関節リウマチの原因ってなに?最新の治療方法があるってホント?
公開日: 2020.05.16更新日: 2024.11.19
関節リウマチになると、関節の痛みなどつらい症状が出てきます。そして、リウマチ科という診療科が設けられている医療機関もあるほど、専門的な治療が必要になります。
病気の名前を聞いたことがある人は多いと思いますが、そもそも関節リウマチの原因は何なのでしょうか。今回は関節リウマチの原因についてご紹介します。
目次
関節リウマチの原因とは
関節リウマチは、細菌やウイルス感染、遺伝が原因ではないかと考えられています。しかし、まだ完全に明らかになっておらず、その原因を解明している段階の病気です。
人間の体は、体内に細菌やウイルスなどの外的が侵入すると、それと戦うために免疫機能が働きます。何らかの原因でその免疫機能が自分の体を敵と判断し、攻撃するのが自己免疫疾患です。関節リウマチは免疫機能が骨や軟骨をいためて炎症を起こす、自己免疫疾患のひとつとされています。
関節リウマチになるとどんな症状がでるの?
関節リウマチは、その人自身の免疫機能が自らの身体を攻撃してしまう病気です。そのため、部分的な症状だけでなく全身症状が出るという特徴もあります。具体的に、どのような症状が出るのかご紹介します。
関節のこわばり・痛み
関節リウマチでよく知られている症状が、こわばりや痛みです。骨や軟骨が攻撃されることで、炎症が起こります。これによってこわばりや痛みが出現するのですが、朝に症状が出るということが多いです。
関節の腫れ
炎症により、関節の腫れを認めることもあります。水が溜まる、赤く腫れる、触ると熱い(熱を持っている)といった症状が出ることがあります。
関節の変形
関節リウマチは病気が悪化すると、次第に骨や軟骨を破壊してしまいます。骨や軟骨が破壊されると、関節の痛みやこわばりを感じるだけでなく、関節そのものが変形してしまうのです。
手の関節が変形すると箸を持つ、蓋を開けるという動作が困難になることもあります。また、足の関節が変形すると、歩きにくくなったり、歩行が不安定で転びやすくなったりします。
全身症状
関節リウマチは、関節の部分的な病気ではなく全身疾患です。そのため、ここまででお伝えした関節の症状だけでなく、全身倦怠感・微熱・貧血といった全身症状が出現することがあるのです。
また、関節リウマチの患者さんには間質性肺炎も見られることがあるため、こちらの注意も必要です。
関節リウマチの治療法として注目されている最新治療法とは?
現在、関節リウマチの治療法に再生医療という選択肢が注目されています。自分の血液から抽出したPRP(多血小板血漿)という液体を関節に注射するというものです。
PRPに含まれる成長因子が体内に入ると、新しい組織や細胞の成長を促してくれます。そうすることで、自然治癒力を発揮し関節の炎症を抑えることができるのです。
高い治療効果が期待できるだけでなく、自分の血液から抽出したPRPを用いるので、副作用の心配が少なくて済むという面でもメリットのある治療法です。
まとめ
関節リウマチの原因は、まだはっきりとは解明されていませんが、自己免疫疾患のひとつとされています。これまで薬物療法が主に行われていましたが、近年副作用の心配が少ない再生医療が期待されるようになりました。
関節リウマチで悩んでいる人は、高い治療効果が期待できる再生医療も検討してみてはいかがでしょうか。