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- 肩
五十肩が改善しないで凍結肩になると改善が困難に!それをストレッチで予防する 五十肩になってしまった人のなかには、一定の期間が経っても症状が改善せずに、凍結肩になってしまう人もいます。凍結肩になってしまうと改善するのが難しくなるので、ストレッチをおこなって予防することが大切です。 今回は、凍結肩予防におすすめのストレッチについて紹介します。 凍結肩予防にストレッチがおすすめ 凍結肩とは、肩関節を包んでいる関節包が硬くなったり、関節にくっついてしまったりすることで、動かせなくなってしまった肩のことです。動かせなくなってしまうのはとても困りますから、関節包が硬くならないように、肩回りのストレッチをおこなうことはとても大切です。 ストレッチをおこなう場合は、無理をしないことが大切です。強い痛みが生じているときや、ストレッチをおこなうと痛みが生じるときなどは、ストレッチは控えましょう。 状態に合わせてストレッチをおこなう 肩関節周囲炎が長引くと凍結肩になってしまうので、そうならないためにもストレッチをおこなうことは有効です。しかし、肩の状態に合わせる、専門医の指導の下でストレッチをすることが重要です。 肩関節周囲炎は疼痛痙縮期、拘縮期、回復期と症状によって分けることができます。強い痛みが生じる疼痛痙縮期には、痛みを我慢してストレッチをおこなわず安静にしておくべきなので、痛みが落ち着いているときに、少しずつストレッチをしていきましょう。 疼痛痙縮期の強い痛みが落ち着き、肩が思うように動かせないようになってくる拘縮期には積極的にストレッチをしていきます。そして、肩を動かしても痛みがなくなったり、動かせる範囲が広くなる回復期も積極的にストレッチをおこなうようにします。 ストレッチだけでなく、運動もして、肩周辺の筋肉を鍛えていくのがおすすめです。 凍結肩になると改善が難しい 肩関節が固まって動かせなくなる凍結肩になってしまうと、ストレッチや運動療法をおこなったとしても回復していくのは難しくなります。そのため、凍結肩になってしまった場合は、ストレッチや運動療法などをおこないながら様子を見るのではなく、手術が検討されるケースが多いです。 また、手術以外にも切開せずに治療ができるマニピュレーションという治療法も検討することができます。 まとめ・五十肩が改善しないで凍結肩になると改善が困難に!それをストレッチで予防する 凍結肩の予防には、ストレッチが有効であることを紹介しました。ただし、間違った方法でストレッチをおこなうと効果がなかったり、かえって悪化させたりするので注意が必要です。 正しい方法でストレッチができるように医師など専門家のアドバイスをしっかりと聞き、指導の下でおこなうようにしてくださいね。以上、凍結肩の予防にストレッチは有効か?について解説させて頂きました。参考になれば幸いです。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
2020.04.23 -
- 肩
肩の痛みや腕の動かしにくさが続く場合、五十肩が進行し、凍結肩になっている可能性があります。 五十肩と凍結肩は似た症状を持ちますが、進行度や治療法に違いがあるため、適切な対処をしないと回復に長い時間がかかることも。 しかし「五十肩と凍結肩の違いがわからない」「自分に合った治療法について知りたい」とお考えの方も多いのではないでしょうか。 この記事では、五十肩と凍結肩の違いや治療方法、手術が必要になるケースについて解説するので、自身の症状に合った対処法を見つけましょう。 五十肩から凍結肩に進行するとどうなる? 五十肩から凍結肩に進行すると、以下のような症状が現れます。 自然に症状が回復しづらい 長期間に渡って肩が痛む 長期間に渡り腕が上がらない 通常、五十肩は自然に回復する傾向にありますが、凍結肩に進行すると年単位と長期に渡り、肩の痛みや腕が上がらない状態が続き、以下のような日常生活に支障をきたす可能性があります。 洗濯物を干す エプロンを結ぶ 髪を洗う(シャンプー・ドライヤー) 背中に手を回す(服の着脱)など また凍結肩の経過は、一般的に以下の3段階に分けられます。 凍結前期:肩の痛みが強まり、動かすのが困難になる 凍結期:肩周辺の筋肉が硬直し、可動域が制限される 解凍期:硬直が和らぎ、動かしやすくなる 長期的な肩の痛みや可動域の制限にお困りの方は、医療機関の受診を検討しましょう。 五十肩から凍結肩に進行した場合の治療方法 五十肩から凍結肩に進行した場合の治療方法は、以下の通りです。 薬物療法 痛み止めや炎症を抑える薬を処方される 物理療法 患部を温めたり、冷やしたりする 注射療法 局所麻酔、ステロイド、ヒアルロン酸などの注射する リハビリテーション ストレッチやマッサージを受ける 凍結肩の治療では、痛み止めやアイシングで炎症を抑え、痛みが落ち着いたら肩の関節の可動域を広げるストレッチやリハビリを行います。 継続的なリハビリで動かせる範囲が広くなり、痛みが軽くなる傾向にあります。 炎症による痛みのために動かさないでいると、さらに関節が硬くなり可動域が狭まる悪循環に陥る可能性があります。 肩の可動域を狭めないためにも医療機関を受診し、適切な治療を受けましょう。 凍結肩の手術が必要になるケース 凍結肩は、リハビリを継続しても改善が期待できないと判断された場合、手術が検討されます。 関節鏡視下授動術と麻酔下徒手的授動術について 手術後はリハビリが必要 この項目では、凍結肩の手術方法や手術後のリハビリについてみていきましょう。 関節鏡視下授動術と麻酔下徒手的授動術について 凍結肩の手術には、関節鏡視下授動術と麻酔下徒手的授動術があります。 関節鏡視下授動術:皮膚に小さな穴を開け、スコープ(関節鏡)を入れて内部を確認し、肩が動かせない原因となっている関節包(関節を包んでいる袋)を切開して剥がす。 麻酔下徒手的授動術:麻酔をかけた状態で医師が外から肩を動かして硬くなっている関節包を伸ばし、肩関節を動かせるようにする。 一般的に、2つの手術は同時に行われます。 関節鏡視下授動術にて方が動かせない組織を切開した後に、麻酔下徒手的授動術で肩関節に力を加えて動かし可動域を広げます。 入院期間は麻酔の種類によって異なり、局所麻酔は日帰り、全身麻酔の場合は1泊が一般的です。 手術後はリハビリが必要 凍結肩の手術後はリハビリを継続する必要があります。 手術直後は肩の可動域が改善しているのが一般的ですが、適切なリハビリを行わず放置すると関節が再び硬くなったり、場合によっては以前より悪化したりする可能性があります。 そのため、鎮痛薬を併用しながら、手術前よりも積極的にリハビリ取り組むことが重要です。 凍結肩の手術を受ける際は、術後のリハビリを見据えたうえで準備を進めましょう。 【まとめ】五十肩から凍結肩に進行する前に早期治療が大切!まずは医療機関にご相談を 五十肩から凍結肩に進行する前に、治療を受けるのが大切です。 五十肩は一般的に自然治癒しますが、年単位に及ぶほど長期の痛みにお悩みの場合は、凍結肩に進行している恐れがあります。 手術が必要になる程悪化する前に、医療機関を受診して適切な治療を受けましょう。 凍結肩の強い痛みや可動域の制限には、再生医療も一つの選択肢です。 当院(リペアセルクリニック)では、患者さまの再生能力を活かした幹細胞治療を行っています。 幹細胞治療とは、患者さまから抽出した幹細胞を使用して、五十肩や凍結肩で損傷した組織の修復を目指す治療法です。 手術不要で五十肩や凍結肩を解決したい方は、再生医療の専門医がいる当院へご相談ください。
2020.04.20 -
- 免疫細胞療法
健康とは逆!ランニングのやり過ぎは免疫力の低下を招きかねません! 誰しも「運動は身体に良い!」と理解されています。それは「免疫力を高める」ことにもつながる!とお考えになるのも当たり前です。しかし、場合によっては「ランニング」を行うことが逆に「免疫力を低下させてしまうケース」があることをご存知でしょうか? 今回は、ランニングが免疫力低下の原因になる理由について解説します。 ランニングが免疫力低下につながる原因 ランニングが免疫力低下を引き起こす理由は、「強度の高い運動をしている」ことが原因だと考えられます。要はやりすぎ!日ごろからランニングをしている人というと「アスリート」がイメージしやすいと思います。 アスリートは「日ごろから運動しているし、健康的だなぁ」と思われるかもしれませんが、実はアスリートは病気になりやすい職業の1つでもあるのです。 ある研究によると、激しい運動をしている人は、そうでない人と比較して風邪のひきやすさが2~6倍に増加するとされています。つまり、いくら体に良いことでも一般人にとってやり過ぎは逆効果になるということです。以下で更にご説明しましょう。 実は、運動は体にとってのストレス! ランニングが免疫力低下の一因となってしまうのは、ランニングという激しい運動が体にとってストレスになっているからだと考えられています。 「え?運動すればストレスを発散できるのでは?」と思われるかもしれませんが、運動によって発散できるのは「精神的ストレス」であり、疲労などの「物理的・身体的なストレス」とは異なります。 強度の高い運動ほど体にストレスが蓄積され、これが免疫機能を低下させます。 つまり、日ごろからストレスのかかるようなランニングを繰り返しているとすると、日常的に免疫力が低下してしまい、風邪をひきやすい体になってしまうのです。 ランニングによる免疫力低下には医療の力を借りる! ランニングの負荷を下げることで体へのストレスを減らすことはできるものの、アスリートのように激しい運動が必要不可欠な人にとっては死活問題でもあります。 ランニングを継続しつつ、免疫力を改善する方法の選択肢の1つとして「免疫細胞療法」という治療法がおすすめです。 免疫細胞療法は患者さんの体から採取した免疫細胞を培養し、これを患者さんの体内に戻すことで免疫力を高めていくものです。 アスリートのように肉体作りのためにどうしてもランニングが必要だという人にとって、免疫力低下による病気感染リスクの高まりはデメリットでしかありません。 免疫細胞療法は生活スタイルに影響しない免疫力の高め方であるため、日ごろからランニングをしなければならない人におすすめの方法です。 まとめ・健康とは逆!ランニングのやり過ぎは免疫力の低下を招きかねません! 運動強度の高いランニングを続けることは、どうしても免疫力低下につながってしまうという側面があります。ランニングをやめずに免疫力を改善する方法として、免疫細胞療法は選択肢の1つとして一考の価値があるでしょう。 以上、ランニングのやりすぎで免疫力低下を起こしかねないことに関して記事を記しました。参考になれば幸いです。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらもご参照ください
2020.04.18 -
- 肩
つらい凍結肩、その改善や再発を予防するリハビリについて解説 五十肩や肩関節周囲炎とも言われる凍結肩(フローズンショルダー)は、肩の痛みや動きの制限が生じるのが特徴です。そのため、凍結肩で思うような動きができずに生活に支障をきたしている人、痛みやだるさでなかなか眠れない人などもたくさんいると思います。 凍結肩の改善や再発を予防するために大切なのはリハビリです。今回は、凍結肩の病期ごとのリハビリについて解説します。 凍結肩の進行期(炎症期)のリハビリ 凍結肩の病期を大きく分けると進行期、拘縮期、回復期の3つに分けることができますが、リハビリは、それぞれの病期に合わせておこなうことが大切です。 進行期は、明確なきっかけもなく痛みや違和感が生じ、関節が急速に硬くなっていく時期です。肩を動かしたときに痛みが生じるだけでなく、安静にしているときや、寝ているときにも痛みが生じるのが特徴です。 進行期は痛みがあるときは局所を固定して安静にするべきですが、痛みの状態を見てストレッチや肩甲骨の動きを広げるエクササイズを少しずつおこなっていきます。 凍結肩の拘縮期のリハビリ 進行期を過ぎると、拘縮期に入ります。拘縮期は、進行期の強い痛みは治まるものの、肩の動きが悪くなって思うような動作ができなくなったり、動かす時に痛みが生じたりする時期です。 拘縮期には、運動療法で動きにくくなった肩関節を動かせる範囲を広げていきます。また、スポーツや仕事で肩をよく動かす必要がある場合は、その動作ができるようにするためのトレーニングもすることがあります。 凍結肩の回復期のリハビリ 拘縮期を過ぎて、安静にしているときだけではなく、肩を動かすときも痛みが出なくなってきたり、動かせる範囲も広くなってきたりする病期を回復期と言います。 回復期になると、もう大丈夫だろうとリハビリを止めてしまいがちですが、回復期こそしっかりとリハビリをして、回復を目指していくことが大切です。回復期のリハビリは、肩関節の動かせる範囲を広げる運動や、普段よくおこなう動作の練習をし、肩の周辺の筋肉も鍛えていきます。 まとめ・つらい凍結肩、その改善や再発を予防するリハビリについて解説 リハビリは自己判断でするのではなく、専門医などのアドバイスを、受けて正しくおこなうことが大切です。凍結肩は、安静にしておけばそのうち治るだろうとそのままにしておくと、運動障害が残ってしまう可能性があるので、正しい方法でリハビリをすることが必要です。 また、凍結肩には病期があります。 ただやみくもにリハビリをするのではなく、それぞれの病期に適したリハビリを、専門医の指導を受けながら行いましょう。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
2020.04.15 -
- 免疫細胞療法
免疫力を高める4つの栄養素!病気に負けない身体をつくる 「免疫力」とは、病原菌や、がん細胞を攻撃することで病気の発症を抑える能力であり、食事によって摂取する「栄養」が深く関わっています。今回は、免疫力を高めて病気に負けない体づくりをするために重要な4つの栄養について解説します。 免疫力を高める食事の基本 免疫力を高めるためには食事から摂取する栄養の存在が重要ですが、以下で紹介する栄養だけを摂取すればいいというわけではありません。 健康的な食事はあくまでも「栄養バランスの整った食事」です。そのため、バランスが大幅に偏ることがないように、その上で積極的に摂りたい栄養を意識してとることが重要です。 免疫力を高める「タンパク質」 「タンパク質」は、免疫力を高めるにあたって基本となる栄養の1つです。タンパク質は免疫機能に関わる「免疫細胞」の栄養になります。肉類や大豆などから摂取しましょう。 免疫力を高める「ビタミン」 健康的な生活のためによく話題になる「ビタミン」は、免疫力を高めるために重要な栄養でもあります。例えばビタミンCやビタミンEには「抗酸化作用」があり、がんの原因となる「活性酸素」への対処法となるのです。 また、ビタミンAやビタミンEは免疫力を活発にする作用があります。ビタミンを摂取するのであれば、野菜や果物がおすすめです。 免疫力を高める「食物繊維」と「乳酸菌」 免疫力を高めるためには「腸内環境」を改善することが重要であり、それに役立つのが「食物繊維」や「乳酸菌」といった栄養です。免疫細胞の6割以上は腸内に存在しており、腸内環境を良好に保つことで免疫力を高めることができます。 食物繊維は野菜から、乳酸菌は発酵食品から摂取すると良いでしょう。 免疫力を高める治療法「免疫細胞療法」 食事の他にも「適度な運動をする」「ストレスを溜めない」「十分な休息を確保する」ことなども、免疫力を高めるのに寄与します。しかし、生活習慣を改善することで高められる免疫力には、どうしても限界があるのです。 より効果的に免疫力を高めたいというのであれば「免疫細胞療法」をおすすめします。免疫細胞療法は、免疫細胞を体から取り出して(採血)培養し、数を増やしてから体内に戻すことで免疫力が高まる治療法です。 特定の条件下で培養することで免疫細胞は活性化し、異物を攻撃する能力が高まることも免疫力を高めることにつながります。 まとめ・免疫力を食生活の改善で高める!それでも難しい場合は免疫細胞療法という方法 免疫力を高めるためにはバランスの整った食事の上で、タンパク質やビタミン、食物繊維などを積極的に摂取することが重要です。しかし、生活習慣の改善では十分に免疫力を高めることができない場合もあり、特にアスリートのように免疫力が低下しやすい人にとっては無視できない問題となります。 免疫細胞療法は生活習慣に依存せずに免疫力を高める効果を期待できます。免疫力が気になる方は検討してみてはいかがでしょうか。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
2020.04.12 -
- 再生治療
リウマチ治療で生物学的製剤の効果は?効かなくなる場合とは! リウマチに対する治療方法の1つに生物学的薬剤という薬物療法があり、薬物療法のなかでも非常に有効な治療方法と言われています。 しかし、リウマチで悩んでいる人のなかには「生物学的薬剤は誰にでも絶対に効くの?」「効かなくなるときもあるの?」など、疑問や不安をお持ちの方もいるのではないでしょうか。 今回は、生物学的薬剤が効かなくなることはあるのか、また、仮に効かなくなる場合はどうしたらよいのかについて紹介します。 トピックス一覧 生物学的製剤は効かなくなる場合がある? 生物学的薬剤はリウマチの改善に高い効果が期待できますが、使用すればどのような人でも必ず効くというわけではありません。生物学的薬剤によるリウマチの治療は日本では2003年からおこなわれています。 そして、全体の4割くらいの人に大きな効果がみられていて、ある程度の効果があったという人も含めると7割から8割くらいの人に効果が出ています。このように、生物学的薬剤は多くの人に効果が出ていますが、2割、3割くらいの人には効かなくなることがあるのも事実です。 生物学的製剤が効かなくなった…どうすればいいのか? 生物学的薬剤はリウマチの治療で高い効果が期待できますが、全ての人に効果が出るわけではありません。 生物学的薬剤を使用して効かなくなる場合は、その生物学的薬剤の増量や投与期間を短縮することを検討する、あるいは、別の種類の生物学的薬剤への変更を検討するケースもあります。 生物学的薬剤の量や頻度、種類を変更する方法の他にも、抗リウマチ薬を追加するという選択肢もありますし、すでに抗リウマチ薬を併用している人であれば、抗リウマチ薬を増量したりするという選択肢もあります。 関節手術と併用する方法もある! 生物学的薬剤が効かなくなる場合、生物学的薬剤や抗リウマチ薬の量や頻度を調整する方法のほかに、関節手術と併用するという選択肢もあります。生物学的薬剤が治療に使われる前は、病巣となっている滑膜を切除しても、その後に関節が破壊されるのを食い止めることは不可能と考えられていました。 しかし、生物学的薬剤と併用して滑膜を切除する手術をおこなうことで、生物学的薬剤が利くようになることが期待できることがわかってきています。 まとめ・リウマチ治療で生物学的製剤の効果は?効かなくなる場合とは! リウマチに対する生物学的薬剤が効かなくなる場合もあること、また、効かなくなる場合は、どうするのかについて紹介しました。生物学的薬剤によるリウマチの治療はすごく有効ですが、全ての人に必ずしも有効ではありません。 しかし、効かなくなる場合でもいろいろな選択肢がありますし、近年では手術の他に再生医療による治療も注目を集めています。リウマチで悩んでいる人は、再生医療による治療も検討してみてはいかがでしょうか。 監修:リペアセルクリニック大阪院
2020.04.10 -
- 免疫細胞療法
「がん」は再発しやすい病気として知られていますが、命に関わり、治療によって生活の質を大幅に下げるがんの再発は避けたいところです。 そこで、がんを再発させないために重要な3つの方法について解説します。 がんを再発させないために必要な食事 がんを再発させないためには「食事」に気を配る必要があります。 がんに限らず、健康的な食事は基本的に「バランスの整った食事」であり、いくら健康に良い栄養を含んでいるからと言って、1つのものばかりを摂取しても健康を手にすることはできません。 がん再発予防においては、基本的な食事のバランスは保ちつつ、抗酸化作用のあるビタミンC・Eを多く含む果物や野菜、腸内環境を整える食物繊維や乳酸菌を含んだ発酵食品を効果的に食事に盛り込みたいところです。 また、「食事を楽しむ」ことも、がんの再発予防に寄与する可能性があります。 がん治療の副作用として食欲や味覚が変化している可能性もありますが、食事量を過度に減らす、味付けを過度に濃くするなどの対策はがんの再発予防に悪影響です。 家族で楽しく食事をする、調理法や食材にこだわるなどの対策を講じて食事をするようにしますよう。 がんを再発させないために必要な運動 がんを再発させないためには、適度に運動することも重要です。 重要なのは「適度な運動」を心がけることで、激しい運動は心身ともにストレスとなり、免疫力を低下させてしまいます。 精神的なストレスを発散できる程度の軽い運動を継続することを心がけてください。 また、身体や年齢の都合で運動が難しいという場合でも、体を動かさないことは再発予防に悪影響となります。 軽いウォーキングで構いませんので、体を動かす習慣を身につけましょう。 がんを再発させないために免疫細胞療法も検討! 「がんを再発させない」ことは、がん発症を経験した人にとって死活問題ですが、どれだけ注意しても再発リスクをゼロにすることは不可能です。 少しでも再発リスクを減らしたいと考えるのであれば「免疫細胞療法」も検討してみてはいかがでしょうか。 免疫細胞療法は、体内の免疫細胞を培養して数を増やし、体内に戻すことで免疫力を高める治療法です。 免疫力が高まることは、がんの再発予防に大きく寄与するとされています。 免疫細胞療法でも再発リスクをゼロにすることはできませんが、少しでも再発リスクを減らすことで再発への恐怖を軽減し、生活の質を改善することにつながるかもしれません。 まとめ がんを再発させないためには免疫力を高める生活習慣を心がける必要がありますが、リスクを減らせてもゼロにはできません。 少しでもリスクを減らしたいのであれば、免疫力を高める治療法である免疫細胞療法は一考の価値があるといえます。
2020.04.06 -
- 股関節
- 変形性股関節症
生物学的製剤による関節リウマチの治療を始めて効果を実感している方の中には、治療期間や中止のタイミングに不安を感じる方も多いのではないでしょうか。 特に症状が落ち着いてきた時期には、治療継続の必要性や経済的な負担について悩まれることも少なくありません。 本記事では、生物学的製剤の適切な治療期間や、治療を継続する重要性について詳しく解説します。 関節リウマチの生物学的製剤はいつまで続くの? 生物学的製剤を使用したリウマチの治療は高い効果が期待できるものの、どれくらいの期間、継続する必要があるのでしょうか。 以下の項目について詳しく解説します。 厳密な接種期間は定められていない 1年以上の接種が望ましいとされている 薬の減量や休薬はできる? 実は、いつまで継続するべきか、明確には定まっていないのが現状です。 そして、仮に生物学的製剤を使用していて症状が安定していたとしてもすぐに中止せずに少なくとも1年くらいは継続するべきと言われています。 生物学的製剤による治療を受けて短期間で効果があったとしても自己判断で治療を止めるべきではありません。 厳密な接種期間は定められていない 関節リウマチの症状や進行状況は患者さまによって大きく異なるため、生物学的製剤の投与期間について明確な基準は設けられていません。 治療効果や副作用の有無、患者さまの状態などを総合的に判断しながら、主治医が個別に投与期間を決定していきます。 そのため、他の患者さまの治療期間を参考にすることはできず、自分の状態に合わせた治療計画に従うことが重要です。 1年以上の接種が望ましいとされている 生物学的製剤による治療では、症状が改善してきても最低1年間は継続することが推奨されています。 生物学的製剤を中止した場合、2年以内に56%※もの患者さまで症状が再燃することがわかっています。 ※出典:東邦大学「『関節リウマチ患者の生物学的製剤投与中止後の再燃を予測』~血液中バイオマーカーの組み合わせが最も有用~」 再燃のリスクを考慮すると、十分な期間の治療継続が重要です。 なお、治療の継続や中止については、血液検査などの結果も考慮しながら、主治医と相談のうえで慎重に判断する必要があります。 薬の減量や休薬はできる? 症状が安定している場合、主治医の判断のもと投与量を減らしたり、投与間隔を延ばしたりする方法を検討することは可能です。 ただし、これは必ず医師の指示に従って慎重に行う必要があります。 自己判断での減量や休薬は、症状の悪化を招く可能性が高く危険です。 減量や休薬を検討する場合は、定期的な経過観察を行いながら、慎重に進めていくことが重要です。 関節リウマチ治療の生物学的製剤の使用期間は長くなるほど費用がかさむ 生物学的製剤は関節リウマチ治療において高い効果を発揮する一方で、経済的な負担が大きいことが課題となっています。 3割負担の場合でも毎月1万5千円から3万円の自己負担が必要となり、継続的な治療費用は患者さまにとって大きな負担となります。 このような経済的負担から、症状が安定した患者さまの中には投与中止を希望するケースもあります。 ただし、投与中止後2年以内に56%の患者さまで症状が再燃することがわかっており、休薬の判断は慎重に行う必要があります。 医療費の負担軽減については、高額療養費制度や各種医療費助成制度の活用を検討することをおすすめします。 関節リウマチの主な治療法は?根本的な治療が期待できる再生医療について 関節リウマチの主な治療法には、以下のようなものがあります。 薬物療法 手術療法 再生医療 それぞれの治療法について解説します。 薬物療法 薬物療法は関節リウマチ治療の基本となる治療法です。 抗リウマチ薬(DMARDs)、生物学的製剤、JAK阻害薬などが使用され、炎症を抑制し関節破壊の進行を防ぐことを目的としています。 特に早期からの治療開始が推奨され、メトトレキサートを中心とした従来型抗リウマチ薬による治療が第一選択とされています。 効果が不十分な場合は、主治医との相談のもと、生物学的製剤やJAK阻害薬の使用が検討されることがあります。 手術療法 手術療法は、薬物療法では十分な効果が得られない場合や、関節の変形や破壊が進行した場合に検討される治療法の一つです。 主な手術方法には、人工関節置換術、関節形成術、関節固定術などがあります。手術の種類や方法は、症状や状態によって個別に検討されます。 手術後は、医師の指導のもとでリハビリテーションを行い、段階的に日常生活への復帰を目指します。 再生医療 再生医療では、主に幹細胞治療とPRP療法があります。 幹細胞治療は、患者さまの幹細胞を採取・培養して投与する治療法です。 幹細胞は体内の様々な種類の細胞に変化する能力があり、損傷部位に投与すると、必要とされる特定の細胞の種類へと変化するのが特徴です。 また、PRP療法では患者さま自身の血液を採取して、血小板を濃縮した後に投与します。血小板には成長因子を放出する働きがあります。 再生医療について興味がある方は、当院「リペアセルクリニック」にご相談ください。 まとめ・関節リウマチ治療で効果を期待できる生物学的製剤の治療期間と費用 生物学的製剤による治療は一般的に長期間継続することになります。 また、費用も高額になるため計画的に治療を受けるかどうかを判断し、必要に応じて高額療養費制度などを活用すると良いでしょう。 生物学的製剤による治療を検討している人は、費用面も含めて医師に相談して計画を立てる必要があります。 関節リウマチの治療方法には、薬物療法、手術療法の他に再生医療も選択肢のひとつです。 再生医療をご検討の際は、ぜひ当院「リペアセルクリニック」へお問い合わせください。
2020.03.17 -
- 免疫細胞療法
ガンの発症するリスクにかかわる免疫力と、免疫を向上させる免疫細胞療法という方法 怖い病気の1つに「癌(がん)」がありますが、その発症リスクには「免疫力」が深く関わっていることをご存知でしょうか? 今回は、免疫力の低下と癌の発症リスクの関係について解説します。 免疫力が低下すると癌になりやすい理由 免疫力の低下と癌の発症リスクの関係について解説する前に、まず「そもそも癌ってどんな病気?」ということから解説したいと思います。 「癌」とは、簡単に言えば「細胞の病気」であり、癌化した細胞は通常の細胞とは異なる特徴を持ちます。 異常に分裂を繰り返す 他の細胞の栄養を横取りする 正常な臓器を破壊する 血液から全身に転移する可能性がある 厚生労働省の発表によると、死亡した人の死亡原因の中で最も多いのが癌によるものだとされています。 癌という病気は細胞に異常が発生して「癌細胞」ができるところからスタートし、これが増殖して大きくなることで命に関わる状況になるのが一般的です。 細胞が癌細胞化する原因はさまざまですが、例えば以下の原因により癌のリスクを高めると言われています。 喫煙 過度な飲酒 高カロリー高脂肪な食事 運動不足 肥満 睡眠不足 ストレス しかし、上記の要因がなくても毎日のように数多くの細胞が癌細胞化しています。それでも癌にならずに済んでいるのは、体の免疫機能が深く関わっているためです。 免疫は、体内外で発生した異常な存在に対して攻撃をしかけ、排除する役割があります。 癌細胞も攻撃対象の1つであり、日常的に発生する癌細胞も免疫により排除されているのです。 しかし、免疫機能が低下し、癌細胞の増殖スピードに追い付けなくなると次第に癌細胞は勢力を拡大し、最終的に手遅れになってしまいます。 癌や感染症のリスクを下げる免疫細胞療法 免疫力が低下すると癌のリスクが高まるだけでなく、風邪や感染症の発症リスクが高まるというデメリットもあります。 日ごろから風邪や感染症にかかりやすいことに悩んでいる人は、免疫力が低下している可能性があり、癌のリスクも高まっているかもしれません。 そんな人におすすめなのが「免疫細胞療法」という治療法です。 この治療法は患者さんの血液から免疫細胞を培養し、体内に戻すことで免疫力を高めるというものです。 免疫力が高まることで癌のリスクを下げられる可能性があるだけでなく、風邪や各種感染症の発症リスクも下げられる可能性があります。 まとめ・ガンの発症するリスクにかかわる免疫力と、免疫を向上させる免疫細胞療法という方法 癌は死亡患者数の多い病気の1つであり、免疫力が低下することでその発症リスクが高まります。 免疫力を高める方法は数多く存在しますが、より積極的に免疫力を高めようと思うのであれ免疫細胞療法を検討してみてはいかがでしょうか。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
2020.03.13 -
- 股関節
- 変形性股関節症
- 再生治療
変形性股関節症で手術を受けるタイミングは、多くの患者さまにとって悩ましい問題です。 痛み止めやリハビリなどの保存療法を長い期間続ける中で「手術を受けた方が良いのかな」と不安に思う方もいるでしょう。 この記事では、変形性股関節症の手術のタイミングを決める重要なポイントについて解説しているので、ぜひ参考にしてください。 変形性股関節症の手術を受けるタイミング 変形性股関節症の手術を受ける明確なタイミングはありませんが、痛みによって歩けなくなる前が推奨されます。 痛みや症状の程度は個人差がありますが、歩けないほど重症化してしまうと手術の難易度が上がり、その分危険度も増してしまいます。 変形性股関節症は、初期段階でも夜眠れないほどの痛みがある方もいれば、進行期でも痛み止めなどの保存療法で痛みがコントロールできている方もいます。 そのため、最終的には患者さまが手術を必要とするかどうかが判断基準になるため、医師と相談して、タイミングを判断することが重要です。 変形性股関節症の手術のタイミングを決める重要なポイント 変形性股関節症の手術タイミングを判断する際は、日常生活への支障の程度が重要な判断基準となります。 具体的には以下のような症状があれば、手術を検討した方が良いケースが多いです。 思い通りに歩けない 眠れないほどの痛みがある 痛み止めなどの薬が効かなくなった 階段の上り下りが難しい 関節が硬くなり軋む感覚がある 保存療法で一時的に症状が改善したとしても、股関節をかばう動作により腰や膝に過度な負担がかかることがあります。 今までできていたことが痛みでできなくなったり、眠れないほどの痛みが続いたりする場合は手術を検討した方が良いでしょう。 変形性股関節症の手術で行う「人工股関節置換術」とは 変形性股関節症では「人工股関節置換術」という、変形した股関節を人工の股関節に置き換える手術があります。 本章では、以下の2つについて解説します。 人工股関節置換術とは 人工股関節置換術によるリスク 患者さまに適したタイミングで手術を受けるために、人工股関節置換術の知識を深めていきましょう。 人工股関節置換術とは 人工股関節置換術とは、股関節後面から切開して、損傷・変形した股関節を人工の股関節と置き換える手術です。 人工の股関節に置き換えることにより、痛みを取り除き歩行や日常生活における動作をスムーズに行うことを目的としています。 手術による傷口は股関節の後面に残り、変形の程度によって傷口の大きさも変わります。 人工股関節置換術によるリスク 人工股関節置換術を行うことで、日常生活や仕事へ復帰できる可能性がある反面、脱臼などさまざまなリスクもあります。 手術の際に股関節を安定させる役割を持つ関節包靭帯を一部切除することがあり、手術直後に無理な姿勢や運動をすると脱臼するリスクがあるため注意が必要です。 また、人工関節は細菌感染しやすいため、手術中の傷口からだけでなく術後にむし歯などの口腔内細菌が移る可能性もあります。 感染症を合併すると、状態に応じて人工関節の再置換や長期間の抗菌薬療法などを行う必要があります。 変形性股関節症の手術を避けたい方は再生医療も選択肢の一つ 変形性股関節症の手術を避けたい方は、幹細胞を用いて股関節の軟骨の修復を促す「再生医療」も選択肢の一つです。 再生医療とは、幹細胞の再生能力を活用し、すり減った股関節の軟骨の修復・再生が期待できる先進医療のことです。 今までは手術による人工関節置換術が一般的でしたが、近年の治療では手術しないで治療できる可能性がある再生医療が注目されています。 当院「リペアセルクリニック」では、股関節内の必要な箇所に幹細胞を届ける「関節内ピンポイント注射」を行っているため、治療成績も良好です。 変形性股関節症にお悩みの方は、手術や入院が伴わない再生医療も選択肢としてご検討ください。 【まとめ】変形性股関節症の手術タイミングは医師と相談しよう 変形性股関節症は人によって痛みや症状の程度が違うため、手術のタイミングは医師と相談して決めることが重要です。 手術には痛みや症状の改善が目指せるメリットがある反面、脱臼や感染症などのリスクも伴うため、不安に感じる方も多いかもしれません。 手術によるメリットとリスク、そして今の生活の状況など総合的に考えて手術を受けるか判断しましょう。 変形性股関節症を改善したいけど「手術は受けたくない」とお悩みの方は再生医療をご検討ください。 再生医療では患者さまから採取・培養した幹細胞を用いた手術も入院も必要としない治療法です。 変形性股関節症を手術しないで治療したいという方は、ぜひお気軽にご相談ください。
2020.03.10 -
- ひざ関節
関節リウマチで膝裏に痛みにお悩みではありませんか。 関節リウマチは身体のさまざまな部位に症状が現れます。その中でも膝裏は関節リウマチの症状が現れやすい部位の1つです。 本記事では、関節リウマチによる膝裏の痛みの原因や、痛みの緩和方法などを詳しく解説します。 関節リウマチが膝裏の痛みを引き起こす原因や痛みの緩和方法を確認し、症状が悪化しないようにしましょう。 関節リウマチが膝裏の痛みを引き起こす原因とは? 関節リウマチが膝裏の痛みを引き起こす原因は、関節の内側を覆っている滑膜が攻撃され炎症を起こすためです。 滑膜が攻撃される原因は解明されていませんが、免疫系の異常が主な要因と考えられており、ホルモンバランスの影響も関連している可能性があります。 関節リウマチは、手や足の指、手首、足首、肘、膝、股関節などの関節に、腫れや痛み、こわばりなどの症状が出るのが特徴です。 関節リウマチを発症すると、以下の疾患や膝の変形を伴う可能性があります。 関節リウマチの合併症により、さらに膝に痛みが出現する場合もあるため注意が必要です。 ベーカー嚢腫(のうしゅ) 関節リウマチの合併症の1つに、ベーカー嚢腫(のうしゅ)があります。ベーカー嚢腫とは、関節液が過剰分泌され、膝裏に「こぶ」ができる疾患です。 膝裏にできたこぶは、腫れや痛みを伴う場合があり、関節リウマチの症状と相まって膝裏の痛みが増強する恐れがあります。 ベーカー嚢腫の腫れが引いても、膝裏の神経を傷つけていれば痛みが長引く可能性があります。 関節リウマチによる膝の変形 関節リウマチによる膝の変形は、痛みを伴う場合があります。 膝の変形には、以下の3つのタイプがあります。 疾患名 状態 内反膝 内側の関節が破壊されて膝が外側に変形した状態 外反膝 膝の外側が破壊されて膝が内側に変形した状態 波形膝 真っすぐ立つと、両膝が左右どちらかに同じ方を向いている状態 関節リウマチで手や足の指が変形してしまう症状はよく知られていますが、膝も変形するので、膝裏に痛みがある人は注意が必要です。 関節リウマチ以外の疾患によって膝裏に痛みが生じる原因 関節リウマチ以外の疾患でも膝裏に痛みが生じる場合があり、以下の4つの原因が考えられます。 関節リウマチと合併して発症する病気もあるため、自己判断せずに医療機関を受診することが大切です。 膝裏に痛みが生じたときは、何が原因なのかをしっかりと確認し、適切な治療を受けましょう。 変形性膝関節症 関節リウマチ以外で、膝裏に痛みが生じる原因の1つに、変形性膝関節症があります。 変形性膝関節症は加齢や肥満を原因に発症する疾患で、膝の関節軟骨が擦り減ることで膝に痛みが生じます。 変形性膝関節症の主な症状は、以下のとおりです。 変形性膝関節症になり膝が大きく変形してしまうと、日常生活に支障をきたすため、早めに治療を開始しましょう。 変形性膝関節症の症状や治療法については、以下で詳しく解説していますので参考にしてください。 半月板損傷 関節リウマチ以外で膝裏に痛みが生じる原因に、半月板損傷があります。半月板損傷とは、膝関節内にある「半月板」と呼ばれる板状の線維軟骨が損傷する疾患です。 半月板損傷の主な症状は、以下のとおりです。 半月板は膝関節を安定させる役割を担っているため、損傷すると膝の筋肉や腱などに大きな負荷がかかってしまいます。 半月板損傷の症状や治療法については、以下で詳しく解説していますので合わせてご覧ください。 靭帯損傷 関節リウマチ以外で膝裏に痛みを生じる原因の1つに、靭帯損傷があります。 靭帯を損傷すると、以下の症状がみられます。 膝の靭帯損傷は、スポーツや交通事故などが原因で起こります。 膝に突然強い圧力を受けたり、同じ動作を繰り返したりすると、靭帯損傷につながる恐れがあるため、膝を酷使しないよう気をつけましょう。 反張膝 関節リウマチ以外で膝裏に痛みを生じる原因に、反張膝があります。 反張膝には以下の症状がみられます。 膝周囲の筋力不足や身体の重心が後方に偏っていると、反張膝になりやすい傾向があります。 反張膝を防ぐためには、運動をして膝周囲の筋肉を鍛えたり、日常生活で正しい姿勢をするよう意識したりするのが大切です。 関節リウマチによる膝裏の痛みを緩和させるには? 関節リウマチによる膝裏の痛みを緩和させる方法は、以下の3つです。 関節リウマチによる痛みは、セルフケアで緩和できる場合があります。関節リウマチの痛みを自身で対処しても、強い痛みが治まらないときは、医療機関を受診し適切な処置を受けましょう。 温冷によるケアを施す 関節リウマチによって膝裏痛みがある場合は、症状の程度に合わせて温冷によるケアを施すことが大切です。 関節リウマチの急性期症状である患部の腫れや赤みが出現していないかを確認し、ケアを行ってください。 膝裏に赤みや熱があって腫れている急性期の場合は、膝裏を冷やすことで痛みを緩和できる可能性があります。 急性期を終えて熱や腫れが引いた慢性期の場合は、膝裏を温めて血行を良くすると、痛みの緩和が期待できます。 痛みが強い場合は安静にする 関節リウマチで膝裏に強い痛みがある場合は、膝を動かさずに安静にしましょう。 急性期で熱や腫れがあるときは無理して動かすべきではありませんが、関節は動かさずにいると固くなり、周囲の筋肉も痩せてしまいます。 慢性期になったら、無理のない範囲で足を動かしたり伸ばしたりして、筋力低下を防ぐことが大切です。 投薬治療を受ける 関節リウマチによる膝裏の痛みの緩和方法に、投薬治療があります。関節リウマチの投薬治療には、消炎鎮痛剤やステロイド薬、抗リウマチ薬などが使用されます。 関節リウマチの発症原因を精査し、痛みの原因に合った薬物を使用して治療を進めていくことが大切です。 まずは関節リウマチの専門科を受診し、自身に合った治療法を提案してもらいましょう。 【まとめ】関節リウマチによる膝裏の痛みが治まらない場合は医療機関を受診しよう 関節リウマチによる膝裏の痛みが治まらない場合は、医療機関を受診しましょう。 膝裏の痛みは、関節リウマチだけでなく、変形性膝関節症や半月板損傷など他の疾患でも見られる症状です。 膝裏の痛みを放置したり、我慢して無理に動かしたりすると、症状が悪化する恐れがあります。 関節リウマチや他の疾患にかかり痛みが慢性化している場合は、再生医療での治療を検討しましょう。 膝裏の痛みにお悩みの方は、当院(リペアセルクリニック)までご相談ください。
2020.03.02 -
- 免疫細胞療法
実は、ボディビルダーは「風邪をひきやすい?」 あの、凄い筋肉量と、いかにも強靭そうで強い肉体を持っている「ボディビルダー」、トレーニングを重ねているため基礎代謝が良く減量などとは無縁。すごくて健康そうに見えます。!病気などにも縁がなくウイルスや細菌などぶっ飛ばしてしまいそうなイメージってありませんか。 しかし…ご存知でしたか?意外ですが「風邪をひきやすい・・・!」ということ? 全ての方がそうではありませんが実は、風邪をひくことで悩んでいるボディビルダーが多いと言います。ボディビルダーのイメージとは真逆ですね。そこで今回は、いかにも丈夫で健康の権化のようなボディビルダーが実のところは風邪ひきやすい!ということについて、その原因と対策を解説します。 ボディビルダーが風邪ひきやすい原因とは? 私たちは、ある意味出来上がった姿である鋼のようなボディビルダーを拝見している訳です。その鋼のような姿になるという部分に何かありそうですね。 ボディビルダーが風邪ひきやすい原因として第一に考えられるのが「激しいトレーニングをしている」ことです。「え?トレーニングって鍛えてるという体にに良さそうなイメージがあるけど?」「運動って免疫力を高めるんじゃないの?」と思われた方も少なくないでしょう。 実は、どんな運動でも運動であれば「免疫力」を高められるというものではないのです。「免疫力」を考えて運動するのであれば「適度な運動を、継続的に行う」これが重要になります。 激しい運動の連続は、体にとってはストレスとなり、ストレスは免疫力を低下させてしまうからです。健康的に体に負荷を与えるには負担にならない適度な運動であることと、それを継続することが大切なのです。 あの超人のようなボディビルダーとしての肉体を作り上げるためのトレーニングは、健康とはまったく別もの。 理想の魅せるための肉体作りは、一般人とは違う超ハードなトレーニングを行うことが多く、これが肉体的なストレスとなって免疫力を低下させてしまいます。また、見せるための肉体改造はトレーニングだけでは完成しません。 トレーニングに合わせて無駄な脂肪を取り去るための食生活が待っています。それは、一般人のメニューとは違っていて食事回数や、食事の内容、そのカロリーなど、脂肪をとことん、そぎ落とすことに注力し、徹底的に「体脂肪率が低い」状態を作り出します。 この体脂肪が低い状態こそが「風邪のひきやすさ」に関係しています。なぜなら脂肪は、体温を維持する役割を担っており、ボディビルダーのように脂肪が少ないと、その効果が薄く、体温が低下しやすくなるのです。 病気に対する抵抗力である免疫力は、体温が高いほど高まる傾向にあります。脂肪が薄くて体温が下がりやすいボディビルダーは基本的に免疫力が低くなりやすいのです。 このように、ボディビルダーは理想の肉体作りのための行動が免疫力を低下させてしまい、風邪をひきやすくなります。イメージからは意外に思われましたが、意外に病気になりやすい不健康ともいえる状態とも言えます。このように理屈が分かると風邪をひきやすくなることにもうなずけます。 風邪をひきやすいのは免疫力の低下が原因 きつい食事の回数やカロリーなどのコントロールに加え、ハードなトレーニングによる身体作りがかせないボディビルダーにとって「風邪をひきやすい」といった病気への抵抗力が弱くなりがちのは仕方がないのでしょうか? 逆に無視することはできません。激しいトレーニングと厳しい減量という大変な想いをして作り上げた肉体はコンテストで評価されることに意義があるからです。場合によっては重症化し、コンテストに向けたトレーニングや食生活を含めたコントロールに大きな支障をきたす可能性もあります。 免疫とは、私たちの体には侵入した異物を排除する仕組みで、身体を病気から守ってくれる自己防衛システムのことです。たとえば風邪のウイルス菌が体内に侵入すると、それを撃退します。その仕組みこそが『免疫』です。 この免疫について、ボディビルダーに限らず、厳しいトレーニングを積み、鍛えられた肉体を持つアスリートは、免疫力が高いはずという思い込みがありますが実はそうではないということになります。 先にも申しましたが適度な運動で免疫力はアップしますが、逆に激しい運動はかえって免疫力を低下させます。例えばマラソンなどの強度の強い運動をした人は、しなかった人に比べて運動後に上気道感染症(風邪)にかかる率が2~6倍増加したという報告もあるほどです。 免疫力を高めて真の強靭なボディビルダーを目指す免疫細胞療法 そんなボディビルダーが免疫力を高め、風邪に強い体作りを目指すのであれば「免疫細胞療法」という先端治療を検討してみてはいかがでしょうか。免疫細胞療法は、体内に侵入した病原菌を攻撃する免疫細胞を採血等で取り出し、培養してから体内に戻すことで免疫力を高める治療法です。 免疫力を高めることによって風邪だけでなく、アレルギーやさまざまな感染症、更にがんの予防にも役立ちます。じかも、自分の体内から取り出した細胞を培養するため、アレルギーや、ドーピングなどに抵触することがありません。 ここではボディビルダーを例にお話をしましたが、このような免疫力の低下は、激しい運動やトレーニングを行うスポーツ選手全般にとっての課題ではないでしょうか。極限まで頑張るアスリートにとって健康に気づかうことは非常に大切。 アスリートが結果を出すために、そのパフォーマンスを最大に引き出すには免疫の高い身体づくりは非常に大切なことではないでしょうか。必要な時に必要なパフォーマンスを実現するのはスポーツ選手の目標です。 せっかくのトレーニングや練習を無駄にしない。このような先端治療方法があることを知り、自身の体調コントロールに役立て、良い結果を導き出せればよいのではないかと思います。 まとめ/ボディビルダーは風邪をひきやすい? ボディビルダーにとって、肉体作りを邪魔する風邪の存在は決して無視できないものですが、ハードなトレーニングと、ハードな体脂肪管理によって、どうしても風邪ひきやすくなることは否めません。 ボディビルダーだけでなく、ハードなプレーや、トレーニングなどの運動が多いスポーツ選手、アスリートは、必要な時にパフォーマンスを発揮するためにも免疫細胞療法による治療法を検討してみてください。 興味がればお問い合わせ下さい ▼ スポーツ外傷(筋・腱・靭帯損傷)に対する再生医療 当院の再生医療は、スポーツ選手のパフォーマンス(QOL)を維持する治療を推進しています 監修:リペアセルクリニック大阪院
2020.03.01 -
- ひざ関節
- 再生治療
- 幹細胞治療
半月板損傷の代表的な治療は手術です。手術と聞くと「なんだか怖いイメージがある」「リスクがないか心配」などのお悩みの声をよくいただきます。 そこで本記事では、半月板損傷の手術の内容やデメリットをはじめ、手術なしで実施できる治療法について紹介します。 感染症のリスクや知覚神経へのダメージ、仕事復帰までの期間が長くなるといった半月板損傷の手術におけるデメリットを詳細に解説しているので、手術を検討している方はぜひ最後までご覧ください。 半月板損傷とは 半月板とは膝関節にある軟骨で、C型をした板状のものです。膝の内側と外側に1つずつあり、関節のクッション性を高める役割を担っています。 そんな半月板ですが、ジャンプやターンなどの動きや急激な衝撃で損傷する場合があります。それが半月板損傷です。半月板損傷を起こすと、歩行時の痛み・膝の引っかかり感・腫れ・曲げ伸ばしのしにくさといった症状が出現します。 半月板損傷の治療は手術以外にもあり、保存療法とリハビリで様子を見ることがあります。しかし、症状がひどくなったり、断裂した半月板の一部が繰り返し関節に挟み込まれる場合には手術が検討されます。 半月板損傷における手術のデメリット 半月板損傷の手術は、膝の関節に2~3カ所切れ込みを入れ、カメラで半月板の状態を確認しながら行います。損傷が小さい場合は縫合し、縫い合わせられない場合は切除します。 傷が小さくて済むので体への負担が比較的少ない点が特徴です。しかし、体の一部を切るわけですから、リスクがない訳ではありません。 つまり、手術のデメリットも気になるところです。 感染症にかかるリスクが上がる リスクの頻度としては高くありませんが、傷口に細菌が入り感染するリスクがあります。 感染すると膝が腫れたり、熱が出たりします。感染の治療をあわせて行うことになるため、術後のリハビリが遅くなる点が懸念されます。 知覚神経を傷つける可能性がある 手術のときに皮膚の表面にある知覚神経を傷つけてしまうリスクがあります。その結果、術後に皮膚の知覚が鈍くなる恐れがあるのです。 関節の動きが悪くなったり、痛みが続いたりする訳ではありませんが、熱いものや鋭利なものに触れても気付きにくくなるため、やけどやケガを負うリスクが向上します。したがって、知覚神経の負傷は手術において考慮しておきたい重要なデメリットの1つです。 仕事復帰までの期間が長くなる 半月板損傷の手術にかかる時間はそれほど長くありませんが、術後のリハビリ期間は長期にわたります。 断裂した半月板を縫い合わせたからといって、すぐにもとのように動けるわけではないことを理解しなければいけません。手術後、すぐに膝に負荷をかけると再断裂を引き起こすリスクが高まります。 もとの日常生活に戻るまでには数カ月、さらに仕事やスポーツに復帰するまでには6カ月程度の期間がかかることを想定しておきましょう。早期に仕事・スポーツへの復帰を目指す方にとっては大きなデメリットといえるでしょう。 半月板損傷の手術に関するよくある質問 半月板損傷の手術に関するよくある質問をまとめました。不明な点を明らかにして、慎重に手術の検討をしましょう。 半月板損傷で手術した場合の入院期間はどのくらいですか? 半月板損傷で手術した場合、一般的な病院では3〜10日が目安です。 入院例を以下にまとめました。 1日目:入院 2日目:手術 3日目以降:松葉杖にて歩行の練習。問題なければ退院 術後の膝の状態や松葉杖での歩行の習得状況によって、入院が延長する場合があります。 半月板損傷の手術費用はどのくらいかかりますか? 半月板損傷の手術費用は5〜20万円程度と幅広く、入院期間と負担率によって変動します。 たとえば、70歳以上で3割負担の方が9日間入院すると約9万円の費用が必要です。上記の費用はあくまでも目安となります。詳しい費用を確認したい方は、手術を受ける予定の医療機関に直接問い合わせてみましょう。 手術をせずに半月板損傷を治す方法はありますか? 半月板損傷を再生医療で治す方法があります。 再生医療では、自身の細胞から採取して培養した幹細胞を膝に注射します。その幹細胞が損傷した半月板を修復してくれるのです。また、幹細胞が膝の炎症を抑えて痛みを軽減させてくれます。 自分自身の細胞を使用するため、アレルギーなどの反応が少ない点、手術を避けられる点で身体への負担を抑えた治療法と言えます。また、手術よりも治療期間が短くなるメリットがあります。 半月板損傷手術のデメリットを回避できる再生医療を検討しよう 半月板損傷の手術には、感染のリスクをはじめとするさまざまなデメリットがあります。 対して、近年では手術に代わる治療として再生医療が注目されています。副作用が少なく治療期間を短縮できる再生医療なら、早期に仕事やスポーツに復帰できる可能性が高くなります。 半月板損傷で悩んでいる方や、半月板損傷の手術におけるデメリットが気になる方は、再生医療による治療を検討してみてはいかがでしょうか。
2020.02.29 -
- 再生治療
- 肝疾患
- 幹細胞治療
肝臓といえば「お酒」というイメージがありますが、お酒以外でも肝臓にダメージを与えている可能性があります。 「身体の疲労がなかなか取れない」という人は、肝機能が低下しているかもしれません。 本記事では、低下した肝機能を回復させる方法について詳しく解説していきます。 肝機能の低下を放置すると「脂肪肝」や「肝硬変」という病気に繋がる可能性があります。 肝臓の働きや肝機能を回復させる方法を理解して、肝臓疾患を予防しましょう。 肝臓はどのような働きをしているの? 肝臓は、人間の体の中で最も大きな臓器といわれており、以下のような働きをしています。 代謝 食事などから摂取した栄養素を体内で利用できるエネルギーとして蓄える機能 解毒 薬やアルコールなどの体にとって有害な物質を分解して無害化する 胆汁の生成 脂質の消化や吸収に必要な胆汁を生成・分泌する 「肝臓が疲れている」場合、エネルギーとして代謝できなかった栄養素が中性脂肪となって蓄積されます。 また、アルコールなどの解毒されるべき物質がそのまま体内に残ってしまいます。 生命活動にとって重要な働きをしている肝臓の疲労や疾患は、早めの対策・治療が必要です。 しかし、肝臓には神経が通っていないため、何らかのダメージを受けても自覚症状が現れにくく「沈黙の臓器」とも呼ばれています。 そのため、人間ドックや健康診断を受けて肝臓の異常を早期発見することが重要です。 肝臓を回復させるには食事の見直しや運動が大切 肝臓を回復させるには、食事による栄養素の摂取や有酸素運動、禁酒で肝臓を休める必要があります。 たんぱく質やビタミン類を摂取する 脂質と糖質の摂取を控える 肥満状態を改善する 1日30分程度の有酸素運動 アルコールの摂取量を抑える それぞれの項目について詳しく解説していきます。 たんぱく質やビタミン類を摂取する 肝臓の働きをサポートする効果に期待できる栄養素と主な食べ物を紹介します。 必要な栄養素 主な食べ物 詳細 たんぱく質 鶏ささみ、青魚、豆腐、卵など 幹細胞の修復や機能回復に必要な栄養素 ミネラル 野菜、海藻類、きのこ類など 代謝、解毒、胆汁の生成など肝臓の働きをする過程に欠かせない栄養素 抗酸化ビタミン (ビタミンA・C・E) ・ビタミンA 緑黄色野菜、ウナギなど ・ビタミンC レモン、パセリ、ブロッコリーなど ・ビタミンE 大豆類、青魚、ブロッコリーなど 肝臓内の活性酸素を抑え、肝機能の低下を防ぐために必要な栄養素 タウリン 貝類、タコ、エビなど 肝臓の解毒作用を高めて肝機能をサポートする効果が期待できる栄養素 食生活の見直しは、「肝機能の低下予防」と「肝機能を高めるサポート」のどちらの効果も期待できます。 暴飲暴食や偏った食事を避けて、バランスの良い食事を心がけましょう。 脂質と糖質の摂取を控える 肝臓を回復するためには、脂質と糖質の過剰摂取を控えることが重要です。 高脂肪・高糖質の食事は肝臓に負担をかけ、脂肪肝の原因となります。 特に、揚げ物やファストフードなどの飽和脂肪酸を多く含む食品、清涼飲料水や菓子類などの単純糖質の食べ過ぎは控えるべきです。 代わりに、不飽和脂肪酸を含む青魚などを適量摂取し、精製された糖質ではなく玄米や全粒粉パンなどの複合糖質を選ぶようにしましょう。 糖質制限と適切な脂質バランスを保つことで、肝臓への負担を軽減し、回復を助けることができます。 肥満状態を改善する 過剰な体脂肪、特に内臓脂肪は肝臓に脂肪が蓄積する「脂肪肝」の主な原因となります。 肥満状態を改善して適正体重を目指すことで、肝臓への負担を大幅に軽減できます。 具体的には、一日の摂取カロリーを適切に管理し、ゆっくり確実に減量することが重要です。 急激なダイエットは逆に肝臓に負担をかけるため避けましょう。目標は1ヶ月に1〜2kg程度の減量が理想的です。 1日30分程度の有酸素運動を習慣化する 肝機能を改善するためには1日30分程度の有酸素運動を取り入れましょう。 肥満や運動不足によって、肝臓に中性脂肪が過剰に蓄積される「非アルコール性脂肪肝」が起こる可能性があります。 ウォーキングや水泳などの有酸素運動を習慣にし、肝臓に蓄積した中性脂肪を減らしましょう。 有酸素運動によって脂肪肝化が改善される※1ことも報告されています。 ※参考:一般社団法人 日本肝臓学会「追補内容のお知らせ『NAFLD/NASH 診療ガイドライン』」 アルコールの摂取量を抑える 肝機能を改善させるためには、禁酒もしくはアルコールの摂取量をできるだけ抑えましょう。 お酒の飲酒量が多いと、アルコールを分解する働きを持つ肝臓に負担がかかり続けるため「アルコール性脂肪肝」になる可能性があります。 厚生労働省では、適度な飲酒量として1日あたりの純アルコール量は約20gとしています。 主な酒類の目安量は、以下の通りです。 お酒の種類 純アルコール量 ビール(中瓶1本500ml) 20g 清酒((1合180ml)) 22g ウイスキー・ブランデー(ダブル60ml) 20g 焼酎(35度)(1合180ml) 50g ワイン(1杯120ml) 12g しかし、アルコールは肝臓にとってストレスになるため、肝臓が疲労している時は禁酒することをおすすめします。 肝臓が回復するまでの期間と肝臓の状態 肝臓の機能が回復するまでに必要な期間は、肝臓の状態によって大きく違いがあります。 例えば、飲酒により一時的に肝臓が疲れている状態であれば、2日間の禁酒期間を設けることで肝臓は回復するといわれています。 一方で、慢性肝炎を放置して「肝硬変」になっている場合だと、いくら期間を設けても肝機能が回復することはありません。 極端な 2 例を挙げましたが、このように肝臓の回復に必要な期間および回復するかどうかについては、肝臓がどの程度のダメージを受けていて、どういった状態になっているかによって左右されるのです。 肝機能低下が招く疾患とは? 肝臓が疲れていると表現される「肝機能が低下している状態」を放置すると、様々な病気に繋がるリスクがあります。 病名 主な症状 脂肪肝 自覚症状がほぼないため、健康診断などの血液検査で発覚することが多い アルコール性肝炎 食欲不振・だるさ・発熱などの症状があり、肝臓の腫れや上腹部に痛みを感じる ウイルス性肝炎 黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)・食欲不振・嘔吐・全身の倦怠感・発熱など 肝硬変 ・黄疸(皮膚や白目が黄色くなる) ・腹水(下腹部が張る) ・くも状血管拡張(首、前胸部、頬に赤い斑点ができる) ・手掌紅斑(掌の親指と小指の付け根が赤くなる) など 肝機能の低下は、肝機能を回復させるために生活習慣を見直せば改善することが多いです。 しかし、肝機能の低下を放置して病気になってしまうと適切な治療が必要になります。 肝機能が低下している前兆 肝機能が低下しても初期段階では症状が現れにくいため、血液検査を受けて初めて異常に気づくことも多いです。 しかし、肝機能の低下が進行すると肌が黄色くなる黄疸やむくみ、尿の色が濃くなるなどの症状が現れます。 気づいた時には症状が進行している可能性があるため、早めに医療機関を受診して検査を受けましょう。肝臓の回復には早期発見が重要です。 肝疾患の改善につながる可能性がある「再生医療」 従来の肝硬変の治療法では、症状の進行と合併症を防ぐことを目的としており、元の状態に戻すのは難しいとされています。 そんな、治らないとされている肝疾患には再生医療という選択肢があります。 患者さま自身から幹細胞を採取・培養して点滴投与します。ご自身の細胞を使用することから、副作用などのリスクが少ないのが特徴です。 肝疾患を根本的に治したい方は、当院「リペアセルクリニック」の無料メール相談・オンラインカウンセリングをご利用ください。 【まとめ】肝臓を回復させるには再生医療による治療をご検討ください 疲れた肝臓の機能を回復させるには、脂肪や糖質の過剰摂取を避ける食生活や、適度な運動など生活習慣の改善が大切です。 普段から肝臓を労わっていれば、少し疲れた程度なら数日の期間で回復しますが、慢性的に肝臓が疲れていると肝疾患になってしまいます。 そうなると、回復に時間がかかる、あるいは自然回復しない状態に陥ってしまう可能性があります。 肝疾患には薬物治療や運動療法の他にも、再生医療という選択肢があります。肝機能の低下に悩んでいる方は、ぜひ再生医療による治療をご検討ください。
2020.02.28 -
- 免疫細胞療法
運動すると風邪をひく!運動と免疫の関係と免疫細胞療法について 世の中には「運動すると風邪をひく」という方がおられ、そのことに悩んでいる人も少なからずおられます。 運動は健康に良さそうなイメージがありますが、実は運動と風邪のひきやすさには密接な関係があります。 今回は、運動すると風邪をひく原因について解説します。 運動すると風邪をひくというのは本当か? 運動すると風邪をひくということはあります。 これは、「激しい運動をしている」ことが原因であると考えられます。 運動は、適度なら身体に良いのですが、多すぎた場合、少なからず体に「ストレス」を与えてしまい、ストレスは免疫力を低下させる原因の1つなのです。 免疫力が低下する 実際に行われた研究の結果、運動の強度が激しいほどに免疫力が低下してしまうことがわかっています。 免疫力とは簡単に言えば「病気になりにくさ」のことであり、風邪のような感染症は免疫力の高さによってなりやすさが大きく左右されるのです。 つまり、運動すると風邪をひく人というのは、日ごろから自身にとって激しいレベルの運動をしているということになるのです。 適度な運動なら免疫力は高まる 運動すると風邪をひくのであれば「運動しなければいい」と思われるかもしれませんが、実はそれは、それで大きな間違いです。 運動は運動でも「適度な運動」を心がければ、むしろ免疫力は高まり、風邪をひきにくい体作りに寄与するからです。 同じく過去の研究結果において、運動頻度と風邪の関係について調べた結果、運動日数が多いほど風邪をひく日数も少なく重症度が低いという結果になっているのです。 免疫を高める適度な運動 ここで重要なのは「適度な運動が、どんな運動なのか?」ということでしょう。 これについては個人差がありますので一概には言えませんが、無理のないレベルの有酸素運動(ウォーキングやランニングなど)を継続するのが、一般的に適度な運動であるとされています。 もし、運動することで精神的にもストレスを感じているのであれば、それは適度な運動の水準を超えている可能性が高いです 免疫力を高めるためには運動日数も少なからず関係するため、無理なく継続できる程度の運動を心がけ、少しずつ日数や1回あたりの運動時間などのレベルを上げていくことをおすすめします。 免疫細胞療法でより積極的に免疫力を高める 運動すると風邪をひくことについては、免疫力や運動能力などの個人差があります。 そのため一概には言えませんが、やはり日常生活にも支障をきたす可能性が高いのではないでしょうか。 適度な運動を無理なく継続するためにも、基本的な免疫力を高めることは重要なことです。 それに寄与するのが、免疫細胞を培養して体内に戻すことで免疫力を高められる「免疫細胞療法」です。 「がん」のリスクを下げる効果も期待されており、運動すると風邪をひく人にとっては「生活の質」を高めるのに大きく寄与するのではないでしょうか。 まとめ・運動すると風邪をひく!運動と免疫の関係と免疫細胞療法について 運動すると風邪をひくのは、激しい運動をしている可能性が高いですが、軽度な運動でも風邪をひいてしまうのであれば基本的な免疫力が低下していることが疑われます。 さまざまな方法で免疫力を高められますが、より積極的に免疫力を改善したいのであれば免疫細胞療法を受けるという方法もあります。 免疫力を高めたい人は、免疫細胞療法を検討してみてはいかがでしょうか。当院でも免疫細胞療法を行っています。興味がある、詳しくお知りになりたい場合はお気軽にお問い合わせください。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
2020.02.26 -
- 再生治療
- 肝疾患
- 幹細胞治療
肝硬変を治す方法!再生医療は低下した肝機能を改善へと導く新たな治療法 病気の治療には「病気の原因を根本的に治療する方法」と「病気の進行や症状の発生を抑えることが目的となる治療」の 2 種類があります。 では、「肝硬変」を根本的に治す方法はあるのでしょうか。 今回は、肝硬変を根本的に治す方法について解説します。 こちらもご参照ください 肝硬変を治すことはできるのか? 結論から述べますと、従来の医療技術では肝硬変を根本的に治す方法はない!とされていました。 そもそも「肝硬変を治す」という意味について論じる必要もあるのですが、ここでは「肝硬変が治る=肝臓が元の状態に戻る」と定義しておきます。 肝硬変という病気は名前の通り「肝臓が硬く変質する」という状態なのですが、その原因は慢性肝炎などを原因として肝細胞が修復時に線維化し、それが蓄積することで肝臓が硬く小さくなってしまうのです。 この状態を放置すると肝臓を流れる血流が滞ることになり、そうなると、さまざまな全身疾患の合併症リスクを高めることになります。最終的に「肝臓がん」に進行してしまいかねない可能性があります。 一般的な「ケガ」であれば適切な治療を施せば自然に治るものですが、硬くなってしまった肝臓を自然に元の状態に戻すことができないのです。 ということは、肝硬変を治すことは不可能なのでしょうか?! 従来の肝硬変の治療方針 肝硬変を治す方法がないとしても、医療機関で肝硬変であると診断されれば、以降、その時点で適切と思われる治療を継続していくことになります。 肝硬変が治せないとすると、その治療は何を目的とするのでしょうか? それは「これ以上、肝機能を低下させず、合併症のリスクを減らす」ということが基本的な治療方針となります。 例えば「食事(栄養)」に関しては、バランスの良い食事を心がけながら患者さんの健康状態に応じてタンパク質やエネルギー不足に注意します。 そのほか、原因疾患の治療や運動療法などを継続することで肝機能の維持に取り組みますが、これを継続しても自然に肝機能が改善されることはありません。やはり、肝硬変を治すことは難しいのでしょうか? 肝機能の改善に役立つ!再生医療という可能性 これまで「治す方法がない」とされてきた肝硬変ですが、実は注目の新しい治療方法があります。それが「再生医療」という先端医療です。この治療方法なら肝硬変を根本的に治療できる可能性があります。 再生医療は、文字通り、再生させる医療です。仕組みは、幹細胞という誰の身体の中にもあり、さまざまな細胞に変化しながら組織を修復する細胞を利用すします。この幹細胞を用いることで肝臓を修復し、低下した肝機能を改善へと向かわせることを期待する治療法です。 治療の結果には個人差がありますが、合併症や肝機能低下といった恐怖から解放されるなどの効果を期待することが可能な方法です。 肝臓疾患への再生医療は、今まで「完治しない」といわれていた症状を根本的に改善できる可能性がある画期的な治療法です。 再生医療が肝硬変の改善に新たな道筋を付けたということです。 まとめ・肝硬変を治す方法!再生医療は低下した肝機能を改善へと導く新たな治療法 従来は治す方法がないとされていた肝硬変ですが、再生医療には肝硬変を治し、症状を改善できる可能性があります。 もちろん100%効果があるというわけではありませんが、可能性を見出せるだけでも十分に画期的な治療法であるといえるでしょう。 肝硬変や肝臓疾患による症状に悩んでいる人は、一考の価値ある治療法として検討してみてはいかがでしょうか。再生医療は可能性に満ちた治療方法です。興味があれば当院にお問い合わせください。ご参考になれば幸いです。 監修:リペアセルクリニック大阪院
2020.02.24 -
- 肩
- 再生治療
肩が痛い上がらない!原因と治療、病院は何科を受診すべきか? 急に肩が上がらなくなった!腕を上げると肩に強い痛みがある!ズキズキとした痛みで寝れない、こんな状態になると不安になられて当然です。 なぜ痛むのか?なぜ腕が上がらないのか?で、どうすれば良いのか?その原因と治療のため、病院に行くべきなのか、整体やマッサージで良いのか?迷われることでしょう。 できるなら最初、病院でしっかりと検査され、診断を受けられることをお勧めします。では「肩が痛い」「肩が上がらない」場合、病院で何科に行けばいいのか?ということもあると思います。 今回は、肩が痛む、肩が上がらないときには様子を見るか、病院に行くべきなのか?その際、何科を受診すればよいのかについて解説してまいりましょう。 肩が痛くて上がらない!この症状は四十肩か五十肩?はたまた肩腱板断裂? 肩を上げると痛みが走る、もしくは腕を上げると肩に強い痛みが起こるという場合は、体に何らかの異常が生じているサインです。 四十肩・五十肩だろうと思っていたら、肩腱板が損傷していたり、もしかすると断裂している可能性もあって、そうなると手術の可能性も考えられるのです。 そのため「肩(腕)が上がらない」「肩が痛む」という症状があるなら自己判断で「そのうち治るだろうと」放置せず、早めに病院を受診することをおすすめします。 前途のように、見た目だけでは原因が分からず、検査が必要なことがあるからです。 病院では何科を受診すればよい? 病院の何科を受診すればいいの?今回のように、肩が上がらない、肩が痛む場合は、まずは整形外科を受診することをおすすめします。 検査をしてみて他に原因がある場合は、他の科を紹介してもらえます。あなたがスポーツをしている場合は、スポーツ障害を扱っている病院を受診するという方法もあります。 肩が痛む、上がらない ・病院の整形外科を受診 ・他に原因がある場合は他科の紹介も可能 ・アスリート、スポーツ選手は、スポーツ障害を扱う病院もある 肩が上がらない!手術を避ける新たな治療法の選択 肩が上がらない状態が続くと手術を検討することがあります。スポーツをしているなら肩が上がらないと、思うようなパフォーマンスを発揮することが難しくなるなど復帰が難しくなるかもしれません。 ただ、治療とはいえ、手術をするとなれば、その成否はもとより、患部にメスを入れることになり、復帰までの期間が延びてしまい、その間はトレーニングもできなくなる可能性もあります。 手術を受けるべきか?!悩ましいところです。 しかし近年、身体への負担が少なく、治療期間も短くて済む【再生医療】という選択肢があります。アスリートにとって朗報ですが、自由診療となり、健康保険が使えない点で検討が必要です。 再生医療は、「肩が上がらない」という場合の治療法としても、もちろん有効ですがスポーツ医療の分野でも大きな注目を集めています。 実際、有名なスポーツ選手が再生医療による治療によって短期間で復帰を果たしています。再生医療では、自分の細胞からとった幹細胞を患部に注射し、損傷した腱板を修復するという治療法が用いられます。 注意点としては、再生医療は新しい治療方法、先端治療法なので、一般的な病院で受けることができません。厚生労働省から認可を受けて再生医療を提供しているクリニックなどでの受診が必要です。 当院も厚生労働省から認可を受けて日本でもトップクラスの症例数がございますので、もしもお悩みなら、お気軽にご相談ください。親切丁寧にご説明させて頂きます。 再生医療 ・これまでできるようになった先端医療 ・手術を避けることができ、入院も不要 ・一般的な医療機関で受けることができない ・厚生労働省から許可を得た再生医療専門のクリニックを受診する必要性 まとめ・肩が痛い上がらない!原因と治療、病院は何科を受診すべきか? 肩が上がらないときに病院を受診するか、何科に行くべきか悩む人は多いと思います。基本的には、症状があるときには、原因究明、治療のためにはレントゲンやMRI、エコーなど検査が必要です。 すでに肩に何らかのトラブルが起きている可能性がありますから、なるべく早く医療機関、整形外科を受診しましょう。 早めの受診が早期治療につながり、その分、治癒も早まります。また、手術にかわる新たな治療法として再生医療という治療法も期待されています。 肩が上がらない、スポーツに復帰したい、早く治したいという方は、整形外科はもちろんですが、再生医療についても検討してみてはいかがでしょうか。 監修:リペアセルクリニック大阪院
2020.02.23 -
- 肩
- 再生治療
20代でも腕を上げたときの肩の痛みに悩む方は少なくありません。実は、20代でも四十肩や腱板損傷といった症状が起こる可能性があります。 この記事では、20代で肩に痛みが生じる主な原因や、症状に合わせた具体的な治療法について詳しく解説します。肩の痛みに悩む方が症状を改善し、快適な生活を取り戻せるよう役立つ情報をお届けするので、ぜひ最後までご覧ください。 【20代】腕を上げると肩が痛い原因とは? 20代でも腕を上げたときに肩が痛むのは珍しくありません。 具体的に腕を上げると肩が痛い原因として考えられる2つの理由について解説します。 四十肩・五十肩(肩関節周囲炎) 腱板損傷 四十肩・五十肩(肩関節周囲炎) 四十肩や五十肩の正式な病名は「肩関節周囲炎」です。 肩関節には骨・軟骨・靭帯・腱板・関節包など多くの組織が存在します。肩の酷使や加齢などが原因で組織が衰え、炎症が起こると肩関節周囲炎になります。 腕を上げる際の痛みや可動域の制限により、日常生活での動作に支障が出るのが特徴です。 加齢が原因の場合が多いですが、はっきりとした誘因がわかっていない部分もあり、20代や30代でも発症します。 腱板損傷 ケガやスポーツなどによって肩を使い過ぎると起こるのが、腱板損傷です。腱板は肩関節にある腱を指します。 肩をぶつけたり転んで手をついたりしたときに肩に負荷がかかると腱板が断裂してしまいます。痛みを伴うパターンや痛みはないものの肩が上がらないなど、症状は人それぞれで、20代でも発症するため注意が必要です。 腱板損傷は、特に肩や腕をよく動かすスポーツで起こるリスクが高く、スポーツ外傷のひとつです。 四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)と腱板損傷の違い 腕が上がらないと言えば四十肩・五十肩をイメージする人もいるでしょう。 四十肩・五十肩で腕が上がらなくなるケースは多いです。しかし四十肩・五十肩の原因は本来柔らかくて伸びがある関節がかたくなってしまう点にあります。また、痛みが強すぎて動かせないケースもあります。 腕が上がらない理由は異なりますが、肩関節周囲炎か肩腱板損傷かを自分で判断するのは難しいです。 腕を上げると肩が痛いときの治療法 腕を上げると肩が痛い場合、症状に応じた治療法が必要です。ここでは、薬の服用、リハビリテーション、外科手術の方法や効果について解説します。 薬の服用・リハビリテーション 薬の服用は、痛みや炎症を抑えるための基本的な治療法です。 消炎鎮痛剤や筋肉の緊張を和らげる薬の使用により、症状の緩和を図ります。一方、リハビリテーションは肩の可動域を回復し、筋力を強化することを目的としたものです。ストレッチや肩周辺の筋肉を鍛えるエクササイズを通じて、再発防止や長期的な改善を目指します。 外科手術 外科手術は、重度の肩の痛みや機能障害が続く場合に検討される治療法です。 四十肩や腱板損傷が原因で、薬やリハビリでは改善が見られない場合に行う治療です。具体的な手術内容には、内視鏡による肩の掃除(関節鏡手術)や、腱板の修復手術などが含まれます。 手術後はリハビリが必要で、肩の可動域と筋力を回復させるためのトレーニングを行うのが一般的です。 20代の肩痛みは医療機関の受診がおすすめ 肩の痛みや可動域制限は、四十肩・五十肩や腱板損傷など、さまざまな原因が考えられます。放置すると症状が悪化し、日常生活に支障をきたす可能性もあるため、まずは医療機関の受診が必要です。 治療法としては薬の服用、リハビリテーション、外科手術が挙げられますが、手術のリスクを避けるための再生医療も選択肢のひとつです。 腱板損傷の治療では、幹細胞を使った再生医療により症状を改善できます。効果に個人差はありますが、高い確率で痛みが軽減します。再生医療による治療をご検討の際は、ぜひリペアセルクリニック大阪院へご相談ください。
2020.02.21 -
- 肩
- 再生治療
- 腱板損傷
腱板損傷の原因、症状や治療法!リハビリと手術後の復帰期間について 腱板損傷は、スポーツだけでなく日常生活の中でも起こり得るケガの1つですが、どのような治療法があるのか、手術しないと治らないのかなど気になる方も多いのではないでしょうか。 今回は、腱板損傷の原因や治療法、手術しないでも治るのかどうかについて解説します。 腱板の特徴と腱板損傷の原因や症状、治療法について 腱板損傷は手術をしないと治らないのでしょうか。 結論から言うと、腱板損傷は、手術しないで保存的な治療を行うこともありますし、手術を必要とする場合もあります。症状などによっても選択するべき治療法は変わってくるため、専門医とよく相談しましょう。 腱板とは? 腱板とは肩にあるインナーマッスルです。 肩関節が不安定だと脱臼のリスクが高くなるため、安定性が重要なのですが、腱板はその肩関節の安定性に働きかける大切な役割を果たしています。そして、肩の腱板を構成するのは「肩甲下筋腱」「棘上筋腱」「棘下筋腱」「小円筋腱」という4つの筋肉です。 この4つの筋肉が肩の骨を囲むようにくっついており、この筋肉と骨をつなぐのが腱板です。この腱板が断裂してしまうことを腱板損傷といい、一部が切れてしまうものと、完全に断裂して骨と離れてしまうものがあります。 腱板損傷の症状とは? 腱板断裂の症状は主に、痛みと腕の動かしにくさです。痛みは少し痛い程度の人もいれば、眠れないほど激痛の人、動かしたときだけ痛いという人など程度はさまざまです。 腱板損傷の原因とは? 腱板損傷の原因は、以下のようなものが挙げられます。 ▲外傷が原因となるケース 外傷によって腱板損傷が起こることがあります。転んだときに肩をぶつけてしまい、打撲だと思っていたら実は腱板が断裂していたということもあるので注意が必要です。 また、明らかに肩をぶつけていなくても、手をついた拍子に肩に負荷がかかり腱板損傷を起こすこともあります。 ▲オーバーユースとなるケース どのような関節や筋肉も、使い過ぎると負荷がかかってしまいます。それは肩も同じで、肩関節は日常生活の中でもよく使う関節のひとつなので、洗濯物を干す、荷物を運ぶなど、繰り返し行う作業や負荷の中で腱板損傷が起こることがあります。 加齢によって腱板がもろくなると、オーバーユースによる損傷リスクが高まるので要注意です。 ▲スポーツによるケース スポーツをすることによって腱板損傷が起こる場合もあります。例えば、野球のピッチャーはボールを投げる回数が多いので肩への負荷が大きく、腱板を傷つけるリスクがあることで知られています。 しかし、特定のスポーツだけに腱板損傷のリスクがあるわけではありません。どのようなスポーツでもケガをすることがあり、その際に腱板を傷つけるかもしれません。 腱板損傷の治療法 腱板損傷の場合、その治療法は、まず保存療法が行われることが多いです。断裂した腱板は自然に元に戻ることが難しいのですが、安静にすることで、それ以上損傷することを防ぎます。 痛みがある場合は痛み止めを使い、動かしにくさがある場合はリハビリを行います。それでも痛みが強くなる・腕を動かせないという場合は手術という選択を検討します。 術後は1~2か月程の固定が必要となり、完全にスポーツ復帰するには6か月程度かかるでしょう。スポーツをする人にとって、手術は腱板を元の状態に戻して肩や腕の動きが良くなることが期待できる反面、復帰までの期間が長いのがネックになります。 そんな腱板損傷の治療に注目されているのが「再生医療」です。自身の幹細胞を使って、損傷した腱板の組織を修復する方法です。 再生医療は手術と比べても副作用が少なく、早期にスポーツ復帰することが望めるというメリットがあります。そして、再生医療は、外科的な手術をしない選択肢のひとつとして、腱板損傷の治療においても期待されています。 まとめ・腱板損傷の原因、症状や治療法!リハビリと手術後の復帰期間について 腱板損傷は日常生活でも起こりうるケガです。また、外傷や肩の使いすぎで起こるスポーツ外傷の1つでもあります。近年スポーツ医療では、早期に復帰を望める方法として再生医療が期待されています。 再生医療による治療を選択することで、腱板損傷を手術しないで治すことが可能になることもあるでしょう。「再生医療」について興味がある方、なるべく手術しないで腱板損傷を直したいという方は、専門医にご相談ください。 https://youtu.be/bKupVfsXpHM?si=mN1HFLfUcyvV_ase ▶こちらの動画で詳しく解説しています。是非ご覧ください。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
2020.02.19 -
- 免疫細胞療法
- 再生治療
- 肝疾患
肝硬変を根本的に治療できる可能性を秘めた再生医療とは?! 従来、「肝硬変」という病気は、肝臓を元の状態に戻すことができないといわれていました。 しかし、その常識を覆すかもしれない可能性を秘めた治療法「再生医療」に注目が集まっています。 今回は、肝硬変を根本的に治療できるかもしれない「再生医療」について解説します。 肝硬変に再生医療が利用される意味 そもそも「肝硬変」という病気がどのような状態であるのかを理解することで、再生医療との関連性について理解しやすいと思います。 肝硬変とは、慢性的な肝臓の炎症などを原因として肝細胞が線維化して硬くなってしまった状態のことです。 線維化した肝細胞は肝臓の「壁」となり、内部で肝細胞が増えるのを阻害することで肝臓は最終的に小さくなってしまいます。 肝硬変を起こすと肝臓内の血液の流れが滞り、さまざまな「合併症」のリスクを高めてしまうのですが、この状態は自然に治すことができないのです。 そのため、従来の肝硬変の治療方針は対症療法や食事療法などを継続して、これ以上の肝機能低下を防ぐことが中心となっていました。 ここで注目すべきなのが「再生医療」なのです。 再生医療とは? 「再生医療」とは、「幹細胞」と呼ばれる細胞を利用して行われる新しい治療法です。 幹細胞は私たちの体内に存在している細胞の一種であり、「壊れた細胞に作り替わり、組織を修復する」という役割を担っています。 肝硬変の再生医療では、培養後に患者さんに投与された数多くの幹細胞の働きによって、硬質化した肝細胞を溶解・修復することによって肝機能の改善を目的とするのです。 肝硬変以外の肝疾患に対しても有効性が指摘されており、例えば「脂肪肝」においては肝機能の改善と血流促進による疲れやすさの改善などに寄与する可能性があるとされています。 再生医療と治療結果の個人差 再生医療に注目が集まっていますが、あくまでも「可能性がある」という治療法であることは理解しておかなければなりません。 これは再生医療に限った話ではありませんが、同じ病気で同じ治療法を用いたとしても、すべての患者さんが同じように回復するわけではありません。 肝硬変の再生医療でも同じように、すべての肝硬変患者さんが再生医療で同じ結果を得られるということはできないのです。 しかし、「再生医療なら100%肝硬変を治せる!」とは言えませんが、肝機能が改善する可能性があること自体は間違いではありません。 再生医療を利用することで肝硬変の進行や合併症のリスクを減らし、食事療法や運動療法のレベルを減らすことができるなどの可能性は十分に見いだせるのです。 まとめ・肝硬変を根本的に治療できる可能性を秘めた再生医療とは?! 再生医療は「万能の治療法」というわけではありません。そして、再生医療によって肝硬変を完治させられるとは断言できません。 しかし、従来の治療法と違って「肝硬変が改善される可能性がある」という意味ではやはり注目されるべき治療法であることは間違いありません。 肝硬変の治療や症状に悩んでいる方は、再生医療による治療を検討してみてはいかがでしょうか。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
2020.02.18 -
- 肩
- 再生治療
スイングショルダー(ゴルフ肩)の症状が治らず、悩んでいる方はいませんか。スイングショルダーとは、ゴルフをプレーする際の動作によって起こる肩関節周囲の炎症です。 ゴルフを正しくない姿勢でプレーしたり、過度に打ちっぱなしを行ったりすると、スイングショルダーになりやすいため注意が必要です。 本記事では、スイングショルダーの原因や治療について紹介します。スイングショルダーの原因や治療法を理解して、ゴルフ肩を治しましょう。 この記事を読むとわかること スイングショルダーになる原因 スイングショルダーの治療法 ゴルフ肩(スイングショルダー)とは? ゴルフ肩(スイングショルダー)とは、ゴルフのプレーによって生じる肩関節周囲の損傷です。ゴルフのスイング動作は、肩周囲の筋肉の伸張、収縮を繰り返します。 筋肉や関節に大きな負担がかかると肩関節周囲が損傷し、疼痛(とうつう)やしびれなどの症状が現れます。 スイングショルダーの症状が出た場合は、無理してプレーせずに治療を受けるのが大切です。 ゴルフ肩(スイングショルダー)の原因となる疾患は? ゴルフ肩(スイングショルダー)の原因となる疾患の具体例は、以下のとおりです。 腱板損傷 腱板断裂 肩峰下インピンジメント 上腕二頭筋腱損傷 変形性関節症 肩関節の不安定性 ゴルフのスイング動作により引き起こされた、肩周囲の関節や腱の損傷は、スイングショルダーに分類されます。 ゴルフ肩(スイングショルダー)の主な症状 ゴルフ肩(スイングショルダー)の主な症状は、以下のとおりです。 肩甲骨内側の疼痛 肩から腕にかけてのしびれ感 首のだるさ 肩甲骨周りの可動域制限 スイングショルダーの人は、利き腕と反対側の肩が下がっているのが特徴です。症状がひどくならないうちに、治療を受けましょう。 ゴルフ肩(スイングショルダー)になりやすい人 ゴルフ肩(スイングショルダー)は、スイング時の姿勢が崩れていたり、頻繁にゴルフを行ったりする人がなりやすいといわれています。スイング動作を無理に行った場合は、肩周囲に大きな負担がかかります。 トップの位置を高く上げ過ぎたり、グリップに力を入れ過ぎたりすると、ゴルフ肩になる可能性があるため注意が必要です。猫背の人や股関節が硬い人も、スイング動作の際に上手に体を動かせず、全身に大きな負担がかかります。 スイングショルダーの症状が悪化しないよう、ゴルフスイングの姿勢だけではなく、普段から姿勢を意識して過ごしましょう。 ゴルフ肩(スイングショルダー)の治し方 ゴルフ肩(スイングショルダー)の治し方は、主に以下の3つです。 安静にする 鎮痛消炎剤での症状の緩和 専門家による治療を受ける ゴルフ肩(スイングショルダー)は、間違った知識で対策するとさらに症状を悪化させてしまう可能性があるため、医療機関で治療を受けるのがおすすめです。 安静にする ゴルフ肩(スイングショルダー)を治すためには、まず安静にしましょう。スイングショルダーの症状がある場合は、無理して動かさないようにし、筋肉を休ませてください。 スイングショルダーは、筋肉や関節の無理な動きが原因で起こります。誤った姿勢でスイングし続けたり、ゴルフを過度にやりすぎたりすると、さらに症状が悪化します。 ゴルフを続けるためにも、スイングショルダーの症状が落ち着くまで十分に休息をとりましょう。 鎮痛消炎剤での症状の緩和 ゴルフ肩(スイングショルダー)の治し方に、鎮痛消炎剤を用いて症状の緩和を行う方法があります。鎮痛消炎剤には、ゲルやローション、湿布などさまざまな形態があります。 疼痛や腫れなどの症状が出現したら、すぐにプレーをやめてアイシングをし、患部の炎症を抑えてください。 鎮痛消炎剤には症状を和らげる作用があります。しかし、スイングショルダーが完治するわけではありません。症状が悪化する前に専門家に相談し、早めに治療を受けましょう。 専門家による治療を受ける ゴルフ肩(スイングショルダー)になった場合は、専門家による治療を受けることが大切です。専門家は、患者さんの症状に合わせて、適切な治療法を提案してくれます。 安易にストレッチを行い症状が悪化すると、競技復帰までに時間がかかります。適切な治療を早期から始め、症状の悪化を防ぎ回復を早めましょう。 ゴルフ肩(スイングショルダー)から競技復帰までの期間とプロセス ゴルフ肩(スイングショルダー)になった場合は、競技復帰までに3〜6カ月の期間が必要です。症状の程度や治療開始スピードによって、治癒にかかる期間は異なります。 復帰までのプロセスは、まず痛みを軽減させるために安静や薬物療法を行います。症状が和らいだ後には、肩周りの筋力を強化し、可動域の改善を目的としたリハビリを開始する流れです。 治療開始が遅れたり、重度の症状が出現したりしたときは、回復に6カ月以上の期間が必要な場合もあります。重度のスイングショルダーは、外科的治療を行う可能性もあるため、痛みを感じたら早めに医療機関を受診しましょう。 ゴルフ肩(スイングショルダー)の予防ケア ゴルフ肩(スイングショルダー)を予防できるケア方法には、以下の4つがあります。 肩関節周りの筋力強化 スイングフォームを見直す 軽い負荷から再開 ゴルフをする前にストレッチをする スイングショルダーになった経験がある人も、再発防止のために予防ケアを行うことが大切です。 肩関節周りの筋力強化 ゴルフ肩(スイングショルダー)の予防ケアの1つに、肩関節周りの筋力強化があります。肩関節周りの筋力を強化すると、スイング動作で使う筋肉や関節を上手に動かせます。 「ゴルフでは、肩関節周りだけでなく全身の筋肉を使うため、全体をバランスよく鍛えると予防に役立ちます。スクワットやプランクなどの筋力トレーニングを行い、筋力の強化を目指しましょう。 スイングフォームを見直す ゴルフ肩(スイングショルダー)の予防ケアに、スイングフォームの見直しがあります。スイングフォームを見直すと、筋肉や関節を正しく使えているかを確認できます。 以下の2つのポイントを意識し、スイングフォームを正しい姿勢に直しましょう。 手首に力を入れない 右打ちの場合はトップの位置を左手で押し込まない 正しいフォームでスイングを行えば、肩周囲に大きな負担がかかりません。 軽い負荷から再開 ゴルフ肩(スイングショルダー)の再発を予防するために、負荷が軽い動作から再開しましょう。負荷の軽い運動から再開すると、体にかかる負担を軽減できます。 ゴルフは全身を使うスポーツであるため、体への負荷が必然的に大きくなります。負担の少ない動きで体を徐々に慣らし、負荷が大きくなっても対応できる体をつくりましょう。 ゴルフをする前にストレッチをする ゴルフ肩(スイングショルダー)を予防するには、ゴルフ前にストレッチを行うのが効果的です。ゴルフをプレーする前にストレッチをすると、筋肉がほぐれ体を柔軟に動かせます。 肩甲骨のストレッチ手順 1.胸を張り、大きく背伸びをする 2.挙げた手を横に移動させ、肩の高さまで下げる 3.10秒キープ 4.手のひらを上に向けて両肘をゆっくり近づける 5.1~4を3回繰り返す ストレッチは筋肉の伸びを意識して行うことが大切ですが、無理に動かすと体を痛めるリスクもあります。痛みを感じない程度に体を伸ばしましょう。 ゴルフ肩(スイングショルダー)の治し方まとめ ゴルフ肩(スイングショルダー)は、肩関節やその周囲の筋肉・腱に負担がかかり発症します。繰り返しのスイング動作や無理なフォームが原因となり、痛みや可動域の制限を引き起こします。 治療ではまず、痛みや炎症を和らげるため安静にするのが大切で、必要に応じて専門医の診察を受け、リハビリや治療を進めていきます。 また、近年注目されているPRP療法(多血小板血漿療法)も効果的な選択肢です。副作用のリスクが低く、早期回復が期待できるため、手術を避けたい方や再発を防ぎたい方におすすめです。 PRP療法をご検討の方は、ぜひ当院へお気軽にご相談ください。
2020.02.17