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変形性膝関節症に効果的なストレッチ3選!効果的な理由について解説

公開日: 2019.05.08
更新日: 2025.05.15

膝の痛みに悩まされ、日常生活にお困りの方は少なくありません。

変形性膝関節症の症状の改善には、正しい知識を身につけ、適切なアプローチを行うことが大切です。

本記事では、変形性膝関節症に効果的なストレッチ3選とストレッチが効果的な理由について解説します。

日常的にストレッチを取り入れるようにして、体をケアしましょう。

変形性膝関節症に効果的なストレッチ3選

変形性膝関節症の痛みを和らげるには、膝周辺の筋肉をバランスよく柔軟に保つことが重要です。

特に膝関節を支える主要な筋肉のストレッチにより、関節への負担を軽減できます。

以下に効果的なストレッチ3選をご紹介します。

無理のない範囲でストレッチを行い、症状の悪化を防ぎましょう。

膝の前側を伸ばすストレッチ

膝の前側には大腿四頭筋という太ももの前側の筋肉があり、膝を伸ばす重要な役割を担っています。

この筋肉が硬くなると膝に余計な負担をかけてしまうため、以下の手順でストレッチをしましょう。

  • 壁やテーブルに片手をついて安定した姿勢をとります
  • ストレッチしたい側の足首を手で持ち、ゆっくりとかかとをお尻に近づけます
  • 太ももの前側が伸びていることを感じながら20秒間キープします
  • 3セット繰り返します

ストレッチを行う際は、腰が反りすぎないよう注意してください。

膝が内側や外側にねじれると関節を傷める恐れがあるので、まっすぐに保つことを意識しましょう。

膝の外側を伸ばすストレッチ

膝の外側には前脛骨筋や腓腹筋があり、硬くなると膝の動きが不安定になることがあります。

柔軟性を保つことで、歩行時の安定性が向上します。

  • 椅子に座り、ストレッチしたい側の足を少し前に出します
  • つま先をゆっくりと自分の方に引き寄せます(足首を曲げる)
  • すねの外側が伸びるのを感じながら20秒間キープします
  • 次につま先を遠くに伸ばし(足首を伸ばす)、ふくらはぎを伸ばします
  • これも20秒間キープし、交互に3セット行います

痛みを感じる場合は無理せず、心地よく伸びる程度にとどめておきましょう。

膝の裏側を伸ばすストレッチ

ハムストリングスと呼ばれる太ももの裏側の筋肉は、膝を曲げる働きがあります。

この筋肉が硬くなると膝の動きが制限され、痛みの原因になることがあります。

  • 床に座り、ストレッチしたい足をまっすぐ前に伸ばします
  • もう片方の足は曲げて内側に置きます
  • 背筋を伸ばしたまま、伸ばした足のつま先に向かって上半身を倒していきます
  • 太ももの裏が伸びていることを感じながら20秒間キープします
  • 3セット繰り返します

無理に前屈せず、痛気持ちいいと感じる程度で止めることが大切です。

膝が曲がらないように注意しましょう。

変形性膝関節症にストレッチが効果的な理由

変形性膝関節症にストレッチが効果的な理由は、主に以下の2つです。

それぞれ詳しく解説します。

筋力不足を解消できる

変形性膝関節症の方は、痛みを避けるために動作を制限してしまうと筋力低下を招くため注意が必要です。

適切なストレッチを継続することで筋肉の柔軟性を高め、筋力不足を解消でき、膝の安定性が向上します。

筋力不足を解消すると、日常生活での動作もスムーズになり、膝への負担が軽減されます。

ただし、長すぎるストレッチは逆に筋力低下を招く可能性があるため、心地よく伸びると感じる程度にとどめておくことが大切です。

筋力がつき進行を遅らせられる

適切なストレッチで筋肉の柔軟性が高まると、関節の安定性を保つ筋力も効率よくつけられるようになります。

これにより、膝軟骨への負担が軽減されるため、変形性膝関節症の進行を遅らせる効果が期待できます。

特に太ももの前後の筋肉と股関節周りの筋肉をバランスよく整えることが重要です。

ストレッチと筋力トレーニングを組み合わせることで、より高い効果が得られるでしょう。

ただし、急激な改善を求めず、継続的に行うことがポイントです。

変形性膝関節症でストレッチする際の注意点

変形性膝関節症の症状改善にストレッチは有効ですが、正しい方法で行わないと症状を悪化させる恐れもあります。

効果を最大化し、安全に続けるために知っておくべき注意点を2つご紹介します。

適切なケアと組み合わせることで、長期的な膝の健康維持につながります。

過度な運動は禁物

変形性膝関節症の方がストレッチを行う際は、無理のない範囲で行うことが重要です。

痛みを我慢してまで強いストレッチを行うと、炎症を悪化させたり、さらなる軟骨の損傷を招いたりする可能性があります。

「痛気持ちいい」と感じる程度にとどめ、強い痛みを感じたらすぐに中止しましょう。

無理な姿勢や反動をつけたストレッチは関節に負担をかけるため避けてください。

治療と組み合わせることが重要

ストレッチだけで変形性膝関節症を改善するのは難しく、医師の診断と適切な治療と並行して行うことが重要です。

薬物療法や物理療法などの医学的治療と組み合わせることで、より高い効果が期待できます。

症状の程度や進行状況に応じて、医師や理学療法士と相談しながら自分に合ったストレッチプログラムを作成するのがおすすめです。

そもそも変形性膝関節症とは?

変形性膝関節症は、膝関節の軟骨がすり減ることで起こる疾患です。

加齢や過度な膝への負担、怪我などが原因で症状につながります。

軟骨は、膝関節のクッションの役割を果たす部位です。この軟骨が摩耗すると、骨と骨が直接こすれ合うようになり、痛みや炎症を引き起こします。

主な症状には以下のようなものがあります。

  • 膝の痛み・こわばり
  • 膝の腫れや熱感
  • 関節の動きにくさや可動域の制限
  • 膝がガクガクする不安定感

初期段階は動作時のみに症状が現れることが多いですが、進行するにつれて安静時にも痛みを感じるようになります。

変形性膝関節症で鍛えるべき膝周りの筋肉

変形性膝関節症の症状改善には、膝を安定させる周囲の筋肉を鍛えることが重要です。

特に大腿四頭筋(太ももの前側)は膝蓋骨を支え、膝関節の安定性を保つ役割があります。

また、ハムストリングス(太ももの裏側)は膝の曲げ伸ばしをサポートし、下肢全体のバランスを整えます。

これらの筋肉をバランスよく鍛えるには、ストレッチと筋力トレーニングを組み合わせた運動が効果的です。

【まとめ】変形性膝関節症は治療と並行してセルフケアすることが大切

変形性膝関節症になると、日常生活に大きな影響を及ぼすかもしれません。

症状の改善には、治療と並行してストレッチなどのセルフケアをすることが大切です。

ただし、ストレッチは治療法ではなく、筋力の維持や柔軟性を保つ補助的な軽い運動として捉えてください。

医師の指導のもと、無理のない範囲でストレッチや生活習慣の改善などのセルフケアを行いましょう。

なお、当院「リペアセルクリニック」では、変形性膝関節症に対する治療として、再生医療を提供しています。

手術を避ける”切らない”治療方法として、人工関節術に代わる最新の治療法が再生医療です。

当クリニックの再生医療(幹細胞治療)では、ひざ関節に幹細胞を注入するこことですり減った軟骨が再生され、立ち上がりや歩行時の痛みが軽減。

変形が初期の段階であれば、幹細胞治療を受けることで、変形の進行を防ぐことも可能です。

手術自体への不安や、術後のリスク。後遺症などで変形性膝関節症の症状にお悩みの方は、リペアセルクリニックまでお気軽にご相談ください。

膝の痛みは⼿術しなくても治療できる時代です。

監修者

岩井 俊賢

Toshinobu Iwai

医師

略歴

2017年3月京都府立医科大学 医学部医学科卒業

2017年4月社会医療法人仁愛会 浦添総合病院 初期研修医

2019年4月京都府立医科大学附属病院 整形外科

2020年4月医療法人啓信会 京都きづ川病院 整形外科

2021年4月一般社団法人愛生会 山科病院 整形外科

2024年4月医療法人美喜有会 リペアセルクリニック大阪院 院長

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