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ブレインフォグとADHDの関連性とは|主な原因や治し方は?対策・対処法について解説

ブレインフォグとADHDの関連性とは|主な原因や治し方は?対策・対処法について解説
公開日: 2026.04.30

「頭に霧がかかったようで集中できない」
「直前まで覚えていた用事を忘れてしまう」

ADHDの方の中には、上記のようなブレインフォグの症状にお悩みの方も多いのではないでしょうか。

脳の特性から慢性的に疲労が蓄積しやすいADHDの方は、ブレインフォグを引き起こしやすい傾向があります。

本記事では、ブレインフォグとADHDの関連性や効果的な対策についてわかりやすく解説します。

頭のモヤモヤを解消し、本来の思考力を取り戻すヒントとしてぜひお役立てください。

ブレインフォグとADHDの関連性

ブレインフォグとADHDの関連性について、以下の2つのポイントを解説します。

症状の特徴と根本的な原因を理解し、ご自身に合った適切な対策を見つけるための手がかりとして役立ててください。

以下でそれぞれの項目について詳しく見ていきましょう。

ADHDはブレインフォグの原因にもなり得る

ブレインフォグは正式な病名ではなく、慢性疲労・ストレス・睡眠不足・新型コロナウイルスの後遺症などで見られる、一時的な認知機能の低下を指す症状です。

ADHDの特性である脳内の情報過多・集中力低下・睡眠の乱れ・ストレスなどが重なり、ブレインフォグの症状を自覚することがあります。

ブレインフォグの症状は一時的なケースも多いですが、ADHDの方は慢性的な脳疲労に陥りやすいため、症状を自覚したら、しっかりと対策することが大切です。

ブレインフォグの主な症状

ブレインフォグの主な症状として、頭の中に霧がかかったようにモヤモヤとし、思考力や集中力が著しく低下することが挙げられます。

具体的な症状として、以下のような問題がよく見られます。

  • さっきまで考えていたことや、やろうとしていた用事をすぐに忘れてしまう
  • 活字を読んでも頭に入らず、簡単な文章や会話の理解にも時間がかかる
  • 常に頭がボーッとしており、仕事や勉強に全く集中できない状態が続く

また、ADHDの症状・睡眠不足・ストレスなどが重なることで、集中しづらさや思考の鈍さが強まることがあります。

これらの症状を自覚した場合、脳をしっかりと休ませるための環境づくりから始めることが大切です。

ADHDによるブレインフォグの治し方は?対策と対処法

ADHDによるブレインフォグを改善するには、脳の疲労を取り除き、情報処理の負担を減らすための生活習慣の改善が有効です。

本来の思考力を取り戻すための対策として、以下の4つが挙げられます。

日々の生活の中で無理なく実践できる対処法について詳しく見ていきましょう。

睡眠・生活リズムを整える

ブレインフォグを解消するには、質の高い睡眠を確保し、乱れた生活リズムを規則正しく整えることが重要です。

ADHDの方は睡眠障害を併発しやすく、脳の疲労が十分に回復しないまま翌日を迎えるケースも少なくありません。

毎日決まった時間に起床して朝日を浴びることで、体内時計が整い、睡眠の質と日中の集中力が向上する効果が期待できます。

また、自律神経やホルモンバランスが安定しやすくなり、ストレス耐性が高まるメリットもあります。

メモやアプリを使って頭の中の情報を整理する

ADHDの方は頭の中だけで情報を処理しようとせず、外部ツールを活用することが有効な対策です。

ワーキングメモリの負担を減らすために、思いついたタスクや予定はすぐにメモ帳やスマートフォンのアプリに書き出しましょう。

目に見える形で情報を外部に書き出すことで頭の中の情報が整理され、目の前の作業に集中しやすくなる効果が期待できます。

上記のように、記憶や頭の中の情報を外部ツールに書き出すことで、脳のエネルギー消費を抑え、ブレインフォグの症状改善に役立ちます。

適度な運動を取り入れる

適度な運動を日常に取り入れることは、脳の血流を改善し、スッキリとした思考力を取り戻すための効果的なアプローチです。

体を動かすことで脳に十分な酸素や栄養が運ばれ、集中力や記憶力を司る神経伝達物質の分泌が活発になります。

激しいスポーツである必要はなく、1日20分程度の軽いウォーキングなどの有酸素運動や、ストレッチを取り入れるだけでも十分に効果が期待できます。

運動の習慣化は脳の働きを活性化させるだけでなく、ADHD特有の気分や生活リズムの安定に役立つ可能性があります。

栄養バランスの取れた食生活を送る

脳のパフォーマンスを最適な状態に保つためには、毎日の食事から必要な栄養素をバランス良く摂取することが不可欠です。

ADHDの方は食生活が不規則になりがちですが、そのような習慣や糖質に偏った食事は、体調や集中力に悪影響を及ぼすことがあります。

脳の神経伝達物質の材料となる良質なタンパク質を、肉や魚、大豆製品などから毎日の食事に積極的に取り入れましょう。

規則正しい時間に栄養バランスの取れた食事を摂ることは、脳のエネルギー切れを防ぎ、集中力を持続させる土台となります。

慢性的なブレインフォグには医療機関を受診する

ブレインフォグの症状は一時的なケースも多いですが、ADHDの方の場合、専門家の指導や医療的なアプローチが必要なケースがあります。

生活習慣を改善しても以下のような症状が続く場合は、心療内科や精神科などの医療機関に相談しましょう。

  • 十分な睡眠や休息をとっても、頭のモヤモヤとした感覚が全く晴れない
  • 仕事での深刻なミスが増えるなど、日常生活に明らかな支障が出ている
  • 気分のひどい落ち込みや、原因のわからない強い不安感が何日も続いている

これらの症状が見られる場合は、ADHD以外の要因を含め、専門的な評価が必要な可能性があります。

症状や背景に応じて、ADHDの評価、併存症の確認、薬物療法、心理的支援、生活面の調整などが検討されます。

ブレインフォグとADHDに関するよくある質問

最後に、ブレインフォグとADHDに関するよくある質問に回答します。

ご自身の症状を和らげるための正しい知識として、ぜひ日々のケアや対策に役立ててください。

ブレインフォグに効果的なサプリはある?

ブレインフォグの直接的な改善につながるサプリメントはありませんが、脳の働きをサポートする栄養素の補給は可能です。

取り入れたい栄養素として、脳機能や認知機能のサポートに役立つ「オメガ3脂肪酸」や、疲労の蓄積を防ぐ「ビタミンB群」などが挙げられます。

しかし、サプリメントは治療薬ではないため、あくまで栄養補給の一つとして補助的に活用する意識を持ちましょう。

また、自己判断で治療薬と併用すると、薬の効果を弱めてしまったり副作用が強く現れたりするケースもあるため、まずは医師に相談してください。

ADHDによる脳疲労を回復するには?

ADHDによる慢性的な脳疲労を回復するには、外部からの刺激を意図的に遮断し、脳の休息時間を作ることが大切です。

目を閉じて呼吸に意識を向ける瞑想を取り入れると、頭の中の雑念がリセットされて脳の疲労軽減につながります。

また、「何もしない時間」をスケジュールに組み込めば、日常生活の中で自然に休息時間を確保できるので、おすすめです。

ADHDによるブレインフォグには「再生医療」もご検討ください

ADHD特有の、脳内の情報過多・集中力低下・睡眠の乱れ・ストレスなどが重なり、ブレインフォグの症状を自覚することがあります。

外部ツールの活用や生活習慣の改善により脳の疲労を軽減することで、症状の改善が期待できます。

しかし、症状が長引いていたり、日常生活に影響が出ている場合は、医療機関を受診して適切な治療を受けることも大切です。

また、近年の治療では、自己細胞を用いて組織修復や機能改善を目指す「再生医療」も選択肢の一つです。

ブレインフォグの確立された治療法ではありませんが、脳の慢性炎症の抑制や神経組織の修復につながった症例があり、新たな治療選択肢として注目されています。

以下では、再生医療によって新型コロナウイルスの後遺症が改善した症例を紹介しておりますので、併せて参考にしてください。

>>再生医療によってコロナ後遺症が改善した症例(50代女性)はこちら

当院リペアセルクリニックでは、再生医療に関する無料カウンセリングを実施しております。ぜひご相談ください。

監修者

圓尾 知之

Tomoyuki Maruo

医師

資格・所属学会

日本脳神経外科学会 所属

脳神経外科の最先端治療と研究成果を活かし、脳卒中から1日でも早い回復と後遺症の軽減を目指し、患者様の日常生活の質を高められるよう全力を尽くしてまいります。

関連論文: The association between diffusion-weighted imaging-Alberta Stroke Program Early Computed Tomography Score and the outcome following mechanical thrombectomy of anterior circulation occlusion