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半月板損傷が再発する原因は?再発を防止するために必要なケアについて解説

公開日: 2020.06.03
更新日: 2025.02.07

半月板損傷を経験した方の中には、「また同じ箇所を痛めてしまうのでは?」という不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。

特にスポーツや膝に負担のかかる動作をする方にとって、再発のリスクは無視できない問題です。

この記事では、半月板の損傷が再発する原因や予防法、治療法について解説します。

また、手術が不要な治療法である再生医療についても紹介しているので参考にしてみてください。

半月板損傷とは?

半月板損傷とは、膝に無理なひねりの負担が加わることで半月板が傷ついたり亀裂が入ったりする疾患です。

半月板は膝の組織の一部でCの形になっていて外側と内側の2か所にあり、クッションのような役割を果たしています。

症状としては、膝に痛みや膝が引っかかるような違和感を感じます。

初期段階では、膝の違和感が続く程度ですが、重症化した場合は以下のような症状が見らられます。

半月板損傷が重症化した場合

  • 膝に水がたまる
  • 急に膝が動かなくなるロッキング現象がおこる
  • 歩けないほどの強い痛み
  • 変形性膝関節症を発症する可能性がある

半月板は一度損傷すると自然治癒が難しい組織なので、膝に痛みや違和感がある方は医療機関の受診を検討しましょう。

半月板損傷が再発する原因

半月板損傷は一度治療を受けても、適切なケアが行われない場合に再発する可能性があります。

半月板損傷が再発する原因を以下にまとめました。

半月板損傷が再発する原因

  • 不十分なリハビリ経過でのスポーツ再開
  • 膝に過度な負荷がかかる
  • 膝周辺の筋力・柔軟性不足
  • 加齢

半月板損傷の手術を受けたあとはリハビリを慎重に行い、筋力や柔軟性のアップを目指しましょう。

また、スポーツをしていない方でも、40歳を超えると「膝を捻った」など少しの変化で半月板が傷つく可能性があるので注意が必要です。

半月板損傷の再発を防止するためには?

半月板損傷は治療をしても、無理をしたりケアを怠ったりすると再発するリスクがあります。

特にスポーツや日常生活で膝に負担がかかる方は、再発防止のための対策をしっかり行うことが重要です。

以下に、半月板損傷の再発を未然に防ぐ方法をご紹介します。

半月板損傷の再発防止に向けた対策

一つずつみていきましょう。

スポーツの再開時期に注意する

半月板損傷の再発を防止するには、スポーツの再開時期に注意しましょう。

半月板損傷の手術後は1~2週間の入院や長期的なリハビリが必要です。

受けた手術や症状の重さによってリハビリ期間は異なります。主な目安を下記にまとめました。

手術方法 外来によるリハビリ 松葉杖 軽いジョギング スポーツの復帰
切除術

2~3カ月

使用しない場合が多い 術後2週間 術後1ヶ月
縫合術 3~6カ月 術後2週間~2カ月

術後6週間~3カ月

術後10週間~5カ月

リハビリを十分に終える前にスポーツを再開してしまうと、半月板損傷が再発するリスクが高まります。

特に、膝周りの筋力が回復していない場合や、関節の安定性が十分でない状態では、再び損傷を引き起こしやすくなります。

また、筋力トレーニングや膝に負担のかからない正しい姿勢を身につけましょう。

日常的にケアを施す

半月板損傷の再発防止には、日常的に膝をケアしましょう。

半月板損傷の再発防止が見込める日常的なケア

  • サポーター:痛みの軽減や保温、ロッキング現象を予防する効果が期待できる
  • アイシング:触ると熱があったり腫れたりしている場合は保冷剤や氷のうなどで冷やす
  • テーピング:膝の関節を制限するように貼ると、膝が安定しやすい

サポーターやテーピングにはさまざまなタイプがあります。

使用する際は、医師に相談して使い方を確認しましょう。

半月板損傷の治療法

半月板損傷の治療法は、損傷の程度や症状の進行状況によって異なります。

ここでは、一般的に行われる治療法を3つご紹介します。

半月板損傷の治療法

順番にみていきましょう。

保存療法

半月板損傷が軽度な場合や加齢が原因で損傷した際は、保存療法で様子を見るケースがあります。

具体的な治療方法は以下の通りです。

主な保存療法

  • 薬物療法:炎症を抑える外用薬や内服薬、膝の痛みが緩和する効果のあるヒアルロン酸注射
  • 装具療法:サポーターやインソールの着用
  • 運動療法:太ももの前面の筋肉の強化

長い目で治療に取り組む必要がありますが、手術をしないで半月板を温存できます。

しかし、保存療法は対症療法のため、半月板損傷の根本的な治療にならない点は注意が必要です。

手術療法

スポーツが原因による半月板の損傷や、症状が重度の方の治療には手術療法が検討されます。

手術には損傷した半月板を縫い合わせる縫合術と、断裂した部分を取り除く切除術の2種類があります。

どちらも関節鏡と呼ばれる小型のカメラを用いるので手術による傷は小さくて済みます。

一方で、下記のようなデメリットが考えられるのも事実です。

半月板損傷の手術のデメリット

  • 入院や、数カ月にわたるリハビリが必要
  • 手術をしても再発する可能性がある
  • 軟骨のすり減りや膝関節の変形が進行するリスク

手術を受ける際は、慎重に検討しましょう。

再生医療

再生医療は、半月板損傷の再発予防に期待できる治療法です。

再生医療とは患者さまの脂肪から採取および培養した幹細胞を膝関節に注射します。

幹細胞は、損傷した半月板を修復する効果が期待できます。

効果には個人差がありますが、当院で60代の女性が幹細胞治療を受けたところ、治療前の痛みが10段階中10であったのが半年後に0.5まで減少しました。

入院や手術が不要なので、長期的なリハビリや半月板損傷の再発に不安を覚える方は検討してみましょう。

[半⽉板]

【まとめ】半月板損傷の再発には十分なケアや再発防止策が有効

半月板損傷の再発を防ぐには、膝に負担がかかりすぎないようにして、スポーツを再開するタイミングに注意しましょう。

サポーターやテーピングなどを用いて日常的に膝をケアするのも有効です。

また、再発予防に効果のある治療として再生医療が挙げられます。

リハビリ期間を短くしたい方や、半月板損傷の再発が心配な方は、当院までお気軽にご相談ください。

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監修者

坂本 貞範

Sadanori Sakamoto

医療法人美喜有会 理事長

「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。

略歴

1997年3月関西医科大学 医学部卒

1997年4月医師免許取得

1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務

1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務

1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務

1999年2月国立大阪南病院 勤務

2000年3月野上病院 勤務

2003年3月大野記念病院 勤務

2005年5月さかもとクリニック 開設

2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任

2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設

2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設

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