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五十肩を治すには?治療法を現役医師が解説

公開日: 2020.02.11
更新日: 2025.06.30

肩が痛くて腕が上がらない・夜も痛みで眠れないといった、つらい症状が続いているのに、薬や湿布などでは思うような改善が見られない場合、五十肩の可能性があります。

今の治療に対して「本当にこのままでいいのか」「もっと根本的に治す方法があるのでは?」と疑問を感じている方も多いのではないでしょうか?

しかし新しい治療法をいきなり試すのは不安という方も、いらっしゃると思います。

この記事では五十肩を治すための治療方法の全体像を整理したうえで、症状の段階に応じた適切な対策を詳しく解説します。

五十肩は適切な治療を行えば改善できる疾患です。

治療法や早く治すための対策を理解して、回復を目指しましょう。

また五十肩のようにリハビリが思うようにいかない関節拘縮に対して、効果的な治療法として再生医療も選択肢の一つになります。

手術を伴わないため、入院や長期の安静を必要とせず、日常生活に影響が少ないです。

具体的な症例や治療プロセスについては、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEにて詳しくご紹介していますのでぜひ参考にしてください。

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五十肩を治す治療方法一覧

五十肩を治す治療方法は、主に以下の4つです。

これらの治療法について、それぞれ詳しく解説します。

リハビリテーション

五十肩を治すには、運動療法を中心としたリハビリテーションが欠かせません。

五十肩には急性期、慢性期、回復期の3つの時期があり、症状によって必要なケアは異なります。

急性期は痛みが強い時期なので無理に肩を動かす必要はありませんが、慢性期以降は無理のない範囲で肩をストレッチします。

肩周辺の柔軟性や筋力の向上は、症状や痛みの緩和に効果的です。

物理療法

五十肩を治すには、温熱・寒冷による物理療法も効果的です。

痛みが強い場合は、氷のうやビニール袋に氷を入れてアイシングを行い炎症を抑えましょう。

炎症が落ち着いたら、患部を温めて血行を促進することで症状の緩和が期待できます。

医療機関では、ホットパックやマイクロ波などの機器を使用して温めます。

自宅では、お風呂にゆっくり浸かったり、蒸しタオルを使用したりしましょう。

手術療法

保存療法(リハビリや物理療法)で症状が改善しない場合は、手術療法を検討する場合があります。

関節鏡を使った手術により、癒着した組織を切り離したり、損傷した組織を再建・修復したりします。

手術は比較的負担が少なく、多くの方で症状の改善が期待できます。

ただし、手術が必要になるケースは限られており、ほとんどの五十肩は保存療法で改善できます。

再生医療による幹細胞治療・PRP療法

五十肩の早期回復を目指すのであれば、再生医療による治療も選択肢の一つです。

再生医療には主に幹細胞治療とPRP療法の2種類があります。

幹細胞治療

患者さまご自身の脂肪組織から採取した幹細胞を培養し、損傷した肩関節周囲の組織に投与を行う治療

PRP療法

患者さまの血液から血小板を高濃度に抽出・濃縮し、患部に投与を行う治療

入院や手術は不要で、短期間での治療を目指すことが可能です。

また患者さま自身の幹細胞・血液を使用するため、拒絶反応など副作用リスクが少ないです。

五十肩の強い痛みにお悩みの方や、五十肩を放置してしまって治療が長引いている方は、当院(リペアセルクリニック)へお気軽にお問い合わせください。

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五十肩(肩関節周囲炎)の原因

五十肩は、老化によって肩の筋肉や腱が硬くなり「腱板」や「関節包」に炎症が起こるのが原因です。

炎症が起こる主な部位について以下にまとめました。

部位 役割
肩腱板 肩甲骨と上腕骨をつなぐ筋肉で、肩を安定させる役割を持つ
関節包 関節の保護する袋状の組織で、関節の動きをなめらかにする役割を持つ

五十肩の詳しい原因は解明されていませんが、加齢だけでなく血行不良やホルモンバランスの乱れも影響していると考えられています。

五十肩(肩関節周囲炎)の症状

五十肩は、肩や肩甲骨周辺の筋肉や関節に炎症が起きる疾患で、痛みで腕や肩を満足に動かせない場合があります。

五十肩の主な症状は以下のとおりです。

  • 肩より上の荷物を取るときに痛みを感じる
  • 髪を束ねる動作が困難になる
  • 洋服の着替えで痛みが出る
  • 頭を洗うときに肩が上がらない
  • 洗濯物を干す動作ができない

五十肩を治療せずに放置していると、肩周辺の筋肉や組織などが委縮したり、夜も眠れないほどの痛みが出る可能性があります。

肩腱板断裂の可能性もあるので注意が必要

症状が長期に渡ったり、肩の痛みがあるものの腕が上がる方は、五十肩ではなく肩腱板断裂の可能性があります。

肩腱板断裂とは、肩と肩甲骨をつなぐ組織が断裂している疾患です。

五十肩との違いは、以下のように関節の動きが制限される症状が少ないことで、腕が上がらない状態にはなりづらいです。

  • 肩の痛みはあるが腕を上げられる
  • 腕の上げ下げをするとゴリゴリと音がする

肩を使う仕事やスポーツをしている人は注意しましょう。また、転んで手を付いた際にも発症する場合があります。

初期段階では、損傷した肩を三角巾などで固定し、患部の冷却や痛み止めの内服薬などの保存療法による治療を実施します。

保存療法で症状が改善しない場合は、損傷した組織を縫い付ける手術を行う場合があります。

日常的にできる五十肩を早く治すための対策

五十肩を早く治すには、症状の時期に応じた適切な対策を行うことが重要です。

五十肩の症状は「急性期」「慢性期」「回復期」の3つに分けられ、それぞれに適した対処法があります

病期 時期の目安 症状 有効な対策

急性期

痛みを感じ始めて1ヶ月程度 肩の激しい痛み、関節の可動域が急速に狭くなる 安静にする、患部を冷やす

慢性期

急性期明けから6ヶ月程度 痛みは和らいでくる、関節が固まり可動域が狭くなる 無理のない範囲で肩のストレッチを行う、患部を温める
回復期 発症後6ヶ月〜1年程度 痛みはほとんどない状態、肩の引っかかり感が残る場合がある 肩の可動域を広げるリハビリを行う

ここでは、日常的にできる五十肩を早く治すための対策として急性期・慢性期にできることを紹介します。

急性期

急性期は激しい痛みがある時期で、無理に動かさず安静にすることが重要です

  • 肩を動かさず安静を保つ
  • 氷のうや保冷剤で患部を15〜20分間冷やす
  • 三角巾やアームスリングで肩を固定する
  • 痛み止めの薬を適切に使用する

この時期に無理にマッサージをしたり、ストレッチをしたりすると炎症が悪化する可能性があります。

医師の指導に従って安静を保ち、必要に応じて薬を使用しましょう。

慢性期

慢性期になると痛みが和らぐため、温熱療法と軽い運動で肩の可動域を改善していきます

  • お風呂にゆっくり浸かって患部を温める
  • 蒸しタオルやホットパックで温熱療法を行う
  • 痛みのない範囲でのストレッチや軽い運動
  • 正しい姿勢を保ち、肩に負担をかけない
  • 痛くない方の肩を下にして横向きで寝る

慢性期以降は温めることで血行が改善し、固くなった組織が柔らかくなります。

ただし、痛みを感じる動作は避け、無理をしないことが大切です。

五十肩を早く治したい方からよくある質問

五十肩の治療について、患者さまからよく寄せられる質問にお答えします。

適切な知識を持って治療に取り組みましょう。

五十肩を一瞬で治すマッサージ方法はありますか?

残念ながら、五十肩を一瞬で治すマッサージ方法は存在しません

五十肩は肩関節周囲の炎症や組織の癒着が原因で起こるため、根本的な改善には時間が必要です。

急性期に強いマッサージを行うと、かえって炎症が悪化し症状が長引く可能性があります。

効果的な治療のためには、症状の段階に応じた適切なケアを継続することが重要です。

医師や理学療法士の指導のもと、段階的に治療を進めていきましょう。

五十肩の痛みを悪化させてしまう行動は?

五十肩の症状を悪化させる可能性がある行動は以下のとおりです。

  • 急性期に強く揉んだりマッサージしたりする
  • 痛みを我慢して無理に肩を動かす
  • 重い荷物を持ち上げる動作を繰り返す
  • 長時間同じ姿勢を続ける
  • 患部を冷やし続ける(慢性期以降)

とくに急性期は炎症が強いため、強い刺激は避けてください。

五十肩に湿布やロキソニンテープなどは有効?

湿布やロキソニンテープなどの外用薬は、一時的な痛みの緩和に効果がある場合があります

これらの薬剤には消炎鎮痛成分が含まれており、炎症を抑えて痛みを和らげる働きがあります。

ただし、根本的な治療ではないため、湿布だけで完治することは期待できません。

湿布の使用と並行して、適切なリハビリや生活習慣の改善を行うことが大切です。

五十肩を治すには肩の状態に応じた治療が重要!

五十肩(肩関節周囲炎)の改善には、その人の症状の進行度や肩の状態に合わせた治療やリハビリが必要です。

「そのうち治るだろう」と放置してしまう方もいますが、症状が重くなると、回復までの期間も長期化し、肩関節の癒着(関節拘縮)により可動域が著しく制限されるリスクもあります。

軽度であれば自然に回復するケースもありますが、以下のような兆候がある場合は早めに医療機関へ受診しましょう。

  • 夜間痛が続いて眠れない
  • 洗髪や着替えなどの日常動作が困難
  • リハビリをしているが改善が感じられない

五十肩の治療では、一般的に消炎鎮痛薬、注射、理学療法(リハビリ)などが用いられますが、慢性化して改善が見込めないケースや、関節拘縮が進んでしまったケースでは、再生医療が新たな選択肢となります。

「自分に合うかどうかをまず知りたい」「詳しい情報を確認してから検討したい」という方は、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEで、症例や治療の流れ、費用などをご案内しています。

気になる方は、ぜひ以下から詳細をご覧ください。

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監修者

坂本 貞範

Sadanori Sakamoto

医療法人美喜有会 理事長

「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。

略歴

1997年3月関西医科大学 医学部卒

1997年4月医師免許取得

1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務

1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務

1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務

1999年2月国立大阪南病院 勤務

2000年3月野上病院 勤務

2003年3月大野記念病院 勤務

2005年5月さかもとクリニック 開設

2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任

2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設

2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設

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