LINEポップアップ
トピックスtopics
  • HOME
  • トピックス
  • 肩腱板断裂と五十肩の違いとは?見分け方・症状・治療法を徹底解説

肩腱板断裂と五十肩の違いとは?見分け方・症状・治療法を徹底解説

公開日: 2019.10.22
更新日: 2025.06.02

「最近、腕が上がらない」「夜間に肩がズキズキして眠れない」といった症状に悩まされている方は、肩腱板断裂と五十肩(肩関節周囲炎)のどちらかである可能性があります。

どちらも肩の痛みや動かしにくさを伴いますが、発症の原因・症状の特徴や治療方法は異なるため、自己判断すると症状を悪化させるリスクにもつながります。

本記事では、肩腱板断裂と五十肩の違いについて解説しています。

肩腱板断裂と五十肩を放置するリスクについても紹介していますので、自身の症状を見極め、悪化を防ぐためにもぜひ参考にしてください。

\公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ リペアセルクリニック 公式LINE画像

LINE限定で無料オンライン診断を実施中!
>>簡単30秒で診断してみる

肩腱板断裂と五十肩(肩関節周囲炎)の違いとは?

肩腱板断裂と五十肩の違いを以下に分けてご紹介しています。

ぜひ参考にして、自身の症状がどちらに当てはまるの確認しましょう。

症状

肩腱板断裂と五十肩は、どちらも肩の痛みや動かしにくさを伴いますが、症状については以下のように違いがあります。

肩腱板断裂

・運動痛

・夜間痛

・安静時痛

五十肩

・運動痛

・夜間痛

※参照①:日本整形外科学会「肩腱板断裂」
※参照②:日本整形外科学会「五十肩(肩関節周囲炎)」

肩腱板断裂では、「腕を横に上げる」「上から物を取る」といった動作で強い痛みが出たり、肩に力が入らなくなる運動障害が起きます。

また、症状が進行すると安静時でも痛みが続き、夜間痛によって眠れないケースも珍しくありません。

一方で、五十肩では「髪を結ぶ」「背中に手を回す」といった動作が困難になり、肩全体の可動域が制限されます。

横向きで寝たときにズキズキとした痛みが出やすく、睡眠障害を引き起こすこともあります。

放置すると症状が悪化するリスクがあるため、肩の痛みが続く場合は自己判断せずに整形外科で診察を受け、原因を正確に見極めることが大切です。

原因

肩腱板断裂と五十肩の発症の原因は、以下の通りです。

肩腱板断裂

・加齢による腱の変性

・スポーツや仕事による使いすぎ(オーバーユース)

・転倒・重い物を持ち上げた際の外傷

五十肩

・加齢による関節周囲の炎症や癒着

・運動不足・姿勢の悪さなど

肩腱板断裂は、40代以降の中高年に多くみられ、加齢による腱の老化や、日常的な肩の酷使・繰り返し動作が原因で、気づかないうちに進行することがあります。

五十肩は主に50代に多く、肩の関節まわりの組織が年齢とともに炎症や癒着を起こし、肩の動きが悪くなるのが原因です。

治療法

肩腱板断裂と五十肩の治療法は、以下の通りです。

肩腱板断裂

・保存療法

・手術療法

・再生医療

五十肩

・薬物療法

・温熱療法

・リハビリ

肩腱板断裂は転倒などによる突然の怪我で起きた場合、まずは1〜2週間程度三角巾で肩を安静にします。

その後は注射や運動療法によって痛みを軽減し、残った腱の機能を高めるリハビリを行うことで、約70%(※)が手術をせずに改善が期待できるのです。
※参照①:日本整形外科学会「肩腱板断裂」

五十肩は自然に回復することもありますが、放置すると肩の動きがさらに悪化し、関節が固まってしまう恐れもあります。

痛みが強い時期(急性期)には、三角巾などで肩を休ませたり、痛みを和らげる薬や注射で炎症を抑えます。

痛みが落ち着いてきたら、温めることで血流を促す温熱療法や肩のこわばりを防ぎ筋力を保つリハビリ運動などを段階的に取り入れていきます。

これらの対処をしても改善しない場合には、関節鏡を使った手術が検討されることもあります。

肩腱板断裂と五十肩を見分けるポイント

肩腱板断裂と五十肩を見分けるポイントは、以下の通りです。

症状 肩腱板断裂 五十肩
肩の運動障害 特定の動きで力が入らない 動かしにくいが力は入ることが多い
運動痛 特定の動作で痛む(例:腕を挙げる途中など) 動かすと痛みがある
夜間痛 あり あり
可動域制限 動かせるが力が入らない 腕を上げたり、回したりする動作がスムーズにできない

肩腱板断裂と五十肩は、いずれも肩が痛い・動かしにくいといった症状を伴うため、自己判断では区別がつきにくいこともあります。

痛みが長引いたり動きに支障を感じる場合は、整形外科で画像診断(MRIやエコー)を含めた専門的な評価を受けましょう。

肩腱板断裂と五十肩はそれぞれ放置するとどうなる?

肩腱板断裂と五十肩はそれぞれ放置するとどうなるか、以下で解説しています。

いずれの場合も、症状の段階で専門医の診断を受けることが、回復に向けて重要になります。

肩腱板断裂|放置すると断裂が進行し手術が必要に

肩腱板断裂は、腱が一度切れると自然に元通りに戻ることはほとんどありません

以下のような症状が見られるだけでなく、保存療法で改善が見込めない場合や断裂が大きいケースでは、手術が検討されることもあります。

  • 手術による回復が難しくなる
  • 肩関節の変形(腱板断裂性肩関節症)
  • 夜間痛や慢性的な痛みが強くなる
  • 肩の可動域が狭くなる

また放置することで断裂が拡大したり、周囲の筋肉が萎縮・脂肪変性を起こしてしまうリスクがあります。

肩腱板断裂を放置するリスクについては、以下の記事でも解説していますので、不安な方はぜひ参考にしてください。

五十肩|自然に治るケースもあるが肩の痛みや可動域制限が悪化する可能性も

五十肩を放置すると、以下のような症状が起きる可能性があります。

  • 関節の癒着(拘縮)によって可動域が制限される
  • 日常生活に支障が出る

肩の可動域が制限されることで、服の袖に腕を通せない・髪を洗う・結ぶといった動作が難しくなる可能性があります。

さらに、症状が進行すると凍結肩と呼ばれる状態になり、肩関節がほとんど動かなくなるケースも。

肩の痛みや動きに違和感を感じた時点で、できるだけ早めに整形外科を受診し、適切な治療を受けましょう。

【まとめ】肩腱板断裂と五十肩には違いがある!放置せず早めの受診を

肩腱板断裂と五十肩には、以下のような違いがあります。

肩腱板断裂

・特定の動作で力が入らない・痛みが出る

・加齢や使いすぎ・外傷が原因となることが多く、自然治癒は難しい

五十肩

・肩関節周囲の組織が炎症を起こし、痛みとともに肩の動きが制限される

・はっきりした原因がないことが多く、中年以降に自然に発症することが多い

肩腱板部分断裂と五十肩は、いずれも「肩が痛い・動かしづらい」という共通点がありますが、原因や治療方針が異なります。

腱板断裂は自然治癒が難しく、進行すると手術が必要になるケースもある一方で、五十肩は適切な保存療法により回復する可能性もあるため、見極めが重要です。

「どちらの症状かわからない」「痛みが長引いている」と感じたら、早めに整形外科で画像検査を受け、正確な診断をもとに適切な治療を始めましょう。

肩腱板部分断裂の場合、手術に頼らず改善を目指せる「再生医療」という選択肢もあります。

「できるだけ手術は避けたい」「長引く痛みの改善を目指したい」とお考えの方は、ぜひ一度当院(リペアセルクリニック)にご相談ください。

手術をしない新しい治療「再生医療」を提供しております。

監修者

坂本 貞範

Sadanori Sakamoto

医療法人美喜有会 理事長

「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。

略歴

1997年3月関西医科大学 医学部卒

1997年4月医師免許取得

1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務

1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務

1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務

1999年2月国立大阪南病院 勤務

2000年3月野上病院 勤務

2003年3月大野記念病院 勤務

2005年5月さかもとクリニック 開設

2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任

2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設

2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設

再生医療のリペアセルクリニックTOPトップ