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熱中症でろれつが回らないのは危険!脳梗塞との見分け方・応急処置を医師が解説

熱中症でろれつが回らないのは危険!脳梗塞との見分け方・応急処置を医師が解説
公開日: 2026.05.29

「家族が熱中症のような症状で急にろれつが回らなくなった」といった状況で、「これは様子を見ても大丈夫なのか、それとも救急車を呼ぶべきなのか」と判断に迷う方も多いのではないでしょうか。

結論からお伝えすると、ろれつが回らない症状は熱中症Ⅲ度(重症)または脳梗塞などの脳血管障害が疑われる、ただちに救急車を呼ぶべき緊急のサインです。

判断に迷う場合は、自己判断で様子を見ず、すぐに119番通報するか医療機関の指示を仰ぎましょう。

本記事では、熱中症でろれつが回らないときの危険性、脳梗塞との見分け方、救急車到着までの応急処置、そして日頃からできる予防法について医師が解説します。

脳梗塞が原因で麻痺・しびれ・言語障害などの後遺症が残ってしまい、リハビリテーションだけでは思うように回復が進まないという方には再生医療という選択肢があります。

再生医療とは、患者様ご自身の細胞を活用し、損傷した組織や神経の修復を促すことを目的とした治療法です。

再生医療について詳しく知りたい方は、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

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熱中症でろれつが回らないのは危険なサイン|すぐに救急要請を検討すべき症状

熱中症でろれつが回らないのは重症化のサインであり、ためらわずに救急要請を検討すべき状態です。

    ここでは、危険なサインの見分け方と、救急車を待つ間にできる応急処置について解説します。

    ろれつ障害・意識障害・歩行困難は重症の可能性

    ろれつ障害・意識障害・歩行困難は、熱中症が重症化している可能性を示すサインです。

    熱中症が進行して脱水状態になると、脳への血流が悪化して酸素や栄養が届きにくくなり、脳機能が低下することでろれつが回らなくなる可能性があります。

    以下のような症状がみられる場合は、すぐに救急車を呼びましょう。

    • 呼びかけへの反応が鈍い
    • ろれつが回らない
    • まっすぐ歩けない
    • 水分を飲めない
    • けいれんを起こしている
    • 身体の片側に麻痺がある

    特に、意識がはっきりしない場合や自力で水分補給ができない場合は、危険な状態です。

    救急車を待つ間も、涼しい場所へ移動し、身体を冷やしながら対応してください。

    救急車を待つ間の応急処置

    救急車を待つ間は、以下のように応急処置を行いましょう。

    応急処置 ポイント
    涼しい場所へ移動 クーラーの効いた室内や日陰へ避難させる
    衣服を緩める ベルトやボタンをゆるめ、熱を逃がしやすくする
    身体を冷やす 首・脇の下・足の付け根を保冷剤などで冷やす
    水分・塩分補給 意識があり飲める場合のみ経口補水液などを与える
    注意点 意識障害がある場合は誤嚥の危険があるため無理に飲ませない

    身体を冷やす際は、首、脇の下、太ももの付け根など太い血管が通る部分を保冷剤などで冷やすと効果的です。

    意識があり自力で飲める場合は水分と塩分を補給させますが、意識がない場合や飲み込みが難しい場合は、誤嚥の危険があるため無理に飲ませてはいけません。

    応急処置を行いながらも、症状が改善しない場合や悪化する場合は、速やかに救急隊や医療機関の指示に従いましょう。

    ろれつが回らない症状は脳梗塞の可能性も|熱中症との違い

    ろれつが回らない症状は熱中症の重症化だけでなく脳梗塞のサインである可能性もあるため、症状の現れ方をしっかり確認することが重要です。

      熱中症と脳梗塞それぞれの症状の特徴と、簡単に確認できるチェック方法を見ていきましょう。

      症状の違い

      熱中症と脳梗塞を見分けるポイントは、症状が身体の片側に出ているかどうかです。

      熱中症は全身にめまい、脱力、大量の発汗などが現れるのに対し、脳梗塞は身体の片側の手足や顔のしびれ・麻痺として現れることが多いです。

      主な症状の違いを以下の表にまとめました。

      項目 熱中症 脳梗塞
      症状の出方 全身に現れる 身体の片側に現れることが多い
      発症のきっかけ 高温多湿の環境・大量発汗 環境要因に関わらず突発的に発症
      特徴的な症状 ・めまい
      ・倦怠感
      ・大量の発汗
      ・脱力感
      ・体温上昇
      ・片側麻痺
      ・顔のゆがみ
      ・急な言語障害(ろれつが回らない)
      ・激しい頭痛
      ・視野異常

      顔の片側がゆがむ、片腕に力が入らない、手足の片側だけがしびれるといった「左右差」がみられる場合は、脳梗塞を疑いましょう。

      FASTチェックで脳梗塞の可能性を確認

      判断に迷ったときは「FASTチェック」で脳梗塞の可能性を確認しましょう。

      FASTとは、脳梗塞を早期に見つけるための代表的なチェック方法です。

      項目 チェック内容
      Face(顔) 顔の片側が麻痺している、ゆがんでいる
      Arm(腕) 片腕に力が入らない、上げ続けられない
      Speech(言葉) ろれつが回らない、言葉が出ない
      Time(時間) 発症時刻を確認し、直ちに救急車を呼ぶ

      Face・Arm・Speechの3つのうち1つでも当てはまれば脳梗塞を強く疑い、直ちに救急車を呼びましょう。

      熱中症や脳梗塞を防ぐために日頃からできる予防法

      熱中症や脳梗塞を防ぐためには、水分・塩分補給、室温管理、生活習慣病のコントロールなど、日常生活の中で取り組める予防策が重要です。

      それぞれの予防法について、具体的に解説していきます。

      こまめに水分・塩分補給を行う

      こまめな水分・塩分補給は、熱中症と脳梗塞の両方を防ぐ最も基本的な対策です。

      脱水によって血液の粘度が高まると脳への血流が悪化し、脳梗塞のリスクが高まるため、喉が渇く前に水分を補給することが重要です。

      大量に汗をかいた場合は、経口補水液やスポーツドリンクを用いて、失われた塩分も同時に補給しましょう。

      夜間もエアコンを適切に使用する

      夜間のエアコン使用は、就寝中の脱水と熱中症を防ぐ上で欠かせません。

      夏の夜は就寝中にも大量の汗をかき、脱水症を引き起こして脳梗塞のリスクを高めることがあります。

      室温が28度を超えないようエアコンを適切に使用し、風が直接身体に当たらないよう風向きを調整して就寝環境を整えることが大切です。

      夜間の熱中症対策では、節電よりも健康を優先し、エアコンと水分補給を組み合わせて使うことが重要です。

      とくに高齢者は体内の水分保有量が少なく、脱水や脳梗塞のリスクが高いため、エアコン使用を控えすぎないよう注意が必要です。

      節電のために暑さを我慢しすぎず、エアコンを上手に活用するとともに、就寝中の脱水を防ぐために寝る前にコップ1杯の水を飲む習慣をつけましょう。

      アルコールの摂りすぎを避ける

      アルコールには利尿作用があり水分補給の代わりにはならないため、摂取量には注意しましょう。

      飲酒すると体内の水分が尿として排出されてしまうため、摂取した量よりも体から失われる水分の方が多くなることがあります。

      注意したいのが就寝前の飲酒で、寝ている間は水分補給ができないまま発汗と利尿が進むため、明け方にかけて脱水が起こりやすくなります。

      飲酒の際は量を控えめにし、水やお茶などでしっかり水分補給を行うようにしてください。

      高血圧・糖尿病など生活習慣病を管理する

      高血圧・糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病を適切に管理することは、脳梗塞の予防に不可欠です。

      これらの生活習慣病は動脈硬化を進行させ、血管を詰まりやすくする要因となります。

      持病がある状態で脱水を起こすと、脳梗塞の発症リスクがさらに高まるため、注意が必要です。

      定期的に医療機関を受診し、血圧や血糖値、コレステロール値を適切にコントロールすることが、脳梗塞の予防につながります。

      暑い時間帯の外出や運動を避ける

      暑い時間帯の外出や激しい運動を避けることは、熱中症の発症を防ぐ方法の一つです。

      急に暑くなる時期は身体が暑さに慣れておらず、熱中症が発生しやすくなります。

      高温多湿の環境での長時間の外出や無理な運動は避け、気温が高くなる日中の活動を控えましょう。

      やむを得ず屋外で活動する場合は、こまめに日陰で休憩を取り、水分・塩分を補給しながら無理のないペースで行動することが重要です。

      ろれつが回らないのは熱中症だけでなく脳梗塞の可能性も!早めの対処と予防が大切

      ろれつが回らない症状は、熱中症の重症化だけでなく、脳梗塞の発症を示す危険なサインです。

      自己判断で放置せず、異常を感じたら速やかに救急要請や医療機関の受診を検討するとともに、日頃から脱水予防や生活習慣の改善に努めることが、命を守る第一歩となります。

      万が一、熱中症や脳梗塞によって麻痺・しびれ・言語障害などの後遺症が残ってしまった場合でも、リハビリテーションに加えて再生医療という選択肢があります。

      再生医療とは患者様ご自身の脂肪から採取した幹細胞を活用し、身体機能の回復を目指す治療法です。

      • ご自身の細胞を使用するため、拒絶反応のリスクが低い
      • 冷凍しないフレッシュな幹細胞を使用
      • 点滴投与で、1回あたり最大2億個の幹細胞投与が可能
      • 手術・入院不要で、身体への負担が少ない

      脳梗塞や脳出血の後遺症でお悩みの方、リハビリだけでは思うように回復が進まないと感じている方は、ぜひお気軽に当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。

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      監修者

      圓尾 知之

      Tomoyuki Maruo

      医師

      資格・所属学会

      日本脳神経外科学会 所属

      脳神経外科の最先端治療と研究成果を活かし、脳卒中から1日でも早い回復と後遺症の軽減を目指し、患者様の日常生活の質を高められるよう全力を尽くしてまいります。

      関連論文: The association between diffusion-weighted imaging-Alberta Stroke Program Early Computed Tomography Score and the outcome following mechanical thrombectomy of anterior circulation occlusion