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肩腱板損傷にサポーターは効果的?使うべきケースと注意点を医師が解説

首が痛い人
公開日: 2019.09.29 更新日: 2026.08.31

肩の痛みや動かしにくさで困っている方も多いのではないでしょうか。

とくに、スポーツや運動で肩を酷使している方は、肩の腱板に負担がかかりやすく、損傷のリスクが高くなります。

治療やケアを考える中で「サポーターは使った方がいいの?」「効果はあるの?」といった疑問を抱える方も多いでしょう。

この記事では、肩腱板損傷におけるサポーターの効果と適切な使用方法、注意点について解説します。

肩腱板損傷の症状でお悩みの方は、ぜひ最後までご覧いただき適切な対処法を見つけましょう。

以下の動画では、実際に再生医療の治療を受け、肩腱板損傷が改善した患者さまの症例を紹介しているため、こちらも併せてご覧ください。

>>腱板損傷に対する再生医療の症例はこちら

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そもそも肩腱板損傷とは

肩関節を安定させる腱板と呼ばれる筋肉群の腱が傷ついた状態が「肩腱板損傷」です。

肩腱板損傷の主な症状は、以下のとおりです。

  • 肩の痛み(運動時痛、夜間痛、安静時痛)
  • 肩の動かしにくさ(可動域制限)
  • 筋力低下、脱力感
  • 肩を動かしたときのクリック音やゴリゴリ音

初期段階の肩腱板損傷では、運動時には痛みがありますが、多くの患者さまは肩を上げること自体は可能です。

また、五十肩とは異なり、関節の動きが固くなること(拘縮)が少ないことが特徴です。

ただし、挙上するときに力が入らない、挙上するときに肩の前上面でゴリゴリという音がするなどの症状もみられます。

放置すると完全に断裂するリスクがある

肩腱板損傷を放置すると、損傷が進行して腱板が完全に断裂する可能性があります。

完全断裂まで進行すると、肩の可動域が著しく制限されるため、服の着脱や髪を整えるといった日常の動作が困難になる場合もあります。

放置による慢性炎症や筋力低下、関節の変形が起こると、保存療法では改善が難しくなり、最終的に手術が必要になるケースも少なくありません。

症状が軽いうちに適切な診断と治療を受けて悪化を防ぐことが、日常生活への影響を最小限に抑えるために重要です。

肩腱板損傷を放置するリスクについて詳しくは、以下の記事もご覧ください。

肩腱板損傷のサポーターに期待できる効果

肩腱板損傷に対してサポーターを着用することで患部の安定による痛みの緩和や、日常生活における動作の補助といった効果が期待できます。

具体的にサポーターが果たす役割として、以下の3つが挙げられます。

以下でそれぞれの具体的な効果について詳しく見ていきましょう。

痛みの軽減

サポーターを装着して肩関節周辺を適度に圧迫・固定することは、動かした際の鋭い痛みを和らげる効果が期待できます。

腱板が損傷している状態では、下へ引っ張られる腕の重みだけでも肩に持続的な負担がかかり、ズキズキとした強い痛みが生じやすいです。

サポーターが筋肉や関節の働きを物理的に支え、腕の重みを分散させ、患部への負荷を軽減できます。

また、無意識のうちに肩を動かしすぎるのを防ぐ効果もあるため、安静時や動作時に感じるつらい痛みが和らぎやすくなるでしょう。

日常動作のサポート

腕の上げ下げなど、日常生活の中でどうしても避けられない動作をスムーズに行えるよう補助するのも大きな役割です。

着替えや洗濯物を干す家事など、生活するうえでは避けられない機会も多く、腱板損傷の症状があると些細な動きでも強い負担を感じやすいでしょう。

サポーターを活用することで、関節の不安定なブレをしっかりと抑え込み、動作時の不安感を軽減できます。

痛みをかばって生じる不自然な姿勢や、それに伴う首・腰への二次的な負担も防げるため、毎日繰り返す日常の動作をより楽にしてくれるでしょう。

患部の冷え予防

保温性のある素材のサポーターを装着することで、肩周辺の冷えを物理的に防ぎ、血流の悪化による痛みの増強を抑える効果が期待できます。

肩関節周辺の組織が冷えると筋肉がこわばって硬くなり、血行不良を引き起こしてズキズキとした神経の痛みが強くなるケースが少なくありません。

特に冬場の冷え込みや、夏の冷房が直接当たる室内環境では、患部をすっぽりと覆って温かく保つケアが重要です。

血流を促すことで筋肉の柔軟性がしっかりと維持されるため、治癒に向けた環境づくりに役立ちます。

肩腱板損傷のサポーター活用時の注意点

肩腱板損傷におけるサポーターは、痛みの軽減や関節の安定性をサポートする効果が期待できる一方で、注意すべき点もあります。

本章では、以下の2つの観点から肩腱板損傷のサポーター活用時の注意点について解説します。

これらのポイントを理解することで、サポーターの適切な使用方法がわかり、肩腱板損傷の症状悪化を防ぐことにつながります。

サポーターの常時使用は控えるべき

サポーターを常時使用してしまうと、肩の筋肉や関節が使われなくなり硬くなったり、筋力が低下したりする問題が生じます。

周辺の筋肉や関節が硬くなると、損傷部分にさらに大きな負担がかかって症状が悪化します。

そのため、サポーターの常時使用は控えて、周辺の筋肉や関節を適度に動かしましょう。

根本治療にならない

サポーターを使用すると一時的に痛みが軽減され、動かしやすくなる効果が期待できますが、肩腱板損傷自体が治るわけではありません

症状が楽になるからと無理をしてしまうと、損傷している部分がさらに断裂するなど、症状が悪化してしまう可能性があります。

損傷した腱板を修復するためには、適切な医療機関での治療が必要です。

サポーターは治療の補助として使用し、根本的な治療については医師に相談しましょう。

肩腱板損傷のサポーター活用に関するよくある質問

最後に、肩腱板損傷のサポーター活用に関するよくある質問に回答します。

以下でそれぞれの内容について詳しく見ていきましょう。

肩腱板損傷の痛みを和らげる方法は?

肩腱板損傷による痛みを和らげるには、まずは患部を安静に保ち、サポーターを活用して肩への負担を減らすことが基本です。

痛みが強い急性の炎症期には、自己判断で無理に動かさず、整形外科を受診して適切な処置を受けましょう。

医療機関では、痛みをコントロールするために以下のような治療法が受けるのが一般的です。

  • 消炎鎮痛剤(飲み薬や湿布)の処方
  • ヒアルロン酸やステロイドの関節内注射
  • 理学療法士によるリハビリテーション

サポーターでの物理的な保護と並行して適切な治療を行うことで、痛みの緩和と機能改善を目指せるでしょう。

肩サポーターは寝るときは外した方がいい?

就寝時の肩サポーターは、血行不良や筋肉のこわばりを防ぐため、基本的には外して寝ることが推奨されます。

睡眠中にサポーターで患部を強く圧迫し続けると、血流が悪化し、かえって回復を遅らせたり痛みを引き起こしたりする原因になります。

ただし、夜間に肩がズキズキと痛んで眠れない(夜間痛がある)場合は、例外として保温や固定を目的に緩く着用した方が良いケースもあります。

サポーターを一晩中つけるべきか迷った際は、医師に相談して個別の指示を仰ぎましょう。

肩腱板損傷にトレーニングは効果的?

肩腱板損傷では、適切なトレーニングが症状の緩和に役立つ場合があります

下記のトレーニングを空き時間を利用して定期的に行ってみましょう。

肩の可動域を広げるトレーニング

  • 机の前に椅子を用意して座る
  • 両手を机に置き、両腕を伸ばすように椅子を後ろへ引く
  • 身体を前に倒し、10秒ほどキープし元に戻る
  • 1~3を10回繰り返す

肩関節の周囲筋を鍛えるトレーニング

  • 両肘を机につけてゴムチューブを持つ
  • ゴムチューブを外側に引っ張る

トレーニングを行うと、肩腱板周辺の筋肉の柔軟性を高め、関節の動きを良くする効果が期待できます。

ただし、無理な動きや誤ったフォームは逆効果になることもあるため、痛みが出ない範囲で行い、医師や理学療法士の指導を仰ぎましょう。

肩腱板損傷のテーピングは効果的?

肩腱板損傷に対するテーピングは、痛みを和らげたり、肩の安定性を高める効果が期待できます

動きの制限やサポートにより、症状の緩和に役立ちます。ただし、テーピングだけでは肩腱板損傷を治すことはできません。

サポーター同様、根本的な治療にはならないため、医療機関での治療が必要です。

肩腱板損傷のサポーター効果は限定的!適切な治療を受けよう

肩腱板損傷におけるサポーターは、痛みの軽減や患部の安定には効果的ですが、根本的な改善にはつながりません。

放置すると、損傷が進行して完全断裂につながる可能性があるため、早期の治療が重要です。

症状が軽いうちに適切な診断と治療を受けることで、日常生活への影響を最小限に抑えられます。

なお、つらい肩腱板損傷の痛みには、自己細胞を用いた「再生医療」による治療もご検討ください。

再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて損傷した腱板の再生・修復を促し、手術せずに肩腱板損傷の改善を目指す治療法です。

【再生医療の特徴】

  • 大きな手術や入院をせずに日帰りで治療が可能
  • 手術後に懸念される再断裂や関節拘縮のリスクが少ない
  • 自身の細胞を用いるため副作用リスクが少ない

「手術は避けたいけれど、根本的に治したい」という方は、ぜひ当院リペアセルクリニックにご相談ください。

また、公式LINEでも再生医療の治療法や症例を紹介しております。併せてご覧ください。

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監修者

坂本 貞範

Sadanori Sakamoto

医療法人美喜有会 理事長

「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。

略歴

1997年3月関西医科大学 医学部卒

1997年4月医師免許取得

1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務

1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務

1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務

1999年2月国立大阪南病院 勤務

2000年3月野上病院 勤務

2003年3月大野記念病院 勤務

2005年5月さかもとクリニック 開設

2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任

2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設

2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設