脳梗塞の後遺症・言語障害の種類と言語聴覚士の役割
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脳梗塞の後遺症・言語障害の種類と言語聴覚士の役割
脳梗塞による後遺症はいろいろありますが、言語障害もそのうちの一つです。脳梗塞の後遺症で言語障害となり、リハビリをおこなっていくことになった場合、気になるのが「リハビリをおこなっていけば治るのか」ということだと思います。
今回は、脳梗塞による言語障害の種類やリハビリをすれば必ず治るのかについて、また、言語障害のリハビリをおこなう言語聴覚士についても紹介します。
脳梗塞の後遺症による言語障害は治る?
脳梗塞の後遺症による言語障害が治るかどうかは人によって異なります。
周囲の人が言語障害だと気付かないくらい改善する人や、本人は思うように話せないと感じてはいるものの周囲は問題なく話せていると思うくらい改善する人もいます。
しかし、長い期間きちんとリハビリをおこなっていても言語障害がほとんど改善されない人もいます。
脳梗塞の後遺症による言語障害の種類
脳梗塞の後遺症による言語障害が治るかどうかは言語障害の種類によっても異なってきます。
脳梗塞による言語障害の種類には「失語症」と「構音障害」があります。
失語症脳梗塞によって脳の言語中枢が損傷を受けてしまったことが原因で、読む、書く、話す、聞くといった言語機能に障害が生じます。 構音障害脳梗塞による麻痺や運動の調節障害によって話す際に必要な口や舌、声帯などを上手く動かすことができずに、上手く話せなくなります。 |
言語聴覚士の役割について
脳梗塞の後遺症による言語障害が治るかどうかに大きく関わっているのが、言語障害のリハビリをおこなう言語聴覚士です。
言語聴覚士は、検査や会話をおこなって言語障害の重度を判断したり、リハビリをおこなうことによって言語能力を改善させたりというのが主な役割です。
また、コミュニケーションの手段には言葉を話すだけではなく、ジェスチャー、絵、文字、写真などいろいろな方法があるので、言葉以外の手段で上手にコミュニケーションをとる方法を本人や周囲の人に提案するのも言語聴覚士の役割です。
さらに、言語障害による悩みや問題を一緒に考えて解決を目指すといった心理面や社会面のサポートをおこなっていくという役割もあります。
まとめ・脳梗塞の後遺症・言語障害の種類と言語聴覚士の役割
脳梗塞の後遺症による言語障害は治るのかについて紹介しました。
リハビリによって言語障害が改善する人もいれば、長いリハビリに励んでも思うように改善されないなど、個人差があります。
現在では、再生医療によってリハビリの効果を高めるという手段もあります。脳梗塞による言語障害で悩んでいる、リハビリの効果を高めたい、うまく話せるようになりたいという人は、再生医療も検討してみてはいかがでしょうか。
この記事がご参考になれば幸いです。
監修:リペアセルクリニック大阪
再生医療は、脳梗塞の言語障害に対する新たな治療法として注目を浴びています