股関節の痛みの原因は立ち仕事?関わりのある変形性股関節症について解説
公開日: 2020.07.19更新日: 2024.11.19
立ち仕事をしていると、股関節に痛みを感じる人もいるでしょう。
しかし股関節の痛みは軽視してはいけません。放置すると、進行性の疾患や慢性的な痛みにつながる可能性があるため、注意が必要です。
この記事では、立ち仕事が股関節に与える影響や、関連する疾患について詳しく解説します。痛みを予防・緩和する方法や治療法についても、医療的な視点からお伝えします。どうぞ最後までご覧ください。
- ・立ち仕事が原因で股関節が痛いのはどんな病気なのか
- ・股関節の痛みを防止するために心掛けること
- ・立ち仕事による股関節の痛みでお悩みの方からよくある質問
目次
立ち仕事が原因で股関節が痛いのはどんな病気?
股関節は、体重を支えるだけでなく、「立つ」「歩く」「座る」など日常生活の基本動作を司る要となっている関節です。
立ち仕事は股関節に過度な負担がかかるので「変形性股関節症」になりやすいと考えられています。
股関節には軟骨があり、この病気になると軟骨が少しずつすり減ってしまいます。そのため、股関節に痛みが生じたり、歩行障害が現れることもあるので注意が必要です。
立ち仕事だけでなく、肥満や股関節に負担のかかるスポーツも、この病気になりやすいです。
変形性股関節症の症状
変形性股関節症は、初めは軽い痛みや違和感が現れますが、進行するにつれて日常生活に大きな支障が出てきます。代表的な症状は、以下の通りです。
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症状がある場合は早めに専門医を受診し、適切な治療を受けましょう。早めの対応が症状の進行を防ぎます。
股関節の痛みを防止するために心掛けること4選
関節の痛みを防止するには、以下の4項目を意識しましょう。
1.体重管理 | 体重の増加は、股関節への負担をさらに大きくします。自分の適正体重を保つようにしましょう。 |
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2.適度な運動 | 股関節の可動域を広げる運動は、血流を良くします。無理のない程度に行うのがポイントです。痛みが強いときは、運動を控えましょう。 |
3.冷えに注意 | 腰回りが冷えると、股関節の痛みも増強します。暖かい服装で過ごし、入浴はシャワーだけで終わらせず、湯船につかる習慣をつけましょう。 |
4.生活スタイルの改善 | 股関節への負担が少ない、ベッドや椅子での生活がおすすめです。 |
股関節の痛みを緩和する治療法
股関節の痛みを緩和する治療法には、主に3つあります。ここからは、それぞれの治療法について説明します。
1.薬物療法 | 痛み止めの薬を服用します。股関節の痛みを緩和する治療で、根本的な治療ではありません。 |
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2.運動療法 | 適度な運動により股関節のまわりの筋肉を強化し、股関節の変形の進行を抑える療法です。 適切ではない運動は痛みを増強させるので、医師や理学療法士の指導のもとにストレッチなどを行います。 |
3.手術療法 | 症状の改善がみられない場合は手術を検討する場合もあります。手術は2種類あり、自分の骨を活用する骨切り術が一般的です。関節の変形が進んでいる段階であれば人工股関節手術を選択します。 |
立ち仕事による股関節の痛みでお悩みの方からよくある質問
立ち仕事における股関節の痛みに悩む方へ、股関節に効くストレッチや、変形性股関節症で歩くべきかどうか、股関節に負担をかけない立ち方について解説します。
立ち仕事向けの股関節に効くストレッチは?
立ち仕事向けの股関節に効く簡単にできるストレッチは、股関節周りの筋肉をほぐす「股関節回し」や、太もも前面を伸ばす「大腿四頭筋ストレッチ」がおすすめです。
立った状態でできる「股関節回し」のストレッチ方法をご紹介します。
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「股関節回し」は立った状態でも行えるため、仕事の合間に無理なく取り入れられます。日常的にストレッチを続けると、股関節の柔軟性が高まり、痛みの軽減や予防に効果的です。習慣化して、股関節の健康を保ちましょう。
変形性股関節症は歩いた方が良いですか?
変形性股関節症のリハビリは、股関節に負担をかけない範囲でのゆっくりとした歩行が効果的です。無理のない速度で歩くと筋力を維持し、関節の柔軟性を保てます。
ただし、速く歩くと股関節に負担がかかりやすいため、自分のペースを守るのが大切です。最初は短い距離から始め、慣れてきたら少しずつ時間や距離を延ばすようにしましょう。
また、必要に応じてサポーターや杖を使用するのも有効です。
股関節に負担をかけない立ち方は?
股関節に優しい立ち方は、足で踏ん張るのではなく、頭からまっすぐに伸びるように立つことです。股関節の痛みを抱えると、立ち上がるときに体を前に倒してしまいますが、余計な負担をかけてしまいます。
背筋を伸ばし、頭が真上に引っ張られるイメージで立つと、股関節にかかる負担が軽減され、立ち上がる動作が楽になります。
また、立つときは足を肩幅に開き、重心を均等に保つのもポイントです。
変形性股関節症で立ち仕事がつらい場合は再生医療を検討ください
立ち仕事により股関節に痛みが生じる方は、変形性股関節症が考えられます。症状が悪化する前に、予防や自分に合った治療法を選ぶのが大切です。
また、近年は再生医療による治療も選択できます。再生医療はスポーツ医療でも多く用いられており、負担や、副作用が少ないため、注目を集めています。
変形性股関節症の治療のひとつとして、再生医療を検討してみてください。