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- 肝疾患
肝臓の働きには代謝や解毒、胆汁の生成分解などがあり、体の中の化学工場とも言われていて、とても重要な役割を果たしています。ただ肝臓は、病気の症状が現れにくく、なかなか気づくことができないという特徴があります。 肝臓の病気は進行すると、肝硬変や肝臓がんなど、重篤な病気になってしまう可能性が高いため、早く病気に気づくことが大切です。そこで、肝臓が悪くなると、どんな症状が出るのか知っておきたいものです。 そうすれば万が一そのような症状が出てしまった場合でも、意識して早急に医療機関を受診することができるようになり、早期発見、早期治療といった理想的な状況を得ることが可能になります。 肝臓が悪いと現れる症状 肝臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれるほど、初期段階では症状が出にくい臓器です。しかし、進行すると多様な症状が現れます。肝臓が悪くなると現れる主な症状について解説します。 全身倦怠感と疲労感 肝臓の機能が低下すると、全身に倦怠感を感じやすく、疲れやすくなり、日常的な活動でもすぐに疲労を感じるようになります。これは、肝臓が正常に働かないために代謝が乱れ、疲労物質が蓄積されやすくなるためです。 食欲低下と消化不良 肝臓が悪化すると、食欲が低下することがあります。食欲がわかず、消化不良や嘔気を感じることが多くなります。肝臓の働きが鈍ることで、消化に必要な胆汁の分泌が減少し、食べ物の消化が困難になるためです。 黄疸と皮膚のかゆみ 肝臓の機能低下が進むと、黄疸が現れることがあります。黄疸は皮膚や眼の白い部分が黄色くなる症状で、肝臓がビリルビンと言われる黄色の色素を正常に処理できなくなることが原因です。また、皮膚のかゆみも肝臓の異常を示す症状の一つで、ビリルビンや胆汁酸が体内に蓄積されることで生じます。 からだのむくみと腹水 肝臓の働きが鈍ると、からだのむくみや腹水が溜まることがあります。肝臓が正常に血液を処理できなくなり、血液や体液が滞るためです。特に足や顔がむくみやすくなり、進行すると腹部に大量の腹水が溜まることもあります。 視力の低下と目の疲れ 肝臓の機能低下により、目に健康な血液が十分に供給されなくなると、視力低下や目の疲れ、ぼやける、かすむといった症状が現れます。また、ドライアイの症状も肝臓の異常を示すサインになることがあります。 吐血と意識障害 肝臓病が重篤化すると、吐血や意識障害が現れることがあります。これは、肝硬変や肝臓がんが進行し、肝臓の機能が低下するためです。吐血は肝臓の異常によって消化管の血管が破れやすくなるために起こります。意識障害は、肝臓が正常でなくなり、体内に毒素が蓄積されて脳に影響を及ぼします。 受診の重要性 以上の症状が見られる場合、早めに医療機関を受診することが重要です。肝臓の異常は、ウイルス感染、自己免疫異常、薬の副作用などさまざまな原因で引き起こされます。血液検査やCT、超音波検査などの画像診断を通じて、肝臓の状態を確認し、適切な治療を受けることが必要です。 知っておくべき肝臓の病気 早期発見に向け、肝臓が悪いとどんな症状が出るのか…急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変といった病気について解説します。 急性肝炎 急性肝炎の原因は、アルコール、薬物、ウイルス、自己免疫などがあり、主な症状は以下の通りです。 ・倦怠感 **・**食欲不振 ・尿の色が濃くなる ・皮膚や白目が黄色くなる 症状は個人差があります。これらで違和感や不安があるときは迷わず医師にご相談ください。軽度の急性肝炎は安静にして食事に気をつけることで、ほとんどの場合、治ってしまいますが、重症の場合は、入院して点滴治療を行うことがあります。 慢性肝炎 6ヶ月以上肝炎が治らない場合は、慢性肝炎と診断されます。原因の約70%は、「C型肝炎」といわれるもので、残りがB型肝炎や原因不明で起こる肝炎になります。ただ自覚症状が少なく、気が付かない場合もあるため、以下のような症状があったり、感じたらご注意が必要です。医療機関での早めの受診をおすすめします。 慢性肝炎の主な症状は以下の通りです。 ・倦怠感 ・皮膚のかゆみ ・発熱や頭痛 ・吐き気 ・食欲不振 ・尿が濃い茶色になる 慢性肝炎を放置すると肝硬変や肝臓がんなどの重い肝臓疾患になることが可能性があるため、注意が必要です。 しかし、適切な治療を行えば病気の進行を止めることが可能です。尚、「慢性化したB型肝炎」と「C型肝炎」は自然治癒が難しい病気です。早めに受診され、専門医にご相談ください。 B型慢性肝炎 B型慢性肝炎とは、B型肝炎ウイルス(HBV)に感染して発症し、6か月以上持続する肝炎のことを指します。急性肝炎から慢性化するケースがあり、特に幼少期や出生時に感染すると慢性化する確率が高いです。 成人が感染した場合、免疫系がウイルスを排除することが多いため、慢性化する割合は低いですが、一部の人々では慢性肝炎に進行することがあるので注意が必要です。 B型慢性肝炎は、自覚症状が少なく、特に初期段階では症状が現れないことが多いものの進行すると以下のような症状が見られます。 ・倦怠感 ・疲労感 ・食欲不振 ・腹部の違和感 さらに、肝機能が低下すると、黄疸(皮膚や目が黄色くなる)、褐色尿、下痢などの症状も出現することがあります。これらの症状が現れた場合には、早期の診断と治療が重要です。 B型慢性肝炎の診断には、血液検査が用いられ、場合によっては肝臓の状態を詳しく確認するために超音波検査やCTスキャン、MRIなどの画像検査が行われることもあります。 治療については、肝機能障害が軽度であれば、抗ウイルス薬(核酸アナログ製剤やインターフェロンなど)の内服が主な方法となります。これにより、ウイルスの増殖を抑え、肝臓の炎症を軽減させることができます。 一方、重度の肝機能障害や肝硬変が進行している場合には、肝移植を検討することもあります。 B型慢性肝炎は、長期間治療が必要となることが多く、定期的な検査や専門医によるフォローアップが不可欠です。ウイルスの排除が困難であるため、治療を中断すると病状が悪化するリスクが高まるため、患者は継続的な医療管理の下で生活することが求められます。 C型慢性肝炎 C型慢性肝炎とは、C型肝炎ウイルス(HCV)に感染し、肝炎の状態が6か月以上続いている状態を指します。この病気は、初期段階ではほとんど自覚症状がないため、知らないうちに慢性化し、進行する可能性があります。 C型肝炎は血液を介して感染するため、感染経路に注意が必要です。注射をする際に滅菌されていない注射針を共有することが、最も多い感染経路とされています。 過去には輸血や臓器移植による感染もありましたが、現在ではほとんど見られなくなっています。他にも、血液や体液を介した感染があり、性交渉や母子感染もありますが、B型肝炎に比べて発症率は低いとされています。 C型慢性肝炎の症状は、初期段階ではほとんどありません。しかし、進行すると肝硬変や肝臓がんに発展するリスクがあります。肝硬変や肝がんが発症すると治療が難しく、患者の生活の質が著しく低下します。 しかし、治療方法については、ここ数年で大きな進展がありました。 以前はインターフェロンと呼ばれる薬を使用していましたが、現在では直接作用型抗ウイルス薬が主流となり、副作用が少なく、治療成功率も非常に高くなりました。 ただし、治療には注意点もあります。例えば、治療薬の選択を誤ると、ウイルスを完全に排除できず、耐性ができる可能性があるからです。さらに、一度治療に失敗すると、以後の治療が難しくなる場合があるため、治療方針を慎重に見極めて適切に治療しなければなりません。 C型慢性肝炎は、初期段階での自覚症状が少ないため、定期的な健康診断や血液検査を受けることが早期発見と治療に繋がります。 脂肪肝 脂肪肝とは、肝臓に過剰な脂肪が蓄積された状態を指します。主に中性脂肪が肝細胞内に多く蓄積することで起こります。この状態が続くと、肝炎や肝硬変、肝がんなどの深刻な病気に進展するリスクが高まります。 脂肪肝の主な原因は、過剰な飲酒、肥満、運動不足、不規則な食生活などの生活習慣です。特にアルコール性脂肪肝と非アルコール性脂肪肝の二つに大別され、アルコール性脂肪肝は長期にわたる過剰な飲酒によって引き起こされます。 一方、非アルコール性脂肪肝は飲酒とは無関係で、主に肥満や糖尿病、高脂血症などの生活習慣病に関連して発症します。 肝臓は脂肪をエネルギー源として利用するため、脂肪を生成し蓄積する能力があります。しかし、摂取するエネルギーが消費するエネルギーを上回ると、余剰なエネルギーが脂肪として蓄積されます。これが脂肪肝の原因となります。 脂肪肝は一般的に自覚症状がほとんどなく、初期段階では症状が現れにくいことが多いです。しかし、進行すると倦怠感や疲労感、肩こり、頭がぼんやりするなどの症状が現れることがあります。これらの症状は日常生活においても影響を及ぼすため、早期に発見し、適切な対処を行うことが重要です。 脂肪肝の診断には、血液検査や腹部超音波検査が有効です。血液検査では、肝機能を示す数値(ALT、AST、γ-GTP)が上昇することが多いです。腹部超音波検査では、脂肪が蓄積した肝臓が白っぽく見えることから、簡単に確認することができます。 脂肪肝の予防と改善には、生活習慣の見直しが不可欠です。バランスの取れた食事、適度な運動、適切な休養を心がけることが大切です。 特にカロリーコントロールを意識し、過剰な飲酒や過食を避けることが重要です。また、定期的な健康診断を受け、肝機能をチェックすることも効果的です。 このように、脂肪肝は生活習慣と密接に関連しており、予防と改善には自身の生活習慣を見直すことが不可欠です。 非アルコール性脂肪性肝炎 非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)は、主に肥満や糖尿病などの生活習慣病に関連して発症する肝炎です。この病態では、肝臓に脂肪が異常に蓄積し、それが炎症を引き起こします。 見逃せないのは、この疾患がアルコールの摂取に関係なく進行する点です。日本では、人間ドックなどの健康診断で診断される脂肪肝の中で、およそ20~30%が非アルコール性脂肪肝とされ、そのうち10~20%がNASHに進行するとされています。 NASHは、単なる脂肪肝とは異なり、肝硬変や肝臓がんなどの深刻な合併症に進展するリスクがあります。そのため、早期に診断を受け、生活習慣の改善や適切な治療が重要です。 治療法としては、食事療法や運動療法による体重管理、糖尿病や脂質異常症の治療、必要に応じて薬物療法が行われます。ただし、治療効果が不十分な場合や進行した場合には、肝移植などの選択肢も考慮されます。 NASHの症状は初期段階ではほとんど現れず、進行すると疲労感や腹部の不快感などが現れることがあります。定期的な健康診断や肝機能のモニタリングが重要であり、早期発見・早期治療が合併症を予防する鍵となります。 アルコール性肝障害 アルコール性肝障害とは、長期間にわたって大量のアルコールを摂取することによって肝臓が損傷を受ける疾患の総称です。 肝臓はアルコールを分解する主要な器官であり、アルコールの代謝過程で生成される有害物質が肝細胞を傷つけ、炎症を引き起こします。これにより、肝臓の機能が低下し、さまざまな健康問題が発生します。 アルコール性肝障害は、大きく3つの段階に分けられます。 アルコール性脂肪肝(初期) 過剰なアルコール摂取によって肝臓に脂肪が蓄積する状態であり、症状は比較的軽度です。 アルコール性肝炎(中期) アルコール性肝炎では、肝臓に炎症が生じ、肝細胞が破壊され、更に肝機能が低下します。 アルコール性肝硬変(末期) アルコール肝硬変では、肝臓の組織が線維化し、硬くなるため、正常な機能が失われます。この状態が続くと、肝不全や肝がんに進展することもあります。 アルコール性肝障害は、見た目にはわからない場合が多く、健康診断などで初めて発見されることがよくあります。 具体的な症状として以下のようなものがあります 倦怠感 食欲不振 体重減少 黄疸(皮膚や目が黄色くなる) また、肝硬変が進行すると、腹水(お腹に水がたまる)、浮腫(むくみ)、肝性脳症(肝臓の機能低下による脳の障害)などの深刻な症状が現れます。 アルコール性肝障害を予防するためには、飲酒量を適度に抑えることが最も重要です。一般的には、男性で1日あたりのアルコール摂取量を20g未満、女性で10g未満にすることが推奨されています。具体的には、ビール中瓶1本(500ml)や日本酒1合(180ml)が約20gのアルコールに相当します。飲酒の頻度や量を減らすことで、肝臓への負担を軽減し、肝障害のリスクを下げることができます。 治療法としては、アルコールを完全に断つことが基本です。 アルコールの摂取を中止することで、肝臓の損傷を回復させることができます。さらに、栄養療法や薬物療法、心理療法などを組み合わせて治療を行います。重度の肝硬変や肝不全の場合は、肝移植が必要となることもあります。 アルコール性肝障害は、自分の意思で予防や治療が可能な疾患です。健康的な飲酒習慣を心がけ、定期的に健康診断を受けることで、早期発見・早期治療ができます。また、アルコール依存症の治療が必要な場合は、専門医の指導を受けることが重要です。 肝硬変 慢性肝炎が長期化すると、肝臓の組織が線維化し硬くなり、肝硬変になります。肝硬変になると元の状態に戻すことは難しくなるため、こちらも早めの発見と治療が大切です。肝硬変の主な症状は以下の通りです。 ・足がむくむ ・腹水がたまる ・黄疸が出る ・腹部静脈が盛り上がる ・意識障害が起こる 初期の肝硬変は、ほとんど症状がありません。早く病気を発見するためには定期的に検診を受けましょう。検診で異常を指摘されたら、症状がなくても病院を受診してください。 自己免疫性肝疾患とは 自己免疫性肝疾患とは、自己免疫反応が原因で肝臓が障害される病気の総称です。主に自己免疫性肝炎、原発性胆汁性肝硬変、原発性硬化性胆管炎の3つがあります。 自己免疫性肝炎(AIH)は、自己免疫反応により肝細胞が攻撃されて慢性肝炎を引き起こす病気です。50歳から60歳代の中年以降の女性に多く見られますが、若い女性や小児でも発症することがあります。治療には、免疫抑制薬が使用され、これによって肝機能は改善しますが中止すると、再燃する可能性が高いため、長期間内服することが必要になります。 原発性胆汁性肝硬変(PBC)は、肝臓内の細い胆管が慢性的な炎症により破壊され、胆汁が流れにくくなることで肝臓に胆汁が停滞して、肝臓の細胞が障害される病気です。 中年以降の女性に多く見られ、50歳代が発症の中心です。初期症状として皮膚のかゆみや黄疸が現れ、進行した場合には肝移植を検討することもあります。 原発性硬化性胆管炎(PSC)は、肝臓内外の胆管が障害されることで胆汁が停滞し、肝臓に炎症を引き起こす病気です。発症年齢には20歳代と60歳代の2つのピークがあり、若年層では潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患も合併しやすいとされています。 症状には黄疸やかゆみがあり、診断には胆管造影検査が必要です。治療は内服薬や内視鏡による治療が行われ、内科的治療でコントロールされない場合には肝移植の検討も必要となります。 自己免疫性肝疾患は、発症メカニズムが完全には解明されておらず、遺伝的要因や環境要因が関与していると考えられています。また家族内で発症するケースもごくまれですが報告されています。 食事や生活習慣に注意を払い、感染予防にも努めることが大切です。 予防 生活習慣を改善することも大切 食事のバランスを整える 肝機能を向上させるためには、食事のバランスを整えることが重要です。具体的には、主食・主菜・副菜を揃えた食事を心がける必要があります。 まず、主食とは、ご飯やパン、麺類などの炭水化物です。炭水化物はエネルギー源となり、日常の活動を支えます。一方で、主菜は肉、魚、大豆製品などのタンパク質を含む食品です。タンパク質は筋肉や臓器の修復と成長に必要不可欠です。最後に、副菜には野菜、きのこ、海藻などが含まれ、ビタミンやミネラルを豊富に含んでいます。これらの栄養素は、体の機能を正常に保つために必要です。 特に外食時には、栄養バランスが崩れがちです。例えば、ラーメンやカレーライスなどの単品料理は、主食と主菜は満たすものの、副菜が不足しがちです。このような場合には、サラダや野菜スープなどを追加すると良いでしょう。 また、コンビニで食事を購入する際には、弁当だけでなく、カット野菜やサラダを一緒に購入することをおすすめします。 脂肪肝を予防するためには、高脂肪な食事を避け、適正カロリーを守ることも大切です。脂肪肝は肝臓に脂肪が蓄積される状態で、進行すると肝炎や肝硬変を引き起こす可能性があります。高脂肪な食事を続けると、肝臓に負担がかかり、脂肪が蓄積されやすくなります。そのため、脂肪分の少ない食品を選び、適量を心がけましょう。 さらに、肝機能が低下すると、肝臓がビタミンを蓄える力も弱まります。したがって、緑黄色野菜やきのこ類、海藻類などのビタミンとミネラルを豊富に含む食材を積極的に摂取することが大切です。また、食物繊維は余分な糖や脂質の吸収を妨げ、体外に排出する働きがありますので、これも意識的に摂取しましょう。 以上のように、食事のバランスを整えることで、肝機能を保ち、健康な生活を送ることができます。少しずつ取り入れてみてください。 適度な運動 肝機能の改善や健康維持には、適度な有酸素運動が非常に効果的です。特に、非アルコール性脂肪性肝疾患の改善には、有酸素運動が有効です。 ウォーキングやジョギングなどの運動を毎日30分以上行うことで、肝臓にたまった脂肪を減少させることが期待できます。 有酸素運動とは、酸素の消費量と供給量が見合った運動のことで、ウォーキング、ジョギング、ダンス、縄跳び、テニス、卓球などが含まれます。 さらに、有酸素運動は筋肉の維持にも役立ちます。筋肉は、糖質代謝やアンモニア代謝をつかさどり、肝臓の機能を補完する役割があります。肝臓病患者にとって、筋肉を維持することは肝臓の負担を軽減し、全体的な肝機能の向上につながるため大切です。 また、有酸素運動はストレスの軽減にも効果があります。通勤や日常生活にウォーキングを取り入れるだけでも、ストレスを軽減し、心身の健康に良い影響を与えます。 運動の効果は、身体的な健康だけでなく、生活の質(QOL)の向上にも寄与します。病気になると生活の質が低下しがちですが、適度な運動を取り入れることで、生活にハリが生まれ、生きがいを感じられるようになります。 適度な運動を生活に取り入れることで、肝臓の健康を保ち、全体的な生活の質を向上させることができます。 休肝日をつくる 休肝日(きゅうかんび)は、肝臓を休めるために週に1日以上飲酒しない日を設けることを目的としています。この習慣を取り入れることで、肝臓の負担を軽減し、健康を維持することができます。毎日飲酒すると、肝臓には中性脂肪が蓄積し、胃や腸の粘膜も荒れやすくなります。これらの臓器の修復には休息が必要です。 アルコールは中性脂肪を生成し、肝臓はこれを分解・処理します。しかし、過度な飲酒は肝臓の処理能力を超えてしまい、肝機能障害を引き起こしかねません。適度な飲酒量を守ることが重要であり、具体的には日本酒で1~2合が目安とされています。 やり方については週に5日続けて飲酒し、残りの2日を連続して休肝日にするのではなく、2~3日飲んで1日休むという習慣を作るほうが肝臓や消化管の粘膜の修復が効果的に行われます。 尚、習慣的な飲酒は依存性を高め、飲酒量が増加する危険性があります。休肝日を設けることで、飲酒総量を減少させ、肝障害を予防できる可能性があります。休肝日を取り入れることで、肝臓の健康を保ち、長期的な健康リスクを減らすことができます。少しずつでも習慣にしてもらえればと思います。 まとめ 肝臓は沈黙の臓器と言われ、悪くなっても症状が自覚しにくく発見が遅れがちになります。そのため、どんな症状が出るのか事前に知っておくことは非常に大切です。そこで急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変の主な症状について解説しました。 これらの症状があったり、違和感を感じられたら、間違っていても良いので、まずは早めの受診をお薦めします。肝臓疾患は、症状が無いからといって油断できない病気です。 早期発見、早期治療が大切。また予防としては毎年の健康診断の結果に注意し、症状に心当たりがあれば積極的に医療機関にて検査を受けられることを強くお勧めします。
最終更新日:2024.07.12 -
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ご注意!足首の捻挫は、しっかり治しきらないと後遺症になる可能性があります! どのようなスポーツでもケガは起こりうるものです。注意しているつもりでも、つい夢中になってしまうことがあるものです。 中でも足首の捻挫は、さまざまなスポーツで起こるリスクがあり、スポーツ医療でも多く取り扱われています。 中でも足首の捻挫は、受診し適切な治療を受けなければ、治りが遅くなるだけでなく後遺症を残すことがあります。捻挫というと、つい簡単に考えて「様子を見ようと」放置することが多くあります。あなたもそんな覚えはないでしょうか? 今回は、そんな足首の捻挫の後遺症について解説します。 足首の捻挫で後遺症が残るのはなぜ? 足首の関節は、前距腓靭帯、後距腓靭帯、踵腓靭帯、脛腓靭帯、二分靭帯が支えています。 中でも外くるぶし側にある前距腓靭帯と踵腓靭帯が、損傷が起こりやすい靭帯です。 捻挫は足首をひねったときに起こるケガですが、捻った時に足首を守ろうと靭帯が伸びます。しかし、守れないほどの力がかかったときに靭帯や関節包が損傷してしまうのです。捻挫で後遺症が残るのは、この靭帯の損傷が影響します。 足首を捻挫した場合の症状 足首の捻挫を起こすと痛みがありますが、よほど重度な損傷でなければ歩行が困難になることはありません。歩行が困難であれば、脱臼や骨折を疑います。 靭帯を損傷してしまうと、炎症や出血が起こることがあります。また、痛み以外にも、足首の腫れや内出血が見られることがあります。 捻挫した足首の治療期間で治るのか 足首を捻挫してしまったときには、まず、安静が必要になります。歩いてはいけないわけではなく、負荷をかけないようにします。 その後は靭帯の損傷部位や程度の状態によって治療やリハビリを行いますが、治癒までにかかる期間は「3週間から3か月ほど」です。 この期間は、スポーツをする人にとっては長く感じるでしょう。 しかし、捻挫が治っていない状態で無理をすると、捻挫が再発するだけでなく後遺症を残すことがあります。 足首の捻挫の後遺症とはどんな症状? 足首の捻挫によって起こる後遺症は、以下のようなものです。 足首の不安定さ 後遺症の中でも多いのが足首の不安定さです。靭帯の損傷が重度の場合、足首の関節がぐらぐらすることがあるのです。 足首の不安定さとは、要はふんばりがきかない状態で転びやすくなったり、捻挫を繰り返すことにもつながります。 痛みが残る 捻挫をしてすぐの時期には足首に痛みが生じるでしょう。早い人では1週間程度で痛みが落ち着いてきますが、後遺症として慢性的に痛みがある場合もあるのです。 3~4週間経過しても痛みがある場合は、骨や軟骨などにも異常が生じている可能性もあります。早めに医師に相談してください。 足首がかたくなる 後遺症として足首がかたくなることがあります。捻挫をして靭帯や関節包が損傷した後、修復する過程でどうしても損傷した組織がかたくなってしまうのです。 足首がかたくなるとスポーツをするときに何らかの支障があるでしょう。 安静も重要ですが、初期の治療段階を超えたら、医師やリハビリスタッフのような専門家の指示に従って足首を動かすようにする必要があります。 重症の場合はシーネやギプスで固定するため、足首がかたくなることがあります。しかしその後にリハビリをしていけば、後遺症として足首がかたくなるのを防ぐことができるでしょう。 捻挫の再発(捻挫が癖になる) 捻挫が治りきっていない段階で無理をすると、再度捻挫を起こしやすくなります。「捻挫がクセになる」といわれることもあるのは治りきっていない、まだ弱っているのに無理をすることで弱った部分を再度痛めてしまうのです。しっかり、治せば何度も同じ部分が、例えると癖になることはありません。 後遺症を残さないために!足首の捻挫に新たな治療法 足首の捻挫は治療期間が長いうえに、後遺症というリスクもあり、後遺症があると日常生活やスポーツにおいて支障が出てくることもあるでしょう。 スポーツ医療では、近年足首の捻挫の治療として再生医療が注目されています。再生医療は自分の幹細胞を用いて傷ついた靭帯や組織を修復させる治療で、自分の細胞を使うため副作用のリスクが少なくて済みます。 また、捻挫の治療期間を短縮させる方法としても期待されています。 まとめ・ご注意!足首の捻挫は、しっかり治しきらないと後遺症になる可能性があります! 足首の捻挫では靭帯や関節包の損傷がみられます。損傷が大きい場合や、捻挫を放っておいた場合、後遺症を残すことがありますから、早期に専門医の治療を受け、リハビリを行いましょう。 後遺症が残るとスポーツをするときに何らかの支障があるでしょう。手術をするとなれば治療期間が長くなります。 そんな足首の捻挫の治療を短縮させ、後遺症を残さない治療に再生医療が期待されています。興味がある方は当院までお問い合わせください。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
最終更新日:2023.10.09 -
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サプリの取り過ぎは肝臓にダメージ?知らないうちに肝臓疾患を招く! 美容や健康のためにサプリを飲んだことがある人は多いと思います。 お酒を飲むときにアルコールの代謝を良くする為や、体のために飲んでいる薬やサプリメントが、実は肝臓疾患の原因になっているかもしれません。気付かないまま薬を飲み続けていると、肝臓に重大なダメージを与える可能性があります。 ごはんを食べ過ぎたり、コーヒーを大量に飲んだりすれば、胃はもう満腹だとか、ムカムカするとか、痛いとか表現してくれます。しかし、肝臓はなかなか症状を表に出してくれません。 「沈黙の臓器」と言われている肝臓には、体に入ってきたアルコールや薬物を解毒・分解する役割がありますが、サプリや薬を飲み過ぎたとしても、余程のことがない限りは黙って自分の仕事をするだけです。 そして、有毒物質が体に大量に入ってくると、肝臓の負担が増え、肝機能の低下や肝臓疾患を招きます。市販の風邪薬やサプリメントも肝臓疾患の原因になるので注意が必要です。 今回は、薬の飲み過ぎが肝臓疾患につながる理由や、肝臓疾患を招く薬とその症状、そして、肝臓疾患を防ぐ正しい薬の飲み方について解説します。 肝臓とサプリの関係とは?サプリで肝臓は再生する? 肝臓は再生機能に優れた臓器ですが、結論から言うと、肝臓の再生が促進されるようなサプリはありません。むしろ過剰摂取は肝臓に悪影響を与えることもあるので注意は必要です。 身体に良いといわれるサプリは世の中にたくさんあります。アルコールの分解を助ける、疲れを解消する、健康増進、美容に良い、代謝を良くするといった説明を読んだり、聞いたりしてサプリを飲んだ経験のある人もいるのではないでしょうか。 そもそも肝臓には大きく分けて次のような機能があります。 ・代謝 ・解毒分解 ・胆汁の生成 ・免疫 私たちが口にした食べ物は胃や腸が消化・吸収し、残ったエネルギーは肝臓に貯留されます。薬物やアルコールのような有害物質は肝臓で解毒されて体外に排出されます。 実は、これらの機能には「サプリの摂取」も関わります。 サプリは食べ物だけでは摂ることができない栄養を摂取したり、足りない栄養を補うのに使われます。これらは肝臓で代謝されるため、サプリの過剰摂取は肝臓に影響を及ぼします。 肝臓に良いといわれるサプリが逆効果になることも!? サプリは薬剤と同じく肝臓で解毒、分解されますが、これが過剰になれば「肝臓の負担が大きく」なります。薬剤によって起こる肝臓の病気に薬剤性肝障害というものがありますが、健康食品などサプリの取り過ぎで引き起こされた事例もあります。 その意味ではアルコールの分解を助けるサプリを飲めば、アルコールをたくさん飲んでも大丈夫というわけではないことが分かります。サプリを飲んだからと過信して過剰飲酒をすれば、もちろんのこと、肝臓に負担をかけることになってしまうのです。 また、すでに肝炎や脂肪肝のような肝臓の病気がある人もサプリには気を付けてください。炎症が起きている状態や脂肪が蓄積して肝機能が低下している状態では、さらに肝臓に負担をかけてしまうからです。 肝炎や脂肪肝、薬剤性肝障害は進行すると重篤な状態に陥ることがあります。肝臓が再生しない肝硬変に進展することも考えられます。 肝臓疾患を招く薬とその症状 肝臓疾患の原因になり得る薬は以下の通りで、ほとんどのサプリメントや薬に肝臓疾患を引き起こす可能性があります。 ・解熱鎮痛剤 ・抗生物質 ・胃腸薬 ・ホルモン剤 ・漢方薬 ・健康食品 ・サプリメント 良くあるのは、複数の医療機関を受診して、それぞれ薬の処方を受けている方や飲酒の習慣がある方、アレルギー体質の方は特に注意が必要です。発熱・倦怠感・体のかゆみ・発疹・吐き気などの症状があるときは、その薬が肝臓に負担をかけている可能性が大きいですから、早めに医師に相談してください。 肝臓疾患を防ぐ正しい薬の飲み方 薬の用法・用量は守っていますか?薬は飲み方によって肝臓に負担をかけたり、肝臓疾患の原因になってしまいます。薬についての理解を深め、薬による肝臓疾患を防ぎましょう。 ・自分が飲んでいる薬についてよく知る ・薬の説明書をよく読んで副作用などを確認する ・他の病院から出されている薬を医師に伝える ・お薬手帳を活用する ・サプリメントや健康食品の飲み合わせについても確認する 薬やサプリメントを飲む場合は、以上のようなことが必要です。 薬による肝臓疾患は自覚症状がないこともありますし、どんなサプリや薬でも、どんな人にでも起こる可能性があります。安易にサプリメントや薬を飲む前に、医師や薬剤師に相談した方が良いでしょう。 肝臓の治療には、サプリではなく「再生医療」という選択肢! 肝炎や脂肪肝が進展すると、肝硬変という状態になることがあります。肝硬変は組織が線維化して肝臓が固くなった状態で、肝臓は本来の機能を発揮できないばかりか再生することも難しくなります。 そのような状態でサプリなどを摂取すると、肝臓の負担になります。肝臓に再生機能を取り戻そうと思っても、サプリなどでは再生させることはできません。どうしても摂取したいものがある場合は、まず主治医に相談してみてください。 元の状態に戻るのが難しい肝硬変ですが、近年再生医療という方法が注目されています。自己由来幹細胞を肝臓に送り届け、線維化した組織を溶解・修復させるというものです。 肝臓が元の機能を取り戻すことが期待できるでしょう。 まとめ・サプリの取り過ぎは肝臓にダメージ?知らないうちに肝臓疾患を招く! ・肝臓は人体最大の代謝機能で、薬物やアルコールなどの有害物質を解毒、分解する役割を果たします。 ・体にいいとされるサプリや薬は、飲みすぎによって肝臓に負担をかけ、肝障害を起こすリスクもあります。 ・肝臓が再生できない肝硬変では、サプリの代謝が難しくなるため医師に相談してください。 肝硬変の治療では再生医療という方法があり、肝臓を修復させて元の機能を取り戻す効果を期待できます。 再生医療による治療を検討してみてはいかがでしょうか。再生医療を知りたい方は当院までお問い合わせください。 サプリメントや薬を大量に摂取し続けていると肝臓に負担がかかります。そして、あらゆる薬が肝臓疾患の原因になる可能性があります。 肝機能が低下しても症状が出ないので肝臓疾患は放置されがちです。肝臓疾患を重症化させることの無いように、薬についてよく知っておきましょう。ご参考になれば幸いです。 監修:リペアセルクリニック大阪院
最終更新日:2024.04.08 -
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スポーツ障害!足首の捻挫!テーピングやサポーターで再発を予防 足首の捻挫はスポーツ障害の中でも頻繁に起こりやすいケガです。足首はどのようなスポーツでも使うものなので、どのようなスポーツでも起こりうるという特徴もあります。 身近なケガですが、放っておくと足首の不安定さや痛みが残ることもあるため、テーピングをするという方も多いのではないでしょうか。 今回は、足首の捻挫とテーピングは有効なのかということについて解説します。 テーピングは足首の捻挫の治療や再発予防になります! スポーツ障害の治療や予防ではテーピングを勧められることがありますが、足首の捻挫でもテーピングを行います。 足首の捻挫をしてしまったときには、まず、RICE処置を行うことが大切です。 RICE処置とは ・R(Rest):安静 ・I(Ice):冷却 ・C(Compression):圧迫 ・E(Elevation): 挙上のことで、さまざまなスポーツ障害の初期の処置にも用いられます 捻挫してしまった足首は、1週間は安静にしておく必要があります。安静といっても歩いてはいけないわけではありません。足首の捻挫はよほど重症でなければ、歩行に問題が生じることは少ないですし、足首を動かすこともできます。 ただし、負荷をかけすぎないように注意しましょう。 このときに足首を安定させるのに役立つのがテーピングです。重症の場合はシーネ固定やギプス固定をするのですが、そうでなければテーピングで足首を安定させるという対処で大丈夫です。 テーピングは自己流ではなく専門家の指示通りにしましょう 足首を捻挫したときにテーピングをするのは、「スポーツ復帰してから捻挫を再発させない」「治るまで無理な動きをしないように足首の動きを安定させる」という目的があります。 しかし、自己流でテーピングを行っても、この目的を果たせない場合があります。 スポーツ医療では、スポーツ障害の再発予防にテーピング指導を行っています。テーピングは自分でもできますが、自己流ではなく専門家の指導を受けることをおすすめします。 足首の捻挫には再生医療という治療法もあります 足首の捻挫は治療とリハビリだけでなく、再発の予防も必要です。 足首は動かす機会が多いうえに、靭帯は一度損傷したら完全に元の状態に戻すことが難しいため、治療期間が3週間から3か月かかる上に、再発のリスクがあるのが足首の捻挫です。 そんな足首の捻挫の治療として近年注目されているのが再生医療です。 再生医療では、自分の幹細胞を用いて足首の靭帯や関節の組織を修復させます。これまで困難だった、損傷した靭帯の修復が期待でき、スポーツ医療でも用いられるようになりました。 また再生医療は治療期間の短縮ができることから、早期のスポーツ復帰を可能にする効果も期待できます。 まとめ・スポーツ障害!足首の捻挫!テーピングやサポーターで再発を予防 足首の捻挫は、足首を支える靭帯や関節包の損傷です。足首を捻ったり、無理な力が加わった時に起こります。 そして、テーピングは足首の捻挫にとても有効ですが、自己流で行っても十分な効果が期待できないことがあるため、専門の指導通りに行うことが大切です。 近年、足首の捻挫治療の1つとして、再生医療が注目されています。安全で高い治療効果が期待できるので、捻挫を繰り返してしまうというような方は、再生医療による治療を検討してみてはいかがでしょうか。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
最終更新日:2023.10.05 -
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- 幹細胞治療
肝臓がんにいたる3つの原因と、予防のために出来ること 肝臓は病気になってもなかなか症状が現れず、気が付きにくい臓器です。そのため治療が遅れ、知らないうちに肝臓がんなどの深刻な病気になってしまうことがあります。 今回は、肝臓がんの原因にはどのようなものがあるのか、また、予防するにはどうしたらいいのかについて解説します。 肝臓がんの原因は主に 3 つ! 肝臓疾患を引き起こす主な原因は、「アルコール」「肥満」「ウイルスの」 3 つです。 それぞれについて、予防法と併せて詳しく解説します。 原因①アルコールによる、肝硬変から肝臓がん アルコールを飲みすぎるとさまざまな臓器に悪影響が出ます。なかでも肝臓はアルコールの害を受けやすい臓器です。なぜなら、肝臓の役割の1つにアルコールや有害物質、薬物などの解毒と分解があるからです。 出来る予防方法は? 飲酒期間が長いほど脂肪肝のリスクは高くなりますが、飲酒を控えることで改善も可能です。しかし肝臓の病気はほとんど自覚症状がないため、放置されることが多く治療も困難です。 さらに飲酒を続けると肝硬変から肝臓がんへと進展する可能性もあります。予防のためには、お酒を飲む習慣のある方は医療機関で定期的に検査を受けましょう。 原因②肥満による、脂肪肝から肝臓がん 食べ過ぎによる肥満が脂肪肝の原因になり、脂肪肝が進行すると肝臓がんになることがあります。お酒を飲む習慣がなくても、肥満である場合は肝臓がんのリスクが上昇するという研究結果もありますから、肥満には気を付けたいですね。 出来る予防方法は? 体重は自分でコントロールすることができます。 肝臓がん予防のためには、日頃から適切な運動、食生活のコントロールをし、体重の維持に努めましょう。 原因③ウイルスによる肝臓がん B型肝炎・C型肝炎ウイルスによる肝炎が原因で、肝臓がんを発症することがあります。B型肝炎は現在、母子感染防止策が取られており、C型肝炎は現在、輸血や血液製剤による感染対策が取られていて、日常での感染の危険はありません。 しかし、感染対策が取られるようになった以前に感染された方が、肝炎ウイルスで慢性肝炎になっている可能性があります。その場合、自覚症状はほとんどみられません。 出来る予防方法は? 予防のためにも、心配な方は医療機関で肝炎検査を受けて、早めに治療を始めましょう。 まとめ・肝臓がんにいたる3つの原因と、予防のために出来ること 肝臓がんは、アルコール、肥満による脂肪肝、ウイルス感染などが原因になります。肝臓がんにならないためには健康状態のチェックが必要です。特に肝臓の病気は自覚症状が現れにくいので、検診の結果をよく確認してください。 肝臓疾患の治療として、自己脂肪由来幹細胞を用いた再生医療に注目が集まっています。再生医療では、幹細胞の点滴治療を行うことで肝臓の機能を改善する効果が期待できます。 弱った肝臓を修復し、正常な肝臓に戻すことを目指した治療法で、高い効果が期待できますから、肝臓疾患の方は再生医療も治療法の1つとして検討してみるとよいでしょう。 この記事がご参考になれば幸いです。 監修:リペアセルクリニック大阪院
最終更新日:2023.07.06 -
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足首の捻挫はクセになるのは本当か?治らない捻挫の治し方 スポーツ障害の中でも比較的多く発生するのが足首の捻挫です。また、捻挫はスポーツをしない人でも、日常生活の中で起こりうるケガの1つです。 そして、足首の捻挫は一度発生してしまうと、癖になる、或いは繰り返す、治らないなどと不安になる人もいるのではないでしょうか。 そこで今回は、今回は足首の捻挫はクセになるのか?治らないのか?本当に繰り返しやすいケガなのかどうかについて解説します。 こちらも併せてご参照ください 足首の捻挫は治らない!?そもそも捻挫とはどのようなケガなの? 足首は歩くとき、スポーツをする時などに重要な役割を果たします。スポーツ医療で足首の捻挫は多く取り扱われていますが、階段を上るときや歩いているときなどでも捻挫を起こすことはあります。 捻挫とは関節に力が加わり、関節包や靭帯が損傷した状態のことです。足首の関節は体を支え、歩行に不可欠な部分なのでさまざまな場面で力が加わります。 足首の捻挫の中でも損傷しやすいのが外くるぶしの前方にある前距腓靭帯です。足関節を包む関節包と連続しているので、靭帯の損傷によって足関節の腫れや内出血が見られることがあります。 足首の捻挫はクセになる?治らないのか? 一度、足首の捻挫になると繰り返す、癖になって治らないのではと不安に思う人もいるでしょう。 確かに、一度捻挫をすると繰り返すことがあります。特に、受傷してから早期に治療をしなければ、痛みや不安定さが残ってしまい、捻挫を繰り返してしまう状況、つまりクセにになりやすいともいえるのです。 要は、しっかり治しきらないうちに、激しい動きやスポーツをしていまう。そうなると再度発症するということです。つまり、しっかりと治療すれば捻挫は治すことが可能です。 足首の捻挫が治らないときは手術という選択肢も 骨に異常がなく、1か月ほどの捻挫の治療を経ても足首の不安定さがあると手術を検討します。断裂した靭帯を修復する手術です。近年では内視鏡下での手術が可能になり傷や治療期間が短縮されてきています。 足首の捻挫は繰り返す人もいます。また捻挫をしてから長期間経過してからだと靭帯を縫い合わせる修復術ができないこともあります。慢性的な足首の痛みがあり、足首に不安定さがある場合は膝などの靭帯を足首に移植する、再建術というものを行います。 この場合は修復術よりも大掛かりな手術になり、治療やリハビリ期間も長くなるでしょう。 足首の捻挫を治す新たな治療法もある! 足首の捻挫は治療に3週間から3か月かかります。靭帯の損傷の程度にもよりますが、スポーツをする人にとっては長い期間に感じることでしょう。 放っておくと歩きにくさや捻挫を繰り返すなど、治らないものとなってしまうのも足首の捻挫の恐ろしいところです。 そんな足首の捻挫の治療期間を短縮できる治療法として、再生医療が注目されています。 再生医療は、自分の幹細胞を注射し、損傷した靭帯を修復させるという方法です。自分の幹細胞を用いるので副作用や後遺症が残りにくく、治療期間の短縮が期待できます。 これまで足首の捻挫が治らない場合は手術という方法が検討されていましたが、再生医療の登場によって、新たな治療の可能性が広がっているのです。 まとめ・足首の捻挫はクセになるのは本当か?治らない捻挫の治し方 足首の捻挫はスポーツだけでなく日常生活の中でも起こりうるものです。足首の捻挫は靭帯の損傷で、受傷初期に治療を行わなければ歩きにくさや足首の不安定さが残り、治らないという状況になることがあります。 捻挫になってしまったら早期に病院等の医療機関を受診し、早めの治療を心がけてください。その上でしっかりと治しきることが大切です。 ただ、治らない足首の捻挫もあり、そうなると手術が検討されてきましたが、近年は、治療期間を短縮し早期にスポーツ復帰が期待できる再生医療という先端医療が注目されています。 監修:リペアセルクリニック大阪院
最終更新日:2023.10.09 -
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脂肪肝と言われたら要注意!肝臓がんを予防する生活習慣を! 肝臓の病気は症状が現れにくく、自分で気付いたときには病気がかなり悪化していることがあります。検診で脂肪肝を指摘されたら、早めに医療機関を受診しましょう。 お酒を全く飲まない人でも脂肪肝になるケースがあります。改善されないと肝硬変や肝臓がんに進行するかもしれません。生活習慣を改善して、肝臓の機能を正常に戻し、予後の悪い肝臓がんなどの病気に進行しないようにしましょう。 肝臓がんを予防するには? 健康診断などで脂肪肝を指摘された方は特に、肝臓がんなどの病気にならないように生活習慣を改め、脂肪肝を改善することが大切です。 そこで、肝臓がん予防のための食生活の見直し、運動不足の解消、再生医療による肝臓の治療についてご紹介します。 食生活を見直しましょう 脂肪肝が進行してしまうような食生活は見直し、肝臓の機能を改善させることが大切です。 ▲アルコールは適量に 長年お酒を飲み続けていると、飲んだ分だけ肝臓はダメージを受けています。そして、肝臓に脂肪がたまる脂肪肝では、肝臓が正常に機能しなくなりますから、お酒の飲み過ぎに注意しましょう。 厚生労働省のガイドラインでは、アルコールは1日20gと提案されています。日本酒1合、ビール中ビン1本、7%のチューハイ350mlが1本程度です。また、週1回以上の休肝日も推奨されています。 ▲食べ過ぎを防ぐ お酒を飲まないから肝臓は大丈夫と思っていませんか?食べ過ぎも脂肪肝の原因です。 非アルコール性の脂肪肝は放置されやすいので注意してください。肥満の状態では中性脂肪が肝臓に蓄積されやすくなります。バランスの良い食事を心がけ、適性体重を維持しましょう。 運動不足を解消しましょう 脂肪肝から肝硬変や肝臓がんにならないように、日頃から運動をする習慣を身につけることが大切です。 ▲取り組みやすい運動量で継続することが大切 激しい運動をする必要はありません。例えば、ウォーキングを10分間するということから始めて、だんだんと時間を延ばしましょう。 できれば30分以上のウォーキングがおススメです。週2回以上を目標に行ってみてください。 再生医療による肝臓がんの予防 再生医療によって、肝臓の機能を回復する治療に注目が集まっています。 幹細胞を利用した再生医療では、線維化した肝臓の組織や炎症を修復し、機能の回復を目指すことができます。さらに、幹細胞は肝臓以外の弱った臓器も修復する効果が期待でき、完治が難しい肝臓疾患を自己脂肪由来幹細胞で根本的に改善することを目指しています。 まとめ・脂肪肝と言われたら要注意!肝臓がんを予防する生活習慣を! 臓器の中でも肝臓は我慢強く、症状を表に出しにくいことが知られています。多少のオーバーワークには文句も言わず、黙々と私たちのために働いてくれているのです。 このように、自己主張の強くない肝臓ですから、こちらから歩み寄って、具合が悪くなっていないか注意してあげる必要があります。 脂肪肝を放置していると、肝硬変や肝臓がんのリスクが生じます。肝臓がんの予防法として、食生活の見直し、運動不足の解消を行ってみてください。また、治療法の1つとして、再生医療についても検討してみることもお勧めします。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
最終更新日:2024.04.08 -
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靱帯断裂と聞くと大ケガなイメージをお持ちの方が多いことと存じます。 また、足首の靱帯断裂を引き起こすと歩けなくなるのか、といった疑問も散見されます。 そこで本記事では「足首の靭帯損傷は歩けるのか」について解説し、治療方法やケア方法まで紹介します。 足首の靭帯損傷は歩けるものの注意が必要! 結論、足首の靱帯断裂を起こしても歩くことは可能です。 しかし、完全断裂や複数カ所にわたる断裂の場合は、痛みや足首の不安定さから歩行が困難になるケースもあります。 軽度な靱帯断裂の場合、痛みに強い人なら足首をテーピングで固定し、スポーツ復帰をしてしまう人もいるかもしれません。また、痛みがあっても「歩ければ捻挫だろう」と自己判断し、医療機関を受診しない人もいます。 しかし、損傷した靭帯を自然治癒で元の状態に戻すことは困難です。くわえてそのまま放置すると後遺症となり、再発を繰り返す原因にもなります。 そのため自己の判断ではなく、違和感を感じたら医療機関を受診するよう心がけましょう。 歩けるケース 歩行が困難なケース 軽度な足首の靱帯断裂 完全断裂や複数カ所にわたる靭帯断裂 靱帯損傷の種類 足首の靭帯損傷における歩行の可否について確認いただいたところで、この項目では靱帯損傷の種類について紹介します。 靭帯損傷の種類は以下の通りです。 膝の靭帯損傷 膝の靭帯損傷は、膝に炎症が生じ、腫れ及び熱を帯びることがあります。また、膝を動かすと痛みが現れ、ひどい場合は安静時であっても痛みが続くことがあります。 損傷する靱帯の種類により具体的な症状は異なるため、以下で詳しく説明します。 前十字靱帯損傷(ACL損傷) 前十字靱帯損傷とは、膝関節の中にある膝前十字靱帯が損傷を起こしている状態です。 膝前十字靱帯とは、運動時に膝を安定させる働きをする靭帯で、大腿骨と脛骨をつなぐ役割をしています。 膝前十字靱帯の損傷はスポーツ外傷として頻度の高いものであり、ジャンプ後の着地や走行中の急な方向転換・停止動作によって膝関節に急激な回旋力が加わることで発生します。 ある調査では、前十字靱帯損傷における中高生の手術割合として、バスケットボールを行っている生徒が多かったとされています。 主に膝の不安定さや違和感が症状として現れる疾患です。 後十字靭帯損傷(PCL損傷) 後十字靭帯の損傷は、足のすねにある脛骨前面の打撲で生じます。とくにサッカーや柔道などの接触が多いスポーツでよく見られる症状です。 この損傷は早期に腫れが見られ、痛みが比較的改善しやすいことから放置されがちな疾患です。しかし、放置してしまうと後遺症として膝に不安定な感覚が残る可能性があります。 一般的な後十字靭帯損傷の治療は保存療法が用いられます。サポーターを装着し、靭帯に負担がかからないよう可動域の制限で膝の安静を保持します。 痛みや腫れが引くタイミングでリハビリを行います。また、関節可動域訓練と合わせて筋力トレーニングを行い、靭帯の周囲の筋肉を鍛えて靭帯の負担を軽減させます。 万が一手術が必要となった場合には、前十字靭帯損傷でも行われる関節鏡を使った再建手術が適応となります。 内側側副靭帯損傷(MCL損傷) 内側側副靭帯の損傷は、膝の靭帯損傷の中でも発症頻度が高く、多くの場合スポーツ外傷によって引き起こされます。 内側側副靭帯損傷の多くは保存療法が用いられ、靭帯に負担をかけないよう膝をサポーターで固定し安静にします。 保存療法が効果を示さない場合や、膝の痛みや不安定感が改善せず日常生活上で大きな影響を与える場合は、手術も検討します内側側副靭帯は膝関節の内側(体の中心に近い側)に位置しているため、切開手術で靭帯を再建する方法が採用されます。 外側側副靭帯損傷(LCL損傷) 外側側副靭帯損傷は、膝の内側から外側にかけて強い力が加わったり、強くひねったりする現象で引き起こされます。 外側側副靭帯損傷の特徴に、稀ではあるものの腓骨神経麻痺を伴うことがあります。腓骨神経とは、太ももから膝の外側を通って足先まで続く神経であり、損傷時には感覚麻痺や痺れが生じる可能性があります。 外側側副靭帯損傷は保存療法が主流であり、膝をサポーターで固定し、靭帯に負担をかけないよう安静にすることが求められます。 保存療法が不十分な場合や症状が持続的に悪化する場合には、手術が必要となります。 足首の靱帯損傷 足首は歩くときや走るときなど、日常生活の中でも動かすことが多く、負担のかかる部位です。スポーツにおいても跳んだり蹴ったりする動作を伴えば、さらに負荷がかかります。 そんな足首には2つの関節があり、靭帯と関節包がその関節を守っています。足首を捻ったり、無理な動きをしたりすると靭帯が関節を支えようと伸び、そのときにかかる大きな力が靭帯損傷や断裂の引き金となります。 靭帯断裂の場合炎症が起き、患部が腫れることがあります。また、出血している場合は内出血による局部の変色が見られることがあります。 足首の捻挫が発生しやすいのが外くるぶし側の前距腓靭帯・後距腓靭帯・踵腓靭帯です。中でも前距腓靭帯と踵腓靭帯が断裂の好発部位となっており、この2つの靭帯断裂が一緒に起こることもあります。 靭帯損傷の治療法 保存療法 手術による治療 ギブスやテーピングによる固定 リハビリテーション 筋力トレーニング 切開による靭帯再建 関節鏡を使った靭帯再建 靭帯損傷を治療する方法は、関節の機能を回復させる保存療法と、損傷した靭帯を外科的に修復する手術治療の二つに分けられます。 靭帯損傷の症状・程度や、年齢・今後の活動内容などを考慮した上で、医師の判断と患者さんの意思によりいずれかを選択します。 保存療法の基本となるのが損傷部の固定です。損傷直後は強い炎症が起こることが多く、ギプスやテーピング等で固定し膝に体重が掛からないよう安静にして炎症を抑えなければなりません。 炎症が収まると同時に関節の可動性を回復させるリハビリを開始します。また、靭帯を支える筋肉の強化に向けて筋力トレーニングも様子をみつつ取り入れます。 あくまでも段階的にですが、歩行・階段の上り下り・捻り動作などを行うことで、日常生活で必要な動作機能の回復を目指します。スポーツ選手の場合はランニングやスクワットなどを取り入れることもあります。 損傷の種類によって異なりますが、保存療法・手術治療に要する期間の目安は以下の通りです。 ・保存療法:1〜8カ月程度 ・手術治療:1週間程度 靭帯損傷におけるスムーズに歩くためのケア方法 スムーズに歩きたい一般の方はもとより、スポーツ選手の方の多くは、、靭帯損傷を治して早急に復帰したいと願われることでしょう。 結論、早く治すためには受傷後の過ごし方が重要です。 この項目では、靭帯損傷におけるスムーズに歩くためのケア方法や早く治すための方法を紹介します。 根気強くリハビリを継続する 足首の靭帯損傷後のスポーツ復帰の目安は、腫れや痛みが治ったときではありません。低下してしまった筋力が元に戻ったときが復帰の目安です。 筋力や足首の柔軟性が不十分なままで通常の競技に戻ると、捻挫を繰り返したり、別の部位をケガしてしまう恐れがあります。 受傷後数日から数週間は痛みや腫れが軽減するまで安静に過ごし、それらの症状が改善した後、医師の指導の下早期にリハビリを始めることが肝心です。 靭帯損傷の治療法でも紹介したとおり、サポーターやテーピングによる固定・リハビリ・筋トレが早く治すための基本です。くわえて、ストレッチによるケアも加えると効果的です。 専門の医師やトレーナーとよく相談して、競技に必要なリハビリを根気よく続けましょう。 段階的に強度を上げていくようなリハビリは、地味でつまらないかもしれませんが早く治すために必要なことです。 体の使い方を意識する 一度足首の靭帯損傷を起こすと、完治後であっても体が以前とまったく同じ状態になるとは限りません。靭帯が伸びていることにくわえ、筋力の低下や足首の硬直化も進んでいます。 そのため、正しい体の使い方を身につけ、ケガ以前の状態に近づける努力が欠かせません。 歩行でたとえると、腕をしっかり振ることや、胸を張ってすり足になりすぎないなどの工夫が挙げられます。 靭帯損傷に関するよくある質問 この項目では、靭帯損傷に関するよくある質問に対して医師の観点から回答しています。 靭帯損傷に関する知識を身につけ、適切な対処・治療を行いましょう。 症状別の靭帯損傷をチェックする方法は? 靭帯損傷の症状は、損傷の程度によって異なります。 軽度の場合は歩行可能ですが、軽い痛みや腫れ、不安定感(違和感)を感じます。重度の場合は歩行が困難になり、激しい痛みと顕著な腫れを発症する傾向にあります。 いずれにせよ、少しでも靭帯損傷の疑いがある場合は放置せず、医療機関を受診しましょう。 靭帯断裂と損傷の違いは? 靭帯損傷と靭帯断裂の違いは以下の通りです。 靭帯損傷 靭帯断裂 ・靭帯の伸びや緩み ・靭帯の炎症 部分的な靭帯の断裂 完全な靭帯の断裂 厳密に解説すると、靭帯断裂は靭帯損傷の程度を指します。 つまり、靭帯損傷の延長線となる症状が靭帯断裂に区分されるのです。 靭帯損傷の程度 Ⅰ度 部分損傷 Ⅱ度 一部断裂 Ⅲ度 完全断裂 靭帯損傷で早期復帰を目指すなら再生医療も考慮 靭帯が損傷すると、関節が不安定になったり、痛みや腫れが出たりします。 基本的に歩くことはできますが、歩けるからといって治療を受けない選択は賢明とは言えません。軽症でも、きちんと病院で診てもらうことが大切です。 治療方法は主に二つあり、一つはリハビリで周りの筋肉を鍛えて、関節の機能を回復させる保存療法です。もう一つは手術で、損傷がひどい場合や保存療法では良くならないときに選択されます。 また、最近では幹細胞を使った再生医療も注目されています。再生医療は短期間で完了することから、早期復帰を目指す方におすすめの療法となっています。 当クリニックでは再生医療を専門としているので、靭帯損傷にお悩みで興味のある方はお気軽にお問い合わせください。
最終更新日:2024.10.12 -
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健康診断で「脂肪肝」と診断された方は、不安を感じているかもしれません。脂肪肝は、肝臓に中性脂肪が過剰に蓄積した状態ですが、初期段階では自覚症状がないことが多いため、気づかないうちに進行しているケースも少なくありません。 脂肪肝の主な原因は、過剰な飲酒と食べ過ぎです。1特に、糖質や脂質を多く含む食品は、中性脂肪に変わりやすく、脂肪肝のリスクを高めます。 今回は、脂肪肝の人が特に控えるべき食品と、その理由について詳しく解説していきます。毎日の食生活を見直すことで、脂肪肝の改善を目指しましょう。 食べてはいけないもの(控えた方が良いもの) 脂肪肝を改善するためには、いくつかの食品を控えることが重要です。特に、中性脂肪を増加させる糖質や脂質の多い食品は注意が必要です。 以下は、控えた方が良い食品と、その理由です。 お酒(アルコール) お酒を控えた方が良い理由は、アルコールが脂肪肝のリスクを高める主な要因になるからです。 アルコールが分解される過程で中性脂肪が生成され、それが肝臓に蓄積しやすくなります。 お酒の飲み過ぎは「アルコール性脂肪肝」を引き起こし、 一方、お酒をあまり飲まない場合は、食べ過ぎが原因で「非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)」を引き起こします。 脂肪肝の段階であれば、2~4週間の禁酒によって改善する可能性があります。 飲酒する場合は、厚生労働省が推奨する「1日平均純アルコールで約20g程度」を目安にしましょう。 これはビール中瓶1本、日本酒1合、焼酎0.6合、ワイン4分の1本、缶チューハイ(5度)1.5缶に相当します。 糖質が含まれるもの 糖質を含む食品を控えた方が良い理由は、糖質が肝臓で中性脂肪に変わり、脂肪肝を引き起こす可能性があるからです。 特に、ジュースや菓子類に含まれるショ糖は、米などに含まれる糖質よりも中性脂肪が肝臓にたまりやすい性質を持っています。 果物に多く含まれる果糖も吸収が早く、肝臓で中性脂肪に変わりやすいので注意が必要です。 食物繊維が多い食品を食べることは、糖質や脂質の吸収を遅らせる効果があるため、脂肪肝の食事療法に取り入れることが推奨されています。 飽和脂肪酸が多い食材 飽和脂肪酸を多く含む食品を控えた方が良い理由は、主に2つあります。 コレステロール値の上昇: 飽和脂肪酸を過剰に摂取すると、コレステロール値が上昇する可能性があります。コレステロール値の上昇は、循環器疾患の発症リスクを高める要因となります。 中性脂肪の増加: 脂質の過剰摂取は、中性脂肪の増加につながります。中性脂肪が増加すると、脂肪肝のリスクが高まります。 脂質を摂取する際には、飽和脂肪酸ではなく、不飽和脂肪酸を選ぶようにしましょう。不飽和脂肪酸は、コレステロール値を下げる効果が期待できるため、脂肪肝の食事療法に有効です。 肉の脂身やラード、バター、生クリーム、乳脂肪、インスタントラーメンなどの加工食品には、飽和脂肪酸が多く含まれています。 一方で、サラダ油や魚油などの液体の油や魚には、不飽和脂肪酸が多く含まれています。 脂肪肝を改善するためのポイント 脂肪肝を改善するには、肝臓に蓄積された余分な脂肪を減らし、健康な状態へと導くことが重要です。そのためのポイントとして、以下の6つを意識した生活習慣を送りましょう。 間食や夜食は控える 脂肪肝は、摂取エネルギーが消費エネルギーを上回り、余分なエネルギーが中性脂肪として肝臓に蓄積されることで起こります。 間食や夜食は、1日の総摂取エネルギー量を増やし、脂肪肝を悪化させる可能性があります。 特に、就寝前に食事をすると、睡眠中にエネルギー消費が少なくなるため、脂肪が蓄積されやすくなります。 油っこいものは控える 脂肪肝の改善には、脂質の摂取量を控えることが重要です。 特に、動物性脂肪は飽和脂肪酸を多く含み、中性脂肪を増やしやすいため注意が必要です。 油っこい食事は脂肪肝のリスクを高めるだけでなく、血中総コレステロールの増加にもつながる可能性があります。 ゆっくり食事を摂る ゆっくりとよく噛んで食べることは、食べ過ぎを防ぐだけでなく、消化を助ける上でも重要です。 早食いは、満腹感を感じにくく、過食につながりやすいため、脂肪肝改善には逆効果です。 適度にタンパク質は摂る タンパク質は、筋肉や臓器、血液など、体のあらゆる組織を作るために必要な栄養素です。 タンパク質が不足すると、筋肉量が減少し、基礎代謝が低下することで、脂肪が燃焼しにくい体になってしまいます。 しかし、過剰に摂取すると、エネルギー過多になる可能性もあるため、適量を心がけましょう。 適度な運動をしましょう 運動は、消費エネルギーを増やし、脂肪の燃焼を促進するため、脂肪肝の改善に非常に効果的です。 運動不足は、エネルギー消費量が減り、中性脂肪が体に蓄積されやすくなるため、脂肪肝のリスクを高めます。 食物繊維の豊富な食べ物を食べる 食物繊維は、糖質や脂質の吸収を穏やかにし、食後の血糖値の急上昇を抑える効果があります。 また、腸内環境を整え、脂肪の代謝を助ける働きもあります。 適正エネルギーの目安について 適正なエネルギー摂取量は、標準体重×25~30kcalを目安に計算します。 標準体重は 身長(m)×身長(m)×22 で求めることができます。 例えば、身長160cmの方であれば、標準体重は 1.6m×1.6m×22 = 約56kg、適正エネルギー摂取量の目安は 56kg×25~30kcal = 約1400~1680kcal となります。 しかし、肥満がある場合は、この計算式よりも少ないエネルギー量を摂取する必要があります。 自分の肥満度を把握するためには、BMIを計算すると良いでしょう。 自分のBMI指数も計算してみましょう BMIは、肥満度を表す体格指数で、体重(kg) ÷ {身長(m)×身長(m)} で計算できます。 BMIが18.5未満の場合は「低体重(やせ)」 BMIが18.5以上25.0未満の場合は「普通体重」 BMIが25.0以上の場合は「肥満」 と分類されます。 自分のBMI値を計算し、肥満度に合わせたエネルギー摂取量を心がけましょう。 無理な食事制限はNG 脂肪肝の改善には、食事制限が有効ですが、無理な食事制限は逆効果になる可能性があります。 極端に食事量を減らすと、必要な栄養素が不足し、健康を害する恐れがあります。 特に、タンパク質の不足は、筋肉量の減少や代謝の低下を招き、脂肪が燃焼しにくい体を作ってしまいます。 また、無理な食事制限はストレスとなり、リバウンドのリスクも高まります。 脂肪肝を改善し、健康を維持するためには、バランスの取れた食事を摂ることが重要です。 医師や管理栄養士の指導のもと、自分に合った食生活を送りましょう。 まとめ 脂肪肝の改善は、日々の生活習慣の見直しから始まります。アルコールと糖質、飽和脂肪酸の摂取を控え、バランスの取れた食事を心がけることが重要です。適度な運動と食物繊維の摂取も効果的です。 ただし、極端な食事制限は避け、自分のBMIに合わせた適切なエネルギー摂取を目指しましょう。脂肪肝の改善は一朝一夕にはいきませんが、継続的な取り組みによって、より健康的な生活を送ることができます。わからないことがあれば、医師や管理栄養士に相談し、自分に合った方法で脂肪肝の改善に取り組んでいきましょう。 こちらの記事もご覧ください
最終更新日:2024.09.04 -
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足首の靭帯損傷の治療!完治するまでのリハビリ期間について 足首の靭帯損傷は、サッカーやバスケットボールなどのスポーツで起こりやすいケガですが、実は日常生活の中でも段差の踏み外しなどによっても起こることがあります。多くの場合、大したケガではないと思われがちですが、完治するまでには適切な治療が必要です。 足首の靭帯損傷の程度と治療内容について 靭帯損傷とはいわゆる捻挫のことで、足首の捻挫は損傷の程度によって3段階に分類されています。 ● 1度 靭帯が伸びる程度の損傷 ● 2度 靱帯の部分断裂 ● 3度 靱帯の完全断裂 ・1度の場合はアイシングとテーピングをして安静にしていれば2週間程度で回復します。 ・2度の捻挫ではギブスでの固定が3週間程度は必要です。 ・3度で足首が不安定になっている場合は、手術になることもあります。全治までは、リハビリも含めて数ヶ月は必要です。主治医とよく相談をして、しっかり治しましょう。 痛みがあったり、日常生活に不便があれば「早く治したい!」と思われることでしょう。スポーツをされているなら尚更ですね。どれくらいの期間で完治するのか心配になることでしょう。そこで今回は、足首の靭帯損傷を起こした場合、完治するまでの期間について解説します 足首の靭帯損傷完治するまでの期間? 足首の靱帯損傷を起こした場合、完治するまでの時間は症状の程度によっても異なるため、大雑把ですが数週間から数カ月というのが一般的な見方となります。 スポーツをされる方にとっては、完治するまでの期間は練習も控えなければならず、長く感じられるかもしれません。ただ足首の靭帯損傷は初期の治療を怠ると、完治が非常に難しくなる傾向があり、注意が必要です。足首の靭帯損傷は、よほど重症でない限り、歩行が困難になることはありません。少しすれば問題が無いように思えることがあります。 それだけに医療機関で受診をしないまま、痛みが無ったからと自己判断でスポーツに復帰してしまう方がいます。軽い捻挫だとしてもスポーツに復帰するにはそれなりの時間が必要で、放置したまま、或いは治りきらないまま運動を続けていると「足首の捻挫を繰り返す」「後遺症が残る」というようなことにもなりかねません。 靭帯は一度損傷すると、元のような状態には戻りにくい。時間をかけて修復するのですが、瘢痕というものに置き換わるので、もともとの柔軟性がなくなってしまうのです。また、靭帯断裂後に無理をすると靭帯が緩くなってしまいます。 そのため、リハビリがとても重要なのです。 足首の靭帯断裂でリハビリが重要視される理由は、再発予防です。 靭帯が緩くなると足首の不安定さが生じたり、いざという時に踏ん張りがきかなくなったりします。捻挫だけでなく他の外傷を起こすリスクもあるのです。 リハビリを行う、もう1つの目的は筋力強化です。 足首の靭帯断裂が起こるとRICE処置を行います。R(Rest):安静、I(Icing):冷却、C(Compression):圧迫、E(Elevation):挙上をRICE処置といい、足首の靭帯断裂だけでなく、さまざまなスポーツ障害の初期治療に用いられます。 そして、部分断裂なのか完全断裂なのか、そして断裂した靭帯はいくつなのかによって固定方法や期間が異なります。部分的な損傷で軽症であれば、包帯やテーピングで1週間ほどの固定となります。 完全断裂や2か所に及ぶ靭帯断裂の場合は、シーネやギプスで固定しますが、固定期間も2~3週間と長くなります。 このように靱帯断裂の場合は、足首の関節を固定するため関節がかたくなるので、リハビリが必要です。そして、関節を守るためにも筋肉の強化が欠かせません。 適切な治療を受けてしっかり治すようにしましょう。 足首の靭帯損傷は再生医療によって全治が早くなる!? スポーツ選手にとってケガはつきものですが、足首の捻挫といえども全治しないまま競技に復帰するのは大変危険です。 捻挫が慢性化してしまうと、最悪の場合歩行に支障をきたすことも考えられますから、医師の指示に従って、治療やリハビリを行ってください。その治療法の1つとして、再生医療があります。 どこの医療機関でも受けられる治療ではなく、専門クリニックでの治療が必要ですが、再生医療であれば体への負担が少なく、アレルギーや副作用の心配も少ないですし、全治までの期間を早めることも可能になるでしょう。 再生医療では、患者さん自身の幹細胞を利用して、損傷した靱帯の修復や改善を目指しており、慢性化した症状を持つ方や早期治療を希望するプロアスリートに向けたスポーツ医療の分野でも注目されています。 まとめ・足首の靭帯損傷の治療!完治するまでのリハビリ期間について 足首の靭帯損傷はケガの程度によって、1度2度3度に分類されています。軽いものであればテーピングをして数週間、靱帯が完全に断裂した場合は全治までに数ヶ月かかる場合があります。 不完全な状態で競技に戻ると、後遺症を招く恐れがありますから、安心してスポーツを続けるためにも、医療機関で適切な治療を受けてください。 治療法の1つとして、再生医療をご紹介しました。足首の靱帯損傷で早く完治したい、慢性化した症状で悩んでいるという方は、再生医療による治療の検討もしてみてはいかがでしょうか。 監修:リペアセルクリニック大阪院
最終更新日:2023.12.29 -
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足首の靭帯損傷の後「スポーツ復帰に必要な心構え」とは? プロアスリートの中にもケガの経験をしている人はたくさんいます。体の痛みと選手生命の危機というストレスに直面した方たちは、どのようにケガを乗り越えたのでしょうか? 今回は、足首の靭帯損傷の後、スポーツ復帰に必要な心構えをご紹介します。 足首の靭帯損傷の後に必要なスポーツ復帰への心構え 一流のアスリートはケガを通して自分を成長させています。足首の靱帯損傷の後には、原因を突き詰め、リハビリをしっかり行い、身体の使い方を考えることで、スポーツ復帰を成功させているのです。 ケガの原因を突き詰める なぜ足首の靭帯損傷を起こしてしまったのか、原因を考えてみましょう。 ・ウォーミングアップは十分だったか ・オーバートレーニングではなかったか ・休養は十分に取れていたか ・栄養状態は良好だったか ・過度なストレスを抱えていなかったか ケガは病院で治してもらえますが、復帰後にも以前と同じようにケガを起こす原因になるようなことを続けていては、またケガをしてしまうかもしれません。 なぜケガは起きたのか、ケガの原因を突き詰め、再発防止に役立てましょう。 リハビリを根気よく続ける 足首の靭帯損傷後のスポーツ復帰の目安は、腫れや痛みが治ったときではありません。低下してしまった筋力が元に戻ったときが復帰の目安です。 筋力や足首の柔軟性が不十分なままで通常の競技に戻ると、捻挫を繰り返したり、別の部位をケガしてしまう恐れがあります。 専門の医師やトレーナーとよく相談して、競技に必要なリハビリを根気よく続けましょう。 段階的に強度を上げていくようなリハビリは、地味でつまらないかもしれませんが必要なことです。 ケガに合わせた体の使い方をする 一度足首の靭帯損傷を起こしたら、完治したとしても体はそれ以前と全く同じ状態とは言えません。靭帯は伸びているし、トレーニングを休んでいる間に筋力は落ち、足首も硬くなっています。 リハビリを続ければ、限りなくケガ以前の状態には近づけられますが、同じには戻れませんし、無理をすれば再発する可能性もあるのです。 そのため、スポーツ復帰後は、今の自分の状態に合わせた体の使い方を覚えて、ケガを防ぎながら最高のパフォーマンスを出せるような工夫が必要です。 まとめ・足首の靭帯損傷の後「スポーツ復帰に必要な心構え」とは? 足首の靭帯損傷の後、スポーツ復帰に必要な心構えをご紹介しました。 足首の靭帯損傷は繰り返し起こりやすいケガです。焦って不完全な状態でスポーツ復帰にならないように、慎重に判断してください。 ケガの原因をよく考え、リハビリを根気よく続け、身体の使い方を工夫することが重要です。 再発を繰り返してしまう、症状が慢性化している、少しでも早い復帰を望みたい…という場合は、再生医療という治療法もあります。 再生医療は、幹細胞を用いた最先端の治療法で、スポーツ医療の分野でも注目を集めています。早期回復が期待できますし、安全で体に負担が少ない治療法ですから、ぜひ、検討してみるとよいでしょう。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
最終更新日:2023.10.11 -
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肝臓の病気、早期の脂肪肝を治す!脂肪肝を指摘されたらどうする? 肝臓の病気と言われると、治るかどうか不安になる人も多いのではないでしょうか。 そして、肝臓の病気の中でも近年患者数が増加している脂肪肝も、治る病気なのかどうかが気になるところでしょう。 今回はそんな脂肪肝について、治すことができるのか、どうかについて解説します。 脂肪肝は治るのか 沈黙の臓器といわれる肝臓は、人間の体で最大の内分泌臓器です。 肝臓に脂肪がたまった状態を脂肪肝といい、脂肪肝になると肝臓本来の機能を発揮することができなくなります。 しかし、脂肪肝が重症に至っていない脂肪肝であれば、食事療法や運動療法で治る可能性があります。進行しないうちに医療機関を受診し、早く治すようにしましょう。 治癒までの期間は、軽度のものでは 1~2 か月程度ですが、長いと数年かかることもあります。また治癒までの期間は、発見時の状態や本人の意識にも左右されますので医師の診断や注意点をしっかり聞き、長引くことのないよう治療に専念しましょう。 生活習慣の改善が治る期間を短くするのに重要なポイントになると言えるでしょう。 脂肪肝を治すにはどうする? 検診などで脂肪肝を指摘されたら、早く治すことが大切です。 脂肪肝の原因は、アルコール、食生活、運動不足が挙げられます。そのため、脂肪肝を治すには、ライフスタイルの見直しが必要です。 アルコールが原因ならアルコールを断つか、減らす必要があります。食生活が原因の場合は、脂肪や糖質に気を付けたバランスのよい食事を心がけましょう。 また肥満と脂肪肝との関連もあり、肥満の人は減量することで脂肪肝が改善することがわかっています。運動をすることで、体や肝臓にたまった脂肪を減らすことができるのです。 適度な運動はストレス発散にもなります。ストレスがたまると飲みすぎたり食べすぎたりしてしまう人は、ストレス発散できるような運動をするのもいいでしょう。 脂肪肝に再生医療という選択肢もある! 脂肪肝は、進行すると肝硬変や肝臓がんといった命に関わる病気になるリスクがあります。 肝臓の組織が線維化し硬くなると、もとの肝臓の状態に戻すことが困難になり、肝臓の機能を果たせなくなります。 脂肪肝の治療は食事療法や運動療法がメインですが、人によっては我慢がつらい、運動がどうしても苦手ということもあるでしょう。また、頑張っていてもなかなか脂肪肝を治すという目標を達成できないこともあるかもしれません。 そんな脂肪肝の治療に、近年注目を集めているのが再生医療です。 再生医療では自己由来幹細胞を、点滴を用いて血管を辿り、肝臓に届けます。そして肝臓の組織を修復させ、肝臓の機能が正常に戻るのを助けます。 脂肪肝が進行して線維化してしまった場合でも、幹細胞が線維化した細胞を溶解・修復させ、肝臓の機能を取り戻す効果が期待できます。 まとめ・肝臓の病気、早期の脂肪肝を治す!脂肪肝を指摘されたらどうする? 脂肪肝はアルコール、食生活、運動不足が原因なので、治療は食事療法と運動療法が基本ですが、治るまでの期間を短くするには生活習慣の改善がポイントになります。 また、再生医療によって脂肪肝を治す効果も期待できます。 脂肪肝は早く治すことが必要ですから、まずは専門医を受診し、自分に合った治療法を検討してみてください。 監修:リペアセルクリニック大阪 こちらもご参照ください
最終更新日:2024.04.08 -
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捻挫を一日も早く治すには?正しい処置や治療法3選! 足首を捻挫しても日常生活には支障が出ないこともありますが、できるだけ早く治したいものですよね。 足首には靭帯があり、靭帯は骨と骨を結びつけ、関節の動きを制限する働きを持っています。また、アスリートの方だと、スポーツを休む期間を短くしたいので早く治したい!と強く思うと思います。 そこで今回は、足首の捻挫を早く治すために、正しい応急処置や効果的な治療法について解説します。捻挫でお困りの方や対処法を知っておきたい方は、ぜひご参考にされてください。 ①足首の捻挫は応急処置が重要 足首の捻挫を早く治すためには、まず受傷時に適切な応急処置で、ケガによる損傷を最小限にとどめることが重要です。 捻挫をした直後は早急にRICE処置を行います。 RICE処置 ・Rest(安静) ・Icing(冷却) ・Compression(圧迫) ・Elevation(挙上) 患部をR:安静にして、I:氷で冷却し、C:圧迫を加え、E:高く上げておくことで、腫れや痛み、内出血を抑えます。 大したことはないと考えて放置する、完治していないのに無理にスポーツ復帰するなどは危険です。 アスリートの方などは、後遺症が残ると競技生活に影響を与えます。ケガの程度は必ず専門医に確認してもらい、適切な治療を受けましょう。 ②注意!ギプスの長期の使用は回復を妨げる 足首の捻挫は、靭帯損傷の程度が1度~3度に分類されています。 捻挫の程度の分類 ・1度(靱帯が伸びた状態) ・2度(靱帯の一部が切れた状態) ・3度(靱帯が完全に切れた状態) RICE処置を行った後に、上記症状の程度により治療法が分けられます。テーピングやギプスでの固定、程度によっては手術になることもあります。 しかしアスリートが競技への早い復帰を目指すためには、長期間の固定は足首の柔軟性を奪い、ケガをする以前と同程度の運動能力の回復には時間がかかると考えられています。 これは関節の位置を認識する感覚である、関節の「固有知覚」が鈍くなるからです。そのため、最近ではギプスによる長期の固定は行われなくなってきています。 担当の医師に確認し、治療の方針についてしっかりと相談しましょう。 ③受傷後は無理のないリハビリを行う 痛みや腫れがなくなったら、保存治療としてリハビリを行います。早く治すために早期にリハビリを開始することが大切です。 無理は禁物ですが、テーピングやサポーターなどを使用して適度に関節を制限しながら、軽めに筋力トレーニングやストレッチ、硬くなった足首をほぐすマッサージなどを行います。 ・テーピングやサポーターの使用 ・軽めの筋力トレーニング ・ストレッチ ・足首のマッサージ 日常生活に支障がなくなったとしても、競技レベルのスポーツ活動には、さらなる筋力が必要です。足首の靭帯損傷を繰り返さないためにも、余裕を持ったスケジュールでリハビリに取り組んでください。 自己流でのリハビリで行うのではなく、まずは医療機関を受診し専門家の指示を仰ぐようにしましょう。 まとめ・捻挫を一日も早く治すには?正しい処置や治療法3選! 足首の捻挫を早く治す方法として、RICE処置の重要性、ギプスによる長期固定が回復を妨げる理由、リハビリの注意点について解説しました。 リハビリは慎重に専門家の指示に従って行いましょう。またアスリートの方は、靭帯損傷の予防のためにも、運動前の足首のストレッチや日頃の筋力強化を心がけましょう。 この記事がご参考になれば幸いです。 監修:リペアセルクリニック大阪院
最終更新日:2023.09.08 -
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肝硬変や肝臓がんに移行するリスクが高い脂肪肝!治療に重要なライフスタイルの見直しとは 進行すると「肝硬変」や「肝臓がん」に移行するリスクが高まる「脂肪肝」。 近年、日本における食生活の欧米化から、アルコールを飲まない人にも脂肪肝が増加していることをご存知でしょうか。命に関わるような状態になる前に、早期発見・早期治療をしたいものです。 そこで今回は、脂肪肝について、さらに脂肪肝の治療についてご紹介します。 脂肪肝とは 脂肪肝は、肝臓に脂肪がたまった状態になることで肝臓が本来の機能を果たせなくなることです。脂肪肝が進行すると肝臓の組織が線維化し硬くなる「肝硬変」になるリスクがあります。 この線維化した肝臓は元の状態に戻すのが難しく、そうなる前に脂肪肝の治療をすることが大切です。 脂肪肝は、アルコールの摂取や脂肪・糖質の多い食事が原因になるため、脂肪肝の治療には食生活などライフスタイルの見直しが大切になります。 脂肪肝の治療に大切なライフスタイルの見直し それでは、脂肪肝になったり、疑いがある場合に必要なライフスタイルの見直しについてみてみましょう。 アルコールの量を減らす・禁酒するライフスタイルの変更 肝臓の働きにアルコールを解毒・分解させる機能があり、分解するときに中性脂肪が生成されます。そのため、アルコールをたくさん飲むと、分解する過程でこの中性脂肪が増え、肝臓にたまってしまうのです。 アルコールによる脂肪肝の場合は、アルコールの量を減らすか禁酒をしなければなりません。 いきなり禁酒は難しいという人であっても休肝日を決める、1日に飲む量を減らすことに取り組み、最終的に禁酒に向かわねばなりません。 食事療法によるライフスタイルの変更 肝臓に脂肪がたまった状態が脂肪肝なので、アルコールを飲まない人でも脂肪肝になるのは、食事が原因であることが多いです。欧米化した食事は脂肪分や糖質を多く含んでいるため、体の中に中性脂肪が増え、肝臓に脂肪がたまるのです。 痩せている人でも脂肪肝になる人はいます。ダイエットで低栄養状態になると、体が脂肪を蓄えようとします。肝臓はエネルギーを貯める臓器でもあるので、脂肪を貯めてしまうのです。 脂肪肝の治療には、食事の見直しが必要です。1 日 3食、バランスのいい食事をし、脂肪や糖質を取りすぎないように気をつけてください。食事療法は糖尿病や脂質異常症を併発している人にもおすすめです。 運動療法によるライフスタイルの変更 運動をすると体の中の脂肪を燃やすことができますが、運動不足が続いていると脂肪はどんどんたまってしまいます。そのため肥満の人には、運動療法が必要です。 減量は脂肪肝の改善に効果的だということがわかっています。運動をして筋肉をつければ、基礎代謝があがり脂肪を燃焼しやすくなるでしょう。1 日 5 分や 10 分であっても、意識して体を動かすようにしてください。 薬物療法によるライフスタイルの変更 脂肪肝に対する根本的な治療になる薬物療法はありません。しかし補助的に治療に薬を用いることはあります。 脂肪肝では、糖尿病や脂質異常症を併発していることがあるため、そちらの病気への薬物療法を行うのです。しかしまずは食事と運動です。あくまでも薬物療法は補助的な立ち位置といえるでしょう。 脂肪肝に新しい治療法・再生医療の可能性 従来の治療方法では、脂肪肝で肝臓の組織が線維化して硬くなる肝硬変に進行すると、元には戻ることはありませんでした。しかし近年、その線維化した組織を溶解し、修復できる再生医療が注目されています。 再生医療は最先端の治療方法です。再生医療における幹細胞治療では、自己由来幹細胞を用いて肝臓の組織を修復させます。肝臓の組織が修復されると、脂肪肝で弱った肝臓の機能の正常化が期待できるという新しい治療方法です。 まとめ・肝硬変や、肝臓がんのリスクになる脂肪肝!治療とライフスタイルの見直しについて 脂肪肝の治療にはライフスタイルの見直しが必要です。栄養バランスの良い食事をする、脂肪や糖質を取りすぎないようにする食事療法や、体を動かして脂肪を燃焼させる運動療法も併せて行います。 また、近年注目を集めている再生医療という治療法もあり、従来になかった効果的な治療方法として選択肢の1つになることも知っておきましょう。 ただ、再生医療は一般的な病院やクリニックで受けることができません。当院は厚生労働省から認可を受けた再生医療専門のクリニックです。治療に関するご質問等はお気軽にお問い合わせください。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
最終更新日:2024.04.08 -
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何度も足首の同じ部分が痛む!靭帯損傷の後遺症について 足首をひねってしまう靭帯損傷は、誰にでも起こりうるケガです。特にスポーツをしている方なら、経験したことがあるという方も多いのはないでしょうか。 しかし靭帯損傷は、痛みが引いて治ったと思っていたのに「練習中にまた痛みが出た」「踏ん張ろうとしたら足首に違和感がある」「同じ場所をまた捻挫した」というような症状が出ることがあります。 それは後遺症かもしれません。今回は、足首の靭帯損傷の後遺症について解説します。 足首の靭帯損傷で起こる後遺症とは? 足首の靭帯損傷、いわゆる捻挫は、日常的にもよく起こるケガです。身近なケガなので軽く考えてしまいがちですが、放置してしまうと慢性化する恐れがありますし、後遺症が残ることがあります。 後遺症には、次のようななどがあります。 ・患部の痛みが続く ・足首の関節が不安定になる ・同じ箇所の捻挫を繰り返す ・今まで通りの動きができない ・筋力が低下する ・変形性足関節症に進行する また、成長期のお子さんは裂離骨折を起こしていることがありますし、捻挫を繰り返すことで関節の軟骨が損傷すると、変形性足関節症を引き起こすこともあります。 靭帯損傷を起こしたときは、専門医に相談してしっかりと治しましょう。 足首の靱帯損傷で後遺症を防ぐために大切なことは「RICE処置」 足首の靱帯損傷で後遺症を防ぐためには、初期治療としてRICE処置を行うことが重要です。スポーツをする人は特に、応急処置「RICE処置」を覚えておきましょう。 R 安静 (rest) 患部を動かさないようにして安静に過ごします。 I 冷却 (ice) タオルでくるんだ氷などで患部を冷やします。 C 圧迫 (compression) 包帯などで患部を圧迫します。 E 拳上 (elevation) クッションなどに足を乗せて、心臓よりも高い位置おきます。 RICE処置は靭帯損傷の程度に合わせて、1日から一週間程度続けることが必要です。 ケガをしてしまったら早期に医療機関を受診し、専門医の治療を受けてくださいね。 まとめ・何度も足首の同じ部分が痛む!靭帯損傷の後遺症について 足首の靭帯損傷は、治療が不完全な状態で競技を再開すると、痛みや関節のグラつき、同じ箇所の捻挫などの後遺症が起こる危険があります。 痛みや腫れが引いても靱帯の断裂や軟骨の損傷が完治していない可能性があるため、専門医の指示に従って治療を行いましょう。 足首の靭帯損傷が慢性化してしまった場合や後遺症が残ってしまった場合などは、幹細胞を用いた再生医療による治療を検討することも可能です。 再生医療は、スポーツ医療の分野でも注目を集めている最先端医療技術で、アスリートの慢性化した症状の改善や早期の回復を目指しています。 再生医療を治療法の1つとして検討してみたいという方は、専門のクリニックの医師にご相談くださいね。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
最終更新日:2023.10.10 -
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肝硬変、肝臓がんへの進行を防げ!脂肪肝を指摘されたら改善すべきこと 肝臓の病気と聞くとどのようなイメージを持ちますか? 脂肪肝は近年患者数が増えており、人間ドックでも注目されるものの1つです。そして、脂肪肝を指摘されると、「改善するの?」という点が、とても気になると思います。 今回は、脂肪肝は改善できるのか?どんな改善方法があるのかについて解説します。 脂肪肝とは?脂肪肝は改善するのか? 脂肪肝は肝臓に脂肪がたまり、肝臓の機能に障害がある状態をいいます。しかし、肝臓は沈黙の臓器ともいわれ、脂肪肝になっても明らかな自覚症状がないことがほとんどです。 人間ドックで脂肪肝を指摘されるのは 30 ~ 40 %で、50 代以上で脂肪肝を指摘されることが多いです。脂肪肝は進行すると肝臓が繊維化して硬くなる「肝硬変」や、「肝臓がん」といった深刻な病気になるリスクが高くなります。 そして、肝臓が繊維化するともとの状態に改善することができないため、肝硬変になる前の発見が重要です。 肝臓の病気と聞くと飲酒やB型肝炎、C型肝炎のイメージが強いかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。脂肪肝にはアルコール性脂肪肝と非アルコール性脂肪肝の2種類があります。 1つ目は、アルコール性脂肪肝はその名の通り、アルコールを多く飲んでいる人に起こるものです。2つ目は、近年注目され、患者数が増加しているアルコールが原因ではない脂肪肝です。 アルコールが原因ではない脂肪肝は、生活習慣病と同じく食生活や運動不足、ストレスなどが原因で起こります。つまり食べすぎや糖質・脂肪の多い食生活が脂肪肝を引き起こすのです。 そのため、近年は飲酒をしない女性にも脂肪肝が増えています。 脂肪肝の改善方法とは? 脂肪肝は「肝硬変」や「肝臓がん」に進行するリスクがあるため、早い段階での発見と改善が必要です。それでは脂肪肝を改善させるには、どのような方法があるのでしょうか。 禁酒またはアルコールの量を減らす ・アルコールが原因で脂肪肝になった場合は、アルコールの摂取をやめることで脂肪肝が改善する可能性があります ・いきなり禁酒をするのは難しいという人は、休肝日を決める、量を減らすということから始めてみてください。 食生活の見直し ・非アルコール性脂肪肝の改善は食生活の見直しが必要です。脂肪や糖質の多い食事を摂っていないか、バランスの取れた食事をしているか、見直してみましょう ・ただ、肥満の人だけが脂肪肝になっているわけではありません ・無理なダイエットなど、低栄養状態でも脂肪肝になることがあります。つまり痩せている人でも肝臓に脂肪がたまっていることがあるということです。 適度な運動 ・脂肪肝の改善としておススメなのは、適度な運動です。欧米化した食生活により、日本人の体に脂肪がたまりやすくなっています ・便利な移動手段や多忙などにより運動する機会が減っている人もいるでしょう ・運動不足は肥満だけでなく、糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病につながるリスクがあります ・糖尿病と脂肪肝には関連があり、糖尿病の人は脂肪肝になりやすいだけでなくインスリンの効きが悪くなってしまいます ・運動の中でも有酸素運動が脂肪肝の改善にいいでしょう ・運動する時間をとるのが難しい場合は、エレベーターではなく階段を使う、買い物は車ではなく歩いていくという方法もあります 脂肪肝の改善に新たな方法 ・食事や運動、禁酒などライフスタイルを見直すことで改善できるのは、軽度の脂肪肝の場合になります ・脂肪肝が進行して肝硬変になると、根本的な治療法がなくなってしまいます ・肝硬変を悪化させないために食事療法を行うことはできますが、それも進行を送らせるものなのです ・いったん繊維化して硬くなった肝臓は元の状態には改善できないということです ・そんな中で近年注目されているのが再生医療です ・自己由来幹細胞を点滴で体の中に入れ、繊維化してしまった肝臓の組織を修復させます ・肝臓の機能が改善し、脂肪がたまって弱っている肝臓を回復させる効果が期待できます まとめ・肝硬変、肝臓がんへの進行を防げ!脂肪肝を指摘されたら改善すべきこと 脂肪肝の改善には禁酒や食生活の見直し、適度な運動が効果的ですが、肝硬変に進行してしまった場合は改善が難しいです。 そんな中、再生医療は硬くなった肝臓を改善させることが期待できる治療法として注目されています。治療法の選択肢として検討してみてはいかがでしょうか。 再生医療は、一般的な病院、クリニックで診療を受けることができません。当院は厚生労働省から認可を受けた再生医療専門院として多くの症例数を有しています。ご質問やご相談などはお気軽にお問い合わせください。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
最終更新日:2023.10.09 -
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足首を靱帯損傷!全治までにはどれくらいかかるの? 足首の靭帯損傷は、サッカーやバスケットボールなどのスポーツで起こりやすいケガですが、日常生活の中でも段差の踏み外しなどによっても起こることがあります。そして、大したケガではないと思ってしまう方もいるかもしれませんが、全治まで適切な治療が必要です。 日常生活にも不便があれば、早く治したい!と思いますし、スポーツをしている方ならどれくらいで全治になるのか心配になると思います。そこで今回は、足首の靭帯損傷を起こした場合、どのくらいで全治になるのかについて解説します。 足首の靭帯損傷はどのくらいの期間で全治になる? 足首の靱帯損傷を起こした場合、全治までの時間は症状の程度によっても異なりますが、一般的には数週間から数カ月です。スポーツをする方にとっては、全治までの期間が長く感じられてしまうかもしれませんが、足首の靭帯損傷は初期の治療を怠ると、全治が非常に難しくなります。 軽い捻挫でもスポーツに復帰するにはそれなりの時間が必要で、放置したまま運動を続けていると「足首の捻挫を繰り返すようになる」「後遺症が残る」というようなことにもなりかねません。 適切な治療を受けてしっかり治すようにしましょう。 足首の靭帯損傷の程度と治療内容について 靭帯損傷とはいわゆる捻挫のことで、足首の捻挫は損傷の程度によって3段階に分類されています。 ● 1度 靭帯が伸びる程度の損傷 ● 2度 靱帯の部分断裂 ● 3度 靱帯の完全断裂 1度の場合はアイシングとテーピングをして安静にしていれば2週間程度で回復します。2度の捻挫ではギブスでの固定が3週間程度は必要です。 3度で足首が不安定になっている場合は、手術になることもあります。全治までは、リハビリも含めて数ヶ月は必要です。主治医とよく相談をして、しっかり治しましょう。 足首の靭帯損傷は再生医療によって全治が早くなる!? スポーツ選手にとってケガはつきものですが、足首の捻挫といえども全治しないまま競技に復帰するのは大変危険です。捻挫が慢性化してしまうと、最悪の場合歩行に支障をきたすことも考えられますから、医師の指示に従って、治療やリハビリを行ってください。 その治療法の1つとして、「再生医療」があります。 どこの医療機関でも受けられる治療ではなく、専門クリニックでの治療が必要ですが、再生医療であれば体への負担が少なく、アレルギーや副作用の心配も少ないですし、全治までの期間を早めることも可能になるでしょう。 再生医療では、患者さん自身の幹細胞を利用して、損傷した靱帯の修復や改善を目指しており、慢性化した症状を持つ方や早期治療を希望するプロアスリートに向けたスポーツ医療の分野でも注目されています。 まとめ 足首の靭帯損傷はケガの程度によって、1度2度3度に分類されています。軽いものであればテーピングをして数週間、靱帯が完全に断裂した場合は全治までに数ヶ月かかる場合があります。 不完全な状態で競技に戻ると、後遺症を招く恐れがありますから、安心してスポーツを続けるためにも、医療機関で適切な治療を受けてください。 治療法の1つとして、再生医療をご紹介しました。足首の靱帯損傷で早く完治したい、慢性化した症状で悩んでいるという方は、再生医療による治療の検討もしてみてはいかがでしょうか。 ▼こちらも併せてご参照ください 監修:リペアセルクリニック大阪院
最終更新日:2023.10.12 -
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足底腱膜炎の痛みにステロイド注射は効果的? 足底腱膜炎の治療法はいろいろありますが、その1つにステロイド注射による治療もあります。今回は「足底腱膜炎の治療」でおこなわれる「ステロイド注射について」ご紹介します。 足底腱膜炎でステロイド注射が検討されるケース 足底腱膜炎の治療は、足の裏への負担を減らすためにインソール装着やストレッチ、筋力訓練をおこなったり、湿布や内服薬などを使用したりするところから始まるのが一般的です。 足底腱膜炎の状態が軽度であれば、こうした治療を受けながら安静にしておくことで、徐々に回復していくケースが多いです。しかし、こうした治療をおこなって長期間が経っても改善しない場合や、生活に支障が出るほど痛みが強い場合などに、ステロイド注射による治療が検討されます。 ステロイド注射とは ステロイド注射という言葉は耳にしたことはあるけど、具体的にどういったものかよくわからないという人もいると思いますので、ここでご紹介しますね。ステロイド注射とは免疫を弱めたり、アレルギー反応や炎症を抑えたりする薬を注射で体内に注入する治療法です。 この薬の元になっているのは人の体内で作られるホルモンで、副腎皮質でつくられたホルモンのなかの糖質コルチコイドが用いられるため、副腎皮質ステロイド、コルチコステロイドとも言われます。 ステロイドというと副作用が強いというイメージがあるかもしれません。しかし、反応に注意し、適切に使用されれば問題ありません。 ステロイド注射で足底腱膜炎の痛みが緩和 足底腱膜炎の治療でおこなわれるステロイド注射は、足底腱膜の炎症を抑えることで痛みを緩和させるというものです。ステロイド注射をおこなうことで、非ステロイド系の湿布や内服薬などを使用しても改善できなかった「痛みが緩和する」ケースがあります。 しかし、ステロイド注射の効果があったからといって繰り返しステロイド注射をおこなっていると段々と効かなくなってしまったり、腱膜や踵の下にある脂肪体が損傷してしまったりする可能性があるので、回数が制限されるケースがほとんどです。 まとめ・足底腱膜炎の痛みにはステロイド注射は効果的なのか 足底腱膜炎の治療でおこなわれるステロイド注射について紹介しました。ステロイド注射をおこなうかどうかは、足底腱膜炎の状態をしっかりと見極める必要があります。ステロイド注射は、痛みを緩和する効果を期待することはできます。 このステロイド注射で改善が見られない場合でも、現在のスポーツ医療では手術以外にも、自分の細胞を使用した「再生医療」などの治療法があります。まずは、専門医に相談し、自分に合った治療法を見るけることが大切です。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
最終更新日:2023.09.27 -
- スポーツ医療
腱鞘炎を早く治すための治療方法と治療期間について 腱鞘炎を早く治したい!ここでは、腱鞘炎の治療方法と治療期間についてご説明させていただきます。 腱鞘炎とは、手で同じ動作を何度も繰り返すことで起きる疾患です。手の指がこわばって動かしづらくなったり、指の関節が「カクッ」となったり、いきなり激痛が走ることもあります。 私たちは、手を使わずには生活できませんから、なんとか早く治したいですよね。そこで今回は、腱鞘炎の治療方法と治療期間、慢性化した場合の治療方法について解説します。 腱鞘炎の治療方法 腱鞘炎の治療方法は、症状によって段階があります。 ・患部を安静に保つためにテーピングや湿布をする ・痛み止めとして塗り薬や内服薬を使用する ・痛みが強い場合は患部にステロイド薬を注射する ・注射でも効果がない場合は、腱鞘を切開する手術を行う 腱鞘炎の治療では、痛みがあるときはなるべく安静にすることが基本です。いくら効果の高い治療をしても、手を酷使していてはなかなか治りません。無理をして悪化することのないように注意してください。 腱鞘炎の治療期間 腱鞘炎は、どの程度の治療を続けたら治るのかと不安になる方もいらっしゃると思いますが、治るまでに必要な期間は個人差があると言わざるを得ません。 テーピングをして「手を動かさないようにして治る人」もいれば、「注射で治る人」もいます。治療期間は「数ヶ月かかる人」もいれば、「数年間治療を続ける人」もいるほどです。 症状の重さと治療方法の相性で治療期間はケースによってさまざまです。大切なのは「早いうちに治療を始める」ことと「なるべく手を休めるようにする」ことです。 ゲームやゴルフなど趣味が原因で腱鞘炎になった場合は、治るまで趣味を諦めるのが賢明でしょう。家事や育児、仕事で手を使う作業が必要になる場合は、痛い部分に負荷がかからないようテーピングや、専用のサポーターを付けるなどすることが可能です。 これらは医療機関を受診された折に、その方法をお聞きになられることをお薦めします。素人判断で誤った方法で行うと逆効果になることもあります。 腱鞘炎が慢性化した場合の治療方法 腱鞘炎は、できれば症状の軽いうちに、湿布や塗り薬また、テーピング等の使用で治してしまいたいものです。ただ、一度良くなったとしても、同じ生活習慣を続けていると再発する可能性が高いのでご注意ください。 普段から手に負担をかけないように意識しましょう。 慢性化してしまった腱鞘炎や、アキレス腱炎などの治療法として、近年は再生医療が注目されています。自己培養幹細胞治療、PRP療法は、炎症を起こした患部の機能回復に効果が期待できる治療法でスポーツ医療の領域でも大きく貢献しています。 ▼ 再生医療に関する詳細は以下をご覧下さい 自分自身の自ら再生しようとする力、自然治癒力を活かした最先端の医療です まとめ・腱鞘炎を早く治すための治療方法と治療期間について 腱鞘炎の治療は、それぞれの症状に合わせて段階的に行われます。腱鞘炎になって数日間手を休めていただけて治ってしまう人がいる一方、数ヶ月間治療を続けている人もいます。 腱鞘炎になってしまったときには、まず、患部を安静に保つことが治療の基本です。そして、悪化を防ぐためには、早めの対処が必要です。痛みがあるときは、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けましょう。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらもご参照ください
最終更新日:2023.12.27 -
- ひざ関節
- 再生治療
膝の痛み!膝へのヒアルロン酸注射にリスクはあるか? 膝の痛みや腫れは、日常生活に支障が生じることがありますし、スポーツをする人にとっては大きな問題になります。 膝の治療には、ヒアルロン酸注射が用いられることが多いですが、注射をすることで膝が腫れるという話を聞いたことがある方は多いかもしれません。もし本当に腫れるなら、心配になるはずで、腫れるのが嫌で治療をためらってしまう方も少なくないでしょう。 そこで今回は、ヒアルロン酸を膝に注射することによって腫れるなどのリスクについて解説します。 膝にヒアルロン酸注射の効果とリスク:膝の動きがスムーズ!でも腫れる? 膝関節にある軟骨の主成分はヒアルロン酸ですが、このヒアルロン酸は加齢によって減少していきます。さらに、炎症によって膝関節に増えすぎたサラサラの関節液は、本来の粘性の関節液のような潤滑剤の役割を果たすことができません。 膝に痛みや腫れがある人にヒアルロン酸注射をするのは、ヒアルロン酸を補って軟骨を保護し、膝の動きを滑らかにすることが目的です。 しかし、ヒアルロン酸は体内に吸収されるため、1回の注射では効果を発揮することができません。ヒアルロン酸注射は、最初は1週間に1回を5週行います。そしてその後は症状を見ながら2週間に1回を5~10回行うことになるでしょう。 つまり、それだけの回数、膝関節に注射をすることになります。 そして、ヒアルロン酸注射を行った場合、頻度は高くないですが、細菌に感染し化膿性関節炎を起こすことがあります。膝の中は無菌に近い状態なので感染に弱く、皮膚に汚れが残っていたり注射後にこすったりすることで感染リスクが高くなります。 もし、ヒアルロン酸注射の後に膝関節全体が腫れる、熱を持っている、痛みがひどくなったという場合は感染の可能性があるので早めの受診を検討してください。 ただし、通常の場合でも、ヒアルロン酸注射をした部分が数日間腫れることもあり、腫れたら必ずしも感染を起こしているというわけではありません。専門医の診断が必要です。 膝のヒアルロン酸注射のリスクを回避:さらに効果的な新たな治療法とは? ヒアルロン酸注射は、膝の痛みや腫れに対する効果が期待できる治療法です。また、外科的な手術よりも1回の治療時間が短く、負担が少ないというメリットもあります。 しかしその一方で、注射を行う回数が多いというデメリットがあります。注射をしてから数日は注射の痕が少し腫れることもありますし、細菌感染を起こすと膝が腫れる、痛みが増強するなど、症状が前よりもつらくなってしまうこともあります。 注射の回数が多いということは、それだけリスクもあるということです。 そんな中、近年スポーツ医療で注目されているのが再生医療です。自身の脂肪から幹細胞を採取し、それを膝関節に注入するという方法です。これもヒアルロン酸と同じように膝に注射をしますが、幹細胞が損傷した軟骨や靭帯を修復するので、注射の回数は少なくて済むメリットがあります。 まとめ・膝の痛み!膝へのヒアルロン酸注射にリスクはあるか? 膝の痛みや腫れの治療に用いられるヒアルロン酸注射では、特に感染を起こしていない場合でも、膝が腫れることがあります。 また、細菌感染を起こしてしまうと、膝が全体的に腫れる、痛みが増強するといった症状が出現し、前よりも症状がつらくなってしまう場合もあります。 ヒアルロン酸は体内に吸収されてしまうため、何度も注射をしなくてはなりません。注射の針を刺す回数分、感染のリスクがあるということになります。 しかし、近年スポーツ医療でも注目されている再生医療であれば、自身の脂肪から採取した幹細胞を膝関節に注入することで、損傷した軟骨や靭帯を修復させる効果が期待できます。 治療期間も短い、副作用やアレルギーの心配も少ないなど、メリットが多い治療法です。 膝が腫れる、痛みがつらいという症状で悩んでいるのであれば、再生医療も治療法の1つとして検討してみてはいかがでしょうか。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
最終更新日:2023.08.28 -
- 免疫細胞療法
インフルエンザにかからない方法 /3つのポイント 絶対はずせない予定があるときには、インフルエンザにかかりたくないですよね。しかし、インフルエンザにかからない方法はあるのでしょうか。 インフルエンザは口や鼻、目などの粘膜からウイルスが侵入する飛沫感染によるものが多いです。感染防止にはできるだけウイルスとの接触を防ぐべきです。ウイルスとの接触があったとしても、体の防御機能が適切に働いていれば感染することはありません。 インフルエンザにかからない方法として、3つのポイントをご紹介します。 インフルエンザにかからない方法【ポイント1/正しい手洗い】 インフルエンザウイルスは呼吸器から侵入して感染を引き起こします。そして、多くはウイルスに汚染された物に触れた手を介して感染しています。外から帰宅した後や料理をする前、食事の前には手を洗いましょう。 ・石けんを使い、手のひらをこすり洗いする ・手の甲、指先、爪の間、指の間をよく洗う ・親指をねじり洗いする ・手首をねじり洗いする ・流水でよく洗い流す ・タオルで水分をふき取る 顔にもウイルスは付着しているので、帰宅後に洗顔するのも効果的です。 インフルエンザにかからない方法【ポイント2/部屋の加湿】 空気が乾燥して湿度が40%以下になると、ウイルスは浮遊しがちで感染力も持続しやすくなります。ウイルスの活動を抑えるためには、加湿器を使って部屋の湿度を50〜60%に保ちましょう。 のどの防御機能を維持するためにも、部屋の加湿は有効です。こまめに湿度をチェックしましょう。加湿器のない場所では、マスクの着用や濡れたタオルを干しておくのも効果的です。睡眠中も乾燥しないように注意してください。 インフルエンザにかからない方法【ポイント3/免疫力を保つ】 免疫力が落ちていると、予防接種を受けていてもインフルエンザに感染してしまうことがあります。免疫力を保つためには、日頃の健康管理が大切です。 ・充分な休養と睡眠をとる ・健康的な食生活を心がける ・規則正しい生活を送る ・ストレスを避ける 寝不足が続いたり、疲労がたまっていたりするときは免疫力が低下して、インフルエンザに感染しやすくなります。そこで、免疫力を高める治療法として、免疫細胞療法があります。 免疫細胞療法とは、自分の免疫細胞の力で、病気にかかりにくい体を作ることを目的とした安全な医療です。興味のある方は、詳細をチェックしてみてくださいね。 まとめ・インフルエンザにかからない方法 【3つのポイント】 インフルエンザにかからない方法として3つのポイント【1.正しい手洗い 2.部屋の加湿3.免疫力を保つ】をご紹介しました。なるべくウイルスとの接触を避け、体調を整えておきましょう。 流行前のワクチン接種と人混みに出かけないことも感染予防につながります。「インフルエンザにかかったかも?」と思ったときは、早めに医療機関を受診してくださいね。 そして、インフルエンザなどの感染症にかかりにくくなるための、免疫細胞療法についても検討してみてはいかがでしょうか。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
最終更新日:2024.03.27