五十肩(肩関節周囲炎)の手術は日帰りで可能?条件やリスクを詳しく解説
公開日: 2020.02.09更新日: 2025.06.30
五十肩がなかなか改善されない場合や、重症化して日常生活に大きな支障が出るという場合、手術を検討しなければいけないケースも多くあります。
しかし、仕事や家庭などのことを考えると入院する暇がないので、五十肩の手術が日帰りで可能かどうか知りたい方も多くいらっしゃるかと思います。
結論として五十肩の手術は、場合によっては日帰りでも可能です。
本記事では、日帰り手術の条件やケースを詳しく紹介していきます。
五十肩を早期に改善して、日常生活に戻るためにも、ぜひ参考にしてみてください。
また当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、従来の五十肩の治療方法でなかなか改善が見られない方に向け、先進医療の再生医療の症例や治療内容を紹介しています。
五十肩の悩みを改善し、より早く快適に日常生活を送りたい方はぜひご確認ください。
目次
五十肩(肩関節周囲炎)が改善されない場合の手術は日帰りでも可能なのか
五十肩が改善されない場合、一般的な手術は入院が必要です。
しかし、条件によっては日帰り可能な場合もあります。
下記では五十肩の手術の期間について、詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
一般的な五十肩の手術は日帰り不可な場合が多い
五十肩は、多くの場合、リハビリや注射といった保存療法で改善が期待できますが、重度の拘縮や癒着がある場合には手術が必要になるケースもあります。
一般的な手術治療の多くは入院が必要であり、日帰りでは対応が難しいのが現実です。
これは、手術後の合併症リスクや、肩関節周囲の広範な癒着に対して十分な術後ケアを行う必要があるためです。
さらに、高齢の方では他の持病を抱えていることも多く、全身状態の観察や合併症の予防から、入院が推奨されるケースも。
五十肩の手術は経過観察やリハビリまで行うため、日帰りで回復を目指せるケースは少ない傾向にあります。
関節鏡視下手術により入院期間を短縮できる
現在の一般的な五十肩の手術は、関節鏡視下手術という手術法が採用されています。
関節鏡視下手術は、患部に5ミリ程度の穴を開け、関節鏡と呼ばれる内視鏡を挿入します。
関節鏡から映し出される患部の状態をモニターで見ながら、関節にくっついて硬くなっている関節の袋を切開していき、回復を目指す手法です。
関節鏡視下手術より前の手術では、5センチほど肩を切開する必要があり、体への負担も大きく、入院期間も3週間~4週間ほど必要でした。
しかし、関節鏡視下手術による手術は切開部分も少ないため、術後の痛みも少なく、入院期間も数日と短くなりました。
関節鏡視下手術などの低侵襲な方法を用いた場合には、日帰り手術が可能な施設も増えつつあります。
しかし全員に適応されるわけではなく、患者の症状の重さや体力・術後ケア体制の有無などを総合的に判断する必要があります。
日帰り手術が可能なケースと条件
医療技術の進歩により、五十肩の治療において、日帰り手術が選択肢のひとつとして注目されています。
特に内視鏡(関節鏡)を用いた低侵襲手術では、入院を伴わずに治療を完了できるケースも。
しかし、すべての患者が日帰り手術の対象になるわけではなく、医学的条件が整っていることが重要となります。
日帰り手術が可能なケース | 説明 |
---|---|
症状が軽度~中等度で癒着が限定的 | 手術時間が短く、負担が少ない |
関節鏡視下手術が適応となる場合 | 傷が小さく、痛みも軽減されやすい |
健康状態が良好(全身麻酔のリスクが低い) | 重度の基礎疾患がないことが前提 |
術後すぐに歩行・食事が可能 | 介助者の同伴と安全な帰宅環境が必要 |
上記を満たしている場合は、日帰り手術ができる可能性があります。
日帰り手術は、身体的・心理的な負担が軽減されるメリットの大きい選択肢ですが、成立させるには術後の症状の適応が重要となります。
日帰り手術のメリットとリスク
関節鏡視下手術の普及により、以前は入院が前提だった処置も、より低侵襲で日常復帰までの期間が短縮されつつあります。
ただし、すべての患者にとって日帰り手術が最適とは限らないので、メリットとリスクを理解した上で選択することが重要です。
メリット | 説明 |
---|---|
入院不要で生活への影響が少ない | 家庭や仕事に支障が出にくい |
医療費が抑えられる | 入院費が不要で経済的負担が軽減 |
精神的ストレスが少ない | 自宅で安心して過ごせる |
手術からリハビリまでが早い | 回復スケジュールが立てやすい |
上記のように日帰り手術なら短期間で手術~リハビリ計画に入れるため、回復までの全体スケジュールも立てやすくなります。
デメリット・リスク | 説明 |
---|---|
術後の自己管理が必要 | 冷却・服薬・リハビリの継続が必要 |
適応外のケースがある | 重症例や持病があると不可の場合も |
合併症時に対応が必要 | トラブル時の医療連携が必須 |
家族や介助者の協力が必要 | 一人暮らしだと難しいこともある |
高齢者の方の場合などは、術後の腫れや感染のリスクを伴うため、異常時にすぐ対応できる体制があるかが重要です。
上記のように日帰り手術には「時間的・経済的・心理的な負担が少ない」という魅力がありますが、症状や体調・生活環境に応じた慎重な判断が必要です。
担当医との相談を重ね、自分にとって最も負担が少なく、回復につながる選択肢を選びましょう。
再生医療なら日帰り治療が可能
五十肩の治療選択肢として注目されているのが、再生医療による日帰り治療です。
再生医療はメスを使わずに自身の細胞や成分(脂肪由来幹細胞やPRPなど)を活用し、痛んだ肩関節の組織修復を促す先進的な治療法です。
従来の手術とは異なり、再生医療では入院を伴わず、当日中に帰宅が可能です。
体への負担も少ないため、手術や麻酔に不安を感じる方や、仕事や家庭の事情で入院が難しい方におすすめの選択肢といえます。
「日帰りは無理か…」とあきらめる前に、ぜひ再生医療の検討をしてみてください。
手術をしない新しい治療「再生医療」を提供しております。
五十肩はケースによっては日帰り手術が可能!早期復帰には再生医療がおすすめ
五十肩の治療は、保存療法から手術まで幅広い選択肢がありますが、すべての人が入院を必要とするわけではありません。
症状が軽度〜中等度で、適応条件を満たす場合には、関節鏡視下手術などによる日帰り手術も可能です。
時間的・経済的な負担を軽減しながら、効果的に症状を改善したい方にとって、有力な選択肢といえるでしょう。
さらに近年では、再生医療という「手術をしない日帰り治療」も登場しています。
リペアセルクリニックは、再生医療分野で豊富な実績を持つ専門クリニックです。
整形外科の領域に特化した再生医療を提供しており、五十肩に対しても、入院不要・日帰りで行える先進的な治療法を提案しています。
「もう少し様子を見よう」と我慢し続ける前に、治療の選択肢を知ることが、早期改善への第一歩となります。
ぜひ一度、リペアセルクリニックで専門医にご相談ください。

監修者
坂本 貞範
Sadanori Sakamoto
医療法人美喜有会 理事長
「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。
略歴
1997年3月関西医科大学 医学部卒
1997年4月医師免許取得
1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務
1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務
1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務
1999年2月国立大阪南病院 勤務
2000年3月野上病院 勤務
2003年3月大野記念病院 勤務
2005年5月さかもとクリニック 開設
2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任
2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設
2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設
2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設