類 好発部位 主な症状 ドケルバン病 (狭窄性腱鞘炎) 親指のつけ根〜手首 手首・親指のつけ根の痛み・腫れ・把持(はじ)動作で増悪 ばね指 (弾発指) 手指の腱鞘(指の付け根付近) 指の曲げ伸ばし時の引っかかり・痛み・こわばり 腱鞘炎は安静・アイシング・テーピングなどで症状が和らぐケースもありますが、症状が長引く場合や再発を繰り返す場合は、整形外科を受診しましょう。 リウマチ性多発筋痛症 リウマチ性多発筋痛症(PMR:Polymyalgia Rheumatica)は、50歳以上の中高年・高齢者に多く発症し、「朝の肩のこわばり」など関節リウマチと似た症状を呈するため鑑別が必要な炎症性疾患です。 特に、手指などの小関節ではなく、肩や腰といった大きな関節周辺に症状が現れやすく、関節の腫れが目立たない点が関節リウマチとの主な違いです。 主な特徴は以下のとおりです。 項目 特徴 好発年齢・性別 50歳以上の中高年・高齢者(特に女性に多い傾向) 好発部位 頸部・両肩・腰臀部・大腿など体幹近くの大関節周辺 主な症状 筋肉痛・こわばり(特に朝)・倦怠感・発熱・体重減少 関節リウマチとの違い 手指などの小関節の腫脹は少ない・RF(リウマトイド因子)は陰性のことが多い 出典:リウマチ情報センター「リウマチ性多発筋痛症」、日本リウマチ学会「リウマチ性多発筋痛症(PMR)」 リウマチ性多発筋痛症が疑われる場合は、血液検査(炎症マーカーの確認など)を含む専門的な診察が必要なため、リウマチ科・膠原病内科へ受診しましょう。 リウマチと間違えやすい疾患の見分け方 関節の痛みや腫れは、関節リウマチ以外の疾患でもみられることがあり、正確に判断することが大切です。 以下では、関節リウマチと間違えやすい代表的な疾患との違いをまとめました。 疾患名 好発部位 腫れの特徴 痛みのパターン その他の特徴 関節リウマチ 手指のMCP・PIP関節(第2・第3関節)など左右対称に複数の関節 左右対称の腫れ 朝のこわばり(1時間以上)、安静時も痛む 倦怠感・微熱などの全身症状、RF(リウマトイド因子)陽性のことが多い 変形性関節症 膝・股関節・手指DIP関節(第1関節)など 局所的な腫れ 荷重時・動作時に増悪 全身症状は少なく、加齢とともに進行しやすい 痛風 足の親指のつけ根・足首・膝など 発赤・熱感を伴う強い腫れ 突然の激痛(発作)、数日〜数週で軽快することが多い 尿酸値が高く、中年以降の男性に多い 偽痛風 膝関節などの大関節 急激な腫れ・熱感 突然の激痛 高齢者に多く、X線で石灰化が確認されることがある 乾癬性関節炎 手足の指のDIP関節(第1関節)など 指全体のソーセージ状の腫れ 左右非対称に痛む 皮膚の乾癬症状、爪の変形を伴うことが多い リウマチ性多発筋痛症 肩・頸部・腰臀部など体幹近くの大関節周辺 腫れは目立たないことが多い 朝のこわばり、筋肉痛 50歳以上に多く、RF陰性が多い、倦怠感や発熱を伴うことがある 更年期の関節痛 手指・全身の関節 腫れは少ないことが多い 手のこわばり、全身の関節痛 閉経前後の女性に多く、ほてり・発汗などの更年期症状を伴う 関節リウマチの主な特徴としては、左右対称に複数の関節が腫れて痛むこと、1時間以上続く朝のこわばり、倦怠感や微熱などの全身症状を伴うことが挙げられます。 ただし、上記の内容はあくまで目安であり、症状のみで疾患を特定することは難しいです。 正確な診断には、血液検査(リウマトイド因子・抗CCP抗体・炎症マーカーなど)や、X線・MRIなどの画像検査を含めた専門的な検査が必要です。 関節の痛みや腫れが続く場合は自己判断せず、整形外科やリウマチ科、膠原病内科などの医療機関を早めに受診しましょう。 リウマチではない関節痛の原因を正しく把握して、適切な受診・治療につなげよう! 関節の痛みや腫れを引き起こす疾患は、関節リウマチ以外にも以下のように多岐にわたります。 変形性関節症 痛風・偽痛風 乾癬性関節炎 更年期の関節痛 腱鞘炎 リウマチ性多発筋痛症 これらの疾患は、症状が似ていても根本的な原因や病態はそれぞれ異なり、選択すべき治療法も異なります。 自己判断で放置せず、関節の違和感や痛みが続く場合は速やかに整形外科・リウマチ科・膠原病内科などの専門医を受診し、正しい診断を受けることが大切です。 また、変形性関節症などで関節へのダメージが蓄積している場合や、従来の保存療法・薬物療法で改善が見られない場合には、再生医療も選択肢の一つとなります。 再生医療とは、患者様ご自身の細胞や血液由来成分を用いて、炎症の抑制や損傷組織の修復を促す治療法です。 関節の痛みや違和感でお悩みの方、現在の治療で十分な改善が得られていない方は、再生医療という選択肢も含めて、ぜひ一度当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2026.03.31







