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凍結肩とは?五十肩との違いや治療法まで医師が解説

公開日: 2020.04.20
更新日: 2025.06.30

日常生活の中で、肩の痛みや動きの制限でつらさを感じている方は多いのではないでしょうか。

50代以降になると、凍結肩(いわゆる五十肩)と肩関節の動きが著しく制限された状態に進行するケースもあり、改善が長引くことがあります。

しかし「凍結肩の症状はどのようなものなの?」「治療法はあるの?」と疑問を抱えている方も多いでしょう。

この記事では、凍結肩の症状や原因、五十肩との違い、治療法を詳しく解説します。

まずは凍結肩がどのような状態なのかを詳しく見ていきましょう。

つらい肩の痛みや動きの制限に対しては、再生医療も一つの選択肢となります。

当院(リペアセルクリニック)の公式LINEで、症状・治療法について紹介していますので、本記事と併せてご参考にしてください。

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凍結肩とは

 

凍結肩とは肩関節の動きが著しく制限された状態のことです。

肩関節周囲炎(五十肩)の症状が進行すると肩の関節が固まってしまうことから「凍結肩」と呼ばれています。

ここからは以下について詳しく解説します。

症状や原因を理解して、ご自身の症状が当てはまるのか確認してみましょう。

また凍結肩に進行する前の五十肩については、以下の動画でも解説していますので、ぜひご覧ください。

凍結肩の症状

凍結肩の主な特徴は、強い痛みと肩の動きが極端に制限されることです。

主に以下のような症状が現れます。

  • 肩を上げることができない(90度以下の制限)
  • 肩を後ろに回すことができない
  • 夜間痛により睡眠が妨げられる
  • 着替えや洗髪が困難になる
  • 背中に手を回せない
  • 肩全体の強い圧痛

これらの症状により、日常生活に大きな支障をきたします。

とくに夜間の痛みは強く、横になったときに痛みが増すことが多いです。

凍結肩の原因

凍結肩は、肩関節を包む関節包という袋状の組織が炎症を起こし、厚くなったり癒着したりすることで発症します。

主な原因として以下が挙げられます。

原因 詳細
加齢による変化 関節包や周囲組織の老化により柔軟性が失われる
外傷 肩の打撲や転倒による関節包の損傷
長期間の固定 手術後や骨折による長期間の肩の安静
糖尿病 血糖値の異常により組織の修復機能が低下

これらの要因が重なることで、関節包が癒着し、肩の動きが著しく制限されるようになります。

五十肩と凍結肩の違い

五十肩と凍結肩は実質的に同じ疾患を指していますが、五十肩が進行して動きがより制限された状態を凍結肩と呼ぶこともあります。

厳密な意味での違いはなく、症状や治療法も同じです。

項目 五十肩 凍結肩
正式名称 肩関節周囲炎 凍結肩(frozen shoulder)
呼称の由来 50代頃に多く発症することから命名 肩が凍ったように動かなくなることから命名
使用される場面 一般的な会話や患者説明 医学論文や専門的な診断名
症状 痛みと可動域制限 痛みと可動域制限
治療法 保存療法から手術まで 保存療法から手術まで

医療現場では「凍結肩」や「肩関節周囲炎」という正式名称が使われることが多く、患者さまには馴染みのある「五十肩」という説明がされることが一般的です。

どちらの呼び方を使っても同じ疾患を指しています。

五十肩から凍結肩に進行した場合の治療方法

凍結肩の治療は段階的に行われ、症状の程度に応じて、保存療法から手術療法まで複数の治療選択肢があります

治療法 内容 適応・特徴
薬物療法 痛み止め、筋弛緩剤、湿布薬 痛みと炎症を抑制、初期治療として使用
理学療法(リハビリ) 関節可動域訓練、ストレッチ、筋力強化 肩の動きを段階的に改善、継続的な実施が重要
注射療法 ステロイド注射、ヒアルロン酸注射 保存療法で効果不十分な場合、即効性あり
手術療法 関節鏡視下関節包切離術 重症例や保存療法で改善しない場合

治療は軽度な方法から段階的に進められ、患者さまの症状に応じて調整されるのが一般的です。

多くの場合、薬物療法と理学療法の組み合わせで改善が期待できます。

症状が重い場合や保存療法で十分な効果が得られない場合は、注射療法や手術療法も検討されます。

凍結肩(五十肩)に関するよくある質問

凍結肩や五十肩について、患者さまからよく寄せられる質問にお答えします。

ご自身の症状や状況と照らし合わせながら、参考にしてください。

凍結肩(五十肩)に対するストレッチ方法はある?

適切なストレッチは凍結肩(五十肩)の症状改善に効果的です。

ストレッチ方法 実施方法
挙上ストレッチ 壁に手をついて、徐々に肩を上げていく
外旋・内旋ストレッチ 肘を90度に曲げ、肩を外側・内側に回す
タオルストレッチ タオルを背中で持ち、上下に動かす
振り子体操 前かがみになり、腕を前後左右に振る
円運動 腕を小さな円を描くように動かす

痛みを我慢して無理に動かすと、かえって症状が悪化することがあります。

「気持ちよく伸びる」程度の強さで、1日3回、各動作10回程度から始めましょう。

五十肩・凍結肩になる人の特徴は?

五十肩・凍結肩になる人には、以下の特徴があります。

  • 肩の痛みが1週間以上続く
  • 夜間痛で眠れない
  • 肩を90度以上上げられない
  • 着替えや洗髪が困難

これらの五十肩・凍結肩の症状が出ても、早期に適切な治療を受けることで、症状の進行を防ぐことができます

症状を我慢せず、早期に専門医の診断を受けることが重要です。

肩の痛みや動きの制限でお困りの際は、早めに医療機関を受診してください。

五十肩から凍結肩に進行する前に早期治療が大切

五十肩と凍結肩は実質的に同じ疾患です。

一般的には五十肩、医学論文や専門的な診断名としては凍結肩や肩関節周囲炎と呼ばれます。

また、五十肩が進行して動きがより制限された状態を凍結肩と呼ぶこともあります。

以下の症状が起きた場合、凍結肩に進行している可能性があります。

  • 肩を上げることができない(90度以下の制限)
  • 肩を後ろに回すことができない
  • 夜間痛により睡眠が妨げられる
  • 着替えや洗髪が困難になる
  • 背中に手を回せない
  • 肩全体の強い圧痛

中年以降、とくに50歳代に多く発症し、肩関節を構成する組織の老化により炎症が起こることが主な原因です。

症状が軽いうちに適切な治療を受けることで、重症化を防ぎ、治療期間の短縮や日常生活への影響を最小限に抑えることができます。

治療法は薬物療法、理学療法、注射療法、手術療法まで段階的に選択肢があり、患者さまの症状に応じて選択されます。

肩の痛みが1週間以上続く場合や、肩を90度以上上げられない場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

自分の症状が凍結肩かな?と不安な方は、当院(リペアセルクリニック)でも無料相談を行っておりますので、ぜひ一度お試しください。

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監修者

坂本 貞範

Sadanori Sakamoto

医療法人美喜有会 理事長

「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。

略歴

1997年3月関西医科大学 医学部卒

1997年4月医師免許取得

1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務

1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務

1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務

1999年2月国立大阪南病院 勤務

2000年3月野上病院 勤務

2003年3月大野記念病院 勤務

2005年5月さかもとクリニック 開設

2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任

2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設

2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設

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