肩腱板断裂を放置するとどうなる?悪化のリスクや主な症状についても解説

公開日: 2019.09.28
更新日: 2025.08.29

肩腱板断裂を治療しないで放置しても、自然に治るのか疑問を感じる方は多いのではないでしょうか。

しかし、肩腱板は血流が少なく治癒に必要な栄養素が血流によって届けられないため、自然な治癒が見込めません

放置すると症状が悪化し、関節の変形や手術が難しくなるリスクもあるため、注意が必要です。

この記事では、肩腱板断裂を放置するリスクや症状、治療法について解説します。

肩腱板断裂が悪化する前に、早期に医療機関を受診しましょう。

また、肩腱板断裂の根本的な治療方法についても紹介しているので参考にしてください。

\肩腱板断裂の治療に効果的な再生医療/

肩腱板断裂に対する治療法として、再生医療は一つの選択肢になります。

幹細胞治療などによって腱板の再生を促進するため、従来の手術に比べて体への負担が少なく、手術を避けたい方や早期に症状改善を目指したい方に向けた治療法です。

適応症例

再生医療を利用した肩腱板断裂治療の実際の症例を以下の動画で紹介していますので、再生医療がどのように肩の回復に貢献するのか、実際の治療過程や効果をご覧ください。

肩腱板断裂を放置すると、症状が悪化し、最終的には手術が避けられなくなる可能性があります。

しかし、再生医療なら手術を回避でき、自然治癒力を高めながら症状を改善することが期待できます。

再生医療における肩腱板断裂の治療法や症例については、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

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肩腱板断裂は放置すると元に戻らない!悪化のリスクについて紹介

肩腱板断裂は放置すると

腱板断裂は、肩の腱板にある腱が完全に切れる、または裂ける状態を指します。

腱板損傷

この肩腱板断裂を放置することで、以下のような症状が起こるリスクがあるので注意しましょう。

  • 手術による回復が難しくなる
  • 肩関節の変形(腱板断裂性肩関節症)
  • 夜間痛や慢性的な痛みの増強
  • 肩の可動域が狭くなる

肩の腱板は血流が少なく、回復に必要な栄養素が届けられないため自然治癒しにくい組織になります。

肩腱板断裂を放置すると、断裂によって正常に機能できなくなった腱板が痩せて縮んでしまうので、手術による修復が難しくなります。

さらに症状が進行すると、肩関節そのものが変形(腱板断裂性肩関節症)して、痛みが強くなるほか、関節機能が著しく低下する恐れも。

悪化を防ぐためには、早期の診断と適切な治療が重要です。

「最近肩が上がらない」「夜間にズキズキ痛む」といった症状がある方は、早めに整形外科を受診し、専門的な診察・画像検査を受けることをおすすめします。

肩腱板断裂と腱板損傷の違い

肩腱板断裂と腱板損傷の違いは、以下のように損傷の程度にあります。

項目 腱板損傷 腱板断裂
損傷の程度 部分的な損傷や引き伸ばし 完全に切れた状態
症例 部分断裂や擦れ、引き伸ばしなど 完全断裂、組織が断片的に分離している
治療方法 軽度であれば保存療法で対応 完全に切れている場合、手術が必要な場合が多い

腱板損傷は組織が傷ついている状態全般を指し、部分的な断裂を含むことが一般的です。

医師によっては、軽度の損傷を「腱板損傷」、より重度の切れた状態を「腱板断裂」と使い分けることもあります。

肩腱板断裂の主な症状|五十肩との違い

肩の痛み、肩腱板損傷

肩腱板断裂では、以下のような症状がみられることがあります。

  • 夜間の強い痛み
  • 腕を上げるときに痛くなる
  • 腕を上げるときに力が入らない
  • 腕を上げるときに動きの制限がある
  • 腕を上げるときに肩の前上面でジョリジョリと音がする

こうした症状は五十肩(肩関節周囲炎)とよく似ているため、自己判断が難しいことが特徴です。

肩腱板断裂と五十肩との違いを、以下にまとめました。

症状には個人差があるので、あくまでも目安として参考にしてください。

病名 症状 自然治癒
肩腱板断裂
  • 夜間の強い痛み
  • 腕を上げるときに力が入りにくい
  • ジョリジョリと音が聞こえる
  • 腕の上げ下げの途中で痛む
ほとんどない
五十肩
  • 関節の動きが硬くなる
  • 腕が上がらないところで肩が痛む
自然に回復する場合あり

肩腱板断裂と五十肩は初期症状が似ているため、「五十肩だから大丈夫」と放置してしまうケースも少なくありません。

しかし、肩腱板断裂は放置することで状態が悪化し、将来的に手術が困難になることもあります。

肩腱板断裂かどうかの正確な診断には、レントゲンやMRIなどの検査が必要になるので、五十肩と思い込んで放置せず、医師に診てもらいましょう。

肩腱板断裂の治療法について紹介

肩腱板断裂の治療法について紹介します。

再生医療は、手術しないで肩腱板の修復が期待できる治療法です。

肩腱板断裂を治療する新たな選択肢としてご紹介します。

保存療法

肩腱板断裂の保存療法の内容は、以下の通りです。

  • 安静:三角巾で1~2週間の安静
  • 注射療法:局所麻酔剤やヒアルロン酸などの注射
  • 運動療法:残った腱板の機能を活性化させるリハビリ

怪我による急性の肩腱板断裂では、炎症や痛みを抑えるために1~2週間の安静が有効です。

断裂部の回復はできませんが、約70%の患者さんで保存療法によって症状が軽快したという報告も。
公益社団法人日本整形外科学会「肩腱板断裂」

肩の痛みが強い際は、局所麻酔剤やヒアルロン酸を注射します。

また、損傷部分の周りの関節や筋肉を柔らかくしたり鍛えたりして、残った腱板の機能を活性化させるリハビリも効果的です。

ただし、すべての症例に保存療法が適しているわけではありません。

断裂の程度や患者さんの年齢・生活スタイルによっては、手術療法のほうが望ましいケースもあります。

手術療法

肩腱板断裂に対しては、半年以上の保存療法で症状が回復しない際や、完全に断裂して腕が上がらない際は、手術が検討されます。

手術は、内視鏡を使用した鏡視下腱板修復術が一般的で、以下の手順で行われます。

  • 1.肩に数カ所の小さな切開(数ミリ程度)を行う
  • 2.関節鏡(小型カメラ)を挿入して、関節内の状態を確認する
  • 3.断裂した腱板を専用の糸で縫合
    ⇒断裂の状態によっては、他部位の組織(筋肉や腱)を利用して修復することもある

手術後は肩を動かさないように安静が必要で4~6週間程度、腕を曲げた状態で固定できる専用の装具で固定します。

また、肘や指のストレッチなど軽度な運動を行い、血流や筋力の低下を防ぐことが大切です。

その後、医師や理学療法士の指導のもと、肩の可動域を広げるリハビリを2~3カ月程度継続して行います。

再生医療

再生医療は肩腱板断裂の修復に期待ができる治療法で、以下のような内容になります。

  • 手術が不要なため、体への負担を抑えながら治療が行える
  • 入院を必要としない場合が多く、日常生活への影響を抑える
  • 自己由来の細胞を使用することで、アレルギー反応などのリスクが低いとされる

この治療法は手術とは異なり、患者さまご自身の細胞を活用して、損傷した組織の修復や機能回復を目指すものです。

幹細胞は、損傷した腱板の修復や組織再生を促す働きを持つとされており、手術以外のアプローチとして可能性が期待されています。

ただし、再生医療はすべての方に適応できるわけではなく、事前に医師による適応判断が必要です。

「手術には抵抗がある」「年齢的に負担の少ない治療法を探している」という方は、一度専門医にご相談ください。

肩の痛みは⼿術しなくても治療できる時代です。

【まとめ】肩腱板断裂は放置せず早めに治療を受けよう!

肩腱板断裂は放置しても自然に治癒することはほとんどないとされており、進行すると手術が難しくなる場合もあります。

また以下のような症状を引き起こすリスクもあります。

  • 夜間の強い痛み
  • 腕を上げるときに痛くなる
  • 腕を上げるときに力が入らない
  • 腕を上げるときに動きの制限がある
  • 腕を上げるときに肩の前上面でジョリジョリと音がする

また、自然に治癒する可能性がある五十肩と症状が似ているので、自分で判断するのは危険です。

自己判断で様子を見るのではなく、画像診断(レントゲンやMRI)を含めた専門的な評価を受けることが大切です。

手術が難しくなり、症状が悪化する前に医療機関を受診しましょう。

また、治療法には保存療法や手術療法に加えて、再生医療の選択肢もあります。

再生医療では自身の幹細胞を使用し、肩腱板を再生させるため、手術を回避できて体への負担も少なく、日常生活を続けながら治療を進めることが可能です。

手術やリハビリだけでは改善が見込めない方や、手術を避けたい方は選択肢の一つとして検討しましょう。

当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも症例や治療法を紹介していますので、ぜひチェックしてください。

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肩腱板断裂の放置に関するよくある質問

肩腱板断裂の放置に関するよくある質問と回答は、以下の通りです。

肩腱板断裂でやってはいけないことはある?

肩腱板断裂の治療中やリハビリ中は、肩に過度な負担をかけないように注意が必要です。

以下の動作は肩に負担をかけ、症状を悪化させる可能性があるため、避けましょう。

頭上へ重いものを持ち上げる・下す動作

肩に大きな負担をかけ、腱板にさらにストレスを与えるため、痛みや損傷が悪化する可能性がある

首の後ろで腕を動かす動作 首の後ろで腕を動かすことで、肩に過度な引っ張りや圧力がかかり、腱板にさらなる負荷を与える可能性がある
上半身の力を使って重いものを持ち上げる動作 上半身を使って重い物を持ち上げる動作は、肩の筋肉や腱に過剰な負担をかけ、回復を遅らせる可能性がある
肩を後方に回した位置で行う運動 肩を後ろに回す運動は腱板に強いストレスを与え、損傷を悪化させる恐れがある

これらの動作は、肩腱板断裂の治療を妨げる可能性があるため、症状が改善するまで避け、医師の指示に従ってリハビリを進めましょう。

肩腱板断裂で痛みを和らげる方法はある?

肩腱板断裂による痛みは日常生活に大きな影響を与えることがありますが、以下のように痛みを和らげる方法はあります。

  • 肩周辺のストレッチ
  • 鎮痛剤の服用や塗布
  • アイシングや患部を温めること
  • 寝る姿勢を改善する
  • 日常生活での肩の負担を減らす

ただし、痛みを我慢して無理に腕を動かす、自己判断で治療を中断する、過度なストレッチや運動は避けましょう。

これらは症状を悪化させる可能性があるため、専門医の指示に従うことが大切です。

監修者

坂本 貞範

Sadanori Sakamoto

医療法人美喜有会 理事長

「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。

略歴

1997年3月関西医科大学 医学部卒

1997年4月医師免許取得

1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務

1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務

1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務

1999年2月国立大阪南病院 勤務

2000年3月野上病院 勤務

2003年3月大野記念病院 勤務

2005年5月さかもとクリニック 開設

2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任

2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設

2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設