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脳梗塞のリハビリ期間はどのくらい?急性期・回復期・生活期について医師が解説

公開日: 2021.08.06
更新日: 2025.06.02

脳梗塞には3つの期間があり、それぞれリハビリの内容が異なります。また、重症度や年代によってリハビリ期間が違うケースがあります。

脳梗塞が重症の場合は、リハビリにもがかかる可能性も高いです。

本記事では、急性期・回復期・生活期のリハビリ期間や、年代によるリハビリ期間の違いを解説します。

脳梗塞のリハビリに関するよくある質問も取り上げているので、ご自身の疑問を解決できるよう参考にしてください。

また、当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、脳梗塞の治療や後遺症治療として注目されている再生医療に関する内容を公開しています。

リハビリ効果を向上させることも期待できる治療法なので、ぜひご覧ください。

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脳梗塞のリハビリ期間|急性期・回復期・生活期のプログラム

脳梗塞のリハビリ期間は、発症から2~3週間の急性期、3~6ヶ月程度の回復期、それ以降の生活期に分けられます。

それぞれのリハビリは内容や動かす部位が異なります。

急性期、回復期、生活期のリハビリ期間や内容について詳しく解説します。

急性期のリハビリ

急性期のリハビリは、脳梗塞発症から2~3週間の間に行われます。急性期は、身体機能低下の予防や、言語障害、高次機能障害に対する機能回復を目的にリハビリを行います。

急性期のリハビリの内容

  • ベッドの上で座る
  • 自分で手足を動かす
  • 関節の可動域を広げる

ベッドの上で寝たままだと関節の可動域が狭くなる恐れがあるため、少しずつ関節を動かしていきます。

また、症状に応じて、嚥下訓練が行われるケースもあります。

回復期のリハビリ

脳梗塞発症後、3~6ヶ月は回復期と呼ばれます。回復期は、脳梗塞からの回復に重要な期間で日常生活に戻れるようにリハビリを行います。

回復期のリハビリ内容

  • 歩行訓練
  • 工作などの高度な訓練
  • 食事、着替え、トイレなどの日常生活動作の訓練
  • 言語障害がある場合は発声や会話の訓練

発症から半年以内は脳の機能の改善が期待できる重要な期間です。半年以内に集中的にリハビリを行うと、大きな効果が期待できます。

生活期のリハビリ

生活期とは、発症から3~6ヶ月の期間を指します。生活期のリハビリは、社会復帰を目的とした訓練が行われます。また、生活期の訓練はQOL(生活の質)を向上させる目的もあります。

生活期のリハビリ

  • 学業や仕事に復帰できるような専門的な訓練
  • 筋力・体力向上のための運動療法
  • カウンセリング

生活期は、言語聴覚士や理学療法士の指導を受けながらリハビリを行います。

脳梗塞のリハビリにおける入院期間【年代別・重症度別】

脳梗塞のリハビリにおける入院期間を、年代・重症度別に解説します。

ご自身の重症度や年代から、おおよその入院期間がわかります。

年代別の入院期間

年代別の入院期間は、以下の通りです。

  急性期 回復期
20代~30代 約1~2週間 1~2か月
50代~60代 2~3週間 2~3ヶ月
70代以上 3~4週間 3~6ヶ月

20代~40代は体力がある年代のため、比較的早期に状態が安定する可能性が高いです。

中年期に入ると、糖尿病などのリスクが上がるため治療が長引くと同時に入院期間が長くなるケースがあります。

さらに、高齢になるほど回復が遅くなる傾向にあります。

重症度別の入院期間

重症度別の入院期間は、以下の通りです。

  急性期 回復期
軽度 1週間程度 1か月程度
中等度 2~3週間程度 2~3ヶ月
重度 3週間以上 6ヶ月以上

脳の機能が大きく低下していない軽度な場合、急性期は1週間程度、回復期は1ヶ月程度で退院できるケースが多いです。

症状が重くなるほど回復が遅くなる傾向にあるため、退院した後も在宅でのリハビリが必要な場合もあります。

脳梗塞のリハビリ期間を短くしたい方には再生医療の選択肢

脳梗塞のリハビリ期間を短くしたい方は、再生医療による治療の選択肢もあります。

再生医療は患者さまの幹細胞を利用して治療するため、拒否反応などのリスクが低い治療法です。

脳梗塞に対する再生医療は、後遺症の改善やリハビリ効果を高めるほか、再発予防も期待できます。再生医療とリハビリを併用すると、よりリハビリ効果が高まります。

再生医療は注射による治療のため、入院する必要がないというメリットもあります。

リハビリの効果が見られない方や、少しでも早く社会復帰したい方は再生医療をご検討ください。

脳梗塞のリハビリ期間についてよくある質問

脳梗塞のリハビリ期間に関する、よくある質問にお答えします。

3つの質問について、詳しく回答します。

脳梗塞のリハビリで退院できる目安は?

軽い場合は1週間程度、重度の場合は6ヶ月以上かかるケースもあります。

年代や重症度によって入院期間が大幅に異なるため、詳しい期間については医師に相談しましょう。

退院後も、デイケアや外来のリハビリが必要になる可能性があります。

脳梗塞のリハビリは180日しか受けられない?

脳梗塞における医療保険の適用範囲内でリハビリが受けられるのは、発症から180日(6ヶ月)までです。また、180日の期限は高次機能障害を伴う場合のみで、高次機能障害がない場合は150日の制限があります。

180日を過ぎた後は、自費でのリハビリや介護保険(65歳以上・要介護認定を受けている方)などの方法でリハビリを続けていくケースがあります。

脳梗塞でリハビリをしないとどうなる?

脳梗塞の治療後にリハビリをしないと、症状の悪化や後遺症の長期化につながります

手足の機能が回復しないうえ、麻痺の悪化や合併症のリスクも高まる可能性が高いです。また、生活動作ができないことで生活の質が大幅に下がるケースも考えられます。

寝たきり状態が続くと、筋力・体力の低下や認知機能低下など、「廃用症候群」と呼ばれる状態になってしまう可能性があります。

脳梗塞のリハビリ期間はご家族の理解とサポートが大切

脳梗塞のリハビリ期間は、患者さま本人がリハビリを頑張るだけでなく、ご家族の理解やサポートも重要です。

しかし、患者さまができないことをすべて代わりにやるのではなく、患者さまご自身が生活しやすいように手助けすることを意識しましょう。

脳梗塞のリハビリは長期にわたるため、乗り越えるためには周囲の方の支えが必要不可欠です。

脳梗塞の後遺症や再発に悩んでいる方は、当院「リペアセルクリニック」にご相談ください。

監修者

圓尾 知之

Tomoyuki Maruo

医師

略歴

2002年3月京都府立医科大学 医学部 医学科 卒業

2002年4月医師免許取得

2002年4月大阪大学医学部附属病院 脳神経外科 勤務

2002年6月関西労災病院 脳神経外科 勤務

2003年6月大阪大学医学部附属病院 脳神経外科 勤務

2003年12月大阪母子医療センター 脳神経外科 勤務

2004年6月大阪労災病院 脳神経外科 勤務

2005年11月大手前病院 脳神経外科 勤務

2007年12月大阪大学医学部附属病院 脳神経外科 勤務

2012年3月大阪大学大学院 医学系研究科 修了(医学博士)

2012年4月大阪大学医学部 脳神経外科 特任助教

2014年4月大手前病院 脳神経外科 部長

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