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変形性股関節症でやってはいけないこと一覧|悪化を防ぐポイントを医師が解説

公開日: 2019.05.08
更新日: 2025.06.30

変形性股関節症で「やってはいけないこと」を知り、症状の悪化を防ぎたいと考えている方は多いのではないでしょうか。

股関節に過度な負担をかける動作や無理な運動、急激な体重の増減などは、症状を進行させる原因になることがあります。

この記事では、変形性股関節症の方が避けるべき行動や、股関節への負担を減らす生活のポイントについて詳しく解説します。

手術をせずに変形性股関節症の痛みを改善したい方は、参考にしてください。

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変形性股関節症におけるやってはいけないこと一覧

変形性股関節症におけるやってはいけないこと一覧は、以下の通りです。

上記の行動は股関節に大きな負担をかけ、痛みや変形の進行を招く原因となります。

日常生活の中で意識的に避け、症状の悪化を防いで股関節を守りましょう。

膝を深く曲げた状態での動作

膝を深く曲げる動作は股関節に大きな負担がかかり、変形性股関節症の症状を悪化させる恐れがあります。

関節の軟骨や骨への負担が増して痛みや炎症の悪化、変形の進行につながる可能性があるためです。

とくに、以下のような動作には注意が必要です。

  • 草むしり
  • スクワット
  • 和式トイレの使用
  • 床に膝をついて掃除をする
  • 床にある物を拾うために深くしゃがみ込む

日常生活の中で無意識に行うことも多いため、動作を見直し股関節にやさしい姿勢を心がけましょう。

過度な運動習慣

変形性股関節症の方にとって過度な運動は股関節に大きな負担をかけ、痛みや炎症の悪化、関節の変形を進行させるリスクがあります。

衝撃が大きい運動や股関節に強い負荷がかかる動作は注意が必要です。

以下のような運動は、変形性股関節症の悪化につながる可能性があるため控えましょう。

  • ジョギングやランニング
  • 長時間のウォーキング
  • 階段昇降を繰り返す運動
  • スクワット
  • テニスやバスケットボールなど急激な動きのあるスポーツ

一方で、運動をまったく行わないのもよくありません。

変形性股関節症の治療では、股関節への負担を軽減しつつ可動域を確保するために適度な運動が重要です。

無理のない範囲で継続して股関節を動かさないと、関節の可動域が狭くなり筋力の低下を招いてしまいます。

専門家の指導のもと、自分に合った運動量・運動内容を見極めながら継続的なケアを行いましょう。

急激な体重増加

体重が増えると、股関節にかかる負担も大きくなります。

立ち上がりや階段の昇降、歩行などの動作では体重の数倍の力が股関節に加わることもあります。

急激な体重増加は股関節への負荷を高め、痛みや変形の悪化を引き起こす原因の一つです。

変形性股関節症の治療を続ける上で、適正体重の維持は重要です。

日々の食事管理や無理のない運動を通じて、体重のコントロールを意識しましょう。

重量物の持ち運び

重たい荷物を持ち上げたり運んだりすることは、股関節に大きな負担をかけます。

持ち上げる瞬間や持ち運んでいる最中は、体重の数倍もの力が股関節に集中し、変形性股関節症による痛みや変形の悪化を招く原因になります。

職業的に股関節への負担がかかりやすくなる例は、以下の通りです。

  • スーツケースを持ち運ぶ
  • 買い物袋を両手に持って歩く
  • 建設現場や引越し業、工場作業など重い物を扱う仕事に従事する

仕事の都合で避けられない場合でも、以下の方法で股関節の負担軽減が見込めます。

  • 正しい姿勢で持つ(荷物を体に密着させて背筋を伸ばす)
  • 台車や補助具、サポーターの活用
  • 十分な休憩時間の確保

股関節に痛みを感じ始めたら無理をせず、周囲の理解と協力を得ながら可能な限り負荷を減らし、症状の進行を防ぎましょう。

脚に負担のかかる靴の着用

ヒールの高い靴やクッション性の乏しい靴は股関節に余計な負荷をかけ、変形性股関節症の悪化を招く可能性があります。

歩行時の衝撃が十分に吸収されず股関節に直接伝わることで、痛みや炎症が強くなる恐れがあるためです。

症状に応じて靴の見直しや買い替えを検討しましょう。

変形性股関節症の方が靴を選ぶ際のポイントは、以下の通りです。

  • 自分の足の形に合った靴を選ぶ
  • クッション性が高く、着地の衝撃を吸収できる
  • かかと部分に安定感があり、歩行時にぶれにくい
  • 中敷きを使用して衝撃を和らげたり、安定性を高める

サイズの合った靴や股関節への負担を軽減できる靴を選ぶことで、痛みの緩和にもつながります。

今の靴が自分の症状に合っているか、見直してみましょう。

正座やあぐらで座る

正座やあぐらの姿勢は股関節を深く曲げることになり、大きな負担がかかるため変形性股関節症の方は避けたい動作です。

和式トイレの使用や低い椅子での立ち座りは膝を深く曲げる体勢になりやすく、関節にストレスを与えます。

日常生活では脚つきの椅子や洋式トイレを使用し、膝の角度が90度以下にならないよう心がけましょう。

住環境を和式から洋式に変える意識が、股関節への負担軽減につながります。

変形性股関節症でやってはいけないことを続けるリスク

変形性股関節症において、負担の大きい行動や姿勢を改善せずに続けると、以下のようなリスクが生じる恐れがあります。

  • 痛みが強くなる
  • 痛みが慢性化する
  • 可動域の制限が進む
  • 手術の可能性が高まる
  • 関節の変形が進行する
  • 日常の動作や仕事などに支障が生じる

リスクを回避するためにもやってはいけないことを理解し、日常生活や職場での行動を見直しましょう。

股関節への負担や禁忌肢位を避けて生活するためのポイント

股関節への負担や禁忌肢位を避けて生活するためのポイントは、以下の3つです。

少し意識を変えるだけでも、股関節の負担軽減が見込めます。

日常生活の中で無理なく取り入れましょう。

姿勢の意識

股関節の負担を軽減するには、姿勢の意識が重要です。

姿勢が悪いと股関節に余計な力がかかり、痛みや変形の進行を招く恐れがあります。

また、長時間同じ姿勢で過ごすことも関節に負担を蓄積させる要因となるため、こまめに姿勢を変える習慣を身につけましょう。

股関節への負担を減らすための正しい姿勢の例は、以下の通りです。

  • 耳、肩、腰、膝、くるぶしが一直線になるように立つ
  • 骨盤を立てて座る
  • 足を組まずに両足を床につけて座る
  • 座面の高さは膝が90度になるように調整する
  • 長時間座る場合は30分〜1時間ごとに立ち上がる

両足を肩幅に開き、かかとを壁につけて立つと正しい姿勢ができているか確認できます。

後頭部、胸の後ろ、お尻が壁につき腰の後ろに手のひらが入る程度の隙間があれば、姿勢はおおむね良好です。

また、トップスとボトムスの脇のラインの縫い目がまっすぐになっているかもチェックの目安になります。

小さな意識を積み重ねて、股関節へのダメージ軽減につなげましょう。

適度な運動による体重管理

股関節への負担を軽減するには、適正体重の維持が不可欠です。

体重が増えると股関節への圧力も大きくなり、痛みや変形の悪化リスクが高まります。

股関節に負担の少ない運動を選ぶことで、痛みを悪化させずに健康的に体を動かせます。

股関節にやさしい運動の例は、以下の通りです。

  • ウォーキング(平坦な道をゆっくりと)
  • 水中ウォーキング
  • 水泳
  • 自転車
  • ヨガやピラティス(関節に負荷をかけすぎない動作)
  • 股関節まわりのストレッチや軽い筋トレ

日常的に無理のない範囲で運動習慣を取り入れ、体重増加を防ぎましょう。

以下の記事では、股関節の強化に効果が見込める踏み台昇降について紹介しているので参考にしてください。

サポート用具の活用

立ち上がるときや歩くときに股関節へかかる負担を減らすために、サポート用具を活用するのも一つの手です。

サポート用具の一例は、以下の通りです。

歩行時や立ち上がるときの股関節への負担を軽減
クッション性の高い靴 歩行時の衝撃を吸収し、関節への負担を減らす
中敷き 安定性やフィット感を向上させ、歩行をサポート
手すり 立ち座りや歩行の補助に役立つ
椅子用クッション 座るときの負担を和らげる

痛みの予防や進行抑制のためにも、無理をせずにサポート用具の使用を検討しましょう。

変形性股関節症でやってはいけないことでよくある質問

変形性股関節症でやってはいけないことでよくある質問に答えていきます。

以下の内容を参考にして日常生活を送りましょう。

変形性股関節症の貧乏ゆすりはやってはいけない?

変形性股関節症の貧乏ゆすりと似た動きのジグリングは、やっても問題ありません。
※出典:PubMed「関節軟骨の全層欠損の治癒に対する連続的な受動運動の生物学的影響。ウサギでの実験的研究」

ジグリングは、変形性股関節症の運動療法として取り入れられます。

つま先を床につけた状態で左右のかかとを小刻みに上下させて、かかとは床から2センチ程度上げます。

関節に負担をかけることなく動かせる方法としておすすめです。

変形性股関節症でやってはいけないストレッチは?

変形性股関節症の方は、関節に負担のかかるストレッチは避けましょう。

誤ったストレッチは痛みや炎症を引き起こす恐れがあります。

とくに、以下のような動きは控えましょう。

ストレッチの内容
曲げ伸ばしや回旋(ねじれ)を伴うストレッチ 合蹠のポーズ
股関節に強い負荷をかけるストレッチ ダウンドッグ
長時間同じ姿勢で行う静的ストレッチ 立ったまま上半身だけを伸ばす動き

ストレッチを行う際は痛みが出ない範囲で、股関節に優しい方法を心がけましょう。

以下の記事では、変形性股関節症のストレッチについて解説していますので参考にしてください。

股関節に負担をかけない寝方は?

股関節に負担をかけない寝方は、横向きや仰向けで脚を自然な位置に保つ姿勢です。

変形性股関節症の方は、就寝時の姿勢によっても関節への負担が変わります。

以下のような寝方を試してください。

  • 仰向けで寝るときは、膝の下にクッションを入れる
  • 横向きで寝るときは、膝の間にクッションを挟む

股関節にやさしい姿勢は、痛みの軽減や症状の進行予防につながります。

医師や理学療法士と相談しながら、自分に合った就寝スタイルを整えましょう。

変形性股関節症を悪化させないためにやってはいけないことを厳守しよう

変形性股関節症を悪化させないためには、やってはいけないことを理解し、日常生活の中で避ける意識を持ちましょう。

正座やあぐら、重い荷物の持ち運び、股関節に負担をかける靴の着用などを避け、正しい姿勢や適度な運動を取り入れましょう。

また、痛みや違和感を我慢せず医師の指導に従って早めに対応することも重要です。

手術に頼らずに変形性股関節症の改善を目指す方法としては、再生医療という選択肢もあります。

当院では再生医療に関する無料相談を行っておりますのでお気軽にご相談ください。

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監修者

岩井 俊賢

Toshinobu Iwai

医師

略歴

2017年3月京都府立医科大学 医学部医学科卒業

2017年4月社会医療法人仁愛会 浦添総合病院 初期研修医

2019年4月京都府立医科大学附属病院 整形外科

2020年4月医療法人啓信会 京都きづ川病院 整形外科

2021年4月一般社団法人愛生会 山科病院 整形外科

2024年4月医療法人美喜有会 リペアセルクリニック大阪院 院長

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