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- スポーツ医療
- 再生治療
スポーツ障害の中でも多く発生するのが足首の捻挫です。また、捻挫はスポーツをしない人でも、日常生活の中で起こりうるケガの1つです。 そして、足首の捻挫は一度発生すると繰り返す、治らないと不安になる人もいるのではないでしょうか。 そこで今回は、今回は足首の捻挫は治らないのか?本当に繰り返しやすいケガなのかどうかについて解説します。 こちらも併せてご参照ください 足首の捻挫は治らない!?そもそも捻挫とはどのようなケガなの? 足首は歩くとき、スポーツをする時などに重要な役割を果たします。スポーツ医療で足首の捻挫は多く取り扱われていますが、階段を上るときや歩いているときなどでも捻挫を起こすことはあります。 捻挫とは関節に力が加わり、関節包や靭帯が損傷した状態のことです。足首の関節は体を支え、歩行に不可欠な部分なのでさまざまな場面で力が加わります。 足首の捻挫の中でも損傷しやすいのが外くるぶしの前方にある前距腓靭帯です。足関節を包む関節包と連続しているので、靭帯の損傷によって足関節の腫れや内出血が見られることがあります。 足首の捻挫は治らないのか? 足首の捻挫は治らないと不安に思う人もいるでしょう。 確かに、一度捻挫をすると繰り返すことがあります。特に、受傷してから早期に治療をしなければ、痛みや不安定さが残ってしまい、捻挫を繰り返してしまう状況になりやすいです。 そのため、捻挫はしっかりと治すことが大切です。 足首の捻挫が治らないときは手術という選択肢も 骨に異常がなく、1か月ほどの捻挫の治療を経ても足首の不安定さがあると手術を検討します。断裂した靭帯を修復する手術です。近年では内視鏡下での手術が可能になり傷や治療期間が短縮されてきています。 足首の捻挫は繰り返す人もいます。また捻挫をしてから長期間経過してからだと靭帯を縫い合わせる修復術ができないこともあります。慢性的な足首の痛みがあり、足首に不安定さがある場合は膝などの靭帯を足首に移植する、再建術というものを行います。 この場合は修復術よりも大掛かりな手術になり、治療やリハビリ期間も長くなるでしょう。 足首の捻挫を治す新たな治療法もある! 足首の捻挫は治療に3週間から3か月かかります。靭帯の損傷の程度にもよりますが、スポーツをする人にとっては長い期間に感じることでしょう。 放っておくと歩きにくさや捻挫を繰り返すなど、治らないものとなってしまうのも足首の捻挫の恐ろしいところです。 そんな足首の捻挫の治療期間を短縮できる治療法として、再生医療が注目されています。 再生医療は、自分の幹細胞を注射し、損傷した靭帯を修復させるという方法です。自分の幹細胞を用いるので副作用や後遺症が残りにくく、治療期間の短縮が期待できます。 これまで足首の捻挫が治らない場合は手術という方法が検討されていましたが、再生医療の登場によって、新たな治療の可能性が広がっているのです。 まとめ 足首の捻挫はスポーツだけでなく日常生活の中でも起こりうるものです。足首の捻挫は靭帯の損傷で、受傷初期に治療を行わなければ歩きにくさや足首の不安定さが残り、治らないという状況になることがあります。 治らない足首の捻挫には手術が検討されてきましたが、近年は、治療期間を短縮し早期にスポーツ復帰が期待できる再生医療が注目されています。
2020.01.25 -
- 再生治療
肝臓の病気は症状が現れにくく、自分で気付いたときには病気がかなり悪化していることがあります。検診で脂肪肝を指摘されたら、早めに医療機関を受診しましょう。 お酒を全く飲まない人でも脂肪肝になるケースがあります。改善されないと肝硬変や肝臓がんに進行するかもしれません。生活習慣を改善して、肝臓の機能を正常に戻し、予後の悪い肝臓がんなどの病気に進行しないようにしましょう。 こちらもご参照ください 肝臓がんを予防するには? 健康診断などで脂肪肝を指摘された方は特に、肝臓がんなどの病気にならないように生活習慣を改め、脂肪肝を改善することが大切です。 そこで、肝臓がん予防のための食生活の見直し、運動不足の解消、再生医療による肝臓の治療についてご紹介します。 こちらもご参照ください 食生活を見直しましょう 脂肪肝が進行してしまうような食生活は見直し、肝臓の機能を改善させることが大切です。 ▲アルコールは適量に 長年お酒を飲み続けていると、飲んだ分だけ肝臓はダメージを受けています。そして、肝臓に脂肪がたまる脂肪肝では、肝臓が正常に機能しなくなりますから、お酒の飲み過ぎに注意しましょう。 厚生労働省のガイドラインでは、アルコールは1日20gと提案されています。日本酒1合、ビール中ビン1本、7%のチューハイ350mlが1本程度です。また、週1回以上の休肝日も推奨されています。 ▲食べ過ぎを防ぐ お酒を飲まないから肝臓は大丈夫と思っていませんか?食べ過ぎも脂肪肝の原因です。 非アルコール性の脂肪肝は放置されやすいので注意してください。肥満の状態では中性脂肪が肝臓に蓄積されやすくなります。バランスの良い食事を心がけ、適性体重を維持しましょう。 運動不足を解消しましょう 脂肪肝から肝硬変や肝臓がんにならないように、日頃から運動をする習慣を身につけることが大切です。 ▲取り組みやすい運動量で継続することが大切 激しい運動をする必要はありません。例えば、ウォーキングを10分間するということから始めて、だんだんと時間を延ばしましょう。 できれば30分以上のウォーキングがおススメです。週2回以上を目標に行ってみてください。 再生医療による肝臓がんの予防 再生医療によって、肝臓の機能を回復する治療に注目が集まっています。 幹細胞を利用した再生医療では、繊維化した肝臓の組織や炎症を修復し、機能の回復を目指すことができます。さらに、幹細胞は肝臓以外の弱った臓器も修復する効果が期待でき、完治が難しい肝臓疾患を自己脂肪由来幹細胞で根本的に改善することを目指しています。 まとめ 臓器の中でも肝臓は我慢強く、症状を表に出しにくいことが知られています。多少のオーバーワークには文句も言わず、黙々と私たちのために働いてくれているのです。 このように、自己主張の強くない肝臓ですから、こちらから歩み寄って、具合が悪くなっていないか注意してあげる必要があります。 脂肪肝を放置していると、肝硬変や肝臓がんのリスクが生じます。肝臓がんの予防法として、食生活の見直し、運動不足の解消を行ってみてください。また、治療法の1つとして、再生医療についても検討してみることもお勧めします。
2020.01.22 -
- スポーツ医療
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「靱帯断裂」と聞くと、大ケガというイメージをお持ちの方もいるのではないでしょうか。そして、足首の靱帯断裂を起こすと、歩けなくなるのか、それとも歩けるのか…という事が気になる方もいると思います。 今回は、足首の靱帯断裂を起こしても歩けるのかどうかについて解説します。 足首の靭帯断裂は歩ける程度のケガ? 結論から言うと、足首の靱帯断裂を起こしても歩ける!ということがほとんどです。 しかし、完全断裂や複数個所の断裂の場合は痛みや足首の不安定さから歩行が困難になることもあります。また、歩けない場合は捻挫ではなく骨折を疑う必要もあります。 軽傷の足首の靱帯断裂の場合、歩けることがほとんどなので、痛みに強い人なら、テーピングなどで固定し、痛みを我慢し、スポーツ復帰をしてしまう人もいるかもしれません。痛みがあっても歩けるから大丈夫だろうと受診しない人もいます。 しかし損傷した靭帯は自然に元のような状態に戻ることは難しく、放っておくと後遺症になることもあり、再発を繰り返す原因にもなります。 足首の靱帯断裂とはどのようなケガなの? 足首は歩くときや走るときなど、日常生活の中でも動かすことの多い部分で、スポーツで、跳んだり蹴ったりなどをすれば、さらに負荷がかかる部位です。 そんな足首には2つの関節があり、靭帯と関節包がその関節を守っています。そして、足首を捻ったり、無理な動きをしたりすると靭帯が関節を支えようとして伸びます。 そのときにかかる力が大きいと靭帯断裂などのケガが起こるのです。 靭帯断裂の場合、炎症が起き、患部が腫れることがあります。また、出血している場合は、内出血が見られることもあり、自覚症状としては足首の痛みがあります。 足首の捻挫が発生しやすいのが外くるぶし側の前距腓靭帯・後距腓靭帯・踵腓靭帯です。中でも前距腓靭帯と踵腓靭帯が断裂の好発部位となっており、この2つの靭帯断裂が一緒に起こることもあります。 足首の靭帯断裂を早く治したいなら再生医療を検討してみては? 足首の靱帯断裂の場合、歩けることがほとんどですが、重症の靭帯損傷で歩けない場合や、後遺症で足首の不安定さがある場合は手術を検討することがあります。断裂した靭帯を縫合するという方法です。 受傷から時間が経っている場合は、関節の靭帯を移植することもあります。 受傷からスポーツ復帰まで通常は3週間から3か月かかります。しかし手術をするとなれば、術後の状態に合わせたリハビリも行うので、もっと復帰までの期間がのびるでしょう。 スポーツをする人だと、できれば治療期間を短縮して早くスポーツ復帰したいと思いますよね。しかし、無理は禁物。しっかり治し、リハビリを終えてからスポーツ復帰を検討すべきです。 そこで近年、注目されているのが再生医療です。 再生医療では、自身の幹細胞を用いて損傷した靭帯を修復させる効果が期待できます。手術のような傷が残ることもなく、副作用や後遺症のリスクも低いのが再生医療のメリットです。 再発予防のためにはリハビリも必要ですが、治療期間を短縮させることで早期スポーツ復帰を可能にします。 まとめ 足首を捻ったり、可動域を超える動きのような強い力が靱帯に加わると靭帯断裂が起こります。足首の靭帯断裂が起こっても、歩けることが多いですが、歩けるからといって治療を受けないという選択は賢明ではありません。 適切な処置をしてもらい、リハビリも行いましょう。 足首の靭帯断裂が重症の場合は手術を検討しますが、近年その手術にかわる治療として再生医療が注目されています。幹細胞による靭帯の修復で治療期間を短縮し、早期にスポーツ復帰を目指すことが可能になったのです。 足首の靱帯断裂を起こした後、歩けるけれど治りが悪い、しっかり治したいという方は、再生医療による治療を検討してみてはいかがでしょうか。 こちらも併せてご参照ください
2020.01.21 -
- 再生治療
肝臓の病気として増加傾向にあるのが脂肪肝です。 脂肪肝は肝臓に中性脂肪がたまった状態で、放置しておくと肝臓の機能が悪くなってしまうため、治療の1つとして食事療法が必要です。 食事療法と聞くと、食べてはいけないものがあるの?控えた方がいいものは?などが気になりますよね。 そこで今回は、今回は脂肪肝の人が食べてはいけないもの、脂肪肝の食事療法についてご紹介します。 こちらもご参照ください 脂肪肝の人が食べてはいけないものは特になし!しかし… 脂肪肝の原因は、これまでアルコールの過量摂取やB型肝炎・C型肝炎が着目されていましたが、近年増加しているのが食生活による脂肪肝です。 アルコールが原因の脂肪肝は50代以上の男性に多いのに対し、食事による脂肪肝はアルコールを飲まない女性にも指摘されています。 食事が欧米化し、脂肪や糖質を多く含む食事をとる機会が増えました。脂肪や糖質は体の中で中性脂肪になり、肝臓に蓄積されます。 もちろん脂肪や糖質は人間の体に必要なものなので、まったく食べてはいけないものではありません。 しかし、過量摂取をすると肝臓が処理しきれなくなってしまい、カロリーオーバーした食生活は脂肪肝を引き起こすリスクを高めます。 そのため、脂肪肝の治療では脂肪や糖質を控えた食事が必要です。 動物性脂質は控えめに! 脂肪には植物性と動物性の2種類があるのですが、中性脂肪となって体にたまりやすいのが動物性脂質です。 これはバターや脂身の肉などに含まれます。肉自体は食べてはいけないものではありませんが、脂身の少ないものにするなど気を付けてください。 ビタミンを摂取するなら果物よりも緑黄色野菜がおススメ! ビタミンを摂取するために果物を食べる人も多いと思いますが、果物には果糖が多く含まれるので食べすぎには注意が必要です。ビタミンをとるのであれば緑黄色野菜がおすすめです。 甘い飲み物はNG! 減量のために運動をすすめられますが、汗をかいたからといってスポーツ飲料や清涼飲料を飲みすぎてはいけません。これらには砂糖が多く含まれているからです。 脂肪肝でも無理な食事制限は良くありません! 脂肪肝になると、食べてはいけないものを意識する人も多いでしょう。 脂質や糖質の過量摂取は禁物ですが、無理な食事制限は良くありません。肝臓は栄養を蓄える機能もあるため、無理な食事制限をすると、かえって肝臓に栄養をためこもうとしてしまいます。 まずはバランスのいい食事をこころがけましょう。 まとめ 脂肪肝の原因として脂肪分や糖質の多い食生活があげられます。そのため、脂肪分や糖質を控えることは必須です。 しかし、脂肪肝だからと言って、絶対に食べてはいけないものというものはありません。良くないのは過剰摂取ですから、脂肪や糖質は控えめにし、いろいろな食材をバランスよく食べるようにしましょう。 脂肪肝の治療として、近年、再生医療に注目が集まっています。 再生医療は、幹細胞を使って肝臓の組織を修復させる効果が期待でき、脂肪肝の治療に効果的です。再生医療について気になる方は、専門のクリニックで相談してみてください。
2020.01.18 -
- スポーツ医療
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足首の靭帯損傷は、サッカーやバスケットボールなどのスポーツで起こりやすいケガですが、日常生活の中でも段差の踏み外しなどによっても起こることがあります。そして、大したケガではないと思ってしまう方もいるかもしれませんが、全治まで適切な治療が必要です。 日常生活にも不便があれば、早く治したい!と思いますし、スポーツをしている方ならどれくらいで全治になるのか心配になると思います。 そこで今回は、足首の靭帯損傷を起こした場合、どのくらいで全治になるのかについて解説します。 足首の靭帯損傷はどのくらいの期間で全治になる? 足首の靱帯損傷を起こした場合、全治までの時間は症状の程度によっても異なりますが、一般的には数週間から数カ月です。 スポーツをする方にとっては、全治までの期間が長く感じられてしまうかもしれませんが、足首の靭帯損傷は初期の治療を怠ると、全治が非常に難しくなります。足首の靭帯断裂は、よほど重症でない限り歩行が困難になることはありません。そのため、自己判断でスポーツ復帰をする、受診をしないという人もいます。 軽い捻挫でもスポーツに復帰するにはそれなりの時間が必要で、放置したまま運動を続けていると「足首の捻挫を繰り返すようになる」「後遺症が残る」というようなことにもなりかねません。 しかし、靭帯は一度断裂すると、元のような状態には戻りません。時間をかけて修復するのですが、瘢痕というものに置き換わるので、もともとの柔軟性がなくなってしまうのです。 また、靭帯断裂後に無理をすると靭帯が緩くなってしまいます。 そのため、リハビリがとても重要なのです。 足首の靭帯断裂でリハビリが重要視される理由は、再発予防です。 靭帯が緩くなると足首の不安定さが生じたり、いざという時に踏ん張りがきかなくなったりします。捻挫だけでなく他の外傷を起こすリスクもあるのです。 リハビリを行う、もう1つの目的は筋力強化です。 足首の靭帯断裂が起こるとRICE処置を行います。R(Rest):安静、I(Icing):冷却、C(Compression):圧迫、E(Elevation):挙上をRICE処置といい、足首の靭帯断裂だけでなく、さまざまなスポーツ障害の初期治療に用いられます。 そして、部分断裂なのか完全断裂なのか、そして断裂した靭帯はいくつなのかによって固定方法や期間が異なります。部分的な損傷で軽症であれば、包帯やテーピングで1週間ほどの固定となります。 完全断裂や2か所に及ぶ靭帯断裂の場合は、シーネやギプスで固定しますが、固定期間も2~3週間と長くなります。 このように靱帯断裂の場合は、足首の関節を固定するため関節がかたくなるので、リハビリが必要です。そして、関節を守るためにも筋肉の強化が欠かせません。 適切な治療を受けてしっかり治すようにしましょう。 足首の靭帯損傷の程度と治療内容について 靭帯損傷とはいわゆる捻挫のことで、足首の捻挫は損傷の程度によって3段階に分類されています。 ● 1度 靭帯が伸びる程度の損傷 ● 2度 靱帯の部分断裂 ● 3度 靱帯の完全断裂 1度の場合はアイシングとテーピングをして安静にしていれば2週間程度で回復します。 2度の捻挫ではギブスでの固定が3週間程度は必要です。 3度で足首が不安定になっている場合は、手術になることもあります。全治までは、リハビリも含めて数ヶ月は必要です。主治医とよく相談をして、しっかり治しましょう。 足首の靭帯損傷は再生医療によって全治が早くなる!? スポーツ選手にとってケガはつきものですが、足首の捻挫といえども全治しないまま競技に復帰するのは大変危険です。 捻挫が慢性化してしまうと、最悪の場合歩行に支障をきたすことも考えられますから、医師の指示に従って、治療やリハビリを行ってください。 その治療法の1つとして、再生医療があります。 どこの医療機関でも受けられる治療ではなく、専門クリニックでの治療が必要ですが、再生医療であれば体への負担が少なく、アレルギーや副作用の心配も少ないですし、全治までの期間を早めることも可能になるでしょう。 再生医療では、患者さん自身の幹細胞を利用して、損傷した靱帯の修復や改善を目指しており、慢性化した症状を持つ方や早期治療を希望するプロアスリートに向けたスポーツ医療の分野でも注目されています。 まとめ 足首の靭帯損傷はケガの程度によって、1度2度3度に分類されています。軽いものであればテーピングをして数週間、靱帯が完全に断裂した場合は全治までに数ヶ月かかる場合があります。 不完全な状態で競技に戻ると、後遺症を招く恐れがありますから、安心してスポーツを続けるためにも、医療機関で適切な治療を受けてください。 治療法の1つとして、再生医療をご紹介しました。足首の靱帯損傷で早く完治したい、慢性化した症状で悩んでいるという方は、再生医療による治療の検討もしてみてはいかがでしょうか。
2020.01.17 -
- 再生治療
脂肪肝は人間ドックなどで指摘される人も多く、身近な存在になってきています。 そんな脂肪肝ですが、肝臓にたまった脂肪を減らすことはできるのでしょうか。 今回は、脂肪肝の脂肪を減らすことはできるのかどうかについて解説します。 こちらもご参照ください 脂肪肝の脂肪を減らすことは可能? 結論から言うと、脂肪肝の脂肪を減らすことはできます。ただし、簡単ではありません。なぜなら、肝臓にたまった脂肪を減らすには、生活習慣を見直すことが重要だからです。 脂肪肝の治療の基本は食事療法と運動療法なので、バランスのいい食生活を心掛け、アルコールの量を減らす、もしくは断酒することも必要です。そして、肥満の人は運動もしましょう。 肥満で脂肪肝の人は運動で体重を減らすことも必要! 脂肪肝の治療として運動療法がありますが、普段運動をしない人や、忙しくて運動をする時間がない人には難しく感じるかもしれません。 しかし、運動といっても、激しくつらい運動をする必要はありません。まずは、いつもより体を動かすようにすることから始めましょう。 例えば、買い物に車を使うことが多い人は歩きや自転車にする、エレベーターではなく階段を使うといった感じです。体を動かすことに慣れてきたら、ウォーキングや水泳のような有酸素運動もおすすめです。 肥満で脂肪肝の人の場合、運動をすることで体重を減らすことができれば、脂肪肝の脂肪も減らす効果が期待きます。 また、糖質の多くを消費するのが骨格筋なので、骨格筋を鍛えると糖質を消費するだけでなく、基礎代謝をあげて脂肪を減らしやすくすることができます。 有酸素運動ではありませんが、スクワットのような筋トレも脂肪肝の運動療法としてはすすめられています。 有酸素運動で汗をかいたからと言って、スポーツドリンクや清涼飲料水の取りすぎには注意してください。せっかく脂肪を減らすために運動をしても、糖分を多く含んだ飲みものを飲でしまっては痩せることができません。 期待される脂肪肝の新しい治療に注目! 脂肪肝の治療で重要なのは、肝臓にたまった脂肪を減らすことです。 食事療法や運動療法で肝臓の脂肪を減らすことはできますが、脂肪肝の発見が遅れたり、今までの生活習慣を断ち切れず、治療への行動に移れない人もいます。 しかし、脂肪肝が重症化し、繊維化して硬くなってしまうと、肝臓は本来の機能を果たすことができないだけでなく、元の状態に戻すことが難しくなります。 さらに、脂肪肝が進行すると肝硬変や肝臓がんといった重大な病気になるリスクもあります。 このような脂肪肝の治療として近年注目されているのが再生医療です。 再生医療では、自己由来幹細胞を点滴で肝臓に送り届け、幹細胞が繊維化した組織の溶解・修復をするという治療を行います。 この再生医療により、今までは繊維化した肝臓の組織は元に戻すことができませんでしたが、弱った肝臓を正常な状態にし、本来の機能を発揮できるようにする効果が期待できるようになりました。 まとめ 脂肪肝の原因の多くは過量のアルコール摂取、脂肪や糖質を多く含んだ食生活、そして運動不足です。そのため、脂肪肝を指摘されたときには、これらを改善することで肝臓にたまった脂肪を減らすことができます。 しかし、生活習慣の見直しが難しい場合や、無理のない範囲で運動をして肝臓の脂肪も徐々に減らすという減量のペースでは、脂肪肝が進行してしまう可能性もあります。 そのようなときは、再生医療による治療も検討してみてください。肝臓の再生医療は、脂肪肝の新たな治療、そして、高い効果が期待できる治療法として注目を集めています。
2020.01.15 -
- スポーツ医療
- 再生治療
プロアスリートの中にもケガの経験をしている人はたくさんいます。体の痛みと選手生命の危機というストレスに直面した方たちは、どのようにケガを乗り越えたのでしょうか? 今回は、足首の靭帯損傷の後、スポーツ復帰に必要な心構えをご紹介します。 足首の靭帯損傷の後に必要なスポーツ復帰への心構え 一流のアスリートはケガを通して自分を成長させています。足首の靱帯損傷の後には、原因を突き詰め、リハビリをしっかり行い、身体の使い方を考えることで、スポーツ復帰を成功させているのです。 ケガの原因を突き詰める なぜ足首の靭帯損傷を起こしてしまったのか、原因を考えてみましょう。 ・ウォーミングアップは十分だったか ・オーバートレーニングではなかったか ・休養は十分に取れていたか ・栄養状態は良好だったか ・過度なストレスを抱えていなかったか ケガは病院で治してもらえますが、復帰後にも以前と同じようにケガを起こす原因になるようなことを続けていては、またケガをしてしまうかもしれません。 なぜケガは起きたのか、ケガの原因を突き詰め、再発防止に役立てましょう。 リハビリを根気よく続ける 足首の靭帯損傷後のスポーツ復帰の目安は、腫れや痛みが治ったときではありません。低下してしまった筋力が元に戻ったときが復帰の目安です。 筋力や足首の柔軟性が不十分なままで通常の競技に戻ると、捻挫を繰り返したり、別の部位をケガしてしまう恐れがあります。 専門の医師やトレーナーとよく相談して、競技に必要なリハビリを根気よく続けましょう。 段階的に強度を上げていくようなリハビリは、地味でつまらないかもしれませんが必要なことです。 ケガに合わせた体の使い方をする 一度足首の靭帯損傷を起こしたら、完治したとしても体はそれ以前と全く同じ状態とは言えません。靭帯は伸びているし、トレーニングを休んでいる間に筋力は落ち、足首も硬くなっています。 リハビリを続ければ、限りなくケガ以前の状態には近づけられますが、同じには戻れませんし、無理をすれば再発する可能性もあるのです。 そのため、スポーツ復帰後は、今の自分の状態に合わせた体の使い方を覚えて、ケガを防ぎながら最高のパフォーマンスを出せるような工夫が必要です。 まとめ 足首の靭帯損傷の後、スポーツ復帰に必要な心構えをご紹介しました。 足首の靭帯損傷は繰り返し起こりやすいケガです。焦って不完全な状態でスポーツ復帰にならないように、慎重に判断してください。 ケガの原因をよく考え、リハビリを根気よく続け、身体の使い方を工夫することが重要です。 再発を繰り返してしまう、症状が慢性化している、少しでも早い復帰を望みたい…という場合は、再生医療という治療法もあります。 再生医療は、幹細胞を用いた最先端の治療法で、スポーツ医療の分野でも注目を集めています。早期回復が期待できますし、安全で体に負担が少ない治療法ですから、ぜひ、検討してみるとよいでしょう。 こちらも併せてご参照ください
2020.01.14 -
- 再生治療
肝臓の病気と言われると、治るかどうか不安になる人も多いのではないでしょうか。 そして、肝臓の病気の中でも近年患者数が増加している脂肪肝も、治る病気なのかどうかが気になるところでしょう。 今回はそんな脂肪肝について、治るのかどうかについて解説します。 こちらもご参照ください 脂肪肝は治る? 沈黙の臓器といわれる肝臓は、人間の体で最大の内分泌臓器です。 肝臓に脂肪がたまった状態を脂肪肝といい、脂肪肝になると肝臓本来の機能を発揮することができなくなります。 しかし、脂肪肝は重症ではない脂肪肝であれば、食事療法や運動療法で治る可能性があるので、早く治すようにしましょう。 治癒までの期間は、軽度のものでは1~2か月程度ですが、長いと数年かかることもあります。そして、治癒までの期間は、発見時の状態や本人の意識にも左右されます。 生活習慣の改善が治る期間を短くするのに重要なポイントになると言えるでしょう。 脂肪肝を治すにはどうしたらいい? 検診などで脂肪肝を指摘されたら、早く治すことが大切です。 脂肪肝の原因は、アルコール、食生活、運動不足が挙げられます。そのため、脂肪肝を治すには、ライフスタイルの見直しが必要です。 アルコールが原因ならアルコールを断つか、減らす必要があります。食生活が原因の場合は、脂肪や糖質に気を付けたバランスのよい食事を心がけましょう。 また肥満と脂肪肝との関連もあり、肥満の人は減量することで脂肪肝が改善することがわかっています。運動をすることで、体や肝臓にたまった脂肪を減らすことができるのです。 適度な運動はストレス発散にもなります。ストレスがたまると飲みすぎたり食べすぎたりしてしまう人は、ストレス発散できるような運動をするのもいいでしょう。 脂肪肝に再生医療という選択肢もある! 脂肪肝は進行すると肝硬変や肝臓がんといった命に関わる病気になるリスクがあります。 肝臓の組織が繊維化し硬くなると、もとの肝臓の状態に戻すことが困難になり、肝臓の機能を果たせなくなります。 脂肪肝の治療は食事療法や運動療法がメインですが、人によっては我慢がつらい、運動がどうしても苦手ということもあるでしょう。また、頑張っていてもなかなか脂肪肝を治すという目標を達成できないこともあるかもしれません。 そんな脂肪肝の治療に、近年注目を集めているのが再生医療です。 再生医療では自己由来幹細胞を、点滴を用いて血管を辿り、肝臓に届けます。そして肝臓の組織を修復させ、肝臓の機能が正常に戻るのを助けます。 脂肪肝が進行して繊維化してしまった場合でも、幹細胞が繊維化した細胞を溶解・修復させ、肝臓の機能を取り戻す効果が期待できます。 まとめ 脂肪肝はアルコール、食生活、運動不足が原因なので、治療は食事療法と運動療法が基本ですが、治るまでの期間を短くするには生活習慣の改善がポイントになります。 また、再生医療によって脂肪肝を治す効果も期待できます。 脂肪肝は早く治すことが必要ですから、まずは専門医を受診し、自分に合った治療法を検討してみてください。
2020.01.11 -
- スポーツ医療
足首の靭帯は骨と骨を結びつけ、関節の動きを制限する働きを持っています。足首を捻挫しても日常生活には支障が出ないこともありますが、できるだけ早く治したいものですよね。 また、アスリートの方だと、スポーツを休む期間を短くしたいので早く治したい!と強く思うと思います。 そこで今回は、足首の靭帯損傷を早く治す方法を解説します。 足首の靭帯損傷を早く治すためには応急処置が重要 足首の捻挫を早く治すためには、適切な応急処置でケガによる損傷を最小限にとどめることが重要です。 捻挫をした直後はRICE処置を行います。患部をR:安静にして、I:氷で冷却し、C:圧迫を加え、E:高く上げておくことで、腫れや痛み、内出血を抑えます。 大したことはないと考えて放置する、完治していないのに無理にスポーツ復帰するなどは危険です。 アスリートの方などは、後遺症が残ると競技生活に影響を与えます。ケガの程度は必ず専門医に確認してもらい、適切な治療を受けましょう。 ギプスの長期の使用は回復を妨げる? 足首の靭帯損傷は程度によって、1度(靱帯が伸びた状態)、2度(靱帯の一部が切れた状態)、3度(靱帯が完全に切れた状態)に分類されています。 RICE処置を行った後に、症状によってテーピングやギプスでの固定、場合によっては手術になることもあります。 アスリートが競技への早い復帰を目指すためには、長期間の固定は足首の柔軟性を奪い、ケガをする以前と同程度の運動能力の回復には時間がかかると考えられています。 これは関節の位置を認識する感覚である、関節の「固有知覚」が鈍くなるからです。 そのため、最近ではギプスによる長期の固定は行われなくなってきています。 足首の靭帯損傷でリハビリを行う場合の注意点 痛みや腫れがなくなったら、早く治すためにリハビリを行うことが大切です。 無理は禁物ですがテーピングやサポーターなどを利用して、適度に関節を制限しながら筋力トレーニングやストレッチ、硬くなった足首をほぐすマッサージなどを行います。 日常生活に支障がなくなったとしても、競技レベルのスポーツ活動には、さらなる筋力が必要です。足首の靭帯損傷を繰り返さないためにも、余裕を持ったスケジュールでリハビリに取り組んでください。 まとめ 足首の靭帯損傷を早く治す方法として、RICE処置の重要性、ギプスによる長期固定が回復を妨げる理由、リハビリの注意点について解説しました。 リハビリは慎重に専門家の指示に従って行いましょう。 また、アスリートの方は、運動前の足首のストレッチや日頃の筋力強化を心がけましょう。 こちらも併せてご参照ください
2020.01.10 -
- 再生治療
- 幹細胞治療
脂肪肝の治療に必要なライフスタイルの見直しとは?! 進行すると肝硬変や肝臓がんに移行するリスクが高まる脂肪肝。近年食生活の欧米化から、アルコールを飲まない人にも脂肪肝が増加しています。命に関わる状態になる前に、早期発見・早期治療をしたいですよね。 今回は、脂肪肝の治療についてご紹介します。 脂肪肝は肝臓に脂肪がたまった状態で、肝臓が本来の機能を果たせなくなります。そして、脂肪肝が進行すると肝臓の組織が繊維化し硬くなる「肝硬変」になるリスクがあります。 繊維化した肝臓は元の状態に戻すのが難しく、そうなる前に脂肪肝の治療をすることが大切です。脂肪肝は、アルコールの摂取や脂肪・糖質の多い食事が原因になるため、脂肪肝の治療には食生活などライフスタイルの見直しが必要です。 アルコールの量を減らす・禁酒する 肝臓にはアルコールを解毒・分解させる機能があり、分解するときに中性脂肪が生成されます。アルコールをたくさん飲むと、分解する過程でこの中性脂肪が増え、肝臓にたまってしまうのです。 アルコールによる脂肪肝の場合は、アルコールの量を減らすか禁酒をします。いきなり禁酒は難しいという人は休肝日を決める、1日に飲む量を減らすといいでしょう。 食事療法 肝臓に脂肪がたまった状態が脂肪肝なので、アルコールを飲まない人でも脂肪肝になるのは、食事が原因であることが多いです。欧米化した食事は脂肪分や糖質を多く含んでいるため、体の中に中性脂肪が増え、肝臓に脂肪がたまるのです。 痩せている人でも脂肪肝になる人はいます。ダイエットで低栄養状態になると、体が脂肪を蓄えようとします。肝臓はエネルギーを貯める臓器でもあるので、脂肪を貯めてしまうのです。 脂肪肝の治療には、食事の見直しが必要です。1日3食、バランスのいい食事をし、脂肪や糖質を取りすぎないように気をつけてください。食事療法は糖尿病や脂質異常症を併発している人にもおすすめです。 運動療法 運動をすると体の中の脂肪を燃やすことができますが、運動不足が続いていると脂肪はどんどんたまってしまいます。そのため肥満の人には、運動療法が必要です。 減量は脂肪肝の改善に効果的だということがわかっています。運動をして筋肉をつければ、基礎代謝があがり脂肪を燃焼しやすくなるでしょう。1日5分や10分であっても、意識して体を動かすようにしてください。 薬物療法 脂肪肝に対する根本的な治療になる薬物療法はありません。しかし補助的に治療に薬を用いることはあります。 脂肪肝では、糖尿病や脂質異常症を併発していることがあるため、そちらの病気への薬物療法を行うのです。しかしまずは食事と運動です。あくまでも薬物療法は補助的な立ち位置といえるでしょう。 脂肪肝に新しい治療(再生医療)の可能性 従来の治療では、脂肪肝で肝臓の組織が繊維化して硬くなると元には戻りませんでした。しかし近年、その繊維化した組織を溶解し、修復する再生医療が注目されています。 再生医療では、自己由来幹細胞を用いて肝臓の組織を修復させます。肝臓の組織が修復されると、脂肪肝で弱った肝臓の機能の正常化が期待できます。 まとめ・脂肪肝の治療に必要なライフスタイルの見直しとは?! 脂肪肝の治療にはライフスタイルの見直しが必要です。栄養バランスの良い食事をする、脂肪や糖質を取りすぎないようにする食事療法や、体を動かして脂肪を燃焼させる運動療法も併せて行います。 また、近年注目を集めている再生医療も、脂肪肝の治療の選択肢の1つになることも知っておきましょう。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
2020.01.07 -
- スポーツ医療
- 再生治療
足首をひねってしまう靭帯損傷は、誰にでも起こりうるケガです。特にスポーツをしている方なら、経験したことがあるという方も多いのはないでしょうか。 しかし靭帯損傷は、痛みが引いて治ったと思っていたのに、「練習中にまた痛みが出た」「踏ん張ろうとしたら足首に違和感がある」「同じ場所をまた捻挫した」というような症状が出ることがあります。 それは後遺症かもしれません。 今回は、足首の靭帯損傷の後遺症について解説します。 足首の靭帯損傷で起こる後遺症とは? 足首の靭帯損傷、いわゆる捻挫は、日常的にもよく起こるケガです。身近なケガなので軽く考えてしまいがちですが、放置してしまうと慢性化する恐れがありますし、後遺症が残ることがあります。 後遺症には、 ・患部の痛みが続く ・足首の関節が不安定になる ・同じ箇所の捻挫を繰り返す ・今まで通りの動きができない ・筋力が低下する ・変形性足関節症に進行する などがあります。 また、成長期のお子さんは裂離骨折を起こしていることがありますし、捻挫を繰り返すことで関節の軟骨が損傷すると、変形性足関節症を引き起こすこともあります。 靭帯損傷を起こしたときは、専門医に相談してしっかりと治しましょう。 足首の靱帯損傷で後遺症を防ぐために大切なことは「RICE処置」 足首の靱帯損傷で後遺症を防ぐためには、初期治療としてRICE処置を行うことが重要です。スポーツをする人は特に、応急処置「RICE処置」を覚えておきましょう。 R 安静 (rest) 患部を動かさないようにして安静に過ごします。 I 冷却 (ice) タオルでくるんだ氷などで患部を冷やします。 C 圧迫 (compression) 包帯などで患部を圧迫します。 E 拳上 (elevation) クッションなどに足を乗せて、心臓よりも高い位置おきます。 RICE処置は靭帯損傷の程度に合わせて、1日から一週間程度続けることが必要です。ケガをしてしまったら早期に医療機関を受診し、専門医の治療を受けてくださいね。 まとめ 足首の靭帯損傷は、治療が不完全な状態で競技を再開すると、痛みや関節のグラつき、同じ箇所の捻挫などの後遺症が起こる危険があります。 痛みや腫れが引いても靱帯の断裂や軟骨の損傷が完治していない可能性があるため、専門医の指示に従って治療を行いましょう。 足首の靭帯損傷が慢性化してしまった場合や後遺症が残ってしまった場合などは、幹細胞を用いた再生医療による治療を検討することも可能です。 再生医療は、スポーツ医療の分野でも注目を集めている最先端医療技術で、アスリートの慢性化した症状の改善や早期の回復を目指しています。 再生医療を治療法の1つとして検討してみたいという方は、専門のクリニックの医師にご相談くださいね。 こちらも併せてご参照ください
2020.01.06 -
- 再生治療
肝臓の病気と聞くとどのようなイメージを持ちますか? 脂肪肝は近年患者数が増えており、人間ドックでも注目されるものの1つです。そして、脂肪肝を指摘されると、「改善するの?」という点が、とても気になると思います。 今回は、脂肪肝は改善できるのか?どんな改善方法があるのかについて解説します。 こちらもご参照ください 脂肪肝とは?脂肪肝は改善するの? 脂肪肝は肝臓に脂肪がたまり、肝臓の機能に障害がある状態をいいます。しかし、肝臓は沈黙の臓器ともいわれ、脂肪肝になっても明らかな自覚症状がないことがほとんどです。 人間ドックで脂肪肝を指摘されるのは30~40%で、50代以上で脂肪肝を指摘されることが多いです。脂肪肝は進行すると肝臓が繊維化して硬くなる「肝硬変」や、「肝臓がん」といった深刻な病気になるリスクが高くなります。 そして、肝臓が繊維化するともとの状態に改善することができないため、肝硬変になる前の発見が重要です。 肝臓の病気と聞くと飲酒やB型肝炎、C型肝炎のイメージが強いかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。脂肪肝にはアルコール性脂肪肝と非アルコール性脂肪肝の2種類があります。 アルコール性脂肪肝はその名の通り、アルコールを多く飲んでいる人に起こるものです。そして近年注目され、患者数が増加しているアルコールが原因ではない脂肪肝です。 アルコールが原因ではない脂肪肝は、生活習慣病と同じく食生活や運動不足、ストレスなどが原因で起こります。つまり食べすぎや糖質・脂肪の多い食生活が脂肪肝を引き起こすのです。 そのため、近年は飲酒をしない女性にも脂肪肝が増えています。 脂肪肝の改善方法とは? 脂肪肝は肝硬変や肝臓がんに進行するリスクがあるため、早い段階での発見と改善が必要です。それでは脂肪肝を改善させるには、どのような方法があるのでしょうか。 禁酒またはアルコールの量を減らす アルコールが原因で脂肪肝になった場合は、アルコールの摂取をやめることで脂肪肝が改善する可能性があります。 いきなり禁酒をするのは難しいという人は、休肝日を決める、量を減らすということから始めてみてください。 食生活の見直し 非アルコール性脂肪肝の改善は食生活の見直しが必要です。脂肪や糖質の多い食事をとっていないか、バランスの取れた食事をしているか、見直してみましょう。 ただ、肥満の人だけが脂肪肝になっているわけではありません。 無理なダイエットなど、低栄養状態でも脂肪肝になることがあります。つまり痩せている人でも肝臓に脂肪がたまっていることがあるということです。 適度な運動 脂肪肝の改善としておススメなのは、適度な運動です。欧米化した食生活により、日本人の体に脂肪がたまりやすくなっています。また便利な移動手段や多忙などにより運動する機会が減っている人もいるでしょう。 運動不足は肥満だけでなく、糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病につながるリスクがあります。また糖尿病と脂肪肝には関連があり、糖尿病の人は脂肪肝になりやすいだけでなくインスリンの効きが悪くなってしまいます。 運動の中でも有酸素運動が脂肪肝の改善にいいでしょう。運動する時間をとるのが難しい場合は、エレベーターではなく階段を使う、買い物は車ではなく歩いていくという方法もあります。 脂肪肝の改善に新たな方法 食事や運動、禁酒などライフスタイルを見直すことで改善できるのは、軽度の脂肪肝の場合になります。脂肪肝が進行して肝硬変になると、根本的な治療法がなくなってしまいます。 肝硬変を悪化させないために食事療法を行うことはできますが、それも進行を送らせるものなのです。いったん繊維化して硬くなった肝臓は元の状態には改善できないということです。 そんな中で近年注目されているのが再生医療です。自己由来幹細胞を点滴で体の中に入れ、繊維化してしまった肝臓の組織を修復させます。肝臓の機能が改善し、脂肪がたまって弱っている肝臓を回復させる効果が期待できます。 まとめ 脂肪肝の改善には禁酒や食生活の見直し、適度な運動が効果的ですが、肝硬変に進行してしまった場合は改善が難しいです。 そんな中、再生医療は硬くなった肝臓を改善させることが期待できる治療法として注目されています。治療法の選択肢として検討してみてはいかがでしょうか。
2020.01.03 -
- スポーツ医療
- 再生治療
足首を靱帯損傷!全治までにはどれくらいかかるの? 足首の靭帯損傷は、サッカーやバスケットボールなどのスポーツで起こりやすいケガですが、日常生活の中でも段差の踏み外しなどによっても起こることがあります。そして、大したケガではないと思ってしまう方もいるかもしれませんが、全治まで適切な治療が必要です。 日常生活にも不便があれば、早く治したい!と思いますし、スポーツをしている方ならどれくらいで全治になるのか心配になると思います。そこで今回は、足首の靭帯損傷を起こした場合、どのくらいで全治になるのかについて解説します。 足首の靭帯損傷はどのくらいの期間で全治になる? 足首の靱帯損傷を起こした場合、全治までの時間は症状の程度によっても異なりますが、一般的には数週間から数カ月です。スポーツをする方にとっては、全治までの期間が長く感じられてしまうかもしれませんが、足首の靭帯損傷は初期の治療を怠ると、全治が非常に難しくなります。 軽い捻挫でもスポーツに復帰するにはそれなりの時間が必要で、放置したまま運動を続けていると「足首の捻挫を繰り返すようになる」「後遺症が残る」というようなことにもなりかねません。 適切な治療を受けてしっかり治すようにしましょう。 足首の靭帯損傷の程度と治療内容について 靭帯損傷とはいわゆる捻挫のことで、足首の捻挫は損傷の程度によって3段階に分類されています。 ● 1度 靭帯が伸びる程度の損傷 ● 2度 靱帯の部分断裂 ● 3度 靱帯の完全断裂 1度の場合はアイシングとテーピングをして安静にしていれば2週間程度で回復します。2度の捻挫ではギブスでの固定が3週間程度は必要です。 3度で足首が不安定になっている場合は、手術になることもあります。全治までは、リハビリも含めて数ヶ月は必要です。主治医とよく相談をして、しっかり治しましょう。 足首の靭帯損傷は再生医療によって全治が早くなる!? スポーツ選手にとってケガはつきものですが、足首の捻挫といえども全治しないまま競技に復帰するのは大変危険です。捻挫が慢性化してしまうと、最悪の場合歩行に支障をきたすことも考えられますから、医師の指示に従って、治療やリハビリを行ってください。 その治療法の1つとして、「再生医療」があります。 どこの医療機関でも受けられる治療ではなく、専門クリニックでの治療が必要ですが、再生医療であれば体への負担が少なく、アレルギーや副作用の心配も少ないですし、全治までの期間を早めることも可能になるでしょう。 再生医療では、患者さん自身の幹細胞を利用して、損傷した靱帯の修復や改善を目指しており、慢性化した症状を持つ方や早期治療を希望するプロアスリートに向けたスポーツ医療の分野でも注目されています。 まとめ 足首の靭帯損傷はケガの程度によって、1度2度3度に分類されています。軽いものであればテーピングをして数週間、靱帯が完全に断裂した場合は全治までに数ヶ月かかる場合があります。 不完全な状態で競技に戻ると、後遺症を招く恐れがありますから、安心してスポーツを続けるためにも、医療機関で適切な治療を受けてください。 治療法の1つとして、再生医療をご紹介しました。足首の靱帯損傷で早く完治したい、慢性化した症状で悩んでいるという方は、再生医療による治療の検討もしてみてはいかがでしょうか。 ▼こちらも併せてご参照ください 監修:リペアセルクリニック大阪院
2020.01.02 -
- 足底腱膜炎
- スポーツ医療
足底腱膜炎にステロイド注射は効果的? 足底腱膜炎の治療法はいろいろありますが、その1つにステロイド注射による治療もあります。今回は「足底腱膜炎の治療」でおこなわれる「ステロイド注射について」ご紹介します。 足底腱膜炎でステロイド注射が検討されるケース 足底腱膜炎の治療は、足の裏への負担を減らすためにインソール装着やストレッチ、筋力訓練をおこなったり、湿布や内服薬などを使用したりするところから始まるのが一般的です。 足底腱膜炎の状態が軽度であれば、こうした治療を受けながら安静にしておくことで、徐々に回復していくケースが多いです。しかし、こうした治療をおこなって長期間が経っても改善しない場合や、生活に支障が出るほど痛みが強い場合などに、ステロイド注射による治療が検討されます。 ステロイド注射とは ステロイド注射という言葉は耳にしたことはあるけど、具体的にどういったものかよくわからないという人もいると思いますので、ここでご紹介しますね。ステロイド注射とは免疫を弱めたり、アレルギー反応や炎症を抑えたりする薬を注射で体内に注入する治療法です。 この薬の元になっているのは人の体内で作られるホルモンで、副腎皮質でつくられたホルモンのなかの糖質コルチコイドが用いられるため、副腎皮質ステロイド、コルチコステロイドとも言われます。 ステロイドというと副作用が強いというイメージがあるかもしれません。しかし、反応に注意し、適切に使用されれば問題ありません。 ステロイド注射で足底腱膜炎の痛みが緩和 足底腱膜炎の治療でおこなわれるステロイド注射は、足底腱膜の炎症を抑えることで痛みを緩和させるというものです。ステロイド注射をおこなうことで、非ステロイド系の湿布や内服薬などを使用しても改善できなかった「痛みが緩和する」ケースがあります。 しかし、ステロイド注射の効果があったからといって繰り返しステロイド注射をおこなっていると段々と効かなくなってしまったり、腱膜や踵の下にある脂肪体が損傷してしまったりする可能性があるので、回数が制限されるケースがほとんどです。 まとめ/足底腱膜炎にステロイド注射は効果的なのか 足底腱膜炎の治療でおこなわれるステロイド注射について紹介しました。ステロイド注射をおこなうかどうかは、足底腱膜炎の状態をしっかりと見極める必要があります。ステロイド注射は、痛みを緩和する効果を期待することはできます。 このステロイド注射で改善が見られない場合でも、現在のスポーツ医療では手術以外にも、自分の細胞を使用した「再生医療」などの治療法があります。まずは、専門医に相談し、自分に合った治療法を見るけることが大切です。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
2019.12.30 -
- スポーツ医療
腱鞘炎を早く治すための治療方法、そして治療期間 腱鞘炎を早く治したい!ここでは、腱鞘炎の治療方法と治療期間についてご説明させていただきます。 腱鞘炎とは、手で同じ動作を何度も繰り返すことで起きる疾患です。手の指がこわばって動かしづらくなったり、指の関節が「カクッ」となったり、いきなり激痛が走ることもあります。 私たちは、手を使わずには生活できませんから、なんとか早く治したいですよね。そこで今回は、腱鞘炎の治療方法と治療期間、慢性化した場合の治療方法について解説します。 腱鞘炎の治療方法 腱鞘炎の治療方法は、症状によって段階があります。 ・患部を安静に保つためにテーピングや湿布をする ・痛み止めとして塗り薬や内服薬を使用する ・痛みが強い場合は患部にステロイド薬を注射する ・注射でも効果がない場合は、腱鞘を切開する手術を行う 腱鞘炎の治療では、痛みがあるときはなるべく安静にすることが基本です。いくら効果の高い治療をしても、手を酷使していてはなかなか治りません。無理をして悪化することのないように注意してください。 腱鞘炎の治療期間 腱鞘炎は、どの程度の治療を続けたら治るのかと不安になる方もいらっしゃると思いますが、治るまでに必要な期間は個人差があると言わざるを得ません。 テーピングをして「手を動かさないようにして治る人」もいれば、「注射で治る人」もいます。治療期間は「数ヶ月かかる人」もいれば、「数年間治療を続ける人」もいるほどです。 症状の重さと治療方法の相性で治療期間はケースによってさまざまです。大切なのは「早いうちに治療を始める」ことと「なるべく手を休めるようにする」ことです。 ゲームやゴルフなど趣味が原因で腱鞘炎になった場合は、治るまで趣味を諦めるのが賢明でしょう。家事や育児、仕事で手を使う作業が必要になる場合は、痛い部分に負荷がかからないようテーピングや、専用のサポーターを付けるなどすることが可能です。 これらは医療機関を受診された折に、その方法をお聞きになられることをお薦めします。素人判断で誤った方法で行うと逆効果になることもあります。 腱鞘炎が慢性化した場合の治療方法 腱鞘炎は、できれば症状の軽いうちに、湿布や塗り薬また、テーピング等の使用で治してしまいたいものです。ただ、一度良くなったとしても、同じ生活習慣を続けていると再発する可能性が高いのでご注意ください。 普段から手に負担をかけないように意識しましょう。 慢性化してしまった腱鞘炎や、アキレス腱炎などの治療法として、近年は再生医療が注目されています。自己培養幹細胞治療、PRP療法は、炎症を起こした患部の機能回復に効果が期待できる治療法でスポーツ医療の領域でも大きく貢献しています。 ▼ 再生医療に関する詳細は以下をご覧下さい 自分自身の自ら再生しようとする力、自然治癒力を活かした最先端の医療です まとめ/腱鞘炎の治療方法と治療期間 腱鞘炎の治療は、それぞれの症状に合わせて段階的に行われます。腱鞘炎になって数日間手を休めていただけて治ってしまう人がいる一方、数ヶ月間治療を続けている人もいます。 腱鞘炎になってしまったときには、まず、患部を安静に保つことが治療の基本です。そして、悪化を防ぐためには、早めの対処が必要です。痛みがあるときは、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けましょう。 ▼こちらもご参照ください 監修:リペアセルクリニック大阪院
2019.12.29 -
- ひざ
- 再生治療
膝の痛みや腫れは、日常生活に支障が生じることがありますし、スポーツをする人にとっては大きな問題になります。 膝の治療には、ヒアルロン酸注射が用いられることが多いですが、注射をすることで膝が腫れるという話を聞いたことがある方は多いかもしれません。もし本当に腫れるなら、治療をためらってしまう方も少なくないでしょう。 そこで今回は、ヒアルロン酸を膝に注射することによって腫れるのかについて解説します。 こちらもご参照ください 膝にヒアルロン酸注射をすると腫れるの?ヒアルロン酸注射の効果とリスク 膝関節にある軟骨の主成分はヒアルロン酸ですが、このヒアルロン酸は加齢によって減少していきます。さらに、炎症によって膝関節に増えすぎたサラサラの関節液は、本来の粘性の関節液のような潤滑剤の役割を果たすことができません。 膝に痛みや腫れがある人にヒアルロン酸注射をするのは、ヒアルロン酸を補って軟骨を保護し、膝の動きを滑らかにすることが目的です。 しかしヒアルロン酸は体内に吸収されるため、1回の注射では効果を発揮することができません。ヒアルロン酸注射は、最初は1週間に1回を5週行います。そしてその後は症状を見ながら2週間に1回を5~10回行うことになるでしょう。つまり、それだけの回数、膝関節に注射をすることになります。 そして、ヒアルロン酸注射を行った場合、頻度は高くないですが、細菌に感染し化膿性関節炎を起こすことがあります。膝の中は無菌に近い状態なので感染に弱く、皮膚に汚れが残っていたり注射後にこすったりすることで感染リスクが高くなります。 もし、ヒアルロン酸注射の後に膝関節全体が腫れる、熱を持っている、痛みがひどくなったという場合は感染の可能性があるので早めの受診を検討してください。 ただし、通常の場合でも、ヒアルロン酸注射をした部分が数日間腫れることもあり、腫れたら必ずしも感染を起こしているというわけではありません。専門医の診断が必要です。 腫れる膝を治したい!ヒアルロン酸注射ではない新たな治療法とは? ヒアルロン酸注射は、膝の痛みや腫れに対する効果が期待できる治療法です。また、外科的な手術よりも1回の治療時間が短く、負担が少ないというメリットもあります。 しかしその一方で、注射を行う回数が多いというデメリットがあります。注射をしてから数日は注射の痕が少し腫れることもありますし、細菌感染を起こすと膝が腫れる、痛みが増強するなど、症状が前よりもつらくなってしまうこともあります。 注射の回数が多いということは、それだけリスクもあるということです。 そんな中、近年スポーツ医療で注目されているのが再生医療です。自身の脂肪から幹細胞を採取し、それを膝関節に注入するという方法です。これもヒアルロン酸と同じように膝に注射をしますが、幹細胞が損傷した軟骨や靭帯を修復するので、注射の回数は少なくて済むメリットがあります。 まとめ 膝の痛みや腫れの治療に用いられるヒアルロン酸注射では、特に感染を起こしていない場合でも、膝が腫れることがあります。 また、細菌感染を起こしてしまうと、膝が全体的に腫れる、痛みが増強するといった症状が出現し、前よりも症状がつらくなってしまう場合もあります。 ヒアルロン酸は体内に吸収されてしまうため、何度も注射をしなくてはなりません。注射の針を刺す回数分、感染のリスクがあるということになります。 しかし、近年スポーツ医療でも注目されている再生医療であれば、自身の脂肪から採取した幹細胞を膝関節に注入することで、損傷した軟骨や靭帯を修復させる効果が期待できます。 治療期間も短い、副作用やアレルギーの心配も少ないなど、メリットが多い治療法です。 膝が腫れる、痛みがつらいという症状で悩んでいるのであれば、再生医療も治療法の1つとして検討してみてはいかがでしょうか。
2019.12.29 -
- 免疫細胞療法
インフルエンザにかからない方法 /3つのポイント 絶対はずせない予定があるときには、インフルエンザにかかりたくないですよね。しかし、インフルエンザにかからない方法はあるのでしょうか。 インフルエンザは口や鼻、目などの粘膜からウイルスが侵入する飛沫感染によるものが多いです。感染防止にはできるだけウイルスとの接触を防ぐべきです。ウイルスとの接触があったとしても、体の防御機能が適切に働いていれば感染することはありません。 インフルエンザにかからない方法として、3つのポイントをご紹介します。 インフルエンザにかからない方法【ポイント1/正しい手洗い】 インフルエンザウイルスは呼吸器から侵入して感染を引き起こします。そして、多くはウイルスに汚染された物に触れた手を介して感染しています。外から帰宅した後や料理をする前、食事の前には手を洗いましょう。 ・石けんを使い、手のひらをこすり洗いする ・手の甲、指先、爪の間、指の間をよく洗う ・親指をねじり洗いする ・手首をねじり洗いする ・流水でよく洗い流す ・タオルで水分をふき取る 顔にもウイルスは付着しているので、帰宅後に洗顔するのも効果的です。 インフルエンザにかからない方法【ポイント2/部屋の加湿】 空気が乾燥して湿度が40%以下になると、ウイルスは浮遊しがちで感染力も持続しやすくなります。ウイルスの活動を抑えるためには、加湿器を使って部屋の湿度を50〜60%に保ちましょう。 のどの防御機能を維持するためにも、部屋の加湿は有効です。こまめに湿度をチェックしましょう。加湿器のない場所では、マスクの着用や濡れたタオルを干しておくのも効果的です。睡眠中も乾燥しないように注意してください。 インフルエンザにかからない方法【ポイント3/免疫力を保つ】 免疫力が落ちていると、予防接種を受けていてもインフルエンザに感染してしまうことがあります。免疫力を保つためには、日頃の健康管理が大切です。 ・充分な休養と睡眠をとる ・健康的な食生活を心がける ・規則正しい生活を送る ・ストレスを避ける 寝不足が続いたり、疲労がたまっていたりするときは免疫力が低下して、インフルエンザに感染しやすくなります。そこで、免疫力を高める治療法として、免疫細胞療法があります。 免疫細胞療法とは、自分の免疫細胞の力で、病気にかかりにくい体を作ることを目的とした安全な医療です。興味のある方は、詳細をチェックしてみてくださいね。 まとめ・インフルエンザにかからない方法 【3つのポイント】 インフルエンザにかからない方法として3つのポイント【1.正しい手洗い 2.部屋の加湿3.免疫力を保つ】をご紹介しました。なるべくウイルスとの接触を避け、体調を整えておきましょう。 流行前のワクチン接種と人混みに出かけないことも感染予防につながります。「インフルエンザにかかったかも?」と思ったときは、早めに医療機関を受診してくださいね。 そして、インフルエンザなどの感染症にかかりにくくなるための、免疫細胞療法についても検討してみてはいかがでしょうか。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
2019.12.28 -
- 肩
- 再生治療
肉離れは、太ももやふくらはぎなどの下半身に起こるイメージがあるかもしれません。しかし、肉離れは、肩にも起こります。 今回は、肩の肉離れについて詳しく解説します。 こちらもご参照ください 肩の肉離れの治療について 肩の肉離れには、さまざまな治療法があります。 保存療法 三角巾などを用いて肩関節を固定します。スポーツをしている人も、まずは損傷した腱板を休める必要があります。 薬物療法 肩の痛みがある場合は痛み止めの内服や、湿布を貼って治療します。炎症や痛みが強い場合はステロイド剤を注射することもあります。 手術 保存療法や薬物療法で症状の改善が見られない場合は手術を行うことがあります。断裂した腱板をできるだけもとの位置に縫い付けるという治療です。 感染や神経損傷、術後出血といった合併症を起こすリスクがあります。 リハビリテーション 痛みが軽減してきたら、関節の動きや柔軟性を見ながらリハビリテーションを行います。手術をしない場合は、残った腱板の動きをよくするリハビリを行いながら筋力トレーニングも行っていきます。 手術をした場合、日常生活動作ができるようになるまでに数か月かかると思った方がいいでしょう。スポーツ医療でもこのリハビリ期間を大切にしています。 スポーツ復帰まで半年くらいかかることもありますが、状態を見ながら慎重に復帰の時期を決める必要があるのです。 再生医療 スポーツ医療で近年注目されているのが再生医療です。自身の脂肪から採取した幹細胞や、血液から採取した血小板を用いて損傷した肩腱板を修復させるという治療方法です。 自身の細胞や血小板を用いるため、副作用や後遺症が起こるリスクが低いです。また手術よりも治療期間を短縮できる可能性もあります。 肩の肉離れの原因とは? 肩の肉離れは、正式には「肩腱板断裂」という名称です。腱板は棘上筋、棘下筋、肩甲下筋、小円筋という4つの筋肉で構成され、肩甲骨と上腕骨(腕の骨)をまたぎ、肩関節を動かすのに重要な役割を果たしています。 筋肉は筋繊維という繊維でできており、その筋繊維が断裂した状態が肉離れです。肩の肉離れは肩腱板が断裂した状態のことをいいます。 肩の肉離れの原因は、転んだ時に強く手をついた、腱板の老化、肩関節の使い過ぎといったものがあります。腱板は加齢とともに衰えていくため、肩の肉離れは中高年に多く発生します。 また、腱板を使いすぎることでも肩の肉離れは発生するので、野球やバレーのような肩を使うスポーツは発生のリスクが高いといえます。 肩の肉離れの症状とは? 肩腱板断裂の症状は、肩を動かした時の痛みです。肩の肉離れが発生しても腕の挙上が可能な場合が多いですが、腕を目の高さまで上げると痛みが出てくるのが特徴です。 断裂が進行すると、夜間の肩の痛みがひどくなります。 また、腕の上げ下げをした際に引っかかるような感じがする、ゴリゴリという音が出たりすることがあります。断裂が大きい場合は、物を持ち上げにくいなど、筋力低下を感じることがあります。 肩が痛いという症状から五十肩だと自己判断することがあるかもしれません。しかし五十肩と肩の肉離れでは治療が異なってくるため注意が必要です。 ・肩の痛みはあるけれど腕の挙上はできる ・腕を上げ下げすると音がする ・夜間に肩の痛みがある ・症状が半年以上続く という場合は肩の肉離れの可能性があります。 特に転んで手をついた覚えがある、肩を使うことが多いという人は要注意です。 まとめ 肩の肉離れに対する治療は、保存療法・薬物療法・リハビリがメインですが、これらで症状の改善が見られない場合は手術を行うこともあります。 近年スポーツ医療で注目されている再生医療という治療法もあります。再生医療はとてもメリットが多い治療法です。肩の肉離れを治療するための選択肢として、検討してみる価値があると言えるでしょう。
2019.12.28 -
- スポーツ医療
筋断裂は太ももで起こしやすい!予防方法を知って回避する 太ももは筋断裂を起こしやすい代表的な部位の1つです。また、太ももの筋肉は日常生活やスポーツなどでよく使う部分なので再発しやすいのも特徴です。そのため、筋断裂を起こさないように日頃からしっかりと予防しておくことが大切です。 今回は、太ももの筋断裂予防方法について紹介します。 ストレッチで太ももの筋断裂を予防 筋断裂は筋肉の柔軟性が悪くなっていると起こりやすくなります。そのため、太ももの筋断裂を起こさないための予防としてストレッチを行うことをおススメします。 太もものストレッチのやり方は、まず仰向けになって両足を伸ばします。そして、足を伸ばしたまま身体と垂直になるようにゆっくりと上げていきます。上げることができるところまで上げたらその位置でしばらく停止して、またゆっくりと元に戻します。 この動作を30秒くらいかけておこなうのを3セットから5セットくらいおこないましょう。ゆっくりと動かすことと、太ももの筋肉が伸びているのを意識しながら行うのがポイントです。 筋力トレーニングで太ももの筋断裂を予防 筋断裂は筋力が低下することでも起こりやすくなるので、筋肉トレーニングで筋力を維持したり強化したりするのもおすすめです。 筋力トレーニングの方法は、まずうつぶせの状態になって足を伸ばしたままゆっくりと上へあげて戻すという動作を繰り返す方法(ヒップエクステンション)や、うつぶせの状態から膝をゆっくりと垂直になるまで曲げて戻すという動作を繰り返す方法(レッグカール)などがあります。 大腿四頭筋とハムストリングの筋肉のバランスが悪いと筋断裂を起こしやすくなるので、筋力アップだけではなくバランスを意識しながらトレーニングしていきましょう。 太ももの筋肉について 身体のなかで筋断裂を起こしやすい筋肉が太ももの表側にある大腿四頭筋と太ももの裏側にあるハムストリングです。 大腿四頭筋とは、内側広筋、外側広筋、大腿直筋、中間広筋という4つの筋肉の総称で、身体中の筋肉のなかでも一番大きな筋肉になります。膝を伸ばす働きがあって、ダッシュしようとしたり、走っている状態から急に止まろうとしたりした時などに筋断裂を起こしやすいです。 ハムストリングは半膜様筋、半腱様筋、大腿二頭筋という3つの筋肉のことです。膝を曲げる、股関節を伸ばすなどの動作に大きく関わっていて、ダッシュをしようとしたときや、ジャンプや着地などをした時などに筋断裂を起こしやすいです。 まとめ/筋断裂は太ももで起こしやすい!予防方法を知って回避する 太腿は、筋断裂を起こしやすい部位です。ストレッチや筋力トレーニングを行うことで予防につながります。当記事でご紹介したストレッチや筋力トレーニングの方法をぜひ、参照してみてくださいね。 ストレッチや筋力トレーニングは筋断裂の予防におすすめですが、太ももに痛みがある時は無理しておこなわずに、痛みがなくなってからおこなうようにしましょう。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
2019.12.27 -
- 足底腱膜炎
- スポーツ医療
足の裏に痛みが生じる足底腱膜炎の原因は、加齢などによる筋力の低下や立ち仕事などで長時間立ちっぱなしなることなどいろいろありますが、運動による足の酷使も主な原因の1つです。 運動のなかでも足底腱膜炎になる人が多いのは、陸上競技をおこなっている人です。 今回は、陸上競技をやっている人が足底腱膜炎になりやすい理由や、足底腱膜炎にならないためにどうすればいいのかについて解説します。 陸上選手が足底腱膜炎になりやすい理由 足底腱膜とは足裏全体を覆っている腱の膜で、足が受ける衝撃を和らげる役割を果たしています。 陸上競技で走ったり、ジャンプしたりする際も足底腱膜は足が受ける衝撃を和らげようとしますが、その際に大きな負荷がかかります。こうした負荷を受け続けていると足底腱膜が炎症を起こして痛みが発生します。 そして、走ったり、跳んだりして足へ負担をかけることが多い陸上選手は足底腱膜炎になりやすいですが、なかでも扁平足の人や、土踏まずのアーチが高過ぎる人などは、足底腱膜が受ける負荷が大きくなるため炎症を起こしやすくなります。 足底腱膜炎の症状とは? 足底腱膜炎の症状で代表的なのが、起床して立ち上がり歩こうとしたときの第一歩目で痛みが生じることです。 発生した痛みは長く続かないケースが多いです。 その他にも、長時間立っていると痛みや痺れが生じたり、地面に足が着いた時に痛みが生じるケースもあります。 朝起きたときは痛いけれど日中はたいしたことないという人や、足を動かすと痛いけど我慢できる程度の場合は、痛みを我慢して陸上競技を継続する陸上選手もいるかもしれません。 しかし、無理をして足を酷使すると、悪化してしまい、痛くて歩くのもつらいという状態になる可能性があります。 ですから、痛みがある時は安静にしておくべきです。 足底腱膜炎の予防におすすめのトレーニング 足底腱膜炎の予防として有効なのが足の指のトレーニングです。足の指を支える筋力が低下していると足底腱膜に負荷がかかりやすくなって足底腱膜炎になりやすくなるので、陸上のトレーニングと共に足の指を鍛えましょう。 足の指を鍛える方法として、タオルを使ったトレーニングを紹介します。 やり方は簡単で、タオルを開いた状態で床に置いて、タオルの端の方を踏んで立って、足の指でタオルをつかんで手前にたぐり寄せるという動作を繰り返します。足の指を大きく動かすことを意識しておこなうのがポイントです。 まとめ 陸上競技をやっている人は足底腱膜炎に注意すべきであることや、足底腱膜炎の症状、予防としておすすめのトレーニングを紹介しました。 最近は、スポーツ医療の進歩によって足底腱膜炎の治療も進歩しています。足底腱膜炎で悩んでいる人は、放置せずに医療機関で診てもらうことをおすすめします。 こちらも併せてご参照ください https://africatime.com/topics/5775/
2019.12.27 -
- ひざ
- 再生治療
ヒアルロン酸注射は、膝の痛みの改善にも効果が期待できる治療法の1つですが、感染の不安がある人もいるかもしれません。 今回は、膝の治療の選択肢のひとつであるヒアルロン酸注射について、感染のリスクはあるのかどうかについて詳しく解説します。 こちらもご参照ください 膝にヒアルロン酸注射をすると感染が怖いの? 膝の軟骨が損傷すると、関節液を分泌している滑膜が炎症することがあります。滑膜が炎症を起こすと、サラサラの関節液が過剰に分泌されるようになり、本来粘性である関節液のような潤滑剤の役割を果たせません。 このような状態になっている膝にヒアルロン酸を注入すると、関節液に粘性がでてくるため膝の動きを滑らかにする効果が期待できます。そして、軟骨にヒアルロン酸が補充され、傷ついた軟骨を保護し炎症を抑える効果や、炎症を抑えることで、膝の痛みの軽減も期待できます。 このように、ヒアルロン酸は膝の痛みの治療に効果的なのですが、感染のリスクがあるという話も耳にします。本当に感染のリスクがあり、危険なのでしょうか? 膝にヒアルロン酸を注射すると感染のリスクがある? どのような治療法でも、良い作用だけでなく副作用やリスクがあるものです。膝へのヒアルロン酸注射も、頻度は少ないのですが感染のリスクがあることが報告されています。 膝に直接針を刺してヒアルロン酸を注入しますが、関節の中を流れる血液は少なく、無菌の状態になっています。血流が少ないのはそれだけ感染に弱いということで、注射をする際は万が一の感染に備えてしっかりと対策をする必要があります。 また、ヒアルロン酸注射は週1回を5週、その後は症状に合わせて2週に1回を5~10回行う必要があります。それだけの回数針を刺すため、それだけ感染のリスクがあるとも言えます。 膝へのヒアルロン酸注射で感染を起こすとどんな症状が出るの? ヒアルロン酸注射による細菌感染で多いのが化膿性関節炎です。 悪化すると膝の痛みが注射前よりも強くなったり、関節の動きが悪くなったりすることもあります。注射後に熱が出る、膝が腫れる、痛みが強くなったという症状があれば早めに受診してください。 膝にヒアルロン酸注射をすると感染が不安!という方へ 近年、再生医療が注目されるようになり、スポーツ医療でも多く取り扱われるようになっています。 再生医療では、自己細胞から採取した幹細胞を膝関節に注入し、幹細胞が損傷した靭帯や軟骨を修復させる効果を期待するという治療法です。 幹細胞の注入は針を刺す回数が少なく、感染のリスクが少なくなります。また、患者さん自身の細胞を用いるため、アレルギーや副作用のリスクも少ないというメリットがあります。 まとめ ヒアルロン酸注射は膝の痛みや腫れの治療として広く知られていて、効果も期待できますが、感染のリスクがあります。 近年スポーツ医療の分野でも注目を集めている再生医療は、治療回数が少なく済み、自身の幹細胞を用いるので副作用や後遺症が起こるリスクも低く、安全性が高いと言えます。 膝の痛みなどの症状で悩んでいる方は、再生医療による治療も選択肢の1つとしてみてはいかがでしょうか。
2019.12.26