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スポーツ選手の選手生命に関わる変形性股関節症と再生医療の関わりとは

公開日: 2020.06.12
更新日: 2024.12.04

変形性股関節症は、スポーツ選手の選手生命を脅かす可能性があります。しかし、近年は、新たな治療法である「再生医療」によって、現役復帰をするスポーツ選手も増えています。

本記事では、スポーツ選手と変形性股関節症の関わりについて紹介します。

変形性股関節症の原因やステージ別の症状だけでなく、主な治療方法についても詳しく解説しています。

選手生命に直結する怪我や病気を早期に治療するためにも、ぜひ最後までご覧ください。

スポーツ選手が変形性股関節症になってしまったら

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変形性股関節症とスポーツ選手の関わり

変形性股関節症は、オーバーユース(使いすぎ)が原因となりやすいため、スポーツ選手に多い病気です。

2020年に元スペイン代表のサッカー選手であるアリツ・アドゥリスが「股関節痛が限界にきた」という理由で現役引退しました。

人工関節置換も勧められていたようですが、日常生活を送るのも困難なほど症状は進行していたようです。

テニス界では、アンディ・マリーが右股関節に人工関節を入れながらもリハビリや練習を重ね、ツアー優勝を果たすなど多くの人を勇気づけました。

スポーツ選手に多い変形性股関節症とは

スポーツ選手に多い変形性股関節症は、股関節の骨が変形したり軟骨がすり減ったりして痛みが生じる病気です。

主な原因やよくある症状を解説します。

股関節は体重を支える関節なので、症状が悪化すると日常生活にも影響が出てしまうほどです。

原因や症状を把握して早期発見・早期治療できるようにしましょう。

変形性股関節症の主な原因

変形性股関節症は、関節の使い過ぎによる関節軟骨の摩耗が大きな原因となります。

サッカーやテニスなどの股関節を大きく広げるスポーツ、足腰の負担が大きい職業の方は注意が必要です。

その他にも以下のような原因が考えられます。

  • ・加齢によって関節軟骨の弾力性が低下し、軟骨がすり減る
  • ・肥満や体重増加によって股関節の負担が大きくなり、軟骨がすり減る
  • ・交通事故などの外傷など股関節に過剰な負担がかかることで股関節が変性する

いくつかの原因はありますがスポーツ選手の場合、練習などで関節を使い過ぎたことによって股関節の軟骨が変性・摩耗していることが多いです。

過度な練習は怪我や病気に繋がり、選手生命が短くなってしまう可能性もあるので注意しましょう。

変形性股関節症の主な症状

変形性股関節症の主な症状は「股関節の痛み」「股関節の機能障害」です。

病期分類は、大きく以下の4つに分けて考えられています。

前股関節症

股関節形成に異常がみられても、関節軟骨が保たれており痛みはない。
長時間歩いた時に足がだるい・疲れやすい程度の症状。

初期

関節軟骨がすり減って、股関節の隙間が狭くなる。
立ち上がりや歩き始める時に足の付け根や太腿に痛みを感じる。

進行期

関節軟骨が大きくすり減って、股関節の隙間がさらに狭くなり骨の変形が進む。
関節の可動域が狭まり長時間の歩行やしゃがむ動作が難しくなる。

末期

関節軟骨がほぼなくなり、骨同士がぶつかる状態。
強い痛みを感じ、夜寝ていても痛みを感じる。
骨が変形して関節が動きにくくなり、痛みを感じない場合もある。

前股関節症から初期段階であれば痛みがない、または一時的な痛みだけで気づかない方も多いでしょう。

しかし、進行期まで症状が悪化すると日常生活に影響するほどの強い痛みを感じるため、早急に治療を進めた方が良いです。

逆に末期まで進行してしまうと骨が変形して関節が動きにくくなり、痛みを感じない場合があります。

変形性股関節症になるとスポーツ選手としての活躍は難しい?

変形性股関節症を治療しないままスポーツを継続するのは難しいといえます。

痛みが生じるのはもちろんのこと、関節の可動域が狭くなって動かしづらいなどスポーツにおけるパフォーマンスにも影響が出るでしょう。

元プロサッカー選手が股関節の痛みで現役を引退することも少なくありません。

痛みを我慢してスポーツを続けて治療できないステージまで進行してしまうと選手生命が短くなってしまう危険もあります。

股関節に痛みや違和感がある場合は、病院に相談して早めの治療を心がけると良いでしょう。

変形性股関節症になってしまったらどんな治療をするの?

変形性股関節症の治療方法について解説していきます。

近年では、従来の治療方法以外にも「再生医療」を用いた新しい治療方法も期待されています。

それぞれの治療方法について把握しておきましょう。

変形性股関節症の従来の治療方法

変形性股関節症の従来の治療方法は、大きく以下の2つに分類されます。

保存療法

以下のような手術を行わない治療方法のこと。

  • 生活指導
  • 運動療法
  • 薬物治療

手術療法

以下のような外科的手術を行う治療方法のこと。

  • 骨切り手術
  • 人工関節手術

早期の段階では保存療法がほとんどで、痛み止めなどを服用する「薬物療法」や適度な運動を行う「運動療法」を実施します。

しかし、症状が悪化・進行してしまうと外科手術を検討する必要があるでしょう。

手術療法は、股関節を形成する骨を切って位置を整える「骨切り手術」と人工の関節に置き換える「人工股関節置換術」に分けられます。

変形性股関節症に新たな治療法「再生医療」が期待されている!

近年、変形性股関節症の新たな治療方法として「再生医療」の分野が注目されています。

再生療法により軟骨や骨の修復に成功し、早期復帰したスポーツ選手の話を耳にすることが多くなってきました。

スポーツ選手の股関節障害は、高齢者の加齢に伴った障害と異なり、外部からの大きな刺激により関節内まで障害が及んでしまっている場合が多いです。

そうなってしまうと通常の運動療法のみでの改善には限界があり、人工関節を入れる必要がある場合も多くなってしまいます。

その外科的手術に代わる治療法として「再生医療」が話題です。

自身の細胞を用いた再生医療は、副作用が少なく治療期間も短く済むなどのメリットがあります。

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変形性股関節症にならないように予防することが重要

変形性股関節症にならないために、股関節の負担を軽減するセルフケアを行いましょう。

主に以下の2つを実践してみましょう。

【温感療法】
股関節を温めて血行を促進させることで筋肉をほぐします。
可動域の維持・拡大のために運動療法と並行して行うと、より効果的であるといわれています。

【運動療法】
股関節のストレッチ・筋力トレーニング・有酸素運動を行います。
過度に行うと股関節に負担をかけてしまうため、適度に継続すると良いです。

予防のためでも治療後のリハビリでもセルフケアは重要です。

しかし、痛みがある場合に無理やり行うと悪化してしまう可能性もあるので、無理のない範囲で適度に行いましょう。

まとめ・スポーツ選手が変形性股関節症になってしまったら

変形性股関節症を患ったスポーツ選手も、基本的には一般の患者と治療法に差はありません。しかし、スポーツ選手生命を脅かす病気であるため、より早い治療開始が望まれます。

近年では再生医療によって、スポーツ選手のケガからの早い復帰も報告されています。変形性股関節症においても、再生医療の治療効果が期待できます。

早い回復、身体に負担の少ない医療を希望するのであれば、再生医療を検討してみてはいかがでしょうか。

再生医療は、一般的な治療院で受診することはできません。当院は厚生労働省の認可を受けた再生医療専門クリニックです。治療に関するご質問などお気軽にお問い合わせください

▶こちらの動画では変形性股関節症について詳しく解説しております。ぜひご覧ください。

監修:リペアセルクリニック大阪院

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