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脳梗塞の年齢別発症率|男女別の発症リスクも比較して解説【医師監修】
健康の不安を抱えていて、自身が脳梗塞を発症するリスクについて知りたい方は多いのではないでしょうか。
脳梗塞は、年齢が上がるほど発症リスクが高まる傾向にありますが、20代前後の若い世代でも脳梗塞になる可能性があるため、注意が必要です。
本記事では、脳梗塞の年齢別発症率や、高齢女性が発症しやすいと言われている理由などを解説します。
脳梗塞を発症しやすい年齢や要因を把握して、予防に役立てましょう。
また、近年の脳梗塞治療では、従来の治療では難しいといわれていた損傷した脳細胞の改善が期待できる再生医療が注目されています。
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目次
脳梗塞の年齢別発症率|9割が65歳以上
本章では、脳梗塞の年齢別発症率や男女別の発症率について解説します。
それぞれの項目について詳しく見ていきましょう。
脳梗塞発症の年齢分布
脳梗塞における年齢別の発症率は、以下のとおりです。
| 年代 | 人数 | 割合 |
|---|---|---|
| 総数 | 119,100人 | 100% |
| 0~14歳 | 100人 | 約0.08% |
| 15~34歳 | 400人 | 約 0.34% |
| 35~64歳 | 12,100人 | 約 10.16% |
| 65~69歳 | 7,400人 | 約 6.21% |
| 70~74歳 | 14,900人 | 約 12.51% |
| 75歳以上 | 84,200人 | 約 70.68% |
厚生労働省のデータによると、2023年に脳梗塞を発症した約12万人のうち、およそ9割が65歳以上※でした。
※厚生労働省「令和5年(2023)患者調査の概況」
脳梗塞は、どの年齢でも起こる可能性がありますが、とくに高齢の方が発症しやすいといえます。
高齢の方が脳梗塞になりやすい主な原因は、以下のとおりです。
- 高血圧
- 不整脈
- 加齢による血管の柔軟性の低下
- 心臓の機能低下
そのため、早い段階から生活習慣の見直しや定期的な検査を受けるなどして予防を心がけましょう。
以下の記事では、脳梗塞と同様に脳血管の疾患である脳出血の再発や予防についてまとめていますので、詳しく知りたい方はご覧ください。
男女別の年齢別発症率
男女別の脳梗塞を発症した人数と、年齢の中央値※は、以下のとおりです。

※出典:日本脳卒中データバンク「脳卒中レジストリを用いた我が国の脳卒中診療実態の把握」
| 性別 | 脳梗塞を発症した人数 | 脳梗塞を発症した中央値 |
|---|---|---|
| 男性 | 8,401人 | 75歳 |
| 女性 | 6,116人 | 82歳 |
上記のデータからわかるポイントは、下記のとおりです。
- 男女とも、年代と共に脳梗塞を発症するリスクが高まる
- 男性は女性と比較すると脳梗塞を発症した人数が多い
- 女性は男性と比較すると、より高齢で脳梗塞を発症する傾向にある
年代や性別によって脳梗塞のリスクが異なることを把握し、予防につなげましょう。
若年性脳梗塞は20代でも発症する可能性
脳梗塞は高齢者の病気というイメージがありますが、実際には「若年性脳梗塞」として、20代の若い世代でも発症する可能性があります。
若年性脳梗塞とは、45歳未満で発症する脳梗塞を指すことが多く、決して他人事ではありません。
高齢者の脳梗塞が主に動脈硬化や生活習慣病を原因とするのに対し、若年性脳梗塞の主な原因として、以下のようなものが挙げられます。
- 心臓の異常(心原性脳塞栓症):先天的な心臓疾患によってできた血栓が脳に運ばれ、血管を詰まらせる可能性
- 血管の異常:脳や首の血管が裂ける「動脈解離」や、血管の炎症である「血管炎」などが引き金となる可能性
- 血液の病気:血が固まりやすくなる特定の病気によって、血栓ができやすくなっている状態が要因となる可能性
若いから大丈夫と過信せず、発症リスクを知っておくことが、万が一の際に自分の身を守ることにつながります。
また、年齢に関わらず、ろれつが回らない、体の片側に麻痺を感じるなどの前兆が現れた場合は、すぐに医療機関を受診する意識を持ちましょう。
女性が脳梗塞になりやすい理由3つ|高い年齢の方は要注意
女性が脳梗塞になりやすいと言われる理由は、以下のとおりです。
女性特有の閉経や出産などが原因であることがわかっています。
以下で詳しく解説しますのでご覧ください。
ホルモンバランスの変化
閉経に伴うホルモンバランスの変化は、脳梗塞を高齢女性が発症しやすい要因の一つです。
閉経を迎えると、女性ホルモンの1種であるエストロゲンの分泌が減少します。
エストロゲンは女性らしい体を作るだけでなく、血管を保護する役割も担っているため、血管のダメージが蓄積しやすくなり脳梗塞を発症する可能性が高まります。
脳梗塞が心配な方は、エストロゲンと似た作用がある大豆イソフラボンを含む大豆製品を食事に取り入れるのも一つの手です。
閉経後の日本人女性が大豆製品を週5日以上食べると、週に0~2日しか食べない人と比べて脳梗塞になるリスクが約36%低い※という報告があります。
※出典:がん対策研究所予防関連プロジェクト「イソフラボンと脳梗塞・心筋梗塞発症との関連について」
不整脈を発症しやすい
中年期から高齢の女性は、男性と比較して不整脈を発症しやすい傾向にあります。
不整脈は、脈の速さが不規則になる状態を指し、ストレスや更年期による自律神経の乱れなどが主な原因です。
とくに、不整脈の一種であり心臓の上部の部屋が細かく震える心房細動は脳梗塞と密接な関係があります。
心房細動がある人は、ない人と比べて脳梗塞のリスクが約5倍高い※というデータもあります。
※出典:PubMed
心房細動は心臓の動きが不規則になるため、心房内の血液がよどんで血の塊ができやすくなります。
血の塊が脳に流れて血管に詰まると、脳梗塞を引き起こす可能性が高まります。
そのため、動悸や脈の乱れを感じたら、脳梗塞を防ぐためにも早めに医療機関を受診しましょう。
妊娠高血圧症候群
妊娠高血圧症候群は妊娠中に血圧が高くなる疾患で、重症化すると合併症で脳梗塞を発症するケースがあります。
妊娠高血圧症候群になった場合、産後10年から15年で脳梗塞を含む脳卒中を発症するリスクが約2倍※に上がるので注意が必要です。
※出典:PubMed
一般的に、妊娠高血圧症候群は分娩後に少しずつ改善されますが、血管へのダメージは残っています。
そのため、産後も生活習慣の見直しや血圧の記録などで体調を管理すると、脳梗塞の予防につながります。
脳梗塞の初期症状が出た場合は早期に医療機関を受診しよう
脳梗塞の症状が出た場合、早急に救急病院や脳神経外科などの医療機関を受診しましょう。
代表的な脳梗塞の初期症状は、以下の6つです。
| 初期症状 | 主な例 |
|---|---|
| 顔のしびれや顔のゆがみ | コップで水を飲もうとしたらこぼしてしまう |
| ろれつが回らない | 「ぱ」「た」「か」などが発音しづらい |
| 感覚が鈍感になる | 熱い・冷たいがわからない、お風呂の温度をあまり感じない |
| 手足の力が入りにくい | 箸が持ちにくい、両手を前に出すと片方の手が落ちてしまう |
| めまいや吐き気 | 小脳に脳梗塞が起きている可能性がある |
| 目のかすみやぼやけ | 両目の視野が欠けたりぼやけたりする |
脳梗塞を早期に治療できれば、大きな後遺症が現れるリスクが低下します。
たとえば、発症してから4時間以内であれば、血栓を溶かす薬を点滴で投与する血栓溶解療法と呼ばれる治療を受けられます。
とくに、3時間以内に血栓溶解療法を受けると約33%の確率で良好な結果を得られる※というデータがあります。
※出典:国立循環器病研究センター「治療開始時間、年齢、脳梗塞重症度が血栓溶解療法(rt-PA静注療法)に及ぼす影響を、国際試験の統合解析から解明」
そのため、脳梗塞が疑われる症状がある際は、医療機関を受診して適切な治療を受けましょう。
脳梗塞の年代別発症率に関するよくある質問
脳梗塞の年代別発症率について、よくある質問は以下のとおりです。
脳梗塞の発症リスクや予防法について知りたい方は、参考にしてください。
脳梗塞はどの年齢層に多い?
厚生労働省の調査によると、2023年に脳梗塞を発症した方の9割が65歳以上※でした。
※厚生労働省「令和5年(2023)患者調査の概況」
上記のことから脳梗塞は、年齢に伴って発症リスクが高まるといえます。
また、発症しやすい年齢は男女に差があることがわかっています。
脳梗塞を発症した年齢の中央値は男性が75歳で女性が82歳※と、女性の方が高い年齢で発症する傾向がみられました。
※出典:日本脳卒中データバンク「脳卒中レジストリを用いた我が国の脳卒中診療実態の把握」
家族や自身の健康を守るためにも、年代ごとの発症リスクを把握しましょう。
脳梗塞は若い世代でも発症する?
若い世代でも脳梗塞を発症する可能性があり、45歳以下で発症する脳梗塞を「若年性脳梗塞」と呼びます。
若年性脳梗塞の主な原因は、以下のとおりです。
| 主な原因 | 特徴など |
|---|---|
| 抗リン脂質抗体症候群 | 血液が固まり詰まってしまう血栓症や、不育症の原因にもなる自己免疫疾患の一種で、女性に多い |
| 奇異性脳塞栓症 | 先天的に心臓の奇形や穴が開いていることが原因で、静脈でできた血栓が動脈に流れ込み脳血管に詰まる |
| もやもや病(ウイリス動脈輪閉塞症) | 脳内の太い血管が細くなることで不足した脳の血液を補うために、もやもやとした細い血管が作られる |
若年性脳梗塞は遺伝的な要因や先天的な特徴など、高齢者が発症する脳梗塞とは異なる原因で起こる場合があります。
脳梗塞はどの年代でも発症リスクがある病気なので、頭痛・しびれ・めまい・ろれつが回らないなどの症状があれば早期に医療機関を受診しましょう。
50代で脳梗塞になる割合は?
50代で脳梗塞になる割合は明らかにされていませんが、全年齢における脳卒中の発症率は、人口10万人あたり約100人(=約0.1%)※とされています。
※出典:島根県健康福祉部健康推進課「島根県保健医療計画 第5章 医療提供体制の現状、課題及び施策の方向」
脳卒中とは、脳梗塞や脳出血など脳の血管に関わる疾患の全般を指します。
また、同調査によると脳卒中を発症した患者のうち、50代の男性は6.0%、女性は3.7%を占めていて、40代に比べて50代から患者の割合が増加していることがわかりました。
50代から健康への意識を高めて、将来のリスクに備えましょう。
脳梗塞を予防するためにできることは?
脳梗塞を予防するためにできることは、適度な運動や、食習慣の見直し、良質な睡眠、禁煙などです。
年代によってリスクや対策が異なるため、以下の点に注意して脳梗塞を予防しましょう。
| 年代 | 予防ポイント |
|---|---|
| 39歳まで |
生活習慣病を防ぐため、食事や運動などの生活習慣を見直す |
| 40歳から64歳まで |
|
| 65歳以上 |
|
脳梗塞は予防ができる病気です。年代に応じた対策を取り入れてリスクを軽減させましょう。
脳梗塞を防ぐには年齢別の対策が重要
脳梗塞はどの年齢でも発症する可能性のある病気ですが、とくに高齢の方に発症しやすい※傾向があります。
※厚生労働省「令和5年(2023)患者調査の概況」
予防するためには、食生活の見直しや運動の習慣化、禁煙などの生活習慣を整えることで、発症リスクを抑えられます。
また、万が一脳梗塞を発症してしまったときのための治療法や対処法を知っておくことが重要です。
近年の脳梗塞治療では、従来の治療では難しいといわれていた脳細胞の改善が期待できる再生医療が注目されています。
\こんな方は再生医療をご検討ください/
- 脳梗塞が治るか不安を抱えて生活している
- 脳梗塞の再発を予防したい
- 脳梗塞の後遺症に悩まされている
「脳梗塞が治るか不安」「後遺症を早く治したい」という方の新たな選択肢として、ぜひ検討してみてください。
監修者
圓尾 知之
Tomoyuki Maruo
医師
資格・所属学会
日本脳神経外科学会 所属
脳神経外科の最先端治療と研究成果を活かし、脳卒中から1日でも早い回復と後遺症の軽減を目指し、患者様の日常生活の質を高められるよう全力を尽くしてまいります。

























