LINEポップアップ
トピックスtopics
  • HOME
  • トピックス
  • 半月板損傷で手術をするデメリットとは?手術を回避できる治療法も解説

半月板損傷で手術をするデメリットとは?手術を回避できる治療法も解説

公開日: 2020.02.29
更新日: 2025.02.03

半月板損傷の代表的な治療は手術です。手術と聞くと「なんだか怖いイメージがある」「リスクがないか心配」などのお悩みの声をよくいただきます。

そこで本記事では、半月板損傷の手術の内容やデメリットをはじめ、手術なしで実施できる治療法について紹介します。

感染症のリスクや知覚神経へのダメージ、仕事復帰までの期間が長くなるといった半月板損傷の手術におけるデメリットを詳細に解説しているので、手術を検討している方はぜひ最後までご覧ください。

半月板損傷とは

半月板とは膝関節にある軟骨で、C型をした板状のものです。膝の内側と外側に1つずつあり、関節のクッション性を高める役割を担っています。

そんな半月板ですが、ジャンプやターンなどの動きや急激な衝撃で損傷する場合があります。それが半月板損傷です。半月板損傷を起こすと、歩行時の痛み・膝の引っかかり感・腫れ・曲げ伸ばしのしにくさといった症状が出現します。

半月板損傷の治療は手術以外にもあり、保存療法とリハビリで様子を見ることがあります。しかし、症状がひどくなったり、断裂した半月板の一部が繰り返し関節に挟み込まれる場合には手術が検討されます。

半月板損傷における手術のデメリット

半月板損傷の手術は、膝の関節に2~3カ所切れ込みを入れ、カメラで半月板の状態を確認しながら行います。損傷が小さい場合は縫合し、縫い合わせられない場合は切除します。

傷が小さくて済むので体への負担が比較的少ない点が特徴です。しかし、体の一部を切るわけですから、リスクがない訳ではありません。

つまり、手術のデメリットも気になるところです。

半月板損傷における手術のデメリット
  • 感染症にかかるリスクが上がる
  • 知覚神経を傷つける可能性がある
  • 仕事復帰までの期間が長くなる

感染症にかかるリスクが上がる

リスクの頻度としては高くありませんが、傷口に細菌が入り感染するリスクがあります。

感染すると膝が腫れたり、熱が出たりします。感染の治療をあわせて行うことになるため、術後のリハビリが遅くなる点が懸念されます。

感染症のデメリットまとめ
  • 感染症による症状が出る(膝の腫れ・熱)
  • 術後のリハビリが遅くなる

知覚神経を傷つける可能性がある

手術のときに皮膚の表面にある知覚神経を傷つけてしまうリスクがあります。その結果、術後に皮膚の知覚が鈍くなる恐れがあるのです。

関節の動きが悪くなったり、痛みが続いたりする訳ではありませんが、熱いものや鋭利なものに触れても気付きにくくなるため、やけどやケガを負うリスクが向上します。したがって、知覚神経の負傷は手術において考慮しておきたい重要なデメリットの1つです。

知覚神経を傷つける可能性があるデメリットまとめ
  • 皮膚の知覚が鈍くなる恐れがある
  • 間接的にケガのリスクが向上する

仕事復帰までの期間が長くなる

半月板損傷の手術にかかる時間はそれほど長くありませんが、術後のリハビリ期間は長期にわたります。

断裂した半月板を縫い合わせたからといって、すぐにもとのように動けるわけではないことを理解しなければいけません。手術後、すぐに膝に負荷をかけると再断裂を引き起こすリスクが高まります。

もとの日常生活に戻るまでには数カ月、さらに仕事やスポーツに復帰するまでには6カ月程度の期間がかかることを想定しておきましょう。早期に仕事・スポーツへの復帰を目指す方にとっては大きなデメリットといえるでしょう。

仕事復帰までの期間が長くなるデメリットまとめ
  • 手術後のリハビリ期間が長期にわたる
  • 仕事やスポーツへの復帰に時間を要する

半月板損傷の手術に関するよくある質問

半月板損傷の手術に関するよくある質問をまとめました。不明な点を明らかにして、慎重に手術の検討をしましょう。

半月板損傷で手術した場合の入院期間はどのくらいですか?

半月板損傷で手術した場合、一般的な病院では3〜10日が目安です。
入院例を以下にまとめました。

  • 1日目:入院
  • 2日目:手術
  • 3日目以降:松葉杖にて歩行の練習。問題なければ退院

術後の膝の状態や松葉杖での歩行の習得状況によって、入院が延長する場合があります。

半月板損傷の手術費用はどのくらいかかりますか?

半月板損傷の手術費用は5〜20万円程度と幅広く、入院期間と負担率によって変動します。

たとえば、70歳以上で3割負担の方が9日間入院すると約9万円の費用が必要です。上記の費用はあくまでも目安となります。詳しい費用を確認したい方は、手術を受ける予定の医療機関に直接問い合わせてみましょう。

手術をせずに半月板損傷を治す方法はありますか?

半月板損傷を再生医療で治す方法があります。

再生医療では、自身の細胞から採取して培養した幹細胞を膝に注射します。その幹細胞が損傷した半月板を修復してくれるのです。また、幹細胞が膝の炎症を抑えて痛みを軽減させてくれます。

自分自身の細胞を使用するため、アレルギーなどの反応が少ない点、手術を避けられる点で身体への負担を抑えた治療法と言えます。また、手術よりも治療期間が短くなるメリットがあります。

膝の痛みは⼿術しなくても治療できる時代です。

半月板損傷手術のデメリットを回避できる再生医療を検討しよう

半月板損傷の手術には、感染のリスクをはじめとするさまざまなデメリットがあります。

対して、近年では手術に代わる治療として再生医療が注目されています。副作用が少なく治療期間を短縮できる再生医療なら、早期に仕事やスポーツに復帰できる可能性が高くなります。

半月板損傷で悩んでいる方や、半月板損傷の手術におけるデメリットが気になる方は、再生医療による治療を検討してみてはいかがでしょうか。

監修者

坂本 貞範

Sadanori Sakamoto

医療法人美喜有会 理事長

「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。

略歴

1997年3月関西医科大学 医学部卒

1997年4月医師免許取得

1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務

1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務

1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務

1999年2月国立大阪南病院 勤務

2000年3月野上病院 勤務

2003年3月大野記念病院 勤務

2005年5月さかもとクリニック 開設

2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任

2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設

2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設

再生医療のリペアセルクリニックTOPトップ