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太ももの付け根が痛い原因は?考えられる病態・対処法を紹介

「太ももの付け根が痛いときはどんな病気の可能性があるの?」

「太ももの付け根の痛みを治す方法を知りたい」

上記のようなお悩みを抱える読者の方に向けて、本記事では太ももの付け根が痛いときに考えられる病態について解説します。

また自分でできる痛みを抑える方法も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事を読むとわかること
  • ・太ももの付け根が痛いときに考えられる病態
  • ・太ももの付け根の痛みの治し方

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太ももの付け根が痛い原因

太ももの付け根が痛い原因

太ももの付け根や股関節の付け根に痛みがある場合は、大きく以下の3つの問題が考えられます。

  • ・大腿骨や骨盤の骨自体に何か問題が起きている
  • ・筋肉に異常が起きている
  • ・何か病気が隠れている

いずれも、股関節もしくは周囲が痛むと歩行に障害がでます。放っておくと日常生活に大きな支障をきたすため、早めに整形外科等の専門医に相談しましょう。

太ももの付け根が痛い原因の詳細は以下の記事で解説しているので、ぜひあわせてご覧ください。

太ももの付け根(股関節)について

太ももの付け根には、股関節が位置しています。

骨盤と大腿骨で構成される股関節は可動域が広く、さまざまな筋肉や神経・血管が近くを走行しています。股関節の代表的な筋肉でいうと、大殿筋や中殿筋などの臀部の筋肉、ハムストリングスと呼ばれる臀部から太ももの裏側にかけての筋肉などです。

また太ももの前面を覆っている大腿四頭筋や、恥骨から大腿部の内側に位置する内転筋などは、安定した歩行に欠かせない筋肉です。

神経には太い神経の坐骨神経、大腿部の前側を走行している大腿神経があります。血管も大腿動脈や大腿静脈など、血流量の多い血管が走行しています。鼠径部にはリンパ節があり、老廃物の代謝などに重要な器官です。

太ももの付け根(股関節)の基本的な動き

股関節は球関節であるため、さまざまな軸で動作を行います。伸展は臀部の筋肉やハムストリングスを中心に筋力を発揮し、屈曲では大腿四頭筋や腹筋、深部にある腸腰筋などが筋力を発揮します。

外転の場合は臀部の筋肉が主動作筋として働き、内転は内転筋群が作用します。さらに外旋動作では臀部の深層にある梨状筋などが筋力を発揮し、内旋動作では内転筋群が働きます。

太ももの付け根が痛む際に考えられる病態

考えられる病気として、ここでは9つご紹介していますが、単なる疲労だろうとの自己判断は禁物です。

顕著な疼痛症状が出た場合は早めに医療機関を受診しましょう。

1.筋肉疲労

筋肉疲労は長時間の作業や立ち仕事、スポーツなどが原因です。捻挫や打撲などの怪我ではなく、もちろん病気でもありません。しかし、臀部や股関節の筋肉が硬い場合や、足首や膝に痛みや不安を抱えている場合などは、太ももの付け根にダメージを蓄積する可能性が考えられます。

腸腰筋や大腿四頭筋に軽微な外力によるダメージが蓄積した結果、歩行時や立ち上がり時などの動作時に太ももの付け根が痛くなる場合があります。筋肉疲労の場合は治療よりも、安静にして疲労回復に努めましょう。

2.変形性股関節症

変形性股関節症は、股関節の関節面に位置している関節軟骨が少しずつすり減ってしまい、関節内で炎症と変形を起こしてしまう病態です。交通事故など一度の大きな衝撃によって変形性股関節症になるのではなく、日常生活を送る上での負担の積み重ねが、少しずつ変形性股関節症を作り上げていきます。

負担の蓄積が原因である以上、年齢と共に発生リスクが上がることは避けられません。保存療法によって股関節に負担をかけない動作を獲得していくほか、あまりにも日常生活に支障が出るようであれば、人工関節などの手術が考えられます。

変形性股関節症の詳細は以下の記事で解説しているので、ぜひあわせてご覧ください。

3.関節リウマチ

関節リウマチは自己免疫疾患の一つで、関節を自分の免疫力で攻撃してしまう病態です。本来であれば外から侵入してきた病原菌やウイルスに対して免疫力を発揮するはずの機構が、なんらかのエラーで自らの健康な細胞を攻撃してしまう原因不明の病気でもあります。

通常は四肢の末端部分の関節から少しずつ炎症や変形などの症状が出始め、全身の関節に痛みが起こります。そのため股関節の痛みが太ももの付け根の痛みとして感じられることもあるのです。

関節リウマチの詳細は以下の記事で解説しているので、ぜひあわせてご覧ください。

4.大腿骨近位部骨折

大腿骨近位部骨折は、高齢者に多い骨折です。転倒などによって外力を受け、大腿骨頭に向かう大腿骨頸部で骨折してしまうこともあります。大腿骨頸部で骨折があると荷重で激痛を引き起こします。

大腿骨頸部骨折は関節内と関節外で重症度が異なる点が特徴です。関節内に骨折線がかかっている場合は、治療もより長期になります。場合によっては髄内釘などの手術が必要です。

年齢によっては、大腿骨近位部骨折から寝たきりになってしまう可能性もあるので、とくに骨粗鬆症がある方は注意しなければなりません。

5.大腿骨頭壊死症

大腿骨頭壊死症とは、大腿骨頭を栄養している大腿骨頭動脈がなんらかの原因で遮断されることによって起こる病態です。壊死によって変形した大腿骨頭に重心がかかり、太ももの付け根に痛みを感じます。大腿骨頭壊死症の原因は未だに不明であり、ほとんどが特発性です。

大腿骨頭壊死症のリスクを高める要因としては、アルコールの大量摂取が挙げられます。他にも治療などによるステロイドの使用歴が多いと、大腿骨頭壊死症のリスクを高めると言われています。

大腿骨頭壊死症は初期段階では、保存療法が可能です。しかし大腿骨頭は常に体重がかかる関節であるため変形も進みやすく、人工関節置換術の適応になる場合もあります。

6.腰椎椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアとは、脊柱の中を通っている脊髄や神経根が変形し、飛び出した椎間板によって圧迫される病態です。圧迫されている高位によっては太ももの付け根が痛む場合もあれば、下腿部で痛みが出ることもあります。

またヘルニアによって神経を圧迫している痛みに加え、筋緊張が強くなることによって走行している神経を絞扼してしまうケースも考えられます。

腰椎椎間板ヘルニアの原因は、長期間の負担の積み重なりです。

重い物を持つ仕事や長時間運転など、腰に負担を溜めやすい生活習慣がある方は腰椎椎間板ヘルニアを発症しやすいです。

治療としては、ブロック注射を含む保存療法によって筋緊張の緩和と股関節や腰椎の柔軟性を取り戻すことで症状の緩和を目指す方法があります。

それでも日常生活に大きな支障をきたしている場合は、手術も選択肢の1つです。しかし手術したからといって腰椎椎間板ヘルニアの痛みが100%消える保証はなく、別の高位で再発するケースもあります。

7.脊柱管狭窄症

脊柱管狭窄症は、脊柱のマルアライメントや脊柱管内の変形によって神経や血管を圧迫してしまう病態です。腰に慢性的に負担がかかると脊柱管狭窄症の発生リスクを高めます。脊柱管狭窄症になってしまうと、太ももの付け根や足の先で神経的な痛みが起こります。

最も特徴的な症状は間欠性跛行です。間欠性跛行は一定の時間歩くと痛みやしびれで下肢に力が入りにくくなります。一定の時間休めば回復しますが、安静時でも腰や下肢が痛いケースもあり、坐骨神経痛を伴うことも多いです。

脊柱管を狭窄している原因が姿勢不良などのマルアライメントなら、姿勢の改善や骨盤矯正によって症状を改善できます。しかし場合によっては手術も選択肢に入ります。

8.鼠径ヘルニア

鼠径ヘルニアは別名「脱腸」とも呼ばれ、主に小腸が鼠径部から皮下に飛び出してしまう病態です。鼠径部に筋膜が脆弱な部分があり、腹圧が高まることでそこから内臓が出てきてしまいます。

原因はほとんどが先天的な要因ですが、年齢と共に筋力が落ちるため鼠径ヘルニアの発生リスクが高まります。飛び出してきた小腸が嵌頓してしまい、徒手整復でも元に戻らなくなってしまった場合は、早急に手術が必要です。

嵌頓している組織が壊死を起こしてしまうと、重篤な状態になりかねません。鼠径ヘルニアは太ももの付け根に痛みが出るだけでなく、体表からでも膨らみを確認できます。

9.リンパ節炎

リンパ節炎とは、1つまたは複数のリンパ節に感染が起き発症する病態です。

鼠径部にはリンパ節が位置していますが、ウイルス感染などで炎症を起こしてしまうと、太ももの付け根に痛みが出ます。

また全身性エリテマトーデスのような自己免疫疾患でも、リンパ節の腫脹を認めることがあります。

太ももの付け根が痛くなった時の対処法

太ももの付け根が痛くなったときの有効な対処法をご紹介していきます。

安静にする

荷重をなるべくしないように気を付け安静にして痛みが治まるのであれば、筋肉疲労や保存療法で十分改善できます。

股関節は常に荷重されている関節なので、負担も溜まりやすいです。

腰や股関節のストレッチをする

腰から来ている神経を圧迫していて太ももの付け根に痛みが出ているのであれば、ストレッチで痛みが緩和される場合があります。腰の屈曲や伸展のストレッチをしてみて、痛みが憎悪しないか確認してみてください。

牽引によってストレッチ効果を出すのも有効なので、鉄棒などにつかまってぶら下がるだけでも痛みが緩和されます。

また股関節はとくに臀部のストレッチが有効です。坐骨神経痛や梨状筋症候群などの症状で太ももの付け根が痛い場合は、大殿筋や中殿筋といった臀部の緊張が取れるだけでもかなり変化します。

温める

お風呂などで温めると痛みが軽減されるケースもあります。とくに股関節の前側には太い血管が通っており、血流が悪くなるだけでもしびれや痛みが出やすい部分です。

血流が悪いと下肢の疲労も抜けにくく、冷えやむくみも出やすくなります。太ももを温めて、痛みを和らげましょう。

太ももの付け根が痛い方からよくある質問

太ももの付け根が痛い方からよくある質問は、以下のとおりです。

  • ・内側の太もも付け根が痛い際に考えられる病態は?
  • ・外側の太もも付け根が痛い際に考えられる病態は?

それぞれに回答します。

内側の太もも付け根が痛い際に考えられる病態は?

【内側の太もも付け根が痛い際に考えられる病態】
  • ・鼠径ヘルニア
  • ・感染症(軟性下疳、梅毒、HIV、クラミジアなど)
  • ・腱の炎症 ・変形性股関節症

上記はとくに女性に起こりやすい病態です。

外側の太もも付け根が痛い際に考えられる病態は?

【外側の太もも付け根が痛い際に考えられる病態】
  • ・筋肉の痛み
  • ・骨の周りの痛み
  • ・神経の痛み

外側の太ももが痛い場合は、周辺の筋肉や骨に関連している可能性が高いです。また腰や太ももの神経が影響している場合もあります。

改善しない太もも付け根の痛みは医療機関に相談しよう

太ももの付け根に痛みを感じたら、まずは本記事で解説した簡単なセルフケアで対処するのがおすすめです。もしセルフケアで痛みが変わらない場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。精査をしておきたいなら整形外科で、壊死など器質的な異常でない場合は接骨院や整骨院でも治療が可能です。

大阪で医療機関をお探しの方は、ぜひリペアセルクリニックをご検討ください。

リペアセルクリニックは「第二種・第三種再生医療提供計画」を厚生労働省に提出し受理された、厚生労働大臣許可医療機関です。

当院では来院前の「メール相談」も受付けているので、遠慮なくご相談ください。

膝の痛みは⼿術しなくても治療できる時代です。

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