【肝硬変を治す新たな治療法】肝機能を改善へと導く再生医療
公開日: 2020.02.24更新日: 2024.11.19
目次
肝硬変を治す方法!再生医療は低下した肝機能を改善へと導く新たな治療法
病気の治療には「病気の原因を根本的に治療する方法」と「病気の進行や症状の発生を抑えることが目的となる治療」の 2 種類があります。
では、「肝硬変」を根本的に治す方法はあるのでしょうか。
今回は、肝硬変を根本的に治す方法について解説します。
こちらもご参照ください 無料の再生医療ガイドブックはこちらから!>> 目次1 肝硬変を根本的に治療できる可能性を秘めた再生医療とは?!1.1 肝硬変に再生医療が利用される意味2 再生医療とは?2.1 再生医療と治療結果の個人差3 まとめ・肝硬変 […]
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肝硬変を治すことはできるのか?
結論から述べますと、従来の医療技術では肝硬変を根本的に治す方法はない!とされていました。
そもそも「肝硬変を治す」という意味について論じる必要もあるのですが、ここでは「肝硬変が治る=肝臓が元の状態に戻る」と定義しておきます。
肝硬変という病気は名前の通り「肝臓が硬く変質する」という状態なのですが、その原因は慢性肝炎などを原因として肝細胞が修復時に線維化し、それが蓄積することで肝臓が硬く小さくなってしまうのです。
この状態を放置すると肝臓を流れる血流が滞ることになり、そうなると、さまざまな全身疾患の合併症リスクを高めることになります。最終的に「肝臓がん」に進行してしまいかねない可能性があります。
一般的な「ケガ」であれば適切な治療を施せば自然に治るものですが、硬くなってしまった肝臓を自然に元の状態に戻すことができないのです。
ということは、肝硬変を治すことは不可能なのでしょうか?!
従来の肝硬変の治療方針
肝硬変を治す方法がないとしても、医療機関で肝硬変であると診断されれば、以降、その時点で適切と思われる治療を継続していくことになります。
肝硬変が治せないとすると、その治療は何を目的とするのでしょうか?
それは「これ以上、肝機能を低下させず、合併症のリスクを減らす」ということが基本的な治療方針となります。
例えば「食事(栄養)」に関しては、バランスの良い食事を心がけながら患者さんの健康状態に応じてタンパク質やエネルギー不足に注意します。
そのほか、原因疾患の治療や運動療法などを継続することで肝機能の維持に取り組みますが、これを継続しても自然に肝機能が改善されることはありません。やはり、肝硬変を治すことは難しいのでしょうか?
肝機能の改善に役立つ!再生医療という可能性
これまで「治す方法がない」とされてきた肝硬変ですが、実は注目の新しい治療方法があります。それが「再生医療」という先端医療です。この治療方法なら肝硬変を根本的に治療できる可能性があります。
再生医療は、文字通り、再生させる医療です。仕組みは、幹細胞という誰の身体の中にもあり、さまざまな細胞に変化しながら組織を修復する細胞を利用すします。この幹細胞を用いることで肝臓を修復し、低下した肝機能を改善へと向かわせることを期待する治療法です。
治療の結果には個人差がありますが、合併症や肝機能低下といった恐怖から解放されるなどの効果を期待することが可能な方法です。
肝臓疾患への再生医療は、今まで「完治しない」といわれていた症状を根本的に改善できる可能性がある画期的な治療法です。
再生医療が肝硬変の改善に新たな道筋を付けたということです。
まとめ・肝硬変を治す方法!再生医療は低下した肝機能を改善へと導く新たな治療法
従来は治す方法がないとされていた肝硬変ですが、再生医療には肝硬変を治し、症状を改善できる可能性があります。
もちろん100%効果があるというわけではありませんが、可能性を見出せるだけでも十分に画期的な治療法であるといえるでしょう。
肝硬変や肝臓疾患による症状に悩んでいる人は、一考の価値ある治療法として検討してみてはいかがでしょうか。再生医療は可能性に満ちた治療方法です。興味があれば当院にお問い合わせください。ご参考になれば幸いです。
監修:リペアセルクリニック大阪院

監修者
渡久地 政尚
Masanao Toguchi
医師
略歴
1991年3月琉球大学 医学部 卒業
1991年4月医師免許取得
1992年沖縄協同病院 研修医
2000年癌研究会附属病院 消化器外科 勤務
2008年沖縄協同病院 内科 勤務
2012年老健施設 かりゆしの里 勤務
2013年6月医療法人美喜有会 ふたこクリニック 院長
2014年9月医療法人美喜有会 こまがわホームクリニック 院長
2017年8月医療法人美喜有会 訪問診療部 医局長
2023年12月リペアセルクリニック札幌院 院長