鷲足炎のつらい痛みにおすすめのサポーターはソフトタイプ!選び方や種類について解説
公開日: 2019.10.26更新日: 2024.12.05
鵞足炎は陸上選手や水泳選手、サッカー選手など激しい運動をする人に起こりやすい病気です。膝用のサポーターは、鵞足炎の痛みを和らげる手段として用いられます。
膝サポーターにはさまざまな種類がありますが、鵞足炎におすすめのサポーターはソフトタイプです。
ドラッグストアやスポーツショップにて販売されているので、自分にあうサポーターを見つけてみましょう。
今回は、鵞足炎になった際のサポーターの選び方と、その種類について解説します。
この記事を読むとわかること |
目次
鵞足炎の治療法
鵞足炎(がそくえん)とは膝の近くにある、縫工筋・半腱様筋・薄筋という3つの筋肉が合わさる鵞足部に炎症が生じる病気です。
水泳やサッカー、アメリカンフットボールなど足を回転させるような動きをするスポーツで起こりやすいと言われています。
鵞足炎の治療は基本的に安静にして患部を冷やすほか、ストレッチや塗り薬を用いることもあります。
主な治療法は下記の通りです。
治療方法 | 内容 | 時期 |
---|---|---|
安静 | 運動の休止 | 痛みが見られた最初の時期 |
クーリング | 保冷剤などで冷やす | 痛みが現れて間もない時期 |
ストレッチ | 鵞足まわりや太ももの緊張を緩和する | 症状が落ち着いたら、無理のない範囲で |
塗り薬・貼り薬 | 症状にあわせてその都度処方 | 症状にあわせて、その都度処方 |
痛みが強く日常生活での動作に支障をきたす場合、サポーターを装着して痛みを緩和させる方法もあります。
膝サポーターのタイプは主に2つ
膝サポーターは大きく2種類に分けられます。
サポーターの種類 | 売っている場所 | 特徴 | 用途 |
---|---|---|---|
ソフトサポーター | ドラッグストア スポーツショップ | 伸縮性がある | 膝の保温 運動や階段の上り下りの際の痛みの緩和 |
ハードサポーター | 整形外科の義肢装具士にて作成 | 側面に金属部品が入っている | 靭帯損傷や半月板損傷による膝のぐらつき |
ソフトサポーターとハードサポーターについてそれぞれみていきましょう。
ソフトサポーター
ソフトサポーターはドラッグストアやスポーツショップなどで購入できます。
膝に巻いたり履いたりして、膝の保温や動きの補助をするタイプが一般的です。ソフトサポーターの特徴は以下の通りです。
ソフトサポーターの特徴
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補強機能付きの膝サポーターは少し値段が高いですが、ある程度の痛みを緩和する効果が期待できます。
ハードサポーター
ハードサポーターは膝関節の安定性が最も高く、重症例でも高い除痛効果が期待できます。
整形外科で義肢装具士に作成してもらう必要があり、費用が高額になりがちです。また、サポーター自体が重く装着が難しいため着用する人を選びます。
ハードサポーターの特徴は以下の通りです。
ハードサポーターの特徴
|
ハードサポーターの使用は慎重に検討しましょう。
鵞足炎にはソフトタイプや補強機能付きサポーターがおすすめ
鵞足炎の重症度にもよりますが、鵞足炎にはソフトタイプや補強機能付きの膝サポーターがおすすめです。
ソフトタイプでは膝の保温ができるので血液の循環が良くなり、炎症を起こしている部位の組織の修復が促進されます。さらに、補助機能があるソフトタイプサポーターだと膝が安定するため痛みの緩和が期待できます。
まずは、保温効果のあるソフトタイプから試してみましょう。
ハードタイプの膝サポーターが鵞足炎におすすめできない理由
ハードタイプの膝サポーターは鵞足炎におすすめできません。
ハードサポーターは膝関節を強く固定するため、鵞足炎の改善に必要な筋肉の動きが抑えられてしまいます。靭帯損傷や半月板損傷による膝のぐらつきに対しては有効ですが、膝のぐらつき感がない鵞足炎の症状には不向きです。
もし、膝のぐらつきにお悩みの方は医療機関の受診をおすすめします。
サポーターで鵞足炎の痛みを緩和できないときは再生医療をご検討ください
サポーターをしても鵞足炎の痛みが治まらず、日常生活にも支障をきたしてしまう方は、再生医療を視野に入れてみてはいかがでしょうか。
現在ではPRP療法といって、自身の血小板を濃縮した液体を直接患部に注射し、血小板のもつ修復作用で病気を根治する治療法があります。
ドーピングに指定されていないためスポーツ選手でも治療が可能で、入院や手術の必要もありません。従来の治療法と異なり、体内の自然な治癒力を活用するため、より持続的な効果が期待できます。
鵞足炎がなかなか治らない場合や早く痛みを和らげたい場合には、再生医療による治療をご検討ください。
まとめ:鵞足炎の辛い痛みにはサポーターが効果的な場合もある
少しでも鵞足炎の痛みを和らげたい、日常生活への支障を軽減したい方にはサポーターを活用するのも選択肢のひとつです。
担当医と相談して自分の症状に合ったサポーターを選んでみるのも良いでしょう。
また、再生医療では鵞足炎を痛みの根本から治せる可能性があります。
自分にあった治療法を選んで、鵞足炎と向き合いましょう。鵞足炎を早期に改善したい方は、お気軽にご相談ください。